2007年からスタートした小学生向けサマーキャンプ型環境授業、クボタeプロジェクト『地球小屋(TERRA-KOYA)』を今夏も開催します。

会場は、長野県安曇野市にある、宿泊・農業・レストラン・カフェ・ショップなどが融合した「舎爐夢(シャロム)ヒュッテ」。自給自足の農的な田舎暮らしをモットーに、循環型農園「パーマカルチャー・ガーデン」なども併設されたエコ・コミュニティです。

未来を担う子どもたちに、生命の営みや循環型社会を体感する発見と学びの場と、自発的な学びや考えを引き出すきっかけをご提供いたします。

 

クボタeプロジェクト『地球小屋(TERRA-KOYA)』 報告スライドショー  記念写真pdf

7月26日

天気に恵まれシャロムの森でサマーキャンプが始まりました。

校長のドンガバチョから歓迎の挨拶 このキャンプで友達を作り いろんな事にチャレンジ 一回りも二回りも大きくなってかえってください。そのお手伝いをスタッフがしますと挨拶 クボタ 地球小屋(Terra-Koya) 2010がスタートしました。

自由時間に周辺を探検 ツリーハウスやアスレチック ブランコ 木登りに挑戦。

森での友達との出逢いに期待がふくらみます。

グループになって友達の名前を覚えるゲームやグループ名を決めました。その後 バナナの鬼ごっこなどですっかり和みました。

ツリーハウスにはハシゴがありません。でもみんな工夫してツリーハウスに登っていました。

息が切れて汗が出たところでブランコテラスでミサンガ作りチームカラーを塗って腕に巻きました。手首や足首などに巻きつけて使用し、紐が自然に切れたら願いごとがかなうというミサンガ  チームカラーを塗り 手首に巻きました。

森のツリーハウスの前で記念写真です。笑顔がこぼれでています。

食後にナイトウォーク テラスに出て山ちゃんから虫の話。ペイトトラップ 蜜トラップを森に仕掛けました。

タンポポと虹の歌の練習をしている時に満月が顔を出しました。

魔女は満月に薬草を採るのだそうです。太郎さんが教えてくれました。

ふり帰りをして日記を書いて今日のプログラムが終了です。
充実した1日でした。

お休みなさい  ZZZZZZ


7月27日

6:30モーニングウォーク

昨日仕掛けたペイトトラップ 蜜のトラップを確認に仕掛けたところに移動しました。
密トラップにクワガタが来ていました。

森の中で好きな木を選び仲間としての一体感を感じます。森の木になる体験

鏡を顔の前に置いて森の木を見てみます。鏡ウォークちょっと不思議な感覚になりました。

新しいメンバーを迎えキキソソをうたいます。友達ようこそこそ

朝食 スパゲティー オレンジ ローストポテト 石窯パン 杏ジャム 玄米おかゆパン おみそ汁 

おいしい顔ってどんな顔!

虫除けスプレーを作ってみよう 虫の嫌いな食物って何だろう けんじーが作った煎じえき(ラベンダー ミント ホーリーバジル どくだみ )にシトロネラ ラベンダーの香油を入れ自分用の虫除けスプレーを作りました。 虫除けスプレーだって自分で作れます。

8:30 シャロムの循環を学びました。 森はとても豊かです。世界で1番の森はアマゾンかもしれませんが 木は豊かですが大地は砂漠のようにやせています。気温が高いと有機質は分解され落ち葉などもあっという間に分解されてエネルギーは木に蓄えられます。大地は砂漠のようにやせています。そこで木を切るとアマゾンは砂漠化が進行していきます。安い大豆お豆腐を求めることが砂漠化に繋がって生きます。里山はエネルギーを大地にも蓄えています。里山の木を切ってしまうと新たな芽が出て里山は若返っていきます。そこがアマゾンと里山の違いです。

シャロムはいろんなものが繋がって生活しています。自分たちで作物を作り その残飯が畑に入ります。レストランやフェアートレードの店 本屋さん 森の幼稚園 自然栽培の畑 石窯のパン屋さん 宿泊 その繋がりの中で心地よい暮らしを目指しています。

トイレはコンポストトイレ 水洗トイレは人類が追い求めてきた究極のトイレかもしれません。ビルの30階でも使えます。
ところがたくさんの無駄があります。水 下水道工事 処理場 電気によるバッキ 薬品処理と続きます。たくさんのエネルギーが使われています。シャロムの庭のトイレは水も電気も使いません コンポストトイレです。世界は水不足による飢餓が始まろうとしています。水洗トイレを使えるありがたさを感じるとともに水を無駄に使ってはいけないなーと思います。コンポストトイレは水を使いません 落ち葉 おしっこ うんち 落ち葉と重ねていきます。たまったら木の根本や畑に返すと循環が生まれます。

森の広場にある建物は循環のある建物 土で作ったコブハウスは屋根に草や木が生えていました。近くにある素材で作られた家です。森の家は版築といって基礎がコンクリートでなく土で作られています。 つちに石灰を混ぜると堅い石のような基礎ができます。取り壊してもあっという間に自然に帰ります。自分たちで作ると 作ることを楽しみ安い費用で作ることができます。この森の家は20万でできたそうです。
メタンガスの発酵装置もありました。嫌われ者のうんちも3ヶ月で発酵してメタンガスや液肥にかわります。
車は捨てられる天ぷら油で走るそうです。無駄がないですね。
サンルームはペアーガラスが使われていますがこれは設計変更の無料のガラスが使われていました。シャロムの庭にはいろんな工夫がされていました。
手荒いの水は庭の田んぼに流れ込んでいます。洗剤は使いたくないなーと思います。汚れは川から海に流れ魚に蓄積されて人の口に入ります。自然に帰らないものはなるべく使いたくないですね。

ロックスパイラルガーデン キーホールガーデン バイオジオフィルター ストロベールハウス等を案内してもらいました。
ストロベールハウスはワラでできています。3匹の子豚の中で1番評価の低かったオオカミの鼻息でとばされた家ですが土や漆喰と重なることによりより強固で防水性 断熱性のある家ができます。繋がりによって今までにはない特長が生まれます。その繋がりが大事です。パーマカルチャーとは持続可能な農的暮らしのデザイン 1970年代オーストラリアで起こった考え方で 大開発の反対でなくて心地よい暮らしの提言をしたことが始まりなのだそうです。今では世界中の人がパーマカルチャーを実践しています。持続可能 多様性 調和 そして自然への配慮 人への配慮 余剰物の公平な分配が倫理的なことです。

シャロムの自然栽培の畑で野収穫です。カボチャ ズッキーニ キュウリ ナス トマト インゲン 大根 ジャガイモが大収穫でした

畑での記念撮影 

シャロムの前は牧草地 北アルプスの麓です。収穫を終えて帰ってくる子供たち

収穫したもので昼食を作ります。
野菜を洗い 調理します。今日のメニューはふかしたジャガイモ たき火パン ほうとう シャロム畑のサラダ

竹にパン種を巻いてたき火でパンを焼きます。遠火でゆっくり焼くのがこつです。パンを回してみて くっついてこなくなったら焼き上がりです。

次はほうとう作り ほうとうは武士の野戦料理で具だくさんの汁にうどんを入れて作ったのが始まりだとか みんなでこねて長く延ばしていきます。サラダとほうとう ゆでジャガイモ たき火パンでおなかもいっぱいです。

午後は近くの川での水遊びです。

ライフジャケットをつけて滝を登ったり 水かけっこや川の生物や笹舟による競争も楽しみました。

プラナリアなんて生物も見ることができました。パークテストで川の汚れを調べます。

笹で船を作り流しての競争 木陰で 水の中 気持ちの良い一時です。

滝登りにも挑戦 水の流れに足をすくわれそうになったけれど完登

笑顔がこぼれます。

川遊びの後は温泉につかってシャロムに戻って夕食です。
豆腐と餅キビのハンバーグ カボチャとレーズンのサラダ ズッキーニとモロッコインゲンのハーブマリネ コーンとナスのカレー炒め ポテトとキノコのクリームソース 杏とブルーベリーの豆乳プリン

夕食後ふり帰りをして就寝 1日めいっぱいの体験をしました。ZZZZ


7月28日

モーニングウォーク 森を感じるプログラムということで森の木になる体験 

  

動物になって隠れます。人間に見つからないように工夫します。カブトムシを見つけました。
途中猿が出てきて見に出かけました。森が切り開かれ猿の住めない森ができるのが問題です。

 

朝食 おからのサラダ スパゲティー 大根の煮付け 石窯パン おみそ汁

米の教室 田んぼの循環を学ぼう

お米の生長を学びました どんどん生産に携わる方が減っています。田んぼはダムの役割もあるそうです。

おにぎりを握ってみよう

お米をまずといで水加減を見ます。手を入れてくるぶしくらいがいいそうです。

シャロムのぬかくどでこはんを炊きます。ぬかくどは籾でご飯を炊く優れものです。
http://www.ultraman.gr.jp/perma/nukakudo2008.ht

ペール缶のぬかくどでもご飯が炊かれました。後2升は薪でご飯を炊きました。
最初ちょろちょろ 中ぱっぱ しゅーしゅうーいったら火を引いて 3歩下がって猿昼寝 そこにばあさまやってきてわらしべ1束くべたとさ 赤子泣いてもふた取るな

鍵穴のおいしいご飯が炊きあがりました。

炊きあがったご飯を使っておにぎりを握ります。それぞれの班で個性があっておもしろかったですね。

おいしそうに握れました。漬け物をつけてほうばでくるみます

おにぎりを待って田んぼに出発です。

土手に腰を下ろして作りたてのおにぎりを食べました。

藤沢さんは有機農業十数年 合鴨農法に取り組んでいます。今年は数十羽いた合鴨が狐に襲われて今は7匹しかいなく 草取りがうまくいっていないとおっしゃっていました。

合鴨の取り残したこなぎをみんなで取りました。農業の大変さが身にしみました。

藤沢さんの差し入れのキュウリ トマトに舌鼓です。汗をかいた後のスイカはおいしかったですね。

  

田んぼにいって合鴨をみんなで追いつめて抱っこしてみました。

お待ちかねのピザ焼き体験です。
まず生地を手でのばして丸くします。
そこにトッピングを乗せて石窯で焼きます。
ベースはトマトソースかガーリックオイル 
トッピングはスライスポテト ズッキーニピーマン コーン 野沢菜 チーズ のり 醤油 炒り胡麻 パセリの中から選びます。

どうですうまく焼けたでしょう。

丸のまま食べました。ほっぺが落ちそうです。

19:00キャンプファイヤー

森の広場に集まってキャンプファイヤーが行われました。たいまつで薪に火がつけられキャンプファイヤーが始まりました。地球小屋のテーマソングキキソソから始まり 人当てゲームやタンポポもうたいました。森の中に炎が広がり天を焦がすようでした。

ジョニーによる影絵は安曇野の伝説 泉の小太郎の物語 迫力のある語りに会場は引き込まれていきました。影絵はキャンプファイヤーを利用してスクリーンに映され 炎の揺らぎが動きを呼んで森の静寂とともに一体感を感じさせました。

泉小太郎

伝説

  • 昔、安曇野は山々に囲まれた大きな湖だった
    • 『信府統記』に「信濃国有明の里は景行天皇十二年まで湖だった」という内容
    • 地名として「蟻ヶ崎」(松本市)、「横出ヶ崎」(山形村)、「押野崎」(明科)など
  • 湖には犀竜が住んでいて、白竜との間に生まれたのが泉小太郎
    • 生まれた場所は、鉢伏山山岳
    • 日光泉小太郎とも
    • 父の白竜は、東の「高梨」(?)にある池に住む
  • 泉小太郎は放光寺山(松本市城山)で成長
  • 泉小太郎が母の犀竜とともに「山清路」(生坂村)の渓谷を切り崩して湖の水を今の犀川に流し、安曇野に平野部ができた
  • 犀竜の働きによってできた川なので「犀川
  • その後、泉小太郎は「有明の里」(池田町十日市場川会)(?)で暮らし、子孫はおおいに栄えた

今日はりゅうくんの誕生日 みんなにハピバースデーの合唱で祝ってもらいました。誕生日おめでとう


7月29日小雨昼より雨

朝からどんよりとした天気で小雨が降ったりやんだり。最後の日なので自分の決めた木に挨拶 

荷物を整理した後おみやげ作りに ソバの種を畑に採りに行きました。
シャロムの畑は草や虫を敵にしない畑です。
耕さず 持ち込まず持ち出さずの自然農や森林農法 岡田茂吉の自然農法 炭素循環農法 福岡正信の自然農法などがあります。一カ所にこれだけ集まっているところはきっとないと思います。
ソバは下の方が黒くなっており種として取ることができます。まだ花が咲いているけれども下の方から採りました。
麦も採ってストローを作りました。本物のストローは麦なんですねー

畑で採ってきたライ小麦でストローを作りました。安曇野の思い出になることでしょう。

おみやげ作りのワーク 2枚の折り紙で袋を作ってそこに種を入れてメッセージを添えておみやげにしました。
けんじいから藍(愛)の種をもらって ソバも入れておみやげにしました。「愛のソバ」

おみやげが完成 メッセージを添えておみやげにしました。

家の方へのメッセージ

これは藍の種 素敵なおみやげができました。

朝食 スパゲティー ポテトのグリル スイカ キュウリ 石窯パン

朝食後はスライドショーで3日間の振り返り その後思い出を絵に描いてみました。
色はその辺の花や草で色を付けてみました。淡い色がとても芸術的な作品になりました。

どうですか 素敵でしょう 太郎さんも芸術的な作品ができたと大満足でした。おもしろくなって2枚目に挑戦する子も多くなりました。

素敵な思い出の作品ができあがりました。この作品はホルダーの表紙を飾ります。

できあがった作品を見た後に昼食です。

一人一人にチャンピオンの称号が贈られました。頑張りやチャンピオン 早起きチャンピオン カブトムシチャンピオン 滝登りチャンピオン 木登りチャンピオン 

スタッフも一人一人感想を伝えテーマソングキキソソを外に出てうたいました。

前の牧草地に全員で丸い輪を作ります。
 

最後の記念写真 満ち足りたすがすがしい顔が並びます。

森に挨拶 見まもってくれてありがとう

シャロムスタッフに見送られて出発 いい思い出ができたことでしょう。

ソバは8月の中旬になったら蒔いてみてください。9月の上旬には白い清楚な花が咲きます。

藍は春になったら蒔いてみてください。愛のソバにいてほしいと思います。