あなたは自分自身のすばらしい自然治癒力を信じていますか?近代医学は診断や医療技術の進歩と共にめざましく発展しました。ところがその一方では、身体の不調を訴え、様々な生活習慣病に悩む人が余りに多いのも現実です。 本来、病気が治るのは、生命にそなわる潜在的回復力=自然治癒力によるものであり、薬や治療はそれを補助し促進するものにすぎません。 では、生命にそなわる自然治癒力を最大限に発揮させ、本当の健康を回復し、さらに一層増進するにはどうすればよいでしょうか。 生活習慣病に至った経過をよく観察すると、その多くが、誤った食事(偏食・不自然食・過食)に、運動不足とストレスが重なって生じたものです。言いかえると、誤った食事・運動不足・ストレスは病気の原因になるばかりか、自然治癒力をも低下させるのです。そのため、生活習慣病を根源的に克服するには、食事・運動・心等の状態を総合的に把握して、マイナス要因をプラスに転化することが必要です。これが、人間の自然治癒力を最大限に発揮する総合的でしかも積極的な治療方法にほかなりません。 私は、これまで、癌を含む重症生活習慣病の自然療法を行う、日本国内、アジアそして欧米の多くの病院・センター等を視察してまいりました。そして、これらの施設のすぐれた医師や治療家との交流を通じ、ライフスタイルと自然治癒力こそがキーポイントであるとの意を一層強くいたしました。 私たちは、病や痛みによって、自らの心身と生活について深く考える機会を、身体という自然から与えられているのです。食事・運動・休養等のライフスタイル要因をプラスの状態にすることは、病の治癒にとどまらず予防にもなり、みずからの活力と創造力を開発する可能性をも持っているのです。人間の精神と肉体に宿る自然の力は決して過小評価すべきではなく、十分に育み養えばすばらしい力を発揮するのです。 「アクティブバース」「自然出産」
アクティブバース 深谷愛 <ヒーリングヨーガ> 伊藤のり子
1944年東京都杉並区で生まれ育ち、赤坂・代々木上原を経て、1995年松川村に移住。 ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
・自然治癒力/福田俊作(穂高養生園) 穂高養生園 福田俊作さんを囲んで 12人の方が参加、さいごにはほかのグループ終了後に合流された方や臼井さんも加わり、温泉ツアーにもみんな行かず、貴重なお話を共有した時間でした。 まずは、スライドで穂高養生園の紹介をしていただきました。 山小屋が新しくオープンしたようで、その制作過程もみせていただきましたが、檜などを使った手作りの小屋は温かみがあって、静かな気持ちになれそうなところでした。 園内には有機農法の畑があり、マクロビオティックのお食事を出していただけるようです。すごく美味しそうでした。 また散歩コースやサウナがあって、滞在中身体もリフレッシュできます。 プログラムも用意されていて、マッサージ・ゲルマニウム温浴・ヨガ・瞑想などのほか、色々なワークショップが開催されるようです。 スライドの後、みんなで自己紹介をしましたが、自分の体調を崩した時の対処法を知りたいとか、実際気功やヨガをやっていて体調が変わったのを実感した方、人のからだだけでなくこころもケアしていきたい方などが集まっていました。 後は、私たちからの質問をまじえて、福田さんからの幅広いお話。さすが、日本のホリスティックなアプローチを形にされたさきがけの方だけあって、短時間ではおさまりきらなかったです。参加者の多くが、養生園に行ってみたくなったのではないでしょうか?? 福田さんの考える自然治癒力の三本柱は@食事A運動Bリラックス、食事の効果は、医学的な研究データもたくさん出ていて、実際にも具体的な取り組みが広がっているけれども、運動に関しては研究データが少ないとのこと。うつ病は神経系の蓄積された疲労が関わっており、むしろ、からだを動かし、身体的疲労を与えたほうがよく眠れ改善につながると考えているとのことでした。 世界のホリスティックな取り組みをしている施設を見学されたご経験もなかなか興味深いものでした。アメリカやイギリスではがん患者さんにヨガや瞑想、スピリチュアルヒーリングも取り入れたアプローチをする施設があり、効果をあげているようです。 自然治癒力・予防医学・生活習慣病 話題はいろいろ展開しましたが、臼井さんも参加して、「ビジョンをもちそれを実現する」ことについて話がすすみました。お二人とも自らのビジョンを実現した方々! どんなことでもそうですがモチベーションが大事ですね。自分のからだのことにしても、例えば養生園に滞在している間はよくって、帰るとまた、もとにもどる。「わかっちゃいるけどやめられない」ことを続けるか、モチベーションをもって次に進むか。 現在ビジョン実現に向けてまさに進んでいる方や、それを探している方、みんなに刺激になったお二人の体験談でした。 個人的には、「自然治癒力」をひきだす場 に関わっていきたい、という、私自身の想いを再確認する時間となりました。 この、レポートを読んでいただいても伝わりきらないことのほうが多いので、気になった方は、穂高養生園&シャロムを体験して、自分全体で実感してみましょう。 私も穂高養生園に行くつもりです、近いうちに・・。 福田さん、みなさん、ありがとうございました。 レポート担当 おざさゆみこ ・自然出産/高橋小百合(助産院ウテキアニ) ゆきんこです。 ・マクロビオティック/伊藤のり子(松川ナリッシュ)
9月10日の気持ちよく晴れ渡った午後、
Be Good
Cafe企画の一つとしてマクロビオティックの講義がありました。
伊藤のり子先生のもとに集まった7名、すくなからずとも
健康に意識しているひとたちばかりのように見えました
(みんなスレンダーで美しい男女だったかったから)。
先生は一人一人と視線をあわせるようにして
お話くださり、自然に質問がとびかうアットホームな雰囲気でした。
マクロビオティックとは、桜沢如一さんが創始者。
中国の易の考え方で、人体や食べ物に陰陽の流れがあり、
そのバランスをくずすと健康がそこなわれるそうです。
なので、体にとりいれる食物(陰陽)のバランスをととのえ、
快適に生きていきましょう という考え方。
このマクロビオティックについてはシャロムヒュッテのホームページに
詳しくかかれているのでぜひご参照ください。
私自身、この数年間、仕事に忙殺される毎日をおくり、とうとう
30歳をすぎて立て続けに体が故障しはじめました。
体の調子が悪いと、思考能力もおとろえ、そんな自分自身に気持ちも暗く
なります。仕事のスピードがおちたり、いくら寝ても疲れが取れないのを
老化現象なのかな、なんて納得していました。
それが、外食やレトルト食品など偏った食生活の影響があるだなんて
考えも及ばなかったことでした。
「口にいれるものは、高速で分解され新たな体の細胞にうまれかわる。
だから食べるものを選ぶと、いつも雲がかかっていたような頭もすっきり
してきますよ」という伊藤先生の言葉は、希望の光となりました。
1時間の講義時間はあっというまにすぎ、参加者のみなさんも色々な
発見があったようです。
なかでも、参加者全員が一致した意見をご紹介すると
最近、マクロビオティックを実践している人も周りにふえているけれど
体にいいものしか食べないと決め、本当は食べたい
白米やデザート、お肉などを我慢すること自体も自分が
ハッピーでないと体に毒になるということ。
あくまでもマクロビオティックは一つの指針であって、それを完全に守らなければ
健康を手に入れられないというものではなく、陰陽のバランスとともに
心と体のバランスも大切になってくるのではないか。
私自身もつくづく「考えて食べる人」になりたいものだなぁと思いました。
最後になりましたが、始終わかりやすくお話してくださった伊藤先生、本当にありがとう
ございました!
山本有起(神奈川在住)
・ヒーリングヨーガ/深谷了愛
21:00−22:00 夜のフリープログラム 山本由有子と申します。
レポート黒崎久見子 6:30。朝の気持ちよい空気を呼吸しながら、臼井さんの案内でシャロム的パーマカルチャーを見学しました。まずは裏の里山へ。臼井さんの、「里山と熱帯雨林の違いは?」という問いかけに、「熱帯雨林はもっと緑が濃くて葉が茂っていて湿気が多い。」と森を思い浮かべたまんまの答えのわたし。里山は落葉樹林、熱帯雨林は常緑樹林から成り、里山は樹だけでなく土自体にも太陽のエネルギーを蓄えるため、樹そのものにため易い熱帯雨林にくらべ再生性が高いとのこと。聞けば、あ、なるほどと思うことがスッとでてこないということは、今まで里山や熱帯雨林についてちゃーんと自分で考えたことがなかったということなんだなあ。「自分で考えて導いた答えは腑におちる。」と臼井さん。そうだなあ。 そのたくましい里山に囲まれた、園舎をもたない自主保育「森の子」の広場にはコンポストトイレがありました。用を足したら落ち葉やおがくずをかぶせ、微生物が排泄物を分解してくれるのを待って、堆肥として土に還元。その土が育ててくれた食べ物を生き物が食べまた排出する。なんて理にかなったサイクル!排泄物が直接空気に触れないと匂いも殆どしないということで、なるほど森の匂いの勝利。日本のトイレではよく「音隠し」のために水をムダ流しする音をよく聞くけれど、そんな人たちもここでは森の音が隠してくれるから心配無用です。そしてトイレの屋根は断熱効果のあるルーフトップガーデンになっていました。「ミントの下でウンチをする、これは素敵ですよー」、と臼井さん。子供たちがミント屋根の下でうんちして落ち葉をかけてる様子を想像したらうれしくなりました。 ぽーん、かーん。何の音かと思ったら森のリスがぴょんぴょーんと木を飛び移って、くるみがドラム缶に落ちてまるで太鼓のよう。あ、だからドラム缶っていうのかな? 臼井さんは、うるさい!と笑顔でリスに怒鳴りながら、「リスはくるみをいっぱい抱えて土に埋める。その埋まったくるみが芽をだし新しい森が生まれてくる。すべての命が役割を持って生きている」 リス先生どうもありがとう。 太鼓の正体は長野トマトの工場から産業廃棄物としてでたドラム缶をもらってきて作ったというメタンガス発生装置でした。主に焚き火の薪の代用としているそうです。壁のレンガもどこかの工場の炉が壊された時にもらってきた排レンガ(今では有料になったそう)でした。捨てる神あれば拾う神あり。私自身も同じこと。捨てるも拾うも自分次第。 ぽかぽかのサンルームのペアガラスも産廃。サンルームでは太陽エネルギーを直接利用するアクティブソーラーシステムと、受動的に太陽を利用するパッシブソーラーシステムが上手に利用されていました。昼間の太陽の熱をもらい貯めておいて、夜にその熱を利用したり、給湯に使っているそうです。御日様の恩恵を昼も夜も感じられるなんて素敵だなあと思いました。買えば高級なこのペアガラスもガラス屋さんに転がっていたものだそうで、みつけた宝物にあわせて窓枠をつくったということなんだなあ。このサイズのアレをつくるからぴったりサイズのアレじゃなきゃダメ!っていうからゴミが増えちゃう。自分に他を無理にあわせるのではなくて、お互いが一番仲良く幸せになれる方法をみつけること、それからその過程こそがほんとうの平和の作り方の主原料なんだろう。人でも動物でも植物でも国でも。 この他にもシャロムには想像し創造する楽しさがほんとうにいーっぱい詰まっていました。 自転車発電 風力発電 雨水タンク ストロベールハウス ロックスパイラルガーデン キーホールガーデン 地域通貨 共同体 自然農園 パーマカルチャー農園 コミュニティー etc 毎日の生活を通して、自分たちはこの地球の輪の一部分なんだと気付くことができる暮らし方。循環を観察できて、つながりの一部になる生活。それはとても自然で幸せで優しい生活。みんながみんなシャロムのような暮らし方を今すぐにはできないかもしれないけれど、それぞれの暮らしの中で、みんな繋がっているなあと感じていられるような毎日を生きたい、そう思います。臼井さんはパーマカルチャーは魂のデザインだと言いました、シャロムをみるとそこかしこにその魂があふれている気がしました。もったいないのでたくさんの人に触れてほしいな、そう思ったとても素敵なお散歩でした。黒崎久見子
・パーマカルチャー農園の案内/四井真治 ・ヒーリングヨーガ/深谷了愛 田中千絵と申します。 08:00−09:30 朝食
薄曇りの朝。 全員で農作業器具を宿泊施設から農園に運ぶ。一輪車二台、鍬、シャベル、ポット苗、種、(菜種油で動く)草刈り機。たどりついたのは自然農の畑。草が一面に生え、その中に「野菜」が顔を出しているところもあれば、埋もれているところもある。 一面、草が生えている場所で、まず臼井さんからの最初の言葉「どうやって種を蒔きたい?」参加者の一人が答える。「ばってそのまま蒔いちゃう」。 そして、その言葉通りの実践。 [イチバン原始的な方法] 講師の臼井さんがミレーの「種を蒔く人」のように金だらいに入っている「野沢菜の種」を膝から股ほどの高さもある草が生えているところに、ばんばんまき散らす。そして、そこに生えている草を根元から刈り込み、その場に倒して行く。 自然農の一つの基本:「草を敵にしない」 排除して取り去ってしまうのではなく、取り込む。種を蒔いた上に草を根元から切って倒すことにより; 1) 地面の乾燥を防ぐ/適度な湿度を保つ 2) 太陽光が直接当たらなくなったことにより、その場所に更なる草が生えて来るのを押さえる 3) 草はいずれ土に還り、腐葉土となり、肥料になる この「草に対する考え方」は全ての基本となる。 注意:この[イチバン原始的な方法]が使えるのは、大量に蒔く種があるときで、秋蒔きの時だけ。春に同じことをやっても、春から夏にかけては「草の勢いが強い」から草に負けてしまう。 [粘土団子を作って蒔く方法] たくさんの種類の袋入りの種を、一輪車にどんどん空けてゆく。実は最初、袋入りの種が大量に出て来た時はちょっと不思議な気がした。どうして「自家採種」の種ではなく「売り物」の種などだろう…。でも、その疑問にはすぐに答えが出た。これらの種は、「買って来たもの」ではなかった。通常種の袋には「消費期限」というものが印刷してある。そして、その消費期限をすぎた種たちは、種やさんからはゴミにされてしまうのだと言う。今日、ここに段ボールいっぱいあった種は、それらをまとめて「いただいてきたもの」だった。「廃棄物の有効活用」。これもパーマカルチャーの考え方の一部。 ごちゃごちゃに混ぜられた種を粘土にくっつける。本来の福岡正信さんの提唱されている粘土団子の作り方では、一つの粘土の中に3粒ほどの種を入れる、ということらしいのだけど、福岡さんの方法では粘土の固まりに種をくっつけるような方法は取らない。粘土と種を撹拌して、団子状に押し出す方法を取られていたと思うので、彼の考える「省力という概念」の方に忠実になれば、3粒ずつ、なんて数の話より、どれだけ簡単か、という方が大切、ってことなんだと思う。ここではもっと大胆に、粘土に種をくっつくだけくっつけてそれを内側に包み込んで団子を作る。 それを畑に好きなように投げる。粘土を作ってはどんどん投げる。これは、単純に楽しい。遊びだ。そして、遊びの要素はいつも必要なんだと思う。 粘土に包まれ、地面に着地した粘土。粘土は種に水分を与え、乾燥を防ぎ、鳥たちから種が全て食べられてしまう事から守る。この団子たちの中から、何がどこで芽を出し育つのか、ということを想像し、見守ることを考えるだけで楽しい。 [鍬で種まきを助ける方法]
鍬で地面の表面を薄く剥がして行く。雑草の種があるとすれば、それは表面にあるはずなので、野菜の種が雑草の種と競争しなければならなくなる可能性を下げてやる。表に出て来た土は、土と土の固まりが密接なので、少しだけ中に空気を入れてやる。種が入って来る余地を土に作ってやる。これが「耕す」ということであり、そこら中を全部掘り起こしてかき混ぜてしまうことでは決して無い。そこら中をかき混ぜて本来の「繋がり」まで断ち切ってしまったら、雑草の種も同じように撹拌してしまうことになり、かえって雑草と「戦わねばならない」状況に陥る。うまく雑草の種を避けてやるこの方法の方が、雑草の生えて来る確率がぐっと下がる。 種を蒔く。ぱらぱらと。 蒔いた種に薄く土を被せてやる。この土はどこから持って来るかと言うと、種まきをする土の境目のところに鍬を入れて少しだけ持ち上げ、雑草の種の含まれていない5センチほどの深さのところから。 鍬で押さえて馴染ませる。 そのまま土を裸にしておかないで、近くにある草を上から被せておく。これで適度な湿気が保たれ、水まきをする必要はない。 概念としては、これが基本的な「種まき」になるかと思う。後は、鍬を使わない場合の鎌で草を刈り込みながら種まきをする方法もあるが、やることは基本的に同じ。 [対象区に苗を植える] 二列分完全に耕してある土にポット苗を植える。苗はキャベツ。キャベツという植物は自分でどんどん大きく広く葉を広げ、自分が吸収するのに必要な周りの土から他の雑草が生えて茂るのを自然に防ぐ。そうしておいて花芽を作り、種が出来て地面に落ちる時には、次の命の栄養になる成分に自分自身の体が変わって朽ち果て、種の成長を助ける。 外葉を広げ、内側の葉が巻いてゆくのを助けるキャベツ。 苗を定植する時は、ポットと同じ大きさの穴を掘り、その穴に先に水を少し与えてから苗を植え、周りの土で軽く押さえる。 [チキントラクター] 簡素な作りのこの鶏小屋は、可動式。中には二羽のメスの鶏がいた。鶏の役目; 1) 卵を与えてくれる 2) 台所から出る生ゴミを入れておくとその生ゴミを食べて処理してくれる 3) 食べたものをふんとして土に落とし、鶏糞は肥料となる 4) 爪で地面を引っ掻き回す習性から、地面の糞と土をかき混ぜる役割を果たす 5) 鶏小屋の場所を移動させることにより、除草+土作りの役割を果たす これらの自然農の実践を見た後、圭一さんの口琴とAKOさんのホーメィの共演を、さっき粘土団子を蒔いたばかりの畑の中で聴く。後ろではトラクターの「耕す」大きな音。前には空と風に溶け合い混ざり合う音の波。どちらがより気持ちのいい音かということは、耳を澄ませばすぐにわかるはず。 どこまで「手を加えなくて済むか」を考える。 敵を作るのではなく、抱え込み味方にする。 廃物を利用する。 60点でヨシとする。 完璧を目指さない。 持続する為の智慧。 畑の恵みの美しさ。 レポート作成/写真:ayako (HaLo) http://www.five-d.co.jp/HaLo
シェアリングレポート 角谷雄城 〜「土のきほん」四井真治講師〜 「土のきほん」と題されたとおり、土に主眼を置いてお話いただきました。まず、森の中に入り、穴を掘って断面の色の違いや匂いについて説明していただきました。微生物によって有機物が分解されていく段階で色が変わっていき、植物が水分と一緒に吸収できるまで細かになっているところが黒い土になっていること、また、匂いは分解者である菌の匂いであり、その匂いが土を見分けるときのポイントのひとつになっていることなどを学びました。次に、ポイントを変えて穴を掘って、はじめのそれと比較してみました。はじめのものよりも赤い色をしていたことから、それほど養分が豊富でないことがわかりました。その他にも、堆肥のつくり方や畑の中の雑草が養分となること、パーマ・カルチャーの知恵などを実際の現場に赴き解説していただきました。 このワークショップで四井講師が強くおっしゃっていたことは、植物や自然をよく観察し理解し、様々な工夫をすることで生活を豊かにすることができる。多様性とその関係性を見抜くことが大切なことだと学びました。 四井講師のお話の中で最も印象に残っているものは、昔の土にはミネラルが豊富に含まれており、そこで育った植物も当然ミネラル豊富であり、その植物を食べる牛にもミネラルが豊富に含まれていたのに、今は土が悪くなったことで、植物や牛を食べる人間もミネラルが不足するようになってしまったということです。このことから、すべてのことは循環していると強く感じることができました。その循環の中では、ひとつの通過点である土ですが、同時にすべての基ともなります。そのひとつがバランスを失うことでそのループ自体までもがバランスを失ってしまいます。すべてはすべての基であり、ループするものだというのを間近なものによって再認識できた貴重な体験だったと思います。ありがとうございました。
11:00−12:00 シェアリング(各ワークショップの話題とまとめの共有)
物事には必ず二つの側面がある
ayako (HaLo)
http://fromayako.exblog.jp/
週末、長野県安曇野にある舎爐夢(シャロム)ヒュッテという場所に行って来た。表面上は所謂「プチホテル」。表面上は、と言ったのはその言葉だけでは決して表現できない、もしくは「一言」では表現できない場所だったから。(ここの関わっていることの深さは、ホームページの階層の深さに現れているように思う。まだ私は全部見きれていない。まだたくさん「隠れている扉」があるはず…)
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