5月24日 版築の不足していた型枠を作り 250oのセパを入れて型枠を完成しました。明日は天場を修正して杭算木を付けて固定します。時間があればタンパーも作れればと思っています。石灰も手配して土 日に備えます。 5月25日 杭を打って版築の型枠を固定しました。明日はタンパーづくりです。 日時:平成18年5月27日・28日 天気:曇り 二日目より参加:村上さん ゲスト参加:東矢倫明さん 東矢健太郎くん(2歳) 残念ながら欠席:安藤さん・梅崎さん・藤井さん 5月27日
タイムスケジュール: A農業実習
一月ぶりの緑一面の畑までの道に、我らが畑はどうなっているのだろうと、ワクワクしながら進みました。着いてみると、どこが畑かな?と思ってしまうほど草に覆われた畑に、これが自然農か〜と感動しました。
初めにのこぎり鎌を持ち、よく草の茂った畑の草刈です。
大きい支柱を立てるのには、少々てこずりました。鎌で土を掘って深く掘り、支柱を差し込みます。 もう一方の支柱にキュウリの種(病気に強い、ときわかぜみどり)を蒔きました。種まきの際には、土を掘り、種を置き、種の長い方の直径ほどの土を上から被せます。種は土中で起き上がってから芽が出るから、その分の高さの土をかぶせるのがよいそうです。最後に芽が出るのに強い邪魔にならないような細かい草を土の上に載せます。 ナス、ピーマンも支柱の元に植えました。 ジャガイモの芽かき。 ジャガイモの芽はよく成長するので、1〜2本残して他株を除き、大きい芋が取れるようにします。天敵はナナボシモドキてんとう虫。よく芽を食いつぶすので、見つけたら殺します。 里芋の種植え。60cm間隔に行ないます。40cmくらいの深めの穴を掘り、日光の当たる方向を考え、光を邪魔しない方に掘った土を盛ります。種芋を植えたら、土の上に草カバーをします。葉物のために30cm幅の畝を整地。まず、表土にある草を鍬や鎌で取り除き、表土を1cm横にどけ、シャカシャカと刃を入れ根切りし、手で土をたたいて均一にします。手指で穴を開け、手の平で押さえていきます。そこに種を蒔いていきます。
その他蒔いたもの ・インゲン:豆類は3粒点蒔き(一粒は鳥に。一粒は虫に。もう一粒は私たちのために)する。豆の厚さの土をかける。途中で2本か1本にする。 ・ズッキーニ:取れる時期が長いので、月毎に蒔くとよい。また、移植すると取れる時期が遅れるので、3粒蒔いて、一つずつ移植するのもよい。 ・オクラ:今が種まき適時。早すぎると草にまぎれてわからなくなる。 ・大豆:大きくなるので40cmくらい離す。 ・レタス(移植):15cm間隔くらいで。間隔が狭いほうが、葉で草が押さえられてよい。 以上、たくさん種まきをした2時間でした。 植物には光・温度・空気・水どれが欠けてもいけません。最後に根切りにより入る空気層は‘愛の言葉’です。種まきの極意は、‘初めはとてもとても丁寧に’ということです。畑は幼稚園。子育てのように丁寧に。でも、これをせねばいけないということではなく、自分で体験し、発見する場であるということでした。全てのことに通じそうなことです。次回の畑はどんな様子でしょうか?楽しみです! B建築実習:版築 前回の行程から、シャロムの方々のご協力により、さらに進んだ状態よりはじめることができました。 型枠が完成され、基礎の下にぐり石も敷かれている状態からの作業です。 まず、中央部の土を枠外に移動させます。 出した土に石灰を混ぜます。 土:石灰=8:1の割合になるように混ぜ、均一にし、水を入れ、握って手型が着く程度の、柔らかすぎず、ある程度まとまりがつくくらいの固さにします。 ぐり石をダンバーで、トントン叩き、基礎土壌に馴染ませます。 その上に先程の土と石灰を混ぜたものをのせ、また上からたたいて均一に伸ばしていきます。 それをひたすら続けます。 4隅には2つずつ、計8つのアンカーボルトを打ち込みます。今回は羽子板を加工してアンカーボルトにしました。次回、土台となる木材に、ボルトの位置にあわせて穴を開け、はめていく、ということでした。土壌より30センチの高さの型枠を、あと10cmほど残すまでとなり、版築壁20cmほど出来たでしょうか。 最後に雨よけのビニールシートを被せて版築作業終了。
肌寒く、初めは皆上着を着ていたのが、せっせと身体を動かしているうちに、あっという間に半そでになりました。女性軍もたくましかったですね!地道な作業ですが、人が集まると、行程が目に見えて進み、うれしいものです。自然にやさしい丈夫な基礎がしっかりできますように。 C夕飯 食堂にてコース料理。皆おなかがしっかりすいた状態で、おいしいものをたくさんいただきました。フォカッチャ ヒエのテリーヌ、人参と大根のスープ、山菜の玄米ご飯、タカキビバーグ、、ポピーシードのケーキ、玄米コーヒーでした。 D温泉 車にて移動。今日は夕飯後にゆったりと入りました。 E飲み会 ケンケンとママはお休み。身体をしっかり使ったせいか、温泉からシャロムに帰ったらお休みモードの人も多かったですが、もえちゃん持参のお豆腐と塩山椒が利いたのか、集まりもよく、話にも花が咲き深夜の就寝となりました。 実際に身体を使って、新たなことを体験できることは大きいですね。これも自分にとって何らかの種まきになるのかな。何らかのかたちできっと生きてくるのだと思います。自然の中での貴重な体験をありがとうございます。 この講座はなんとこれまで雨が降ったことがないとか。今回も雨予報のために、スケジュールを調整をしましたが、結局、野外活動ができないほどの雨が降ったのは夜間のみでした。普段の心がけのよい人が集まっているのか???今後が怖い??? レポート:稲垣香織
5月28日 2日目
*スケジュール*
6:00 農業実習 (おまけ)臼井さんの畑ツアー
8:00 朝食
9:00 建築講義
12:00 昼食
13:30 製図
14:00 パーマカルチャー倫理
6:00 農業実習
2日目の朝、目を覚ましていつも思うのが、「昨日もっと早く寝ておけばよかったなー」。夜の語らいはとても楽しいのでついつい遅くになってしまう。
着替えて外に出ると、まだひんやりとした新しい空気に触れ、さきほどの後悔もすぐに忘れてしまうほど、すがすがしい。
人間の自然な生き方に早起きは沿っているのだろう。(早寝も心がけないと・・・)
本日の畑の作業
かぼちゃ・・・種まき(点まき) いつものとおり、蒔くところの草をどかし、種の倍の土をかけてしっかり押さえる。(押さえることにより、土の下のほうから水分が上がってくる。)
草を周りに厚めにしき、種を植えたところは薄めにしく。 アトハメガデマスヨウニトイノッテ・・・
定植 とうやさんの持ってきてくれた苗を2株定植
かぼちゃはかなりはばをきかせるので、たくさんのびてもいいように畑のはじのほうに植えました。
落花生・・・種まき(点まき) 25〜30cm間隔で、3粒づつまく。(自家採取の場合は5粒づつ植えるといい)
棉花・・・・・種まき(点まき) 25〜30cm間隔で、4粒づつまく。
生きているとき:棉花 収穫して糸になるとき:綿花 字の違いがあるそうです。
日本は昔綿の自給率が100パーセントであったのに、今は自給率はほとんどないそうです。
そのため、綿を守る会が発足し、種の採取や保持を行っているそうです。
花豆・・・・・定植 とうやさんの持ってきてくれた苗を定植
花豆はつるになるので支柱を立てる
ヒヨコマメ・・定植 こちらもとうやさんがいつも食べているヒヨコマメから苗をおこして持ってきてくれました。アリガトウ
雑穀・・・・・種まき(すじまき) もちきび・もちあわ・ひえを蒔きました。
雑穀は芽が雑草に似ているので、よりきれい目に苗床をつくる。間引いた後は移植可能。
さつま芋・・定植 種類:錦 ふしが根になるので、斜めに植える。5cmぐらい土をかけてあげる。
今回もたくさんの種類を植えました。種を蒔けば芽が出る。自然の力は大きいです。
昨日移植したものも、夜の恵みのあめのおかげで、元気いっぱいでした。
8:00 朝食
朝一番の仕事をした後のご飯のおいしいこと・・・いつもありがとうございます。
9:00 建築講義
講師:小杉さん(国王)
前回にまし、今回はなんと、家の模型を作ってきてくださいました!本物の技は本当にきれいですごい!!!みんな圧巻で自然と小杉さんの周りに集まり、興味しんしんで眺めたり、触ったり、子供がおもちゃを与えられたようでした。小杉さんアリガトウございました。実際にこれを建てるのかと思うと少々不安もありますが、「大丈夫!!」と小杉さんの一言でなんとなく安心しました。
在来工法・・・筋交いで横揺れに対する耐震の強度を出している。縦揺れは柱。木と木の接ぎ合わせは圧縮に強く、引っ張られる力には弱いので、継ぎ手なしの一本がよいが、足りないときは継
ぐ。「腰掛目違い継ぎ」など、在来工法にはいろいろな継ぎ手がある。継ぐときは柱から柱の芯より持ち出す。
建物で一番大切なのは、安全。横の力に対していかに強くするかが大切。
伝統的な工法で、貫を使う横揺れにとても強い工法があるが、今は建築法で認められておらず、建てられない。
基礎・・・・・・今回ははんちくという工法。基礎には独立基礎(石の上に柱を乗っけている)と布基礎がある。はんちくは布基礎。基礎を作るメリットは力がぜんたいに分散されること。
基礎が大きいと柱の本数が少ない。鉄骨などはこのような工法。
寸法・・・・・今回は尺。図面の寸法は材の中心線から中心線(芯から芯)の寸法。
梁・・・・・・・小屋梁に太鼓梁がいいのは下に柱がないとき、アーチになっているほうが強度が増すため。木造の場合、梁間は十二尺が限度である。
柱・・・・・・・標準は三尺五分。よっぽど高くなければこの寸法で大丈夫。柱の本数は、だいたい一坪に二本位で計算できる。
壁・・・・・・・真壁と大壁がある。真壁は柱を見せる工法。和室などに使われている。柱を見せる分、筋交いが入れにくいので、昔は貫構造で強さを出していた。大壁は柱が見えない。洋室などに
使われている。壁はだいたい建坪の倍の坪数で計算できる。
筋交い・・・柱と柱の間に斜めに入れて、横揺れに対しての強度を出す。壁の四箇所(四隅)を止めないと一体の壁として認められない。今は筋交い用の補強ボルトで土台と柱と筋交いを止める ものや、羽子板ボルトなどがある。
現場のチームを決めました
土台チーム・・・加工:4本・・・丸山・安藤・内山・東矢
柱チーム・・・・・加工:12本・・永綱・梅崎(な)・落合・福井
梁チーム・・・・・加工:8本・・・村上・桐沢・山神・稲垣・藤井(ま)・藤井(も)
窓チーム・・・・・窓8・ドア1・・・中村・池上
みんなで力をあわせてがんばろー!!
12:00 昼食
天気も回復してきて、お日様も見えているので、外でのお昼になりました。カレーと、野沢菜とのりのピザ。やっぱり外で食べるご飯は一段とおいしいです。
13:30 製図
今回は、桐さんが本業の設計士というプロの腕前をフルに生かし、森の家の平面図と立面図を書いてきてくれました。小杉さんに続き、みんなの声が「わー」と騒がしくなった。
模型と図面のダブル攻撃で今まであやふやだった森の家のイメージがむくむくと現実化していった。ただし、梅さんの「これでできたと思ったらだめだよ。実際にこうなるように作るんだからね・・・。」
という言葉で現実に引き戻されたけど、家を最初から建てる現場に立ち会えるというなかなか経験できないことに、今まさしく立会い、そして自分たちの手で作っていくんだと、わくわくする気持ちは変わりませんでした。そして、今回はいろんな力を持っている人たちがあつまっているんだなーと、改めて感じる日でした。
番付・・・・・通り真に対して、い・ろ・はの番付をしていく、もういっぽうは一・二・三とつけていく。番付はその現場でみんながわかりやすい方法で付けていく。それが統一されていないと間違いのもと
になる。番付によって材がどこのものかすぐわかるようになっている。
立面図・・・東・南・西・北の順で書くのが一般的。図面では、まず方位を確認すること。
自分たちでも伏せ図を描くことによって、どこに柱がくるのか、どちらから差し込むのかなどの確認ができました。
14:00 パーマカルチャー倫理
<自然農>
講師:稲野さん
自然農とは「耕さず、草や虫を敵とせず、肥料農薬を必要としない」を基本にした命の理に沿った農法。持ち出さず、持ち込まず、田畑にある命はすべてそこで命をめぐらす。
パーマカルチャーの畑作りは「自然の雑木たちは、それぞれが高く伸びながらも、お互い共生しています。そして土の表面は、土が見えないぐらいに落ち葉が積もり、そのことによって落ち葉の下にふかふかの生きた土を作っています。たぶん雨は雑木の葉や幹を伝わって落ち葉の上に落ち、その落ち葉や生きた土を通ることですばらしい活性水にかわっているのでは、と想像されます。この仕組みをいかに畑の中に形成するか。」 「種採り家庭菜園」 岩崎正利より このような理念に近い畑作りを行っていく。
種選び・・・・在来種:日本各地で昔から作られていた、その土地で生まれた野菜のこと。
固定種:別の土地から来たものでも、その土地に根を下ろして、土地になじんで固定された野菜のこと。日本の風土に合わせて栽培され続けてきた野菜。作りやすく生命力があり、
おいしく収量も多く肥料もあまり必要としない。遠くからやってきた種子であっても、その土地で世代交代を繰り返すことにより、そこの風土のなるべく適した姿に自ら変わっていく
自分がおいしいと感じたものを種をとって毎年作ることで、自分にあった、土地にあったものができていく。
F1交配種:異なる性質をもつ二つ以上の品種の交配で生じる雑種一代のこと。それぞれの強い性質を受け継ぎ(雑種強勢)成長の速度も大きさもそろうことが特徴。必要な肥料 を与えられるとよく育つ。ぬくぬくとしたお坊ちゃま。生命力が固定在来種に比べ劣る。収穫のそろいがよいが異常気象などには弱い。次世代種は、さまざまなものが現れ
るので自家採種には不向き。F1の種も何年もかけていけばそこの土地にあったものができていく。
いろいろな性質を持っている種を残そう・・・生きた土地に生命力あふれた種をまく
作付け・・・・連作障害を防ぐため、輪作を行うとよい。
連作障害:おなじ作物を同じ場所で繰り返し作ることにより生育が悪くなったり病害が出ること。同じ作物を作り続けると、それを好物にする病害虫が集まりやすく、その作物が好む
養分が逆に少なくなるため。(自然農では連作障害が少ないといわれている。)
*連作障害が出やすいもの
ナス科(ピーマン・トマト・ナス・ジャガイモなど);同じ場所では3年間休ませる。
マメ科(エダマメ・インゲン・エンドウ・ソラマメなど);根が空気中の窒素を固定し、痩せ地でも栽培可能。土を肥やしてくれる。しかし連作は不可。なかでもエンドウは4,5年休ま
せる。
ウリ科(キュウリ・スイカ・カボチャ);特にスイカは4,5年休ませる。
アブラナ科(ダイコン・コマツナ・キャベツ・チンゲンサイ);できれば連作しないほうがよい
*輪作は同じ科の野菜を毎年順繰りに移動させて栽培する。
ナス科 ―> マメ科 ―> ウリ科 ―> アブラナ科
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他、イネ科(ムギ・雑穀・トウモロコシ)を植え、多すぎる養分を吸収させたり、微生物が増える環境を整え、連作を防いだりする。根菜類も根が土を耕してくれる為よい。
*日照を考慮する
成長をしたときの高さを考えて北に高いもの、南に低いものを、背の高い植物の日陰を利用したりする。
*コンパニオンプランツ
一緒に作るとお互いに病害虫を抑えられる作物。
ex)トマトとバジル・・・トマトの株間に植えるとアブラムシなどの虫除けに。しそ科とナス科・アブラナ科は相性がよい。
ナスとニラ、スイカとネギ・・・ユリ科(ニラ・ネギ・ニンニク・タマネギ)の野菜は病害虫を押さえる効果がある。
キュウリとラッカセイ・・・ラッカセイには根につく害虫のセンチュウを防ぐ。一緒に植えるだけでなく、後作でもセンチュウがつきにくい。他マリーゴールドなどもセンチュウを防ぐ。
トウモロコシ、インゲン、カボチャ・・・トウモロコシの茎にインゲンをはわせ、足元にカボチャを作る方法は、アメリカインディアンで三姉妹と伝えられる栽培方法。イネ科とマメ科は
相性がよい。
自然農はとても理にかなっていることが多く、自然の花が多い年や少ない年があるように、作物にもそんなスタンスをとることが大切なんだなーと感じました。いねこさんが日々実践してやっ ているし、おだやかな語り口調でとてもすんなりと納得できることができました。
#いねこさんおすすめの本
・農薬を使わない野菜作り
・妙なる畑に立ちて
・自然農への道
自然農法始めました
<パーマカルチャー倫理>
講師:梅崎さん
パーマカルチャーの倫理とは「地球という星での生存を賭けた道徳的信条であり、行動である。」 「パーマカルチャー」 ビル・モリソン と記されている。つまり、地球という星の上で、自然を傷つけずに生きるための最も基本的な指針であるといえる。
パーマカルチャーの倫理には、「地球に対する配慮」を中心に3つの側面があり、この倫理は生きていく上で関係するあらゆる側面におよび、実践者の暮らしを「競争」でなく「協力」をベースにした暮らしへと明確に方向付けるといえる。
*3つの側面
・地球に対する配慮・・・地球上のすべての生き物・無生物に対して、無害かつ再生可能な行動をとるように心がける。
・人々に対する配慮・・・人の基本的な欲求である衣食住、教育、雇用を満たし良好な人間関係を保つことで、地球への過剰な負荷を避ける。
・余剰分の分配・・・・・・他の人々がパーマカルチャーの倫理を実践するのを助けるために、自分の余った時間と金とエネルギーを使う。
パーマカルチャー塾の皆に自分が行っているパーマカルチャーな事をあげてもらいました。
[地球に対する配慮]
・除草剤を使わない―薬代がかからない
・歩けるところは歩く―楽しい、気分転換になる、お金がかからない、健康によい
・生ごみの堆肥化―野菜が取れる、ごみが減る
・ゴミの分別―ゴミを減らせる、近所の人との交流がある
・自分の店で環境に気を配る―情報が集まる、話題が広がる、お店のカラーになる
・経済に絡めて環境にいい建物を設計、薦める
[人々への配慮]
・いらないものをバザーに出す―喜んでもらえる、家が片付く
・いい情報を交換する―人とのつながりを実感できる
・地域で子供に注意を向ける―コミュニケーションのきっかけ
[余剰物の分配]
・労働力の分配―いろいろな手伝いをする―家庭菜園をただで貸してもらえる、ご飯をご馳走になる、自分の勉強になる、経験者の話を聞ける、トラクターを貸してもらえる
・同居人との食事作り―疲れているとき楽、楽しい
・友人の子供を見てあげる―子供同士で遊べる、自分の子供も見てもらえる
・自分の持っている知識を教える―喜んでもらえる、生きている価値の発見
このように、日々暮らしている中でも、パーマカルチャーの倫理に基づく行動を何気なくしている事を発見しました。協力する事のうれしさ、楽しさが地域のコミュニティーに発展し、自分だけではできない事が人々の知恵を集めていろいろな事ができ、永続可能な文化になっていくのですね。オーストラリアのクリスタルウォーターズではこのようなコミュニティーが実際にあるのだそうです。私の住んでいる片品村というところも昔ながらの結いやいろいろなところから集まった若い人たちのコミュニティーに近いものができつつあるように感じます。じっさい私の結婚式も、仲間の協力や地元に人たちの協力により、手作りで行う事ができました。競争でなく協力がどんどん増えるように、まず自分のできる事から実践していきたいと思います。
レポート:藤井 友恵 (もえ)
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