第5回パーマカルチャー塾 2日目

2006723日(日)晴れのちくもり 

 

<スケジュール>

0600 秋野菜種まき

0800 朝食

0900 ハンチク仕上げ、刻み

1200 昼食

1330 畑の手入れ、材木刻み

1530 振り返り、まとめ

1600 解散

 

 

***** 0600〜秋野菜種まき *****

 

梅雨で雨が続き天候が心配でしたが、日が射して気持ちのいい朝でした。

自然農講師の三井さんに畑の手入れ(草刈、苗の誘引など)と

秋野菜の種まきの指導して頂きました。

 

 

 

★草刈のポイント

・草刈は株本を特に丁寧に。

・雑草の成長点を絶つよう地際で刈る。

・土を裸にしないよう刈った草は刻んで表土に戻す。

 

★いんげん:手入れのポイント

・インゲンは成長し背が高くなったら地際からの草刈は不要。

 

★なす:手入れのポイント

・なすは最初に小さな実が生ったころ花を摘むと良く育つ。

 

★ピーマン:手入れのポイント

・ピーマンの根元から伸びている枝は折れやすいので株ごと紐でまとめると良い。

 

★さといも:手入れのポイント

・さといもの苗が小さいうちに枝一本にしておくと栄養が分散しなくて良い。

・土寄せを2回する。

1回目:定植後5cm以上育った時

2回目:湿気を好むので露明けの前に

 

★きゅうり:手入れのポイント

・きゅうりが支柱にうまく絡まない時は、支柱に紐を張ると良い。

 

★ライ麦の収穫:去年11月に蒔いたものを収穫しました。

・よく乾燥している日に収穫するのが良い。

・いろいろ収穫の手法があるとの事ですが今回は穂の付け根を手で折って収穫


 

・生命力があるので落ち穂でも翌年発芽するとの事

 

★秋野菜の種まき

 

ライ麦を刈った後のうねに秋野菜の種を植えました。

蒔き方は気温、湿度などコンディションにより多少変わるそうです。

今回は梅雨時の地面が湿っているコンディションでの方法です。

 

ライ麦のうねを三井さんが草刈して下さいました。

ポイントはひざをついて手前から奥へ刈っていくとの事です。

丁寧で無駄の無い動きでした。自然と溶け込んでいて美しかったです。

 

★そば:種の蒔き方

1)草が生えている上から均一に多すぎないようパラパラと蒔く。

2)種を蒔いた後、草刈をする。

3)草をなじませたり地面の土を引っかきながら種を地面に着地するようにする。

 

・この手順の方が種をバランス良く蒔けるとの事。

・麦類は地面に着いたら発芽する。

 

 

★にんじん:種の蒔き方

1)草刈後、表面の土をけずり雑草の種をとる。

2)土をカマなどで平らにならす。

3)1cm間隔で種をまく。

4)上から軽くたたき種をなじませる。

5)きれいなやわらかい土を種が隠れるくらいかける。

6)刈った草をかけ、しっかり上から押さえる。

 

・根もの(大根、カブなど)は移植に向かない。

4050cmあけて次の野菜を植える。

 

★だいこん:種の蒔き方

1)草刈後、表面の土をけずり雑草の種をとる。

2)土をカマなどで平らにならす。

3)3〜5cm間隔で穴をあける。

4)種を一粒ずつ植える。

5)上から強めに押さえる。

6)刈った草をかける。

 

・収穫までに間引きを2回する。

1回目:10cm間隔に間引く

2回目:20cm間隔に間引く

・種が大きい物(ごぼうなど)は生命力が強い。

 

★京みずな:種の蒔き方

1)草刈後、表面の土をけずり雑草の種をとる。

2)カマを深めに入れ雑草の根を切るようにし、平らにならす。

3)手に種を乗せ、振りながらパラパラ蒔く。(重ならない様1cm間隔)

4)クワで表面を叩いて種を土に埋める。

5)刈った草を細かく刻んでかける。

 

・水菜は移植に適している。

 

★苗床の作り方

 

今回は苗床に、はくさいとサニーレタスを植えました。

長ネギ、米なども可能との事です。

三井さんが作る苗床はとてもきれいで、ふかふかの土と沢山の虫が印象的でした。

苗床はていねいにやさしく作るように心かけると良いとの事です。

 

1)草刈後、表面の土をけずり雑草の種をとる。

2)カマを深めに入れ雑草の根を切るようにし、平らにならす。

 

 ・深い所の根まで動かさなくて良い←草を刈ればその根は地中でくさり空気層となる。

 ・土の上の物(葉)は地表に返し、中の物()は地中に返すのが原則。

 ・雑草の種を移動する為けずった表土はくれぐれも元に戻さないように!

 

 

 

★はくさい:苗床での種の蒔き方

1)苗床で10cm間隔位のラインをつける。

2)ライン上3cm間隔で1粒ずつ丁寧に蒔く。

3)手で押さえて種の高さを揃える。

4)溝を埋める程度に土をかぶせる。

5)刈った草を細かく刻んでかける。

 

 

★サニーレタス:苗床での種の蒔き方

1)苗床で8cm間隔位のラインをつける。

2)ライン上2cm間隔で1粒ずつ丁寧に蒔く。

3)手で押さえて種の高さを揃える。

4)溝を埋める程度に土をかぶせる。

5)刈った草を細かく刻んでかける。

 

 ・気温が低い時は種を冷蔵庫で一晩寝かせてから植えると良い。

 

★種まき後、草をかぶせる時のポイント

 ・発芽を邪魔しないよう、細かく刻んだ草をかける。

 ・刈ったばかりの草は土が見えなくなる位かける。

 ・乾燥している草は土が見えるか見えないか位かける。

 ・かける草は、穂が着いていたり、刈っても再び根が着くものがあるので注意。

 

★草をかぶせるメリット

 ・強い雨が降って種が流れてしまうのを防ぐ。

 ・土の乾燥を防ぐ。

・草が腐り肥料となる。

 

★コオロギ対策:

 ・草をかるとコオロギが大発生する場合がある。

・対策1-網をかける。

・対策2-苗は室内で育て、後で畑に移植する。

 

★葉物の移植のタイミング

・本葉が5〜6枚出た頃。

・虫が多い場合はもう少し遅らせる。

 

★ジャガイモの収穫

 ・木が枯れていたら収穫時。

 

 

5月に植えたじゃがいもを収穫しました。

サイズ、種類バラバラですが、各グループ沢山とれました。

その他、ズッキーニ、なす、とまとなど、各グループ成長も様々です。

 

***** 0800〜朝食 *****

 

今回も野菜たっぷりのおいしい朝食を頂けました。

 

***** 0900〜ハンチク仕上げ、材料刻み *****

 

前日の続きで、小杉さんの指導の下、

ハンチクのチームと、刻みのチームに分かれて作業しました。

今日中にハンチク、刻み、共に完成を目指しました。

 

★ハンチク仕上げ

前日の続きです。三井さんにも手伝って頂きました。

最後に水平を測り完成です。

 

★材木の刻み

 

墨付けしたものを手分けして刻む。

・土台チーム:刻み

・柱チーム:刻み

・梁チーム:墨付け、刻み

・窓チーム:主に柱の刻み

 

 

 

★のこぎりの使い方

 ・力を入れすぎず、材に対して垂直に刃を入れる。

 ・刃の端から端まで大きく引く。

 

★機械の取り扱い

 ・注意点:手袋は巻き込まれる可能性があるので素手で作業する。

 ・危険な時はすぐに電源を切る。それでもダメならその場から離れる。

 

事故が起きないよう、素人にも分かるよう丁寧に指導して頂けました。

手作業(のこぎり、のみ)で体験した後、時間節約の為、

機械で刻みをする流れで作業指導してもらいました。

 

★屋根についての確認

 勾配が急になる設計の為、新たな墨付け、刻みの確認。

 

***** 0800〜昼食 *****

 

今回もメニューは、・冷麦・ピザ・収穫したじゃがいも!でした。

どれもすばらしくおいしかったです。自分たちで植えたじゃがいもが食卓に並ぶのは

感動的でした。ホクホクでおいしかったです。

以上 レポート:福井