安曇野パーマカルチャー塾 レポート
日時:2009/08/22(土)
さて、安曇野パーマカルチャー塾も早いもので6回目です。
いつも濃密な時間を過ごしているおかげで、時間の経過を忘れてしまいそうですが、いつの間にやら折り返し地点を通過して、後半戦に突入していたのですね。
今日は晴天。みんなが集合する頃には夏の日差しがさんさんと照りつけています。いつもは曇天で、雨がいつ降るのかびくびくしていたのですが、今回はそんな心配はほとんど不要です。しかし、無事にことがすむまでは油断ができないのが第7期塾生。強力な雨人間のパワーはこれまでの歴史を覆した経緯があるのです。
夏休みの後半ということもあり、道路は渋滞が多かったようで何人かは遅刻していました。あるグループは噂では蕎麦を食していたため、遅刻したとの情報もありましたが、誤報だったようです。
今日のスケジュールは以下の通り。
13:30 オリエンテーション
13:40 建築実習(建て前です!)
16:30 温泉にて入浴
18:00 夕食
19:00 美斉津さんのお話し
20:30 フリータイム
23:00 就寝
まずは建築実習からスタートです。杉山さんから今日の段取りを説明してもらい、それぞれの作業グループに分かれて作業開始です。
○ 柱グループ:臍(ほぞ)、臍穴(ほぞあな)を柱に作っていく
○ 丸太グループ:柱の臍穴を作る。
○ 胴ざしグループ:手ノコで蟻加工、臍を作っていく
○ 土台グループ:蟻加工、臍穴作り
上記のグループに分かれて作業開始です。それぞれの作業が終わって手が空いた人から桁、梁を加工していくことになりました。
のみ、のこぎりを駆使しての作業は細かいようで大胆に行う必要があるみたいです。どうもおっかなびっくりで作業している我々に、杉山さんがアドバイス。ゆ〜っくり進んでいた臍穴が、杉山さんの手にかかるとスココココ〜ンてな具合に出来上がっていきます。やっぱり職人はすごいと感心する今日この頃です。
てな具合に地道に作業も進んでいっている間にも、時間が着々と経過し、いつの間にやらお茶の時間。キュウリにみそをつけて食べるお茶がうまい。またお茶とともに出てきた梅ジュースもとってもおいしかったです。まったりお茶を楽しんでしまいました。
楽しいお茶の後は、再び作業開始です。作業が進み、加工が完成に近づいていきます。予定では本日、建て前完成だったのですが、アーッという間に時間が過ぎて、予定の時間を経過してしまいました。建て前はちょっと無理っぽいみたいです。でも土台を組んで、柱の「いの1番」と仮組しました。土台の木材にドリルで穴をあけて、ボルトを通す穴をこしらえます。土台に穴をあけるときも単純に土台から垂直に穴をあけて、ボルトを通すのではなく、ボルトの角度をかえて、土台荷なる木材のできるだけ中心に穴をあけました。ボルトの角度と土台の穴の角度を調節するのが難しそうです。土台を固定して、柱の臍が臍穴にはまって形をなしていくと、これだけでもちょっとした感動ですね。
まず土台のはしに墨をうちアンカーボルトの位置を土台に移します。アンカーボルトは真ん中にあるとは限りませんので端墨からの長さを測り基礎土台の下に写します。アンカーが中心でない場合は金槌でたたいて上部がなるべく中心になるように曲げます。
土台にボルトで穴をもみます。これも曲げた角度に穴を開ける必要があります。土台を据え付けます。下部は防腐剤を塗ると湿気防止になります。湿気が多いとシロアリ等の被害が増えます。ルーイングを敷くこともあります。
まだまだ丸太組は悪戦苦闘の連続の様子で、健さんはチェーンソーを持ち出して丸太の加工を行っています。時間が経過していたので、とりあえずはここまでにして残りは明日以降にしましょうということで、本日の建築実習はこれにてお開きです。
今回の実習でも改めて思ったことですが、やはり物事の仕組みを知ることがとても大切だと感じました。どこに、どうやって、どう組み立てていくのかをイメージできているのとそうでないのではやはり完成までのテンポと完成された物に違いができてくるのだと思いました。段取りよく進んでいっている今回の実習の陰には健さん/杉山さんのリーダーシップと段取りのよさがあるのだろうと思います。
あと細かなことではあるのですが、やはり道具の使い方を熟知していることもとても大切だと感じました。鑿、鋸、玄翁、差し金とどれも道具としての仕組みは大差ないはずなのに、それを扱う熟練度によって木材があれよあれよという間に形をなしていきます。頭で知ることと、体で知ることが両立して初めての職人なのだろうと感じた次第。
さてこの後はいつものように温泉にて入浴。その後、それぞれが夜のおつまみなどを購入し、シャンティに戻ったときには夕食開始時間です。今回は朋子さんが不在だったのですが、タミさんがタイ風料理を振る舞ってくれました。イメージしていたタイ料理よりも優しい味で思わずゴカってしまいました。(「ゴカる」語彙は翌日のレポートに・・・)
夕食も早々に切り上げる予定(個人的には)だったのですが、いつものように会話に花を咲かせながらもりもりと夕食をいただくのでした。
さて夕食でおなかが満たされた後は、美斉津さんを囲んでお話を伺いました。美斉津さんは信州小諸にて自然農を専業としている農家さんです。自然農を始めたきっかけやこれまでの農業への取り組みから生じた直感などを淡々と語ってくださいました。
代々農家だった土地を引き継いで、レタスなどの高原野菜ばかりを栽培することに疑問を感じ、また農薬を使用することでの家族や自分自身に体調の変調を感じながら農薬使用する慣行農法に疑問を感じ、仲間とともに有機農業を始めたそうです。そこでは東京の消費者を相手にしての金銭のやり取りなどに疑問を感じ(自分の作った野菜に値段が付けられること、排気ガスをまき散らしながら朝から晩まで「健康な野菜です」といいながら売り歩くこと)、また有機農法への疑問(安全な食べ物という結果だけにこだわり、ビニルマルチを使用したり、堆肥などを使用して土地の力をかえてまで作る方法など)などから自然農の存在を知り、徐々に試しながら有機農法から移行していったようです。
自然農を始めた当初はやはり出来上がりがこれまでの有機と比べるとどうしても安定せず、収量も少なかったようです。でも3年〜4年して土地の力がつくようになってからは収量もある程度安定してきたとのことでした。
また流通システムについても既存の方法ではなく、できるだけ近郊で野菜を求めておられる世帯と契約して未斉津さんの畑でとれた作物をそのままおろし、その作物の値段で金銭のやり取りをするのではなく、生活費として世帯から毎月お金をいただくというやり方をしているとのことでした。「食べ物は商品ではない」とは美斉津さんの名言です。
また美斉津さんは農作物以外にも加工食品(みそ、醤油、梅干し、干し柿)なども自作されているようで、自分の食卓に並ぶ物はすべからく、契約している世帯にも分けている、つまりは自分の食卓と契約している世帯とが直結しているとのことでした。とても安心なシステムだと思います。作り手の「顔」を知ることができるのは、私たち食物消費者にとっては最も大切なことだと思います(スーパーなんかでも生産者の顔写真のついた野菜や果物を目にすることがありますが、やはり色々な偽造事件などもあり、素直に信用するのは難しかったりします・・・個人的には)。
一通り、美斉津さんの話を伺ってからは私たちの質疑にも応じていただきました、それぞれの質疑にも「うーん、そうだなぁ・・・」と親身になって答えてくださっていました。
そこで話を伺っての感想は、感性に素直にしたがって生きておられるんだなぁということです。足りない物を補いながら、自分の生活を創っていくことを本当に楽しんでおられるようでした。自分もこんな生活と価値観を身につけたいと思うのですが、なかなか未斉津さんのような生活に踏み切るにはとても勇気がいるのではないかとも思いました。循環する生活を営む上での一つの到達点のようにも感じます。何事もお金に換算して生活している私たちは、本当に恵まれているのか。物にあふれ、高度にシステム化され無駄のない時間の中で生活しているけれども、いつまでたっても時間の足りない構造の中では有意義な時間を過ごすことはとても難しく贅沢なことだと思いがちです。でもすぐ近くに有意義な時間を過ごしている人たちは確かにいるのだということを感じさせられました。
その後は、おつまみ&アルコールを交えての座談会(フリータイム)です。みんなそれぞれシャンティ文庫に寄贈された書物たちに目を通す人がいたり、それぞれの近況を語り合ったり、前回の様子を教えてもらう前回欠席者がいたり・・・。しまいには未斉津さんの人柄に惚れてしまい独占しっぱなしの人がいたりして、各人自由に夜の時間を過ごしていたみたいです。な〜んて、まったりしていたら、いつの間にやら消灯時間が訪れてしまいました。
今日一日お疲れさまでした。相変わらずの濃密な時間を過ごしてしまいました。
乱筆乱文のレポートは30点を目指して60点を取る男、
のぶやんでした。
安曇野レポート 2009年8月23日(日)
【8月の2日目のスケジュール】
6:30 農業実習 美斉津さんのご指導
9:00 建築実習(前日の残り作業)
10:00 ブランチ
11:00 建築実習(前日の残り作業→棟あげ!)
12:00 11月の課題制作に向けた準備(グループワーク)
15:00 まとめ
16:00 終了・解散
スケジュールには入っていませんが、
朝の6時半前には、「おひまーず」改め「ゆとりーず」で、
近くのろ〜たす(つまり、ハス)を見に行ったようです。
今の時期はとってもきれいに花が咲いているそう。
ほんと、きれい!
同じ頃、シャンティでは、すーさんヨガが始まっていました。
今回は、ともこさんが不在のため、すーさんがヨガを教えてくれました。
そうそう、
今回は、つっちゃんが昨夜遅くに到着したこともあり(?)
無事、雨が降ることなく朝を迎えました。
なんと、この2日間、まったく雨がふっていません! 大ニュースです!!
3月の塾スタート時から雨が降らなかった回がなかったという、
安曇野塾始まって以来の、雨に恵まれすぎの私たち。
それもこれも、「スーパー雨男・つっちゃん」がいい仕事をしすぎてくれたお陰、なのでした。
記録更新がやぶられたことでちょっと残念なような、
でもレインウエアを着なくてもいいからやっぱりうれしいような、
複雑な面持ちの塾生たち(?)が、朝の6時半に、畑に三々五々、集まります。
ティピガーデンの支柱に絡まるキュウリ ヘチマ インゲンなど アフリカンマリーゴールド ホーリーバジル 松本和綿の花
トウモロコシ 松本和綿 藍 ゴボウ
トマト ナス
サツマイモ ミニトマト 餅キビ モチキビと大豆
1ヶ月ぶりの畑は、8月にうたさんが草刈をしてくれていたので、
心なしかすっきりしてる印象。(うたさん、ありがとう!)
粟 ガーデンからシャンティクティ ひまわり カボチャ
ゴボウ ミョウガ ガーデンからシャンティクティ 白菜
白菜の苗 四角豆 ホーリバジル ヘチマ ミニトマト
そんな畑で、今回は、夏野菜の収穫と秋野菜の種まきをします。
■夏野菜の収穫
まずは美斉津さんから、夏野菜の収穫のしかたを教わりました。
美斉津さんは、はさみを使わず、手でもぐそうです。
お店で販売するわけではないから、いいんだ、とおっしゃっていました。
<トマトの収穫>
赤くなったら、収穫。
いくらか茎が曲がっている部分と、曲がっている方向とは反対の方向に折ると、簡単にもぎとれる。
<きゅうりの収穫>
もぎ方は、トマトと同じ。
<かぼちゃの収穫>
収穫の目安は、
・実の上の部分がコルク化してくる。
・ひげ根が枯れてる。
・爪を実にたててみて、入らなければOK。トマトと同じように、折って収穫。
かぼちゃはすぐに食べずに、日影で風とおしがいいところに置いておくと、甘くなるそうです。
(バナナが、おいておくと青から黄色になるのと同じように)
かぼちゃだけでなく、さつまいもなど、甘みのあるものは、おいておいた方が甘くなるとのこと。
種類によっては、1ヶ月、1年おいておくといいものもあるとか!
あ、とうもろこしは、すぐに食べてくださいね。
置いておかない方がいいそうです。
<とうもろこしの収穫>
さわってみて硬ければOK。
とうもろこしは、朝、糖度があがってるので、朝とるといいそうです。
とうもろこしを収穫していると、
「食べてごらん」とうたさん。
「え、生で食べるの?!」と最初はこわごわ一口。
でも、「・・・おいしい!!」という笑顔をみた瞬間、
次々と、「食べたい、食べたい」といろんなところから手が伸び、
あちこちで、がぶり、がぶり。
とうもろこしは、あっというまに、虫食い状態に。
ほんとうに、甘くてジューシーで、おいしかった!!
初めて生で食べたおいしさに、みんなびっくり、の一コマでした。
あ、食べるためにとった殻は、畑におとしてね。
<みょうがの収穫>
花が咲いているのが目印。
葉っぱの下には、あちこちに、白くかわいい花が咲いてます。
それをめがけて、わらわらとみんなが集まり、収穫します。
ちなみに・・
美斉津さんの収穫祭はすごいらしい!
「買ったものがひとつもなかった!」byうたさん
「すんごーーーいおいしい。いろんなものがあってねー
おーきな声じゃいえないけどねー」byけんさん(おーきな声で)
その後、各班の畑に分かれて、
にぎやかに収穫。
その場で食べる野菜のおいしいこと!
フードマイレージ0、ほとんどブランチ状態?!
こんなおいしさを味わえるのも、無農薬でつくっているからなんですね。
何の躊躇もなく、食べれちゃいます。
あ、食べてるばかりでなく、ちゃんと草刈もしました。
■秋野菜の種まき
次は、種まき。まずは、小松菜から。
1:地ぎわから、きれいに草を刈る。
2:鎌などで種を落とすための溝をつくる。
3:種をまく。(素手で!)
筋蒔きは、親指とひとさし指で何粒か種をつまみ、指同士をねじるようにすると、
大体の間隔(2-3cm)でラクにきれいに蒔くことができる。
4:土をかける。
葉ものは、土をかける。
種の3倍くらいの土がいいといわれてるけど、まあ適当に。
土の乾き具合によっても違ってくるしね、と美斉津さん。
今回は、かるく土をかけたあと、ふんづけました。
ふんづけることを鎮圧、と呼ぶそうですが、
この鎮圧の理屈について、けんさんが説明してくれました。
「有機質が分解されて無機質になり、それに土の栄養素がくっついてくる。
それを団粒化と呼びます。そのことが空気層を生む原因になる。
それが自然界の行う、耕す、ということ。
有機層があればあるほどフカフカになる。
みみずや微生物が分解してね。でも、そのままにしていると空気層がたくさんあるので
陽があたると乾燥してしまう。
きちんと踏むことで、水道(水みち)が繋がって、水分が下からあがってくる。
上から水をあげなくてもいい。それが鎮圧の理屈。」
種まきのクライマックスは、
なんといっても美斉津さんが種を下ろした場面。
美斉津さんは、ほんとうに、きれいな間隔ですーっと種をおろしていきます。
どんな間隔で種をおろしているのか見えやすいように、
見本として、板の上に種をおろしてくれたのを見ると、
ほんとに美しく、等間隔で、種が並びます。
「すごい!」「きれいやなー」みんなのひとしきりの歓声のあと、
「これは、朝練するしかないな。」
「種まき特訓か・・たしかに。」・・・との声が。
うんうん、みんな、種まき、うまくなりたいよね。
ちなみに、美斉津さんのところでは、
芽が出るまで、草で覆わないそうです。
草に潜んでいる虫たちが、芽を食べちゃうから。
芽が出て、大きくなったら、草を寄せるそうです。
「いろんなやり方がある。
芽がでるまでは、ツンツンした草をかけるのも一つのやりかた。
ここらも、コオロギがこれから出るから、いまからの時期は
草がないとコオロギも来たがらない、というのはあるかも。
いい状況をつくると、コオロギが全部食べつくしてしまうから。」
とは、けんさん。
■菜っ葉類の種まき
種をミックスし、ばら蒔きをしました。
何種類ミックスしたかな・・野沢菜など4-5種類はミックスしたと思います。
1:このあたりにまこうかな?というエリアに行き、
ミックスした種をパラーっと蒔きます。(草ぼうぼうのまま、その上からでOK)
一度でその場所に全部蒔いてしまうのではなく、
ひととおり薄く全体に種を蒔き、
全体をみながら、また薄く蒔きます。
2: 地ぎわから草を刈ります。
鎌をすこし土にいれ、根っこから刈り取る気持ちで草を刈ります。
成長点の下から切ると、伸びづらいからです。
虫に食べられるものが多いから、種も少し多めに蒔きます。
春先は、雑草の勢いがありすぎて、このやりかたはおすすめできないそうです。
秋は、雑草の勢いがないから、ラクにできるそうです。
今回のように、いろんな種類の野菜の種をミックスしてしまうのも、
自然界ではいろんなものが一緒に育つ、その環境を再現しているんですね。
最近注目されている森林農法。畑を森と融合させた農法。
美斉津さんは、何年も前から実践されてるとのこと。
単一作物ではなく、多様な生物を育てる、共生の哲学を実践されています。
■白菜の定植
1:地ぎわから、きれいに草を刈って、定植の場所をつくる。
苗床には、先に水をやってく。
2:40センチ間隔くらいに、穴を掘る。
穴にはたっぷり水をやる。
3:三又鍬などで苗を掘り起こす。そのとき、苗についてる土はなるべく落とさないように。
土が落ちるということは、根が切れるということ。
環境が変わると、苗にとってはストレスになるから、
できるだけ、今までと同じような環境を保ってやること。
植える深さも、深すぎず、浅すぎず。今まで植わっていたのと同じくらいの深さに植えてあげる。
しばらくして、もし弱ってきたら、水をやったりして様子をみる。
今回の苗を見て、
「ちょっと大きいかなー、もうちょっと小さい時に移植したほうがいいかなー」と美斉津さん。
あまり大きくなってから移植すると、その分ストレスが大きくなるそうです。
ちなみに、
美斉津さんは、ポットで苗を育てるそうです。
うたさんは、筋蒔き派。
筋蒔きにして、間引くそうです。それが、一番白菜にとってストレスがないから、とのこと。
確かに移植しないですみます。
美斉津さんも「そうだねー、筋蒔き、いいねえー」とのことでした。
移植をすると、1週間くらい、どうしても生育が遅れるそうです。
・・・・・・・・・・・・・・・・
おまけ-1
種が入ってる紙袋の封の開け方や、開けた後の始末について、けんさんが教えてくれました。
まずは封の開け方。
袋の下を開けましょう。
上の部分には、たいてい種の名前が書いてあるので、
上部の封を開ける場合は、うまく袋を破らないと、種の名前がみえなくなっちゃいます。
開けるときは、下からのほうがおすすめ。
封を開けた後の始末。
まずは、袋の下部(封を開けた部分)を水平に一折りします。
次に、片側に三角折りをし、さらに反対側を三角折りします。
こうしたら、種がこぼれ落ちる心配がありません。
・・・・・・・・・・・・・・・・
おまけ-2
そうそう、美斉津さんのバックスタイルはかっこいいんです!
のこぎり鎌を、背中部分のベルトに差してます。
教科書にも載ってない、体験から自然に出てきたスタイル。
これなら、両手もあくし、鎌を探す必要もないし、
(畑に置くと、どこにおいたか、わからなくなっちゃいがちですよね。。)
確かに便利です。
(あ、でも近くを通る人は気をつけてね)
・・・・・・・・・・・・・・・・
さいごに、
美斉津さんから、講評をいただきました。
「昨年は、ここは畑じゃなかったんだよね。
初めてにしては、立派だなー。よく手入れされてるしね。
どう料理して食べようかな、という楽しみが増えていくのが自然農。
どうぞ、楽しんでください。」
美斉津さん、ほんとうに素敵なお話をたくさんたくさん、
ありがとうございました!
ぜひまた、美斉津さんにお会いできる日を、
塾生一同、お待ちしております!
■ブランチ
今回のブランチ、またもやたみさんがとってもおいしく作ってくださいました!
・きゅうりとヨーグルトとココナツのサラダ(ライタ)
・カレー(南インドのアビアルというカレー)
・スープ(南インドのラッサルというスープ)
・ゴーヤほかお野菜の煮たもの(名前を聞きもれましたー、ゴメンなさい!)
・収穫したとうもろこしをダッチオーブンで蒸し煮にしたもの
・パン、梅ジャム
・ごはん
夏の暑さをふきとばすとってもおいしいごはん。
アーユルヴェーダの考え方を取り入れて、
(つくってくれるたみさんは、アーユルヴェーダの先生です)
私たちの体のことを考えて丁寧につくってくれた、愛情いっぱいのごはんをいただきます。
たみさん、いつも本当にありがとう。
あ、今回は、けんさんがつくってくれたメニューもありました。
収穫したてのシソを、しょうゆ・玉ねぎ・にんにく・・などと一緒につけこんだもの。
これで、さらにご飯がすすむ、すすむ。
今日もまた、ペロリときれいにゴカりました(ゴカる、の意味は後述)。
ごちそうさまでした。
ところで、安曇野塾では、日々新しい言葉が生まれています。
「ゴカる」「ウチる」「シバる」「シュンぎる」
・・・この言葉、何を意味しているかわかる方は、
かなりの安曇野ぱー度、高めです。レッドゾーンです。
初心者の方のために、安曇野ぱー語辞典、第一巻をお送りします。
「ゴカる」
出されたものは皿ごと食べる勢いで、皿に一滴も一粒も残さずきれいに食べつくすこと。
語源は、シャロムスタッフのゴカちゃんの生態より。
「ウチる」
畑のものは、畑で食べる。
語源は、畑でのウッチーの生態より。
「シバる」
メールが文字化けすること。
語源は、シバちゃんのメールがなぜか文字化け度高しのことから。
「シュンぎる」
ひねくれた態度をとること。
語源は、かとしゅんの実態より。
■建築実習
イカ倉庫、今回は、なんと棟上げまでいきました!
前日に引き続き、丸太チーム、柱チーム、胴さしチーム・・
各担当のチームでの調整に入りました。
・・・と作業をしていたところ、
「棟上しちゃおっか!」とけんさん。
はい、やりましょう!
では急ピッチで、調整確認作業に入りましょう。
柱チームで確認していたところ、
「あれっ、柱がないぞ。一本足らない。」
「「はの二」はどこだ?!」
みんなで探しましたが、見つからず・・。
急遽、つくることに。
柱がそろったところで、
まずは、仮で柱を立てて、ホゾの具合をみていきます。
サイズが合うか?位置は合うか?確認します。
アリがホゾに入らないかな?と思うくらいでも、柱をたてて上からかけやで叩くと、
ちゃんとはまっていきます。
どうしても無理そうな場合は、アリの一部をミノで削り、調整します。
確認ができたら、一部の柱は取り外し、
桁と柱を組みます。
アリが、ホゾと合わない部分があったら、そこは調整しつつ・・。
桁と柱をあわせたら、次は土台に設置。
コレは仮じゃなくて、本番です。
とうとう、カタチになっていきます。
脚立の上に立ち、かけやで叩く人、
かけやが当たる部分に、木板をあてて支える人、
柱を支える人、
脚立を支える人、
見守る人、
・・・みんな、必死。
夏の日差しの中、静かな山にかけやの音が響きます。
「あと10センチ!がんばれー」
「あと5センチ!」
「うそでもいいから、あと5ミリと言ってくれー(笑)」
・・かけやで叩く人は、汗だく。
支える人も、かけやの振動に体をゆらしつつ、汗だくです。
アリがホゾに最後までちゃんとはまると、自然と拍手がわきおこります。
そんなこんなで、
杉山棟梁が不在の間に、なんと棟上げ完了とあいなりました!
感動!!
みんなの頭の中にしか存在しなかったイカ倉庫、
とうとうその姿を現しはじめました!
次回は、とうとう、建前え。
紅白のおもちまき、とーっても楽しみです!
ストローヴェールのかたつむり玄関も、
着々と進んでいますよー。
■課題制作
12月のギャザリングで発表する課題制作のプログラムが、今年から始まりました。
まずは、梅ちゃんから概要の説明。
「講座で学んだことをベースにしながら、パーマカルチャー的な暮らしの魅力やイメージを
自分の身近な人たちへ伝える作品づくりに、グループで取り組みます。
切り口としては、以下のようなものが考えられます。
・パーマカルチャーについて伝える
・自分がしたい暮らし方のイメージを伝える
・自然農や建築、自然エネルギーなど、一つのことにテーマを絞って伝える
もちろん、これ以外でもOKです。
伝える方法は、
・映像
・紙芝居
・絵本
・寸劇
など、具体的な表現が望ましいです。
ギャザリングのある12月に、グループごとに発表をします。」
●梅ちゃんからの説明の後、課題としてやってみたいことを、
一人ひとりが考える時間をもちました。
そして、全員が発表。
「こんなことをやりたい」と具体的にイメージしている人もいましたし、
「いくつかアイデアが出てきた」という人や
「考えがまとまってないんだけど、こんなイメージかなー」という人、いろんな人がいました。
みんなの発表を聞いて、
「この人がやりたいことと自分がやりたいことが似てるかな」
「この人とやりたいな」など、なんとなくグループになってみよう!ということで、
わらわらと、みんな動き出します。
で、そのグループごとに、
今後どんなことをやっていくか、どう進めていくか、などを話し合う時間をもちました。
●最終的に、いまは5つのグループになっています。(変わるかもしれないけど。)
それぞれのグループではこんなことをやることになりました。(これも変わるかもしれない。)
・「レシピ本」チーム
畑でとれそうな野菜でレシピをつくり、写真にとって本にします!
次回までに、オリジナルのレシピを考えてくることが宿題ですー。
メンバー:ゆうこさん、もえちゃん、ウッチー、まきちゃん
・「アニメーション」チーム
パーカー(キャラ名)の話をアニメーション化。サイレントで音楽のみ。
4つの場面を想定。(パーカーの生活/仕事/メンターに出会う/エンディング)
アニメーター募集中です♪
アニメーション無理なら、写真の本に。
メンバー:サムソンさん、しばちゃん
・「飛び出す絵本」チーム
豊かさを考えるようなストーリー仕立ての絵本と、
ストーリーから出た気づきの答え(パーマカルチャー的な暮らしの知恵・技術)が掲載されているカタログ、
という2冊セットをつくる。仕様は、飛び出す仕掛けなどを取り入れた手作り。
メンバー:アババ、ほうさん、かめちゃん、みーさん、かとしゅん、あや はぶ
・「フリマ」チーム
フリーマーケット。でもただのフリマではなく、地域通貨をとりいれるとか
人と人、人とモノのつながりを感じられるということをしたい。
たとえば、モノだけでなくマッサージなどがあってもいい。来年とか、次に繋がるののを検討している。
ギャザリングの時に、みんながコレをやります、というのがあれば、みんなの得意分野がインプットされて、
何かのきっかけが生まれるといいなと思う。
メンバー:つっちゃん、やよいっち
・「食」チーム
紙芝居をつくって、昔の生活から今の生活への流れを、美斉津さんの話をベースにして伝えたい。
子供からおじいちゃん(自然農に理解のないおじいちゃんとか!)まで、わかるストーリーにしたい。
これでいいの?という問題提起ができればいいな。
メンバー:のぶやん、さくちゃん、すーさん、けいこさん
今回おやすみのみんなは、どれかに加わってくださいねー。
あ、もしかしたらオリジナルチーム立ち上げもアリかも?
■まとめ
今月のみんなの感想では、
なんといっても圧倒的に美斉津さんに関することが多かったです。
自給自足的な生活を、楽しみながらやっているからか、キラキラした目。
すごいことをされてきているのに、とても自然体で謙虚な姿。
わからないことを、みんなと一緒に考える姿勢。
チャレンジ精神旺盛な姿(なんと、竹細工はこないだ始めたばかりとのこと!)
そして、深い洞察力と、それを行動に移す実行力。
(ほかにもたくさんあるけど、書ききれない・・)
ほんとに見習いたい、素敵な方でした。(美斉津さんファン増殖中)
今回の目玉は、美斉津さんと、棟上げの2点。
どちらも、みんなの中になにか大切なものを残したようです。
じゃあみんな、また来月会おうね。
今月のレポーターは、あやでしたー。 |