安曇野パーマカルチャー講座 8月レポート 爽やかな夏らしい青空が広がります。安曇野に集まる皆の顔も爽やかです。 〇13時半 オリエンテーション
今回は果樹の収穫時期でフルーツチームがお休みということもあって、塾生5人がお休み。 〇13時45分 森林土壌の調査 森林は、木が育って、葉が落ちて、小さな虫や微生物が落ち葉を分解して土を作ります。自然農も一緒。草が育って、草が枯れて、小さな虫や微生物が分解して土を作ります。土の中の生物の種類や数を調べて、その土の豊かさ(自然度)を知ることができます。 シャンティクティ付近の唐松林の土で、調べてみました。 @ 50cm×50cm区画内の落ち葉を拾い、ポリ袋に広げてその中の生物を探す。 A 同区画の土を深さ10cmまで掘り、その中の生物を探す。 生物は種類によって3つのグループに分かれていて、5点、3点、1点と点数をつけていきます。私たちも3つのグループに別れて3区画を調べました。 見つけた虫はシャーレに移してルーペで見ます。寄生虫の実習みたい。虫嫌いのうたさんの姿が見えませんが。。? 見つけたのは、ジムカデ、ヤスデ、アリヅカムシ、コムカデ(5点)カニムシ、イシムカデ、ガ(幼虫)、ゾウムシ、甲虫(3点)トビムシ、ダニ、クモ、アリ(4点)で計39点でした。去年やった林は50点くらいだったとのこと。唐松林はそんなに自然度が高くないのかな??でも、普段何気なく踏んでいる土の中には、こんなに多くの生き物がいるんだな〜っと思いました。そして土の中の状態を知るためには難しい測定は要らないんですね。今回は土壌生物でしたが、現代農業8月号には、生えている草の種類でも土の状態が分かると掲載されています。洞察!が大事なんですね。 〇15時 GW グループワーク GW・・・ゴールデンウィーク?皆の頭の中が???でしたが、group workでした。
美斉津さんが語ります。
そして話はワールドサイズに。 「吾 唯 足 知」 深い教えですね。 ○16時 グループワーク成果発表 ☆カレンダーチーム 蒔く種の種類や季節をもう少しよく調べる。郷土食も盛り込む。 ☆卒業アルバムチーム 画像や写真を多くする。コラージュをつくる。川柳や俳句も? ☆絵本チーム パーマカルチャーのQ&Aを詳しく。地球の処方箋チームとコラボも? ☆Tシャツチーム 凪ちゃんデザインのロゴを背中に天使の羽根のように付ける。前面にはパーマカルチャーについての文言を書く。草木染に挑戦!Tシャツはオーガニックコットン ☆地球の処方箋チーム 種と一緒にパーマカルチャー的な考えも処方に入れる。 お休みの人も考えてきてくださいね〜! ○17時 温泉 ○18時20分 お食事 ※メニュー※ @ 茄子と厚揚げの大葉炒め(大葉をバジルにするとタイ風) サラダ油に刻みニンニクを入れ、茄子を炒める。厚揚げをいれて塩と砂糖と醤油で味をつけて半分程度の水で10分程度煮る。ざく切りした大葉を入れて一煮立ちさせる。 A イエローココナツカレー 刻んだニンニク、生姜、野菜にターメリック、カレーパウダーを加えて重ね煮する。全体の半分くらいの水分を足して塩、醤油、ココナッツミルクで味付けする。 B 春雨サラダ ニンニクとトウガラシをつぶし、砂糖、レモン汁、醤油を足して甘酸っぱいたれを作り、玉ねぎのスライスを入れる。お湯を沸かして白きくらげを2−3分湯がく。同じお湯で水に戻しておいた春雨を湯がいて、混ぜる。トマト、セロリの葉、砕いたナッツ、焼いた油揚げを散らす。 C 豆腐サラダ 木綿豆腐一丁を3時間水切りし、塩味をつけてぐちゃぐちゃに混ぜる。大匙1杯のごま油を回しいれ、よく混ざったら小口切りしたネギを加える。 D 小豆とココナツミルクの寒天ゼリー(デザート) 小豆を圧力鍋で煮て砂糖、塩少々、ココナツミルクを加える。別の鍋に粉寒天に水を加えて溶けたら砂糖を加えて小豆と混ぜて冷やし固める。 たくさんの人数でわいわい食べました!ごちそうさまでした。 ○19時15分 「農」実践者に学ぶ自然農 美斉津さんのお話 美斉津さんは、柔和で素朴、飾らない人柄のとても素敵な方です。自然農へのご自身の取り組みについて語ってくださいました。 慣行農業に疑問を持ち始めたのは1979年頃、父親の田畑を受け継いで農業を始めて3年たった頃から。 美斉津さんの一日は長いです。朝4時半に起きて朝食をとり、14時まで働きます。
冬には野菜が採れないので秋にとって貯蔵したものをお渡しします。 自然農で作りやすいものとしては豆類、雑穀、トマト、トウモロコシが挙げられます。葉物は比較的難しく、美斉津さんの畑では土地柄なのか茄子があまりうまく育たないそうです。
「食べ物は商品じゃない」今後、美斉津さんは自然農で自給するという考え、実際のやり方を広げていきたいと願っています。 http://www.moku-pub.com/back/200707.html ブログにもレポートが載っています。 ○20時45分 交流会 ぽぽさんの星空ツアーは、残念ながら曇りで中止。来月をお楽しみに! 月姐がもってきてくれたチョコ味のビール、新潟TVのスタッフの方が持ってきてくれた柿の種を食べながら、涼しい夏夜を楽しみました。 ○23時 消灯 今日も盛りだくさんでした。明日はいよいよ建前!お休みなさーい。 レポート桂ちゃん 2日目(8月22日:日曜日)晴れ ○6時〜 二人ヨーガ「楽健法」 始まる前に、先ず道教タオの護身法をしました。 相手方の邪気を受けないようにでしたでしょうか・・・ ー以下、ガイドブックよりー 『左手の掌、親指の付け根に親指をつけ十二支を回していきます。 3周しましたら、親指を午に載せ、次に自分の干支を押さえ、軽く目を閉じ、 額の前に掌を広げて、ゆっくりと息を吐きながら、静かに丹田に下ろします。 その時に光のバリア、光のシャワーに包まれて、守られているとイメージ します。』 楽健法(二人で組んでフミフミフミ) 一人がうつ伏せに寝て、もう一人が足の裏や付け根、おしり、肩を左足から足を使ってフミフミします。 寝ている方は気持ちよさに眠くなってきてしまいました。 最後に背中を押してパンパンと祓って交代します。 7時〜 農業実習 今日は現役の自然農実践者、美斉津さんも先生です。(ラッキー!!) ・とうもろこしの収穫 収穫前に一番よさそうなもの数本、紐を付けて来年用の種にとっておきます。 良い遺伝子を残す為に一番いいものを選びます。 それ以外は収穫、持ってさわって、実が入っているか確認してから折ります。 その場で皮むいてちょっと食べてみると甘いです。 とうもろこしを採ったら根元から切って横に倒して畝の所に置きます。(草がはえないように) その下にはひょうたんかぼちゃがなってます。大きいアオガエル出てきたり、 近くにはきれいな花嫁小豆もなってます。種にするため収穫していない紫色のインゲン豆(パープルコート)にはきれいな蝉がついていました。 めちゃくちゃでかいズッキーニや白菜達、カラフルな畑です。 茎の横から顔を出している芽、ミョウガ、おもしろいほどたっぷり採れました。
ー美斉津さんが種蒔きのお手本を見せて下さいました。ー ・玉ねぎの苗床作り 畑の表面を鎌できれいして平らにし、鎌で溝を切って中に水で湿らせます(夏の暑さで乾いている為)。 種は2cm間隔で2個蒔きますが、最終的には間引いて2cm間隔で1本にします。 次の畝までは約15cm開けます。 (棚田のように、畝は水が流れないように等高線に作るといいそうです。) 蒔いたら土をかけ水をかけ草をのせます。 (真夏の暑さの中の種蒔きはよく管理しないと芽が出ないそうです。) 美斉津さんは毎年8月28日に玉ねぎの種まきをしているそうです。(小諸市) お箸の太さになる10月下旬頃に掘り上げて畑に植えます。 ・春菊の苗床作り 玉ねぎと同じく、畑の表面をきれいにして、蒔く場所に目印の枝をたてて、筋を作って 水で湿らせます。パラパラ筋蒔きして、土をかけて踏んで、水をかけて草をのせます。 もし、種を蒔きすぎて出すぎてしまったら、ある程度大きくしてから、間引きます。 小さい時に間引くと虫にやられてしまうので・・・(大根も同じ)
・大根の種まき(各(藩?)斑の畑で) *注意事項:大根は移植できません! 鎌で溝を切って、中に水をまき、5cm間隔で2,3個蒔きます。最終的には間引いて、 20cm間隔にします。種の3倍の土をかぶせ、踏んで草をかけます。3,4日で発芽するので、発芽したら、草を取ります。 段々、お腹がすいてきましたので、味見しながら収穫。各班、草刈と種蒔きが終わったら、 ブランチですがその前に、・・・ 美斉津さんより 夏の植えたり蒔いたりは夜の湿気に合わせるために午後に、 収穫(涼しいうちの収穫は葉が露で濡れた状態でいてくれる。萎びた状態で取ると萎びたままの状態でいるので)と、草刈りは午前中がいいそうです。 10時〜 ブランチタイム <メニュー> サラダヨーグルト中東風(採れ立てサニーレタス付き) 種まで食べれるターメリックと塩で炒めたゴーヤ アンドラプラデーシュ ナスカレー 採れ立てとうもろこし ラッサム南インドカレー(すっぱいスープ) 収穫したばかりのミョウガの煮物(2種類:味噌煮、ごめんなさい、もうひとつ忘れました) 収穫したてのバジルペースト (作り方):バジルの葉、オリーブオイル、カシューナッツ、にんにく、塩、胡椒を生のま ま、ミキサーにかける。 パン 毎回、毎回なんて美味しいんでしょう。民さん、朋子さんありがとうございます。 お昼寝なしです。 屋根の上は棚田が完成していました。 http://shalomusui.blog90.fc2.com/blog-entry-1078.html 11時30分〜 建築実習 健二さんのガーデンハウスの説明の後、各自分担した場所で作業開始。 上は梁チーム:月ねえさん、ちゃやか、ケイさん、凪ちゃん、ぽぽさん、健二さん、まことクン 足場:ゆかちゃん、いっちゃん 下地壁打ち:桂ちゃん、ああや 温室土台:ざわさん、梅ちゃん に分かれましたが、各々の場所が終了したら、終わらない場所へ移動して作業。 『杉山さん』といたる所から声がかかり、相変わらず大忙しの棟梁でした。 最初は何するのかよくわからなかったけど、途中から、皆、真剣で大忙しでした。 美斉津さんは、大きな棟を上にのせるのを手伝ってくれました。(自然農する方は何でもできますね。) 7期のはぶちゃんもお手伝いしてくれました。(隣りで作業して見たのですが、さすが慣れた手つきでした。) 『助かりました。ありがとうございました。』 祝 棟上げ 2010年8月22日 安曇野パーマカルチャー塾 建立と書いてみんなでサインをしました。 棟木3本をのっけて掛矢でたたき組み立てていきます。梁を刻んだチームが中心になって建前が進みます。 棟木がのり形ができあがってきました。 垂木を並べて3寸釘を垂木に斜めに打ち 破風を打ち付けます。 鼻隠しを打ち付け 広木舞取り付け野地板を両端から打っていきます。 野地板を切って打ち付け屋根が完了です。 臼井家の次男坊まことクンもお手伝い目にゴミが入ると言って水中めがねをして登場 慣れた手つきで作業をしていました。さすが臼井さんのお子さんです。 壁班はまず下地を打ち付けてラス板を打ち付けていきます。外部は真壁 内部は大壁になります。 温室部分は2×4の部材で作ります。今回は土台部分をアンカーボルトで止めました。
足場作り班は足場ビデを組み立てました。
途中何度か休憩を取り、とまと、きゅうり、ゆきちゃんが送ってくれた甘い桃、白いところまでおいしいスイカ・・食べて、水飲んで、梅ジュース飲んで・・・・美味しかったです。
海の物 野菜 塩 水 果物 お菓子 お酒を 神前にお供えして上棟祭が行われました。 諸々の罪汚れを払いたまえとかしこみかしこみ申す 神様をお呼びして神事が始まりました。
”ガーデン夢ハウス”建て前『おめでとうございます』 槌打の儀:健二さんの掛け声に合わせてツキねえが柱を叩きました。 散餅儀というのは、屋根の上より、餅を撒く儀式で、方位の神様へのお供え物とも、また福を頒ける意ともいわれています。 半分のメンバーが 交代で屋根に登り紅白のお餅をまきました。 半分づつに分かれて、屋根に上って、紅白のお餅撒き。皆、初体験では? 臼井家の次男坊まことクンも上ったぞー! (上から餅を撒くって楽しくて癖になりそうです。) 下で拾うほうは注意!お餅って結構痛いです。けど楽しい。 ざわさん家族(ひさよさん、そうたクン、あおいチャン)、ツキねえさん家族(カズヤさん、ネアちゃん)、ツキねえさんの親友家族(シャラとシャンティ)、まことクン、朋子さん、健二さん、詩さん、梅ちゃん、はぶちゃん、8期の皆、そして棟梁杉山さん。 皆でやった建て前。楽しかったです。 今回参加出来なかった8期生、すみちゃん、ゆきちゃん、やっちゃん、ウッキー、ゆうすけさん、今回は残念でしたが代わりに楽しんだからね。次回見たらびっくりするよ。 棟梁の杉山さんの元 みんなの力が結集して良き日を迎えることができました。おめでとうございます。
屋根とラス板が打ち付けられた外観 棟木には祝 棟上 建立 みんなのサインが棟木とともに乗っています。 15時〜 振り返りとまとめ 皆がそれぞれ感想を述べました。 16時(ちょっと前) 終了、解散 新潟テレビの”チーム・エコ”取材クルーのお二人へ お疲れ様でした。また、来てくださいね。 唐草を打ち付けルーフィングを張って屋根が完成です。 (番外編) 23日(月)晴れ 小諸行き 希望者だけで、美斉津さんの畑を見学してきました。野菜と果樹のコラボですばらしかったです。 7月にPCで話題になった、『小川アムチ薬房』にも行きました。山歩きしながら、野草見て、その後、野草茶作りと小川さんとのお話をしました。途中で飲んだ手作りジンジャエール、美味しかったです。小川さんはすごい。(どんな大きさの脳みそを持っているのでしょうか?) ”やっていること生きていることが楽しい生き方をしたい。”と美斉津さんはおっしゃってました。 私もそうしたいです。 以上、レポーターはいっちゃんでした。 新潟テレビ21
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