【第10期 安曇野パーマカルチャー塾 1日目】   レポーター:みぃ

 2012年7月14日(土)     欠席者:TOMOくん・ゆかちゃん・しほさん

 「ただいま〜」

3週間ぶりに、宇宙エネルギーが燦々と降り注ぐ愛の空間シャンティクティーに帰ってきました。

まだ梅雨明けしてないのに、関東と比べると随分カラッとした空気で気持ちいい〜。

生命力にあふれた草木、賑やかな虫の声、濃い緑と土の匂い・・・
夏の訪れを感じ、なんだかワクワク・ドキドキしますね!

☆13:30〜 近況報告
  
 皆それぞれに学びの多い充実した時間を過ごし、今日を迎えたようですね。

「命」についての話が幾つか出ました。

その中で、みっちゃんからの「生きている間に私たちがやらなくてはいけないことがある」という言葉、
伊藤さんからの「山で、いろんな命と出会えているけれど、パンダの赤ちゃんが死んでしまったり、歩いてるだけでクマに殺されてしまう・・・ということも、すべては人間の都合によるものだ」という言葉、
まりもちゃんからの「畑を貸してくれている方の意向と、自分の意向と、そして畑の虫たちの意向を聞きながら折り合いをつけ畑作業をしている」という言葉、
なんだか心に響きました。  
命について考えさせられましたね・・・
 
そして、嬉しい報告もありました!!

ゆもっち家に新しい命が宿りました♪ おめでとうございます!!

奥さんのあっこさんと娘さんのちえちゃんもこの3日間遊びに来てくれました。
ちえちゃんの元気になった姿を見られ嬉しかったですね。
みんなの祈りが届きましたかな^^


☆14:00〜 建築実習
 
畑を通りながら、シードハウスの方向に目をやると、驚くべき光景が。。。
凄い凄い凄い!!!
何がどうなったらこうなるんだ・・・???(建築初心者の私には解読不可能・・・)
目の前には枠組みが完成していて、まさにそこには、
「ハ・ウ・ス」がそびえ建っていました!!
KENJIさん、私たちを待てなかったんでしょうね〜(笑) 

ここから、私たちの本領発揮だったのですが・・・
必要な工具を持参しなかった(出来なかった)人が大勢いて、KENJIさんに、「他人ごとじゃいかん!!」とお叱りを受けてのスタートとなりました。

建築に対する一人ひとりの情熱とKENJIさんに対する愛がちょっぴり足りなかったかな?(笑)

本日の作業内容
 @たたみベール
 Aテラス部分 野地板張り
 Bテラス以外 野地板張
 C外階段板張り
 D内階段板張り

 



AとCを中心にKENJIさん&杉山棟梁にアドバイス頂きながら、各グループに分かれ作業開始。

テラス部分は、男性陣メインに、垂木に野地板を先端から張っていきました(インパクトドライバーでビスを打つ)
 ※木は杉を使用
 ※木表(きおもて)を上にして張る(年輪の内側が裏、皮に近い方が表)

階段板張りは、角材を電動のこぎりで採寸した大きさにカットし、下段から一枚一枚板を金づちとくぎで打ち付けていきます。
 ※金づちは平らな面と丸い面があり、丸い面で打つと木に傷がつかない

皆、試行錯誤しながらの作業でしたが、一人ひとりが主体となって、やるべき作業を見つけお互いを助け合う「愛の循環」があちこちで巡っていました♪

休憩タイムには、ひでみっちゃんの奥さん手作りの「おから人参ドーナツ」(←ん?ひでみっちゃんあってます??)を頂きました。
自然な優しい味にホッと一息。 ふぅ〜


ごちそうさまでした。

エネルギーチャージ後、再び作業場へ。

階段を担当していた私は、屋根の作業もやってみたい!と浮気心を見せると、
KENJIさんから一言、
「今やってる作業も終わらないのに、屋根なんて登るな〜!!」と(笑)。

ウムウム、確かに。
おかげで、自分が張った階段は今では愛おしくってたまりません^^




☆16:30〜 温泉
 
 建築実習での汗を流しに恒例のすずむし荘へ

☆18:00〜 夕食


 
 今夜と明日の2日間、建築講義をして下さる山田さんと奥様、9期の千穂さんも合流し、テーブルを囲みました。
 
「天と地の恵みと作ってくれた人に感謝して・・・いただきます!」

〜今夜のメニュー〜

・ココナッツカレー【タイ】:レモングラス、こぶみかんの葉っぱ(タイでは、カレーや煮物、タレ等に使用される)、ニンニク、玉ねぎ、ショウガ、青とうがらし、タイしょうゆ(豆から出来ているシーズニングソース)
※グリーンカレーペーストなどは動物性のものが入っているため使用していない
  
・春雨【タイ】:ニンニク、黒こしょう、生のコリアンダー(葉っぱと根っこ)、細ねぎ、
          タイしょうゆ

・もやし炒め【ビルマ】:にんにく、ターメリック、塩

・シニガン(スープ)【フィリピン】:塩、しょうゆ、タマリンド(甘酸っぱい木の実)

・梅ゼリー〜ブルーベリーソースがけ〜:梅酵素ジュース、寒天

※秋葉さんとみおちゃんが摘んできてくれた緑茶も水だしで美味しく頂きました。
茶葉のいい香りが溢れ、心も体も癒されましたね。
みんなにお土産まで頂きありがとうございました♪
   
今夜も、「甘・辛・酸・苦・塩・渋」の6つの味をゆっくりかみしめながら・・・

民さんの愛が私たちの心にインプットされ、
愛で満たされた私たちの心に感謝というアウトプットが生まれ、
シャンティクティーは愛でいっぱいに満たされていたのでした♪

「おててをパチで・・・いただきました!」


☆19:15〜 建築講義:山田貴宏さん PART1

山田さんは、一級建築士事務所ビオフォルム環境デザイン室代表、パーマカルチャーセンタージャパン理事を務められ、【地産地消の家造り】をテーマに設計活動をされている。
食べ物だけでなく、建築においても、人の暮らしを包み込むような器はやはり地産地消が大事であると捉えている。
また、建築家として、箱だけを造るのではなく、その箱を飛び出して、周りの環境を含めた場造り(=パーマカルチャー的発想)をしていきたいと考えている。
今回の講義では、日本の風土に、どんな建築(住まい)が適しているのか根本的なお話を聞かせていただきました。

■森と畑の違い
畑は植生が1種類(=モノカルチャー)なのに対し、森は多種多様な植物・動物・虫・微生物の栄養素が結びついて森の豊かさを確保している。
また、畑はお互いの関係性が希薄な為、外から水や肥料、有機物、農薬などを入れなくてはいけないが、森はお互いの要素が結びつきインプットとアウトプットがあり、自立的である。

■生態系のしくみ
「生産者」・「消費者」・「分解者」が大きな3つのくくり
この循環の輪のスタートは「太陽エネルギー」
地球上で太陽エネルギーを唯一蓄積できるのが植物。
我々人間を含めた動物は消費者という立場にあり、太陽エネルギーを固定化し、地球上に蓄えることは出来ない!
そのため、我々は植物に依存せざるを得ない
→我々の暮らしは植物がベースとなっている。
永続的な農的暮らしの意味合いは、植物が出発点であり、循環の輪のスタートがまさにここにある。
この輪の中で唯一の汚染(アウトプット)が熱。
この熱が宇宙に放出され、入ってきた太陽エネルギーと熱エネルギーがバランスして、地球上が15℃に保たれている。

■人間の現代のしくみ
地下資源や化石エネルギーを消費して、一方的に廃棄物を出している。
→循環しない一方通行の流れで我々のシステムは成り立っている。
21世紀になり、資源が有限であるということが明らかになった為、我々はこれからどうゆう方向性を構築しなければならないか問われている。

■人類と地球の大きな転換期
・ピークオイル
・環境容量の限界:温暖化/気候変動
・社会的不正義、戦争
・産業型文明の弊害/金融の破綻
・コミュニティーの喪失

※ピークオイル
2010年を境に、どの化石資源もピークをむかえ、もうすでに半分使い切ってしまっている。
我々の文明は幸か不幸か化石資源に依存している。
衣、食、住すべて化石資源を背景にしたシステムの中で作られている。

まだまだ「自分さえよければいい」という考え方が横行しているが、地球上では問題が山積していて、この状況を一人ひとりが認識するべき。
人間が地球上で生態系と仲良く暮らしていくためには、今の状況ではもたない!!

■日本の現状
・少子化/人口の減少
今後日本の人口は年間70万人ずつ減っていく。
札幌市の人口が70万人なので、毎年札幌市が無くなっていくぐらいの進行減少。
・超高齢化社会
2050年には2人の若者で1人の高齢者を支えなくてはならない。
・余る住宅約800万戸
今日本の世帯数5700万、家は6600万戸、つまり800万戸くらい余っている。
・経済の縮小など、「縮退する社会」
ピンチと捉えるかチャンスと捉えるかは私たち次第。

我々は、ここ200年くらい産業文明を経て、環境に負荷をかけながら右肩上がりに上ってきた。
そろそろ、下っていかざるを得ない時代にさしかかってきた。
何百年かかるか分からないけれど、レベル(底)に到達しその暮らしが永続的に続いていったときこそ、サステナブルな時代である。
「パーマカルチャー」は下っていく時の有効なツールである。
「創造的な下降をしよう!下っていくところにこそチャンスがある!!」

■トランジションタウン運動
イギリスでロブホプキンスが5年ほど前に始めた。
世界中問題山積の中、「エコビレッジ」など自分たちだけがある場所を囲って、エコでハッピーな暮らしをしているだけでいいのだろうか・・・ということに彼は気付き、自分の生まれた街やかつて暮らしてた街に戻って、エコアップしたり、社会的にも健全で健康な街に変えていく(トランジションしていく)べきではないかと提唱している。
日本で山田さんをはじめ、パーマカルチャー卒業生がイギリスのこの動きを知り、日本で3年前にトランジション運動を始め、今では全国的に広がり、現在30か所以上でトランジションタウンが出来あがってきている。

我々は今まで欲望をストレートにぶつけ文明社会で暮らしてきたが、これからは自然に対するマナーを自覚的に感じとりながら暮らしていかなくてはいけない時代に突入した。
建築も、価値あるものを作っていくべきであり、この日本の気候風土と社会を考えると「木の建築」の果たす役割が大きい。
ただ単に、かっこいい箱を作るのではなく、地域とつながり、建築を開いていくことが大事である。
建築をデザインとしてだけ捉えるのではなく、問題山積の世の中をどうにか変えていくツールとして建築を使っていくことが大切である。

※参考図書
・「世界を変えるデザイン90%〜ものづくりには夢がある〜」

■パーマカルチャー
優雅で創造的な下降をしていく上での有効なツール。
生態系をベースに関係性をつなぎ合わせ密な関係を作っていくことが大事。→「システムデザイン」
人間のシステムは建築も含め全部が工業生産的なシステムになってしまっている。
私たちの住まいも「うまい・やすい・はやい」という現代の経済原則から言えば、合理的に出来ている。
しかし、その裏側でシックハウスが問題になったり、数十年後に化合物たっぷりの建材が取り壊され(今の家の寿命は30年)、産業廃棄物としてダンプされ、税金で処理されている。
見た目のコストは安いが、裏側にあるコストは高い。
原価は安いが我々は高く買わされている。
ここに経済のカラクリがある!!
大量生産型の家の原価は3〜4割、企業の利益が3割、残りが経費(CM費など)。
本質的なことを考えた、コストに見合う家造りをして欲しい。

■パーマカルチャーの事例紹介〜レインボーヴァレーファーム(ニュージーランド)〜
モノカルチャーでなく、あらゆる空間が多種多様なもので満たされている。
荒れ地だったところに10数年かけ、木を植え多様な生物の生態系を作り、自然との関係性を意識したものになっている。
パッシブデザイン(機械仕掛けではなく、化石エネルギーや電気などを使わずに自然がもっている能力を建物の中に引き入れて快適さを確保していくデザイン)での家造り。
・蓄熱型の薪ストーブ
・ぶどう棚
・ワインボトルをリユースし、壁のデザインに取り入れる
・アースオーブン
・コンプストトイレ

これからの住空間のヒントがある!!


〜ここでブレイクタイム〜
みんなでホタル観賞会に出かけました♪
といっても、、鑑賞ポイントは、建築中のシードハウス裏。
なんと、川を挟んだ森へゆっくり目をやると・・・
今まで見たこともない数のホタルの光があちこちに!!
あまりに儚く美しい光に、皆、しばし時を忘れて鑑賞してました。
来年の夏には、完成したシードハウスの屋根に登ってみんなでホタル観賞会しないとですね〜☆
ホタルも愛を求め光を放ち、「愛の循環」が森に沢山巡ってましたね♪
きっと、シャンティクティーの周りには、私たちには見えない世界で、動植物達の愛が沢山循環しているんでしょうね。
シャンティクティーにいると私の心が愛で満たされる理由が分かった気がしました♪


☆20:45〜 建築講義 PART2

■開かれた住まいと閉じた住まい
現代の住まいは機械仕掛けで動くカプセル化した「閉じた住まい」。
断熱材など入れ、省エネの性能は上がったが、我々は省エネの為だけに生きてるのではなく、人間力を発揮するような暮らし方の観点からみると、問題がある。
パーマカルチャー的に周りの環境や地域とつながり、人間力を回復していける、「開いた住まい」になるといい。

■世界の住まいの紹介〜写真集:地球生活記より抜粋〜
・エチオピアの家・・・資源は森林、草。茅葺き屋根で暑い気候から守る。
・サバンナの家・・・資源は灌木と土しかない。土を水で練って日干しレンガを作り、熱が外から入ってこない仕組み。雨が降らない気候の為、フラットな屋根.。
・モロッコの家・・・砂漠で移動する民は、テント式の家。じゅうたんを置いたところがその日の家となる。

※世界の人口の半分(30億余人)がまだ土の家に住んでいる。
世界にはまだ相当数の人が、伝統的な昔ながらの知恵が詰まった家に暮らしている。
暑ければすぐエアコンに頼っている日本人は人間の知恵を生かす必要がなく、人間力が落ちている。

・パキスタンの家・・・ウインドキャッチャー
・スペインアンダルシア地方の家・・・太陽が強い為、壁を白くし、太陽熱から守っている。
・ヨーロッパの石の家・・・冬の厳しい寒さから身を守る為、閉鎖系の住まい。
・アジアモンスーン地域の家・・・洪水が多い為、高床式が多い。

日本にはもともと、北方系の建築文化があったと言われている。
例えば登呂遺跡のように地面を掘って暮らしていた。
地面を2メーター掘ると10度くらいで安定している為、暖かく感じられる。
北海道のアイヌの人達の伝統的な住まい(チセ)でも見られる。

日本は、北方系の土間の文化(縄文系の文化)に、稲作とともに南方系の床の文化(弥生系の文化)が入ってきた。
日本の民家は土間と床が共存していて、靴を脱ぐ文化と履く文化が共存しているのは世界的に見てもめずらしい。

風土や気候や暮らし方があいまって日本の建築文化が作られてきた。
日本の伝統的な民家は「土間と高床の融合!!」

■つながっている関係
風土、気候、自然の恵みのやりとりの中で住まいが成立している。
縁側は労働空間であり、コミュニケーションの場であったが、今は非合理的であるとされ、無くなってしまったが、もう一度昔ながらの文化を拾い上げて、パーマカルチャー的な暮らしをするにはどうしたらいいか考え直す時代にきている。
昔は、家をつくる素材も生活や労働の場にある資源(土と藁を発酵させ土壁にしたり、萱や藁を使って屋根にする)を使ってきた。
萱や藁は20年くらいで腐る→ふきかえる→古いものは堆肥化して畑へ
腐るから大地に還る。
リユース、リサイクルのしくみがよくできている。
家をメンテナンスしながら、200〜300年持たせるというところに、日本の木の家の文化がある。
木の家が朽ちる→板材にして使用→薪にし熱エネルギーとして利用→灰を畑に還す

何百年という壮大な木のストーリのもとで、日本人の住文化が成り立っていた!!

■現代の家
ここ40〜50年で新建材が出てきて、「うまい」「やすい」「はやい」の家づくりが進み、その影で負の蓄積が問題となっている。
「パッケージ型の商品」に騙されてはいけない。
今まで培われてきた歴史に現代の技術をプラスアルファーしていくくらいの温故知新の態度が求められている。
インプットとしてのエネルギーもなくなりつつあり、問題山積の状況の中でも、政府は商品化を進めるような政策(2020年には高気密、高断熱材が義務化される)を打ち出している。→建築文化の破壊
行きつく先はカプセル化しパッケージ化していく方向に。。。
日本の脈々と続いてきた気候風土と密接に合ったデザインはないがしろにされ、このままいくと日本の住文化は無くなってしまう。

■現代の住環境
・消費と廃棄の場
・産業としての住まいづくり先行
・箱としての閉じた建築、住環境づくり
・無縁社会を助長(コミュニティー崩壊)

■木の家づくりが果たす役割
・地産地消の家、自然素材の家、土に還る家がまさに循環型の環境に負荷をかけない。
・日本の風土(多雨、多湿、地震)にあっている。
※木はしなやかに動く為、外力をうまく受け流してくれる
・住まい手にやさしく、健康的である。
・日本の伝統文化の継承

日本の気候風土、地域文化、暮らしをトータルして考えていくと、木の家に辿り着く。
ここから先は、いろいろなバリエーションがあるので、一人ひとりのパーマカルチャー的要素を付け加えてチャレンジングな面白い家づくりを楽しんで欲しい!!

最後に、
部屋の温度&湿度がどのくらいなのかを体感で当てっこしました。
かなりの人が、実際の数値と大きくずれている結果に。
人間力が低下している証拠ですね・・・(笑)


☆9:30〜 フリータイム
今夜もお酒とともに、それぞれ愛を循環させ、宇宙エネルギーを感じながら、
シャンティクティーの夜が更けていったのでした♪

☆おしまい☆


7月15日(日) パーカル2日目レポート   レポーター:黒川理枝



6:30 ヨガ



7:00 山田さん講義 2日目
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これからの住環境の想像について:その展望と手法

 

【木の家づくり】

日本の国土の7割が森林で、その多くは人工林。
これをどう管理して次世代に渡すかが課題。

パーマカルチャー的な家を作るには

 ・出来るだけ自然の力を取りれたパッシブデザインが必要。

  ※パッシブデザイン:火石燃料や電力をつかわず、自然がもっているエネルギーを
            家に取り入れたデザイン。

 ・その土地の素材を利用し、地産地消を大工さんと一緒に行う。


【素材について】

 意外と知らない木の素材。
 
  角材を用いて素材毎の特徴について説明。

 ■杉:芯が赤いのが特徴。

   部位によって材の呼び方が異なる。

    ・白太(しらた):外側の白い部分
    ・赤身、トロ :中心の赤い部分 ※固く栄養少ないので腐りにくい。
    ・源平    :赤身+白太

 ■ヒバ:防虫効果のヒノキチオールはヒノキよりも防虫効果が高い。
     平面の木の香りが飛んでしまっても、また鉋をかけると香りが戻る。
     
 ■パイン材:よくつかわれているのがホワイトウッド。
       このホワイトウッドは板を張り合わせた修正材。
       腐りやすいので防腐剤を入れている為、シックハウスの問題がある。
       また、こういった修正材は鉋をかける事が出来ない。
       比均一性を均一性にするために板を張り合わせて修正材として
       利用されているが、木の素材の扱いを知っていれば、わざわざ修正材を
       利用する必要はない。


 <木を立てる方向>

 木が立っていた方向と同じ方向に立てる。
  年輪が細くなっている方向、枝が伸びていた方向が上になる。


 <木の裏表>

 ■木表:年輪の外側。水分が多い。
 ■木裏:年輪の内側。

  板を張るときは、木表にはる。
  水分を含んだ木が乾くと数ミリの差が出てくる為、狂いを想定して作る。


 <含水率>

 ・木に含まれる水分、含水率が15〜20%で乾燥の状態になる。
 ・工期優先で大量生産される木は、大きな窯で火を焚いて水分を飛ばすが、
  そういう乾燥のさせ方だと木の油分が抜けてバリバリになってしまう。
  また、PC的にはエネルギーを使いすぎ。
 ・自然の中の乾燥では含水率30%程度で使用する事が多い。鉋もかけやすい。



【閉じた住まい→開いた住まいへ】

人体が感じる(体感温度)温熱環境が大切。パッシブデザインが重要。

  ・温度
  ・湿度
  ・気流:高度100Mで0.6℃、秒速1Mで1℃体感温度が下がる。
      そよ風だけでもだいぶ温度が下がるが、
      止まって動くようにする風の方が涼しく感じる。
  ・着衣量
  ・輻射(代謝量)

 24〜25℃で湿度50%が快適と感じる。

 ここで、発熱量について考えてみた。(1KW=2円程度)

  人間が発する1人当たりの発熱量:200W位/月

  家電製品の消費電力は

   発熱電球:60W
   太陽光発電:3KW
   テレビ:100W〜(待機電力2〜3W)
  
 ★原発反対の前に、まず自分たちが使っているエネルギーがどれくらいなのか
  意識する事が大切。
  家に帰ったら、T電力の明細を見てみよう!


 <輻射>

 例えば、

   壁、床 の温度が 40℃
   気温       20℃  で周囲の気温との平均が30℃

   アスファルト表面温度 50℃
   気温         30℃ で40℃以上に感じる

   芝生は40℃くらいになる。

 上記のように素材は熱をためる事を知り、どういう素材を使った方が良いのか考える。


 <デザイン要素>

 熱、風や気流、湿度 のコントロール

 夏は熱を建物の中に入れない事が大切。

 ■日射

   夏の太陽高度(南中時の):78°
    開口部は高さの1/3のひさしがあれば家の中に日が入ってこない。
     ※これ以上になると家の中が暗くなり、冬に日が入ってこなくなっていまう。

 現代ではコストダウンのため、ひさしの無い家が多い。

 ■風通し

   入る、出る の開口部を設計する。

    南側:夏に南から吹く風を取り「入れる」為の大きな窓。
    北側:南から入ってきた風が「出る」窓を作る。
       北側に窓を作れなければ上に囲窓や腰屋根(屋根の上に屋根がある)、
       うだつを作る。
        ※因みに、”うだつ”は”うだつがあがらない”の語源。
         昔、このうだつを造るにはそれ相当のお金が掛ったらしい。

    現代の風通しを良くするための手っ取り早い方法は、
    開閉の出来る天窓をつかう。風が通るだけでなく明るい。

 ★パッシブデザインは自然の風の通り道を考える等、自然を観察する事が大切。


 <畜冷>

 ■夜の内に風を通して家の中を冷やしておく。
 ■蓄熱を利用するには土壁がよい。
 ■断熱はある程度必要。熱の侵入と出て行くのを防ぐ。
 ■緑地環境(周り)を整える。
  南側に緑地があるとよい(ゴーヤの緑のカーテン、ブドウ、キウイなど)。
  冬は葉を落とすものにして日を入れる。
  北側は常緑にして防風も兼ねるようにする。


 <一般家庭のエネルギー構成>

 ■消費量
  ・1位:家電、照明=4割
  ・2位:暖房=3割前後 使用期間が長い上に、上昇させる温度幅が大きい。
  ・3位:給湯=3割前後 温度40℃
  ・4位:冷房=2〜3割 1日の中で使用する時間が集中するが使用期間は短いく、
             下げる温度もそれほど大きくない(30℃→27℃)。
             この一瞬の時の為に原発を維持するのはどうなのか?

 暖房(20℃)と給湯(40℃)の温度は自然のエネルギーから得ることが出来る。
 ※火力発電の使用効率は40%程度で、半分のエネルギーは捨てられている事になる。 

 ■冬場の対策

  ・断熱:土壁の外に断熱を入れる。
  ・日光を入れる、ためる:蓄熱量の多い素材を使う。夏場を考え程程の物を使用。


現代の家は人工エネルギーに依存した閉じた住まい=人間力の劣化

大切なのは、外部環境とのつながりを大切にした住まい。

 ■自然環境、緑地、食べられる空間を設え地域との連携がある事。
 ■足し算の建築から掛け算の建築へ
   ・足し算の建築:太陽電池を入れる等、スマートシステムとなっているが、
           依存し過ぎるとパッケージ型の人間力のない家になってしまう。
   ・掛け算の建築:建物に関与する(メンテナンス、作る事に参加)
           家×周辺の自然(パッシブデザイン)
           住まい手×家
           住まい手×住まい手

エコハウスがマスで固まる事でより複合的に効果を出せる。
 ・水の循環
 ・食料の分配
↓  

持続可能でエコロジカルなコミュニティデザイン

エコビレッジ
 コウハウジングは北欧が始めた方法論。 

 自分たちのプライバシーな空間だけでなくみんながシェアして使う空間がある。 
  ・空間の節約と建設コスト面でもメリットがある。
  ・コミュニケーションが生まれる。
  ・持続可能性。
  ・自律性

 日本での事例
  ・鶴川:エコビレッジ
  ・小船木:エコ村
  ・コレクティブハウス かんかん森

 海外での事例
  ・イギリス:フィンドフォーン
  ・ロンドン:ベッドゼット
    ゼロエネルギー・デベロップメント(外からエネルギーを持ってこない)
    自然換気塔が印象的。
  ・オーストラリア:クリスタルウォーターズ
  ・ニュージーランド:アースソング
    程良い人間関係、地産地消、版築(土を固めて作る)

★パーマカルチャーとしての家づくりで大切な事は、建物の箱だけでなく、
 周り(地域、森、職人)を含めて考える

【Q&A】

Q:コミニティーガーデンの作り方は、区画割りが良いのか?
A:どちらでもよい。
  耕して終わりでないソフトな仕組み(場、人と人)を入れると良い。
  市民農園との違いは、市民農園の場合、行政に預託して行政が運営するが、
  そこにコミニティーを作る人(コーディネーター)がいない。

 <事例>

 ■山中湖にある四井真治さんの作ったレストラン。
   パッシブデザインを取り入れている。
   木質ペレットで暖房。

 ■足立区 エコアパート
   掛け算とエコロジカルな仕掛け
    アパート経営ががうまくいった(稼働率良)。
    隣人同士のすながり。
    地域の緑地環境の改善、ヒートアイランドの軽減。
    食料生産
    自然素材の良さや南に土間を配置した蓄熱効果。
    環境の見える化(電力の消費状況をモニターのようなもので確認できる)
    
   因みに家賃は月11万くらい。地域の相場は9万だそうです。

 ■里山長屋
   掛け算の建築
   住民同士がつながる
    皆で集まって勉強会から始めた。
    1世帯20uで省いたスペースはコモンハウスに当てている。
    コモンハウスの使い方
     ・住人の集会だけでなく、イベント等で外から集まる人。

 ■東京の木で家をつくる会

 ■木の家ネットワーク(長坂)


工務店、設計監理、設計事務所について

 家を建てるときに設計監理をつけないと設計通りに進まない事がある為、
 現場を直接チェックする設計監理をつけた方が品質が高くなる。
 出来れば、大工さんも設計の話の時に加わってもらうのが理想なので、
 なるべく近くの人に依頼するとよい。
 また、工務店では設計出来るところと出来ない所がある。 
    

”人間力のある家”とても印象的でした。
風を感じ、自分の肌で自然を感じながら生活出来る木や土壁で出来た家、環境と共存できる家が
もっと増えてくれたらと思います。
でも今の時代、公害や、原発事故、と言った問題で、
窓を開けれない、外で生活できない、だからカプセルの中で生活しなくてはいけなくなるのでは・・・
と正直凄く不安も感じました。

  

8:30 建築実習2
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各担当の持ち場に分かれてそれぞれ作業。
 ・畳み組:畳みのカットと設置
 ・階段組:板のカットと階段の床張り。
 ・屋根組:屋根の板張り



10:30 ブランチ
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 <今日のメニュー>
  ・インドのサラダ カチュンバル
  ・スパイスとレモンのサラダ ノンオイル
    ※スパイスは色々入ったミックススパイス。
  ・じゃがいものヨーグルトカレー
    ※ジャガイモは素揚げしてあります。
  ・野菜と緑豆(ムングダール)のスープ
  ・中東風野菜のシチュー クスクス
    ※ソースはハリサソースで中東のスパイス入りのソース。
     キャラウェイ、コリアンダー、クミンシード、ドライミント、唐辛子、ニンニク
     を行って潰しオリーブオイルを加えてある(作っておくと1ヶ月くらいもつ)。
    ※ハリサソースはクスクスにかけると美味しい。

 今回も、頂きますの後は食事瞑想。
 目を開けて食べている時よりも、自然と噛む回数が増えるような気がします。



11:45〜 再び建築実習
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屋根の上で皆で記念撮影。
屋根の上中央に柱を立て、
上棟式(建前)

2礼、2拍手、1礼
  神事役は梅崎さん
   「此(コ)れの所を厳(イツ)の磐境(イハサカ)と斎(イハヒ)定めて招(ヲキ)奉(タテマツ)る・・・・」

  そして、お待ちかねのお餅播き。
  皆盛り上がっていました。



続けて残りの時間、それぞれの持ち場で再度建築実習の続き。

 



屋根には唐草も取りつけられました。
 ※唐草=屋根の端(軒先)に取り付ける鉄板みたいな板。
     これは、屋根をつたってきた雨が、軒先から屋根の下側に入り込んで
     屋根が傷まないようにするもの。



13:30 農業実習
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■じゃがいもほり



■はくさい、キャベツの種まき
  ・白菜:池田町では7/25〜8/5に播く。暖かい所はもっと後でOK。
  ・キャベツ:冬用のキャベツを播きました。ちょっと遅かったみたいですが。

越冬させる場合は9月中ごろに播く。
あまり早く播いてしまうと結球が始まってしまい、結球の始まったものは越冬が難しくなる。

株間は最終的な大きさを想定して決める。

アブラナ科はかける土が薄くても良く発芽する。
育ったら間引きをする。
移植を考えるのであれば苗床をつくる。 ※移植する方も移植される側もダメージがある為。

結球する野菜はエネルギーが必要な為、ハコベが生えているような地力の大きい所で植える。

落花生や藍の周辺にはハコベが茂っていました。
ハコベが生えると言う事は地力がある証拠。自然農の畑ではだんだんやさしい草が生えてくるそうです。

■ジャガイモ
  今年はテントウムシだましの被害が多いそうです。
  対策は、何もしない・・・
  その虫が現れる意味は浄化の為に現れる。取ってしまうと来年に影響が出てしまうかも知れない為。

■とうもろこし
  草を刈るときは両サイドの草を残して、真ん中だけ草を刈る。
  虫の生き場がなくならないように、急な変化を起こさない配慮です。

■かぼちゃ
  かぼちゃは何かにつかまりたい人。
  伸びて行く先の先端の草を刈って、その敷き下につかまれるようにしてあげる。
  蔓は、行ってほしい方へ誘導してあげる。

■はくさいの筋蒔き 
  白菜は間引き菜も美味しい。
  播く時は、リスク分散を考え3種類播いたり(早生(60日)、中生(75日)、遅生(90日))、
  適期の期間中3回に分けて播くと良い。


16:30 お風呂
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ガーデン料理は時間がおしていたので急遽中止になりお風呂へ。


18:30 夕食
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お風呂に行っている間に料理が出来あがっていました。
トモ子さん、ありがとうございます。


 <メニュー>
  ・キクイモの葉のナムル
  ・ミーナッツ味噌
  ・ネギとジャガイモの炒め物
  ・キャベツと胡瓜の漬けもの
  ・ジャガイモの煮物
  ・レタス
  ・豆腐マヨネーズ
  ・ご飯
  ・お餅
  ・大根とにんじん、油揚げのスープ
  ・デザート



19:45 快医学
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快医学の4本柱
 ・総体療法
 ・綜統医学
 ・LET

快医学は技術が目的ではない。
その人の生命状態と向き合う事が大切。

 ・習慣性が病気を作る。
   どんなに良い事でもそればっかりやっていると病気になる。 

 ・本当の自分に気づく。
   例えば、足を伸ばしたりする時、自分がやりやすいと思っている方向が、
   必ずしもそうではない時がある。ゆがんだ方向に倒す習性がある。
   全ての情報は自分の体の中にあり、どうしてそういう状態になっているのか、
   本人が気付く事が直る方向に向かう。
 
 ・上半身と下半身の分断
   問題を解決する時は、足元から問題点を解決していく。
   総体法を行う時は下から上(足の先から頭に向かって)行う。
   歯並びと体の両方に歪みがあるときは、体の歪みから直す。
    ※末端の動きが確保できると脳の中も良くなる。

  ・総体法を施す時、1つの事を2〜3回繰り返し行うが、それ以上はやらない。
   100点ではなく60点主義を目指す。   
  
  ・全ての関節の動きは8方向に分けられる
    前、後、よこ(右)、よこ(左)、ねじれる、回旋、伸びる、縮む

  ・飲尿療法
    自己免疫疾患に成果を上げている。
    ポイントは、良くなると思って飲まないと意味が無い、そうです。
 



皆、藤田さんの話とちひろさんに施す総体法に釘付けで、終了時間も大幅にオーバーし
22時近くなっていました。
個人的には初めての快医学だったので、内容をすんなりと理解するのはちょっと難しい面もありましたが、
自分で自分の体の状態を自覚する事が良い方向に向かう。麻痺状態の自分を改めて見つめ直す良いきっかけに
なったと思います。
 


7月16日(月)海の日
 
 
6:30〜 般若身経(一人で行う操体法・ヒロさん)
般若身経の行い方はプリントを参照ください。

 


 

操体法の基本は
『伸ばしにくい方から伸ばしやすい方へ呼吸法とともに身体を伸ばしていく過程で
身体のゆがみが取れるという方法』です。
http://www.amazon.co.jp/ で『橋本-敬三』と検索すると操体法の本が出てきます。
※橋本先生はヒロさんのお師匠さんのお師匠さんです。
 
呼吸法の基本は
@ゆっくり息を吸う
A息をはきながら伸ばしにくい方から伸ばしやすい方へ身体を伸ばす
B息をはききったら身体の力を抜かないで息を吸う
C高まった緊張を味わってから
D息をいっ気にはくと同時に身体を脱力する
E深呼吸してから
Fため息をはぁ〜 でさらに脱力する
 
というのが基本になります。
2人操体も同じ呼吸法です。

 
7:30〜 操体法(2人1組)
 
肝腎要(かんじんかなめ)の肝臓と腎臓をまずは癒すことが大事。
やる側とやられる側があるが、やられる側だけが癒されるものではない。その区別をなくすのが、目標となる。
相手がやりたいと思うことを尊重する。それを具体的に自身で判断できるようにするのが、操体法。
 
二人操体法のポイントを以下に簡単にまとめます。
詳しくはプリント(2枚)参照してください。
 


 

1.相手の身体を観察する。操体法の目的は観察力を身につけること。
立ち方や、体の傾きなどを観察する。
脈を診る。
脈を診る際にその脈の様子を関心を持って記憶に残すことで今後の判断基準となる。
そして「100ほどのパターンとその身体の状態をリンクして覚えられればプロになれるよ」とのこと。

 
2.左右の踵を押し、それに反発するように足を伸ばし、その伸ばし具合を比較することで、
どちらが伸ばしやすいか、伸ばしにくいか、感じる。
伸ばしにくい方⇒伸ばしやすい方へ操体法を行うことで、身体の状態が調整される。
抵抗されることで相手はそれに対抗することで行動しやすくなる。
やる方は相手が押してくる力と同等の力で押してあげる。
土踏まずあたりに圧痛点というのがある。

 

 

3.伸ばしにくい方の圧痛点を押すと痛いが、この過程で圧痛点の痛みはゆるくなる。
その過程で身体のゆがみが調整されます。
まだ痛いからといって片方のみ5〜6回も繰り返すのはあまりよくない。
せいぜい4回くらいまで。
 
4.操体法で身体の調整を行うのは足首⇒ひざ⇒骨盤⇒肩⇒首 というふうに下部から上部へ向かう
 
今回は時間の関係でひざまでしか行いませんでしたが、詳しい方法は操体法の本や、
世界快ネットというところのHPをご参照ください。
http://kainet.fem.jp/wkn2/
 
私が印象に残ったのは、
「一番身近な自然は自分の身体。田んぼ畑を観察するように自分の身体も観察しましょう。」
という言葉でした。
自分の身体が自然という認識は持ったことがなかったので、これからは畑に起こる現象を観察するのと同じように
自分の身体に起こることに意識を向けてみようと感じました。
そして、身体も心も『快』と思うことしかやらない!ということを心に誓いました。
 
10:00〜 ブランチ
 
12:00〜 卒業制作 卒業後もパーマカルチャーを感じ、実践するツール作り
宿題でアイデアを考えてくる、ということでみんなからいろいろなアイデアが出されました。
・日常、目に付くもの、使えるもの
・旧暦カレンダー、現在のカレンダー、月暦、農事暦が一緒になっているカレンダー
・都会でも手軽に子どもでも使えるもの
・物ではなく、アイデアを形にする
・一日2Lの水で生活するなど使えるものを限らせ生活するサバイバルゲーム
・非電化家具(ミニ非電化冷蔵庫など)
・ミニ太陽光発電機
・手作りソーラークッカー
・浄水器
・井戸掘り機
・素人でも種とりを身近に行えるツール
・育苗箱
・購入する靴⇒手作りの草履(特に子どもは成長が早いので足にあったものを作りたい)
・お皿、木のスプーン
・日時計
・縁側の縁台
・1家族のパーカル的暮らしの絵本
・コンポストトイレ
・野良着
・パーカル的暮らしが遊びながら学べるカルタ
・シルバニアファミリーならぬ、パーカルファミリー
・暖房器具
・黄金比で作り出された階段(民主主義的階段)5拍子でできていて快適に登れるらしい
 
等、いろいろなアイデアが出されました。
 
それぞれ自分のアイデアをシェアしながら自然発生的にグループが分かれていきました。
今回できたグループは以下の通り。

●旧暦や新暦のことを調べて(カレンダーにして)、日本の伝統行事や食文化なんかをまとめていこうとしているチーム
●パーカル的なトイレ(都会で使えるコンポストトイレや畑で使えるトイレなど)を作ろうとしているチーム
●自然エネルギー(風力や太陽光)を活かしたオブジェを作ろうとしているチーム
●パーカル的なことが遊びながら学べるカルタやゲームを作ろうとしているチーム
●自然農についての手順や段取りが分かるような年間(旧暦)カレンダー+日時計を作ろうとしているチーム
 
次回はこのアイデアを深化させてもいいし、さらに違うアイデアを出してもOKよ。
 
 
12:45 ダンボールコンポスト(詩さん)
●材料
・腐葉土(山土) 5kg 
・米ぬか 3kg
・水 適量
・ミカン箱 1ヶ
・新聞紙 朝刊2日分
 
●作り方
@ミカン箱に新聞紙(朝刊2日分)を敷き湿気とりとする。
Aミカン箱の中で腐葉土(山土)と米ぬかを混ぜ混ぜする。
B水を入れる。水の入れる目安は強く握ってやっと団子になるくらい。
この状態が湿度40〜60%。水が滴るのは多すぎ。
乾きすぎでは発酵が進まないし、湿りすぎは腐敗してしまう。
C翌日には発酵熱で温度が上がり、60℃くらいになる。
D一度温度が上がり始めたら生ゴミを投入してOK。
E生ゴミの水気は切らなくてもOK。コンポストの中では水分が蒸発して
渇き気味になってしまうため。
 
●注意事項
ミカン箱のダンボールで耐久期間は約1年。
生ゴミの投入をやめてからさらに1年後に土として使いだせる。
微生物を飼い、生ゴミのエサを上げるようなつもりで。
ヌカ漬けのヌカ床を育てる感じで、1日1回は混ぜ混ぜすること。
塩分が強いものは分解しづらいのでなるべく入れない。
分解が遅くなったら米ぬかを足してあげるか、よく混ぜてあげること。

 
 
13:45 日本のシステムデザイン(梅さん)
これからの時代どういう生き方が必要となってくるか、のまとめ

 
@日本のシステムデザイン
今までみんなが学んできたシステムデザインの現状のおさらい
食糧自給率やフードマイレージの事、エネルギーの自給の事、など
 
A便利になって返ってきたもの
時代は繰り返す。より便利になり、進化していく。
例)コミュニケーション
手紙(書面)⇒電話(音声)⇒Eメール、チャット(書面)
 
●いままで
貨幣経済は「円で縁が切れる経済」
お金を払うことで貸し借りがチャラになり縁がなくなってしまう。
 
●これから
労働交換の経済・物々交換の経済
⇒贈与経済がベース、お礼の経済が復活しつつある?!
インターネット上のSNS(フェイスブック)でいいね!シェア
不要なもののリユースや見返りを求めない貢献などが拡がりつつある。
 
 
Bこれからの暮らし方の羅針盤
充実した暮らしとは、、、
安全で安心な健康な暮らし。
心にゆとりのある豊かな暮らし。
パーマカルチャーにヒントがある。
衣食住医の暮らしを自分で作る、その為の価値観、知識、知恵、技術を習得しよう。
正しいことより、楽しいことに注力しよう。
好きなことを仕事にする生き方へ。
好きなことをしていると仕事と暮らしが充実してくる。
バランスをとらずにバランスがとれてくる。
一人一人は無力ではなく微力。
自分が大好きな事で人の役に立てることは?
つながりあい、かかわりあい、教えあい、分けあい、支えあい。
あい(愛)に溢れた社会になったらいいね。
日本の自給率を上げるより我が家の自給率を上げようよ!

 

 

 

15:30 アンケート記入・振り返り
 
個人的な感想ですが、 
今回のパーカル塾も実り多い回でとても楽しく、充実した3日間を過ごせました。
急遽参加させて頂いた、妻のあっこと娘のちえを皆さん温かく迎えて下さり、本当にありがとうございました。
スタッフの皆さんの心遣いと10期メンバーの皆の愛が循環し、愛に満たされた空間で楽しく過ごすことができたようです。
ちえも多くの大人に囲まれてちょっと大人の階段登ったようです。
帰ってきてから少し言葉が増えたように感じます。
それからひでみっちゃん、急遽奥様とあかりちゃんを連れてきてくれてありがとう!
砂場であかりちゃんと遊んでいる姿を見て、ちえの成長を感じ農業実習をしている最中でしたが「じーん」と感無量でした。
また、講義の途中で何度もお騒がせをしてしまいましたが、皆さん温かい言葉をかけてくださり、本当にありがとうございました。
7月のPC塾から1ヶ月経った今、いろいろな変化がありました。
また当日に改めてシェアさせていただきます。

 
みっちゃん
初日欠席は残念だけど、スイ姫を思ってこその英断、すばらしい。
建築実習はみっちゃんの分まで金槌叩きます!まかせておいて!
 
志保ちゃん、伊藤さん
残念ながらご欠席ですが、また次回に会えるのを楽しみにしています^^
 
ぶっちー
ナイス!
 
それでは、皆さん次回(本日から)のPC塾も楽しみにしています。
みんなの宿題持ち寄りも楽しみー^^
 
それでは、おやすみなさい、、、。
 
ゆもっち