8月26日土曜日 安曇野パーマカルチャー塾 第6回目の一日
13:30
早速、建築実習が始められるよう着替えを済ませ外のかまどの前に集合。
久しぶりにお目にかかる仲間の姿、シャンティクティの大自然をバックにいつものように近況報告から始まりました。
前回の快医学から学び、自分の心が快と感じることをやっていこうと誓ったゆもっち、
前日が旧暦の七夕でコンサートをした秋葉ママ、みおちゃん
長野から避暑を求めスイスへ旅をしたまりもちゃん、
最近ものがよく壊れるが、物がこわれる時期は波動が変わる時期として前向きなちぇっちぇ、
これまた1ヶ月パソコンがだめになりバックアップに大変だった様子のKenさん。などなど
”便利なものは問題も多い” の言葉が印象的です。
”大変なときは大きく変わる時” という言葉も同時に思い出しました。
この1ヶ月、2ヶ月の間に新しいことに挑戦する仲間や
何かを辞めることに決めた仲間、
仲間と新たな思い出を作った仲間や、
日々を丁寧にすごしている仲間。
それぞれの思いや出来事を共有することでまた、みんなを身近に感じることのできる時間です。
今回参加できなかった仲間とも少しですがここで共有できたらなと思います^−^
14:00
建築実習
今回も杉山棟梁のご指導のもと、また前もってメールで連絡を取り合った道具を持ち寄りSTARTです。
今回のノルマはこの3つです!
・内部の螺旋階段の板張り
・壁になる部分のラス板張り
・屋根のとんがり帽子のつばの上の板張り
まずはKenさんが調達してくださった材木をトラックからシードハウスまで運びます。一人で重い木材を運ぶ頼もしい女性陣の姿も!
螺旋階段は梅ちゃんとKensさんのご指導で小さな板を見つけては螺旋の階段一段づつはめていき長さを整え、
曲尺を使って線を描き丸のこでカットしインパクトドライバーで打ち付けます。
壁もKenさんのご指導でラス板をCutし金鎚で打ち付けていきます。来月には壁がぬれるなかな〜^−^
屋根は杉山棟梁ととも60cmと90cmのサイズに板を切り、金鎚を使って巧みに重ねながらうちつけます。
シードハウスは一歩づつ一歩づづ完成に向かっています。
また皆で協力すると早い早い!!いつものように記念撮影をして、来月の建築実習もお楽しみに♪
建築実習 今回は屋根部分のひさし板屋根張り 外部のラス板張り 内部階段の板張り 畳の壁部分仕上げ 屋根は板葺きです。3枚重ねで板が張れれます。 階段は1寸板が張られています。 外部はラス板が張られ丸い壁がわかるようになってきました。 スライス丸鋸で材料を切ります。階段下のラス板張り 屋根の板張り 外部階段に座って記念写真 来年はこの階段から蛍がみれそうです。別名天使の階段 蛍見階段 壁部分階段下にラス板が張られました。ムーミン谷のスナフキンの帽子みたいですね。 内部会端にも板が張られ螺旋階段で上れるようになりました。
棟梁 杉山さんのブログ http://strawarbor.blog97.fc2.com/blog-entry-249.html
16:30
またいつものようにすずむし荘温泉へ
いい仕事のあとはいい汗を流しさっぱりです^−^
18:30
民さんのお夕食
今回は夕方から合流してくれましたひでみっちゃんの美人な奥様、愛娘 あかりちゃんのお手手をパチでいただきます!
おいしいMenu
・ 韓国風カジネンチェ(蒸しナスの冷菜という意)甘酢パイ味プラスごま油の風味
・ 空芯菜のナムル えごま油、薬味しょうゆ、味噌で味付け
・ 野菜のチャプチェ
・ 夏野菜のあんかけ
・ 海草と豆腐のスープ
・ デザートに豆乳バナナプディング ココナッツファイン デュラムセムリナコ 砂糖 バナナ
めずらしくおかわりが出たデザート^−^
今回は夏野菜を中心にさっぱりとした民さんのお食事に毎度大満足。至福の時間です。
19:45
講義 自然農の実践から美斉津さん
今晩は、長野県の東のはずれ小諸市からいらっしゃった美斉津育夫さんをゲストにお迎えしお話を伺いました。
まずは美斉津さんのご紹介から
戦前から農家を営まれていたご家族のもとに生まれ高原野菜の産地である小諸市でレタスなどを作られていました。
戦後の農地開拓で振りわけられた土地は
面積 田んぼが3反
畑が一町3反( 現在はうち自然農の畑が3反)
(他は芋、麦など大量に作らねばならないものを堆肥を入れ起こしながら行っているそうです。)
長男であった美斉津さんは親御さんの家業を継ぎ高原野菜を主に3〜4年慣行農家として働いていらっしゃいましたが、
なんだかおもしろくなくやる気が出ず、農薬と化学肥料を使うことで心も体も疲れていました。
ただ(野菜を)作って農協に出し、いくらになるのかもわからない。
美斉津さんは汗水流して想いを込めて作った野菜、そしてそれを食べてくれた人とより近い関係が大切なのではないかと感じるようになったのです。
そんな折に仲間と4人で有機農業を軸とした「土と健康を守る会」を立ち上げることに。
最初は大根、ねぎ、いもなどを作られたそうです。
そのうちブームの波もあり、野菜がほしいと言う声が都会から聞こえ、当初4人で始めた会はのちに生産者12人、消費者369人という大規模なものになりました。
小諸で夕方収穫をし、2tトラックに野菜を積め、夜中300件を東京、横浜で配り歩きました。
そして規模が大きくなるほど次第に様々な生産者が介入してくることによって、美斉津さんのこだわりが貫き通しにくくなりました。
だんだんと息苦しくなってきたのです。そして20年経った後に、会を抜けることに決めました。
”このまま終わってはつまらない。”
それから今日までお一人で行われてきましたが、しかしここでもまた新たな苦しみが生まれます。食べ物(野菜)に値段をつけることです。
それからひとつひとつのお野菜から値段をとり、一箱にお野菜をつめ売り出すようになりました。
それでもまだ美斉津さんの苦悩は続きます。本当であれば一箱の値段もとってしまいたい。と考えていらっしゃいます。
”貧乏人でも金持ちでも皆が平等に食べていけるシステムを考えたい”
これが美斉津さんの想いです。
ここで梅ちゃんから
「野菜の値段に悩ましいとはどういうことですか?」と質問がありました。
よくわかんね〜な〜と美斉津さん^−^
商品として出すならば同じものをずっと同じ状態で出すことが大事だと思う。
商品を作ると思っているのと、食べ物として作るという思いでは作り方が違う。
経済的な社会の中ではお金がとれない、ではバランスをとるためにはどうしたらいいのか?
自分で食べるものは自分で作ろうという考えに至ったそうです。
再度梅ちゃんからの質問です。
「自分で作れない人も世の中にはいるのでその担い手になることも大切なのでは?」
これには
”生きていくための協力体制”
という言葉が出ました。
美斉津さんはご自身のこだわりを通したかったそうです。町で暮らす人々には理解しきれなかった部分もありました。
体制が変わるたびにピンとこず、離れていったお客様もいました。しかし5〜6年冷蔵庫のない暮らしをされ、作ったらすぐ食べる、
貯蔵の悪いものは食べないなどと生活を変えました。やり始めたらなんとかなる!
収量が多くてもしょうがない、それより自然の形で少ない収量で生活をしてみたい。その土地でできたものの中でとのように暮らしていくのか。
”農業で大切なのは物がとり続けていけること。太陽が出て雨が降る限り草と共に育つ”
出ました美斉津節!
美斉津さんは食べ物だけが自給できても生活が何かに頼っていては自立にならないと小屋などもご自身で建てられます。
ここでお写真をみせていただきました。シンプルですが美しい小屋でした。
材木はほとんど地元にあるものを頂いて、5年ほどかけて作られたそうです。
よく建ったな〜と不思議なくらいだとご自身も笑っておいででした^−^
現在美斉津さんは一律料金で週に1度、1箱が届くという制度をとっております。消費者は地元の方々や遠くても長野の方だそうです。
約20件ほどのお客様です。きずなを持った関係を大切にされています。
さらに素敵なことに週に一度 ”みさいず農園だより”に畑の状況や社会で起きたことで気づかれたこと、今後の予定など手書きで書かれたお便りがとどくそうです。
ひでみっちゃんからの「20件はちょうどいい数ですか?」との質問に
始めた頃はお金が必要じゃない状況をご自身で作り、自分を高めたていきたかったそうです。今のスタイルになられて10年以上ですがお客様は減ってきています。
”今の世の中自分の思ったものがすぐにいつでも手に入る。皆便利さに負けてしまう。
これから便利でない生活をやろうって人は少ない。本当はそういう体制(便利でない生活)ができていかないかん”
また美斉津さんのところでは研修生の受け入れもなさっています。
20代〜30代の人が多く自然農はもとより、美斉津さんの生活自体を体験にこられるそうです。
お給料もなく住むとこ0ろも自分たちで手配をする、また研修生は美斉津さん自身で見つけられます。
すでに研修前から自立を目指した生き方を教えているのではないのでしょうか。
ヤギは昔乳を飲むために飼われていましたが、だんだん飲みきれなくなりました。
しかし今も一匹のヤギが美斉津さんのところに。
”家族を失ったヤギがかわいそうで”
心のお優しい方だなと改めて感じた瞬間でした。
また油もご自身で絞られています。絞ることはとても大変な作業なようです。
”大変さを思うと油はそんなに使うもんではない、(昔は)お正月とお盆に食べられる天ぷらがぜいたく品だった。”
さらにお米の他に雑穀、大豆、麦を作られ雑穀の調整もご自身で行います。循環式の精米機を使われているそうです。
そんな美斉津さんにもつらかった時期がありました。そんなもの(慣行農行)やらない!と言ったとたん皆の態度が変わる。
会合に出ては無視をされ、酒の摘みにされた思いでした。直接のトラブルはありませんでしが、美斉津さんは気を使い隣との境は草をかりますが
お隣さんはそんなもの気にしません。
ヨーロッパの国々から改めて日本人の国民性を見たそうです。日本はきれいなパックに包まれた、きれいな形のお野菜が良いという意識を持っています
。しかし、同じ所で同じ作物を作り続ける物は危ないと聞きます。土の中にもたっぷりの農薬です。
商品目線で考えるから 見た目が白菜でないと白菜ではない!ということになってしまいます。
経済的には大変でありましたが自給的な暮らしを求め続けつきつめあるべき姿を求め続けた美斉津さん。
最大公約数で動かなければならない世の中に別れをつげました。つっぱしって、自分のやりたい農業をつきつめていった。
そんな美斉津さんのお話に私たちはのめりこんだのではないでしょうか。
また参考にしている本などありますか?の質問には 読んだことない!!と^−^
ご自身の信念をつらぬいていらっしゃるからなんだな〜と感じました。
人間としての贅沢な暮らしは江戸のような暮らしだということでした。
人々がつながる社会、お金が力を持っていなかった時代、今日使っても明日なんとかなる!
経済がすごい速さで進む今の社会は前えと進むかもしれないが、明日のことはわからないことが多い。
それに比べ江戸は200年間ほとんどかわらない今日と同じ生活を明日も営んでいました。
そんな美斉津さん生きていく限りは農業を続けるとのこと。作物に自分が口をあわせて生きてくと。
また町で暮らす人の役割と村で暮らす人の役割も説いていました。今の都会の成り立ちはあらゆるものを外から持ってくることにより成り立っている。
そのために田舎がさびれていくと。都会のなりたちを皆で考え方向を変えなければとおっしゃていました。
後世のこどものために伝えていくことの大切さもお話してくれました。
美斉津さんんの一日はこうです。
休みの日はない!明るくなれば飛び出していく!夜は早く寝、眠いときには昼寝もする^−^
楽しい囲いがひろがっていけばいいと美斉津さんは願っています。
最後にうたさんからこんなお言葉が。
”だんとつですばらしい自然農の畑です。本当に美しい。野菜工場ではなく、美しい誰かの庭園に入ったようなそんな感じ。”
畑には木々があふれています。
”木があったほうが食物もよく育つ。
春には花が咲き、夏には木陰ができ、秋には落ち葉が土をよくしてくれて、実ができる。楽しいな。”
そんな美斉津さんのお城では勉強会があるそうです。
「暮らしの根っこ」
毎月第三木曜日 10:00〜
近い将来私もぜひこの美しいお庭を訪れてみたいと思います。
話が長くなりましたが、今日の夜もあたたかな空気に包まれました。
また明日も良い日でありますように。おやすみなさい☆
Reporter Yuka
8月27日(日)晴れ 34℃ 安曇野パーカル塾 第6回(2日目)
朝の散歩 6:00 am
‘頭をからっぽにして、呼吸に合わせてゆっくり歩こう’
‘大地に意識を向けて、自分を包んでいる空気を感じるように’
朋子さんからアドバイスを受けたら一列になって、歩き瞑想開始
森では鳥のさえずり、畑や田んぼでは虫の声が響いていた♪
町へ下るにつれて空気の粒の大きさが変化してゆく 夏の緑の匂いがたちこめる カラダが目覚めてゆく感覚 蓮の畑を歩く
朝露が葉の上でキラキラしていた
蓮のつぼみが朝陽をあびてひらき始める
〈とうもろこしの収穫〉 青いうちに収穫する ヒゲも茶色くなる前が良い
皮をむいたとき、粒がしなびて隙間があったら遅い
実が黒くなってるのは、アブラムシ
種をとる用のもろこしは収穫せず、カラカラになるまでそのままにしておく
全部収穫しおわったら、刈り取って草と一緒にならべておく
とうもろこしは、ポップ種、スイート種、飼料用があり、ポップコーンになるのはポップ種♪
カラス除けには釣り糸、タヌキ除けには網をひとまわりかけておくといい 〈人参のまびき〉 10cmに1本残すイメージでまびいていく 人参がと大きくなるにつれて2cm、5cmの間隔で数回に分けてまびいていく
小さすぎると虫に食べられちゃうので葉が4〜5cmになったらまびく
残すのは大小様々な方が長く食べられるが、出荷するなら大きいものを選んで残す 元気でしっかりしたものを残す
午前午後いつまびいてもかまわない
まびいたら人参の根元に草をよせておく → 次回のための土づくりになる
人参のまびき菜は美味しく食べられる 根物の移植は難しい 〈大根・カブの種まき〉
草は根を残して地際の少し下で刈り取る(上で切るとすぐまた生えてくる)
鎌で溝をつくる ※溝の深さを一定にする ここを上手くやらないと発芽率が低いので丁寧に
溝に水をやる (春先は必要ないが、夏や土に湿り気がない時は発芽率が悪くなる)
種を蒔く ※20〜25cmで1本が最終の目安だが、自然農は発芽があまり良くないから多めに種を蒔いて間引きながら調整していく方がいい
土をかける ※ここでも土を一定にかけないと発芽率が悪いので気をつける (カブは大根より種が小さいので、かける土を少しうすくする/種の3倍といわれてるけど1.5cm位)
水も乾くと表面が固くなるので種を蒔いた後はやらない
昔のおおくら大根や赤スジ大根は春先にスが入るから貯蔵用には向かない
大根はいつでも蒔けるけど、虫の多い夏を避け、少し涼しくなってから蒔くといい(小諸では7月半ばから)
冬食用大根は8月半ばから9月初旬まで蒔ける(60~70日で収穫)
不耕起で土が固くても大根は上へ伸びる 伸びても土をかぶせなくていい (cf.
ゴボウや人参は下へ伸びていく力がすごい) 木曽紫カブはわりと大きいカブ
バラまきより線まきの方が管理しやすい(バラまきだと草が間に生えてくるから) 〈白菜・キャベツのまびき〉 40cmにひとつ残すイメージでまびいていく 地際で苗を切る 15〜20cm位の小さな苗なら移植できる →
根を切らないようにして土ごとを大きくとって移す 〈大豆の実入り〉
枝豆は早生種で、早く収穫して食べている(※ 枝豆は大豆)
豆はハトの害がある場合、苗床にしたり種をまいたら網をかければ食べられない
〈野沢菜の種まき〉
葉物の種まきの時期は、こまつな・野沢菜はもう少し先でいいが、春菊は成長が遅いから早めにまく
水菜はいつ蒔いてもいいので、7月になったらOK
種をまく前に、しっかりと土を湿らせる
種は、親指と人差し指をひねりながらパラパラと均一にまく(美済津さんは手品のよう)
※苗床ならいいが自然農の畝でまく場合は、種を少し多めにして後で間引いていく
かぶせる土が薄いと土が乾きやすいので気をつける(1.5cmくらい)
土をかけた後に水はやらないが、乾燥しやすい時期は草をかける
(草が長ければ畝に対して草を平行にかければ、わけやすい) 〈玉ねぎの苗床〉 @20cm間隔の溝をつくり、水をかけて土を湿らす
※玉ねぎは水分がないと芽が出るのが遅いので、一週間くらいは湿った状態を維持する
晴れの日が続いたら、土の上から水をやる A1cm間隔でできれば種をまくのが理想
※玉ねぎは種をまく時期が大切(毎年8月下旬で日にちを決めてしまうといい)
早すぎると大きくなって花芽が先についちゃうし、遅すぎると冬を越せない B土をかけて草をかぶせる
※玉ねぎは乾燥に弱いので、厚めに草をかける
→芽が出たら草の下で虫に食べられないように、草を外す
玉ねぎの苗床は、土の肥えたところがいい(キャベツは芽がちょこっと伸びればいいような土でいい) 〈キャベツの苗床・植え替え〉
種まきをして、一か月後に植え替え、来年の5〜6月に収穫する
スジまきにして土をかけ、土を踏んだら草をかける
(種に気持ちを入れないと芽が出ない)
本葉が2〜3枚になったらポットに鉢あげをし、4〜5枚になったら植え替える
この時、根がつくようにしっかり水をやること
キャベツは大きくなっても植え替えが出来るが、苗にストレスがかからないうちに移した方がいい 小さすぎると移しても育たない
鉢あげの時に根を切るので、その前に土の中で根をずらす(根を切った方がしっかり根を横にはやす)
※キャベツの根は直根なのでそのまま植えてもつきが悪い
一度根を切って横にずらし、横に根を生やさせることで、植え替えした時に土につきやすくする 土が柔らかければカマを10cm位深く入れて横へ押しながらずらす
植え替えの時は、苗の根の大きさの穴を掘って水で湿らせ、根を大切にして植える その後水をやる 葉物は表面に根がある 〈落花生〉
落花生は茎が伸びて土に触れたところから足(根)が出て実をつけるので草は刈っておく
寝かせておく 放射線状に寝かして根元に土をかけることもある
根元の方から順々に実がなっていく 〈ミョウガの収穫〉
地際で、生えている方向に逆らって折ると簡単にとれる 花も食べられる 〈その他〉
※土は耕すと、一雨くるとまたすぐ固くなるから、草を入れてやわらかくした方がいい
自然農では草のみで土を作るから、あまり米ぬかとかを持ち込まない
穂高は火山灰だから何もしないと固くなるので、常に藁や草を入れていく ミミズが土をやわらかくする
美済津さんは、クワも持っているけどほとんどカマ1本しかつかわないとのこと
自然を愛し、たんたんと農をする姿がステキでした
2日間、ありがとうございました!!
お待ちかね、民ちゃんの美味しいブランチ♪ 10:00am 南インドのAVIAL(アビアル)…
オクラのヨーグルトとココナッツのカレー
ラジャスタン風 夕顔とトマトのカレー 豆腐のベジバンバンジー 野菜入りダル(豆)のスープ 手作りギー(バター)入り 昆布とキュウリの和え物 ミョウガ味噌 とれたて枝豆
体に優しく、とってもおいしい民ちゃんのごはん
次回も楽しみにしています!!
卒業制作 11:30am
各チームで経過の報告と次回までの予定を話し合う 〈パーカルトイレ班〉
ダンボールコンポストでどれだけ便が分解されるか各自実験をしてくる 水分量、温度、湿度、材料(おが屑等)を比較してみる
「米ぬかなど栄養がありすぎると虫がわきやすい、
シャロムでは落ち葉と便を交互に重ねている」とケンさんからアドバイス
〈農カレンダー班〉 種の暦
個々がカレンダーをダウンロードして書き込めるようにしたい
おまけでアユールベーダの日時計がつくれるといいなと考え中
〈APG班〉 A:愛の(安曇野) P:パーカル G:ゲーム
4種類の樹の丸太をカードにして、表はインドアで遊べるカルタ、
裏はアウトドアで楽しめるパーマカルチャーを学ぶためのゲームにする
初日のオリエンテーションで使えるように、水、暮らし、有機物、エネルギーの班に分けてシャンティクティの中で遊べるようにしたい
次回までにカルタとゲームの内容を考えてくる
カルタの絵はみんなに書いてもらって、10期の作品として残したい 〈食文化の暦班〉
季節、日本の伝統行事に対応したレシピをとりいれる
日本で昔から伝えられている、家庭でできる手当法も調べてくる
〈自然エナジーをつかったオブジェ班〉
パーカルスイッチ(自然のエネルギーを利用したピタゴラスイッチ)を遊び心をもってつくる
材料集めや、自然を観察して考案してくる
10月には秋葉家で合宿を計画中
うたちゃんのパーカル講座 1:30pm Q.) 裸地(空き地)をほうっておくとどうなるか? 日本のような気候、雨が降って、ある程度気温があれば、まず草が生えてくる
始めは一年草・二年草、徐々に多年草・宿根草へと変化し、木が生えるようになる
更にほうっておくと、ブナ林・森・原生林へと自然遷移していく 数百年〜千年の時間がかかる 裸地 → 苔地衣類 → 草木植物 → 低木林 → 陽樹林 → 陰樹林 陽樹は、パイオニアプランツ(先駆種)で、アカマツや白樺などがある 陰樹は、ブナやカシなど 生物群集の遷移の最終段階でみられる、バランスのとれた状態のことを極相という 植生遷移が極相に至るまでは地域によって違いがある 長野ではブナなどの落葉紅葉樹林 日本の低地においては人の手が加わらなくても、草原から林、森へとどの土地でも大木(極相)へ至る ※自然は調和する方向、エネルギーの高い方向へと推移していく
逆に人の手を加えて文明が進むと砂漠になっていく やせた土地でも鳥が糞をし、新たな芽を出させ、太陽エネルギーが蓄えられていく 植物が死んでも、土にはエネルギーがたくわえられていく
自然農の場合、草を刈って土にエネルギーを蓄えていくので自然と豊かな土地になっていく
Q.)土もない岩の上にどうして木が生えるのか? 亡骸の相があるから
微生物・虫・小動物などの亡骸の相が重なって新しい命(木)が生れる舞台ができている
畑の中で草を育てることは、生き物の生きる場所となり、太陽のエネルギーを蓄えることになるので大切 草がなければ土はどんどんやせて固くなっていく
Q.) やせている土地から肥沃な土地へと草の植生遷移はどうなっている?
配布プリント 草を活かしたらどうなるか?参照
始めは、ススキやスギナ・ヨモギ・ハルジオン・フキなどが生えている この時は地力がないので、窒素を固定するマメ科を植える エンドウ(草)や大豆など どんどん草や生ごみを入れる (掘り起こすとやせるのでやらない) ⇓ エノコログサやヒエなどが生えてくる ジャガイモやかぼちゃ、キュウリやいんげん、大根など ⇓ ツユクサが生えてきたら、ナス、トマト、とうもろこしなどの果菜類 ⇓ 畑の極相であるハコベが生えてきたら、土も肥えてきたというサイン 白菜、キャベツなどの結球野菜もOK
虫の害は肥えているというサインなので、バランスをとるために草をやせているところへ移したり工夫をする
美済津さんは、鶏糞もつかう 三井さんは、糞尿をふみこみ温床に利用し、翌々年に畑に入れている 野菜栽培の基礎知識 (うたちゃんのプリント参照)
野菜と山菜
野菜は栽培されたもので、山菜は自然のもの
野菜ももともとは山菜だった また、中間のアサツキなどもある
※野菜は野生の記憶を持っているので、過保護に育てると弱くなるが、自然に戻ると記憶が呼び起こされる
※野菜も子育てと同じで、小さいときは手をかける 種まき、芽が出るまでがとても大切!! 逆に大きくなったら水をやらず、草と競争をさせ、野生の感覚を取り戻させる
栽培適期 野菜の旬を知る 地域によって異なる播種期や作型など、たね屋さんや地元の年配者に聞くといい 栽培暦:地域に伝わる自然現象を目安にした播種期 安曇野では、山の雪の形が代掻き馬になった…の種をまく
全国的にはカッコウが鳴いたら大豆の種まき、麻蒔き桜など
適地適作
玉ねぎは水があって肥えたところを好み、キャベツは比較的どこでもいいなど野菜には適地がある 野菜の原産地を知るとイメージが出来る 同じナス科でも、乾燥したアンデスでできるイモと、肥沃な土地インドでできるナスなど
畑に生えてくる草を観察する
※指標植物 地力がついてきたかなどの目安となる植物 ハコベが生えてくると、ほとんどの作物が出来る
やせ地では、ゴワゴワしている植物が多い → よもぎ、スギナ、ヒメジオンなど
豊かな土地では、優しい草に変わってくる → ツユクサ、オオイヌノフグリ、ハコベなど
※草はその土地を調和させようとして生えてきて、どんどん豊かにしてくれる 虫も同じ
Ex) 酸性を中和させる草など
最初は放っておくとよい 草はぼうぼうの方が回復が早い
一年ごとによくなって、ウタちゃんの畑では3年で豊かになった ※草の一生を全うさせてあげることが大切
微気象をつくる ロックスパイラルガーデンは、ある程度の大きさがあれば、南北で気温の差が生れ、
高いところは乾燥し低いところでは湿り気があるなど微気象が生れる
同じ場所に微気象をつくることで、様々な野菜にあった環境が出来る
連作障害と対策
同じ科のものを同じところで翌年もつくると連作障害がでる
特にウリ科とナス科(ナス、トマト、ジャガイモ、ピーマン、食用ホウズキなど)
原種(野生)に近いとそんなに連作障害にならない
ナスが5年くらいで自分に必要な土をつくる
植物は根をはって動けないので、種を自由に動かして移動する
小豆の種がとびちるなど マメ科は比較的平気
※自然農では、草もあるし混植なのでそんなに被害はない
産地化すると同じ野菜しか作らないので、土地がやせ、肥料と農薬をどんどんいれないと育たない
波田町スイカ やレタス などは肥料・農薬をかなり使っている
品種の選択
種を選んで買う 在来種、固定種を選ぶ(F1や遺伝子組み換えをさける)
早晩性:種をまいてからどのくらいで実るか → 早生(ワセ)、中生(ナカテ)、晩生(オクテ)
※自然農では、中生、晩生のじっくりゆっくり育てる種が適している
早生種は、肥料や農薬がいるように改良されたものが多い
自然農に適した品種など、種のこともよく知っておくといい
Ex) 枝豆(大豆)は、自生の品種で少し小さい (茶豆、黒豆の枝豆は最高においしい)
草や虫への対応 草も虫も敵ではない
※草にも虫にも役割があり、畑を調和・浄化させるためにいる
必要があって発生していると考える
毎年問題が出てくる → それが自然界
草の中にうもれていてジャガイモが無事だったりすることもある
※天のサインを自分で見極め、考えて対応する 自分が試されている
10月6〜8日に、「妙なる畑の会」で徳島の沖津さんの講習があるので興味のある人はうたちゃんまで♪ うたちゃんの講義を聞いて、自然界の調和する力に感動しました ‘命あるものに不必要なものはない’ 自然から学ぶことはまだまだたくさんありそうです うたちゃんの視点を通して見た自然界は、とても優しく生命力にあふれていました Reporter Chihiro |