味どころ 旅ごころ 安曇野
NHK今日の料理 1998.9
味ごころ 旅ごころ 安曇野
光と風が大気を織りなす、その名の響きも優しい地で、野菜のおいしさと自然の美しさにいやされる。
豊かな自然、美しい風景を誇る場所は全国にたくさんあるが、安曇野ほど多くの要素を持っているところはちょっとないだろう。凛々(りり)しくそびえ立つ北アルプスを背景に静かな落葉松林があり、その裾にはのどかな田園風景と清例な湧き水によって育まれるわさび田が広がる。そして、無数の美術館と畦道にたたずむ道祖神ーヨーロッパのロマンティシズムと日本の郷愁をないまぜにしながら、なんの違和感も感じさせない風景。ドレスも着物もTシャツもモンペも抱き込んで、人間もまたその風景の中に溶け込んでいる。
舎爐夢(シャロム)ヒュッテ
朝食は自然に包まれた緑のテラスで。この曰も早朝の畑仕事で収穫された野菜がバラエティー豊かな料理となり、天然酵母の力ンパニュや、キャベツの芯などの野菜くずを利用した玄米おかゆパンが並んだ。玄米に代表される自然食に拒否反応を示す人にも好評なのは、「美しく、おいしい」から。
自ら家を建て、畑を耕し、科理をつくる。シンプルな生活と静かな情熱が息づく自然食でもてなす小さなホテル
臼井健二・朋子さんご一家と、2人のアルバイトのお嬢さんが迎えてくれる手づくりの宿。燻製がつくれる暖炉からテーブル、照明器具、ベッドまで、すべてがハンドメイドだ。
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