●ラ・セーヌ 1998.11 紅葉のオーベルジュへ

自然の中でその土地ならではの食材を満喫できる。

安曇野 戸隠
伊豆 浜名湖
那須 湯布院

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そんな小さな泊まれるレストランが、静かなブームです

黒姫 蓼科
箱根 奥丹波
磐梯熱海

オーオーベルジュってなに
 商売としてのオーベルジュはフランスで16世紀に生まれました。大教会や大修道院をめぐる巡礼が大きな宗教的・社会的慣例であった中世の時代には、無償で質素なねぐらを提供する小さな宿坊でした。16世紀に入って、それがお金を取る宿屋に変身していくわけですが、巡礼のための小さな宿であったことは変わりありません。日本でいうと例えば、門前の小さな旅篭をイメージすればよいでしょうか。
 この小さな宿が次に大きく性格を変えていくのは今世紀に入ってからのことです。人々がよその土地に観光を目的に赴くことが多くなってきたのがこの時代。つまり巡礼宿から旅の宿への変身です。
 そしてさらに旅の宿から美食の宿への変身が訪れます。1950年代以降のことです。そんな中で料理で最高の個性を発揮して客を呼ぼうとするオーベルジュが輩出してきます。
日本には日本特有のオーベルジュが育っています
有機栽培の野菜のみ。
自給自足を徹底して体の中からきれいにする

舎爐夢(シャロム)ヒュッテ (長野・安曇野)

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 目の前に広がる牧草地、遠くで野焼きの煙がたなびいています。オーナーの故郷、安曇野に自給自足をめざしたオーベルジュを始めて19年。3年がかりで友人たちと建てたヒュッテは床暖房まで備える本格派です。ナチュラルな雰囲気と大地のエネルギーが満ちあふれる食事にひかれ、リピーターが多いのも納得。「玄米食にこだわりすぎず、たまにはお酒を飲んでリラックスも」とオーナー。無添加ワインとともに一品ずつ美しく盛り付けられたコースをいただけば、翌朝お腹の調子がなんといいこと。自然にかなった生活を望むオーナー夫妻は作物が採れなくなる冬はオーベルジュをクローズし、お子さん2人を連れてインドやネパールに出かけてリフレッシュ。また充実したホームページも作成しています。

 

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特徴その1
肉は一切使わず、自家栽培の野菜のみを使用

特徴その2
豊かな自然の中では空気もごちそうのひとつです

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特徴その3
蔵書も充実。頭の中もリラックスさせる

特徴その4
手作り感覚あふれる和洋折衷のインテリア

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しゃろむひゅって
●住所/〒399-8301 長野県南安曇郡穂高町豊里  舎爐夢ヒュッテ   臼井健二
●電話/0263-83-3838
●交団通/JR大糸線穂高駅よりタクシーで10分。朝夕1回送迎あり。長野道豊科ICより車で20分
●客室数/8室 定員20名
●料金/1泊2食付き9000円
●カード/不可
●チェックイン/15時
●チェックアウト/10時
●臼井オーナーのおすすめスポット/そばを食べるなら舎爐夢から歩いて10分のところにある大梅 (Tel.0263-83-6561)。
東京狛江からおいしい水を求めて移り住んだ店主夫妻の店。石臼で自家製粉したそば粉をつなぎなしで打った十割そば(1000円)をどうぞ。

お気に入りのオーベルジュで自然の恵みを満喫しましょう。

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