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°自然から学ぶ〜心地よい暮らし°*
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10月2日(土)晴れ
*今回のテーマ*
〜暮らしを豊かにする手仕事たち〜
すっかり秋らしくなり、爽やかな良いお天気となりました。今回で6回目。
回を重ねるごとにみんなとも仲良くなり、一緒に過ごせる時間がとっても心地よいです♪
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*今日のスケジュール*
13:30 オリエンテーション
14:00 草木染め&糸紡ぎ
16:00 休憩、料理の説明など
16:30 料理教室&畑(収穫、種取りなど)
18:00 夕食
19:00 温泉
20:30 リラックス&メディテーション音楽
21:00 交流会
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◆13:30〜 オリエンテーション
今回はガンジーの本を翻訳している片山佳代子さんがゲストです。
15年前にインドに2年間住んでいた時に、ガンジー思想に出会ったそうです。
ライフワークとしてガンジーの思想、手仕事の重要性を伝え、糸紡ぎ講習会を開いています。
http://homepage1.nifty.com/kayoko/
まず、講師の方や今回初めての参加者が多数いるので自己紹介をしました。
片山さんのお友達、富山の坂井精華さん。片山さんとは畑のサークルで出会い、10年ぐらい前に糸紡ぎを習ったそうです。
去年のパーカル塾生のアババが糸紡ぎの講師として参加。上越の片山さんの糸紡ぎ講座に何度も参加しています。
同じく塾生の萌ちゃんがカナダ人のディーンさんと参加。東京から参加の井上紗由美ちゃん。
今回は心地よい講座のメンバーはお休みが多くて残念でしたが、またまた素敵な繋がりができました。
◆14:00〜 草木染め&糸紡ぎ
【糸紡ぎ】
片山さんからインドの糸紡ぎの道具チャルカの説明と組み立てから教わりました。
素朴な木製のバック型の中に、シンプルなのにとっても機能的な要素がぎっしり詰まっています。
これ一つで糸が紡げて糸を巻き上げる器具もついているなんて、先人の知恵は素晴らしい!
最初はコツがつかめず、なかなか糸になりませんでしたが、丁寧に教えて下さったお蔭で、
みんな順調に糸が紡げていました。指先からスルスルと紡げる感覚はとても楽しくて魔法のようでした!
【草木染め】
朋子さんによる草木染めは外で行いました。朋子さんが染めた、靴下、スカーフ、バックなどを見せて貰いました。
松よい草、カナムグラ、あかそ、ゲンノショウコ、藍などお庭で採れた植物で染めたそうです。
自然の色は何とも優しく美しいです。まず、草木染めについての説明をして貰いました。
1.前処理
染める物の油やタンニンなどの汚れを落としておきます。
※絹は淡白質なので良く染まるが、綿は染まりにくいので
ミョウバンで煮ておくか、豆汁に浸してたんぱく質を浸透させておくとよい。
2.染料液づくり
染料の植物は、染める物の分量の3倍位。
鍋に植物を入れて、ひたひたの水を入れて火に掛け、20分くらい煮てから布で漉します。
二番液を採る場合は、同じ事を繰り返します。二番液はあくがないので、繊細な色目になるそうです。
3.染色
染料液に布を入れて約20分浸し、時々かき混ぜてムラのない様にします。
濃く染めたい時は、冷めるまで浸けておくと良いそうです。
4.媒染
繊維に染料を定着させるために、アルミ、ミョウバン、鉄などの媒染剤を入れた媒染液に染めた物を浸します。
媒染液に約10分、動かしながら浸し、よく洗ってから再び染料液に入れて動かしながら10分浸した後、
よく洗って天日干しにします。媒染剤によって、染まる色が変わってきます。
アルミ、ミョウバンは布の6%、鉄は布の3%を水によく溶かします。
絹のスカーフと綿のエコバックを染めるため、3種類の植物を収穫してきました。
まず、カナムグラ、ゲンノショウコは、それぞれ大鍋に水と一緒に火に掛けて染料液を作ります。
この2つには、媒染剤として焼きミョウバンと鉄を使いました。
★カナムグラ
・・・・・ミョウバンでは鮮やかな黄色に、鉄では黄緑色。
カナムグラは、つる状で地面を這い、トゲトゲしていて採るのも大変で軍手を使いました。
畑や庭では厄介者ではありますが、驚く事に何とも鮮やかな黄色に染まりました!
染液がとても良い香りがして、素晴らしい染料になる事に感激でした。
★ゲンノショウコ・・・ミョウバンでは薄茶色に、鉄では紫っぽいグレー。
ゲンノショウコ(現の証拠)は、胃腸に効く薬草。名前の通りすぐに良く効くそうで、
お茶にして煎じて飲むと良いそうです。白い可憐な花が咲いていました。
★藍・・・媒染剤は必要ありません!
葉の部分だけ水と一緒にミキサーかけて青汁を作ります。布で漉してよく絞り、液だけを使います。
一回でも綺麗な水色に染まりますが、何回も染める事で濃い水色もなっていきます。
グラデーションにしてみたり、重ねて染めたら思いがけない色になったり、とっても素敵な作品ができあがりました。
どの植物も見た目は緑色なのに、草木染めをするとこんなに色の違いがあるのかと本当に驚きの連続でした。
自然には無駄がないとつくづく感じることができ、改めて自然の恵みに感謝です。
◆16:00〜 料理教室&畑
【畑作業】
夏に種を蒔いた人参がだいぶ大きくなってきて込み合っているので間引きをしたり、白菜の苗の定植などをしました。
それから、自家採種の方法を教えて貰いました。
★種を採るには、成りの良い実を必ず完熟させたものを使います。
★トマトは、周りのゼリー状の取るためにしばらく水に浸けておくと採れるので、その後乾燥させます。
★キュウリやかぼちゃなどは、周りの繊維をとるのに、ミカンのネットに入れて洗うときれいに取れます。
★買った野菜でも、美味しいかぼちゃなどがあれば種採りをすると良いそうです。
自家採種をすれば種を買う必要もなくなり、何年も続けていく事で、自分の土地や畑に合った作物になるのだそうです。
是非これから色々な種採りをしてみようと思います。
【料理教室】
今回は、ベトナム、タイ、中国など色々な国のお料理です。
新鮮な野菜をふんだんに使い、民ちゃんから丁寧に作り方のコツを教わりました。
今回も美味しくな〜れと愛を込めて、みんなでワイワイ楽しく作ります♪。
★生春巻き★
≪材料≫ きゃべつ、もやし、にら、にんじん、ピーナッツ、ビーフン、大葉、生春巻きの皮、塩
※春巻き用ソースは、みそ、スイートチリソース、レモン汁を混ぜたもの
※ビーフンは水で戻しておき、野菜は千切りにしておきます。
@ 野菜とビーフンは軽く蒸し炒めにし、塩を少々振って粗熱をとります。
A 生春巻きは全体を水に浸して、固く絞った布と交互に何枚か重ねておきます。
B やわらかく戻った皮から順に具を巻いていきます。
※大葉を一番下にすると緑が鮮やかに透けて見え、綺麗に仕上がります。
C 野菜の具をたっぷりのせ、砕いたピーナッツを散らしてしっかりと巻いていきます。
※今回は使いませんでしたが、どくだみの葉を入れるのもお薦めだそうです。
★きゃべつと春雨の北タイ風炒め★
≪材料≫ きゃべつ、春雨(水につけて戻したもの)、油揚げ、にんじん、にんにく、しょうが、細ねぎ、
醬油、こしょう、油、水、塩、砂糖
@ 野菜は全て太めの千切りにします。春雨は10cmくらいの食べやすい長さに切ります。
A にんにく、しょうがはみじん切りにし、ねぎの白い部分と一緒に油で炒めます。
B Aに野菜と油揚げ、砂糖少々、塩、醬油、水を加えて煮ます。
C 全体が柔らかくなったら、春雨を加えて、一分程度煮て、蓋をして火を止めて蒸らします。
D 3分程蒸らしたら、全体を混ぜて味を調えて、細ねぎの小口切りをトッピングします。
★野菜のみそ炒め★
≪材料≫ 季節の好みの野菜数種(今回は茄子、夕顔、赤ピーマン、みょうが、
にんにく、しょうが、しめじ、厚揚げ、豆みそ、水、油、塩
@ 鍋に油をひき、にんにく、しょうが、みそを白ごま油でゆっくり香りが出るまで炒める。
※少し焦げるくらいまで炒めるのが美味しさのコツだそう。
A @に野菜としめじを入れて炒める。
B 全体が混ざったら、1口大の厚揚げを加えて、蒸し炒めする。
C 水分を飛ばすように、味を全体にからめてできあがり!
★ガータスープ★
※中国北京のスープで、ガータとはダマの意味。ダマ状の小麦粉をいれるので
団子状になりとろみもつきます。
≪材料≫白菜、しいたけ、長ネギ、醬油、油、しょうが、小麦粉、塩、水、ごま油
(※大根を使っても美味しいそうです。)
@ 小麦粉に塩一つまみを入れて、はしでかき混ぜながら水を加えます。
A 全体に水が回って、ポロポロの状態にします。
B 鍋の油をひき、にんにくとしょうがのみじん切り、長ネギのスライスを加えて炒める。
※少し焦げ目をつかせると良いそうです。
C Bの香りが出てきたら、醬油をジュッと加え、しいたけ、白菜を順次加えて炒める。
D 軽く炒めて水を足し、醬油、塩で味をつけます。
◆18:00〜お待ちかねの夕食タイム!
“天と地と作ってくれた人に感謝して、いただきま〜す”
羽釜で焚いた炊きたてご飯!彩り豊かなお料理と一緒にいただきます。
いつもながらこちらでのお食事は、どれもこれも美味しすぎて自然の恵みへの感謝の気持ちが溢れてきます。
みんなで楽しく美味しい食事は、本当に幸せな気持ちになります。
◆20:30〜 リラックス&メディテーション音楽
〜チャーリー宮本さんによるライブ演奏〜
温泉に行かない人達はラッキーな事に、チャーリーさんのシンギングボールのワークショップとなり、
みんなで実際に奏でさせて貰いました。
チャーリーさんのカバンの中からは、ドラえもんのポケットのように次々とシンギングボールが出てきました。
5cm位の小さなものから、30cm位の大きなものまで、20個位はあってビックリでした。
シンギングボールとは、チベットの仏教儀式に用いる法具だそうです。手のひらに載せて存在感を感じながら、
棒でゆっくりと縁をなぞっていると…何とも心地の良い音が響いてきます。手から細かい振動が伝わってきて
とっても癒されました。民ちゃん曰く、チャクラが開いていないと鳴らないとか!?
何人かで同時に奏でると、音のシンクロティーが起こるそうで、体の細胞と共鳴するのか、
本当にリラックスして気持ち良くなってきました。これで波動の調整ができるそうです。
そしていよいよ、スワルマンドールの演奏。
スワマンドールとは、インドの48弦の民族楽器で「星屑」という意味だそうです。
名前の通りとても繊細な音色でした!2つのスワマンドールを使っての演奏は、
どこから音が聞こえているか分からないくらい、複雑に音が絡みあって部屋全体に響きわたっていました。
こちらも音のシンクロニシティー!心地良すぎる素敵な演奏で、気持ちが良くなり意識が遠くなる感じでした。
詩さんが写真を撮り忘れてしまったのも無理ないですね(笑)。
◆21:00〜 交流会
いつものようにキャンドルナイトのはずが、一部では手織講座が始まりました。
朋子さんとアババは素敵なコースターが完成していたようです。
片山さんも交え、みんなで和気あいあいと楽しいお喋りを楽しみました。
片山さんのお話を聞いて、てまひまを掛ける手仕事の大切さを知りました。
実際に、綿を育てて、糸を紡ぎ、衣服を作りたい。そして綿の種から油も作れたら
食べる事にも繋がるなぁと夢が膨らんできました。
とても充実した素敵な一日でした♪
レポート はぶちゃん