「自然から学ぶ心地よい暮らし」ワークショップ参加レポート by にゃんこ先生(竹内紀子)
11月6日(土曜日)天気:晴れ
参加者 9名
2回目のレポート係になってしまった。1回目は4月のセミナー初日で、「初めての場所に車でひとりで行くのはとても緊張する。」と書いたのがつい昨日のことのようだ。
安曇野に向かう途中、アルプスのてっぺんに白いモノが見えた。山はやはり冬のほうが断然美しい。
13時30分: シャンティクティー到着。
穏やかな秋晴れ。講師の原郁雄先生も一緒に、テラスで自己紹介。初回も確かここで自己紹介したなあ、と思い出した。今回は、都合がつかずに参加できない人と、少し遅れて到着する人もいたので、いつもよりずいぶん少ない人数でのスタートとなった。
そして世界の仕組みや貧困問題の実情について、原先生がスライドを使いながら講義してくださった。90分×2回の講義はとても長かったのに、長さを感じさせず、これまでしばしば睡魔に襲われていた私が、今回はたぶんずっと起きていた、気がする。よどみなく、情熱的に早口で繰り出すデータの数々に圧倒された。それらの情報をメモりたかったが、とても書きとめる余裕はない。貧困問題についてよく知っている人にとっては既知の内容かもしれないけれど、誰かを説得する必要がある場面でこういうデータがすっと口から出てくるといいなあと、数字をなかなか覚えられない私は思う。
後半は、原先生が担任した小学5・6年の子供達が問題を知った時の感想、子供たちが自発的に何をしたか、そしてどんなふうに変わったか、などの話だった。原先生に出会って、世界のつらい現実を知って、何かしたいと心から思って、友達と協力して…、かけがえのない経験をした彼らはほんとうに幸せな子供たちだ。
原先生の話の中で、特に身につまされた言葉が2つあった。1つは、「「壮大な自分本位」をなくすためには「自分の中の自分本位」をなくすこと。」もう1つは、「人は与えたモノを受け取る。」…謙虚になろう、と思った。
さて、今回の夕食は各自一品持ち寄りのポトラックパーティ。
私は下準備をほとんどしていなかったので、ちょっとあわてて支度にとりかかった。手伝ってくれたタカトモちゃん、トモちゃん、レンジくん、どうもありがとう。ひと使いのあらいいつものくせが出てしまった。
やがてテーブルにずらりと並んだ料理の数々。
家で作ったとうもろこしのポップコーン(臼井誠くん)、誠くんが学校で作ったもち米の赤飯(臼井朋さんと誠くん)、手づくりコンニャク(順子ちゃん)、さつま芋の白和え(詩さん)、めひじきの煮もの(タカトモさん)野沢菜の浅漬け&奈良漬(ますみちゃん)、小松菜とマッシュルーム炒め・蕪の梅和え・豆腐そぼろ(えびんごさん)、きのことドライトマトのマリネ、ゆべし、さつまいもの蒸しケーキ(はぶちゃん)、カシューナッツだんご(たこえさん)、タイ風厚揚げ野菜炒め(たみさん)、カレー味ポップコーン(大村トモちゃん)マカロニサラダ・大学芋ふう(レンジくん)、クルミ和え・うちで採れた落花生・ライスプディング(にゃんこ先生)、
お料理はどれも美味しくて、ずいぶん長いこと食べていた気がする。そして交流会。体調がわるいから泊まらない予定だったらしい原先生も、いい場所にいるから元気になったみたい。武石村(合併されて現在は上田市です)出身の原先生には、来年上田にお話をしに来ていただこうと思う。
実は夕食の頃からレポーターであることをほぼ完全に忘れてた。なので、詳しいことは書けないけれど、「ほんとに今回で最後なのかな、最後なんだよねー」と何回も思った。みんなもきっとそう思っていたんじゃないのかな。何も言わなくても一緒にいて安心できる仲間って感じだった。
心地よい暮らし 11月7日 2日目レポート
早朝6時前に大峰高原の大楓とご来光ツアーに出発!
清々しい朝の空気の中、刻一刻と表情を変える空の色。360度広がる周りの山々の姿は、勇壮で、感動的でした。
<貿易ゲーム>
4つのグループに分かれて、与えられた茶封筒の中の材料と道具を使い、資産を増やしていくというゲームです。(ケンジさんが世界銀行、トモコさんが国連の設定)
○初めに与えられたもの
Aチーム:鉛筆2本・はさみ・紙1枚・分度器・三角定規・コンパス・クリップ=ドル)
Bチーム:鉛筆1本・はさみ・定規・紙3枚・クリップ=ドル
Cチーム:鉛筆・紙・クリップ
Dチーム:鉛筆・紙7〜8枚・クリップ
袋の中身は、A>B>C>Dとなり不平等な設定でスタートしました。
道具を使い、○は500ドル、△は300ドル、□は150ドル等を生産して、貿易をします。
結果は??
Aチームは資産(クリップ)と技術(道具類)豊富です。資源が無いため、B〜Dチームに発注をかけて資産を順調に伸ばすことができた。作ることの、生きがいが感じられない。
Bチームは、受注をしたが、儲けが少ない。技術と資源があればより資産を伸ばせたと思う。
CチームとDチームは、同盟を結び、技術等を協力していた。地道に作る喜びを感じた。
最終的にAには6500ドル、Bは3400ドル、Cは3100ドル、Dは1700ドルになり、アメリカ・日本・中国・ベトナムの貿易を体感できました。
また、Cチーム、Dチームの机上には、紙の残骸がたくさんあるのが、印象に残りました。経済と貧困・環境問題を実感することになりました。
ゲームに参加してみて、紙を銀行に売りに行って、より多く資産を増やしたいと、後のことや他の国を思いやる気持ちが無くなる怖さを感じました。短時間のゲームでしたが、国間で、貿易のやりとりのスピードの速さも感じました。
<かまど料理>
みんなでおやきとほうとうを作りました。収穫した大根と人参等をいれて、具だくさんのほうとう。切干大根・人参の葉と味噌を和えたもの・丸茄子と味噌etc・・具材を入れて、おやき。掘りたての里芋の塩茹で、とっても美味しかった〜!!
<チャーリーさんと音遊び>
見たこともない、様々なアジアの楽器が並びました。
初め、それぞれにどんな音が鳴るのか?一斉に音を出してみます。すると・・音の洪水!!自分の出している音が聞こえないぐらいでした。でも、青空の下、大音量で音を鳴らすのって、とっても気持ち良かった。
メチャクチャだったみんなの音でしたが、周りの人の音を良く聴いて、意識して音を出すと、調和が取れてきます。大きい音にしたり、テンポを遅くしたり、ソロにしたり、可愛らしい音、力強い音、心地良い音色を体感しました。
室内では、シンギングボウルを鳴らしてみる。深い音の響と振動は、心地よい気持ちにさせてくれました。皆、安心した猫みたいにお昼寝してしまうほどです。
<ビジョン作り>
今回の講座のまとめ。どんな暮らしをしていきたいのか?理想の暮らしをグループで意見して発表しました。
それぞれの夢や希望をみんなと共有しあう、そんな暮らしのイメージがどんどん膨らみます。いつかきっと実現できる気持ちになりました。
7回に亘る心地よい講座は、今回で終了しました。講座に参加して、みんなと時を共有できて幸せでした。それぞれに思う事があったと思いますが、この一年は、講座をきっかけに出会いがあり、気づきあり、自身にとって心地よ〜いと変化を感じる年になりました。また、往復の車窓から、シャンティクティのガーデンから、安曇野の季節の移り変わりを身近に感じることもできました。
最後に思いがけない素敵な贈り物をありがとうございました。みんなの笑顔がとても素敵でしたね。
臼井さん、トモコさん、タミさん、詩さんいつも温かく迎えて下さり、ありがとうございました。みんな本当の家族になったみたいで、幸せでした。
また、会いましょう。
練馬より愛を込めて タカトモ
新生活に一歩を踏み出したすずちゃん、ふじいもんさん、えびんごさん、応援し
ています。
みなそれぞれ暮らす場所は違っても、共有した時間と帰る場所(シャンティ)が
あるって思えば、なんだか心強いです。
同窓会が楽しみです。 にゃんこ先生
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