110702〜03
第3回自然から学ぶ心地よい暮らし (1日目)
レポート 太田優子
1.オリエンテーション
今回のオリエンテーションは、自然界の中で自分のなりたいものとそれをイメージする言葉を10個発表しあいました。
みんなそれぞれ木・空・水・風・鳥・星などなどなりたいものを発表。同じものになりたいといっても、10個の言葉のチョイスはひとそれぞれ。ある一つのものに対してもいろいろな見方があることを学びました。
ちなみに私は水になりたいと思いました。普段、入浴・炊事・飲み物を飲む、など水に触れていると落ち着くからです。今の心理状態によってなりたいものは変わるそうです。来月また考えが変わっているかも?!
2.楽健法1
子松志乃子先生から楽健法を学びました。1日目は下半身中心に、2人1組で行いました。
楽健法とは、足を使って踏むことにより、リンパの流れ・血行を促進する健康法のことです。
ポイントは以下です。
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まず、タオ(道教)の護身法をする。
A
体の左側から行う。
B
踏む側は、踏まれる側の表情を確認しながらゆっくりと行う。
C
力を入れて踏むというより、軸足の反対側の足にじわじわと体重移動をしていく。
D
足の使い方はいろいろある。土踏まずの面全体で真下に体重をかける・足裏の小指側(エッジ)を使って圧力を大きくする・足の指を土踏まず側に曲げるようにして足裏で揉む、などある。体の位置によって使い分ける。
踏まれる側としての感想としては、意外に強く踏まれても痛くなく、気持ちよくて眠ってしまうほどでした。そして、裸足で踏んでもらうので、人の体温を感じることができそれもまた気持ちよかったです。
踏む側としては、力加減が最初は難しかったのですが、じわじわ体重移動をする感覚を覚えれば、こつをつかめたような。そして、相手に気持ちよかったと言って貰えると嬉しい。心も軽やかになります。
そして楽健法は2人じゃないとできない、ということが心に染みました。一人暮らしが多いこのご時世で、人とのつながりが大事だなあと改めて思いました。
3.畑&料理
私は料理班に参加しました。まずはじめに、アーユルヴェーダの6つの味についてタミさんから説明。6つの味とは、甘味・酸味・塩味・辛味・苦味・渋味のことで、1回にとる食事の中で、この6つの味全てが含まれていることが味のバランスよいとされています。味のバランスがよいと、食べた人の体のバランスもよくなります。
また、アーユルヴェーダでは、現在の気候と反対の作用を持つものを多めに入れた料理をとるといいとされています。例えば、暑い夏は、体を冷やす水分の多い野菜を多め、体を温める根菜類を少なめの料理を作る、といった感じです。
今回作ったのは、以下の4品でした。
@
野菜のココナツカレー
A
もやしと厚揚げのビルマ風炒め
B
切干大根入りパッキン
C
トムヤム風ベジスープ
料理の前に野菜を生で食べてみて、どんな味がするか皆で確認してみました。
例えば、野菜のココナツカレーで使用したズッキーニは皮の部分に渋味・実の部分に甘味がありました。
同じウリ科のカボチャも同様です。他にはアブラナ科(キャベツ・ブロッコリー・カリフラワー等)は苦味と渋味、豆科は渋味・甘味など覚えておくと便利。
しかし、同じ野菜でも産地・収穫の時期・食べる人の感じ方によって含まれる味は異なるので、調理前に食べてみるといいかも。
@野菜のココナツカレー(重ね煮の方法で調理)
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ピーマンのワタは取らずに食べると美味しい。
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粉状のココナッツミルクがあり量を調整できて便利。
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タイ・カンボジア・ラオスなどで使われている石臼でニンニクをつぶすようにすると美味しかった。
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タイしょう油を使うとエスニック風味になる。
Aもやしと厚揚げのビルマ風炒め
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黒豆もやしは普通のもやしと比較して細くシャキシャキした食感。
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盛り付けは厚揚げ以外を皿の中心付近に天盛り(山のような形)にして、周りに厚揚げを並べるのがビルマ風。
B切干大根入りパッキン
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パッキン=パッ(炒める)キン(生姜)の意味
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新生姜はいったん斜めに輪切りにしてから千切りすると、細長になる。
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切干大根、少量の砂糖で新生姜の辛味が緩和されて食べやすくなる。
Cトムヤム風ベジスープ
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トムヤム=トム(スープ)ヤム(辛味・酸味)の意味。ちなみにトムヤムクンのクンはエビの意味。
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唐辛子は直火で少しあぶると香ばしくなって美味しい。
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タマリンドは豆科の植物で、水でふやかしたペーストは、プルーンのような味。カレーに入れるチャツネにも、タマリンドが使用されることがある。
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コブミカンの葉は縦半分に折って、中心の葉脈を取って入れる。香り付け。
4.そのほか
・ ホタル祭り
すずむし荘で温泉に入った後、ホタル祭りに行きました。たくさんのホタル(今まで見た中で一番大きかった!)に癒されました。お祭りの雰囲気もとてもよく、雨でしたが満喫できました。
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子松先生による温熱治療器の紹介
最大約80℃の発熱をする温熱治療器は、悪い部分が特に熱く感じました。体は基本的に温めると滞りが取れ、循環し、よい方向に向かいます。
私は蚊に刺されやすく、シャンティクティ滞在中だけで6箇所以上刺されました。刺された場所は周囲の腫れていない部分と比較して熱く感じましたが、かゆみがすぐひいたのには驚きました。
1日目ブログレポート
http://shalomusui.blog90.fc2.com/blog-entry-1455.html
2011.7.3(日) 心地よい暮らし 2日目レポート
楽健法と昨晩の温熱療法でぐっすり質のいい眠りをし、朝陽の明るさで目覚めました。
まずは、朝のヨガ。目を閉じ、朋子さんの声に誘導されながら、しずかに呼吸と体をあわせていると、ここにいて、ここにいないような不思議な心地になって(私は…)いきます。全身を目覚めさせ、最後はしっかりと戻ってきて、一日のスタートです。
続いて、ティータイム。フレッシュな果物と特製のブレンドティーを前に思わず口元が緩みます。タミさんお手製の花の酢漬けとツユクサのおひたしはさっぱりと美味しく、朝摘み果実はツヤツヤです。ジューンベリーもおひたしも初めて食べました。また身近で食べられる草を一つ知ることができました。
一息いれたあとは、子松先生の楽健法の2日目、上半身のレッスンです。
上半身は肋骨や首の周りも踏んでいくので、より慎重に注意して行っていくよう事前に確認があり、ちょっと緊張します。
まずは昨日を思い出しながら、お尻から膝までをほぐしていきます。
仙骨の位置を足裏で確認しながら左側から行います。お尻の丸さに合わせしっかり踏んでいき膝へとほぐした後、いよいよ上半身です。
仰向け:起点の足は腕の下側に置き、鎖骨の位置を手で確かめ慎重に踏み足を置き、まずは5回しっかり踏んでいき、肘の方へ足裏半分ずつずらします。
*肩の関節部分を踏んで大丈夫なのか?とドキドキしましたが、子松先生が踏み方をしっかり見せてくださったので、躊躇なくいけました。
続いて、頭側に起点足を置いて首の横から手のひらまで、手のひらのツボ労穴(ろうきゅう)をグッと、もう一つ手首側をまたグッと親指で押し、最後に両足で手のひらを両足の親指で揉みほぐしていきます。
*犬や猫の肉球をぷにぷにとする感覚でした。
うつ伏せ:起点足は腕の下側、背骨と肩甲骨の位置を手で確認し、肩甲骨と背骨の間に踏
み足を置き5回、さらに肩甲骨下、足の小指側に力を入れてさらに5回踏みこみほぐしていきます。さらに踏み足の踵に力を入れて同じように行います。
その後、足の指先のみを使い、背骨の横を上から下にほぐし、背骨に乗らない
よう慎重に腰あたりまで行います。
続いて、頭側に起点足を置いて肩の付け根を踵の方に下げるように踏んでいき
ます。
膝を付いてまたぎ、背骨の外側にそって親指をクロスさせ膨らんだ実のように
合掌した形で肩から腰まで押さえていき、肩から足まで手で払って終了です。
やってもらっているとき、気持ち良くて意識がなくなってきます。
そして、やってもらっているときも、やらせてもらっているときも「ありがとうね」という気持ちでいっぱいになるフィナーレはとってもいいなと感じます。
料理班、畑班に分かれ作業です。私は畑班でした。
詩さんについて、まずは食事で使うキャベツ、レタスを収穫します。
「キャベツ」は外の葉を虫が食べていても中心のところはしっかりときれいに収穫できるものがよく、栄養をあげすぎた土で育てると腐ってしまうことがある。虫が食べるものは、人は×。
私たちがよく知るキャベツやレタス、白菜などの丸い葉ものは品種改良と教えてもらい、あれが自然の形と思い込んでいたので驚きました。
前に植えた「インゲン」「キュウリ」はティピにしっかりツルが伸びていました。インゲンはツル自体が支柱に巻き付き登っていくのと違い、キュウリはヒゲのようなツルを出し絡めながら上に登っていくので、巻き付きやすいよう支柱以外に藁などで掴む場所を増やしてやります。
続いて、前に植えた子達の成長をチェック。
藍は残念でしたが、エンツァイ〇、黒大豆〇、花嫁小豆〇(よかったですねー)、落花生〇、かぼちゃ〇・・・
そして、ニンジンの種まきです。種は思ったより軽く小さい。
巻き方は前回の藍と同じですが、一つ大きな違いが!そう、詩さん劇場でのニンジンダンスが披露されました。しっかり地面を踏み込むことで地中の水分を上げます。トラさんもダンスにチャレンジしました。
種で植えた野菜が成長し、それぞれ違った顔の葉を見せてくれているのを見ながら、今までほとんどの野菜は食べる状態の形しか知らずに来ていて、そんなことにさえ気づかずに食べていたなぁとつくづく思ったのでした。
ブランチ♪
すでに美味しそうな食事が並んでいます。料理班の皆さんありがとう!
韓国風餃子のピョンス、重ね煮のスープ、先ほど収穫したレタスは野菜味噌を巻い、そして釜戸で炊いたご飯、太陽のもと皆で食べる食事は最高ですね。
毎回いっぱい食べちゃいますね!
温熱療法
まずは、子松先生から三井式温熱療法のお話
背中の背骨の間への注熱によって神経に働きかけ、免疫力がUPする。
病変は体表に現れるのでそれを読み取る。熱の効果は約8時間持続するなどなど・・・
昨晩しっかり体験させていただき、悪いところでは動かなくなったり、健康な部分より熱さを強く感じたり、冷えている部分に熱を入れていただいたら軽くなったり、施術後、みんなにツルっとしてると言われるくらい顔のツヤがよくなったりしました。そして、いつもより深い眠りで疲れが取れました。ありがとうございました。
そして、テルミー、足湯、ハーブボールと様々な温熱療法を紹介していただきました。
その後は体験タイム。「あぁ〜、ふぁぁ」と気持ち良く思わず出た声が聞こえます。時間が許せばいつまでもやっていたかった・・・
テルミーで火傷を治したお話、足湯のはいり方で風邪を治してしまえるなど、やっぱり人間、温めるって大事!冷やさないように日頃から気を付けたいと思いました。
メニューづくり
次回はなんと自分たちで考えたアーユルヴェーダを基本としたブランチ・夕食ということで、メニューを考えました。
甘・辛・酸・塩・苦・渋の、6つの味が含まれているか、旬の野菜は?など
悩みながらもなんとかメニュー決定。重ね煮だったら何から重ねるかといったとこまで決めていく。
ブランチ組、夕食組それぞれメニュー発表とレシピ確認。
みんなで考えるのって悩んでも楽しいね。
ぬらし絵
赤・青・黄色の三原色のみを使ってぬらした紙に自由に色を付けていきます。
まずは3〜4人ひと組で大きな画用紙にそれぞれが好きなように筆を入れていきます。
お互い言葉での意思疎通はせずに、紙の上でやりたことを表現していきます。
自分がこんな風に展開していこうかと思ったようには進まなかったり、思わぬいい組み合わせになったり、自由でありながらお互いの協調や共和も考えたり、自分のいれた筆が思った色に成らなかったり、
出来上がった絵以上に制作時間中が面白いと感じました。
3色しかない色でも、各グループ出来上がりが全然違うのも楽しかったです。
次に一人ひとりハガキに絵を描きました。
シェアリング
先程描いたぬらし絵について話しながら、二日間のワークについての感想をお話します。
それぞれの個性や、今の気分が絵に出ていて味のある絵でした。
今回のワークで得たことを普段に活かしてくことと、この心地よい暮らしで会える人と、この場所が大好きになっていて、次を楽しみにしていることがとっても伝わってきました。
ではまた次回を楽しみにしていまーす!
レポート:あっちゃん
2日目ぬらし絵レポートブログ
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