こんにちは、とらです。
今、名古屋は台風です、安曇野は大丈夫でしょうか。
8月27日の(土)のレポートです。今回は人数が少なく参加者は9名でした。まず近況報告とゲストの小川さんを向かえて自己紹介です。
なかでも、行動してるなぁと思ったのはなぽちゃんが南の島(どこだか忘れたぁ)へ出かけて自分の行きたい方向とやりたいことを実践していて素晴らしいと思いました。
そして、小川さんのワークが始まります。
小川さんの自己紹介からチベット医になったのは、日本で勉強していて、突然、いったい俺は何をやってるんだの想いが湧き出て、もうやめだぁーになって、ちゃぶ台返しってやつで爆発した様です。
それからチベットに渡りチベット語を覚えながら、チベット医を目指して、外国人でただ一人のアムチ(チベット医)になられました。
小川さんからの質問で、向こうでのアムチの証明するにはどうしたらいいでしょう?と答えがわからなく、小川さんがチベット人からの信用は経典(厚さ10cmぐらい)を暗記し暗唱し試験に合格して、初めてアムチとしての信用が得られるようです。チベット人は疑い深いようなので外国人は中々認めてもらうのがむずかしいようです。チベット人に負けないように一番大きい声で読経すると言ってました。
あの分厚い経典を暗唱するのは、並大抵ではできず食事やトイレでも励んでいたようで、すごい集中力と努力で感心しました。
チベット医学の中心は問診と脈診だそうです。
日本では問診はあるけど脈診はあまりないですね、聴診器あてて薬をすぐ出しますので何か作業じみてます。
あちらでは薬はあまり出さないようにするといってました。
チベット医は日本で言う町医者のような立場で、少し違うのは問診で話し心を和らげ、脈診で体に触れ患者を感じる、自然で心温かい感じがしました。
薬は電気と機械を使わない、自然の薬草と人力で作ります。
私たちも小川さんから頂いて飲みました。
自然の生薬だから安心です。チベット医学はチベット仏教に基づいたもので、曼荼羅にも病気の原因とか描かれてました。
経典は1000年前からずっと変わらず、伝わってるところがすごいですね、歴史の重みを感じます。
休憩して畑と料理チームに分かれ、僕は畑チームで、料理に使う、いんげん、葉もの、ズッキーニ、みょうがを収穫しました。
みょうが摘むのがおもしろかった、湿地で花を見つけ、下のほうにちょこんと生えていてそれを探し見つけるのが楽しく、何かかわいい感じがした。あと大根の種まきをして、自分はなんとなく雑だなぁと思い、うーんもっと見つめなおして何事も落ち着きがないといけないなぁとよく感じます。
土に触れる農作業はたのしいなぁ。
お風呂タイムです。ここの露天風呂も楽しみにしています。
空が見られる風呂は開放感があって気持ちいいのだぁ。
小川さんと交流会です。
おおぉビールがでたぞー、うまあーいみんな顔がゆるんでます。
小川さんがみんなの住まいとか仕事とか聞いてました。
ブータンツアーのことや、小諸での活動を話してたと思います。
彼は本物を求めてチベットに渡り、薬草と土に触れ、人の温もりを知り、人間味が感じられ、一途で純粋でへこたれない根性を持ち、賢さもある小川さんに敬服します。
今回のワークも新鮮味が感じられて皆さんに感謝です。
心地よいくらし 2日目リポート
6時
初めてのウォーキング・メディテーション
「歩きながらの瞑想」です。
先頭に立った朋子さんについて歩き始めると、
「歩く」というよりは一歩ずつ踏みしめるという感じ(蟻にも追い越されるぐらいの速度)。
最初は「こんな調子では無理ー!」と思いましたが、続けていく内にいろいろなことが感じられるようになりました。
吹き抜ける風、朝露に濡れる木の葉の匂い、鳥のさえずり、ここにいる自分。
早足で通り過ぎてしまえば気づかない世界がそこにありました。
朋子さんに「はい、これぐらいにしましょ。もう30分経ちました。」と言われた時、私たちはシャンティクティから50mも歩いていませんでした。
帰りがけにアムチ小川さんに野草の説明を受けました。
桑、カキドオシ、ミズヒキ・・・(ごめんなさい。ノートをとっていなかったので他は忘れました)
道ばたにも沢山の野草が生えているのですね。
当り前のことですが、あらためて気づかされました。
7時
シャンティクティに戻って小川さんから薬草茶づくりを教わりました。
小川さんによれば薬局で売っている医薬品をAクラスとすれば薬草はBクラス。
配分は自分の好きなように決めれば良いとのこと(ただし甘草はとり過ぎると危険なので注意)。
まずは家庭でできる葛根湯。
葛 血行をよくする
生姜 身体を温める
甘草 止渇作用、のどの痛みに有効
ナツメ 滋養強壮
シナモン 頭痛に有効
芍薬 うっ血や関節の痛みに有効(芍薬はAクラスなので今回は使いませんでした)
麻黄 カフェインの効果を強くしたようなエフェドリンを含む。手に入らなければコーヒーや緑茶で代用化
チベットは物が少ないので代用品の知恵が働くのだそうです。
「これじゃなきゃ駄目」というのではなく「こんな感じ」という緩やかなところが魅力ですね。
それぞれ乾燥したものを匙1杯ぐらいずつポットに入れ、お湯を注げば出来上がり。
簡単です。
続いて小川さん推奨 ”出したいん茶”
ハブソウ(決明子) 通便・利尿作用
ハトムギ 利尿作用
カキドオシ 和製ミントとも言われ、気分を良くする。糖尿病に有効
紅花 お茶の色をきれいにする 血液浄化(とも言われる程度)
笹 抗菌
甘茶 あじさいの仲間 甘みを入れる
シナモン 飲みやすくする
その他にも
桑 血管を柔らかくする
カルダモン 口内浄化
などなど
薬草は自分で採ってきて洗って焙煎(できれば土鍋を温め、火を消して余熱で乾煎りする)して保存。できれば飲む前にもう一度焙煎して使うと安心だと朋子さんからアドバイスを受けました。
小川さんは、お客様がそれぞれ好きな薬草をブレンドしたお茶を飲む薬草カフェを作りたいとのこと。そんなカフェができたら常連になりたい!
9時(こんなにメニューをこなしてもまだ9時!早起きはやはり三文の徳)
ブランチづくりと畑仕事に分かれました。
私は畑仕事担当だったので、ミョウガやバジル採り。
東京のスーパーで2〜3個入って数百円もとられるミョウガが、ここでは籠がすぐ一杯になるほどとれます。
うたさんからだいこんの種の植え方を教わりました。
といっても、とても簡単。
まず種を植えるところの雑草をとり除きます。
この時あまりとり過ぎると虫の居場所がなくなってだいこんの葉を食べるので、邪魔にならないところに雑草も残しておく方が良いのだそうです。
次に平らにならして溝を掘り〔種の3〜4倍程度の深さ)、そこに3cm(うる覚えです。間違っていたらごめんなさい)ぐらい間を開けて種を一つ一つ置きます。
最後に土をかけて、上からしっかり押さえて終了。
畑仕事が終わるとみごとなピザが出来ていました。
庭のアースオーブンで焼いたピサは最高!
ブランチチームのみなさん、たみさん、ありがとうございました。
12時
食事後はちょっとおねむタイムなので、先に次回のメニューづくりをしてから
アムチ小川さんの講義。
最初に小川さんが撮影したチベット、メンツィカン時代の薬草採りや試験の映像を見せていただきました。
その後チベットの「四部医典タンカ」を使って、チベット医学の考え方を学びました。
「タンカ」というのは平面上の仏画のことを指すのだそうです。つまり「四部医典タンカ」は絵によってチベット医学の基本的な内容や人体の構造、生理、病気や治療について解説するもの。
私たちが見せていただいたのは全部で80枚ある経典の目次にあたる部分でした。
内容について書きたいところですが、長くなってしまうので(リポーターでありながら、ぼーっと聞いていたので間違わずに伝える自信がありません)割愛させていただきます。
ごめんなさい!
チベット”医学”というとどんな医療なのかしらと思いましたが、お聞きしてみると人がいかに健康で幸せな生活を送れるかという知恵を教えるものが多く
(もちろん今回小川さんがそういったところを強調して語ってくださったのだとは思いますが)、それが日本や欧米の医療では最も欠けている領域なのだと感じました。
チベット医学の健康法の三本柱は
1.冷たいものをとらない
2.歩く
3.食べ過ぎない
こんなシンプルなことをみなさん忘れていませんか?
と、気づかされた2日間でした。
アムチ小川さん、シャンティクティのみなさん
どうもありがとうございました。
お葉
2011.09.01 Thu
パステル画
心地良い暮らしシェアーリングでパステル画で思い出を表現してみました。
パステル画 ピンク、イエロー、ブルーのパステルを使い、それぞれの思いを色に載せていきます。
みんなが芸術家になります。
淡い色が素敵です。
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