現代社会と 貧困問題が私たちに問い直すもの」
原先生のお話
原郁雄先生の講演
『現代社会と貧困問題が私たちに問い直すもの』
講演動画
https://youtu.be/5kSUqoqQ6Ds
【原先生のお話】
今回の講師は伊那市の小学校で教諭をされていた原郁雄先生。
◎海外の貧困問題
今、世界で起こっている様々な問題、そしてそれを引き起こされた原因となる世界の情勢を説明してくださいました。
そして、次々とスライドに写し出される衝撃的な事実の数々。
・世界では、1年に世界の人口の約2倍の弾丸が作られている。
・世界で使われている軍事費の何分の一のお金で環境問題は解決できる。
・アメリカの軍事費は世界でも飛び抜けて高い。その軍事費の元となっているアメリカ国債は、日本が買っている。
等等・・・
そんな世界ができてしまった原因の一つは、経済のグローバル化が進んだこと。
これによりゆるやかな異常が進行していったのです。
問題は富の集積だと原先生は言います。
その一つの例として農業分野で起きた「緑の革命」がどんなものか、映像にて解説を視聴しました。
先進国が開発した作物が今までよりも多く穫れる種を途上国に売る。地主がそれを買い、広い土地で作物を栽培しようとする。結果、どうしても高価な農業機械が必要となり、先進国から買う。そしてその機械がそれまでそこで働いていた人々から仕事を奪う。
という仕組みができたということでした。
このような様々な形での経済のグローバル化は、
先進国・途上国に関わらず、持つ者が持たざる者を支配するという構図をつくり出してしまったそうです。
一部の人に富が集まり贅沢な暮らしをしている一方、日々、生きていくのも困難な人々がいるという現実・・・そんな世界の仕組みにとても歯痒い思いを抱きました。
◎原先生の小学校での取り組み紹介
小学校の総合学習で、環境学習を取り入れている原先生。
その活動内容を写真や子どもの感想文を交え、紹介してくださいました。
海外で家族を養うために、狭く暗く酸素の薄い地下で井戸掘りの仕事をする少年の映像を始め、様々な海外の貧困問題を子ども達に提示して授業を行う原先生。それを見つめる子どもたちの、少し身を乗り出した真剣な表情の写真が印象的でした。
子どもたちの感想文では、自分と同じような年の子どもたちが今を生きるために働かざるを得ない事実に驚き、自分に何かできることはないかと考えている様子が伺えました。
そんな子どもたちの様子を受け、実際の活動にとつなげて行く原先生の指導法が紹介されました。
・空き缶集め
ご近所を回って使用済み空き缶を集める。それを換金し、貧しい国へ寄付しようという活動。子どもの笑顔や、空き缶がたくさん入った袋に貼られた励ましの言葉のメモの写真を見せていただきました。
・ストリートチルドレン体験
野外で一晩ダンボールと毛布一枚だけで寝てみよう、という体験。初めは笑顔で写真に写っていた子ども達だが、ほとんどの子が寒さであまり寝られないそう。「一日だけでもこんなに辛いのに、これがずっと続くなんて・・・」といった感想文を書いていました。この実体験が子どもたちの中に強く残り、その後の活動の強い原動力になっていたようです。
・チャリティー喫茶
太陽の熱で暖めたお湯を使ってコーヒーを淹れ、参観日に教室で喫茶店をひらく!という企画。集まったお金を寄付するために、子どもたち自身で計画をたて実施したそうです。当日は「アピール係」の子どもが海外の貧困問題について保護者の方に説明していました。
・衣類支援
衣類を集めて途上国に寄付しよう、という活動。衣類をまとめて送り出す際の子どもたちの達成感に満ちた表情の写真が印象的。この衣類を送る際、ヤマト運輸が主旨を聞き運賃を大幅に割引してくれたそう。「(子どもたちの活動に)私たちが感動しました。」とのこと。自分たちの活動は大人も動かすんだ、ということを子どもたち自身が感じ、自信を得た瞬間だったのではと思いました。
*子どもたちの変化
世界の貧困問題を知り、衝撃を受け自分たちに何かできることはないかと考え行動していく。そして、その行動が子どもたち自身を変化させていく。子どもたちの誰かの役に立ちたいという思いがいい形で実現されていて、それが子どもたちの自信につながっているのかな、と感じました。私が普段の小学生と接していて感じる、子どもたちのどうにかしたいけどどうにもできないという思い。注意ばかり受けることでの自信の喪失。それをうまく払拭できそうな活動だな、と感じました。
◎これらの話を受けて、さあ私たちはどう生きていこうか?という話
これから話す事は原先生の主観であると前置きがされ、その思いが語られました。
「良い生」とは何か?
=「大切なものを大切にできる生」「本当の意味で自由で豊かな生」
個々の内面 「思いの交換」「本来性を取り戻す」
人間の欲(エゴ)の扱い
エゴに支配されてしまう→人間の性
「本当に欲するもの」「求めているもの」は何か?
それは「人に喜んでもらうこと」「与え合い」ではないか。
人は土地を売買し、所有していると思っているが・・・
私たちは地球の上で地球の資源を「使わせてもらっているだけ」
自分だけより多くを手に入れることをやめる→人を虐げる事で自分の中心軸をダメにする。
個的に「生きる目的」とは?
「愛」「進化・発展」
それは自己の魂のレベルを宇宙の意思に沿うように高めていくことである。
それは「自然の摂理と一致しながら」暮らすことである。
【シェアリング】
原先生の講義を受け、各々感じたことをシェアしました。
みなさん、それぞれの視点で気づきがあったようでした。
「ここちよい暮らし」公開講座
現代社会と 貧困問題が私たちに問い直すもの」
原先生のお話と
〜世界経済の仕組みを「貿易ゲーム」で体感しようと思います。
種は毎年劣化していきます。自然の摂理です。
この自然の摂理から逸脱しているのが今の資本主義の仕組みで 分断して競争させそこにマーケットを置きます。
そしてお金は利子によって増え続けます。
自然の摂理では在りません。
自然の摂理は持続可能で 多様性に富み調和しています。
なぜ貧困が生まれるのか その仕組みを 世界から貧しさをなくす30の方法」にも執筆していらっしゃいます伊那市の小学校教諭、原郁雄先生をゲストにお迎えし 貧困が作られる原因、学校での子どもたちの取り組み 私たちに何が出来るのか…などについて語っていただきます。
それを受けてイギリスのNPOが作った貿易ゲームを体感して経済格差に付いて考えていきたいと思っています。「経済(けいざい)」の語源が「経世済民(けいせい・さいみん)」で国を治め民を救う事を意味していました。ますます進む経済格差 経済の根本を学ん 世界の幸せを考える講座です。
たくさんの方にご参加戴きたいと思います。
そして世界のだれもが幸せに生きる方法を考えてみたいと思います。
「ここちよい暮らし」公開講座
幸せは
ここにある
心配しなくていいよ
心はここに
ただあれば良い
急がなくていいよ
6:15
〜シャンティクティを出発して成就院へ
車を降りると、眼下には雲海が広がっていました。ともこさんたちの話では、毎年成就院にきているけどこんなに綺麗な雲海は珍しいとのこと。朝からラッキー!
○ご住職に教えていただき坐禅
かなり厚みのある丸い坐蒲に浅めに腰掛け、結跏趺坐か半跏趺坐で座ります。痛みがある人は無理をせず。
曹洞宗では、「面壁(めんぺき)」といって壁に向かって行います。
手はお腹の前、おへその下あたりで、手のひらを上にして、右手の上に左手を乗せ(指の辺りが重なり合うように)、左右の親指の先を合わせ楕円を作ります。親指の先は軽く触れる程度で力まないように。小指側を丹田の辺り(おへその下)から離さずにいるように意識を。
目は閉じずに自然に開いて1メートル前くらいを見る。このとき一点を見つめないことがコツ。
希望者は警策(きょうさく。あの、肩をバシッとしてもらうあれです。)を受けることができます。
色々思い浮かんでもただ眺める、というのはなかなか難しく、なんだかもぞもぞします。それでも、朝の空気を感じながらの30分間の坐禅はあっという間でした。まだ少し薄暗かったお堂に徐々に光が差し込み明るくなっていく様子は
○坐禅の後はお茶&講話の時間
お話しをしながら、お茶、梨、銘菓あずさ、カシューナッツなどをいただきました。
ご住職の修行のころのお話しや成就院の成り立ち、不思議な体験など様々なお話しを伺いました。左肩にはお袈裟を掛けているので、左肩には警策をしないとのこと。知らなかった〜!
○写経・写仏
写経は般若心経、五観の偈、四弘誓願から、写仏は線の少ないものから、細かなものまで何種類かありました。各々好きなものを選んで取り組みます。
私は四弘誓願を選びました。毛筆で書くのは学生のとき以来、筆先が震えてなかなか書きだせません。
約1時間でしたが、集中していたから5分10分に感じられたという感想もありました。
最後に般若心経をみんなで唱え、希望者はそれぞれ写したものをお寺にお納めしました。
帰る前にもご住職とお話しができ、ご住職が永平寺で雲水していたときに使っていた食器やご住職のお父様の戦争体験など貴重なお話を伺うことができました。まだまだ話していたかったのですが、時間がきてしまいました。
9:30〜シャンティクティに戻り、かまどdeピザタイム
ともこさんが前の晩から仕込んでおいてくれた楽健寺酵母のパン生地でピザを作ります。発酵して赤ちゃんみたいにふっくらすべすべの生地が箱の中に並んでいて、思わずかわいーと言ってふにふに触っちゃいました。
まずは食材となる野菜の収穫から。
伏見甘長、とうもろこし(もちっとコーン)、パープルポット、いんげん、ピーマン、ナス、バナナピーマン、モロヘイヤ、バジル、大葉など。
モロヘイヤはたみさんによってスープに。とうもろこしは皮付きのままかまどで蒸し焼き、伏見甘長は素焼きしたところに軽く塩を振って。ナス味噌炒め、大根の葉のお浸しもありました。
ともこさんに教えてもらいながらピザ生地を丸く伸ばし、とれたて野菜でトッピング。「トマトソース塗る?」とか「今度はハーブオイルにしよう」とか、みんなでわいわい。デザートには、りんご&チーズ&はちみつ(シャンティクティで採れた黄金色の貴重なはちみつ。)のピザで締めくくり。
どのピザも色も形も美しくて、もちろん美味しい!kenjiさんからこんなによくできてるのは珍しい、出来過ぎ!とお褒めの言葉も。パン生地の発酵具合やかまどの火加減、色とりどりの野菜、そしてともこさん、タミさん、詩さん中心にみんなのチームワーク、全部のお陰。まさに天と大地と作ってくれた人に感謝です。
13:00〜休憩を挟んで次は、詩さんと畑へ
○さつまいも
ツルが伸びて根をおろそうとしちゃうので、土からはがす。草刈りを(今日はやりませんでした)。
○ごぼう
2年草のごぼう。今花が終わりタネになっているのは、2年目ということ。こぼれ種でも増える。
○大豆
豆ができてきたところ。まだサヤは薄い状態。これから太っていく。枝ごと収穫する。
○小豆
花が咲いたら順番にサヤができる。小豆は大豆と違いそのままにしておくとサヤが腐ってしまうので、収穫できるサヤから順次採る。
○とうもろこし
2種類以上育てたかったら、2ヶ月位花の時期をずらせばいい。例えばスイートコーンを4月に蒔いて夏開花、ポップコーンを6月に蒔いて秋開花。
○前回?前々回?植えた近江しょうがと谷中しょうがが30〜50pくらいに育っていました。
○じゃがいもを育てた場所にkenjiさんが蒔いた大根がすくすく育ち中。2ヶ月も経たないのに30pくらいの大きさ。夏のエネルギーを蓄えてるのかな。
○白菜の苗の植え付け
kenjiさんが畝を作っておいてくれたので、植えるだけでしたが、畝の作り方の復習。
鍬で表土を薄くはぎながら後ろに下がっていく。今度は鍬でざくざくと根切りをしながら前進。
50p間隔で、ポット苗に仕立ててもらった松島新2号と愛知白菜の2種類を植えました。
深さ5p位を掘って、水を入れ、水が引いたところで葉を傷つけないように優しく苗をポットから取り出し、そのまま穴の中に。土をかけぎゅっと押さえる。苗の周りに草を置くことで、雨の跳ね返りを防ぎ、病気の予防になる。
秋に生えてくる草は背丈が大きくならないので、そのまま放っておいていい。
○羽広かぶと冬菜の種まき
指の間からパラパラと蒔く。30p位の高さで畝の上を往復すると満遍なく蒔ける。鎌でトントンして土をかけ、足で踏んで圧着。
水遣りは不要。適期なので雨を待つ。最後にツンツンした細い葉の草を短くしたものをかけて乾燥を防ぐ。
○大根の種まき
人差し指を土にさし、第1関節くらいの深さの穴を作ったら、ひと粒種を置き、土をかける。3〜5p間隔で。
たぶん5種類(牧地大根、支那青大根、紅心、宮重大根、源助大根)蒔きました。詩さんのお気に入りは源助大根ですよ〜。
○アブラナ科の混ぜ混ぜ種まき
のらぼう菜、キャベツ、春菊、ラダック、からし菜など5種類くらいのタネをボウルに入れて混ぜたものを、詩さん、なんとまだ草が生えているところにパラパラと蒔き始めました。
そして後から草を刈るとタネがちゃんと着地
する、という仕組み。土を被せなくていいアブラナ科だからできる楽しい種まき方法を教えてもらいました。
14:30〜シェアリング
野菜の切り口にインクをつけてはがきにペタペタ、思い思いの絵を完成させました。
※次回以降の予告&宿題※
@手ぬぐいの絞り染めをやるので、やりたい柄などがあればお家で考えてきて。色んな縛り方があるから考えるのも楽しい。
A朝日を見に山へ行くので、寒くない格好を。
B11月に、得意なものを自分の“中”から“外”に出す発表会をする(例
詩集、レシピブック、手当て、絵本、映像、ダンス、なんでも好きなことでOK)ので、その準備として、10月にグループワークをします。自分は何がいいかなーって少し考えてきて。発表は1人でも、グループでも可。
夕方〜スペシャル講座☆あやちゃんのインド占星術ワークショップ
色々すごかったです。あやちゃん、丁寧でとってもわかりやすかったです。本当にありがとう♪
東京組や来年補講での受講希望の方々、お楽しみに〜。
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