第三回 安曇野パーマカルチャー塾 第9回講座 

<11月26日()晴れ 講習初日 > 記録 鈴木政成
講師陣 臼井さん、梅さん、詩さん。
今日の特別講師  設来さん
見学者 美友記ちゃんの旦那さん(来期受講生)と友人
欠席者なし  凄いことです!


<
1時30分集合>
オリエンテーションはたしかなかった様な・・・・

しかし、今回は凄い欠席者ゼロ!この2日で最終講座だと思うとちょっと寂しいなと思いつつそうだ私は、留年決定していたのだ得した様ななんか複雑です。 

<2時05分> 収穫及び野菜の貯蔵  講師は詩さん

プリズム農園の一つが見事に結球していた。良く育った物だ!後でおいしく頂こうと眺めながら貯蔵方法を学んだ。

白菜の場合

結球したものを畑に置いておく場合は、霜で白菜が痛むので外葉で包み藁や紐で縛っておく。そして、食べるときに収穫する!結球していないのは、もう結球しないので収穫して食べる。3つ位は菜の花にして種を収穫しましょう。サブシステムの進めより・・・

キャベツ・水菜は、越冬する。収穫する際は、汚れた葉っぱなど畑へ置いていく。そして土に養分として帰る。

 

 

<2時45分> コミュニティについて  講師は設来さん

まず、レインボーバレーファームのスライドを見ながら塾生全員がパーマカルチャーの手法がどこに、生かされているか?を説明した。正解者には、笹だんごプレゼント!やはり、最終講座らしくおさらいですね!

この中で、私が興味を抱いたシステムは2点まず、コンポストトイレの臭突はなぜ黒いか?との問いで、黒の塗装は熱を吸収する事によって温度が上昇し、上昇気流が発生する。そして下層の臭気を、吸い上げていくシステムになっている。

もう一つ、コンポストトイレにどうやって空気を入れるか?の問いですが、汚物を分解し堆肥を作る時に炭素と窒素の比率が大事!一番良い比率1(窒素):25(炭素)に近づける事。水分(汚物の養分)を炭素(オガクズ)が吸い取るその時に、炭素の中にある空気が放出される。

再確認した事は、パーマカルチャーで物をつくるという事は、その場にある資源を使い、それが最後には其処の土に帰るシステムで、全て循環されてつながっている事である。でも、昔の人は当たり前の様にやっていた事なんだが、古い・ダサイ・面倒くさいとかで、切り捨ててきた。だが、また今見直されて現在のテクノロジーと融合することによって、またすばらしい住環境が生まれてくるのではないかと思いつつ

いよいよコミュニティについて講座が始まった。

《詳細は、頂いた資料を参照してください》

コミュニティとは、人間の本質を成就する為にある場であり、全て相手の背景にあるものも受け取るのがコミュニティのあり方である。

この人間の本質とは、と考えると衣・食・住が平和に手に入り、人々が各個人を尊重できる環境に生活する。ただそれだけなのに、私は人より高級な住宅・高級な服・高級な食材が何不自由なく手に入る環境を求めていました。なぜその様な価値観を持ったか探求すると単純に、人に認めて貰いたい現象なんだと気付きました。そして私自身が相手を認める時は、どうなのか?考えてみると、自分に持っていない物を持っている人を、(特に、高級な住宅・高級な服・高級な食材が何不自由なく手に入る環境を達成している人)認めていました。この価値観は働くようになってから持つ様になったと思います。

現在社会現象として、勝ち組・負け組みとありますが、生活の豊かさを求めるのが過剰になり、その反面心が貧困になっているのではないかと感じます

物事の本質からかけ離れている事がよくわかります。

そして、人間の本質を成就する為にある場あり、全て相手の背景にあるものも受け取るのがコミュニティのあり方を実現している。エコビレッジ イサカについて、スライドを見ながら紹介された。

 このイサカは、ニューヨーク州の北部にある。人口約3万人

パーマカルチャーの基本的デザインから考えると、まずその土地の持っている自然を知る事が大切である。

・気候は亜寒帯
・太古の時代氷河に覆われていたので非常に複雑な地形
・滝多い(水が豊富)
・大河がある
・湖も多い
・人間が利用できない地形もあって自然がそのままに残っている
自然がありのままの姿で、残っているという事は人間が住む理想的な集落に必要な要素である。

ここイサカには、名門コーネル大学があり、多くの人を世界から集めているので人の多様性もある。また、土地も地形が複雑で多様性がある。 

イサカの街の特徴

         インフォメーションが数多くある。

多くの人が集まると多くの価値観が生まれるが、統一性がないので非常にバラバラになってしまいますが、社会的意識が強い人や、さまざまな文化的背景を持ちながらもそれを融合して形にしていく人など、積極的に取り組む人が多い、この背景からインフォメーションを多く公開している。

         マックやケンタッキーなどのチェーン店が無い。

グローバリゼーションよりも地域が自立していく事が重要視されている。

         昔の建物が多い

         地域通貨が流通している

NHK番組「エンデの遺言」http://www3.plala.or.jp/mig/will-jp.htmlを参考に下記参照してください。

殆ど内容は変わりませんが、生の声も入っているのでよりわかりやすいと思います。

「イサカアワー」という名前の地域通貨が流通している。この紙幣には、「イサカアワーは、私たちの技術や熟練、時間、道具、森、土地、そして川などの、本当の資本によって支えられている」と書かれている。まず番組ではこの通貨を利用している女性の、「このお金を使うのは、アメリカ政府の政策を支持していないから。特に対外政策、アメリカが海外でしている色んなことに反対だから」というコメントが紹介されるが、この一女性の発言は非常に大きな意味を持っている。なぜなら普通米国市民は日常生活で米ドルを使用しているが、これは即その通貨を発行しているFBI、ひいては米国政府の活動を支持することになる。それに対し、たとえイサカアワーと米ドルが交換可能な関係(1イサカアワー=10米ドル)にあっても、イサカアワーはあくまでも地域でしか流通しない通貨であるため、当然ながら所得税の対象外であり、このイサカアワーを利用した経済活動には政府は課税をすることができない。特に政府の政策に反対している人には納税をかなりの部分拒否できる点で、この通貨は有用であるといえよう。 

イサカアワーが発行されたのは、1991年のことだった。上記のヴェルグルと同様、この当時のイサカも深刻な不況下にあり、この通貨はそういった状況を打開すべく発行された。イサカアワー委員会のモニカ・バーグレイブスは、「私たちは、好きなだけお金を印刷できます。でも、発行に関しては厳しいルールがあるんです。3つの条件以外には発行しません。1つ、誰かが新たにメンバーになる。2つ、誰かがローンを請求する。3つ、非営利団体に寄付する。これ以外に、お金は絶対発行しないんです」と語り、マネーサプライに制限を設けている。8年前、わずか40人で始まったこのプロジェクトは、今では400以上の企業や商店も参加するまでになった。市場残高はわずか800万円ほどだが、常に流通するため2億円以上の経済効果を生んでいるという。人口3万人の町にとっては、これは決して少ない額ではないだろう。ある男がイサカアワーの有用性を「おれ達にも地域全体にとっても得になると思うね。地域のみんなを支援すれば、おれ達も助けてもらえるし。ドルはすぐ資本家に吸い取られて役に立たないけど、イサカアワーはみんなさっさと使ってしまって、あっという間に、おれ達のところへ戻ってくるんだ」と語るが、資本主義の道具でしかないドルと異なり、イサカアワーの場合はイサカ市の中で通貨が循環することがわかっているため、安心して使用できるのである。

現在では銀行でもこのイサカアワーは受け入れられている。銀行では利用者から受け取ったイサカアワーを、掃除やリサイクルの収拾、パソコンのメンテナンスなどのサービスの対価として、地域の事業所に支払う。イサカアワーに込められた価値は他の地域の資本に金利という形で吸い取られることなく、地域の経済活動の潤滑油となり、地域に豊かさをもたらすのである。行政当局もこの通貨の有用性を認め、積極的に推進さえしているという。ここでこの地域についての説明がある。この地域では米国の他の地域よりも小規模かつ有機農法で農業を行っている農場が多いが、ここでイサカアワーを成立させる上で重要な点が指摘される。「この地域では、地域住民が農家に作物の代金を前払いする、サポートシステムがあるからです」というのがそれだが、もともと地域住民と農家との間に直接的なつながりがあり、各人が共同体の一員という強い自覚を持っている地域だからこそ、このような地域通貨が受け入れられたのである。全てのサービスが匿名で、いいかえれば誰と誰がどのような関係で結びついているのかがわかりにくい形で行われる大都市の場合は、その市民全員が経済共同体の一員としてその地域に住んでいる、という意識が生まれにくいが、この程度の規模の町では共同体意識が自然に芽生え、それをさらに強固にする要素としてこのイサカアワーが作用したのである。もし地域通貨の導入を考えている人がいれば、この点を認識してもらいたい。 

カリフォルニアから移住したジョンとタディは、この通貨のおかげで農園を営むことができた。利子を取られないこのイサカアワーでの融資を受けたため、生活基盤を設立することができた。そんな彼らは、「お金をたくさん稼いで、たくさん使う。みんなこぞって、GNPとか経済の話をする。それは、人々がどれだけお金を使ったかということでしょう?だからこそ、お金をたくさん稼がなければいけない、ってね。でも、多くの友達や、私たち自身も、シンプルで良質な人生を送れると信じています。余計なものなんて買わなくていい。大きな車なんか要らないわ」という。 

酪農家のスミス一家も、イサカアワーのおかげで生活が成り立っている一例だ。まず奥さんが、「だって、イサカアワーは地域の農家をサポートしてくれるでしょう?農家は地域の土地を守っているんです。もし、地域の農家が成り立たなくなったら、土地は荒れっぱなしか、大規模農場に買い上げられてしまいます。あの人たちは、土地を大事にもしなければ、いい使い方もしないわ。だからね、イサカアワーは、地域の環境を守るのにも、役立っていることになるのよ」と語るが、これは大資本を背景にした大規模農場の進出を食い止めるのにイサカアワーが一役買っていることを示している。イサカ市の外では当然イサカアワーは通用しないが、これによってイサカアワーが地域経済の崩壊を食い止めている。利子を伴わないイサカアワーで融資を受けることで、イサカ市民は借りた額以上の負債を負うことがなくなり、自転車操業的な経営をしなくて済む。ということは、自分たちの農場を借金の担保として大資本に提供する必要がなくなり、結果的には土地を守ることができるのである。その次にご主人が、「とにかく、この農場を運営して、豊かに、より美しい場所にしたいと願っているんです。子どもたちに、幸せな子ども時代を与え、彼らが望む夢を叶える手助けをするんです。彼らのお金を貯め込むというか、そんなこととは、無縁です。そんなこと、できっこありませんしね。昔、NASAで働いていたんです。稼ぎは、ちょっとしたものでした。けれど、家庭の外で働き、毎日通勤に時間を取られ、本当の意味で、家族の一員ではありませんでした。ですから、高収入のライフスタイルをやめることにしたんです。そして、家族と一緒に働いているんです。お金を追い求めるために時間をかけなくなったことを、後悔してはいません。」と語るが、こういった人たちのライフスタイルを可能にする上でも、イサカアワーの役割の重要性はもうおわかりだろう。

このイサカの街は、どうやったらこの街が持続可能で居られるか市民が話し合っている。実際この街を作っていくにあたって、その地域に受け入られる基盤があり、一番重要である。

その基盤はどの様に、作り出されたかエコビレッジの創始者の一人であるリズ・ウォーカーを参考に一つのエコビレッジがどのように誕生し、そして生きているか紹介された。

1991年に全米を歩いて横断するワーク(女性にとって良い社会・平等・大きなシステムに頼らない社会・湾岸戦争反対などを訴えながら)のリーダーだった。ワークをしながら感じた事が、アピールだけは駄目だ、もっと地に足を着け生活というものを変えていく事を、自分の生活(生き方)を返してアピールすることに気付き、どうやったらよいかということで、同じ志を持っている人達と一緒にコミュニティを作ろうと3〜4年話し合ってイサカの中で70ha212,121坪とにかく広い参考長野市周辺の山50万坪5000万で売りにでています。)購入し、20%を人が使える場所で居住区も最終的には5箇所の居住区を設け500人が住めるように考えた、残りは自然のままの状態のプランニングを立てた。

ここでは、各世帯が自給自足をして生活する形をとっているが、実際は足らないので住人の一人が農場を経営して住人に供給している。誰が行ってもWelcomeしてくれる非常にオープンなスタンスをとっている。皆に、新しいコミュニティのあり方を感じて、そして観てもらう事によって、問いかけをしている。

そして各々の生活の場は、未来のあり方として参考になればと実験的にやっていく事が、私達の生活の場であると明確に意識している。

個人の想いと社会の想いが一つになるのがコミュニティの原点である。ここがだいじです!

ここの想いがないと、奇人変人集団のエリアになってしまう。

非常にこの講座は、今後のビジョンを立てていく上で参考になりました。

ぜひ、こういったエコビレッジを作りたいですね!

 

    

 <16時25分> 天然酵母パン  講師は岡井さん

初めてパン生地を練りました。まさに粘土の感覚手に刺激的でボケ防止にokですね!

作業を始める前に、爪を切って良く手を洗いましょう!

詳細は、『ピースフード』 家の光協会 定価1,575−を御覧ください。

p102・103に細かく載ってますが、シャロムHPより抜粋しました。

天然酵母と元種の作り方。 フランスの伝統的な製法です。

●作り方

1 干しぶどう200gを軽く水洗いし。口広の空き瓶に入れ、水をひたひたに入れ、蓋をしておきます。

2 干しぶどうが水を吸ったら水を足し、これを2〜3回繰り返します。プクプクと泡が出始めたらガス抜きとカビ防止のために1日1回、容器を振ってふたを開けます。

3 5〜7日すると干しぶどうが浮いてくるので、ぶどうがカスカスになっていたら、ガーゼに取り出し、エキスを絞ります。これが天然酵母。密閉して冷蔵庫で保存可能。

4 エキス100cc全粒粉125gを混ぜて大きめの密閉容器に入れると、6〜8時間で2倍に発酵します。

5 さらに水150ccと全粒粉200gを加えてこね6〜8時間で2倍に発酵させて元種が完成。冷蔵保存。3〜5日おきに一度、使った分量の粉と水を足せばいつまでも使えます。

 

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1 広口びんに、干しぶどうを人れたら、ひたひたに水を加えます

 

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2 ぶどうが水を吸うたびに2〜3回水を加えて発酵させていきます

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3 酵母に全粒粉を加え発酵させ、さらに全粒粉と水を加え発酵させ元種に

 

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4 元種を使ったら、使った分量の水と全粒粉を足せばいつまでも使えます

パン・ド・カンパーニュ

●材料

(20cmくらいのもの2個分)元種200g全粒粉(あれば南部小麦)200g 地粉(あれば長野県産シラネ)290g 自然塩9g 水300cc好みて汗しぶどう、くるみ適量

●作り方

1 大きめのボウルに元種を入れ、水を加えて溶かし粉類、塩、好みて干しぶどう、くるみなどを加え、手でよく混ぜます。打ち粉(分量外)をした台にのせ替え、手でくっつかなくなるまでよくこねます。(こねすぎに注意)

2 ボウルに入れ、ぬれぶきんをかけて乾燥を防ぎながら、1.5倍くらいになるまて溌酵させます(30Cで1時間30分が目安)。

3 半分に切って、丸くし、ぬれぶきんをかけて20分休ませます。

4 外側の生地を中へ中へと丸め込むようにして丸くします。

5 天板の表面に油(分量外)を引いて、丸めた生地をのせ、ぶきんをかけて、2倍の大きさになるまでおきます。

6カミソリで切り目を入れ210Cのオープンで40分焼きます。

 

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1 材料を混ぜ、まとまったら台の上で、手につかなくなるまでこねます

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2 発酵させるときはぬれぶきんをかぶせて生地の乾燥を防ぎます

 

    

 

 

   夕食

<18時30分頃> 夕食と一人一芸

 

交流会一人1芸

とうとうこの一人一芸の時間がやってきました。皆すばらしい芸を身につけていましたね!
トトコさんの人形劇…非常に私は好きですね!あの独特な演出・雰囲気・音楽最高でした!
太鼓・ギター・シンセ・歌にと非常に楽しかった。

皆想いが強く、すばらしいと思います。普通は、一人一芸に一人や二人参加しなくてもおかしくないのに、恥ずかしさを乗り越えて頑張った人(僕です。)や自分のメッセージを表現したりと内容が濃かった感じがしました。また、ジョンレノン「イマジン」最高でした。臼井さんの朗読も入ってあの時の空間は、愛に満ち溢れていましたね!

   

 

 

 

   

      

   

<今回の感想>

最後の受講日となり、寂しい反面これからの未来に向けての旅立ちとも思え、これから個々のビジョンに向けて歩みだしますが、みんな基本的に人が好きなんだな〜そして自然が好きなんだね!ここで学んだ知識を知らない人達も、きっとそうだと僕は思います。ただ、どうやって関わったら良いか知らないだけなんだと、感じました。コミュニティで学んだ様に、自分から持続可能な生活を表現し、問いかけをしていけば、「なぜ!」と思うでしょう。それでも思わない人が居てもやり続けていればいつかは、気付くと思います。なぜ、その様な「価値観を持つのか?」と、そして今世の中に出ている、不正や犯罪など混沌とした時代がなぜ起きているのか?気付くと思います。

世界に争いがなく、自由にコミュニケーションができ、人と人が認め合えるコミュニティが出来ることを、信じて少しづつ僕は、やり続けようと強く感じました。

皆さん!来年も宜しくお願いします。


朝のシャロムツアー

≪11月27日(日)曇り時々雨 第2日目≫ 文責:増田由香子

 

6:30 臼井さんのシャロムツアー with 安曇野PC塾第3期の仲間たち

 

≪ガイドした施設や設備≫ コンポストトイレ、雨水タンク、チキンホットハウス、メタンガス発酵装置、SVO仕様の廃油カー、アクティブソーラー、パッシブソーラー、産業廃棄物利用の窓や壁、ロックスパイラルガーデン、キーホールガーデン、ストローベイルハウス

 

     ケンさんが宿泊ゲストに毎朝行っている恒例のシャロムツアー。この朝、塾生がチャレンジし、パーマカルチャーデザインの循環型施設をケンさんと共に案内した。

それぞれこの9ヶ月間学んできたことを「人に伝える」ことで、自分たちが持っている“思い”や、パーマカルチャーについてどれだけ理解吸収できているかを確認できた時間だった。前日に設楽さんのテスト(!)を受けていたおかげか、3期生のみんな、なかなか堂々と伝えることができたようだ。

 

★★ 忘れたくない言葉

     多機能性が大事。

     セルフビルドは途中でデザインなど変更してもOK、これが良い!

     仲間で作った家は、隙間があっても仲間がいるから暖かい。

     ごみも有用。産業廃棄物で家作りも可能 生ゴミはメタンガスや肥料に 光と時間を与えるとどんな物でも輝く いいわるいは短期的な部分的な見方 

     平面で考えるよりも3次元で考える。“俯瞰する目”が大切。

     ビル・モリソンはパーマカルチャーの細かいノウハウよりも、根底にある考え方やメッセージを大事にする“根と幹”の人。知識は“枝葉”。でもこれも大事。

     ストローベイルハイスの“藁”と“土”のように、異質なもの、異文化が出会うことは大事。ひとつひとつは弱くても煉瓦より強い断熱性のある建物が生まれる 分離するよりも融合の中で今までない物が生まれる。

     日本にもパーマカルチャーの知恵がすでにある。日本文化を見直そう

 

7:20 畑の実習・詩さんタイム 

◆冬の野菜の保存について(詳しくは配布資料を参照)

     サツマイモ…温度が低くなると腐ってしまう。安曇野あたりでは年内に食べ切ること。

     サトイモ…温度が低くなると腐る。霜が降りる前に収穫し、年内に食べきる。

     ジャガイモ…日光のあたらない風通しの良いところで保存しないと芽が出てくる。芽が出たら時々芽かきをしてやること。りんごを一緒に入れて保存すると芽が出にくい。サトイモとジャガイモは畑で保存する場合は、収穫したときの状態(ばらさずに)で保存すること。

     葉もの…根と葉の間に鎌の刃を入れて切る。根はそのまま土の中、外葉は畑に置いて、自然に還すこと。小さくてまだ収穫できないものはそのまま越冬できるので、次の年に残しておく。

     ハクサイ…畑に置いておく場合は、外葉で包んでワラなどでしばっておく。ただし、寒冷地はこの方法でも中まで凍ってしまう。

     吸い込み性のニンジン(ニンジンの肩が外に出ていないもの)…葉っぱをつけたまま春まで畑に置いておくことができる。

     ネギも越冬できる。 

★★ この後、葉ものを中心に各グループの菜園の最後の収穫をしました。雪が降る前の冬の畑に、青々と元気に生きる野菜たち。本当にけなげで美しいと感じました。これから越冬するちびすけの葉もの野菜たちに「頑張って冬を乗り切るんだよー」と、いとおしい気持ちでいっぱいになりました。私達が引き継いだこの菜園は、来年度の塾生たちに引き継がれていきます。この終わりのない命のつながりがとても気持ちよく、嬉しいです。わたしたちの畑よ、9ヶ月間どうもありがとう!

 

8:00 朝食

★★ シャロムでの最後の朝食。今朝のパスタは何かなあとか、トースターでおいしそうに焼けるパンや玄米お粥パンを同じ机の仲間に「あつ〜い」と言いながら手渡すのも、何だかとても懐かしい光景です。

 

9:00 ヴィジョンづくりについて (設楽さん)

◆ヴィジョンとは何ぞや?

     私たちはヴィジョンの中に生きている…現在というのは今の一瞬でしかない。私達は過去のヴィジョンと未来のヴィジョンの中に生きていると言える。

     常に人の思考の基底にあるもの。人を突き動かしてきたもの。

     ヴィジョンは現実に常に裏切られていく。そしてまた新しいヴィジョンをつくる…この繰り返し。ヴィジョンは自分ととても密接なもの。だから意識しているべきである。

     ヴィジョンと現実とのバランス 

******** 以下、スライドで説明(●の箇所)************

ヴィジョン=伝達される指標

●ヴィジョンは夢想ではない

     現実逃避としての夢想からヴィジョンは生まれない。

     ヴィジョンは調和ある現実の中に常に存在している。

     ヴィジョンは現実を変えること力をもつ。

●触媒としてのヴィジョン

     ヴィジョンはもののように形を変えずに渡り歩くものではない。

     確固たるヴィジョンは新たなるヴィジョンを触発する。

     ヴィジョンは時間と空間を越えて広がっていく。

●ヴィジョンは共有される

     ヴィジョンは日常の中で伝わっていく

     ヴィジョンは共有されることにより大きな力を持つ 

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◆ヴィジョンを持っている人から学ぶ

◆ヴィジョンは人に伝わるもの。伝わることで大きな力を持つ

◆ヴィジョンは日常にストーリーを作り出す。

        例:パーマカルチャーを学んでいる人が、毎日カップラーメンを食べるのは

ストーリーがない。

◆ヴィジョン+現実=日常を生きる

        ・生かされることによるストーリー性の喪失

        ・生きることによるストーリー性の再獲得とアイデンティティの確立

・自分の思い描く世界に向けてストーリーを作っていけることは、個人のアイデンテ

ィティの確立につながっていく。 

写真スライドショー

     トーテムポール…Native Americanのヴィジョンクエスト(自分を純化していって最後にヴィジョンが見える)で見えてくる神様をあらわしている。ネイティブの人たちは精神性の高い生活を送っていた。

     カナダにて、燻製を作るイヌイットの男性やサケをさばく女性…伝統文化を失ってしまい、ヴィジョンを失った人たち。

     ニューヨークの摩天楼や六本木ヒルズ…現代のトーテムなのか?

     グランドゼロに手向けられた花束…これがヴィジョンを失った結果なのか?

     カナダの海岸、原生林、倒木など…人はヴィジョンを失ったとき、自然の中に帰って行く。

     カナダのサンクチュアリ…人の作ったものと自然が調和している。人が思いを持って作ったもの、調和がとれているものは美しい。

     コミュニティガーデンin ニューヨーク市…Liz Christy Bowery氏が提唱した“グリーンゲリラ”が荒れていた市内の空き地に作りあげたガーデン。20003000箇所ある。現在ではアメリカとカナダで25000箇所のコミュニティガーデンがあると言われている。

     Rainbow Valley Farm(ニュージーランド)…まさにヴィジョンを現実とした例。

     Sandhill Farm(ミズーリ州)…テンペやコーンシロップを作って現金収入に。“百姓”とは100のことができる人。その人によってできる100のことは違うから、お互いに能力を出し合う。

     ヴィジョンを持つ人々:ニューヨークのリサイクルビジネスに取り組む男性、アメリカ国内の南北問題に取り組む男性、コミュニティガーデンをスタートした人、Ithacaのエコマネーを実践している人など。

     Ithacaのエコヴィレッジを訪問した時の集合写真…みんなの自然な笑顔がすべてを語っている。自然に笑うことのできる社会を、私達は目指したい! 

★★ 設楽さんのヴィジョンについてのお話はとても興味深かったです。「私達は常にヴィジョンの中に生きている」という意識を持つこと。「ヴィジョンは人に伝わることで大きな力を持つ」「生きるということは、自分の思い描く世界に向けてストーリーを作っていけることであり、それが個人のアイデンティティの確立につながっていく」など、うなずける言葉ばかりでした。この講座が終わり、これから自分自身のヴィジョンに向かって歩き出す私達にとって、とても大切なメッセージを心で受けとめたという感じがしました。 

9:55 コンセンサス実習の前に

◆コンセンサスとは?

     全員が納得できる話し合いで合意をとること。全ての人の意見が反映される。

     他の合意を取る方法に多数決があるが、これは少数意見の抹殺。

     コンセンサスでは意見が多様である方が良い。

※「コンセンサスの種類と歴史」「コンセンサス作りのプロセス」「留意点」「利点と欠点」など、すべて配布資料を参照のこと 

10:15 パーマカルチャー塾ディスカッション

     グラウンドルールの説明…グラウンドルールは最初に決める約束事で、話し合いのプロセスの間、お互いに認識できるようにどこかに貼っておく。

1)ミーティングのための準備は自分が行う

2)ミーティングには定期的に出席し、開始時間を厳守する。

3)意見を発表する時には自分自身の意見(Iメッセージ)を自分のために発表する。

4)他の人が発言するときには判断や評価することなく耳を傾ける

5)全ての参加者が平等に発言する機会を与えられるようにする。

6)ミーティング内の発言については秘密厳守を基本とする(個人の発言をミーティング外のところに持ち出さない)

7)参加者は意見を述べない権利も持っている

8)ある問題を先送りして、他の問題に取り組まない。

     ミーティングの最初に…お互いどんな人間なのかを最初に話しておくことは大事。

     練習:3〜4人のグループに分かれてお互いのことについて話す。

     アクティブリスニング…傾聴。相手からうまく話を引き出したり、相手が話したくないけど話し合いの本質に必要な場合、または相手の考えがよくまとまらないとき、特に引き出すような「聞き方」は重要になってくる。

     Iメッセージ…相手の言動に対して批判を行うのではなく、それに対して自分がどのように感じ、考えたかを感情的にならずに相手に伝える手段。「わたしは○○○と思います」のような発言。

     練習:2人組になり、親子のロールプレイ

     どんな言葉で相手が納得したか/自分が説得されたか?を発表 

梅崎さん

「“情動”が大事。それからロールプレイの実習をした後、ちゃんと現実に戻る“デ・ロール”も大事。」 

 

 

『ヴィジョンを生きる』 

講師:設楽清和氏 レポート 村松知子 

3期安曇野パーマカルチャー塾の最終日(20051127日)、9ヶ月にわたるパーマカルチャーの学びを通して得たものを、「今後のヴィジョン」として、塾生ひとりひとりがこれからどのように日常のなかに取り入れていったらよいか発表しあいました。以下はそれに先駆けて行われた設楽さんの「ヴィジョンについて」のレポートです。

●ヴィジョンとは

 ヴィジョンとは「常に人の思考の基底にあり、そしてまた人を突き動かしてきたもの」です。われわれはヴィジョンの中に生きており、ヴィジョンには現実を変えていく力があります。現実は今この一瞬一瞬であり、ヴィジョンも現実と共にある。ヴィジョンは調和ある現実のなかに存在し、現実逃避としての夢想からヴィジョンは生まれません。従ってヴィジョンは決して現実とかけ離れたものではなく、たとえそのヴィジョンが現実によって裏切られることがあっても、そこからまた新たなヴィジョンを生成していくことができます。確固たるヴィジョンは新たなるヴィジョンを触発し、時間と空間を越えて広がり、ヴィジョンは共有されていきます。ヴィジョンは共有されること、伝わることでより大きな力を持ちます。 

●ヴィジョンはわたしたちの日常にストーリーをもたらす

ヴィジョンと現実のすり合わせもしくは対話の作業、それが「日常を生きる」ということです。ヴィジョンとともに生きるプロセスを通して、われわれの人生に「ストーリー性」が生まれてきます。ひとが自分自身のストーリー性=物語を持つことによって、そのひと自身の個性が際立ってきます。ヴィジョンを持ち、ストーリー性を獲得することは「かけがえのないその人らしさ=アイデンティティ」を構築していくことともいえます。 

●ヴィジョンはどうやって得るのか

 ヴィジョンは、「ヴィジョンを明確にもっている人」、もうひとつは「自然」から得ることができます。ヴィジョンを明確にもっている人とは、例えば新しい世界を築こうとしている人たちであり、そうしたヴィジョンの発信者でもあります。また画家のセザンヌはモティーフを求めてよく森に入りましたが、セザンヌはそこでヴィジョンを得ていた、ともいえます。このように人間は昔からヴィジョンが必要なとき、またヴィジョンを失ったとき自然の中に帰っていきました。先住民の通過儀礼として知られている「ヴィジョンクエスト」や「サンダンス」は、精神を極限まで純化させることによってヴィジョンを得ようとする試みでもあります。こうして得られたヴィジョンによって彼らは新たなアイデンティティを獲得し、そのコニュニティーの一員として再び日常を生きました。

 ただ現代では、ファーストネーションであるカナダのイヌイットのようにリザベーション(居住区)に住む先住民たちはもはやヴィジョンを失っているのが現状です。そして9.11以降、アメリカ人も資本主義社会の富の象徴である世界貿易センタービルの崩壊によってひとつのヴィジョンを失ったといえるでしょう。 

●ヴィジョンを取り戻す動き

レインボーバレーファームはまさにパーマカルチャーのヴィジョンを現実化したところである。カナダのホリオックはイヌイットの地であるが、瞑想なども行われ、サンクチュアリ(聖地)として世界各国から癒しを求めて多くのひとびとがやってくる人間と自然が調和しているとても美しい場です。またニューヨークではLiz Christy Bowery氏が、先導者となり当初は市内の空地でゲリラ的に緑の場所をつくっていましたが、それを契機にニューヨークではじめてのコニュニティガーデン「リズ・クリスティーナガーデン」ができました。現在ではアメリカとカナダで25000ヶ所のコミュニティーガーデンがあります。Sandill Farm(ミズーリ州)では、テンペやコーンシロップを作って現金収入にしており、コミュニティー内での自給自足を行っています。またインカムシェアリングといって、それぞれが得た収入をみなで共有するという取り組みも行われています。イサカのエコビレッジをツアー訪問したときの集合写真がありますが、みんなの自然な笑顔がすべてを物語っています。自然に笑顔が生まれる、そんな社会を目指したいものです。 

「ヴィジョンは自然の中から、またヴィジョンを明確に持った人から得ることができる」という設楽さんのことばにあるように、わたしたち塾生は安曇野の自然に抱かれ、シャロムという自然と人との暮らしが調和した場で、パーマカルチャーを学ぶ機会をえたことで、それぞれがかけがえのない「ヴィジョン」を得ることができました。都会から来るもの、そうでないもの会社員もいればクリエーターもいて、個々の背景に違いがあっても月に一度、集うことでわたしたちはそれぞれの現実・日常と安曇野で生まれたヴィジョンとの間を常に行き来していました。そのプロセスはわたしたちを鍛え、わたしたちのたましいをみがいてくれました。塾生ひとりひとりによる「今後のヴィジョン」の発表は、個性あふれたものになっていて、これからの暮らし方や仕事の方向性、生き方についてなど様々な角度から「マイ・ストーリー」が語られていきました。それらのヴィジョンは個々のヴィジョンでありながら、同時に「わたしたちの」ヴィジョンでもありました。今後もこのヴィジョンを絶やさぬよう、今この瞬間からヴィジョンを生きたいと思います。もし本当に変化を望むならば、今を生ききること、自らがその変化になること、ただそれしかないのですから。(村松知子)

    

11:00 パンの成形 (大きなパン2個、小さなパン15個が完成)

≪おおまかな手順≫

     朝、生地を冷蔵庫から常温に移す→活性化して膨らむ

     パンチング(空気を抜く)

     1000頃分割して丸め、1時間ほど休ませる(ベンチタイム)

     成形してからパンマットの上に置き、霧吹きをかける。乾燥しないように濡れ布巾をかけ、フタまたは袋をかぶせてねかせる。1.5〜2倍の大きさに膨らむまで発酵させる。

 

★★ レーズンが発酵してプチプチと音を立てているのが不思議でした。酵母の力ってすごい!酵母や小麦粉の香りも幸せな気持ちになりました。成形したパンの表面はもちっとなめらかで弾力があり、ほんとうにかわいらしかったです。

11:35 わたしのヴィジョンの発表 その1

※それぞれの配布プリントを参照

12:30 昼食

     ピザ作りと焚き火パン作り

     お菓子の空き缶でパンを焼く(オーブンがなくても代用できる!)

     シャロムスタッフが作って下さったお豆いろいろクリームシチューもおいしくいただいた。

     ケンさんが手作りしたオーブングッズ(大きなシャベル型ピザへら、ピザを回す道具など)が印象的。モノを買う前に、まず作れるものは作る。

     オーブンのオブジェに前回オーブンの仕上げに参加できなかった「トト子のお魚」「さとこ&コータローのハート」「おかくいの第3の目」が加わる。 

★★ 出来上がったアースオーブンで焼く初めてのピザやパンに大感激しました。オーブンから焼きあがって出てくるピザやパン一つ一つに、全員から大きな歓声があがるたび、自分たちで作ったオーブンが誇らしく思えました。また、美幸紀ちゃんの結婚を祝う「パン生地入刀」、二人の照れくさそうな笑顔が輝いて、とてもほほえましかったです。

アースオーブンでPIZZAを焼く

10時からアースオーブンに火を入れました。何か動き出すような躍動感がありますね。

壁に掛かっているのがピザやパンを焼くのに必要な小物です。狩ってくると高い道具ですがあり合わせの物を工夫して作りました。アースオーブンには2005 TUNAGARINNGUの文字が入っています。アースオーブンの隣はバーベキーコーナー アースオーブンで使われた薪やおきが有効に使われます。

いよいよPIZZAづくりに挑戦です。本場イタリア仕込みのピザづくり まずピザ生地を指を使って延ばします。
このピザはナポリ風の仕込み方で ピザとしては 台が厚みで周りはふっくらと発酵して生地トッピングのバランスが何ともいえずいいPIZZAです。

 

のばし終えた生地を アルミのへらに乗して窯に入れます。この乗せ方は簡単そうに見えてなかなか難しい

ハート型のPIZZAにも挑戦。みごとに生地を延ばし トッピングがのっています。

  

 焼きあがりにおおおお という声が出てみんな感激 3月からやってきた計画が実を結んでいます。記念に写真もパチリ

    

みんなで少しずつ試食です。次々に焼き上がるPIZZAにもう本当に感激です。

  

 たき火パンを焼く

これは1番楽しいパンの焼き方かもしれません。生地をのばし竹に巻き付けてたき火にかざします。焼き上がると竹からすっと離れるのが焼き上がりの目安です。

火を囲んで結構楽しいひとときです。

  

   

   

パンを焼く アースオーブンで ドラム缶のダッチオーブンで 空き缶で

 

 

PIZZAを焼いた後 パンを焼くと温度がちょうど良い PIZZAは300度くらいパンは200度から250度で焼くのがいいようです。ケーキカットよろしくパンカット

アースオーブンの薪と炭を掻き出して炉床を布を濡らして掃除します。熱すぎる炉床の温度をされる意味もあります。へらに生地を乗せ窯の中に入れます。あらかじめ缶の中で熱しておいた石に水をかけ蒸気を出しふたを閉めます。

 

20分くらいで見事にカンパーニュが焼けました。こんなにうまくいくと誰でもうまく焼けそうに思ってしまいますね。でも本当はとても難しい。シャロムスタッフの陰の力が大なのです。見事に焼き上がりました。

 

たき火の上のドラム缶で作ったダッチオーブンでもパンを焼いてみます。いろんなパン焼きの方法に挑戦です。

 

 缶にリンゴも入れて焼きリンゴに挑戦。デザートまでできてしまいます。

パーベキューの網の上に乗っけた空缶で焼いたパン ふっくらと焦げ目が付いておいしそうです。

焼きリンゴもとてもおいしそうに焼き上がりました。

外は寒くても窯の余熱が暖かい幸せなひとときでした。

14:00 わたしのヴィジョン発表 その2

   

   


■■ 今後の暮らしについて ■■ 

安曇野パーマカルチャー塾3期生 村松康太郎

○つながりんぐ&融合

「都会的で便利な生活」と「環境に配慮した農的暮らし」、あるいは「現代的で合理的な生活」と「昔ながらの“人間的”な暮らし」という相が対立軸として自分の中に存在していました。また、カウンセラーという“話しを聞く人”であると同時に、音楽を作って演奏するという“表現者”でもありました。私はいつも“二人の自分”を楽しみながら、いつしか“引き裂かれた自分”に苦しむようになっていました。今年の私のテーマであった「融合」は、今では「つながりんぐ」として、こころに響いています。そして、繋がるためには、「私」は「私」として存在していなければならず、理想的な「誰か」になってはいけないと言うことに気がつきました。矛盾や葛藤はそれがあるからこそ貴いのであって、解消することよりも「いかす」ことの方が遥かに大切だということをこの安曇野で教わった気がします。 

○意識することから始めよう

 詩世さんの畑での仕草はとても美しい。三井さんや川口さんの振る舞いもとても優雅です。三井さんも川口さんも同じことを言っておられました。「どうやったら、うまく体が使えるか、どうすれば疲れないかをずっと考えています」と。一つのことをちゃんと意識して続けるうちに、いつのまにか体に染み付いて、その振る舞いは無駄が無いどころか、優雅な“舞”のようになって来るのだということを知りました。もしかしたら生活にも同じことが言えるのかも知れません。「このゴミはどこへ行くのだろう」と“意識”する。「どうすれば無駄が少なくて済むだろう」と“意識”する。「この物質は環境に悪くはないだろうか」、「この食べ物は体に悪くないだろうか」、「私たちの“幸せ”のために誰かが泣いてはいないだろうか」・・・。私(と妻)の生活は少しずつですが、確実に変化して来ています。そして、これからも変わって行くでしょう。いつか、“舞を舞う”ように生きられる日がくると嬉しいのですが・・・。 

○パーマカルチャーと心理学、そして音楽

「人や自然と繋がりながら、こころと意識の可能性を探りながら、音楽とともに」生きて行きたい。これが私の今後の生活のビジョンです。全然、具体的ではありませんが、私にとっては大切な、大きな一本の道です。そのためにたくさん学びたいことがあります。何かの本にあった言葉だと思いますが、これからは「問い」を生きるのではなく、「答え」を生きて行こうと思います。「私」は「私」であり、「私」は「あなた」であり、「私」は「木」であり、「私」は「川」であり、「私」は「世界」である、ということをいつも思いながら・・・。


私の今後のパーマカルチャー的暮らしのビジョン  フタムラナナコ

 私は、私の故郷で「パーマカルチャーの考え方を取り入れた人々の集える場所作り」をしたいと思っている。
 まずは、拠点となる家作り。これは是非、自らの手を使って(仲間と)作りたい。そしてその家は、都会から訪れる人の宿泊も可能にし、地域の人々も含め
た様々な勉強会が出来るような施設となる。
 一年に一度は、演劇、ダンス、人形劇、音楽などの「芸能祭り」のようなものなど、多くの人が関わるようなイベントを企画していく。
 現実的には、これからまだ5年ぐらいは準備期間。自分のビジョンをもっと明確にし、そのビジョンを共有出来る仲間も必要だと思う。大きな目標(夢)を
持ちつつ、パーマカルチャーに関してもまだまだ実践を積み重ねていかなければ分からない事だらけなので、来年は今年よりももっと時間を作って(計画性を
持って)実践者に学ぶ機会を作ろうと思う。


3期安曇野パーマカルチャー塾 

〜わたしのこれからのビジョン〜

【第9回講座 20051126日〜27日 増田由香子(おかくい)】 

●第1回の講座のとき、安曇野PC塾に参加した理由のキーワードを書きました。

「暮らしのデザインとわたしのこれからのデザイン」

私にとって「暮らし」はとても大事にしたいこと。暮らしは生き方そのもの。

暮らしにはその人自身が動き出せること、自分で変えられることがいっぱいある。

そして、この9ヶ月の講座の終わりに、「さあこれから始まるぞ!」と思っていること・・・

 

◆めざせ“半農半X”!

              ・とにかくたのしみながら畑を続けていくこと → 詩さんにおしえていただいた自然農を少しずつ…

              ・田んぼのお手伝い → 知人のお百姓さんの田んぼをお手伝いしつつ、米づくりのおさらいをする

              ・自然農をもっと学びたい → 長坂町の三井さんのところにお手伝いに行きたいな!

              ・いろんな手作りをもっと → 味噌や漬物、ビールやピクルス、ジャムなどの他にも、手作り食品(天然

酵母パンはぜひやってみたい!)に挑戦

・“X”に関しては → この数年さぼっていて実現できていない「ホームページ」(ブログからかな?)を

作って、もうちょっと営業する&自分の考えていることのアウトプットをする!これも大事!

◆住処をつくる!

・新しく住む家をつくるために、土地探し&観察&家のデザインを始める

・新しい家の敷地内に農道具小屋を建ててみたい(一緒に人を募る!)

・ゆくゆくは第3期生と一緒にアースオーブン、そしてコンポストトイレも!なんて夢は広がるね〜

・できれば新しい家をさまざまな「つながり」の場にしたい

赤ちゃんからおじいちゃんまで自然体で集えるような、土と触れ合えるような、動物と触れ合

えるような、草や花や木と対話できるような・・・

◆つつましく美しい暮らしをめざしたい!

・つつましく、でも美しい暮らし・・・ 畑の美しさ、身につけるものの美しさなど、丁寧に見直してみたい

◆“つながりんぐ”をもっとたいせつに、そして意識する

・暮らしの様々な場面で、今よりもさらに“循環”を意識し、できることから改善する

→ 水を使うとき、トイレを使うとき、灯油を使うとき、電気を使うとき、料理するとき、モノを買うとき

・もっと有機的な人とのつながりを!

◆パートナーや家族とバランスを取りながら

              ・私一人で突っ走らないように、よい塩梅でバランスを取りながらね…


私のパーマカルチャーライフのためのビジョン 第一歩

第3期生 岡山奈津子(ナツキータ) 

昔むかしは当然、自分で、家族で、小さなコミュニティでやっていた「ものづくり」を、今はひとまかせにしすぎと感じます。おまけに、ひとまかせにするとお金がかかります。お金を介してしかその人とのかかわりを持てない。それはとっても残念。


ひとまかせにしていることのうち、できることを自分の手に取り戻したいなぁと思っています。

幸い、わたしは不器用だけど、「ものづくり」を楽しいと思える性格。

*
仲間とexchangeできる。お金みたいな無味無臭のものを介さないで!

*おまけに、作るプロセスも楽しいと思える。

さらに、さらに仲間と一緒に協働したらもっと楽しい。


<まず手に入れたい技術>

食べ物をつくる(生産する)技術

食べ物をつくる(調理する)技術

裁縫(着るもの、生活に使うものを作る)の技術


自分の暮らしを、直接自分(と大切なパートナー)の手で作っていく割合を少しずつ高めていけたら、「生きてる」実感がずっと持てるのじゃないかと思います。目指せ!サステナブルな幸せ感。

この幸せ感溢れる生き方を、多くの人とわかちあえたらもっとhappy

ガールスカウトの子ども(に限らず地域の子ども)たちに自然と人とかかわりあいながら生きることを、自分の姿を通して伝えられたらいいな。幸せがつながりんぐしていったらとてもうれしい。

私の今後のパーマカルチャー的生活について 矢島朋子

わたしはこの9ヶ月間パーマカルチャーに触れて実践して、今の生活がいかに不自然で、無駄があるということに気づかされました。毎朝乗る鮨詰め状態の満員電車や太陽の光を浴びることなく、一日中パソコンの前に座っていることなどなど・・・。何が自然で何が不自然なのかを考えるようになりました。では会社を辞めて都会から離れて田舎暮らしをすれば自然なことなのかというと、そうでもない気がします。今私が思うことは「自分に心地よい暮らしをすること、暮らしを楽しむこと」が大事なことで、それが全てパーマカルチャーにつながっているのだと思うようになりました。自分が暮らしを楽しむことで家族や友人、自然とのつながりがどんどん広がっていくのではないかと実感しています。

そのためにまずは自分の暮らし方を少し変えてみる、違う目線で観察してみることだと思います。世界や社会を変えるのはすごく遠い話で、難しいけれど、自分の暮らしを変えることは意外と簡単にできると思います。

無駄を作らない=ものを増やさない=共有する

ひとつのものを欲しいと思うとき、自分にまず「これは本当に必要?もし必要なら一生使っていける?おばあちゃんになっても愛着を持っていられる?」と問うようにしています。ひとりの消費者として買うものや食べ物に最後まで責任を持っていきたいと思います。ある人が言っていた言葉「良いものを少しだけ持っているほうが、良くないものをたくさん持っているよりもましなんじゃないだろうか・・・」

「暮らし」を中心とした暮らしをする!

仕事中心の暮らしではなく、毎日の暮らしをきちんとできるようにする。「衣食住」をできる限り自分で関わって作り出していきたいです。

特にわたしにとって、暮らしの中の「たべもの」という部分が大きく占めています。自分が口にするものは最初から最後まで関わっていたいという気持ちが強くあります。自分だけではなく、家族や友人皆がそうあればいいと思います。現実問題として今すぐに土地を見つけて、自然農を実践するというのは難しいのですが、できるだけ自分が暮らすところから近い土地で採れたものをいただこうと思います。無駄(ゴミ)を出さないため、それを丸ごと(皮ごと芯ごと)いただく。丸ごといただくので、なるべく薬を使っていないものを選ぶ。そしていつも感謝の気持ちを忘れずにいただく!

楽しく遊んで程よく仕事をする!

「たべもの」と「ひと」と「自然」という強いつながりを持った、生きていく上でとても重要な部分を丁寧に大事にしていきたいと思います。自然にありのままに、楽しく暮らすこと。おいしい野菜で作った料理を感謝していただき、楽しく遊んで程よく仕事をする。それが心地よい暮らしにつながるのではないかと思います。


わたしの今後のビジョン  鈴木政成 

 パーマカルチャー塾にて学んだ、パーマカルチャーデザインに共通した基本原則でもある。エコロジー・エネルギーの循環・造園計画・環境科学を取り入れた住宅を企画し、新築・増築・リフォーム等参考プランを20066月中までに作成する予定です。

施工方法も参考プランで3パターン提案していきます。1つは、従来通りの全て専門業者にて施工する方法。2つ目は、内装工事・一部造作をお客様と一緒に施工する方法。3つ目は、遣り方(基礎工事前)から完成まで、お客様と施工する方法。以上の施工パターンを提案、基本的には資材も廃材利用・自然素材を活用していきます。このパーマカルチャーデザイン住宅を提案していくにあたって現在の住宅環境を見直すことができ、今後のライフスタイルにも違いが生まれてくると思います。特に3つ目の施工方法は、住宅の構造から収まりが良く理解ができますので、今後模様替えをしたくなっても自ら工事ができると思います。

そして、以上のお客様とコミュニティの環境をつくり、模様替えする時、手伝いに行くとか誘うとか、どこか農地を借りて共同で農作物(自然農)を作るとかイベントをするとか、色々と創造できる環境を創っていきます。

臼井さん・梅ちゃん・詩さんその時は、ご協力の事お願致します。

また、以上の提案で工事を行う前に、もちろんシャロムにて1泊してパーマカルチャーを観て体感していただきます。

 来年もお世話になりますが、(補講)宜しくお願いいたします。


カンガルー・ドリーミングとの出合い

         安曇野パーマカルチャー塾3期生  村松知子 

 私が安曇野パーマカルチャー塾で得たのは、コミュニティーの中で<共に夢見ること>の素晴らしさだ。そして今、私のこころのなかには「もしかしてこの<世界>も捨てたもんじゃないかもしれない」そんな<希望;hope>がある。

これまで私は外的にはそれなりに現代社会に適応しながら生きてきたが、正直に言うと、内的には現代社会、そして<世界>に対する無力感を常に抱えながら生きてきた。繰り返される戦争、根強い人種差別、宗教の名を借りたテロリズム、正義に隠された支配、自分たちだけ利益を得ようとするエゴイズム、自然や物言わぬものたちから搾取しつづけること...私はそれらに対して確かに強い嫌悪感を持っていたはずだった。けれどもだからといって平和活動に参加する気にもなれず(それは私のやり方ではなかった)、日々のニュースを見ては一瞬心を痛めることはあってもすぐに気持ちを切り替え、週末には街でショッピングを楽しんだ。そのうちニュースや新聞を見ても感情を害することだらけなので、見ないようにすることもあった。そうしてできるだけ<世界>に対して感情を麻痺させ、無関心でいることで自分を成り立たせてきたのだと思う。

ビル・モリソンはパーマカルチャーを創始する以前は、平和活動家であり社会を変えるための運動をしていたという。反対運動では何も変わらないことに気づき、彼はパーマカルチャーの思想を生み出した。

自分たちの身近な暮らしを心地よいもの、誇りあるものに変えていくことで、それがいつしか地域や社会に新しいシステムと倫理観をもたらす――こんな素晴らしいやり方で、彼は自らと<世界>とのかかわりを<創造;create>していったのだ!

私も、自分なりのやり方で再び<世界>とのかかわりをあきらめずに模索してみようという勇気がわいてきている。

「カンガルーを殺すことはできる。けれども、カンガルー・ドリーミングは誰にも壊すことはできない」というアボリジニーの言葉がある。 

かつて私の内にあった<カンガルー>もいったん死んだが、<カンガルー・ドリーミング>は死ぬことはなかった。私はもう一度パーマカルチャーや自然農を通して<平和を愛する気持ち><世界全体のしあわせを願う気持ち>とつながってみようと思う。

また現在は、パーマカルチャーから派生して<サスティナブルなコミュニティーづくり>ということに一番関心を寄せている。こころの専門家という仕事を通して思うのは、現代社会のなかで<孤独の病>を抱える人々がいかに多いことか!そして人間の孤独を和らげることができるのは、やはり<コミュニティー>ではないか、という想いがパーマカルチャーを学ぶ中でつのっていったからだ。

これからは<共に夢見ることのできる場づくり>を本気で<夢見て>みたい。コニュニティーづくりやその葛藤解決についてのアプローチをもっている心理学の学派についての知見を深め、将来的にはパーマカルチャー的発想をベースにしたサスティナブルなコニュニティーづくりに心理学的観点から貢献できるようなスキルを身につけていきたいと思う。


みなさん、synのビジョンです。
みなさんのビジョンとうまく関わりながらこれからも楽しみたいと思います。
よろしくお願いします。

◆ハッピーとスマイルを増殖させるパーマカルチャーの理念をシンプルに実践し
ていきたい。
自分の半自給循環境生活つくりをもって、その知恵と楽しみを伝えシェアしてい
くことで日本のパーマカルチャリストと言えるようになりたい。

自分はパーマカルチャーという視点を持ってから旅をしてその土地を見る眼が変
わった。様々な観察眼を持って土地と人と接するようになってきた。だから「の
うてんきな暮らしのデザイン」をまじめに取り組みたい。そして人々が新しい生
活を楽しめるように実行を持って新しい価値観を「日常生活つくり」と「家族つ
くり」を持って表現したい。本当に帰るためのおうちつくりです。
 
 素朴な暮らしだけど、仕事が楽しく知恵や結果が蓄積される。
 俗的な欲求を喚起されずに、もっとピュアで自然なことへの欲求に傾向する
 半自給による本当の自立的安心感を持つ
 同じ価値観を共有し伝承する

◆パーマカルチャー理念を実践すると同時に、自己の専門分野でもその理念を
バックアップできるような活動を行う。

・のうてんき系ソーシャルネットワーキングサービス[ aloha:D ](仮称)
パーマカルチャリスト、旅行者、団塊引退な人、ニート、ボランティア、フリー
ター、自営業等「比較的自由な時間を持つ人」や「パーマカルチャーに関われる
人」と、「パーマカルチャー的自給循環境構築を望む日本各地の土地所有者・行
政・企画」をネットワークさせるための、プロフィール公開制SNS(ソーシャル
ネットワーク)[ aloha:D ]アロハをインターネットに構築して、「情報」「知
恵」「資源」「労力」「楽しみ」をシェアしたい。
そしてのうてんきなユーザーは自分の「能力」「役割」「リソース」をもって、
「遊学」「出会い」「思い出」を求めて、旅をしたり、企画に参加したり、プロ
ジェクトやワークショップを企画したりする。

それに伴って自分の「能力」「役割」を探求し、「自営」できるような仕組みも
用意する。


・パーマカルチャーツーリズム
通常の旅行は旅費をかけて一時的な非日常や癒しを求めて短期で日常へと戻って
くる。
それを、WWOOF的なロングステイ、もしくは定住・半定住によって、その土地を
そこに関わる人々が居心地がよく半自給できるようなプランを地主と共有して構
築していくことを楽しめるような「旅」を提案する。旅は非日常ではなく新しい
日常経験となり、自分の日常生活にもよりよく影響されあうようになる。
コストはゼロから高価なものまでバリエーションを持たせる。
その土地や地域の「知恵」「資源」「職人」「商売」と、旅行者は「出会い」
「思い出・時間」「労力」を交換する

そしてそれに「参加者」「土地・企画」「オーナー」のマネジメント(プロジェ
クト企画や現状報告、募集)を[ aloha:D ]によってとりおこなう。

◆目的
社会とのよりよい関わり方を探求し、余計な依存や拘束を解き、自己の能力・モ
チベーションを無駄なく発揮する。その活動や知恵は全て伝承され共有され、目
的は「仲間や家族と笑顔の絶えない幸せな時間を過ごす」ためです。

パーマカルチャー塾に関わった人はみんなに、このシステムや概念を有用なもの
にしていくことに関心を持っていただき、また活用していただき、将来日本各地
にみんなのハッピーな遊び場・秘密基地をつくっていきましょう。
よろしくお願いします。

※ソーシャルネットワークとは、
登録ユーザーが、知人を招待することでつながりんぐするオンラインコミュニ
ティです。登録には紹介状が必要であり、誰のつながりんぐであるかや、ある程
度身元判明できる、濃い関係を構築するためのシステムです。
最も有名な[mixi](
http://mixi.jp/)では匿名性で10万人のユーザを抱えます
が、[aloha:D]では、目的(上の理念)を限定したプロフィール公開制で数百人限
定の濃い関係を作り、現実に実りあるものにしたいと思っています。

 この安曇野塾は「準備」をするためのものだったという感想を持ってます。ここ
を経て得たものは、将来の明るいビジョンのようなもの。それを発揮する出発点
が今回の安曇野塾最終回でしたよね。
それぞれの立場や環境でそれぞれのビジョンを持っていますが、根本で繋がって
いることをひしひしと感じます。
自分のビジョンがうまくいかなくても、仲間のビジョンを共有するということも
教えてもらいましたよね。だからこれから楽しむ過程は仲間分、網の目のように
存在しています。これほど将来に楽しく感じることはありませんよね。

いいことを沢山教わったので、いろんな土地や人と会うときに違った視点がたく
さんあるのに気付き、旅が本当に面白くなりました。気付きが多くなった分、こ
ころ傷める機会も増えたのですが、本当の感動も身近な日常のディティールにあ
ることも知りました。

「パーマカルチャーは伝えることが一番大切」だとシャロムツアーでの眠い脳み
そが記憶しています。僕は知恵や技術はまだまだ定着していないのですが、この
楽しくハッピーなパラダイムはどんどんみんなと一緒に伝えたいと思っています。


初回に紙に書いた僕の一言

「パラダイムシフト」

完了!


《 今後のビジョン 》        飛田 美友紀 

1. 循環する暮らし

*自然農を取り入れた菜園

プランターで菜園作りをしたい。まず始めたいのはニンニク。

そして、いずれは畑を借りて、家庭で食べる野菜ぐらいは育てられるようにしたい。

 *タネの採取、堆肥作り、雨水や米のとぎ汁、野菜を洗った水の利用など循環する暮らし。

ゴミを出さない暮らし。  

2. 操体法を広める

操体法をわずかながら習得したので、身近な人からその素晴らしさを伝えていきその人達の体の歪みを治していきたい。そして、個々でセルフケアを出来るようにできたらいいなと思う。ヒロさんが「操体法を100人すると分かってくる」とおっしゃっていたので、とりあえず100人が目標。 

3. 食事

天然酵母のパン、健康的な食事、生活習慣病にならない為の食事、そして何よりも食を通して周りの人を幸せにさせたい。いつか、自分のパン釜を作ってみたい。 

4. 新たにやってみたい事、学んでみたい事

断食、ホメオパシー

********************************** 

以前は地球を破壊する人間の一人である自分、そしてその人間が作り出した人間にとって都合よく便利な物を使っている自分がイヤでたまらないことがありました。しかし、PCを通じて自分も自然の一部になれるという事に気が付きました。まだ、はっきりと「こうすれば自然の一部になれる」と確信している事はありませんが、人間以外のすべての生き物が循環しているように、私もまず自分が居る場所で自分の出来る範囲で循環のある暮らしを楽しく実現させていけたらと思います。野菜を作り、堆肥を作り、種を採取してりして自然の流れを感じ取れたら、自分も自然の一部になれるのではないかと思います。そして将来は家族や周りの人にもその喜びを伝えて、感じ取ってもらい、一緒に循環のある暮らしを実現できたらと思います。

 

1人の一歩よりも100人の一歩」

ここ安曇野のPCで同じ意識のある仲間と出会うことができ、「つながりんぐ」のすばらしさを知りました。これからはこの仲間達と「つながりんぐ」をより一層深めていき、各地域でPC的な暮らしを一人でも多くの人に伝えて、一人でも多くの人がほんのわずかでも環境を配慮した暮らしを実現できたら、自分の一歩はとても意味のある一歩になるのではないかと思います。


パーマカルチャーという生き方〜私の今後のビジョン〜 松浦 瑞気

     パーマカルチャーに出会ってすぐの頃は・・・

パーマカルチャーに出会って私は本当にたくさんの衝撃と感動を受けた。自然に負荷をかけることなく暮らしたい、気持ちよく暮らしたい、人とのつながりの中で何かの、誰かの役に立っていると実感しながら暮らしたい・・・そんな思いをかなえる手段を見つけたと思った。それからはもうすぐにでも、今の仕事を辞め、どこかでいわゆる典型的なパーマカルチャー的暮らし、農的暮らしに移行したいと居てもたってもいられない気持ちになった。農園での自給自足、パーマカルチャーの様々な要素を取り入れた住まい、楽園で生きるのだと・・・。 

     学ぶにつれて違和感が・・・

興奮状態で学びが深まっていくにつれ、だんだん私の中に違和感が生じてきた。今の状態から一気に暮らしを移るのは、今あるつながり、今まで築いてきた流れをぶつりと断ち切ってしまうこと。周りの人たちにわからない自分になってしまうこと・・・。それでいいのだろうか? 

     答えは「自分の場所でパーマカルチャーな人生を生きて見せること」

パーマカルチャーは、人と自然、人と人とのつながりを大切にすること。私の答えもここにあった。自分の周りの人を大切にする。そして、自分の場所で自分自身がパーマカルチャーという生き方をしてみせるということ。生き方を通して伝えるのだ。近くに畑を借りて自然農という営みをする。その畑に来てもらう。生命の理に沿った野菜を食べてもらう。操体法で、薬に頼らず自然の治癒力で健康を保つ。それを感じてもらう。パーマカルチャーを通して得た、地球と、自然とつながっている自分という感覚。その上での日々の生活の仕方。物を選ぶときの基準。水やエネルギーの使い方。それを私の日常を通して伝える。でも押し付けないこと。そして世の中でおきていることに関心をもつ。私は今、グローバリゼーションと資本主義の真っ只中で仕事をしている。それに対する違和感で苦しいこともあるけれど、そのことにも意味があるはず。世界を知り、パーマカルチャーなありようとつなげることが出来ればと思うからだ。 

     これからの私の基準〜パーマカルチャーで学んだ生き方

まずは自分自身を生ききるということ。自分の営みを全うしていれば、他にもやさしくなれる。さらに耳を澄ましてー周りの人、自然、育てている野菜、自分の体、社会の声が聞ける自分でいたい。そして心地よくー見かけの心地よさではなく、魂が喜ぶような生き方。最後に何より心をこめて生きる。自然と共生するスキルを身につけたくて塾に通い始めたが、塾を終えた今、大切なのはスキルよりも心だと、いちばん学んだように思う。これからはこんなことをいつも心に留めて私のパーマカルチャーを全うしたい。


PC塾の感想と今後のパーマカルチャー的暮らし方のビジョン〜 2005年度安曇野PC塾生 宇野静江 

 安曇野PC塾は、瑞気ちゃんの紹介で知り、参加することにしました。彼女とは、とある自然観察講習で出会い、山登りなどの趣味を通じて色んな事を語り合ってきました。お互いに仕事や生活環境は違っても、私達はどうしたら周りの人と共に幸せに、地に足のついた暮らし方ができるのかと模索していたように思います。そして今、塾に出会い、多くの学びと感動とともに、模索から着実な実行へと導いてもらったように思います。素晴らしい仲間との出会い、臼井さん、梅さん、詩さん、やっさん、特別講師の皆さんから学んだ大事なこと、シャロムヒュッテのスタッフの方々や朋子さんの支え、そしてこのような学びの機会に誘ってくれた瑞気ちゃん、全てに感謝の気持ちで一杯です。

 私は、計量証明事業といって、主に工場などから排出される有害物質を計量したり騒音や振動を計測して、法律で定められれた基準をクリアしているか調査する仕事をしています。
それは環境問題の根本を解決できるものではありません。
基準をクリアしてさらに環境に配慮した事業活動に真剣に取り組む企業はほんの一握りであり、私は日々計測しては基準との比較に終わる仕事に空しさを感じていました。
仕事を変えようか?でも私に何が出来るのか?と考えながら、日々流されるまま生活していました。塾の回数を重ねるにつれ、私達の生かされている地球の有り様(全ては豊かになる方向にベクトルが向いていて、私達も地球の一部であり、本当は自然のままに生きることが出来るということ)や、世界の問題の根本(コミュニティの崩壊や食料問題)を自然農や操体法やシャロムヒュッテ、PCの実践地やラダックのビデオ等を見せて貰い知っていく中で、私は日常に戻った時に、日々の仕事に追われていることや仕事に対する空しさが増し、苦しくなったこともありました。
このまま何も気付かずに物事の本質から目をそらしている方が楽だったかも・・・と感じた時もありました。でもそれは模索していた暮らしを自ら諦めてしまうことであり、自分をごまかして生き続けるということ、そして自分の知らない誰かに苦しみを背負わせることでもあると知りました。
それでは自分を生きることはできず、いつも満たされない思いを抱えたままだろう・・・。
そしてそんな想いも塾に来ると、暖かく受け入れてくれる仲間がいて、知恵熱が出るくらい(!?)の沢山の学びと共に、いつも平和な気持と諦めない勇気を貰い、励まされたのでした。今塾が終わって、ここで学んだ豊かさへの考え方は、今後の私の暮らしの指針となることを確信しています。
そして今私が出した、地に足のついた暮らしの答えは、仕事を辞めて何か別の生き方をするのではなく、今いる私の場所でPC的な考えを持ち、出来ることから始めることでした。本当は私のしている様な仕事が存在しなくても良い社会が理想かもしれない。
しかし人々が便利な物を求め、利益が追求され、多くの物がゴミとして捨てられる現状では、地球の環境や労働者の健康、私達一人一人を守る上で、必要なことであると思います。
もう一度初心に立ち返ってこの仕事に携わってきた意味を見つめ直していくと同時に、自分の手の届く範囲で循環型の暮らしを実行していきたいと思います。
そして、いつか家族を作るときが来たら、家族と共に、日々の暮らしの中で地球の豊かさを実感できるような営みが出来る様に、願わくば子供達にも綿々と受け継がれる様に、今はじっくり自分や周りの人と向き合って準備していようと思います。
 

***今できるパーマカルチャー的暮らし方***

基本:PCの3つの倫理【1.地球にやさしく 2.人にやさしく 3.余剰物を分けあう】を念頭に置いて暮らす

○環境に配慮した暮らし(洗剤を使わない、生ゴミを土に帰す、ボロ布利用、買い物袋を持つ、商品を選ぶときは循環を考える、溜め水で洗い物、アクリルタワシ、DM止める、等々・・・・・)

○野菜作り(自然農を学び続け実践し、自分の食べる野菜は出来るだけ自分の畑で栽培したい)

○エネルギー(電気をこまめに消す、たまには蝋燭、コンセントを抜く、保温の工夫等で灯油の使用を減らす、歩くなどして車(ガソリン)の使用を減らす、等々・・・・・)

○家族、会社、地域、友人など、身近な人と助け合い協力しあえる関係が続くような生き方を模索していく

→今後もPC的な事を学び吸収する(仲間や講師の方々、家族、おじいさん・おばあさん、等々から・・・・・)

→学んだことや実践していることを、必要としている人に伝える(まずは自分の中で腑に落とし理解する!)

→操体法を実践しセルフケアをすると共に身近な人ともやってみる、また、身近な人の問題の理解に努める

○地球上で起こっている様々な出来事に感心を持ち理解をする気持を持つ(辛い事にも目を背けることなく)

○“つながりんぐ”(3期生のテーマ&挨拶!)の暖かくてワクワクする輪を広げる!!


★★ みなさんのヴィジョンの発表、素晴しかったです。一人一人が自分自身のビジョンをしっかりと描き、それを9ヶ月間共に学び体験した仲間に伝える。それぞれの学びのプロセスを見てきただけに、その人の思いや目指すものが真摯に心に響いてきました。この講座の終わりに、自分たちの「変化」や「再認識」を確認できたこと、このような時間をみんなで共有できたこと、嬉しく思います。そして自分の描くヴィジョンを一つずつ実現していきたいと思っています。

 15:05 安曇野パーマカルチャー塾・講師からコメント

 ◆設楽さん/学んできたことを実践したい、人に伝えていきたいという言葉を多く聴き、非常に心強く思いました。そして勇気づけられました。大きな声でなくても、しっかりした声で隣の人に伝えていってほしいです。

 ◆臼井さん/パソコンが壊れてパーマカルチャーの冊子の原稿がダメになってしまったことは、きっと冊子にみなさんのヴィジョンを入れなさいということだったのでしょう。みなさんのヴィジョン、素晴しかったです。補講ももちろん、またいつでもここに来てください。(突然風が吹いて、たくさんの枯葉が樹から舞い落ちてくるのを見ながら)この光景は室内で感じることはできないです。本当に美しいですネ。

◆詩さん/毎回塾にやってくるのが楽しみでした。とうとう最終回ですね。ヴィジョンの発表、何度も胸が熱くなりました。1年間、塾でいろんなことを分かち合えました。受け取るもののほうが大きかったように思います。日常、自分だけだと思い込むことがあるけれど、仲間はいます。未来は明るいと思えます。みなさんのおかげで希望を持って日々の暮らしを送ることができます。感謝の気持ちで一杯です。ありがとうございました。 

◆梅ちゃん/1年前、いろんな思いを持ってここに集まりました。いろんな人が集まってきているから、ここでたくさんの宝物をつかみとってほしいと言いました。自分の立っているところから少しずつ変えていく、ということを皆さん全員がつかみ取ってもらえたことが本当に嬉しいです。ありがとうございました。

◆修了証とシャロムてぬぐいを一人一人に授与

PEACE手ぬぐい ケンさんメーセージ 「太陽に向かう2匹の鳩 太陽は神の世界です。2匹の鳩は太陽を目標にできますが太陽 神には行き着けません。この地上で幸せを見つけオリーブを持って帰ってくる。今ここに幸せを感じられる。「いい」「わるい」のある相対界だからこそ学びがあると思います。

◆最後の一言メッセージ

◆全員でアースオーブンの前で集合写真、解散

 

★★ この講座を終えて…

とにかく、今私の中にあるのはたくさんの「ありがとう」という感謝の気持ちと、「さあ、始まるぞ!」という元気で豊かな気持ちです。何かの終わりの時に、これほど心が満ち躍り、エネルギーにあふれているのは初めてかもしれません。それはきっと9ヶ月間、毎月共に学び、働き、感動し、喜びや痛みに共感し、そして笑い合ったこと。その学びと変化のプロセスを共に体験したこと。私だけでないたくさんの仲間の存在とつながりを確かに感じたこと。そして最後にそれぞれが思い描くヴィジョンをシェアできたこと、そのすべてによるものなんですね。それぞれの中に思い描くパーマカルチャーな生き方・暮らし方、パーマカルチャーに込められた思いを、自分なりの言葉と確かな行動で伝えていきたいと思います。私たち塾生を自然体で受け入れ、共にあり、温かく、時には叱咤激励し続けてくださったケンさん、詩さん、梅ちゃん、やっさん、9ヶ月間ありがとうございました。そしてこれからもどうぞよろしくです! 

つながりんぐ&Love&Peace   増田由香子