安曇野パーマカルチャー塾 4月 土曜日雨 日曜日曇り時々雨

今日は雨降りです。どうして塾の日に雨が降っちゃうの!とショックでしたが、今日は室内の講義ですので大丈夫です。

メンバーの皆さんと会うのは二回目で、前回よりリラックスして始まりました。今回から参加のあやさん、かとしゅんさん。もう一度一人ずつ自己紹介をして、名前と顔を一致させて、講義がスタートです。
・・・システムデザイン講義・・・
講師からパーマカルチャーに出会ったきっかけや今までの生活のことなどおはなしを聞きます。森谷さんが手に持っている、緑色の本で初めてパーマカルチャーを知ったそうです。とても難しくて読み終わるのにだいぶ時間が掛かったそうです。塾の中には、塾に来る前にもう読破してしまったよという人もいました。
 
講師の森谷博さん(モーリー)大豆や和綿も作っていらっしゃるそうです。地球リポートという本を執筆されています。現在映画「TOKYO アイヌ」を撮影、編集中。

 
モーリーさんが、にわとりの場合、INPUTは何だろう?OUTPUTは何だろう?と皆の意見を聞きます。INPUTは小屋、水、えさ、友達、空気などOUTPUTは肉、ウンチ、引っかく、卵などいろいろ意見がでます。チキントラクターのこともあがりました。
にわとりのうんちで作物が育ち、その作物を人間が食べてうんちを出す。その後はどうなるのかな・・・と循環性がある考え方。
そして、効率性・・・ゾーニングをすることで人間の活動エネルギーアップ(でも、効率よくしようと考えてきた結果が、現代の生活になっているからねということも聞きました。)適材適所・・・自然界に無駄なもの、 不必要なものはない。小さなシステムどうしがつながりあっている。

効率だけを追い求めていいのかということで エンデの文章も紹介戴きました。

考えさせられるふたつの「答え」

        モモからのメッセージ      ミヒャエル・エンデ

 何年かまえ、中米奥地の発掘調査に出かけた研究チームの報告を読んだなかに、こんなことがありました。
調査団は、必要な機器等の荷物一式を携行するためにインディアンのグループをやとった。調査作業の全行程には完壁(かんぺき)な日程表ができていた。そして初日から4日間はブログラムが予想以上によくはかどった。運搬役のインディアンたちは屈強で従順で、日程どおりにことが進んだのだ。ところが5日目になって、彼らは先へ行く足をぷっつり止めた。
だまつて全員で輸になり。地べたに座りこんで、もうテコでも荷物をかつごうとしない。調査団の人たちは賃金アッフを提案したが、だめだった。叱(しか)りつけたり、ついには武器まで特ちだして脅したりしてみたが、インディアンたちは無言で車座になったまま動かない。学者たちはお手上げの状態で、とうとうあきらめた。日程には大幅な遅れが生じた。と、とつぜんー2日後のことだったーインデイアンたちは同時に全員が立ち上がった。荷物をかつぎあげ、予定の道を前進しだした。賃金アップの要求はなかった。調査団側から改めて命令したのでもなかった。このふしぎな行動は、学者たちにはどうにも説明のつかぬことだった。
インディアンたちは、理由を説明する気などまるでないらしく、口を閉ざしたままだった。ずっとあとになって、白人のグループの数人と彼らとのあいだにいくぶんの信頼関係が生じてから、はじめてひとりが答えをあかした。
「はじめの歩みが速すぎたのでね」という答えだった。
「わたしらの魂(ゼーレ)があとから追いつくのを待っておらねばなりませんでした」この答えについて、私はよく考えこむことがあります。
工業化社会の文明人である私たちは、未開民族の彼らインディアンから、学ぶべきところまことに大きいのではないでしょうか。
私たちは、外的な時間計画“日程をとどこおりなくこなしていきます。が、内的時間、魂の時間にたいする繊細な感情を、とっくに殺してしまいました。私たちの個々人にはもはや逃げ道がありません。ひとりで枠をはずれるわけにいきませんから。私たち自身がつくってしまったシステムは、容赦なき競争と殺人約な業績強制の経済原理です。 これをともにしないものは落伍(らくご)します。
昨日新しかったことが、今日はもう古いとされる。先を走る者を、はあはあ舌を出しながら追いかける。すでに狂気と化した輪舞なのです。だれかがスピードを増せば、ほかのみんなも速くなるしかない。この現象を進歩と名づける私たちです。
が、あわただしく走り続ける私たちは、はたしていかなる源から遠ざがりゆくのでしよう?私たちの魂からですって?そう、私たちの魂は、もうはるか以前に路上に置き捨てられました。それにしても魂を捨て子にしたことで、肉体が病んでいきます。だから病院や神経治療施設は、ひとびとであふれています。
魂不在の世界 これが私たちの走りゆく目的地だったのでしょうか? 
もうほんとうに不可能でしょうか、私たち全員が狂気の輪舞をいっせいに中止して、おたがいに車座になって大地に座る、そして無言で待つ、ということは?

 もうひとつの「答え」のことは、文化人類学者の友人から最近聞いたばかりです。
これもひとりのインディアン女性の口から出ています。 その友人が旅先で出かけた山の頂上にインディアンの村があった。その地方一体には水源がたった一カ所にしかなくて、それは山のふもとの井戸だった。村の女たちは、毎日半時間の坂道をおり、帰りは重い水がめを肩にして一時間、山をのぼっていく。
友人は、女たちのひとりにたずねた「いっそ村ごと、ふもとの水源近くに移したほうが賢明ではないかね」 女の答えはこうだった。「賢明、かもしれませんね。でも、そうしたら私たちは、快適さという誘惑に負けることになると思います」私たち文明人には、この答えはさきほどの答え以上にいぶかしく聞こえるのではないでしょうか?快適であることが、なぜ誘惑と呼ばれるのか?
私たちが手にした洗濯機、自動車、エレベーター、飛行機、電話、ベルトコンベヤー、ロボット、コピューター、要するにおよそ現代社会を構成するすべてのものは、快適な生活のためにつくられたはずです。それとも?
これらのモノは、暮らしをらくにします。骨の折れる仕事から私たちを解放し、もっと本質的なことのために時間をめぐんでくれる。そうではなかったでしようか、私たちを解放するんでしょう?そうです、確かに−。
ただ、何から解放するのでしょう?ひょっとして、まさに本質的なことから?だとしたら、いったいどうなっているんでしょう?私には、あの奇妙な言葉を口にしたインディアン女のほうが、ほんとうはこの私たちのだれよりも、ずっとはるかに解放されて自由なのだ。という思いがつきまとって離れません。 
聖書にも、これに似たふしぎな言葉があります。「人は、たとえ全世界を手に人れても、自分の魂(ゼーレ)を失ったら、何の益があろうか。(マタイ伝16・26)」
何、言ってる、魂がどうのこうのだって!そんなもの、我々はどこかの路上にとっくに置き忘れてきたよ。未来の世の中は徹底的に快適で、完全に本質不在の世界になってるさ。

 あなたはそう思いませんか?ま、新年に乾杯!

ミヒャエル・エンデ1929年、西ドイツ生まれの作家 主な著書に『モモ』『はてしない物語』『サーカス物語』『鏡のなかの鏡−迷宮』『森の賢者ヒダエモン』など。シュタイナー学校の卒業生

朝日新聞元旦号に掲載された文章です。
 

・・・グループワーク・・・
シャンティクティのシステムデザインはどうなっているの?今後はこうしていきたい。をエネルギー、水、栄養分の三種類のグループに分けて話し合います。
健さん、朋子さん達に質問しながら、紙にまとめていきます。
自分の居る場所のエネルギーの流れがどうなっているのかなんて、いままで考えたこともありませんでした。大変な作業です。絵にしたり図にしたりして一枚の紙にまとめていきます。
 
 
 
・・・発表・・・
まとめた事を全体に発表。
<シャンティクティ水の循環  ゆうこさん のぶやん しばちゃん つっちゃん>
井戸(電力でくみ上げる)→食堂、室内トイレ→浄化槽→川 雨水→雨水タンク、コンポストトイレ手洗い用→庭にある池
今後は川の水と雨をためて中水道を作り、室内トイレの流す水に使いたい。湧き水を池にして魚を飼ったり、田んぼの水につかったり、露天風呂にしたりしたい。近くの川では、流れを使って電気を作り、井戸のくみ上げ電力に使いたい。水車を作って石臼でそばを挽いて手打ちそばもできるようにしたい。


 

<水 かめちゃん みいさん さくさん ほうさん>
緩速ろ過システムを作って室内の汚水を全部そこに集めて微生物、水生の植物、プランクトン、小さい魚などに水をきれいにしてもらって田畑に流す。緩速ろ過システムは塩素を使わずに自然の力を借りて水をきれいにできる素敵なシステムだそうです。ヨーロッパでは盛んなものだそう。 一般的には上水道の濾過システムに使われています。


 

<栄養 かとしゅんさん すーさん まきさん はぶちゃん>


 

<栄養 うっちー こうさん サムソンさん あやさん >
食べ物からの栄養と、心の栄養もある。心の栄養は、近所の人におすそわけをしたり、お話をしたりすること。そんな提案もありました。

 

<エネルギー はやとさん やよいっち ともさん もえ アババさん>
電気は電力会社から買っているけれど、今後は太陽光発電に。

 

 しばちゃんから漫画『SEED』の紹介 内容はもちろん面白いそうですが、あとがきがもっとおすすめだそうです。
 
ゆうこさんから『玄米先生』『エコトピアだより』の紹介。


 

・・・夕ご飯・・・
チベットから帰国したばかりの方がチベット料理を作ってくださいました。
チベットでは、料理によく山椒、唐辛子を使うそうです。今日は釜たきご飯、野菜を千切りにして炒めたもの、はるさめに酢で味付けした炒めもの、スープはとっても体にしみこむ優しい味でした。金針菜という野菜が入っているそうです。デザートははったい粉、砂糖を溶かして隠し味にバターを加えたもの。私は初めて食べました。
本当においしかったです。
旅のお話もお聞きしました。

 

・・・畑の計画・・・
うたさんの説明を聞いた後、持ってきた種を、どういう配置で蒔こうか相談します。隣同士に植えるとだめになってしまう野菜があったり、相性がよくてどんどん育つものがあるそうです。簡単に決められると思っていましたけれど、大変でした。なんとか配置が決まりました。
明日が楽しみです。

  

自給の大切さを語っていた森谷さんが綿の糸紬を披露してくださりました。

                                                                                レポート工藤 萌


朝起きると曇天、ホッとしたのも束の間、突然の豪雨。そんな劇的な始まり方をした2日目です。
結局、開始直前に雨はやんで、ホントに良かった〜。

 

まずは道具の説明から、

自然農ではのこぎりガマを使います。成長点の下などを切るときに土にさしても使えます。
くわ:平らなものだと、押さえる時にそのまま使用できて便利。柄の角度は
60度、柄の長さは長いほど良い。

 そして、いよいよ種まき。まずは、かわいらしい棚田の隣に苗床を作り、稲の種をまきました。

●苗床を作る

草を刈る→表土1cmをとる(=草の種を除くため)→根切り→周囲をスコップで掘る(=もぐらよけ、スコップ1コ分の幅×スコップ半分の深さ)

●種をまく

今回まいた種は、農林48号、緑米、赤米。ワラで区分けをしておく。

※種は水に浸けて沈んだ種を、乾かしてから使用する。

 種を指の間から振りこぼしてまく
→種の間隔を3
cm位になるよう位置を調整→種に土をかける(今回は雨上がりの為、培養土で代替)→くわで押さえる→10cm程度に切ったワラをかける→切っていないワラをかける→ワラが飛ばないよう枝を置く

※かけ過ぎると、地温が上がらない。足りないと、土が乾く。どちらも発芽を妨げるので適宜調整が必要。

発芽までは2〜3週間。芽が出たら、長ワラをはずして、鳥に食べられないように糸やパオパオなどの不織布を張る。

通常、苗床は田んぼの中に作る。

 次回はきっと芽が出ているはず、田植えは次々回になりそうです。楽しみですねぇ〜。

畑にも種をまき、苗を植えました。まき方の前に…

●畑の面積を有効に使える作物(ネイティブインディアンの三姉妹)

カボチャ(地をはう)、トウモロコシ(上にのびる)、インゲン(トウモロコシを支柱にして育つ)。この三種は畑を立体的に使えるだけでなく、とても相性が良い為、発育が良い。

ただし、インゲンの成長がトウモロコシの成長を追い抜いてしまうと、支柱として機能しない為、トウモロコシとインゲンの種まきをずらす必要がある。また、トウモロコシは自家受粉をしないため、2列以上で植える。

●交配について

トウモロコシなど種を食べる物は、交配に気を付ける方がよい。(花の時期をずらすだけでもOK)

実を食べる物で、種を取って同じ品種を育てたいと思っていなければ、気にする必要はない。

●種まきの合言葉

一粒は大地に、一粒は鳥に、一粒はわたしに。

●ものさしの代用

親指と小指を目一杯ひらく=20センチ、にぎりこぶし=10センチ、かま=35センチ

…など、教えていただきながら、共有スペースにトウモロコシとカボチャを植えました。

      トウモロコシ

土を少し掘る→種を三粒入れる→土をかけて押さえる→草(ツンツン系)をかける

※保水効果。ツンツン系だと発芽を妨げないので良い。

 

鳥の頭の良さは、あなどれませんね。午後には鳥たちが、畑をちょこちょこ見にきていました。その様子が,建築実習中も、気になって、気になって(スミマセン…)「食べるのは一粒ずつにしておくれ〜。」と心の中でお願いしてしまいました。

      レタス・キャベツの苗

ポットごと入るくらい穴を掘る→苗を植える→穴の周囲の土をかぶせて押さえる→周囲に草をかける→植えてからは水を与えない  状況によっては灌水も必要

※晴れている日は、穴に水を注いでから植える。定植してからも水を与え続けると、根がいつも水をもらえる根になってしまう。

 

家で育てていたトマトも、水を与えすぎた物は、日照りや大量の雨に適応できませんでした。おいしく・強く育ってもらう為には、過保護にせず、 多少のストレスも大切という事でしょうか。

      ジャガイモ

・卵大(50g〜)以上のものは半分〜1/3に切っても芽が出る。芽がたくさん出ている場合は、芽かきして(大きい芽を切って)から植える。(= 沢山の芽が多く出ると、イモが大きく育たないため)

・切って植える場合は、切り口に灰をつけるか、2、3日置いて乾かす。(=病原菌の侵入を防ぐため)

・アンデス地方では10種類くらい植えて、飢饉をしのぐ事ができた。これは、それぞれの耐性が異なっていたため、様々な事態が起こっても、全滅を回避する事ができたため。

 

多様性って大事なのですね。畑実習の間にケンさんが多様性の話を色々してくれました。

モーリさんの講義に出てきた、人類・生物の絶滅理由も同じことですよね。

      葉ごぼう

草・表土をよける→深めに根切り→くわで押さえる→種を点まきする→土をかける→くわで押さえる→草をかける

耕す=前へ、ならす=後ろへ、という動きで無駄なく作業できるそうです。ケンさんや、ウタさんの動きは、ゆっくりのようでいて、無駄がなく、とても素敵です。素敵すぎて「なんだぁ、簡単〜。」という勘違いも引き起こします。

…今はまだ、素敵から程遠いです。ちょっとずつでも身に付けられるよう、日々是精進です。

      葉野菜の苗床(写真はバジル??)

草・表土をよけ・根切り→種を指の間から、振りこぼす→天切り(かまの背で土を斜めにたたいていき、その溝に種を落とす)→草(ツンツン系)をかける

      ねぎ

土を掘り、片側(東西にまくことが多いので、北側?)に土を盛る→盛った土にねぎを立てかける→ワラを入れて→土をかけ、押さえる

      その他の注意事項

      モグラは同じ道を通るので、モグラのトンネルを見つけたら、そこへの種まきは避ける。

      葉物は育苗してから、定植した方がよい。ごぼう・にんじんは移植できない。

      好光性:葉物、嫌光性:瓜物、この性質によって、種のまき方も異なる。

      支柱が必要な物は、種は支柱よりも北側にまく。(=支柱にまきつきやすいため)

  

  

みんなで持ち寄った種を植えました。これからの成長が楽しみだなぁ。

共有スペースには、エンバク(緑肥)、そばも。←やっぱり水車、必要ですか!?

我が4班も、インゲン・キャベツ・レタス・ごぼう・ネギ・ジャガイモなど植えました。

やよいっちが食べたかぼちゃの種も植えましたよ。これぞパーマカルチャー!!

やよいっち、さすがです!私、種は買うもの、と思い込んでいました〜。

(でも買いに行ったおかげで、国産の少なさに気づく事ができましたよ。)

最後に前回まいた種たちの鉢上げ

かわいい苗になっていました。朋子さん、お世話ありがとうございました!!

※安曇野は5月半ばまで霜がおりる。畑にビニールをかけ霜があたらないようにするか、定植の時期をずらすと良い。

   

この写真はアースオーブンの屋根 真ん中にカモミール端に苺が生長しています。

 

ブランチ

ようやくお食事です。畑に夢中でしたが、気付けば相当な空腹感。とっても、おいしかったです。せんべいのような物を細かく握りつぶしてご飯・おかずに振りかけて、スープもかけて、混ぜてから、右手で食べるのが、正式みたいです。

一部メニューについて、タミさんにお話を伺うことができました。

今回は北インド料理です。(インド内でも、東部・西部・南部・北部・内部では料理が全く違う。)

● キャベツとニンジンのサブジー

サブジーとはスパイスを使った炒め煮のこと。使用スパイスは、ターメリック・コリアンダー・クミンシードなど…

● 蒸したジャガイモのカシューナッツ炒め

蒸したジャガイモ(粉ふきいもをつくる要領で)を、にんにく・生姜・玉ねぎ・カシューナッツで炒める。こちらにはカレー粉も入っていたそうです。

● レタスとミントのサラダ、ヨーグルトドレッシングがけ

ヨーグルトドレッシングの材料は、ヨーグルト・すりごま・ミント・塩。これらの材料はそれぞれに体を温める性質があるので、生野菜と合わせると、陰陽バランスが良くなる。

「ミントの風味がすごくするなぁ。」と思っていたら、ドレッシングにも入っていたのですね。

ちなみにインドではサラダという概念が無いようです。おしゃれなレストランのメニューに、たまに見かけるのでオーダーすると……野菜のザク切り(かなり太め)が出てくるそうです。

そして、前日メニューの説明中にチベットの話がでたところで、タミさんの目から突然涙が。話をしているうちに、チベットの方たちの事を思い出した、とのこと。ぽつりぽつりと、涙を流しながら話してくださいました。(詳しくは「ルンタプロジェクト」参照)心を砕いて、悲しみを共有している姿は、本当に優しいお姿でした。帰ってから「ルンタプロジェクト」読みました。世界は広いですね。まだ、まだ、知らないことだらけです。

今回お話を聞かせてもらって、タミさんの優しさや・繊細さに触れる事ができました。料理って、作った人の人柄や気持ちが表れるものだと思います。そんな方に作っていただいたお食事をいただけて、とっても幸せ者です。

建築実習

● 宿題シェア

みんなすごい完成度!!それぞれ発表しました。

 

非電化冷蔵庫、イヤシロ地、ルーフガーデン、ガラスの再利用…などなど、具体的で、素敵なデザインを披露していました。

● 杉山さんからのスライド講義

スライドを用いて、ストローベールの建築風景、世界各国のストローベールハウスの紹介、それからコンセプトのヒントを教えてくださいました。

・ワラは日本で入手しづらい。材料をわざわざ購入して使用するのは、コンセプトに反するのでは?

→たたみを切って使ったらどうか。たたみの処理に畳屋さんも困っている。状態を確認して使用できる廃タタミを利用しては??

・ワラは雨に弱いので建てる時は、壁よりも先に屋根をかける。

・材料別強度:萱>すすき>いね>ワラ

・ベイラー操作は、ほこり・体力・危険性などで大変。

・真実の窓:土壁をぬらず、ガラスで覆って中の様子が見えるようにする。

●グループワーク −コンセプト作り−

各班でコンセプトを練り上げました。

1班:かたつむり玄関「自然とつながる入り口」

自然とつながる入り口…聞いた途端に、ワクワクしました。きっと、かわいい玄関になります。

萌ちゃんデザイン採用のようです。萌ちゃんがとっても嬉しそうでした。良かったね!萌ちゃん。

2班:生き活き楽屋

ただの置き場所ではなく、それぞれが活躍できる準備をする場所、つまり楽屋。

生き活き…って、生活!!という、気付きも得たそうです。

3班:いかそうこ

名前だけだって〜。でもインパクト大事です。「なんだ〜?」って、訪れる人の心をつかむ事でしょう。

この班は、良いと思った案は素直に取り入れるのです。そんな心意気はとっても大事ですよね?!

4班:自然の呼吸・地球のめぐみ

倉庫だけでなく、居心地の良い空間づくりに配慮されていたようです。

軒下を、みんな(植物も人も)のお休み処と設定した案が、採用されるようです。

●お施主さんの希望

現場を見て、全員で具体的なイメージを共有しました。

いかそうこ 異花創個 個の持っている可能性をつながりによって生かす
安曇野パーマカルチャー塾では今年は ストロベールと畳ハウスを作ります。
ストロベールは断熱性がよく曲線を生かせる素材です。
畳ハウスは捨てられる畳を別用途で生かす素材 処理に1500円かかるのだそうです。
断熱材 構造材として藁畳を使い切ります。

以下はコンセプトデザインです。どんな物ができるか楽しみですね。

コンセプト:以下のミックス

 イカソウコ  個の持っている可能性を つながりによって生かす

- 自然の恵をイカソウコ
- 生き生き楽屋
- 自然の呼吸・地球のめぐみ

20090426permab069.jpg

機能概要:
- タタミハウス 捨てられる産業廃棄物を再利用 断熱材として下地材として使用する
- 東向きに片流れの屋根を、鉄平石葺き
   鉄平石は商品にならない規格外の物を採石場で譲って戴く 2トン車 2000円
-基礎を20pほどあげる 石積み これは土砂崩れの石を利用 無料
- 屋根の勾配を緩くして軒先を長く取り、軒下にベンチ、ハーブ乾燥
-倉庫と離し 流し台の上部に雨水タンクを、温水x1, 冷水x1 設置 
   将来的には沢水の利用 可能性の検討模索 
-ソーラー温水器を屋根に設置 台所の食器洗いに利用する 断熱に畳や籾殻の利用
     友人から無料で戴いたソーラーパネルを利用
-非電化冷蔵庫を設置 食品貯蔵庫 ゴミ処理 電気を使わなくても放射冷却で冷蔵
-台所上を草屋根 ルーフトップガーデンにしてみる 
   将来的な母屋の草屋根化に向けての実験模索

ワンアースプロジェクトの実施 これをかなり実施できる可能性があります。

自然とつながる入り口 カタツムリ玄関
   スローなカタツムリの
ストローベイルハウス

3匹の子豚で1番評価の低かったワラの家 このワラも土や漆喰とつながることで今までにはない特徴が生まれます。それはつながりです。実際に煉瓦は強固な物ですが森林破壊をもたらしてできている物だという認識も必要かもしれません。

入り口は
ストローベイルの曲線を生かして丸みのある入り口とする。
シャンティクティのコンセプトを表現できる入り口
ドアも四角でなく 丸い曲線を生かすドアーにする
明かり取りの窓も曲線を生かす。漁師が使う浮き球なんかも利用できるとおもしろい
色とりどりのワインの瓶の壁も可能
ステンドグラスをはめ込むことも可能

20090426permab056.jpg

テラスで記念撮影 フィンドフォンに出かけている杉浦さんを除いて全員が集合 

 

盛りだくさんで、濃い〜2日目も、終了〜。今回もお楽しみ様でした。

最後には、お手製のよもぎダンゴが!そして沢庵も!!

とってもおいしかったです。ありがとうございました。

                             レポート うっちー

はぶちゃんsaid
 その1 自然の恵み、生き活きイカした、生花草庫
 その2 自然の恵み、如何に活かすか、生花草庫
 その3 自然の恵み、活かさなイカん、生花草庫