2005年建築実習 アースオーブンと薪小屋作り 4月
13:30 アースオーブンのコンセプトデザイン&アイテムデザイン(グループごとに) 建物の特徴を表す「コンセプト」=目指す方向性、大切にしたいこと等を考えて、それを一言で言い表す「キャッチフレーズ」にまとめます。もちろん前回学習した「循環」という視点を大切にしながら取り組みます。そして「こんな風にしたい」「こんな形はどう?」とアイディアを出し合い、具体的な形にしていきました。
<薪小屋とバーベキュー場併設のアースオーブン> ・ 建設予定地はティピーの横。 ・ 幅は一間半(2.7m)奥行きは半間+4分の1間(1.365m) ・ 子どもたちが使います。(もちろん大人も)
14:45 発表 <すーさん、しずちゃん、みずきちゃん、みほのグループ> 「なんでもガマ−」 ・ 必要なものはすべてそこにある。 ・ エネルギーを逃しません。(雨水、熱) ・ 雨の日でも寒くても使えます。 ・ 子どもたちが循環のシステムを見て分かります。 <しんさん、おかくい、ナツキータのグループ> 「つながりんぐ Earth Kitchen」 ・ 遊び心のある空間:デザインを考える ・ 子どもにも大人にも使いやすい:作業台の高さを工夫する。 ・ 熱を利用する:蓄熱、保温棚 ・ 雨水の利用:手洗う ・ コミュニケーションでつながる <みゆきさん、ととやん、ぷーみん、みずちゃんのグループ> ・ 子どもが使いやすい ・ 遊び心を工夫:子どもに製作に参加してもらう。 ・ かまの炭をバーベキューかまに簡単に移動させるシステム(ところてん式) ・ えんとつをつけた方がよいのでは?
3つのグループのアイディアをひとつにまとめあげて・・コンセプトは「つながりんぐ Earth kitchen」に決定!建築のプロのすーさんが、みんなのアイディアをホワイトボードにスケッチしながらまとめていきます。 ・ アースオーブンは真ん中にする。 ・ むかって右側はバーベキュー場と作業台。小屋の周りを囲んでバーベキューができるスタイル。 ・ 左側は薪置き場、薪の収納は多めにできるようにする。 ・ 壁面にはたのしいデザインを。(太陽と月をモチーフにして) ・ 廃物利用の砂時計を作ってつけよう! どんどん意見がでて、あっという間に素敵なスケッチが完成しました。これで来月は「墨つけ」ができます。このスケッチをすーさんが宿題として持って帰り、設計図にしてくれるよていです。たのしみですね!すーさん、がんばってくださいね、よろしくお願いします。 画像をクリックすると大きな画像になります。
5月
[ 建築実習 ] 講師:梅ちゃん
11:50
○本日の建築実習の課題
墨付け : 材に墨で線をつけること。
刻 み : 「ほぞ」と「ほぞ穴」を作ること。
○「番付表」の見方
縦にも横にも1尺ごとに記号がついている。
縦は、い ろ は に ほ ・・・・・・。
横は、一 二 三 四 五 ・・・・・。
場所を表すときは、「い通りの一」、「に通りのまた二(二と三の真ん中)」などと言う。
・1尺=約303mm
・1間=6尺
・1寸=約30.3mm
○チーム分け
*土台チーム (コウタロウさん・トトコさん・ミズちゃん {エミュー・サヨコさん} )
*柱・束チーム
(トモさん・ミユキちゃん・サトコさん・オカクイさん・トモちゃん)
*桁・母屋チーム
(ジュンさん・ミホさん・ミズキちゃん・ナツキータ・シンさん・シズ)
☆スーさんは全体のアドバイザーです!
○図面書き&墨つけ
12:10 各チーム作業開始
施工図から、自分たちの担当する材の長さ、墨付けの位置などを理解し、図にします。各班、苦戦!
12:30 お昼
おいしいカレー&ピザ!
13:20 作業続き開始
図面の書き終わったチームから墨つけへ。差し金・コンベックスなどの道具を使いました。
・材の長さを測って切る。
・材の中心線の墨つけをする。
15:40 材の天面に材の位置の名称を明記して、材を片付け、建築実習終了。
この混乱状態ではとても墨つけに辿り着けないだろうと思われた建築実習でしたが、みんなの力と梅ちゃん・スーさん・やっさんのサポートのおかげで無事墨つけまで辿り着きました。エミューとサヨさんにも手伝ってもらいました!次回は墨付けの続きときざみが出来そうです。
6月
11:15〜 建築実習(ノミの鬘(かつら)あわせ)
12:00〜 昼食(野菜たっぷりの玄米カレーとレタスのピザ)
13:15〜 建築実習(墨付けの続きとその確認)
▼ 2:30〜【建築実習】基礎作りの説明 *農業実習(各グループのは畑の手入れ)に入る前に、臼井さんを中心にアースオーブン建築 の基礎作りについて説明を受ける。 ◎「パーマカルチャーでは観察に基づくゾーニング(どこにつくるのが合理的か)が非常に大 切になってくる」との梅さんの説明に続いて、施主である臼井さんから建築する場所の説明 と、「基礎はコンクリートによる“ベタ打ち”で行こうと思う」との説明。その後、場所の 観察と調査、基礎作りへと進んだ。 ◎ 傾斜の測定 水平器を使って傾斜を測定。建築予定地は高低差が約30cmであることがわかった。 ◎ 水遣り ㈰建築場所の外側の四隅に杭(水杭)を打つ(位置は“だいたい”で良い)。 ㈪それぞれの杭の同じ高さに印を付ける。 (1)ホースの水の水位を利用 バケツなどのタンクからホースで水をひき、タンクの中の水位とホース先の 水位とが同じになる性質を利用して同じ高さを割り出す。水の水位から何cm 下にするかを決めて印をつける。 (2)rレベル測量器を利用 レベル測量では,単眼鏡をを水平に保って測点ごとに高さを確認するが測量器の調子が悪く、断念! 図らずも、機械に頼らない“生活の知恵”の偉大さが示された。 ㈫水貫を取り付ける ㈬水糸を張る (1)長い方の辺にそってまずは1本の水糸を張る。 (2)その水糸に垂直に交差するようにもう一本の水糸を張る。 * 垂直の出し方:3本の材に、尺棒を使って3:4:5の長さとなるように印をつける。それぞれの長さが3辺となる三角形を作るように材を打ち付けると、正確な直角三角形が完成する(中学で習ったよな〜)。 (3)基礎の寸法にそって各辺の長さを決め、(2)の方法を使って、残りの水糸を張る。 これで、基礎の形が空中に浮かんだようになり、後は水糸の交点から何cm下がりかで基礎 の位置が決まる(交点から錘のついた糸をぶら下げる)。本日はここまでとなった。
*建築実習の途中で、今回の特別講師の三井さんが登場。長い髪の毛とひげ、そしてとても 優しい澄んだ瞳が印象的な人だった
8月 10:30〜【建築実習】今日の目標:土台据え、建前、タル木打ち、鼻隠しです。 小杉さん指導のもと、建前にとりかかりました。 ・まずは、小杉さんから、土台の組み立て方の説明。 ・ボルトで基礎の枕木と土台をとめ、組み立てていきます。 ・土台の組み立てが終わり、順番に柱を立てていきます。 柱の上に、梁と柄を組んでいきます。 ・今まで作り上げた部分部分が、つながって、形になっていく様は感動です。 ・掛矢を振るい、ほぞに納めます。 ・柱の垂直を確認。サゲフリを垂らし、垂直を確認。 ・柱を押して、垂直にし、筋交で仮止めします。 ランチタイム 冷しそばとピザ 小祝さんご一家もご一緒に。 13:30〜【建築実習のつづき】 ・垂木を斜めに釘を打ち付けます。垂木の先端 端(はな)の部分は切断 ・端(はな)隠し・破風を打ち、野地板を打ち付けていきます。 ・その上に、ルーフィングを敷きます。 ・筋交、金具(かすがい、ねじり金具、羽子板)で補強します。 ・間柱を入れて完成。 ・みんなで記念写真。やればできるものですね。自信がつきました。 今回も舞台裏で支えていただきました 小杉さん、ケンさん、梅さん、詩さん、やっさんに感謝です。 見えないところで、事前に土台基礎の準備をしていただきまして、ありがとうございました。 9月 【建築実習】
【昼食】 「アースオーブン作り」 梅ちゃんより、今日の作業の説明を受ける。 作業は大きく分けて二つ 1.薪入れ小屋のスペースを作る、増築作業 2.アースオーブンを作るための粘土こね作業と土台作り 1.アースオーブンの土台は「大谷石(1枚:約2500円)を使っている。これは火に 強い石で、膨張率が安定しているので、この石を使うことがベストである。鉄板とレ ンガはゆがんでくることがある。曲線にする場合は薄いベニヤ板を使う。 2.まずはアースオーブンの土台にくり抜き部分になる内径と外径をを鉛筆で書き込 んでいく。 3.内径に合わせて、ブロックを積んでいく。
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