2007年建築実習コンポストトイレづくり

 

2003年建築実習 コンポストトイレを作る

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森の子にコンポストトイレが誕生

コンポストトイレってなに!                          臼井健二

パーマカルチャーという言葉を知っていますか。パーマカルチャーとは「持続可能な農的くらしのデザイン」オーストラリアのビルモリスンが提唱して体系づけた21世記型の生活の知恵です。
便利さの上で今まで専業分業化されてきた知恵を 融合統合して持続可能な暮らしをしていこうという考えです。
屎尿も畑に返してあげれば無駄もなく処理にお金も時間も必要ありません。農業 エネルギー 建築 等関連性の中で再構築しようという考えです。
トイレなどもただ水に流してしまうのでなく 屎尿も発酵させて畑に還元します。水分と大便を分離して好嫌気発酵をすることにより より早く発酵が進みます。臭いも落ち葉や木挽き糠で覆うことによって臭わない快適なトイレが実現します。森の子は森の中で落ち葉もいっぱいあります。林の中で用足しをするのが1番気持ちがいいのですが大人はちょっと気になります。コンポストトイレができれば森の木々や紅葉を見ながら森と一体となれます。

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森の子に21世記型のトイレが実現します。わーい ワイ。

シャロムではパーマカルチャーの講座を年間を通じてやっていますがこのコンポストトイレを建築実習と言うことで実習生が作ります。

使えるようになるのは秋ですがきっと素敵なトイレが森の中に実現すると思います。乞うご期待! 

構造は便槽を大きなポリバケツ(漬け物桶)の下に落ち葉を敷き排泄物の上には落ち葉や木挽き糠をかけていきます。バケツの下には穴があいていて水分が分離されます。8分目くらいになったら新しいものと取り替え蓋をして発酵を待ちます。最後には畑に還元されて飼料となります。持続可能な農的くらしの一環として森の子も一緒に歩みます。

13:00/15:30    建築実習 コンポストトイレの設計

議論百出の3班の検討結果の発表 それぞれユニークなトイレのデザインや考え方が紹介されました。
1班は夢があるトイレで2つの便そうを作り 小と大で分ける考え 2班は男性用のトイレを作り手洗いが小用に流れるような構造で雨水を生かすデザインです。3班は和式型で大 小を便器で分離清潔度重視の設計になりました。この各班の考えをまとめて次回までに図面にすることになりました。

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午後 --- 建築実習(コンポストトイレの設計)---

 ここでもランダムに3つのグループに分け、前回の宿題だったトイレの設計をそれぞれ持ち合って、まとめ上げる作業になった。
ただ各自トイレに対する想いは熱く、真剣に語り過ぎて、なかなかカタチにならない。
全員の願いを叶えることのできる夢のトイレを作ろうとしたら大変な事になりそうだ。各々いろいろな要求があるので三日三晩ぶっ続けで話しても足りないくらいの勢いだったが、いつの間にか時間ギリギリ。なんとか班内でまとめて代表者によるプレゼンテーション。さすが建築家の方が2人もいるのでみんなの言葉が絵になり、形になるのも早かった。
一班は大小便座を横に並べどちらかを選択して使用するタイプ。二班は大小混同する簡易タイプの他に男性用の小便器を別の所に設ける。
三班は和式便器の前後に落とし口を設けて分離するタイプとまた見事に多様なアイデアが各班から出てきて面白い。
全ての案にも長所有り短所有りでなかなか決定しにくく、各アイデアの折衷案を模索。決定的に別れる和式派、洋式派の多数決をしたところ洋式の方が多かったので、そちらに決定。大まかな路線が決まった所で建築家のお二人(余川さん、宮本さん)に具体的な設計を次回までにお願いする事に。
それにしてもトイレ一つにこれだけいろいろなプランが出てくる事に感心した。

 「多様性」ー 人間も多様であるから生きて行けるのだと思う。
どれだけ優秀なクローンが沢山いても、優秀でなくても(どこを指してそう言うのか分からないが)多様な人間の集合体の方が強く、美しく、健康なのではないだろうか。
有機的に出来ている人間が機械的な考えや行動をする事で矛盾が生じるのではないだろうか。
トイレ談議の最中に人間はパーマカルチャー的であると思う。逆にパーマカルチャーは人間的だと、そして自然の姿だと思えた。

                                  以上   2003428       竹内ユウイチ

コンポストトイレ資料

舎爐夢(シャロム)ヒュッテの臼井健二です。
コンポストトイレの件 幼稚園森の子のお母さん達と検討をしました。
まず建物はなるべく小さなもの 子供が利用でき安心なこと 簡易型でOK

以上の点をふまえて 大小共用型とし使えそうなものを当たってみました。
スペースに限りがあり森の中に大きな建物を控えたい。
便槽はぼかし飼料専用容器を使ってみたいと思います。すこし小さいですがその分交換には誰でもできます。
この容器は下に網があり水分が分離できます。また蛇口が付いており値段は1800円です。
この容器を3個ほど用意します。
便器はポータブルの簡易トイレを利用します。値段は5000円 子供の小用大便も可能です。
ふたも付いており清潔です。
検討ください。これにより建物はかなりシンプルで利用しやすくなります。
皆さん意見をお寄せ下さい。

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> どうも、ユウイチです。
>
>
トイレの設計案についてです。
>
>
ぼくも臼井さんや実際に使用される方々の提案に添って
>
このコンポストトイレを製作するのが良いと思います。
>
建築実習という始めての建物を作ってみるという所で考えても
>
作る事を楽しむ(学ぶ)事や、完成させて使用してみる事も
>
大事なのではないでしょうか?

そうですね。

>
ただ前回の安曇野でのトイレ談議はこれからみなさんが自身で
>
それを作るときに大いに役立つものだったと思っています。

まさにその通りです。

>
そして、何よりも楽しい意見の交換会だったと思います。
>
三人寄れば文殊の知恵ですが、十数人集まれば大日さんレベル?
>
たとえどんな結果(カタチ)になったとしても
>
楽しいプロセスになりそうですね。どきどきワクワクしてます。

私は完成することよりも過程の方が大事だと思っています。トイレ談義は楽し
かったです。
何時かは夢のトイレを作ってみたいです。来年あたりはメタンガスのトイレにも
挑戦してみたいです。

>
>
追伸:ML形式で活発な意見交換が出来れば、月一回の短い時間も
>
焦らないで済むかもしれませんね。顔を合わせたから出来る会話も
>
あるでしょうけど。。。

はいその通りです。これからが楽しみです。田舎も都会も 東京も安曇野もない
時代 メイナク族で言う ひとつを実感します。
メイナクには幸せという言葉や自然という言葉がありません。言葉はひとつのも
のを分けるもの 彼らの原理は ひとつ 田舎も都会も 東京も安曇野もない時
代 現代テクノロジーは人を結ぶ事を可能にしました。人間も捨てたものではあ
りません。
分析的考えから 総括的な考えに至るのがパーマカルチャーです。そう ひとつ
です。仲間がひとつ それが幸せと言うことでしょう。これから畑に行って来ま
す。
ではまた

20:30/22:00    コンポストトイレのデザインの決定

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設計図の確認と材のわり出し・・・

昨夜、設楽さん・余川さん・宮本さんに練り直していただいた設計図を、余川さんから説明していただく。当初より小さめでシンプルな設計になっていることを、みんなで確認しあう。

柱が4本、梁が8本、計12本。材の太さは3寸、仕口をそれぞれにつける。「いの一番二番、ろの一番二番」という方法で、それぞれの柱と梁に番号をふっていく。そして、1人1本どちらかを担当するように割り当てていく。

A4の方眼紙に担当する柱もしくは梁の展開図(1/10の大きさ)を各自描いていく。これは実際に切り出す際に間違わないようにするためにも大切な工程である。自分で実際にやってみるとこれがまた難しい。柱や梁1本でこれだけ苦労するとは、建築家や大工さんのすごさを改めて実感した。

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墨つけ・切り出し・・・

展開図を描き終え、設楽さんの厳しいチェックをクリアした人から、材の墨つけ・切り出しを行なう。先ほど描いた展開図をもとに、各自担当の柱もしくは梁の長さに材を測り、慎重に鋸で切っていく。すんなりと切ってしまう人、なんども曲がりながらやっとのことで切り終える人、さまざまだ。

時間のある人は、仕口の墨つけも行なう。しかし、展開図の作成に時間がかかってしまい墨つけまで出来なかった人がほとんど。それでも全員が、自分担当の材を無事切れたことに、達成感と安堵を感じることが出来た。

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建築実習 コンポストトイレの基礎作り  AM10:45〜
 基礎作りはシャロムの臼井さんがリード。
 建築は土台があって、その先に成り立つもの。
 建物が永くもつためにはどうしたらいいのか?
 それにはまずきちんとした基礎を作ることが大切。
 ということでまずは 現在建築中のストローベイルハウスの基礎を見ながら手順の説明。

 水平器や水遣りや三角形の頂点から錘を吊るし角度が90度に なるようにする方法等水平のとり方の説明も。
 人間の目で見ても、けっこういける!?
 ピサの斜塔ならぬシャロムのコンポスト斜塔の完成も近い!?

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 実際にコンポストトイレを建築する現場に場所を移し、実習は続く。
 今回は建物の大きさやまわりの状態から判断して 独立基礎を作ることに決定。家の重さを点で支えることになるわけだから
 しっかりとしたものを作らねば・・・
 霜柱によってあがってしまうのを防ぐために50cmほどは地中へ基礎を いれる必要があるとのこと。(東京なら20〜30cm程度 だそうです。) 
 まずは場所の決定。レベルをとり、作業するために外枠の設置。
 杭を四ヶ所おおよそ正方形になるように地面に打つ。
 その杭にオートレベルで高さをとり、そこにぬき(横板)を打ちつける。

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 出来た外枠の全ての面からトイレの大きさに合わせて水糸(紐)をはり、その交点が90度に交わるようにし、実際の建物の場所   が決定する。

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 次に水糸の交点の下に基礎用の穴を掘るために目印をし、一旦作業しやすくするために、水糸(紐)をはずす。
 農実習が時間おしてしまったせいもあり、ここまでは臼井さんが 解説つきでテキパキと仕事をこなしていく。
 その流れるような動きに一同・・・ さあここから再び人力を集結させる時。

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 塾生が交代で基礎用の穴掘り。水糸の交点に穴の中心がくるように 気を使いながら作業。
 外枠の水平面から穴の深さが一定になるようにするため (設置場所が少し傾斜している。)土地が高い側ほど深く穴を掘る
 必要が生じる。時折外枠に棒を渡し、そこからの穴の深さ、 位置を測りながら作業は続く。
 ここまでが基本だから、この一連の作業ができれば基礎はどこにでも作れるはず。この独立基礎はベランダなどを作るときには便 利とのこと
 臼井さんからは 「あまり神経質になりすぎずに、全体を俯瞰する必要がある。でも要所は細心の注意を払うことも必要。」との言  葉。
 バランス感覚が重要なのかな。
 穴掘りが終わると、次は底に石をひき踏み固める。

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 本来ならば、その上からステコンをうち平らにしてボイド管を立てるのだが今回はそこは省略です。電動カッターにて切断したボイド 管を石の上に 直に立て、石と土を戻しボイド管を固定する。
 あとはコンクリートを流し、はごいたを設置して基礎の完成。

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 なんですが時間がないため、臼井さんが行っておいてくれるとのこと。
 もう一度紐を張りなおし、ボイド管の中心と水糸の交点が合っているかを確認。すると少しのズレがあることが判明。
 誰もがもう一度やり直しかと思った瞬間、おもむろに臼井さん登場。
 突然ボイド管を蹴りはじめた。何度か蹴るうちに・・・
 「これで大丈夫でしょう。」とちょっと斜めになった気もしないではないが ボイド管の位置がずれ、中心が紐の交点へ・・・。凄   い!!
 再び管の周りを踏み固め直して完成です。
 私もいつか基礎を蹴れる男になりたいと思いました。(笑)

 それからもうひとつ、どうやってそのボイド管の中に同じ高さでコンクリートを流し込むのか、疑問でしたが、臼井さんは張った紐か ら一定の高さをとり、ボイド管の外側に印をつけ、そこに外側から釘を打ったのでした。

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 なるほどこれで一目瞭然、はっきりと目印ができたわけです。
 これには一同感心しきり、これぞ現場の知恵。お見事でした。

(待ってましたの昼食はカレーライスとピザ。中にはビール片手の人も・・・
 先程の取れたてジャガイモを石釜にいれて火を入れ、皆でいただく。
 塩とバターと・・・これは格別でした。自然の恵みに感謝。)


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裏の林では桑の実がたわわに実っています。昼食後の自然の恵みのデザートタイムです。

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13:00/15:30    建築実習 材の刻み

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 いつも頼りになるパーマカルチャー伝道士・設楽さん指導のもと 資材置き場から前回切り出した材を運び出し実習が始まる。
 皆、各自のうけもった材の刻みを完成させるべく、黙々と作業をすすめている。その姿は塾の第一回目、初めての建築実習で基本 的な道具の使い方から指導を受けていた時とは明らかに違って見えた。

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 私たちは前回参加出来なかったため、まずは鑿のかつらをとることから 始めていたが、思うようにはかどらず、苦戦。
 周りでも寸法を誤って切り出された材の存在が発覚するアクシデントもあったが、ほぞを短くすることで乗り切る工夫をし、解決。
 ほぞ穴を開ける機械の操作説明も行われたが、ドリルで四角い穴が開いていく様が不思議であった。

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 実習時間はあっという間に過ぎ去ってしまい、私自身は結局ほとんど 進展がないまま次回に持ち越しとなってしまった。改めて  大工さんや はじめ職人といわれる人たちの技術のすごさを感じる。
 材を片付け、掃除して本日の作業は終了〜。

ふりかえりと次回の確認
 塾生ひとりひとり一番印象的だったことなど簡単に感想を述べ合う。
 当然ですが皆、印象に残る部分や感じ方は違うので、納得したり、 感心したり、思い出させてくれたり、様々です。
 そうした様々な個性がこうして集まって、同じ目標にむかって作業することを通してお互いを知り合い、刺激し合い、成長していけ  たら・・・こんな素敵な出会いが出来たことに改めて感謝できるこの時間が私はとても好きです。

2003629pama11.JPG (91638 バイト) 全員で記念写真です。

     建築実習 「コンポストトイレの部材の刻み」

予定ではここでお楽しみの農業実習になるところだが、明日午前中の棟上げに間に合わす為、即、材の刻みに入る。 

指示を待つまでもなく皆、マイ鑿・マイ金槌を手にもくもくと自分の材に向かう。

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かく言う私も、もう「大工仕事は苦手」などと言ってはいられない。とにかく今日中に自分の刻みを終えなければ。担当している部材は垂木を乗せる傾斜部分が入った桁材。角度をつけて削っていかなくてはならない。垂木の幅に鋸を入れて、その間の部分を鑿で削り始める。ナント、これが面白い。「はまって」しまった。

周囲では着々と仕事が進んでいる様子。

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 今回特別参加の強力な助っ人高橋姉弟は、お休みの人の材を担当してテキパキと作業を進めている。

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みちるお姉ちゃん。タオルを粋に頭に巻き、切れ長の目でエモノ(材木)を見つめる姿は美しい。

弟洋平君。作業がひときわ遅れているのを見て取ったのか、すかさず私の援護に回る。「鑿を使うのは初めて」と言い乍らその手際はなかなかのもの。見る間に穴が穿たれてゆく。頼もしいぞ!青少年。

ここにきてぽつぽつと間違いが発覚してくるが、あわてない、あわてない。設楽さん、余川現場監督が頭を寄せ合い、すぐに変更の指示がとぶ。ミスした方の部材に合わせて関係する材の刻み寸法を変えていくのだ。

「あっ!失敗した」の声があがる。「大丈夫だよ!」と声が返る。

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皆、回を追うごとにより大胆に、臨機応変になってゆく。その変貌振りに目を瞠っているのは私だけではあるまい。天闘武士魂ならぬ“臼井健二魂”が乗り移ったかの様である。

 あっという間の夕暮れ。照明が入り「終わらない人は蛍見学はなし」という臼井さんのハッパに益々気合いが入る。自分の刻みが終わった人は自然にまだの人の手伝いに。かく言う私も何人もの人に手伝って頂きました。ありがとう。ありがとう。

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 8割がた作業が終わり、明日の見込みがついて安心したのか余川現場監督がブランコに乗るなどして余裕を見せ始めた頃、「夕食ですよ」の声。

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明日の建前にまくお餅も 森の子の敬子さんから届けられました。

ありがとうございました。
パーマカルチャー塾の方たちに、初めて触れ、人と人の距離の近さと前向きな姿を感じました。そして、森の子を支えてくれる人達がここにもいると思いました。自分達を支えてくれる人達の顔が見れて良かったなあと思います。私は、感謝の気持ちでいっぱいです。 森の子 敬子

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  AM:00〜 建築実習 T ― 部材の刻みの仕上げ〜一気に上棟へ

   昨日かなり進めていたので、もう終って他の人の手伝いが出来る人や、目処が立って余裕の人、私のように間違いが発覚し修正したらまた違っていて、満身創痍の部材を抱えた人など悲喜こもごもの面々。何も分らなかった人達が、何時しか黙々と作業を進められるようになっています。皆いつの間に覚えたのかと感心しました。

作業が進み、部材同士、枘と枘穴を合わせてみると色々と食違いが出てくる。担当者、設楽さん、監理者余川さんらで、“まずいなそれは”などと言っていても、施主兼現場監督(の様に作業内容に精通している)臼井さんの“いい!それで行く。”の一声で決まり。とにかく昨日「森の子」の方に、明日は昼前に上棟式を行いますと言ってあるので、何としてもそこにもって行かなくてはならない。棟上げへと向けてことは一気に進んでゆく。

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部材の刻みが終ったところで仮組みしてみる。やはり途中で何箇所か変更しているので、合わないところが有る。枘と枘穴の大きさや深さが合っていない箇所を微調整する。私の担当の柱は小屋側の枘の向きが違っていたので、30×6030×30と小さくし、枘穴の向きも違っていて、これは直行方向にも穴を開けて凌いでいたので、何とか形は留めているものの最早構造材の体はなしていませんでした。掛け矢で叩き込むところまでは何とか持ちこたえていましたが、もう一方の柱の側の枘が合わなくてばらすのには耐えられず、枘が取れてしまいました。これは一大事で、本来ならば作り直さなければならない処ですが、なにせ上棟させなければいけないので、木工用ボンドで接着するという荒業を使い乗り切ってしまう。(何事も無く屋根が乗っているだけなら良いのですが、風で屋根を吹き上げられたり、地震とかの水平方向の力が加わればひとたまりも無いと思いますから、次回金物で補強しましょう。)

そしていよいよ建て方です。仮組みした部材を運び基礎の上に組上げる。仮組みした面と面の間の梁や足堅めは、両側から掛け矢で叩き組み込む。程なく組上がり、水平垂直の精度を確認する。曲尺(さしがね)を当てて掛け矢で叩き調整する。鉛直方向は下げ振りなどを使うと良い。調整したところで仮筋違いで固める。そして垂木を渡して仮止めし、目出度く上棟。これを目指してはいたのですが、実際出来てみると良く此処まで来れたなと思いました。皆さんご苦労様でした。

そして上棟式。御祓いをし、立派に祝詞も唱える。そして森の子の人たちが搗いて下さった御餅の餅撒きで歓声を上げる。物は小さいのですが、皆の努力の結晶の上棟を祝うのに相応しい、暖かく楽しい上棟式でした。

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●上棟祭
 
 上棟祭は「むねあげのまつり」といいますが、普通は「じょうとうさい」または「棟上げ・建て前」ともいいます。基礎工事が終って、柱が立ち棟木があがったときに行う神事です。
 建物の新築あるいは増改築等に際し、棟木を上げるに当たり、家屋の守護神並びに工匠の神をまつり、末長く禍なく、良き建物として栄えることを祈るお祭りです。このお祭りは、建物に関わるお祭りとして、最も重要な神事です。
●御祭神(お祭りする神様)
・産土大神(その土地の守り神、氏神様)
・屋船久久遅神・屋船豊受姫神(家屋の守り神)
・手置帆負神・彦狭知神(工匠の守り神)
 地鎮祭と違うところは、上棟、槌打、散餅、散銭の儀があることです。
槌打の儀というのは、「千歳棟」「万歳棟」「永々棟」のかけ声とともに、木槌で棟木の元末を打ち堅める儀式です。
 散餅・散銭の儀というのは、屋根の上より、餅と銭を撒く儀式で、方位の神様へのお供え物とも、また福を頒ける意ともいわれています。 

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『此れの所を厳(イツ)の磐境(イハサカ)と斎(イハヒ)定めて招(ヲキ)奉る、掛けまくも畏き産土(ウブスナ)大神を始めて、大地主(オホトコヌシ)大神・埴安姫(ハニヤスヒメ)大神、また屋船(ヤフネ)大神等の御前に恐み恐みも白(マホ)さく。この度、「森の子」が新しい家居を「パーマカルチャーの面々」が請負ひ建てむとして、此の所の荒草木根(アラクサキノネ)を刈除き大石小石を拾ひ均(ナラ)して、今日の生日(イクヒ)の足日(タルヒ)にしも地鎮(トコシズメ)祭を慎み敬ひ執行(トリオコナ)はむと、種々(クサグサ)物を献り御祭仕奉(ツカヘ)る事を平らけく安らけく聞食(キコシメ)して、今ゆ行先此の事に関係(アヅカ)れる工匠人(タクミビト)等に手の躓(マガ)ひ足の躓(マガ)ひ有らしめず、工業(タクミワザ)は飛騨人の打つ墨縄(スミナハ)の速けく事成(コトナ)さしめ給ひて、建上(タテア)げむ真柱直く正しく取葺(トリフ)かむ甍の高く美はしく、踏馴らす土平らかに築上げし磐盤(イハクラ)の弥(イヤ)固らかに、雨風の災害(ワザハヒ)は更なり地震岩壊(ナイイハクエ)の損害(ソコナヒ)無く、弥遠永(トホナガ)に些(イササ)かの異(ケ)しき事危き事も有らしめ給はず、安(ヤスラ)けく平(タヒ)らかに常磐堅磐(トキハカキハ)に子孫(ウミノコ)の八十続(ヤソツヅ)きと共に立栄えしめ給へと、恐み恐みも称辞申鎮納(タダヘゴトマヲシシズメヲサ)め畢(ヲ)へ奉らくと白す』

敬子さんからのメール 

夏休みに入って1週間が過ぎました。今日は、パーマカルチャー塾の人達が、森の子の子ども達のために作ってくれているコンポストトイレの建前の日でした。 昨日から、今日の午前中までに、間に合うようにと夜まで作業をしていました。 夏休みということで、森の子の子ども達全員は集まることができませんでしたが、建前の儀式が行われました。 塾の方が、祝詞を上げ、みんなで祈り、餅まきが始まりました。Mちゃん達がまかれるお餅を拾いました。 私は、屋根の上にのせてもらい、お餅をまきました。お手伝いが何もできなかったのに、お餅をまかせてもらい、とても恐縮しましたが、皆さんの気持ちが嬉しく、感謝の気持ちでいっぱいです。 シャロムのところで森の子の活動をさせてもらったおかげで、パーマカルチャー塾の活動に触れることができ、自然体で生きていこうとする人達と出会うことができ、「所有より共有」という豊かさを感じました。 子ども達は、休み明けにびっくりすることでしょう。      森の子 けいこ

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      PM0:00〜 お待ちかね、シャロムのカレーとピザの昼食。そして暫しの休憩。

 

      PM2:00〜 建築実習 U ― 野地板・床張り

 取り掛かる前に臼井さんより、バケツ受けの二重床は設けず、土間コンの上にそのまま置く事で工事を少しでも簡素化することと、足元の虫除けの為の塞ぎは、石を積んでモルタルで固めようとの提案が有り、変更する事になる。

午前中の、一気に上棟まで持っていったの作業の疲れと、ひとつ大きな山を越した事での安堵感・脱力感からか、午後の出だしは少し足取りが重い。しかし元気印臼井さんの迫力に押され、垂木の釘打ち、切断、野地板張りと作業は進んでゆく。垂木・野地板は長めに出しておいて後で丸鋸で切り落とす。(こうすると先端を綺麗に揃えられる。)

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ここで、外壁の下見板張りの角の納まりをどうするかという話から、南京下見板張りを、角を綺麗に納め易いドイツ下見(上下の板の重なり部分を相决りにする。)に変更する。すぐに外壁加工班が編成され作業小屋で作業に掛かる。

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また別のチームはバケツ受けの台を作る。

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床の方も根太を組み床板を張ってゆく。

皆それぞれに作業を見つけ楽しそうにやっている。床板を張ったところで、コンポストのバケツ用の穴を臼井さんがジグソーでいとも簡単に開け、ホホーと見ている間に簡易便器も据えられ、今日の作業は終了となる。

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形を現したその小さな建物は祠のようにも見え、お地蔵さんを祀っておきたいような佇まいです。

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最後に山崎さんが座り初めをし、記念写真を撮る。皆さんご苦労様でした。

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工具を出したのでついでにパーマカルチャーのコンポストの手直しと芯壁用の下地と窓枠を取りつけました。

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◆建築実習◆  

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作業 @外側・内側に板を張る  外側は大壁 内側は真壁

                下場を決めて上へ上げていく。

                途中で水平を確認する。

   A扉・窓の取り付け    扉のネジは内側に付ける。

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道具を扱う姿もすっかり板につき各自作業に集中。小さなコンポストトイレにみんなで群がる様子はちょっと異様だったかも。体を縮めてながら、中に3人入って作業できたということは150kg位までは耐えられるってことですね。板張り班は二人ペアで作業。きっちり派の中村&淳子ペアと、アバウト佐伯&山崎ペアでは仕上がり具合の違いに差が・・・。こういう所で性格が現れますね。内側の板張りを少し残して今回の作業は終了。次回には完成するでしょう。

 屋根の一文字葺き まずアスファルトルーフィングを下の方から敷き ガンタッカーでとめる
四方に唐草 水切りを付ける
加工したトタンを下の方から取りつけ釘で止める。
重なり部分を切って加工し唐草から出た部分を曲げて押さえる
トタンをあわせて木ぎれで打って重ねて釘で止める
1段目とおなじように重なり部分を切って加工し唐草から出た部分を曲げて押さえる
最後上部は重なり部分を切って唐草にとめ完了

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毎回天気に恵まれて気持ちよく作業ができて嬉しいです。次回は紅葉が見られるかしら。それにしても猿の出現には驚きました。人間の暮らしと自然とのバランスが崩れている証拠ですね。

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山崎徳子

翌日ドアと壁面を加工しました。  

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●*ルーフトップガーデン作り

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パーマカルチャー塾生は、コンポストトイレの仕上げとなるルーフトップガーデン作りの作業をしました。

作業を始める前に、今回初めてコンポストトイレを見る人たちのために、塾生による簡単なこのトイレの特徴と構造の説明がされました。

まず大きな特徴は、ニオイのもとになる水分を分けて集め、抜く構造になっていること。床を丸く開け、下にEMぼかしのバケツを置き、水分だけを一番下でうけます。便座を置き、落ち葉、おがくずなどの炭素分の多いものをまず入れてから、使うたびにかくれる位を入れておくと、見た目もよいしニオイの発生を抑える
ことができます。

構造は独立基礎で、杭を打ち、基礎の穴にボイド管を立て、コンクリートを流し込み金物が差し込んであります。建物が細長いのでゆれを防ぐだけです。四隅に柱を立て、足固めに横か材(?)、上は梁を渡してあり、桁材で全体を固めています。すじかいは外壁を張ったので入れてありませんが、ねじれは防いでくれます。垂木をのせ、野地板を張り、ルーフィングトタン 一文字葺き 上に土を盛り、きょうの作業であるルーフトップガーデンで完成です。

まず、ストローベイルハウスを建てる予定のところから、土を運んでくることにします。ピッケルで根をどけ(とうとうピッケルまで登場しました。山以外で役に立つのですね。)、植え込むハーブ類は取っておき、その他の草は刈り、土をスコップで掘り、一輪車に載せて運びます。

鉄製の立ち上がり(7〜8cm)の下にビニールを敷いて土を入れてゆきますが、その時大切なのは、入っている石やミミズも一緒に入れてあげることです。落ち葉でマルチをしてから、かき分けてミントやイチゴなどを植えてゆきます。この時のみんなのうれしそうなこと!土をバケツリレーで持ち上げた苦労もどこへやら、完成した屋根の上から風にゆれるミントの枝が、いい感じ。

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パーマカルチャー塾で製作してきたコンポストトイレが完成しました。設計から約半年夢のあるトイレが完成しました。子供達の笑顔が印象的です。今日は3人の子供達がトイレでウンチをしました。落ち葉はまわりに沢山あるので飼料作りには事欠きません。臭いもなく快適なトイレで子供達にも評判です。コンポストのバケツを入れる箱も脇に完成して後はルーフトップガーデンを次回作れば完成です。 

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今までかかった経費を計上します。

基礎部分 ボイド管 800円 
生コン 3000円 
束石 800円 
羽子板 800円 
建築 柱材 20000円 
側壁  8000円 
釘  1000円 
ドア蝶番 900円 
屋根  一文字トタン 6000円 
唐草 500円 
ルーフィング 500円   
ルーフトップガーデン トタン加工 6000円 
便座 便座 4800円 
計53100円 

 9月30日

パーマカルチャー塾コンポストトイレの外壁完了を受けてちょっと遊び心を形にしてみました。
最初は東側壁面に窓を作るつもりでしたが表面が固い感じだったので ドアーを加工してみました。曲線が入ることによってより軟らかくなります。自然界には直線がない。パーマカルチャーの教えでもありシュタイナーの考えでもあります。ジブリが一杯の世界 トトロの顔の出現です。東側は太陽 月 星 動物(人) そしてそれをつなぐレインボー この虹は子供達が一つずつ描いてくれました。

 

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9月30日(火)晴れ  

森の子にトイレができました。残った木切れで、思い思いの物を作りました。  
年少のM君とR君は、電話を作りました。プッシュするボタンをねじで作っていました。
R君がねじを回す時、M君がねじを押さえてくれ2人で協力して作っていました。そんな姿にお母さん達も刺激され、「森の子の看板を作ろう。」と始めました。お仕事に行く時間、ぎりぎりまで、頑張る姿は、子ども達と同じようでした。 そういう大人の姿も、子ども達にとっては、いい環境なんですよね。

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お散歩に行き、お昼を食べた後は、トイレにかける虹の製作をしました。ひとりひとりが描いた虹がつながり、ひとつになります。さて、どんな虹になるのでしょう。完成はもうすぐ!