舎爐夢ヒュッテの日記とGUESTのページ

水晶山ハイキング報告書 1999.5.25

本日ハイキングもとい、サンドクライミングに参加された皆さん誠にご苦労様でした。

おそらく一生忘れられない出来事のひとつになるでしょう。

参加者の誰もが、こんなことになるとは思っていなかったところがみそでした。

私としても、ほんのハイキング、ほんの散歩のつもりでいたのに、知らず知らずのうちに上まであがって降りてきてしまいました。臼井さんの「辛い経験をした仲間は、団結が強くなる。」という言葉は本当かもしれません。

私など、一人身の身軽さで皆の十分の一のつらさだったと思います。子連れで登られた皆さんは、本当にすごいと思いました。どんなに辛く、苦しかったことでしょう。なにも手伝うことさえできず、ただ見守るだけでしたが、みんな愚痴ひとつ言わず最後まで通していました。小さなまなちゃん、じゅりちゃん、あやかちゃんもちゃんと自分の足で歩いていましたね。すごいです。

特にあんな辛いけがをされた高橋さんは、その場をすぐにのりきられて、「痛い」のひとこともこぼさずに歩きとおされて本当にすごい人だと感心しました。どんなに痛かったことでしょう。今現在もっとひどく痛んでいるでしょうね。早く回復されることを心から祈っています。

山は本当に怖いです。でも与えられるものはたくさんありました。あんなにつらかったのに、みんな楽しそうにお弁当を食べました。子供は辛い道でもしっかり草や、石や、枯れ草を手に持っていたり、ありを眺めていたりしていました。苦労して登った分、八ヶ岳を見る事も出来、安曇野の美しい風景を見下ろせました。必ず歩いた分与えられるものがあるのですね。そして今日いっしょに歩いたみんなに心から拍手とあなたは素晴らしいという言葉を贈りたいです。今日の経験がこれからの人生の大きな自信になることと思います。

臼井さんも、みんなを元気づけて引っ張っていただいてありがとうございました。

今日の話しの中でて゛ていたシュタイナーハイキングクラブもしくは、登山クラブ、クライミングクラブをつくりたいです。我家の娘も最初の登山は、山梨県の三つ峠片道大人の足で60分ほどを1才10ヶ月で歩きました。まなちゃんも先日のカントリーウオークで7キロ歩いたそうです。じんくんは、3才で常念に登ったそうです。

子供は歩く力を持っていると思います。豊田さんもこれから歩かせなきゃと言っていました。

みんなと、こんな道なき道を歩くことは、もうないでしょうが楽しんでまた歩きたいですね。

ほんとうに、みんなすごかったです。私はこんなにも根性があって、パワーのある人たちといっしょにいることを誇りに感じました。

高橋さん本当にお気の毒でした。明日からもくれぐれも安静になさって養生してください。

みなさんいろいろ困難なことがありましたが、素晴らしい1日をありがとうございました。

山本桂子

カントリーウォーク安曇野 細野 1999.5.23.晴れ 気温25度

今回歩くエリアの松川村は 安曇野ののどかな風景が広がる有明山麓の村です。

五月晴れの中 細野駅から鼠穴 桜沢遺跡 トンボ玉美術館を33名の参加者で歩きました。北アルプスの残雪が田植えの終わった田んぼに映り遠く後立山連峰も見渡せ初夏を思わせる汗ばむほどの気温でした。

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田の土手を北アルプス有明山に向かって歩きます。途中の畑ではネギの植え付けを機械でやっていました。省力化が進んでいます。文政5年に作られた握手像の相対の道祖神が細野神社境内にありました。松川村にも28体の道祖神が祭られています。

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鼠穴(ねずみあな)の地名の由来は、古代の「不寝見(ねずみ)」すなわち見張りに由来していると言われており 大岩石の露頭があり鼠穴城(ねずみあな)だと言われています。また伝説では鼠の通る穴があり有明山とも善光寺ともつながっていると言うことです。桜沢遺跡は縄文時代前期の住居跡で有明山社付近にありました。途中レンゲが咲いており記念写真です。

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昼食を食べたトンボ玉美術博物館は色ガラスを象眼したガラス製の丸玉 世界のトンボ玉は必見の価値があり 江戸時代のビイドロも展示されていました。お茶を飲みながら自己紹介と会の運営について意見交換です。帰りはまた違う道を選んで田んぼの野道を歩いて細野駅にもどりました。のんびりとリラックスできた松川村のカントリーウォークでした。次回は6月27日 信濃追分駅を起点に穂高町北部をカントリーウォークします。

 

1999年5月19日 20度晴れ

Someone, Something   いま、好奇心
  「    自      然       食    」
 'オーガニック''マクロビオティック' といえば、
いずれも「自然食」につながるナチュラル&ヘルシー食のキーワード。

安曇野の地でヒュッテを営む臼井健二さんの暮らしぶりは、
まさにそんな理想の食を基本にした、自給自足的エコロジーライフです。
今月は、臼井さん流生活哲学とその実践法をご紹介いただくとともに、
私たちが自然食を取り入れていくためのヒントも沢山いただきました。


オーガニックとは・・・・                   マクロビオティックとは・・・・
無農薬有機栽培。過去最低3年間、       自然食によって健康と長寿をめざ
化学肥料・殺虫剤・除草剤などを         す生活法。穀物菜食を基本とし、
使用していない農場で栽培された         無農薬・自然農法の穀物や野菜を
農作物およびその加工品をいいます。     中心とした食事をとります。

                                    お話
                                      カントリーイン舎爐夢ヒュッテ
                                      臼井健二オーナー
半自給自足生活で
季節の恵みをいただく。

  僕の一日は、畑に出ることから始まります。朝6時から1時間ほどの畑仕事が
朝の日課。この春は、新しく借りた畑も合わせ、計5反の畑に人参・青梗菜・白
菜・キャベツ・ラディッシュ・春菊・野沢菜・トウモロコシ・ナス等々、無農薬
有機農法でいろいろ育てています。 納屋ではニワトリ10羽とヤギ、アヒル
を飼っていましてね、畑の堆肥はそれらの糞と林の落葉。ニワトリが生ごみを食
べ、ヤギが庭の草を食べ、乳を出す・・・ 無駄がないでしょう?   そうそう、春先
や秋に林や山に入れば、食べるものだらけ。スーパーマーケットの趣ですよ。
  自然のサイクルに逆らわず、自然と調和し、季節の恵みをいただけるのは、や
はり素晴らしいことです。夏にはトマト・ナスなど体を冷やす野菜、冬には大根・
人参など体を温める野菜がとれますからね、よくできています。そして、その土
地の風土にあったもの、そこで育ったものを食べるのが、人にとって自然なのです。
  見た目を良くする人工着色料や、食品添加物、フレイバー、防腐剤、旬を無視
した作物など、いま人々は100 種以上10グラムの異物を毎日食べているそうです
よ。知らず知らず、それが蓄積されていくわけで、怖いものです。いろんな害も
出ています。
  僕らの内蔵は畑といっしょだと考えてください。土に良いものを与えて土質が
良くなれば、作物がうまくできるから、化学肥料も農薬もいらない。身体に良い
食品を与えて健康になれば、化学薬品などはいらない。クスリに頼らなくていい
わけです。


食の潮流は、マクロビオティックへ。

  人間は、穀物菜食の動物です。歯を見ると、穀物のための臼歯と野菜のための
門歯が多く、肉食用の犬歯は少ないですね。もともと穀物菜食だった日本人も、
戦後は食の欧米化や、飽食による栄養過多で、いろんな病気を増やしてきました。
そろそろ食というものを、健康の観点から見直していくときでしょう。
  アメリカではいま、高蛋白高エネルギーの食事が見直され、「ヘルシー」「ナ
チュラル」「ダイエット」の3語が重要なコンセプトになっています。アメリカ
人たちが注目している「マクロビオティック」も、もともと日本食をベースにし
た食事法。アトピー、ガン、エイズがこれで治ってしまったという例もあって、
今後一層注目されると思います。
  僕のヒュッテで出す食事も、自家栽培の野菜と地元の食材、調味料を使い、塩
尻産の玄米を主食とするマクロビオティックなんです。シンプルに、素材の甘さ
や旨味を生かした健康的な食事をとれば、身体がよろこびます。自然治癒力も高ま
り、ダイエット効果だってあります。
  マクロビオティックの基本は「身土不二  シンドフジ 」。身と土、二つにあらず-----
作物をまるごと食べるという考え方です。もちろん漂白や添加もせず、あるかがまの
状態で、その季節にできたものを食べます。
そして、オーガニック(無農薬有機栽培)を大前提としています。
  オーガニックは、ブームというより、徐々に定着していくと思いますね。それ
を求める消費者が増えているというのも事実。ただ美味しければいい、ではなく、
健康に留意して、素朴な美味しさが味わえるほうがいいと、多くの人が気付き始
めているわけです。
  それらにこだわる、こだわらないは別にしても、一般消費者としてはまず、地
球に負荷をかけないもの、ひいては自分たちの身体に悪影響のないものを選ぶ目
を持つことが大切でしょう。食べ物も、おもちゃも、洗剤も・・・直感的に「何
か変だな」と感じるものは、たいてい変です。間違っているんですよ。


農的田舎暮らしについて。

  僕が、生まれ故郷の安曇野で宿を始めてから、今年で20年になります。ここで
手作りの家に住み、ゲストを迎え、手作り野菜を中心とした食事をともに楽しむ
 '自給自足的エコロジーライフ' は、当初から変わらないスタイル。もっぱら「自
然循環・閉鎖循環」をテーマに、日々生活を営み、自然に帰らないものは使わな
いようにしています。
  シンプルな農的田舎暮らしは、21世紀に望まれる生活であるように思いますね。
自然循環のある自給自足的生活は、省資源、低公害を可能にし、地球に負荷をか
けません。それに、豊富な物質生活は、必ずしも人を幸せにしない、と僕は思っ
ています。ほんとうは、もっとシンプルで自由に、時間に縛られることなく、豊
かに暮らせるはずですから。


(写真キャプション)

5反の畑と臼井健二オーナー

野菜を収穫するオーナー夫人

無農薬有機栽培の野菜が元気に育っています。

5月上旬には田植えも。

この日は「バイオダイナミック農法」という新しい農業の勉強会。地元の人達が集ま
りました。

ヤギとニワトリも農作業に一役。

カントリーイン舎爐夢ヒュッテ遠望




                              マクロビオティック
カントリーイン舎爐夢ヒュッテの玄米自然食。


  北アルプスの山麓、安曇野に建つカントリーイン舎爐夢ヒュッテは、臼井オー
ナーが、山仲間と3年がかりで手作りしたハンドメイドハウス。雪を頂いた山並
みとカラマツ林を背にし、広々とした田園を目の前にした外観は、ヨーロッパの
片田舎を思わせます。
  ヒュッテで出される料理は、そんな雰囲気にふさわしいオシャレな玄米自然食
です。特に夕食は洋風コース料理ということで、地味になりがちな自然食のイメ
ージを変えてくれるきっかけにも。身体にいいものをオシャレに、美味しくいただ
けたら、身も心も元気になりそうですね。
  オーナー夫人・朋子さんの創意工夫から生まれるメニューを見ると、玄米と野
菜を中心にした料理に加え、魚料理が1品入っています。自家製スモークサーモ
ンや、地元でとれた新鮮なイワナがそれ。菜食主義のなかでも、魚を加えたタイプ
を 'フィッシュ・ベジタリアン' といいますが、伝統的な日本食も同じです。マクロビ
オティックといっても、あまり堅苦しく考える必要はないんですね。


(写真キャプション)

そば粉のクレープ野沢菜包み、スモークサーモンと大根のマリネなど美味しそうなデ
ィッシュが並んだ夕食メニュー。

朝食は屋外のテラスで、ビュッフェスタイルで楽しみます。

国内産小麦の天然酵母パン 'パン・ド・カンパーニュ' は、噛むほどに美味しい!



自然志向のおやつはいかが?
シャロム風レシピを教えていただきました。

玄米おかゆパン

残り野菜と玄米でできていて、素朴な味わいが楽しめるパン。もちもちっとした食感
で、食べ応えしっかりです。ごまみそペーストつけて食べるといっそう美味です。

1.だしをとった後の昆布10cm角と、キャベツの芯1〜2コ、大根のしっぽ3cm
    分(または同量の皮、他の野菜くずでも)を千切りにします。
2.1の材料と玄米2合、水1〜1.2リットル、塩小さじ1を圧力鍋に入れて、重
    りが回り始めたら弱火にし、1時間炊きます。
3.冷めてから全粒粉1カップ、小麦粉3カップ、塩小さじ2〜3、干しぶどうを好
    みで入れてこね、5時間〜ひと晩寝かせます。
4.天板に油をひき、粉をはたいて、生地を流し入れ、クルミをのせます。210度
    のオーブンで1時間焼きます。


玄米コーヒー

コーヒー顔負けの香り、コク、苦味が楽しめる玄米コーヒーは、もともと煎じ薬。身
体を温める作用があり、便秘や生理不順などにも効くそうですよ。

1.玄米を炒ります。煙が出て真っ黒になるまで炒って、芯まで焦げ茶色になってい
    ればOK。ミルで挽いて、粉状にします。
2.コーヒーをいれるときは、茶さじ1に水1合の割合で煮立て、フィルターで濾し
    ます(エスプレッソマシンがあると簡単ですね)。


玄米ってどんなもの?

  お米のモミ殻だけをとりのぞいた状態が玄米です。白米はさらに、生命力を持つ胚
芽まで取り去って、胚乳だけにした粕(米が白いと書く)。玄米は糠(健康な米)を
持っています。玄米を水につけると芽が出てきますが、白米はくさっていきます。
  玄米はうまく炊くと味わいがあり、おかずなしでも美味しく食べられます。繊維が
多いので便秘しないのもうれしいことです。
                                          *シャロムクッキングノートより抜粋


カントリーイン舎爐夢ヒュッテ  宿泊情報

  自然食や自給自足的エコロジーライフに興味を持った人なら、ぜひおススメしたいシャロム
での休日。開放的なカントリーフィールドでマクロビオティックが味わえるのはもちろん、気
さくなオーナーと語らったり、朋子夫人が毎朝開くヨーガ教室に参加したり、あるいは料理の
レシピを教えてもらったり、農作業をお手伝したりと、多彩な楽しみが見つかります。また、
希望すれば、アトピー除去食や完全菜食も用意してもらえます。

長野県南安曇郡穂高町豊里  TEL0263−83−3838
http://www.ultraman.gr.jp//shalom/ 
・1泊2食付き9,000円
・交通/JR大糸線穂高駅下車、車で10分


1999年5月18日 20度晴れ

昨日今日とシャロムはお休みです。畑仕事や決算の書類作りと遅れに遅れた仕事が山のようです。コンピューターのサーバー立ち上がりにかまけてつい遅くなってしまいました。ホームページの引っ越しも決算書類ができたところでと思っていますが。どうも決算事務よりもコンピューターの前に座ることが多くなってしまいます。反省反省。今日明日は決算書類とお付き合いしようと思います。これがなければ宿の仕事も楽しいのですが......。

1999年5月15日 20度晴れ

建築をやっている大学院生のゼミ旅行で若い人達が泊まりました。食器拭きのお手伝い有り難うございました。

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1999年5月13日 22度晴れ

臼井さま

流石臼井さんすばやいですね!
プラウド経済と言いLETSといい時代の流れはあきらかにこの方向に向いていると
思います。手段であった筈のお金にあまりに振りまわされ自分を失ってゆくことが
多すぎますよね。今夜TVでアメリカの学校で暴力事件防止の様子を放映していました。
スクールポリスが生徒を取り締まったり、飛行場にある金属探知機を設置して登校時に
荷物チェックしているところ等々ひたすら管理の世界でした。勿論生徒を信じて対話を
させることに解決を見出そうとしているところもやってましたけれど、信じあわず管理し
なんとか暴力沙汰にならないようにしなければならない世界はとてもつらいです。
力のある、声の大きな人が勝ってゆく社会が捨ててきたつけが回ってきている気がし
ます。
ナウシカが、もののけ姫が、トトロが大事なことを教えてくれてる。
べてるが見せてくれる弱さの力。脈絡無くいろいろな想いが駆け巡っています。

誠くんと朋子さんはお健やかですか?
8月のホームページお忙しい中申し訳ありませんがよろしくお願いします。


ほ・の・ま 鶴田 紀子

1999年5月10日 19度晴れ


信州安曇野からのカントリーメール1999.5.10
舎爐夢(シャロム)ヒュッテの臼井健二です。
今日でようやく連休が終え2日間のスタッフのお休みです。今年の連休の前は遅霜が
あったり寒い日が続きましたが連休後は初夏を思わせる気候です。今年ははりっきっ
て連休前に野菜の苗を畑に定植したのですが霜にあって3月から育てた野菜苗は見る
影もありません。信州では連休後に定植するのが常道のようです。篤農家でも沢山の
被害があったと報道されていました。人間が手を加えた(生態系を狂わせた)ものは
問題を常にはらんでいると言うことを知らされた出来事でした。ビニール被覆や温室
で苗を作ることにも問題があることを知らされた出来事でした。もちろん半分の苗は
連休後に定植予定だったので被害は半分ですみましたが 自然から学ぶ点がありまし
た。ジャガイモなどを例に取ると早く芽が出て霜にあっても それ以後出てくる芽が
成長して実を結びます。人間の傲慢さよりも植物は生態系にあった状態を常に保って
種の保存をしています。

5月の連休に名古屋の鶴田さん夫妻とドイツのクリスチャンが訪ねてくれました。こ
の日は仲間内が集まって楽しい会話ができましたので紹介します。

ラビパトラというアメリカの経済学者は資本主義の次に来る経済としてプラウド経済
を予言しています。
ラビパトラはインド系の経済学者でソ連の崩壊を言い当てた人として有名です。
また資本主義やアメリカのの崩壊も予言しています。
彼曰く 経済は現在のような巨大化したシステムがなくなり地域に密着した小さな経
済が生まれるといっています。インドのアシュラムの様なものと思っていただければ
いいかと思います。そしてその地域がグローバルにつながった世界が構築されると予
言しています。

鶴田さんは物々交換でお金に縛られない世界を夢見ている人ですがこの席でLETS
(Local Exchange Trading Scheme=LETS 地域経済信託システム)を紹介してくれまし
た。
このLETS システムは世界で1500ほどあって資本主義の世界と共存して現在増加
傾向にあります。
資本主義は富の蓄積により豊かさをもたらしましたが富の集中
をもたらし差別化によって自給経済を根底から変え依存型の経済を作り出しました。
豊かな人はごく一部で貧しい人が大半を占めるようになりました。このことは経済を
縮小し地域を活性化のない経済に変えてしまいます。貧富の差がより拡大するのは資
本主義の問題点です。働かないから貧しいのでなく経済機構が作り出す必然なので
す。そして多国籍企業がその地域から富を持っていってしまい 資金をためた人は他
の地域に投資するという悪循環が続きます。その地域はますます貧しくなります。
この資本主義の問題点を70%解決するのがLETS システムです。

日本には結いという制度がありました。農家では田植えなどの時労力を提供します。
そしてまた労力でお返しをします。現代のようにお金だけでの決剤システムではあり
ませんでした。貧しいけれども豊かさや助け合いの精神が地域を支えていました。
LETS システムはこの結いの心を数値として現したものだと思っていただければいい
かと思います。

お金を使わない、新しい経済システム
L.E.T.S(レッツ)ってなに?
L.E.T.SはLocal Exchange Trading Scheme=LETS 日本では地域経済振興システムと
訳されています。LETSは地域のコミュニケーションを活性化し、お互いが助け合い、
生き甲斐を持つ地域づくりを目的にした、地域経済システムです。

LETSの特徴は、参加者が地域内で利用できる地域通貨をつくり、現行の通貨と併用して
利用できるしくみになっていることです。LETSのメンバーは会報などを通して、自分が援助できる
か、または他のメンバーが求めているサービスや物品を見つけて取引きをしますが、
その時の支払いに地域通貨を利用できるため、現金の支出が少なくてすみ、また支払
う料金も当事者同士が話し合って自由に決めることができます。つまりLETSは、地域
で暮らす人々が相互援助できるための、大きなコミュニケーションボードのような役
割をしており、お互いが困っていることや求めていることを、地域内で助け合って生
活していくための支援システムといえます。

以下 エコサポート 杉浦則之 さんの文章を紹介しておきます。

オーストラリア・ブルーマウンテン地区でのLETSについて

オーストラリアではLETSを活用している地域が約200カ所あり、今回私達が訪問し
たのはシドニーから車で約3時間のところにある、自然豊かなブルーマウンテン地区
にあるLETS事務所。約1000名の登録メンバーがあり、ECOS(エコス)という単位
の地域通貨を利用しています。この地域通貨はLETS内で自由に取り決めることがで
き、地域通貨を利用する場合は、小切手か集計表スタイルの記録用紙に利用内容と
使用金額を記入して相手のサインをもらい、毎月の使用金額を事務局に報告するだけ
で地域通貨を利用できます。
事務局では毎月の使用状況を集計してメンバーに公表しており、地域通貨を使った会
員はマイナス表示になりますが、マイナスになっても利息を支払う必要はありません
し、プラスになった場合でも利子はつきません。このようにして、地域通貨はプラス
でもマイナスでも自由に地域内で利用できるため、普通のお金が滅っている時でも、
LETSのメンバーが提供できる知識や技術といった、地域の財産を安心して利用するこ
とができます。現在、ブルーマウンテンLETSに登録されているサービスの種類は60
種以上あり、育児、介護、料理、大工、車修理、クリーニング、といった日常的な
サービスから医者、マツサージ、引越し、運転手、メンタルケアー、ヒーリング、会
計士など、非常に幅広くバラエティに冨んだ内容になっています。LETSのメンバーに
なるには、事務局に申込書と25ドルの年会費(次年度からの年会費は20ドル十1
0ECOS)を支払うことで、誰でも会員になることができ、会員には月2回の会報が発
行されます。会報には会員からの各種サービスの情報が記載されていますが、料金は
現金と地域通貨を組み合わせた価格で表示されており、例えばダイニングチェアの販
売広告の場合、価格がE40十20ドルと書かれています。これは地域通貨で40
ECOS十普通の通貨で20ドルで販売するという意昧で、LETSのメンバーは地域通貨を
使うことで、少ない現金支出で取引きをすることができます。このように「LETSは地
域で暮らす人にメリットの多いシステムですが、地域の人すべてがLETSを理解して、
参加しているわけではありません。LETSではお金を貯めて儲けるとか、損をすると
いったことがないため、お金を儲けることが働く目的であったビジネスマンには、
LETSのしくみを理解して参加することが難しいようです。最後に、LETS事務局の女性
が、「LETSはLocal ExchangeというよりもLocal Energy Trading Systemですと説明し
ていたことがとても印象に残りました。LETSは地域に住む一人ひとりが持っているエ
ネルギーを相互利用することで、地域全体の生活エネルギーを高めることができる、
「地域エネルギー活性化システム」ともいえます。

LETSの感想と今後の取組みについて
今回、LETSを取材してみで、、日本ではお金は財産であり、個人が財産を貯めること
が豊かな生活を送るための条件になっていますが、LETSでは地域の人々が持っている
知識や技術が本当の財産であり、その財産をお互いが安心して利用し合えるシステム
をつくることが、お金に頼らずに生きがいのある生活を確立することがわかりまし
た。LETSはグループやサークルなど小さな団体でも実施が可能ですので、ぜひ日本で
もNPOやボランティア団体などで取り入れてみてはいかがでしょうか。また、オー
ストラリアではいLETS以外にも、パーマカルチャ-やサスティナブルハウス、ネイ
チャーケアーカレッジ、などを訪間してきましたので、詳しい内容についてはエコ・
サポートまでお間い合わせください。なお、このLETSを日本に紹介するために、今年
はオーストラリアから講師を招いてLETSセミナ-を開催する予定です。お楽しみに。

お問い合わせ エコサポート 杉浦則之 〒愛知県高浜市青木町6−6−6 
TEL&FAX  0566−52−1533 E-mail ns1222@mb.infoweb.ne.jp

シャロムでも仲間内でこのL.E.T.Sを立ち上げてみようと思っています。シャロムの
宿泊代も地域通貨で決剤できるようになると思います。
楽しみな時代です。

1999年5月9日 19度晴れ

地下にパソコン専用室ができました。ノート型とデスクトップ型が置かれ自由に使うことができます。
64kの専用回線で回線がすいているために自分のパソコンのデータにアクセスするように使えます。サーバーを立ち上げたのでホームページもメールアドレスも近々引っ越しになります。

専用回線でインターネットが部屋にて無料で楽しめます
無線LAN接続 24時間無料で御利用頂けます。(ノートパソコン 無線ランカードの貸し出しもあります。)
リゾートオフィス、セミナーにもご利用下さい。もちろん回線費用は無料です

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パソコンが自由に利用できるコーナーです。
安曇野の最新www情報 翌日のチケットの予約 メールのチェック等可能です。

1999年5月5日 18度晴れ

連日満室の日が続きます。土曜が終われば一段落です。出口さん海野さん食器拭き有り難うございました。

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1999年5月1日 18度晴れ

名古屋から鶴田さんご夫婦を迎え 夜に21世紀に望まれる経済システムの勉強会が開かれました。チャーリーさん夫妻 上野玄春先生を迎えての楽しい時間でした。

お話したいこと、伺いたいことがイッパイです。(リナックスのことも)
LETSの資料持って行きますね。他に大学教授で環境コンサルタントの吉田教授が
ネパール、タイで行っておいでの手のかからない丈夫なエリ蚕という養蚕を日本の
中山間地の地域おこしと一人暮らしのお年寄り問題、ゴミ処理問題の解決策として
有効と提唱しておいでです。熱のある方です。手元のある資料お持ちします。

8月1日に 以前お送りしました感性論の芳村先生と和の実学の大和信春先生、
清水義晴さんといった顔ぶれで[新たな時代の流れを創ろう(仮称)]というシンポジュームを
します。お二人とも和道で世界平和を目指し、リーダーシップからパートナーシップ社会へ
等など同じ方向性をそれぞれの分野から伝えておいでなので、それぞれの視点から今と
いう変革の時代の意味、時代の底流をお話し頂き、すでに次の時代が始まっている実例等(
リナックスはまさにそうですね)を清水さんに話していただき、後は参加者全体のトークセッション
のような会にして、時代の潮流を創る面白い時代なんだって感じてもらえるような集いにできたらと
思っています。
その会のホームページを開きいろいろな活動や動きの紹介をアップするなど、DMを送るだけで
なくいろいろな人と一緒に組み立てる方法は無いか模索中です。よろしければお知恵
を貸してください。

臼井さま

昨夜遅く帰宅しました。1日から5日迄目イッパイ遊んだゴールデウィークでした。
わがままな宿泊希望をかなえていただき感謝!!です。
集まられた皆様のレベルの高さ、行動力にただただ感動。お蔭様で本当に
ステキな時を過ごさせていただきました。クリスチャンもとても喜んでいました。
又メ−ルします。先ずはお礼まで。

ほ・の・ま 鶴田 紀子

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