安曇野の大地から 畑の様子をお伝えします

1999年

 

9月13日晴れ27度 晴れ

聖護院大根と蕪の芽が出てきました。川口農法の畝づくりと種まきの方法です。草の中から芽が出ています。

1999913daikon.jpg (15594 バイト) 1999913kabu.jpg (14789 バイト)

9月9日晴れ27度 晴れ

畑の様子です。

199999hatake1.jpg (10476 バイト)

自然農の畝づくり

199999hatake2.jpg (9788 バイト)

人参キャベツ

199999hatake3.jpg (12965 バイト)

山東菜

199999hatake4.jpg (11741 バイト)

キュウリインゲン

199999hatake5.jpg (12430 バイト)

小豆

199999hatake6.jpg (11410 バイト)

大根

199999hatake7.jpg (11777 バイト)

白菜シソ

199999hatake8.jpg (13724 バイト)

レタス フダンソウ

199999hatake9.jpg (12684 バイト)

ブロッコリー キャベツ

199999hatake10.jpg (11195 バイト)

大根

199999hatake11.jpg (10468 バイト)

人参

今朝も沢山の方が朝早くから農作業に参加して下さりました。朝の農作業はとても気持ちのいい時間です。大地のエネルギーと天のエネルギーを受けて観光地を回るよりもずっと良い時間帯です。皆さんにも少しはわかってもらえたかと思います。大根も1200本ほどが芽を出しすくすくと育っています。農作業をして風呂に入りヨーガをして朝食 朝のシャロムのフルコースメニューです。

199996daikon.jpg (7747 バイト) 199996hakake1.jpg (8718 バイト)

9月4日晴れ27度

自然農の畝作りをして秋野菜の種を蒔きました。朝の収穫には援農があり小豆の収穫をしていただきました。野沢菜や小松菜ほうれん草ネギなども蒔きました。

199995unetukuri.jpg (10014 バイト) 199995hatakenite.jpg (10686 バイト) 199995azuki.jpg (11121 バイト)

1999.8月22日 晴れ 28度

今日の日曜日あちこちで牧大根の種まきが行われていました。漬物用のやこ大根と固大根です。シャロムでは明日にでも蒔こうと思います。

1999.8月13日曇り夕方から雨 30度

昨夜の雨で 朝の農作業は白菜 ブロッコリー レタスの植え替えをしました。久しぶりの雨は大地を潤し野菜も元気になったようです。パティさんがイタリアで買ってきた種からできたズッカルンガです。夕顔を横に延ばした感じです。味の方はいかがでしょう。
ホームページに毎日沢山の方のアクセスがあります。2年間で4万件のアクセスになりました。夏の間は毎日200件ほど有ります。ホームページもだいぶメジャーになってきました。

1999813yasai.jpg (5050 バイト) 

1999.8月9日晴れ 28度

----暑中お見舞い申し上げます。----

安曇野でも真夏日が続いています。雨不足で夕立がほしいこの頃です。野菜の生育に
支障をきたしています。青空に積乱雲がまぶしく 蝉時雨が夏本番を告げています。
穂高駅前は安曇野巡りの人達と登山者でにぎわっています。気温は30度前後です。
小田さん互さんは2度目です。農業の話から自給自足の話し 福岡農法 川口農法等話題は広がりました。翌朝は畑仕事をお手伝いいただきました。トウモロコシ 枝豆が良くできています。後秋野菜の種も蒔きました。

1999810hatake1.jpg (8181 バイト) 1999810hatake2.jpg (5693 バイト) 1999810hatake3.jpg (4782 バイト) 1999810hatake4.jpg (6533 バイト)

 

1999.8月5日晴れ 30度 

暑い日が続きます。そろそろ夕立もほしい時期です。ここ1週間は雨がなく大地はカラカラです。畑の作物も水不足の影響で成長が止まっています。燕常念を縦走された千賀さんが無事帰ってきました。天気に恵まれ楽しい山行になったようです。3年ぶりの谷さんはメールでご予約いただきました。メールのご予約もだいぶ増えて来ました。今日から研修と言うことで文ちゃんが加わりました。1週間よろしく。

畑の様子です。

199986azuki.jpg (5905 バイト)

小豆と大豆

199986hakusai.jpg (7068 バイト)

白菜の苗

199986komatuna.jpg (6808 バイト)

小松菜

199986tomato.jpg (7967 バイト)

イタリアントマトとキウリ

199986tomato2.jpg (6558 バイト)

トマト

199986toumorokosi.jpg (7423 バイト)

トウモロコシ

199986kyabetu.jpg (6778 バイト)

キャベツ

199986kyabetunae.jpg (6302 バイト)

ブロッコリー苗

1999年7月30日 晴れ 気温 30度

畑の様子です。自然農 川口農法は愛情を持ってやらないと草に紛れて作物ができません。草を敵としない農法もなかなか大変です。

1999730daizu.jpg (6851 バイト)

トウモロコシと大豆

1999730kabotya.jpg (7486 バイト)

カボチャ

1999730kyabetu.jpg (8838 バイト)

キャベツ

1999730ninnjinn.jpg (8111 バイト)

人参

1999730retasu.jpg (7584 バイト)

レタス

1999730satumaimo.jpg (7330 バイト)

サツマイモ

1999730toumorokosi.jpg (8400 バイト)

トウモロコシ

   1999年7月21日 曇り 気温 26度

栃木で行われた福岡正信さんの講演を聴いてきた友岡さんが泊まりました。友岡さんを中心に自然農の話から話題が広がりました。翌日は畑に出て草刈りをお手伝いいただきました。高知で自然農を始められる2人に幸あれ

1999722hatake1.jpg (4109 バイト) 1999722hatake2.jpg (5584 バイト)

1999年6月11日 24度曇り

仁と愛美 おじいちゃんとで庭に花壇づくりです。

1999612hatake.jpg (7347 バイト)    

6月の畑の様子です。今年は雨が少なく干ばつ気味です。     

1999611hakake1.jpg (7168 バイト)

ソバ 野菜が混在している福岡農法畑

1999611hakake2.jpg (5994 バイト)

キャベツ サニーレタス

1999611hakake3.jpg (6421 バイト)

ジャガイモ レタス

1999611hakake4.jpg (8395 バイト)

草の中に生えるゴボウ川口農法

1999611hakake5.jpg (7668 バイト)

イチゴ

1999611hakake6.jpg (6284 バイト)

カボチャ

1999611hakake7.jpg (6602 バイト)

サヤエンドウ

1999611hakake8.jpg (5419 バイト)

サツマイモ

1999611hakake9.jpg (6973 バイト)

インゲン

1999611hakake10.jpg (6716 バイト)

ハーブ畑 オレガノ ワイルドストロベリー

1999.9月2日晴れ 28度

自然農   川口由一実践、学びの会  四賀村洞光寺 
耕さず、肥料、農薬を用いず、草々、虫たちを敵にしない 自然の営みに沿った農。
草々が見せるいのちの世界は農を越えて私達に語りかけます。

本当に大切なものは何かを…………
 
川口由一実践学びの会 信州四賀村洞光寺
 9月1,2日 1日目夕方6時より2日目9時より
会費1日目 1000円 2日目 1000円 
問い合わせ洞光寺 0263-64-2776 

199992sizennnou6.jpg (10615 バイト)

199992sizennnou1.jpg (14979 バイト)

199992sizennnou7.jpg (14444 バイト)

199992sizennnou2.jpg (11701 バイト)

大豆

199992sizennnou3.jpg (10749 バイト)

人参

199992sizennnou4.jpg (12920 バイト)

ネギキャベツ

199992sizennnou8.jpg (12270 バイト)

種の蒔き方鍬で表面を削る

199992sizennnou9.jpg (10977 バイト)

土を柔らかくして種を蒔き

199992sizennnou10.jpg (10423 バイト)

草をかける

199992sizennnou12.jpg (7898 バイト)

キュウリの種の取り方 バケツに種をを取り浮いた物は捨てる。

199992sizennnou13.jpg (8551 バイト)

果肉を取り新聞紙の上で乾かす。

199992sizennnou11.jpg (10382 バイト)

畑での語らい。気持ちの良い時間でした。

1999年7月30日 晴れ 気温 30度 舎爐夢ヒュッテの畑です。

畑の様子です。自然農 川口農法は愛情を持ってやらないと草に紛れて作物ができません。草を敵としない農法もなかなか大変です。

1999730daizu.jpg (6851 バイト)

トウモロコシと大豆

1999730kabotya.jpg (7486 バイト)

カボチャ

1999730kyabetu.jpg (8838 バイト)

キャベツ

1999730ninnjinn.jpg (8111 バイト)

人参

1999730retasu.jpg (7584 バイト)

レタス

1999730satumaimo.jpg (7330 バイト)

サツマイモ

自然農   川口由一実践、学びの会  四賀村洞光寺 1999.6.7,8

耕さず、肥料、農薬を用いず、草々、虫たちを敵にしない 自然の営みに沿った農。

草々が見せるいのちの世界は農を越えて私達に語りかけます。

本当に大切なものは何かを…………

      

お米の苗代は4月14日に種を下ろしたもの 今年は生育が悪く田植えの稲は温床で作ったものを植える。土手周りは耕して土手塗りをして大豆を蒔いてある。

田植えは南北に40p間隔で35p離して植える。耕さないところに鎌の先で穴をあけて一株ずつ植えていく。

         

草は決して敵としないがセリなどは除草しておく。苗の小さい頃は草に負けることもあるので除草も必要。草をかき分けての田植え 移植となる。

         

畑の畝の作り方の指導を受ける。まず草を刈ってどけておき 畝の溝を掘り少し真ん中が高いくらいのアーチ型にし 掘りとった土は砕いておく。刈った草などを畝の上に置き土が裸にならないようにしく。野菜の苗は穴に水をやりしばらくしてから移植をして刈り取った草を寄せておく。

人参大根などは草の部分を鍬で削り種を下ろしてやる。鎌などでたたいて土を覆うか けずったはじの土を寄せてやる。草に負けないように最初の頃は除草が必要。

  

小麦やソバなどは草の上からばらまきその後で草を刈ってやり 全体を草で覆う。 

山菜ずくしの玄米食が用意され食事を食べながらの交流会ももたれました。

自然農   川口由一実践、学びの会  山梨長坂 野風草 1999.6.月8,9

野風草の館野さん中心で始まった 学びの会に35名の参加で行われ若い人が多いのが印象的でした。

199969nagasaka1.jpg (9849 バイト)  199969nagasaka2.jpg (10470 バイト)  199969nagasaka3.jpg (10655 バイト)

苗代の稲の生育は順調 オケラとモグラの害があったようですがいい苗が育っていました。田んぼの畦塗りは まずシャベルで溝を入れて鍬で耕し泥状にして畦塗りをします。

 199969nagasaka10.jpg (11850 バイト) 199969nagasaka11.jpg (12977 バイト)   199969nagasaka12.jpg (11243 バイト)

陸稲の田植えをするために田んぼの草刈りをします。水田の場合は草刈りはしませんが水に強いセリなどは稲が負けないように刈ってしまいます。苗代より苗を鍬で土を付けて掘りとります。稲列は40p 稲間隔は25〜30程度で植え付けます。     

199969nagasaka4.jpg (10117 バイト)  199969nagasaka5.jpg (11406 バイト)  199969nagasaka6.jpg (10908 バイト)

畑の様子です。トマト 大豆 ニンニク サヤインゲン作物の近くは鎌でかってやり草に負けないようにし 刈り取った草は敷いておきます。すべて刈ってしまうのでなく1列おきに刈り 小動物のすみかを奪ってしまわない配慮が作物も共存できる環境を作ります。

199969nagasaka7.jpg (12589 バイト)  199969nagasaka9.jpg (12367 バイト)  199969nagasaka13.jpg (9807 バイト)

タマネギの収穫 草の間で良くできていました。苗が小さな内は苗の周りを草に負けないように鎌で刈ってあげますが作物が大きくなれば草と共存させます。日照りが続いたときなどは草の保水力が水分不足を補います。人参 キャベツが草の中で育っていました。耕さず草も抜かない農法ですが見事に野菜が育っています。雑草も虫も敵としない21世紀の農法を目の当たりに見た感じです。近代農法はきわめて川口 福岡農法に近づいてきています。田植えも不耕機となり畝もそのまま使う方法も実践されています。草むしりもせず共存させる農法も一部では行われています。21世紀は自然農がメジャーになる予感がします。

農夫が種を蒔き、目的とする作物が元気に一生を全うできるように見守ります。収穫のために必要な物は、人が加えずとも、そこに用意されているのです、用意されていくのです。不耕起、不施肥の田畑、その実り。
農だけにとどまらず、巡り続ける完全絶妙な自然の営み。
草々が見せるいのちの世界は農を越えて私達に語りかけます。

本当に大切なものは何かを…………

豊田さんsaid

 山梨まで飛んで行かれていたとはさすがウルトラマンお見それいたしました。
川口さんは私の想像と違って(偏屈で頑固なイメージがありました)穏和で
漫画に出てくる様なちょっとおかしなおじさんでした。暖かな印象を覚えました。
説明しながらも自然に大地にへばりついてしまう姿は素敵でした。その畑、畝
で造る分の雑草マルチ及び雑草肥料はその畑、畝に自生する分の雑草だけで
丁度良いというのは本当にほっとするような嬉しい発見でした。少しだけでしたが
川口さんにお会いしてその農法を見せて頂いて子供の頃野原でごっこ遊びを
したことを思い出しました。世の中はもっとシンプルで暖かくなるべきだな〜
と感じました。                                    豊田

喜代さんsaid

臼井さんの中に何か変化が起きたようですね。川口由一さん,初めてお目にかかった
時,「えっ,あの方があの有名な川口さん?」と一瞬思ってしまったくらい豊田さん
が持った印象と同じく漫画に出てくるようなへんてこりんなおっちゃんだなという印
象を私も受けました。すごいこと言ったりやったりしているのに全然すごく見させな
いという川口さんの存在がすごいなと思いました。中庸の人と思いました。川口さん
が自然農をどのようないきさつでやるようになったのか,今度聞いてみたいですが,
きっと優しい気持ち,それがベースにあってこのような農法になったのではないかと
思います。また自分のやっていることを主張しない姿勢がすごいなと思います。こう
でなくてはいけないということはなく,なんでもあり,すべてを許すという気持ちが
彼の言葉の端々から感じられました。「害虫も益虫もない」という言葉もなるほどと
私にはズシンと来ました。私は,2日間,子ずれだったのでスライドも話しもほとん
ど見てないし聞いてないというくらいだったけど「生命の営み」という言葉も常に耳
に入ってきたような気がしました。
"ムッレの森"の本に書いてあったのですが,「地球上の全生物は依存しあいまた,自
然の循環の中で何らかの欠かせない役割を果たしています。ところがひとつだけその
動物がいなくても地球は生存していける動物がいます。それは人間です。」とありま
した。謙虚さを持っていたいものだと思います。
体も小さくそんな力持ちにも見えない川口さん,鋤でひょいひょいと軽々固い土をい
じる姿は力がどこにも入っていないようで美しかったです。自然農,いろんなことを
体で知り尽くしていないとできないような気もするし,逆に知らなくても自然と向き
合えば知らない私達を育ててくれるそんな優しさもあるなと思いました。
臼井さんを連日山梨まで飛ばせてしまうくらいすごい気を持った川口さんだったと思
います。
田んぼの取り組み楽しみです。ますます,気合いの入った臼井さん頼もしいです。シ
ュタイナーのメンバーもこれからどこに導かれていくのかそれも楽しみです。   
  高橋 喜代

自然農 映画 『川口由一の世界 1995年の記録』

 20世紀もあと数年で終り、新しい世紀が始まろうとしています。
 しかし、人類は今、世界的にみて大きな混迷の最中にあります。世界経済は危機的状況にあり、先進国と途上国の格差は深まるばかりです。流血をともなう民族紛争は至る所で多発し、地球環境の破壊はとどまるところを知りません。しかも現代の文明社会はこれらの諸問題について対処する何ら有効な手立てを打てないでいます。

 一方では資源の大量消費と飽食が、他方では失業と貧困、そして疫病や麻薬の蔓延が並立しているのです。今こそ人類が築いてきた高度な科学技術文明の在り方を、自然と人間の原点に戻って根底から問い直すことが求められている時はありません。

 この現代文明の対極に川口由一さんの自然農の世界があります。奈良盆地の桜井の地で、わずか7反に満たない農地を舞台に、川口由一さんが試みてきた自然農の実践は、20年にも及びます。川口さんは若い頃は、大量の化学肥料・農薬を使い農業機械も導入して多収穫をほこるこの地方でも有数の篤農家でしたが、その結果肝臓障害などの疾患が生じ、体がぼろぼろになってしまいました。現代文明の最先端技術によって生命が知らず知らずのうちに蝕まれていたのです。

 このことが川口さんが自然農法に転換した直接的な契機でした。 川口さんは、自然農法の福岡正信さんの著書「自然農法−わら一本の革命」に出会ったのをきっかけに栽培農業の原点にかえるべく、「自然界の法に沿う農」の在り方を模索し、自然農の実践に踏み切ったのです。自らも含めて生きとし生けるものの生命が生かされている自然の摂理を信頼し、それに依拠する米づくり・野菜づくりに励みました。それはお米の命が自ら育む力を信じ、無農薬・無肥料、そして無起耕・草々、虫たちを敵にしないという徹底した自然農への取り組みでした。

 そして、最初の2年間は7反の田畑で収穫ゼロという困難を乗り越え、今日では川口さんの田や畠には豊かな生命の世界が成立しています。たんぽではお米が雑草や虫・微生物等と共生し、すくすくと育っています。

 本記録映画は、以上のような川口由一さんの自然農の世界を一年以上にわたって、米づくり・野菜づくりの両面から長期取材し、川口さんの農場で、自然の恵みのなかで何が起きるかを克明に記録しようとするものです。 抽象的な理念の世界ではなく、田んぼや畠で具体的な日々生起する事実のディテールをカメラとマイクで見つめていきます。 それによって、川口由一さんの自然農の世界から現代文明の混迷を乗り越えて、新しい世紀に生きる指針となるべきものを探り出したいと考えます。

 実際、川口さんの田や畠を訪れると、自然の摂理により多くの生命が共生するミクロコスモスに触れることにより、現代人の病んだ心は次第に癒されてきます。それを求めて川口さんの田や畠を訪れる人々は毎年増えています。

 この記録映画が、人間と文明の再生の為の一助になることを願っています。

作品概略

 春たけなわの川口さんの田んぼでは、雑草が波打っています。この草ぼうぼうの田んぼの一隅の草を刈り、雑草の種や根を取り除き、種おろしが始まります。
 1995年5月、川口さんは自ら編み出した自然農の方法で、この年19年目の水稲づくりをスタートさせました。畑でも、田んぼと同じように陸稲・オカボの苗代がつくられます。耕さない田畑には、18年分の草々の亡骸なきがらが積み重なり、様々な虫や雑草を育んでいます。

 苗が15cm前後に育った6月末、いよいよ田植えです。苗よりも丈の高い冬草の中に、手で1本1本植えられてゆくため、一見頼りなげな苗ですが、生い茂る冬草はやがて夏草のお米にその場を譲ります。冬草と夏草の交代です。
 オカボの畑の田植えの時、冬草の足元に真白な菌の塊が見つかりました。この菌は作物に良いからと他所から持ってきた物ではなく、その場その土地に相応しい生命活動から生まれました。

 「ある種の菌や微生物が大事なのではなく、そういった生命を生み出す舞台が大事なのです。微生物によって朽ちた草々の亡骸は、自らの生命を次の草々に委ねてその生命を全うします」川口さんは語ります。
 夏の盛り、勢いのよい稲の分けつ。自然農と言っても、全く放任して何もしないのではなく、苗床づくり、田植え等、要所要所で手助けをする農です。この時期、お米以外の夏草の勢いを弱めるため、根を切ってその場に置く作業をします。

 8月末、在来種で一番広い面積を占めるトヨサトは分けつを完了し、幼穂を形成します。田の一隅には3種類の古代米(香り米、赤米、黒米)と改良種の栄光1号も成長を競い合っています。その中で早稲種の赤米が他の稲よりひと足早く開花しています。 9月になると、在来種のトヨサトも花の盛りを迎え、虫たちも交尾し、まくわうりや西瓜も食べ頃となります。陸稲は10種類育てられていますが、皆各々の特性を持ち、健やかに開花しています。食べ頃を過ぎて種の採り頃を迎えたキュウリが、畑で大きく黄色い身体を横たえています。

 11月中頃、重く垂れた穂が風に揺れ、黄金色の波となり、稲刈りです。刈った稲は稲木に掛けられ、1ヶ月の天日乾燥に入ります。久しぶりに田んぼにやって来た川口さんのお母さんも作業に加わります。 12月中頃、田んぼでの脱穀は昔から使われている足踏み式の脱穀機です。もみすり、精米を経て、川口さん一家の夕方風景。やがて厳冬の中、空っぽの田んぼに一面にまかれた稲わらのすき間から、稲刈り後にまかれた麦の新芽が顔をのぞかせます。

 映画は、鳥山敏子さんが田畑で川口さんと一緒に作業をしたり(時にはスタッフも加わって)対話する中で、川口さんの自然農を顕かにしてゆきます。

KEN said

いろんな意味で変革の時期を迎えているのだと思います
今まであまり見向きもされていなっかったことが重要であり見直されている時代なの
だなあと思います。
農業の分野をっとっても効率だけを考えると 草虫は敵で歓迎されるものではないと
されました。
しかし 全体 生態系 という高い視点に立つと人間がむしろ じゃまと思っていた
ものが役立っていたりします。
雑草も水分を保有し草マルチをして小動物のすみかとなります。そのことで作物だけ
虫に食われると言うこともなくなります。芽のでた頃は草に負けないように手を貸し
てやらねばなりませんが 少し大きくなると共生できます。それは人の成長と同じだ
と思います。子育ての頃は慈しみの心が必要ですが 自立してしまえば見守ってやる
だけで充分です。
草の根は大地を耕し肥沃の地を作ります。肥料も耕耘も必要でなかったのかもしれま
せん。
人も共生していけば生態系で孤立することもないのでしょう。
まあ人間もすべてのものの一部ですから

石田由紀子@赤目塾下の田5番さんが以前川口さんから聞かれて作成してく
ださいました農事暦です。石田さんありがとうございます、[まさに感謝です]

石田さんは、赤目塾の個人通信として今までに『感謝』1号、2号、3号を発行
されています、機会がありましたら是非一読をお勧めします。
大変読みごたえがあります。


《種子を降ろします時期の暦》

^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^

種子は一台交配種(F1)をさけ、固定種として毎年自家採種が最高です。

自然の田畑で、健康に育った種子は、見事な発芽、成長、開花、結実へと

続く生命力を宿しています。 ――――― 川口由一

┌―――――┬―――――┬―――――┬―――――┬――――――┬――――┬―

2 3 4 5 6 7 8

└┬――――┴―――――┴―――――┴―――――┴――――――┴――――┴―

←――――→ ←――――→ ←――→

米、ヒエ、アワ、キビ ゴマ 小豆

←―――――→

ハト麦

穀│ ←――→ ←―――――――――――→

里芋、ヤマイモ 春ソバ(秋ソバのほうが味がよい) 秋ソバ

(一度植えつければ毎年自然に)

←―→ ←―――――――――――――――→

じゃがいも トウモロコシ(何度かにずらせば長期間)

←――――――――――――――――→←――→

種々の菜豆 ツルアリ菜豆

(何度かにずらせば長期間野菜として) (秋取り)

類│ ←―→ ←―――――→

枝豆 黒豆、茶豆、緑豆

←―――→ ←――→

ササゲ豆 大豆

←――――――→

落花生

←―――→ ←―→

レンコン、クワイ さつまいも(ツルさし)

┌┴――――┬―――――┬―――――┬―――――┬――――――┬――――┬―

2 3 4 5 6 7 8

└┬――――┴―――――┴―――――┴―――――┴――――――┴――――┴―

←―→ ←――――――――→ ←――――――

シソ キャベツ(春蒔き品種) キャベツ(10月末迄)

(一度捲けば (品種を選んで何度かに捲けば

毎年自然に) 秋から次年の春まで収穫できる)

←―→ ←―――――→ ←―――――→

ミョウガ(株の植付) セロリー ハナヤサイ、ブロッコリー

野│ ←――――――――→

アスパラ(一度降ろせば78)

←―――→ ←―――→

ウド(根株を植え付け) オクラ、ツユムラサキ

←――――――――――→ ←―→------------------←―

ラデッシュ ネギ ネギ定植

←―→

人参、大根

小カブ、白菜(春蒔き品種)

←――――→

菜│ 大阪シロナ、小松菜、広島菜、野沢菜、山東菜、チンゲンサイ

サニーレタス、チシャ、フダンソウ、等々の葉菜類

←――――→

レタス、みつば(一度降ろせば毎年自然に)

←――――――――→

ニラ(一度降ろせば毎年自然に)

←――→ ←―――――――――――――――――――

ショウガ パクツァイ(白菜の変種で中国産) 9月末迄

←――――――――――――――――――――――――――――

ツァイシン(白菜の変種で中国産) 9月末迄

←――――→ ←―→

ホウレンソウ、春菊 ひのな

┌┴――――┬―――――┬―――――┬―――――┬――――――┬――――┬―

2 3 4 5 6 7 8

└┬――――┴―――――┴―――――┴―――――┴――――――┴――――┴―

←―――→

果│ ナス、トマト、トウガラシ、ピーマン、ナンキン、スイカ、マクワ、

メロン、トウガン、漬物用ウリ、シシトウ、カンピョウ、ニガウリ、

シロウリ、アオウリ、等々

←―――→

ハヤトウリ(ウリを地中に)

菜│ ←―――――――――→

キュウリ(地バイを時期をずらして、降ろせば長期間収穫できる)

┌┴――――┬―――――┬―――――┬―――――┬――――――┬――――┬―

2 3 4 5 6 7 8

└┬――――┴―――――┴―――――┴―――――┴――――――┴――――┴―

果│ ←――――→

樹│ 常緑樹苗木植付

―┴――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

┌―――――┬―――――┬―――――┬―――――┬――――――┬―――――┐

7 8 9 10 11 12

└┬――――┴―――――┴―――――┴―――――┴――――――┴―――――┘

←――→ ←――――――――→

小豆 麦、小麦

←―→

空豆

穀│ ←――――→ ←――――→

秋ソバ えんどう豆

←―→ ←―――――→

じゃがいも ゆり球根 植付

←―→←――――→

│ツルアリ菜豆 ツルナシ菜豆

秋取り 秋取り

類│

┌┴――――┬―――――┬―――――┬―――――┬――――――┬―――――┐

7 8 9 10 11 12

└┬――――┴―――――┴―――――┴―――――┴――――――┴―――――┘

←――――――――――――――――――――――→

キャベツ

(品種を選んで何度かに捲けば秋から次年の春まで収穫できる)

←――――――――→

│ハナヤサイ、ブロッコリー

野│ ←――→ ←―→

カブ類、フキの植付 ミョウガ

←―――――――――――――→

ホウレンソウ

←――――→

ワケギ、にんにく

-----------------←――→ ←――――――→

ネギ定植 紅菜苔(コウサイタイ)

←―――→--------------←―――――→

菜│ 玉ねぎ 玉ねぎ苗定植

←――――→←――→

早生大根 大根

←――――→

人参

←――――――→

ミズナ、みぶな、シロナ、小松菜、広島菜、サラダナ

カラシナ、野沢菜、フダンソウ、レタス、ひのな、など葉菜類

―――――――――――――――→

5月上〜 パクツァイ(白菜の変種で中国産)

―――――――――――――――→

3月中〜 ツァイシン(白菜の変種で中国産)

←――→ ←―――――→

白菜、春菊 チシャ、サニーレタス、パセリ

┌┴――――┬―――――┬―――――┬―――――┬――――――┬―――――┐

7 8 9 10 11 12

└┬――――┴―――――┴―――――┴―――――┴――――――┴―――――┘

果│

←――――→--------←→

イチゴ 定植

菜│ (古株からツルを伸ばして

増えた子株を分けて移植)

┌┴――――┬―――――┬―――――┬―――――┬――――――┬―――――┐

7 8 9 10 11 12

└┬――――┴―――――┴―――――┴―――――┴――――――┴―――――┘

果│ ←―――――

樹│ 落葉樹苗木植付

(1月末迄)

―┴―――――――――――――――――――――――――――――――――――


リンクページ

自然農の事がトータルにまとめてあるページです。

http://www.6348.co.jp/sizen/index.html 

森崎 格 (Itaru Morisaki)さんのページ 
写真でわかりやすく自然農が紹介されています。

http://www3.osk.3web.ne.jp//itapen/ 

徳島自然農のページ とてもわかりやすくまとめられています。

http://www1.linkclub.or.jp//amal/index.html 

TOPページに戻る

1999年4月17日 20度曇り

すっかり暖かくなり温室のゼラニュウムも植え替えて窓辺に置きました。温室は野菜の苗で一杯です。畑も新しく借りた2反7畝をトラクターでおこしました。これで畑を約5反歩やることになります。

1999417hana.jpg (11440 バイト)

1999年3月26日晴れ22度

温室に野菜の種を蒔きました。カボチャ トマト ミニトマト なす キュウリ ズッキーニ スイカ レタス チシャ ピーマン ブロッコリー オクラ 

1999年3月14日晴れ19度

よく晴れてとても暖かな1日でした。畑を耕して種まきをしました。 にんじん チンゲンサイ、白菜、レタス、キャベツ、細ネギ、ラデシュ、春菊,山東菜、小松菜、大根カブ 二十日大根 野沢菜 モロッコインゲン 明日にでも温室に野菜の種を蒔こうと思っています。

自然農のトップページに戻る TOPページに戻る