2004年2月 森の子日記

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2月27日(金)晴れ 

久しぶりに雪が降り、かまくら作りを始めた子ども達。でも、ちょっと雪が足りなかったようで、雪を使ってのごちそう作りとなりました。それも午後には、泥んこ混じり。やはり日差しは、もう春ですね。

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2月26日(木)雨のち曇り 

ちびっ子会(週1回の親子のお散歩の会)と一緒にお餅つきをしました。お餅つきは、今年度2回目。今回は、杵を持ってつくだけでなく、お餅を返したり、きな粉をつけたりすることも興味を持って、経験しました。でも、手についたお餅やきな粉を味わう姿も多々見られましたが。そして、お昼においしく頂きました。おかわりもたくさんしました。ちびっ子会のお友達が来る前は、おもちゃを貸してあげないと言う子もいましたが、いざ、一緒になってみると、自分達より小さい子の世話をしてあげようとする姿が見られ、来年度森の子の仲間になる子とも、すっかり仲良しになりました。

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2月25日(水)晴れ

「まだ冬なのに、暑いねえ。」とIちゃん。今日は、すっかり春の陽気でした。朝、Iちゃんがおうちから「空飛ぶじゅうたん、持って来た。」と言って、みんなで乗ってみました。「呪文って、どう言うの?」みんなで乗ってみたけれど、なかなか浮かび上がらないので、外に持っていってみることにしました。リュックにお弁当と空飛ぶじゅうたんを入れて、出発。でも、森であそんだり、ふきのとうを採ったりしている間に、空飛ぶじゅうたんのことは、忘れちゃったみたい。

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2月23日(月)曇り時々雪 

 今年度も後ひと月を残すのみとなりました。土曜日の暖かさと日曜日の雨で、森の子の周りの雪は驚くほどに溶かされ、2日ぶりの森の子なのにぜんぜん違った景色が見られました。 でも、今日はちらちらと雪。きっと、まだ春にするのは早いと雪王様が雪を降らせているんだと子ども達と話しました。 しかしながら、子ども達が毎週描いているにじみ絵も、今日は自然と春の景色を思わせるものでした。 そのような中、来週のひな祭り会を楽しみに、羊毛で雛人形を作りました。 羊毛の柔らかで暖かく気持ちのいい感触を楽しみながら、それぞれ思い思いに自分のお雛様を作りました。 雛人形が出来上がると、「ぼんぼり、作りたい。」と木の実で作ったり、羊毛でお雛様のご馳走を作る姿も見られました。 その後は、雪が溶けた森の中であそびました。おうち作り、木登り、忍者ごっこ、木を変わろう・・・。「子どもは風の子」久しぶりの寒さの中でも元気にあそんでいました。

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2月20日(金)晴れ 

春のような暖かい陽気の中、また、Iちゃんの地図を片手に探検に出かけました。このところの探検の様子を見ていると、どうもIちゃんは、住む所を探しているようで、今日も「ここに住みたい。」と言って、家作りを始めました。午後は、森の子の庭であそびました。大人が板でしゃもじを作っていると、「のこぎり、やりたい。」と久しぶりにのこぎりを手にした子ども達でした。昨日作って、焼きあがったクーッキーをおやつに食べました。小麦粉、ジャガイモ、菜種油のジャガイモサブレ、硬いクッキーでしたが、いい歯でよく噛んで食べることができました。

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2月19日(木)晴れ

みんなで相談して、カレーとフルーツたっぷりゼリーと明日のおやつのクッキーを作ることにしました。朝から、作るものが多かったけれど、みんなで考えたものができ、おいしく食べることができました。

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2月18日(水)晴れ 

今日は、Iちゃんが「地図を持って、探検に行く。」と言い、みんなで出発しました。行き先はIちゃんのみ知るということで、一列になってIちゃんの後について行きました。大人も「どこに行くんだろう」とわくわくしながら、ついて行きました。しばらくすると「ここで、暮らすことにする。」と言い、おうち作りが始まりました。森に向かって「木、少しもらっていいか。」と声をかけながら、落ちている枝を拾っていました。雪玉を積んで、おうちの壁も作りました。「寝袋は、スキーウェアってことね。」と言いながら、できあがったおうちに寝転がっていました。お昼に戻ろうと思っていたのですが、まだここにいたいということで、みんなでお弁当を取りに戻りました。そして、お弁当を食べた後は、「木をかわろう」をして、あそびました。この時期になると、大人は子ども達の後についていくだけでよくなり、なんとも子ども達の頼もしい姿が見られます。今日の冒険も、とても面白く、いい時間が過ごせました。

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217日(火)曇り時々雪か雨 

昨日の子ども達とは、うって変わり、今日の子ども達は、疲れが残っているようでした。「今日は、おばけやしきには、行かない。」「もみの木までにする。」のんびり行こうと出発しました。もみの木に登ろうとしましたが、今日は枝が凍りつき、つるつる状態。登れないとあきらめた子ども達は、もみの木の下におうちを作り始めました。枝を集めて、3本ずつ蔓で結わえ、それを柱に三角形のおうちの骨組みが出来上がりました。2時間近くかけて、そこまでできると後は、明日にすると満足気にお昼へと向かいました。また、一方では年少2人組がまるでぐりとぐらのように、長い枝を運び、2人のおうちを作り始めました。「ここは寝る所にしよう。」と息がピッタリあってあそんでいましたが、1時間ぐらいすると、お料理に使うしゃもじの取り合いでけんかになってしまいました。Dちゃんが力ずくでしゃもじを取り、Kちゃんは大泣きしてしまいました。ところが、そこからが2人の強いところ。Kちゃんがいくら泣いてもDちゃんはしゃもじを使い続け、しかし、Kちゃんもそこからは一歩も立ち去ろうとしないのです。大人の入る余地もありません。しばらく、離れて様子を伺っていると、とうとうDちゃんがKちゃんにしゃもじを譲ってあげました。すると、2人ともニコニコの笑顔になり、今度はそりに乗って、お昼に向かうことにしました。そして今度は、「Dちゃん、そりに乗って。Kが引っ張るから。」「ううん。Kちゃん乗って。Dが引っ張るよ。」と譲り合い。なんともほほえましく、でも、二人であそんで、けんかしてまた仲直りして、いい関係を作っているなあと感心しました。年少のRちゃんは、森の子で一番年が小さいけれど、食べる量は大きい子に負けないだけあって、力持ち。雪玉を上手に転がして雪だるまをいくつも作りました。Sちゃんとひよこの雪だるまを作り(雪だるまの表情がとてもかわいかった)、その後は、ひとりで4つの雪だるまを作りました。お父さん、お母さん、Rちゃん、まだ赤ちゃんで弟のYちゃん。Rちゃんの意欲にも、とても感心させられました。

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216日(月)晴れ 

休み明けだから、ゆっくりと無理なく過ごそうかと考えていた大人の思いとは別に子ども達は、パワー全開。金曜日に行った未知の森だった所を「おばけやしき」と名付け、そこへ行きたいと言い出しました。そこへは、金曜日にお弁当を持って出かけたので、そこまでたどり着けるかなと思いましたが、行ける所まで行こうと出かけて行きました。道のりがあるのに、子ども達は先を急がず、もみの木に登ったり、ぶら下がったりしながら、いつものペースで進んで行きました。道なき森の中に入り始めると、年長のIちゃんが先頭になり、一列になって進みました。週末に降った雪が、すっかり金曜日の子ども達の足跡を消したばかりか、新雪の中を歩くのは、大人でも体力がいります。途中、道に出たので(お昼の時間も近かったこともあり)「そんなに頑張らなくても、今日は、ここで帰ってもいいよ。」と声をかけたのですが、「やだ、行く。」「じゃあ、帰りたい人だけ帰ろうか。」「行く。」「僕も行く。」と子ども達の意志は固く、そして、ひとり残らず、行くと主張。さらに山のふもとに向かって歩き始めました。そして、いよいよ「おばけやしき」へ。キリン模様の見覚えのある木を見つけ「アッ、キリンの木」そして、「トロルがいる谷川」では、みんな声を潜め、「谷川」に落ちないように気を付けながら、一列に進んで行きました。そして、とうとう「おばけやしき」を抜けることができました。最後まで落とし穴があるかもしれないと慎重に足を進め、大きな道に出た時には「やったー」という達成感が子ども達の顔に見られました。そこからは、恒例のそり列車。子ども達の笑顔を乗せて森の子へ。お昼をもりもり、食べていました。お昼の後も、すぐに部屋を飛び出し、色水を使って、ごちそうや氷作りをしました。Oちゃんは、雪玉を色水のトレーで転がして、きれいなクッキーを作りました。あたたかくなり、外でお話も聞けるようになり、雪景色の中で「もりのひなまつり」の絵本を楽しみました。おうちの人が迎えに来るまで、雪合戦をしたけれど、今日は、さすがに「疲れた。」とIちゃん。車の中では、すでに夢の中だったかな。

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213日(金)晴れ 

今日は、雪がまだ残っていたのですが、春のような陽気の1日でした。久しぶりにお弁当を持って、「遠足」やら「キャンプ」やらと言って出かけました。まずは、昨日の続きの猿の足跡を追うところから始めました。どんどん追って行くと、初めて入る森の中へ。どこに行くかわからない子ども達は「怖い。」「帰ろうよ。」「もし、帰れなくなったら、どうする。」なんて言いながらも、探検を続けました。猿の足跡は山へつながり、それから先へは行けないという所まで来ました。引き返すにも、せっかくだから、雪がある時期にしか通れない道を歩いていくことにしました。「冬王様のいるところにつながっているかも。」いろいろと想像しながら行くと、犬の鳴き声や、車が通るのが見え「アッ、道だ!」と足早に歩いていくと、秋にみんなでよく遊んだところに出ました。ほっとした表情、元気がわいてきたようで急に強気になった子ども達でした。さっきまで、びくびくしていたのは誰だったかな?雪解けの水が流れて川になったところであそんだり、ふきのとうを見つけ、匂いをかぎ「春のにおいだ。」と言ったり、暖かな日差しの中で、雪の上の絵を描いたりと全身で季節の移り変わりを感じたようです。雪の上でお弁当を食べた後は、雪合戦や渦巻きじゃんけんをしてあそびました。すっかり暑くなりました。安曇野に飛来していた白鳥もシベリアへと旅立って行ったそうです。少し早い春がやってきているのですね。

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212日(木)晴れ 

朝、お味噌汁作りとクッキー作りをしました。クッキーの材料を混ぜて、生地をねかせている間に、お散歩に行きました。森の中で「木をかわろう」のゲームをやり、夢中で木の間を逃げているうちに、雪の上の猿の足跡を見つけました。人間の手のように5本指で、親指もあり、猿と人間の近さを感じました。お昼の後は、クッキーの形作りをして、オーブンで焼きました。星やハート、クジラにイチゴ、細かいところまで作ったウサギなどそれぞれが思い思いに形を作って、楽しんでいました。焼きあがったものは、きれいな袋に入れて、おうちへのおみやげにしました。焼きたてを味見したら、「おいしい!」と言う声、おうちの人にも、言ってもらえるかな。

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29日(月)晴れ時々吹雪 

昨日、お父さん達に作ってもらった滑り台で早速あそびました。 「あっ、階段もある。誰が作ったの?」と階段から登っては、順番に滑っていた子ども達でした。冬の日々を2ヶ月以上過ごしてきて、生活の仕方もすっかり身についてきたようで、外から帰ってくると、スキーウェアを乾かすようにハンガーにかけたり、濡れた服を着替えて、濡れたものをビニール袋に入れたりと自分でやっている姿が見られるようになりました。

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28日(日)晴れ 

いつもお仕事で忙しく、なかなか森の子へ来られないお父さん達が集まってくれ、子ども達のために雪の滑り台を作ってくれました。滑り台は30分ほどで完成し、さすがお父さん達だなあと思いました。いつもお母さん達とはよく話すことがあるのに、お父さん達とはなかなか機会がないので、この機会にお話もすることができてよかったです。お父さん達も、子どものことや森の子のことについて、よく考えていてくださり、心強く感じました。これからも、いろいろな考えを聞かせてもらったり、一緒に遊んでもらえたらいいなあと思います。お父さん方、お休みの1日をありがとうございました。

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2月6日

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2月4日(水)曇り時々晴れ 

朝の会で、手話をしながら歌を歌っていますが、最近、新しい歌を歌い始めたところ、今日は、とても興味を持って「もっと歌いたい。」と言う声が聞かれました。手話をしながら歌うことで、「これが、おはようっていうこと?」と手を動かしながら、気付いたことを尋ねてくる姿も見られました。外では、昨日からの続きで、もみの木におうちを作るといって、枝に登っては、葉っぱのついた小枝を枝と枝に渡していました。枝に座っているところに、友達が登ってきて座ると、「レストランにお客さんが来た。もっと、こっちにおいで。」と木の上でレストランごっこが始まりました。お昼になっても、あそび続けたくて、今日はそのまま、もみの木の下で、お弁当を食べました。でも、体を動かしていた時と違って、やはり体が冷えてきたので、早々にお昼を終わりにして、お部屋に体を温めに入りました。体が温まると、やっぱり、続きがしたくなり、もみの木であそびたかったようですが、帰りの時間になってしまい、残念でした。明日のお楽しみとなりました。

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2月3日(火)曇り 

朝「とげとげの葉っぱ、飾った?」と言って来た子ども達。「もう飾ってあるよ。」と言うと、確認して安心した様子でした。今日は節分。豆まき用の角箱をにじみ絵の紙で折って作りました。その横から大豆をいるいいにおいがしてくると、味見をする子ども達。元気に豆まきができるように「こわぽい体操」「鬼のパンツ」の体操をして、いざ、豆まき。みんなが豆をまいた後には、すずめ達が寄って来て、早速豆を拾っているようでした。お部屋の豆まきが済んだら、森の子の庭や、シンボルツリーのもみの木にも、豆まきに行きました。豆まきがすっかり済むと、安心して、もみの木に登ってあそびました。

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2月2日(月)雨 

暖かい陽気で、雨降り。雪が溶け始めてきました。それでも、午前中はそり滑り。午後は、食紅で作った色水を使って、雪の上に絵を描いたり、アイスクリームを作ったりしてあそびました。

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