●舎爐夢ヒュッテの日記とGUESTのページ 2月3日晴れ 気 |
あなたの力を是非お貸し下さい。3月6日
玄春のやさしいヨーガ 薪の石窯パンの試食会と窓拭きや掃除 片づけ
雪解けが急に進み春らしくなってきました。シャロム共同体も最後の追い込みです。
石窯も完成して試作の薪の石窯パンも何度か焼いています。3月上旬にイタリアからインドのゴアに行っている漆原が帰ればスタッフも全員そろいます。建物も机等が完成すれば使用できるようになります。来る3月6日 薪の石窯パンの試食会と片付けなどを行いたいと思いますのでお力をお借りできれば有り難いです。仕事は窓拭きや掃除 片づけが中心です。試食会後2〜3時間予定しています。お礼にシャロム通貨を差し上げます。尚6日は玄春さんのやさしいヨーガの日です。10時から12時までの予定ですので午前中はヨーガに是非ご参加下さい。会費1000円です。
コミュニティーマーケット シャロム オープンは3月20日です。
ライブも計画中です。またオープンパーティーの良い企画案などありましたらお知らせいただけると有り難いです。
オープニングのチラシも用意しましたのであちこちに置いて戴いたりお友達に配っていてだけると有り難いです。また3月13日にはピザの試食会を開こうと思っています。
あなたの力を是非お貸し下さい。そしてシャロム共同体メンバーとしてご協力いただけると有り難いです。お友達を誘って是非お越しください。お待ちしています。
2月24日あめ 気温12度
はじめまして、小袋 正博と申します。
私達はインドのデカン高原から21世紀ライフスタイル情報を発信しています。
ホームページ「NOWHERE」とメールマガジン「週間インドアユルヴェーダ新聞」
携帯向け「インド直送情報」「世界のどこでもない今ここ」を使っています。
「NOWHERE」( http://nowhere.webhop.net/ )の
21日のUPDATEに「シャロム」を以下のように紹介させて頂きました。
もっとこうした方がいい、というご希望やアイディアなどあれば
ぜひお聞かせください。
http://www.ultraman.gr.jp//shalom/main.htm
自給自足のエコロジーな田舎暮らしをモットーに、
旬を食する玄米自然食の手作りペンション安曇野舎爐夢(シャロム)ヒュッテ
体と心の癒しのフリースペースで、ヨガ、シュタイナ学習、地域通貨LETS
を使った新しい経済システムの実験などなど盛りだくさん!
2月23日曇り 気温12度
日差しが強くなり雪があっという間に消えていきます。チャーリーさんがフィリピンから帰ってきました。オープンに向けての打ち合わせに来てくれました。有り難いことです。今日は床下に潜り温水配管が完了しました。あずに図の配管が完了すれば配管は終わりです。でも保温材を巻かなくてはなりません。
2月22日曇り 気温10度
朝10時頃山口さんが登場。風呂場のタイルと トイレなタイルの打ち合わせ。
2001.3.20. シャロムコミュニティー
OPEN
シャロムコミュニティーは自然と人との共生がテーマの共同体です。
安曇野の豊かな自然の中で21世紀の生き方を共に考える集いの場でありたいと思います。
Natural organic Restaurant Cafe
& ecology shop
オーガニックレストランCafe 宿泊 エコロジー雑貨 本 石窯パンピザ ミニ書店
安曇野インフォメーション 地域通貨 自然食品 自然農有機農法畑
- Natural&organicレストラン 担当 漆原聖子
昼は薪の石窯ピザ&パスタ
夕食はイタリア帰りのシェフが作るオーガニックの旬を食するコースディナー(夕食は御予約ください)
- Mast Cafe&Bar 担当 宮下節子 オーガニックのコーヒー紅茶 玄米定食 夜はBar
- 舎爐夢(シャロム)ヒュッテ(宿泊) 担当 臼井健二
山の仲間と3年がかりでたてた手作りの宿です。朝食はとりたての自家製野菜と天然酵母パンのビュフェスタイル 夕食はコミュニティーのレストランで 自然の中でのんびり過ごしてみませんか。
- シャンテバザール(エコロジー雑貨) 担当 臼井朋子
自然素材で手仕事のいいものいろいろ集めます。生産者のつながりを大切にしたフェアートレードの商品 シュタイナー思想にもとづいたおもちゃ文具
麻 絹
オーガニックコットンの衣類 無鉛陶器など 体にも心にもここちよいものばかりです。
薪の石窯で焼く国内産小麦の自家製天然酵母パン 焼き菓子 オーガニックドライフルーツナッツなど
お金を使わない、新しい経済システム 地域マネーは地域のコミュニケーションを活性化し、お互いが助け合い、生き甲斐を持つ地域づくりを目的にした、地域経済システムです。あなたも参加しませんか
- ファーマーズ(八百屋 自然食の店) 担当 臼井健二
自然農
有機農畑の自家菜園のものから 地域で新しい農業を目指す人々の産直有機野菜 地元の生産者との結びつきを大切にしながら各地の本物のおいしさを集めます。自然農の学習会もあります。
安曇野案内 旅の地図 旅のお手伝い カントリーウォーク インターネット常時アクセスサービス プリントアウト コピーサービス 今月のイヴェント紹介
- ほんコミミニ書店&ミニ図書館 担当 臼井朋子 (舎爐夢ヒュッテで本ビデオの貸し出しもあります。)
エコロジー 環境 食 子育て 教育 精神世界 光の時代へのヒントがいっぱいです。
- クラインガルテン(市民農園)コミュニティーの農園を貸し出します。担当 臼井健二
- ワールドミュージックライブ 担当 チャーリー宮本 月1回開催。
- Be Good Cafe
安曇野 担当 篠原まさし
地球環境と人の心にいいことを話しあう場、それがBe
Good Cafeです。月1回開催。テーマは、自然農法/先住民族/地雷/水/地域通貨/麻/政治などなど。みんなで話します。主役はあなたです。
- スパイラルハート 担当 山之内亜衣 イべント等の企画運営
- セミナー ワークショップ
カントリーウォーク あずみのシュタイナー学習会 安曇野自然農学習会 玄春のやさしいヨーガ 人体交響劇ものがたり文化の会 べジタリアンのお料理会 パソコンセミナー 森の幼稚園 映画会等
2月21日曇り 気温10度
日差しがだいぶ暖かくなり屋根の雪が全部落ちてしまいました。天窓のペアーガラスが割れて大変な状態です。屋根の雪が全部亡くなったら補修をしなければなりません。今日は外部の水道と温水のは移管後やり終えました。後は床下の配管と立ち上がりの配管で終わりです。2〜3日はかかりそうです。
2月18日曇り 気温7度
排水の穴空けと排水の配管をしました。縁の下え潜り電気をつけて半日かかりました。
2月17日曇り 気温7度
暖かな日差しで春はもうすぐという感じです。棚の塗装と石窯の石綿板を切って入れました。まだまだやることが多くオープンまで間に合うか心配です。頑張ろう!
2月16日曇り 気温5度
棚の杉板張りが完了 だいぶ良くなったので満足
2月15日曇り 気温5度
朝からガスの配管をする。実家のさとしと2人で配管をする。床下に潜り2カ所 壁から2カ所の配管をやり終えて夕方完了。これでガスが使えるようになった。
いのちの祭りを共につくり上げてきた盟友、パン屋のけんちゃんこと、西村健ちゃん
が、きょう、亡くなられた。
とことん真摯にいのちに、スピリットに向かい合ってきた健ちゃん。
健ちゃんのことば、そしてその存在の姿勢には、いつもはたと気づかせてくれるもの
があった。
いのちへと、スピリットの源へと人を立ちかえらせるものがそこにあった。
その真摯な存在の姿勢には、いつもいつも、深深と敬服させられるばかりだった。
「おいしい食べ物は、世界を救う。
まっとうな食べ物は、元気をくれる。いのちが喜ぶ。」−−健
いのちの祭りが終わった後の9月10日、健ちゃんの誕生日の次の日、いのちの祭り
2000の最後の実行委員会
が松本で開かれ、そこには喉と首の腫れ上がった健ちゃんがいた。はじめてわたした
ちは健ちゃんが
悪性リンパ腫と闘っているということを知ったのだった。それは一昨年のいのちの
祭りの準備段階から再発していたのだ。
そんな中で健ちゃんは、あるいはそうだからこそ、いや常に健ちゃんにはそういうこ
となのだったのだろうが、
祭りの場所探しから企画、ウオーク、炊き出し、パン作りにと、心からいのちと向か
い合いながら、いのちのすべてを
捧げながら、祭りと向かい合っていた。いのちのことだから、そこから引くなんてこ
とはありえないことだった。
いのちをまっとうすること、それがあるばかりだった。
健ちゃんのメールにこうある。
「いのちの祭りだから命懸けさと、神宮寺から鉢伏窯まで火を運んだ。
この体だから暑い日差しには、耐えられないと、日が暮れて、
7時ごろから歩き始めた。着いたのは1時を回っていた。
途中、知り合いに分燈しながら。
7月29日
鉢伏窯から、鉢伏山まで山道を登った。
ブッシュをかきわけ、背より高い濡れたクマザサで
火が消えない様にと片手を上げたまま」
「それもこれも、いのちの祭りだからできたこと
レインボウギャザリングを夢に見る。
いろんな所で、いろんなことが行われてる。うろうろしてて、
出会うも縁、出会わぬも縁。ハプニング、ラッキー!そして大いなるミスティック。
グレイトスピリットって英訳しちゃたけど、ニュアンス的には、ミスティックだ。
そうだ。 グレイトミスティック!
不思議だね。おお摩訶不思議。
いのちの祭り。
なにも取り決めの無い祭りをやりたい。
いつの日かきっと」
健ちゃんのメッセージはわたしの内に、わたしたちの内に深く刻まれ、
健ちゃんは、死を超えて、ここにいる。
健ちゃん、さようなら。そしてそしてこんにちは。
健ちゃん、ありがとう。とってもいっぱいもらったよ−−それをみんなに分けてゆこ
う。
さよならは言わないよ。
いのちの祭り2000代表 おおえまさのり
命って何だろう 最後までこの問題を私達に投げかけて逝った
健ちゃんに冥福あれ
本当に大事なものは何か問い 形にしていった健ちゃん 自給用の田んぼを作り み
んなにパンを焼き パン窯は全て廃材 拾ってきた大きな釜 パンを載せるパンじゅ
うはフイルムケース 廃材で火をおこし 天然酵母のパンを焼く 友達の家作りを手
伝い愛を振りまいた健ちゃんに 幸あれ
死はけして敗北ではないと思っています。魂の側から見ればむしろ喜びであるかもし
れません。
執着を持った人間界から見れば哀しいことですが宿題をやり終えて光の元に返って
いったのだと思います。
虹のように目に見える時間は一時かもしれません。本当の自由を手に入れて 光から
生まれて光に帰っていたのでしょう。みんなの中には永久にけんちゃんが生きていま
す。すぐそこで声を掛けてくれる気がします。
神宮寺でのプレイベントで健ちゃんが入場券の変わりに木のペンダントを200個つ
くりました。
そこには Love &peace
神宮寺 と書かれています。これが健ちゃんからの贈り物
です。
健ちゃんに冥福あれ
舎爐夢(シャロム)ヒュッテ 臼井健二
2月13日曇り 気温5度
昨日今日に掛けてパンの発酵室を作りました。パン窯の下の壁に断熱材を入れてコンパネを張り込み3段の棚を作りました。今日は発酵室の入り口ドアと電気配線を完了して温度計も付けました。明日パンを発酵させて焼いてみることにしました。
2月12日曇り 気温5度
午前中コンポストトイレを設置してトイレの水回りを配管しました。
2月11日曇り 気温5度
朝からコンポストトイレの設置台を作り午後からは配管をしました。仁君が手伝ってくれてこまごまと役に立ちました。真ん中の部分に大便が落ちおがくずが入れられ 水分は分離されてモーターで撹拌 温度がかけられ発酵します。発酵したものは畑に還元されます。もう水で流す時代は終わったと思っています。もう少しで配管が終わります。
2月9日曇り 気温5度
トイレの中に洗面台を設置しました。洗面台は洗面器代わりに植木鉢を使い植木鉢の穴を排水に使いました。植木鉢は680円 排水金具は1000円程度なので10分の1くらいの予算で作ることができました。無垢の板をくりぬいて洗面器を設置しました。重みがあってなかなかいい感じに仕上がりました。蛇口も取付ほぼ完成です。
2月8日曇り 気温5度
午前中トイレの便器の取付と材料の手配 午後にはガスレンジが到着して搬入をしました。210sあるそうで全部の部品を取り外して運搬しました。初めは運べるかどうかわかりませんでしたが何とか搬入できました。これで台所備品が全部はいりステンレスが張り終えれば配管ができます。
2月7日曇りのち雪 気温5度
最終的に石窯の扉 温度計も取りつけて薪を焚いてみました。
温度は250度くらいあがり まずまずの成果です。午前中に炊き始めて昼にピザを焼いてみました。午後からは天然酵母のパンも石窯に入れて焼いてみました。そこそこの手応えがあり何とか使いこなせば毎日美味しいピザとパンが食べれそうです。
使用した溶接機とガスの切断機
内側にもう一つ扉を付けて完成ですが 内側の扉を開けると煙が室内にでるため内部の天井に換気口を付けました。計画では壁の内部に換気扇を取りつける予定でしたが内部天井に換気口を付けることで解決しました。また扉を開けておくと暖房にもなります。
火を入れて焚いてみました。温度計が250度をさしています。午後には内部が暖まり200度をキープしていました。
初めて焼いた記念すべき薪石窯の天然酵母パンです。
2月4日晴れ 気温5度
1月に新聞に載った記事を送ってもらいました。つい最近まで掲載されたことも知りませんでした。よくまとまっており舎爐夢ヒュッテの現在が解ります。テキストファイルにしたので読んでみてください。
信濃毎日新聞 タウン情報 2001.1.3掲載紙
エコロジーライフ 臼井さん一家の実践
21世紀は共生がテーマ
穂高町豊里でペンション、「舎爐夢(シャロム)ヒュッテ」を経営する臼井健二さん(51)一家は、自給自足をめざし独自の哲学で自然環境を考えた”エコロジーライフ”を20年前から実践している。使い捨てを繰り返してきた20世紀が終わり、自然・環境と人類の共生へ一人ひとりの意識改革が問われる中、自力で家を造り自家栽培の野菜を食べるシンブルなライフスタイルから、21世紀を生きるヒントを得たいと、臼井家におじやました。
【丸山記者】
松林を背に、辺り一面畑や田んぼが広がる開放的な立地の舎爐夢ヒュッテ。右の建物は自力で建築中の「シャロム共同体」
生態系に配慮
自然の循環を壊さない生活
舎爐夢ヒュッテは、山小屋の番人をしていた臼井さんが山を下り、自給自足の生活を夢見て自らの手で建てた家。林の中に溶け込む山小屋風の建物で、辺りは松本近郊にこんな場所がまだ残っていたのか、と感激するくらい。絵にかいたようなのどかな田舎の風景が広がる。全国各地からのゲストを迎えながら、妻の朋子さん(36)と長男の仁君(10)、長女愛美ちゃん(5)、次男の誠君(1)の5人で暮らす。彼らが生活の中心に据えるのは「自然循環のある農的な暮らし」。「自らが汗して食べ物を得、自然に帰らないものは使わない。地球の生態系に負担をかけない生活が理想」という姿勢だ。畑で採れた作物を食卓へ、残飯はニワトリが食べ鶏ふんを畑へ、という昔なら当たり前だったサイクルを自分たちの暮らしの中に取り入れている。「スーパーで買えば安いけど、ごみがたくさん出る。畑で採れたものはごみが出ず、残飯を畑に返すことができる。農業のよさに都会の人ぽど気づいている」と健二さんは語る。臼井家では、トイレはコンポストで水分を取り畑へ返す。洗濯や食器洗い、ふろで、洗剤やせっけんは極力使わない。「食器はお湯で洗えば十分汚れは落ちるし、ヘチマは体も食器も洗える。木炭と塩だけで洗濯も可能。せっけんを使わない方が本来のきれいな肌に戻るような気がする」と朋子さん。「洗濯物がきれいになる分、確実に汚れた水が下水に流れる。自分さえよければいいという考え方は、現代の競争社会の。原理と一緒」。健二さんの持論が熱く展開された。
玄米と野菜が中心
皮まで丸ごと食べる
今晩のおかずになる大根を収穫。畑はゴミがでないスーパーマーケット
最も衝撃を受けたのは、食に対する考え方。「地元で採れたものをその時に食べる」。当たり前のことのようで、季節に関係なく物のあふれる現代ではむしろ難しいことだと気づかされた。自然にかなった食生活は、体にも地球にも優しいようだ。無農薬有機農法を行っている臼井さんの畑に行ってみると、大根、小松菜、ホウレン草、チンゲン菜、豆、野沢菜、ネギなどみずみずしい野菜が育っていて、なるほどぜいたくなスーパーマーケットだ。彼らの食事は、その日食べる分だけ畑から採ってきた野菜を中心にした菜食で、主食は玄米。肉類や乳製品は、家畜の大量飼育が環境を破壊する”自然への負荷の大きい”営みだとして、食べないし動物がかわいそうなのでという。朋子さんは、野菜を皮をむいたりせず丸ごと調理する。キノコ類や海草、果物は自然食品店や地元の直売所で仕入れ、昆布と干しシイタケのだしで味付け。白砂糠や化学調味料、煮干しなどは一切使わず、工夫を凝らしたアイデアメニューはゲストにも好評だという。「肉や魚を食べなくて栄養面で問題はないのか」「精進料理のようで味気ないのでは」という疑問が沸いてきたが、食事を共にしてそんな思いはすぐに吹き飛んでしまった。大根の煮物、野菜いため、ひき肉を使わないマーボ豆腐、キノコと野菜のみそ汁、漬物…。玄米の味わい深さに驚き、慢性野菜不足の自分の体が喜んでいるのが分かった。「冬は体を温める野菜、夏は冷やす野菜が採れるんだから自然は実にうまくできている。季節外れの物を食べることで体が変調する。そんなに肉食しなくても穀類を中心とした菜食で、かえって体調がいい」
シンプルを楽しむ
思考 工夫 創造の喜び
食卓を囲む臼井さん一家。
自給自足の暮らしにあこがれて来た関西の若者も受け入れている
ものは最小限 臼井さんの家には遊び盛りの小さな子供が3人もいるのに、物のはんらんがない。リビングにはテレビもおもちゃも見当たらない。アンティークや手作りの家具に囲まれ落ち着いた部屋の中、子供たちは本を引っ張り出してきて静かに読んでいる。「子供たちには極力物を与えない」のが教育方針の一つ。おもちゃ入りのお菓子やカッブラーメンを欲しがることもあるそうだが、おもちゃもお菓子もテレビがなくても、子供たちは普段、全く不満を感じている様子は見せないようだ。「色や物の氾濫で煩わされ、思考が止まってしまう。プラスチックのおもちゃをやめたら子供たちもいいろいろ考えて遊んでいます。厳しい自然の中で過ごしてきた経験を持つ臼井さんは、「山登りの道具だけで充分暮らせる」と話す。突き詰めれば最低限の物だけで、自然の恵みを感じて生きるシンプルな生活に行き着く。数年前から宿を閉める冬の時期、家族でインド ネパール アジアをを旅していることも彼らに影響を与えている。「インドはエコロジーを地で行っている国。物を持たず寄り添い仲良く暮らしている姿を見ると、日本での生活は便利になり物が豊富になったが、精神的な豊かさは得られなかったと気付く。物を持たないシンプルな生活は時問を生み、お金がかからないばかりか、自分の手で作り出す喜びや工夫する楽しみも与えてくれる。本当に必要な物だけを見極め持つことで自由になれる」
シャロム共同体3月オープン
みんなの幸せを
21世紀を迎え、今後彼らのまなざしは何に向いているのだろうか。「20世紀は経済効率を最優先にあらゆる物を犠牲にして生きてきた。今こそ目に見えない本当の豊かさや幸せに気が付かなくてはいけない。21世紀は共存、共生がキーワード。自己利益の追求ではなく人類、地球全体を考え、自然とともに人問がお互いを生かし合うことが大切」その共生社会をめざして一歩前進しようと、3月オープン予定で現在、「シャロム共同体」の準備を着々と進めている。ヒュッテの隣に建設中の建物で、オーガニックのレストランカフェーや本屋、自然食品、フェアートレードの雑貨の販売など、さまざまな人が協力して経営する新しい方式をめざす。一人ひとりが主体的に自分の役割を持ち表現しようという試みだ。みんなが幸せになる社会を実現させるために、さまざまなアイデアで前進し続ける臼井さん一家から今後も目が離せない。
決して無理せず肩の力を抜いて
精神修行に行くような気持ちで覚悟を決めて訪ねたが、思っていたよりも臼井さん一家が肩の力を抜いているのにぽっとした。「こうしなくてはいけない」と、かなりな精神力を持って実行していると思いきや、「地球に負担をかけない暮らしは大事だと思うが、肩ひじ張らずにそれが自然のライフスタイルになっていけばいい」と決して無理をしていない。手作りすること、シンプルに生活することをとても楽しんでいた。臼井さんが行っているエコライフや農的暮らしは、実際確かにすばらしいことだったが、それ以上に目に見えない部分で感じるところが大きかった。要らない物に囲まれた暮らしが知らずに大切な時間を奪っていること。自然の声に耳を傾けることで、問違った方向に歩き姶めてしまった人類は軌道修正ができること。臼井さんの暮らしをそっくりまねすることはできないにせよ、無駄なものを少しずつでもそぎ落としていけば、立ち止まって何が本当に大切なのか、考える時間や余裕も生まれるのではないか。そんなにお金をばらまかなくても幸せに暮らせるのではないか−。自分の生活を見つめなおすいい機会になった。
【丸山記者】
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2月3日晴れ 気温5度
節分になった。今年は雪が多くシャロムの周りも50pほどの積雪です。数日前から鎖を付けたまま テラが行方不明です。雪の中で木に絡まっていると帰ってこれません。とても心配です。
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