シャンテバザール増築の記録
今回ストロベール部分を作るに当たっての過程を追ってみました。素人でも時間をかければ家作りも可能です。基礎工事から木工事 屋根工事 デッキ工事 壁塗り 塗装 建具工事 電気工事 沢山の行程が家作りには必要です。どの仕事も大変だったけれど少しずつ形になっていく様は感動です。家族の協力やスタッフの協力 BeGood
Café安曇野の皆さんの協力で家が完成しつつあります。いよいよストロベール部分に取りかかります。半円形のストロベールです。
ストロベールハウスができるまでの経過 PDFファイル
詳しくはホームページ http://www.ultraman.gr.jp//shalom/ 日記とゲストのページにアクセスください。
2003年5月12日
基礎工事が始まりました。
6月1日 BeGood Café安曇野で円形部分の基礎工事
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2003年12月11日1階部分に取りかかりました。
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12月13日2階のプラットホームが出来上がりました。
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12月14日 デッキ部分の土工事 マー君 愛美大活躍
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12月16日 2階部分の壁面 2階は2×4です。
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12月19日 屋根が完成する前に雪になってしまいました。
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2004年1月10日 天窓取付
2月28日 デッキ部分の屋根作り 雪解けを待って作業に取りかかりました。
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3月16日屋根にトタンを張りましたその後ルーフトップガーデンにしました。
4月6日1、2階のドアー取付 建具も自分たちで製作
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5月5日 2階部分の壁面 面度板打ち
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5月8日 ラス板の上にルーフィングを張ってラス網を張り壁塗りの準備
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6月10日 モルタルと漆喰を塗る 外部が白くなっていい雰囲気になってきました。
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7月11日 土壁用の練った土を運び コンテナに区分けする
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7月13日基礎部分石積みをする 間に空き缶や瓶を入れてモルタルで固める 上部に紐で固定するためにフック部分を番線で作っておく
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7月15日 ストロベールを積んでみる
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形に合わせて窓とトッププレートを作る
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7月16日内部の壁の下地作り
7月17日
BeGood Cafe安曇野ストロベールハウスワークショップ
ストロベールハウスのワラ積み 結束
わらのブロック 38×48×95 このワラわらのブロックを使います。
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@ニードルを作る
鉄棒をベイルの長さの倍ぐらいに切って ボンドハンマーで先端を平にして ドリルで穴を開ける。先端をサンダーで鋭角に削る 手の方を90度に曲げてハンドルを付ける
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A基礎の上にストロベールを積み上げる 基礎から水分が上がるのでビニールなどを敷いて断水処理をする 炭等や木組みを作るのも良い
全4段 つなぎ目をずらすのがポイント 今回はアールがあるのでワラを縦にしました。
Bアールを作り形を整える
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C竹を前後左右に結束をしてゆく
外側から麻ひもをニードルでベールに通し内側で竹にくぐらして紐をニードルに引っかけて外側にニードルを戻す。外側で竹に結びつける。
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Dトッププレートを一番上に載せて圧縮
トッププレートに穴を開け竹の杭をさす。それを上に乗せ 人が乗りプレス。竹の杭やねじで固定する。基礎に結束 あらかじめ基礎部分には紐を結束できるようにバン線を埋め込んでおく。基礎にある番線に麻ひもを引っかけて固定する。
ストロベールの隙間をワラと土を混ぜて埋める。
ワラと土を混ぜたもので隙間を埋める 瓶などを空間に埋めることで表情がでておもしろい。
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F土壁をぬる
どろんこ遊びの感覚で土壁を塗りました。粘度にワラを混ぜたものを数ヶ月保存 発酵して粘度が増します。
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みんなでべたべたと素手で塗っていきます。
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全部塗り終わって歓声があがりました。
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漆喰塗り(シャンテバザール本体部分)B班
本来ならばストロベールハウスの土壁の上に漆喰を塗って仕上げるのですが、今回は土壁が乾くに時間がかかると言う事でシャンテバザールの1F部分の漆喰塗りに挑戦しました。まず消石灰に糊、砂、スサなどの繊維を加えたもの(販売されてるもの)を水でよく練り合わせます。
この時のポイントは水加減と混ぜ具合。水分が多すぎると壁を塗る時にぽたぽた垂れて大変な事になります。
さあ、それでは板に漆喰をのせてコテで塗っていきます。ここでのポイントは板を壁に押し当てて塗っていく事。漆喰が下に垂れていくのを防ぎます。最初は腕が漆喰でベトベトになると脅させていたので正直ちょっとどきどき。でも、思っていたよりも生地が重くコテでうまく伸びていかないのであれっ?という感じでした。塗り後が残っていると味がでると言われましたが、なかなか思う様にコテ裁きができません。
でも作業しているうちにどんどん夢中になってしまうのはなぜなのでしょうね。
セルフビルドー‘自分の手でつくると言う事’の楽しさを体験した瞬間でした。レポート 花木
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石灰壁下地作り
初めて木摺(きずり)という言葉を聞きました。壁の土塗りの下地にする3cm幅程度の小板を1cmくらいの間隔をあけて打ちつける、という作業を木摺というそうです。この作業は、建物内部にしきりの壁をつくるために行われました。既に、骨格が作られていたので、そこに板をはっていきました。板と板の間隔を均一にあけるのに、板の厚さを利用するといいと教えて頂きました。いちいち間隔を測らなくてもよく、作業もスムーズに行えます。ここでも知恵と工夫が活かされています。下から上へと板をはっていくだけなのですが、一枚、一枚、釘で留めていく作業が、とても面白いと思えたのは、みんなで行った共同作業だったからでしょう。
内田真紀子
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ストロベールハウスのワラ積み 結束 A班
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漆喰塗り(シャンテバザール本体部分)
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石灰壁下地作り
塗装(シャンテバザール本体部分)
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7月18日
BeGood Cafe安曇野ストロベールハウスワークショップ
ストロベールハウスの土壁塗り
建築実習
メインのストローベイルの壁作り、室内の仕切りの土壁作り、外壁の漆喰塗りと木部の塗装作業。これだけの人数があると少ない労力であっという間なのだと、実感。何をするにも人とのつながりなのだとしみじみ。境界線をぼやけさせていくことを意識的にしなければならないのは僕の性質上仕方ない。けれど、半農半遊の混植園づくりにも、まじめに面白がって集ってくれる仲間が境界線の外にいるかもしれないのだから、気をつけよう。
そんなことより、漆喰があれほど鏝(こて)にのらないものとは思わなかった。この体験をもとに、もう一度松崎へ長八の鏝絵を見に行ってみたい。
ストローベイル壁に使った発酵泥を入れたシートを洗っているとき、手元に伸びていたホースは出し続けていると水が細くなった。細くならなかったらそのままホースで洗っていただろう。昨日たまったばかりの雨水を、2、3の桶から汲んできて使った。それでも雨水桶の水はなくならなかった。予想以上に少量の水で済んだような気がした。気がついてシャロムの機能を利用する、楽しいひと時だった。キンギョたち、ごめんね。(高橋 登)
「建築実習C:石灰壁壁塗り」
土に石灰を混ぜたものを前日に作った木摺の上に塗っていくという作業。すみません!たぶん、この作業のレポートも私の担当だったんだと思いますが、塗料塗りに完全にはまってしまい、私はこちらの作業をしていませんでした。ごめんなさい。どなたか、土壁塗りの様子をレポートして下さい。よろしくお願いします。 内田真紀子
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塗装(シャンテバザール本体部分)
茶色の塗料をハケにつけて、本体の木の部分を塗ります。木にまではみ出してしまった白い漆喰は、上から茶色く塗ってしまえば良い、楽勝。と挑みましたが、結構難しい。上の方に塗ろうとすると、ハケから塗料がボタボタとたれ、地面や、下のほうの漆喰にはねて汚します。境界線はハケを縦に持って。塗料は少なめに。少しの面積ずつ丁寧に、というのが自分でみつけた失敗が少ないこつ、と思ったらまた木からはみ出て塗ってしまいます。白い壁に思いきり茶色いハケの跡を残してしまったのをみて、臼井さんは「いーの、いーの。」といつもの調子。白が黒にはみ出たら黒く塗り、黒が白にはみ出たらまた白でかぶせていけばいつかはきれいになるだろう、と開き直ってぺたぺた塗っていきました。みんなで塗り残しを茶色く侵略していき、あっという間に、白い壁とのコントラストが美しい、落ち着いた焦げ茶色にしあがりました。ペンキ塗り、楽勝。はみ出たけど。(ふみ)
7月19日ワークショップで完成した外観と内部
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7月20日トッププレートの上に垂木を打ち付けて屋根の下地を作る
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7月21日垂木をうち野地板を張ってアスファルトルーフィングを張り唐草を打つ 天窓のプラスチックを切って固定
7月29日面戸部分にワラを詰めて下地づくり
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ルールトップガーデンの為に角のトタンを端に固定
7月29日 漆喰を塗って外部が白くなる
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8月7日窓に雨戸を付けて塗装
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8月10日屋根に自作の小型風力発電機を設置
垂直軸型の風車(ウインドミル型)には、プロペラ型にはない多くの利点がありながら、次の問題点が明確に解決されていなかったため、今日までなかなか実用化されてきませんでした。
- 利点
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風向に関係なく風車が回転する。
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発電特性が同じクラスのプロペラ型と比較して風車の回転数が高くないため、空力騒音、振動や機械騒音が低い。
- 問題点
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これまでの風車(ウィンドミル型)は、回転を始める風速が高く、低い風ではなかなか回転を始めない。
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低い風速では回転する力が小さい。
板を削って飛行機の羽のように削ってとりつてみました。
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8月13日 作ってから無風状態が続いていました。もう少しまわるようにとブレードをつの字型に改良しました。
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8月14日ブレードが気に入らなかったので樋を使って再度ブレードを作ってみました。ここ数日無風です。
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以下ホットチキンハウス建設の記録です。
矩(かね)尺のこぎり ノミ 金槌 を入れたデイバック この姿で電車に乗るのでしょうか。アッチャンの後ろ姿です。
前回刻んだ3寸角の材を運びいよいよ今日の建築実習が始まります。
今日の講師は大工経験ウン十年の大杉さんが指導してくださります。
今日の段取り 打ち合わせ
水遣り 大矩づくり 基礎工事 土台据え 建前 上棟 タル木打ち 野地板打ち付け 破風 鼻隠し ルーフィング これが今日の作業です。
まず水遣り 遣方 やりかた これから建てる建物の正確な位置を決めるために設けるもの。
まず建設場所を決め周囲に水杭を打ちます。これに同じ高さの印を付けます。
またその都度巻き尺で測るのは面倒なので尺棒(一尺ずつ印を付けたもの)を作り長さを測るときは尺棒を使います。
同じ長さを何回も測るときなどは馬鹿棒(長さに印を付けたもの)を使うといちいち巻き尺で計らなくてもいい。これも現場の知恵です。
@水の水位を利用する方法 これはバケツなどに水を入れてホースの水位が一定になる性質を利用して水位から何センチ下がりで印を付ける方法
A水準器 レベルで決定する方法 レベルを水平に据えて中心線から何センチ下がりの所に印を付ける
印を付けたところを上端にして水貫を打ち付ける。まず1本水糸を張る。この交点を直角にする。
直角をだすために大矩(かね)づくりをする。四分一の材に墨を打ち 交点に釘を打つ 3尺 4尺の位置に印を付け5尺を測ると直角がでる。
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この大矩に合わせて交点の水糸を張る 寸法通りに釘を打ち 水糸から何センチ下がりで基礎の上場を決める。この時馬鹿棒を使うと便利です。
基礎部分を掘り下げ基礎を据える。今回は鶏小屋ということで基礎部分を枕木でやることに決まっていましたので枕木の20センチを掘り下げ半分地面から上にでるようにしました。ここにコーチボルトで土台を締め付けることになっています。
一般的には布基礎のアンカーボルトの位置を計り基礎の部分に穴を開け土台を据えます。
土台のいの1番を組み基礎部分の組み立てが始まりました。
祝い事は午前中ということで午前中に柱を1本立てて昼食
シェスタタイム 直角をだしコーチボルトで基礎の枕木と土台を留めました。
桁部分の垂木受けを刻みいよいよ棟上げです。
丸鋸で3分ほど切りノミで斜めに落とします。
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感動の一瞬 棟上げです。掛矢を振るい ほぞに納めます。
建物のよろび(垂直)を確認 水糸を垂らして垂直か確認 角度が悪いと柱を押して垂直になった段階で筋交いを仮止めします。
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垂木を45センチ間隔で斜めに釘を打ち付けます。垂木の先端 端(はな)の部分に墨を打ち切断
端(はな)隠しを打ち
野地板を打ち付けていきます。その上にアスファルトのルーフィングを敷いて完了
みんなで記念写真です。おめでとうございます。さあ上棟式の大宴会です。
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翌日張ってなかった野地板を張り破風を付けて唐草を屋根の周りに打ち付けました。
これでいつ雨が降っても大丈夫です。
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