舎爐夢(しゃろむ)ヒュッテは閉鎖して
安曇野の池田町にて新たな展開をしています。


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BeGood Cafe Azumino Vol.1

無事終了しました。たくさんの感動を有難うございました。

■Vol.12 5月22 -23 日

テーマ:『オーガニックな生活入門』

 <知>昔の知恵を見直してみよう
    日本にあったオーガニックで素敵な暮らし方〜見よう見まねでやってみる

特別ゲスト◇中澤玉樹さん(71歳)
      鍛冶屋。昔ながらの製法で安来鋼という鋼を使用し、農機具、
      包丁、職人の小道具などを製作。
     ◇中村和子さん(74歳)
      信州塩尻で有機農業を実践する傍ら、生活学校(会員15万人)の
      校長先生も務める。昔ながらの信州おやきを作っていただきます。

 

パーマカルチャー
森谷博
(パーマカルチャーリスト)

「土のきほん〜
土のある生活〜」
 
四井真治

特別ゲスト
中村和子

 

特別ゲスト
中澤玉樹

 


DJ/
谷崎テトラ

 



モーニンググリーンウォーク
小笠原あや
(インタープリタ−)
 



「農業実習」
臼井健二

(シャロムコミュニティー代表)

 
5月22日(土) 写真をクリックすると大きな画像になります。
13:00 受付開始
13:30-14:00 パーマカルチャー紹介ビデオ上映
   http://www.tv-asahi.co.jp/earth/midokoro/2002/20020303/index.html

14:00-14:45 オリエンテーション
   

14:45-15:30 シャロムのパーマカルチャー的実践例を見学
 


まさにパーマカルチャー実践例濃縮100%の時間。パーマカルチャーを捉えきれていなくても、臼井さんの楽しくてためになる話にふれられる最初の時間。
今回のシャロム実践例ガイドは、降り出した雨のため移動していた地下室からスタート。続いて玄関横サンルームの産廃を利用したガラス、天窓やペチカ、温室の機能。雨も小降りになり、森の広場のコンポストトイレから、玄関前のビオトープを中心に複数のパーマカルチャー的様式を組み合わせた庭へ。通路に敷かれたレンガも廃物が利用されている。その先の未完成の建物は臼井さんの手で建設が進む。
「お金を稼がずとも、廃材を利用するなど工夫して自分でやる楽しみがある。」
次のBeGoodCafe安曇野では、この建物の藁壁造りを体験することになる。
「出来上がればここは、えーげ海。うふ。」と臼井さんはにっこりと参加を呼びかける。そして草とこれまた産廃のドラム缶が屋根に載った食堂まで。
コンポストトイレから取り出すメタンガスや下水浄化で得られる中水道、食堂屋根などの雨水利用。それらが完璧であれば、ここは自立したエネルギー循環を得るが、公共のインフラとも繋がっている。サブシステムとしての装置群と供給されているという意識。シャロムの例は、パーマカルチャーがすべての暮らしで実践できることを示している。

半セルフビルドの建物 産業廃棄物のペアーガラスを使ったサンルームと排レンガ通路 メタンガス発酵装置 雨水タンク コンポストトイレと雨水による手洗いシステム ルーフトップガーデン 温室の加温システム 多用途の薪ストーブ ペチカ 床暖房 燻製室 薪の石窯 換気用天窓 キーホールキッチンガーデン ロックスパイラルガーデン ビオトープ水処理 トイレの中水道システム ガーデンのウットチップ利用 キウイ棚によるパッシブソーラー 自転車発電装置 パーマカルチャーガーデンetc
近々ソーラーによる水循環装置 バイオオイル装置 ソーラ温水装置を製作予定とか。

(高橋 登)

15:30-16:30 パーマカルチャー基礎講座    森谷博さん
 


 パーマカルチャーの基礎講座はレクチャーという形をとるのではなく6人程度のグループに分かれたブレインストーミングで始まりました。目をつむって、深呼吸。

「心の中にあるパーマカルチャーのイメージは100人いれば100通りある。」と森谷さんは言います。特定の手法、やり方、形、そういったものではなく、それぞれの生き方にあわせたパーマカルチャーの実践があるのです。 

実際にブレインストーミングで出てきた意見は、パーマカルチャーで取り上げられがちないい側面以外に、「都会人で頭でっかちな感じ」「商売にならない」「日本でできるの?」といった意見もありました。パーマカルチャーに惹かれてここにいるメンバーでもそれぞれの視点や置かれた立場によって切り口が様々あることに驚かされたブレストでした。パーマカルチャーマンダラ(写真)を使って 森谷さんは話を進めていきましたが、知識の話ではなく、知恵の話をしていたような気がします。 

 

テクニックをつなげていくのではなく、何がしたいのか?自分のしたいことを中心にラインを引く。「個々人の心の中に答えがある」という考え。そしてそこから「今、自分には何が必要なのか」という原点に立ち戻り、一人一人のパーマカルチャーをデザインし、実践していくのです。これは最も大きなメッセージでした。私は普段コーチングということを生業にしていますが、ここの考え方は本当に通じるところがあります。パーマカルチャーには3つの倫理があります。@地球への配慮、A人への配慮、B資源を共有する、です。コーチングはまさにこの大事な価値観Aの部分そのものなのです。

日本において、パーマカルチャーは有機農法の側面にフォーカスする形で手法が紹介されました。農業の一手法だと考える人が多いようですが、パーマカルチャーにとって農業は一部分にすぎません。「暮らし全体を想像するデザイン手法」なのです。@自然そのものを観察し、A世界中の伝統的文化の知恵を学び、B現代の知識を融合させ、ライフスタイルをデザインしていくことなのです。 

そして、もう一つ森谷さんが強調していたのは「Problem is Solution.」という考え方です。例えば「湿地があってじめじめするなぁ」とネガティブに捉えるのではなく、「水がここにはあるんだ。池にしよう」というように、考え方自体をデザインしてしまうのです。

これはゾーンニング(Zoning)という捉え方だそうです。自分の考え方を0、自分の周りの環境を1、そこからどんどん周囲に広がっていくゾーン。周りのものを変えるという考え方からゾーン0である、自分の考え方をデザインしていく。自分の考え方を変えれば世界が変わる。そんな知恵があふれているのがパーマカルチャーと言えます。 

私は前回から始まったBeGood Café安曇野のシャロム・ヒュッテにおけるこのワークショップに参加して、パーマカルチャーの知識というのを詰め込んだという感じはしていません。いま、数日経って残っているのは、パーマカルチャーのマインドと志です。それを感じて心が揺れています。

(リポート:渡邊有貴)

16:45-17:15 農業実習
 

小雨が降っていたので、「今日は、見学ね。」ということになりました。
ここには、自然農の畑も、有機栽培の畑も、パーマカルチャーの畑も、あります。
有機の畑は、見た目はまあ普通ですが、自然農とパーマカルチャーのは見るからに面白い畑です。

自然農の考え方は、「そこにあるものを活かす」。
雑草が根を張ってよく耕しておいてくれた畑に、その雑草を切って敷けば、水分の蒸発を防いでくれるふとんになり、しかも雑草の発育を抑えられます。
種を蒔いた上にも雑草をうっすらとかければ、鳥から種を守れます。
雑草はいずれ微生物たちによって分解され、ふかふかの土に還ります。
なんて合理的なんだろう、と思いました。

パーマカルチャーの畑では、そうした考えがさらに進められて「手伝ってもらう」ようになっていたりします。
たとえば、竹とワラを使ったしかけを作り、地蜂がここに住んでくれれば、周りの害虫を食べてくれます。

また、とても面白い装置に、「チキントラクター」というのがあります。
これは、骨組みだけのティピみたいな、ニワトリ用の家なのですが、これを「雑草をなくしたいところ」に置くと、ニワトリがそのドームの中の雑草をたいらげてくれる仕組みです。
ニワトリはおなかいっぱいになり、(ちょっと狭くてかわいそうではあるけど、商業用鶏舎よりは自由で、)たまごも産んでくれ、雑草も抜かずになくなり、ついでに鶏糞を土に混ぜながら耕してももらえ、良いことづくしです。
パーマカルチャーって、なんて素晴らしいんだろう!!

臼井さんは、一般農法を「分断と競争」パーマカルチャーの農法を「共生」という言葉で表されていました。
雑草もみみずも蜂もそれぞれの役割を果たしながら、やっかいものにならずに共生しています。
「みんな違って、みんないい」「それぞれが、大切な存在」といった、共生や多様性の基礎となる考え方が、パーマカルチャーの根底には流れているようです。

何もかもがそんなふうで、機能的で合理的でありながら、ものすごく有機的で(つながり、循環があって)考えられていて、すごく面白いのがパーマカルチャーの畑です。
持続可能 多様性 調和 全てに言えることですね。

ところで、シャロムには、畑も家も廃材利用のすてきなアイディアがいっぱいでした。
臼井さんの、心底嬉しそうな「タダ!」連発を聞いていて、「こんな人生もアリなんだ・・・。」と開眼(?)された方も、あったのではないでしょうか。
実践している方が、うきうきと楽しんでいる、というのがまた、パーマカルチャーの魅力ですね。                                                                                 もりたゆうこ

17:15-20:00 温泉夕食
 

シャロム・ヒュッテのオーガニックフード

これは本当においしい!!!

 

お肉を全く使わないのに、なんでこんなにおいしいのっ。
体によくて、おいしい。今度、その調理法を教えてもらおうと思います。
 

20:00-21:00 自己紹介オープンマイク   Give you/Give meボード
 

DJ谷崎テトラさんの音楽の上で、参加者+スタッフで40人あまり11分の自己紹介+オープンマイク。今ここには、紆余曲折を経た結果(過程で)辿り着いた40人。半日前には知らなかった40人の様々な個性、情報、活動や興味はここで一気に共有されます。シャロムガーデンの影響か『ゆるい』というキーワードが飛び交いました。自分を語るときみんなの表情はイキイキとします。人生やっぱりこうでなくっちゃ。そんなエネルギーに刺激され私の体内は活性化されるようです。        (村松 直子)

21:00-22:00 フリープログラム
 

土の基本

土の誕生プロセスのお話です。これを理解することで、土地の状態が理解でき、土地土地に対するパーマカルチャーデザインを適確に提案できます。もともと、生物が殆ど存在しない無機質な裸地が周囲の環境・生物と共に、やがては樹林帯へと遷移します。土を構成するものは、窒素+リン+カリウム…という無機的なものだけでなく、そこに共存するミクロ的生物から小動物までの生物達の活動、更にそれを取りまく周囲の環境や気候が混ざり合って、機能し地力を維持できるのです。土の環境自体が土のエネルギーを示しています。生物が多様であり、世代交代を繰り返すことで土は豊かなになります。土の成り立ちの原理が分かれば、これはとてもシンプルなことです。例えるなら、家と同じです。「人のいなくなった家は荒れる」ですね。単体では存在し得ないのです。

(村松 直子)

ファイヤーセッション
たくさんの感動と出逢いがありました。
火を囲んで語りました。
涙を流し自分の過去を彼女は語りました。
最近やっと外に出られるようになった事
とても苦しかったと泣きながら語りました。
生きてて良かった。
ふじさんが歌うイマジンと愛をうたおうの曲に涙を流していました。
とても良い時間を持つことができました。

 

3月28日(日)  
06:00-07:00 モーニング・グリーン・ウォーク
 


雨上がりの朝。起きたての眠い躰を整え、森に耳を澄ましてみる。雉の鳴き声をキャッチした人もいた。初夏の鳥の声は多様ににぎわっている。僕はモーターのような音も聞こえると言ってしまった。朝だから耳に入った音だけれども、それは森の音ではない。まだ寝ているな、と朝から我を省みる。
移動のことしか意識しなかったら、ほんの1分足らずの距離。なのに、観察を意識して歩くと気がつくことがたくさんある。森の生き物たちの知恵、その仕組みの解は初めから知らなくてもよい。自分なりの解釈で、じっくり観ることで発見を楽しむ、朝の散歩の時間。
(高橋 登)

07:00-08:00 農業実習
 


観察することを意識した後は、パーマカルチャー畑へ。今回はキーホールカーデンとマンダラカーデンのお手入れ。ウッドチップを敷き足したり、草を刈ったりの軽作業。草刈作業でいろいろな野菜との区別を同時に覚えられるのはパーマカルチャー畑ならでは!?

「草をむしらず、刈ることで根を残すと地下構造を保つことにもなる。」
富山で有機栽培を実践するひとが解説してくれた。
そして大根の鞘(さや)は今が食べ時、と、プチプチ摘んで試食のおまけもついた。大根の鞘、はじめて食べた。
(高橋 登)

08:00-09:00 朝食
 

food in シャロムヒュッテ

BeGoodcafe安曇野の宿泊地シャロムヒュッテでの食事は三回あったのですが、どれも美味しすぎて美味しすぎて。
シャロムの食事はマクロビオティック(玄米正食)に基づいた調理法で、とってもカラダに良くおいしい料理ばかりでした。

これは昨日のランチ。自分達で作った手作りのピザとシャロムのキッチンスタッフが丹精こめて作ってくれたカレー。

マクロビオテックは、住んでいる土地の旬のものを取り入るといった「身土不二(しんどふじ)」や皮付き・根つきでひとつのものを丸ごと食べるという「一物全体(いちぶつぜんたい)」の考えをもととして、体質・食材などの陰と陽のバランスを考える食事法です。玄米をはじめとする未精白の穀物を主食とし、有機無農薬の野菜、豆、海藻などを摂取し、体を酸化させる動物性たんぱく質(肉、乳製品、卵)や砂糖などを控え、味噌や醤油、塩などの日本古来の調味料で調理することを基本としています。
シャロムの食事はほとんどシャロムのまわりの畑でとれた野菜を使っています。だから早朝に畑に作物を収穫しに行くスタッフをよく見かけました。


これは夕食です。肉に見えて実は肉じゃなくて雑穀で出来ている、な〜んてのもあったり、一つ一つが新しい発見で楽しかった。

朝食での1コマ。こうやって自然の中で食べる朝食はとってもおいしかった。

上はシャロムのキッチンスタッフのみなさん。BeGoodcafe安曇野に参加した人やBeGoodcafe東京でランチを出してた人が多いみたいです。私も「スタッフになれば?」と勧められましたw

添加物などの不自然なものを食べれば細胞一つ一つにくっつき、それが多いとやがて体に害を及ぼします。
食というのは人間にとって本当に大切です。人間を形成します。
素敵な食事は素敵な人間を形成します。
悪い食事は悪い体を形成します。
みなさんもここで一度足を止めて自分の食事から見直してみてはいかがですか?

(写真とレポートあやのさん)

09:15-12:30 昔の知恵から学ぼう中澤さん・中村さん
 

昔の知恵を見直してみようvol.12

さて、今回のBeGood cafe安曇野のテーマは「昔の知恵を見直してみよう〜見よう見まねでやってみる〜」ですから、昔の知恵を見直して見よう見まねでやってみましたw
特別ゲストとして鍛冶屋の中澤玉樹さん(71歳)と信州塩尻で有機農業を実践する傍ら、
生活学校(会員15万人)の校長先生もつとめてい た中村和子さん(74歳)を招いて昔ながらの知恵を存分に学ぶことになりました。

焚き火のおき火がぱちっぱちっ、と音をたてる。
網にのせられた「おやき」がゆっくりと茶色に色づいてくる。
そしておいしいひとくちが焼けるのを今か今かと待っている私たち。
その中、みんなに囲まれるようにしてゆっくりと火の番をしながら、優しい笑みを絶やさない講師の中村和子さんがいました。おやきの話、昔の女学生の頃の話、山登りの話など、昔の農家の囲炉裏端で孫にゆっくりと語りかけるように、それはそれは優しく、温かいお方でした。

    「おやき」は長野の郷土料理のひとつ。野沢菜、ノビル、なすの油味噌、カボチャなどの具材を小麦粉の生地でまあるく饅頭のようにつつみ、それを囲炉裏のおき火の灰の中に入れて焼く料理です。「お焼き」「お八喜」とも書きます。
   
中村さんは信州塩尻で有機農業を実践する傍ら、生活学校(会員15万人)の校長先生もされていたエネルギッシュな方。今回は中村さんの畑でとれた有機栽培の小麦粉を使って、野沢菜と切り干し大根の2種類のおやきをつくりました。みんなが一人ひとつずつ、手のなかで具材をつめて手作りでつくりました。焼き上がったお焼きをみんなで試食。外側はカリカリと香ばしく、中はほっくり、具の味がしみています。


形は大きいもの、小さいもの、皮が厚いもの様々でしたが、小麦粉そのものの風味が生きている本当に美味しいひとときでした。でも、、本当は中村さんと内緒で焚き火の灰の中で本格的に作った、お試しの「おやき」が一番おいしかったなあ。 レポート松木しんじ

 

まず私は鍛冶屋の中澤さんのお話を聞きました。
シャロムの室内でスライドで中澤さんの職人ぶりを拝見し包丁についてのお話を伺う。中澤さんは「話すのは苦手だ」とおっしゃっていましたが、話し出すとノンストップ!w
おもしろいおもしろい。


その辺で売ってる工場でプレスされてつくられたステンレスの包丁なんかより、中澤さんが丹精込めて作った鉄の包丁のほうがずっとずっといい。30年40年って長く使えて愛着がわく。
ゆっくり時間をかけて作られたものを大切に大切に長い間使うことの大切さを学びました。
さてさて外にでての課外授業^^実際にモノを大切に使う知恵として、包丁の研ぎ方を教わった。


この中澤さんの職人気質なかんじにはなんとも圧巻!
おせじなんて飛ばさない、とってもぶっきらぼうな職人さんw
いいですね。私もこういう人のもとで働いてみたいです。打ちのめされて打ちのめされて強くなっていきそう。
それはまるで中澤さんの作る鋼の包丁のように・・・(写真とレポートあやのさん)

中澤さんは今や松本にただ1人の鍛冶屋さんです。刃物・農機具・小道具などを注文に応じし製作する職人さんです。今回は鍛冶と刃物の研ぎ方について教えてもらいました。

『今の私たちの生活の中には、手作りのもの・誰かの手仕事というものが消えている』、と何かの本で読みました。中澤さんは職人さんが消えていくのを『日本本来の良さ・文化を必要をしなくなっているため』と言いました。

刃物を購入する時、10年、20年後を想像しますか?刃物はそのくらい経って手に馴染む自分仕様の物になるそうです。この大量生産・消費時代に、自分との相性を見極め一生道具を買う覚悟を決めたいものです。(この、道具と言う表現は実に力があり格好が良いと思いませんか?)

また、道具には正しい手入れが必要です。刃物を研ぐ姿勢は、無理な姿勢をとらず、刃を正面に、そしてじっくりと構える。一定のリズムを持って刃を動かす。こうして丁寧に研がれた刃の切れ味は熟れたトマトで試すと一目瞭然。(余談ですが中澤さんの脚の毛・腕の毛はこの刃の切れ味を試す作業をしているうちになくなってツルツル!)

中澤さんは『話したことは相手の頭の中から消えないけれど、物は何度でも作り直せる。話し下手な自分は職人向き。』なんて笑っていましたが、中澤さんの話し一つ一つは自分の言葉であって、人生の教訓が込められた話には重みと説得力がありました。

この大先輩の教えは私たちの日常生活や考え方の色々なところで応用が出来ます。

(村松 直子)
 

  

全員で記念写真です。

12:30-13:30 ハッピーオーガニックランチ

「ハッピーオーガニックランチ」と名づけられている2日目のランチを、フェロー参加者はとても楽しみにしています。いつも趣向を凝らしたおいしいピザを食べることができるからです。自分で作ること、そして石釜でその場で焼き、天気がいいときには外に出て食べるピザは本当においしいのです。今回は生憎の天気でしたが、仲良くなった仲間と食べるランチは格別です。また、ピザ以外にも定番のカレー、薬草茶、玄米コーヒーはとても体になじむおいしいメニューです。

そしてこれが、今日のハッピーオーガニックランチ。
石釜で焼く、自分で作るピザとカレー。

   

今回はその前にお焼きを作って食べたこともあり、満腹感は2倍。ただ、不思議なのは「もうおなか一杯で食べられない!」と思った数時間後には空腹を感じることです。次回第3回のお食事もとても楽しみです。できれば、このシャロム・ヒュッテのおいしいオーガニックフードの料理教室を開催してほしいです。料理好き、食べるの飲むの大好き人間としては、切望しています!         (レポーター:渡邊有貴)

PIZZAを作ろう!はピーオーガニックランチ

待ちに待ったランチの時間 自分たちで薪の石窯を使い天然酵母のPIZZAを焼くのです。さあ、2人一組のペアーになって挑戦です。でも御安心を、シャロムスタッフがていねいに指導してくれます。初めは天然酵母のPIZZA生地延ばしから。指を立てて広げていきます。それから手の甲を使って台にたたき付けているとちょっとしたプロ気分になってきます。今日のトッピングはトマトピュレのソースそして昨年シャロム畑で取れたバジルを使ったバジルペースト ナチュラルチーズを乗せます。トッピングが終わったらいよいよ薪が燃えている300度の石窯の中でPIZZAを入れて焼いていきます。均一に焼けるようにピザを回転させて、一回りしたら焼き上がり。みんな本当に楽しそう。焼き上がりにもそれぞれ個性が光っています。でもやっぱり自分のPIZZAが1番!!今日のランチメニューは焼きたてPIZZAとひよこ豆のカレーです。美味しい臭いにつられてさっき おやきを食べたばかりなのにお腹がグーとなってしまいます。PIZZAはぱりっと香ばしく生地はもちもちとして絶妙なナポリ風のPIZZA カレーはとてもやさしい 味でした。自然の恵みを美味しい空気に包まれて、仲間と語らいまったりしながら戴きました。

スタッフのみなさんの愛情のこもったお料理 とても美味しかったです。ごちそうさま      

レポート 花木ゆり

13:30-14:30 観察と考察の発表
 


14:30-15:30 エンディングセッション
 
いよいよお別れの時が刻々と近づいてきました。あやさんから「今回2日間のなかでの新しい発見」というテーマを戴いて、それぞれ自分の心の中の声に静に耳を傾けました。沸々と様々な思いが溢れてきます。この心の声を仲間で共有する時間を持ちました。 100人いれば100通りのパーマカルチャーがあるの言葉通り、みんなそれぞれ違った視点での発見、感じたことがあり 一人ひとりの言葉にだだ感動。そして教えられます。知識の前に知恵を使い自分のオリジナルのパーマカルチャーを実践することの素晴らしさ人生を生き生き楽しく暮らすこと。たくさんの心の糧と仲間を得て 皆笑顔が輝いていました。
スタッフのみなさん 中澤さん 中村さん そしてBeGood Cafe安曇野でであった仲間に感謝。有り難うございました。 レポート 花木ゆり
 

ケンさん@シャロム 皆さんへ

安曇野では本当にお世話になりました。
来てよかった、出会えてよかったとココロから思える仲間達でした。
臼井さんとの熱い抱擁も、自分の自信につながりました(笑)
これでもう大丈夫!みたいな感じで。
でも本当、温かくて、心がほぐされたような感じでしたね。
今、自分のホームページでも安曇野での事をupしてます。
是非覗いてみてくださいませませ^^
では、また会える日を楽しみにしています。
 
あやの

シャロムヒュッテ 臼井さま みなさま


Be Good Cafe安曇野 VOl.12
参加しました、ゆきんこです。
今HPをみていました。
お礼をひとこと言いたくて。メールさせていただきます。

2日間で、思ったこと、考えたこと、感じたこと。
これからの自分、そして周りの人へ繋げていけたらと思います。
近々、福祉の理念にも、人のしあわせは人だけではなく、環境(地球)のしあわせな
くしては得られないという考え方になるようです。
元来、福祉=人のしあわせ というものはすべての人にいえるもの。
パーマカルチャーや自然農法の大地に添うカタチは、
いろんな人や、土や生き物や、みんなに優しいなあと思いました。
そのことが実際に目でみて感じられたこと、嬉しかったです。

私は最近、世界のいろいろ起こっていること、自分のなかのぐるぐるすること、
自分には何ができるのだろうと、「今ここ」を思いあぐねている思いがありました。
けれど、シャロムヒュッテで感じたことが、また一歩前へ自分を動かせるような気が
します。またゆっくりお伺いできたらと思っています。

以下の文は、私の日記から抜粋です。
ありがとうの気持ちをこめて送信します。

 5月22日(土)
 靄の向こうの山並。広がる草原。
 ここは安曇野。
 人に優しいだけでなく、地球とともに優しく。=福祉 人のしあわせ。
 そんなカケラが「きっとここにもある」とやって来た。
 野菜以外の植物(雑草といわれる野草)を排除することなく、耕しもせず。
 刈られた雑草の下には、ふかふかの土。気持ちいい♪
 野菜もよろこぶというものです。人の身体もよろこぶというものです。
 人と大地の共存のひとつのカタチを感じたりして。
 玄米ご飯に野草茶。贅沢なプレート。
 たくさんの、いろいろな人たちが、いろんな気持ちを持っている。
 それでいい、それがいいと笑うオーナーの笑顔。
 今の私、これからの私。
 どんなふうに向かっても、自分が愉しいと思えるように。
 それを確認できたような気がする。

 5月23日(日)
 御歳70と少しの人生の匠。
 いろんな話を聞くのが楽しい。
 随分と、便利になったから
 自分でその「もの」がどういうふうな物語を持ってこの手にあるのかということを
 知らないことが多すぎる。
 みな、昔は自分の手で作ったこと、覚えたこと。そうやって生きてきた。
 きっと語り継がれもしてきたのだろう。
 そういう宝物みたいな知恵や教えを、これから私が、少しでも受け継いでいけたら
 と思う。
 知ることから始まるんだろう。
 今朝、鶏が産んだ卵を優しく両手で抱えながら、
 雨上がりの靄かかる山を眺めながら、
 「ありがとう」の言葉を胸に。
 焼き立てのオーガニックピザ。バジルのお味が絶妙でした♪
 食べることは生きること。
 いつもの暮らし。食べることに前向きではない私。空腹感のない私。
 心が少し泣いている。
 手と手をつなぐことも生きること。
 炎も一本の木じゃ灯らない。
 ひとつよりふたつ。ふたつよりみっつ。
 てな。んだんだ(信州ことば 笑)。


臼井さん、みなさまお世話になりました。
またお会いできる日を楽しみに。

  /
 ☆ いいことひとつ流れ星。とんだ。                   
                       /
  by ゆきんこ
  ☆   「あっ、ふたつ!」

  共働舎(私の職場)HP  
http://www.hirakukaicp.or.jp/


臼井さん

フェローのみなさん
先日はとてもいい日をありがとうございました。
Vol12、あいにくの天気でしたが、普段触れることの出来ない昔の知恵を体感することができて、早速ゾーン0に変化が現れています。(笑)
私はオープンマイクの時にも自己紹介しましたが、コーチングを生業にしているコーチです。その根底に流れている人への優しさがPCととても共通するものだと思っています。
私の身近なPC実践は今週末引越しをするのですが、そのベランダでハーブを育てることです。
これからとても楽しみです。私のblog(ブログ)です。こちらに、少しずつですがレポートを載せていきたいと思います。
http://blog.neoteny.com/wyuki/     もしよかったら、みてみてくださいね。

それでは!なべゆき


以下写真文共に高橋さんレポートです。

Be good cafe 安曇野 12

 

今回迎えに来てくれたのは、ふじむらさんだった。

ワゴンが到着する前に、穂高神社に行ってみたりした。鶏がたくさんうろついていた。

オリエンテーション。

雨が落ちてきて地下で行うことになった。場所が複数あることの、いや、晴天時に使える場所が多いから、その機動効果が大きく見えるのである。

あやさんの進行で「サインゲーム」(勝手に命名)が始まる。近くの人とじゃんけんして勝ったら相手からサインをもらう。じゃんけんの呼吸もひとそれぞれだ。6人分の枠がサインで埋まったら=6回勝てたら座る。

次は、サインをもらった相手を再び探し出しサインに確認の丸をもらってくる。勝負のコツは「手当たり次第」、相手探しのコツは「声を出して呼び出す」。この段階で僕は顔と名前の一致が成立していない。顔の記憶だけで確認できたのは最後にサインしてもらった人だけだ。家に帰ってからサインを見て思い出してみた。前回も一緒だったのに知らなかった人、名前と顔がゴッチャのままの人、帰りのワゴンで一緒だった人、、、。一泊二日のあいだでの認識は、なんとかできているようだ。

次のゲームで、物差が変われば仲間も換わるけどひとり(個人)はひとり(個性)、ということを僕は考えていた。まず生まれ月ごとに分かれてみる。この段階で半分くらいの参加者が場になじんだ様子。こんどは背の高さ順に並んでみる。そして年齢年代ごとのグループ。最後に現住所地域でグループづくり。東北は僕ひとり。関東と中部圏から来ている人が多い。広島の向島から、という人がいた。これだけさまざまなのだから、「配慮」が要るとレクチャーがあった。

「配慮」・・パーマカルチャー倫理の看板言葉である。

区分によって個体の認識がしやすくなる場合がある。

でも、区分が差別にならないために「配慮」は忘れないでほしい。

「人は存在を認められるのが一番うれしい」 臼井氏の弁。

そのままシャロムの実践例ガイドに移行する。

シャロムのパーマカルチャー実践例 

まさにパーマカルチャー実践例濃縮100%の時間。パーマカルチャーを捉えきれていなくても、臼井さんの楽しくてためになる話にふれられる最初の時間。

今回のシャロム実践例ガイドは、降り出した雨のため移動していた地下室からスタート。続いて玄関横サンルームの産廃を利用したガラス、天窓やペチカ、温室の機能。雨も小降りになり、森の広場のコンポストトイレから、玄関前のビオトープを中心に複数のパーマカルチャー的様式を組み合わせた庭へ。通路に敷かれたレンガも廃物が利用されている。その先の未完成の建物は臼井さんの手で建設が進む。

「お金を稼がずとも、廃材を利用するなど工夫して自分でやる楽しみがある。」

次のBeGoodCafe安曇野では、この建物の藁壁造りを体験することになる。

「出来上がればここは、えーげ海」と臼井さんはにっこりと参加を呼びかける。そして草とこれまた産廃のドラム缶が屋根に載った食堂まで。

コンポストトイレから取り出すメタンガス

や下水浄化で得られる中水道、食堂屋根などの雨水利用。それらが完璧であれば、ここは自立したエネルギー循環を得るが、公共のインフラとも繋がっている。サブシステムとしての装置群と供給されているという意識。シャロムの例は、パーマカルチャーがすべての暮らしで実践できることを示している。

 

レポートからもれたメモより。

地下室。

地下は温度変化が少ない。味噌などを貯蔵したりするのに適している。夏は涼むことができる。床は暖房できるようになっている。

サンルーム。

天窓は特殊な鍵棒を使って開閉できる。前回外で説明していたペチカはここにあった。耐火煉瓦を積んだ簡単な薪ストーブが最初の機能部分で、燻製室がふたつ。先に煙が入る温薫室、温薫はジューシーでおいしいらしい。もうひとつは少し離れ時間をかけて燻す冷薫室。(秋田県)山内名物「いぶりがっこ」は温薫になることは、あとで「人間は何を食べてきたか」を見て、判った。やかんを置ける天板もオーブン室もある。余熱でパンを発酵させられるほか、壁に煙道となる隙間が設けてあり、壁面からも熱を暖房として利用している。

コンポストトイレ。

廃棄ドラム缶を利用した雨水タンク。水は有限なのだということが、この場所を利用している森の保育園の子供たちは知ってくれている、という。発酵が始まった固形物はメタンガスの発生装置に入れられ、ガス燃料を取り出す。使用済みの紙は焚き付けに、と言ったところで「その煙で燻製が・・・」という声が飛び交った。そして、この晩大変に意味を増してくる「燃焼を持続する焚き木の配置法」が紹介される。

温室。

これこそがパッシブソーラーの理論を実践したものである。これにキウイの棚を掛け合わせて夏季の日差しを防ぐ。現場で気がつかなかったが、ユーピロンの下に展開した枝は雄株なのかもしれない。

 

 

玄関とエントランス。

既存の雨水樽には金魚が泳いでいた。通路に敷いてあるレンガも廃物利用で、昭和電工でアルミを溶解していた炉の残骸なのだそうだ。嫌われ者の廃物にも光を当ててうまく生かす。

ビオトープ。

クラスターをきってやれば汚れは落ちる。水を活性化させればいいのである。合成石鹸も、そうでない石鹸ですら機能は過剰らしい。少し汚れていても死ぬわけじゃない! 排水の行く先が見えていると意識が違ってくる。最終的な処理が自分から見えない場所で行われているから、みんなは洗剤を使うんじゃないの? そう、汚水の出口が自分の視野に向かってこないから、習慣の転換はなかなか難しい。だから短絡的に参加者たちが悪いわけじゃない。

食堂の雨水タンク。

これが2ヶ月前のワークショップで提案されたもののうち実際に設置が進んでいるものだ。設置したドラム缶は20本。これも廃材。ドラム缶と聞くとイメージが悪いが、余計な不安だった。これらは「ナガノトマト」という食品加工メーカーから出た廃材で、ヨーロッパからトマトジュースを輸送する際の容器で、中身を抜いたあとは廃棄されるのだという。ナガノトマトの野菜ジュースを飲むようになって間もない。飲んだ後のパックがどうの、という以前に廃棄物が生まれている事実。そしてそこで廃物が生まれているのだから使う。最終消費者がドラム缶の再利用を目の当たりにする。こんな繋がりがあるとは驚く。実は処理の入口も我々には見えていないことが多い。供給が需要を開拓している面もある。資材は地球規模で移動する。容器は使途終了の地でゴミとなる。その延命処置。中身は僕が飲んでいる。トマトは植えていない。うーん。ゴミを生む加担者になっているぞ。いつから・何のきっかけでこうなってきたのだったか? 果たしてもとに戻れるのか?

出口が見えないことと同様、ここは「60点の完成度」が発揮される事柄なのかもしれない。ノイローゼになったら喜べない。

「とにかく廃材はタダである。さらに自分でつくればなにも費用がかからない。」

余計なゴミを生む時間もなくなることだろう。

パーマカルチャー基礎講座

今回は玄関のオープンデッキで開講した。この時点でそれぞれがパーマカルチャーをどのように捉えているかを意見しあう。わたなべさんのレポートによれば、ブレインストーミングという形式らしい。僕がついたテーブルで出ていた意見は、

農業のことだけではないらしい・・・、

身の回りの範囲で完結させることらしい・・・、

食べ物のことだけじゃないらしい、

ひとりじゃできない!? 

というように、ある限定した分野の中で完結されるイメージを持って捉えてきたことが伺われた。

みんな繋がっているのはわかったけれどまだ理屈っぽい、イメージがわかない、というように、ここに来て始めて触れたようなひとは、何者とも捉えられないようなものと感じているようだ。この段階で全員が共感できたイメージとは、

「単体ではなくどこかの何かと繋がりが必ずある、お互いが作用しあうものであるなにか」という捉え様だった。

参加者のほとんどが都市生活者であり、憧れの対象としてのキーワードにしかなっていない、という危惧も聞かれた。(この意見は都市生活者自身から) この発言で閃くのは、日常という場面では、キーワードを生む必要性がないのではないか、ということ。理由は今すぐ集約できないが。そこに誰か、おそらくは「非日常側」のひとが説明の端緒となるキーワードを持ち込んでくる場合がある。日常側の人は説明の必要もなくキーワードなど持たないが、キーワードをもたらされることで認識できるようになる。これは言葉の生成においては互助関係の始点と見ていいだろう。ちょうど、パーマカルチャーという外国のキーワードによって、日本に内在していたポテンシャルの高さを再認識していくように。これって「キーワード言語互助効果」?。

日本語に訳されるとき、難しい言葉に置き換えられてしまいとっつきにくい、という声もあった。僕は逆でカタカナ語が出てくるとイメージしにくくなってしまう。そもそも「ブレインストーミング」ってなんだ? 「ポテンシャル」ってどういうこと? 日本語じゃ表すのに不足するのだろうか。普段着の言語は昭和終期秋田平鹿語である。僕は平成初期日本標準語にようやく慣れた段階だと思っている。カタカナ語と接続詞だけの文を見聞きするとクラクラすることがある。単なる知識不足だが。 → (6月末の新聞で国立国語研究所が外来語の言い換え案を考え続けていることを知った。)

以前コンピュータネットワークの設定を手伝いをしたときの話がある。「学校」のように誰もが関わっている場面を例にして専門用語を置き換えて、行う作業が全体工程のどの位置にあってどんな意味のものなのかを説明してくれた業者がいた。

新しい文化が興り、それを伝えようとした人の母言語が、もっともうまく説明された言葉であることは確かなことである。文字だけで伝えていくと内容の経年変化が生じていくことにも気づかされる。専門用語的日本語に訳すのも同じことであれば、併記や併述がもっとも望ましい。これで曲解も少なく多くの人に伝われば、もって「或いは話法(聴法)」は成立だ。

「最終的にパーマカルチャーという言葉を持ち出さなくとも何を指し伝えようとしているのかが捉えられるようになればいい。」 臼井氏の弁。

言葉は伝えるための能力のひとつである。

言葉は、伝わるように変幻を意識しながら使う(言う、聞く)ものなのかもしれない。

 

農業実習

播種後に草が育った状態になっていた。種や苗の周囲は草がなくなっているが、この部分の直射光を防ぐためにも刈り取った草をかぶせる。作物がある場所は薄くかぶせるのだ。蒸散防止と日焼け防止になる。

完全に自然に任せれば、総ては森になるベクトルへ向かう。先日、里山の、防風林の、すべての松が立ち枯れた由利地方の沿岸を訪れた。確かに力強く森になろうと、勝手に動き出している様子だった。枯れた松に蔦が這い上がり、日陰に抑えられていた広葉樹は一斉に萌えていた。

草本作物の畑地として利用するためには、そこへ必要最低限の手入れをする。森になろうとする力を抑えてやるのだ。

野菜の種は小さいものが多い。播種後に覆土するときは三つの方法がある。

@    鎌で播種面の土に切れ込みを入れたときの削れ土を覆土とする方法、

A    播種面の脇を掘った下部の土を撒く方法、

B    播種面を靴底でズッて覆土する方法。

どれかの方法の最後に剥いだ草をかぶせる。

キーホールガーデンは通路との接縁部の生態系が多様な傾向にある。蕨の地下茎も接縁部で旺盛に分化する、ということを連想した。「蕨原則」を閃く。(いや、きっと先進用語があるはずだけれど。)

 

夕方フリータイム

参加者の半分程度が温泉行きかな、と思いきや大半が出かけていった。前回温泉を経験していたこともあって思いとどまる。オープンデッキに腰掛けて夕食までの間、のんびり語らいの時間。小谷の桃源郷に行ったときの臼井さんとあやさんの話。全体を観る視点を持つこととバランスを意識することを腑におとしあう森谷さんたち。小さなコミュニケイトは濃密な時間。過去に授かった知識を知恵に変換していく過程の復習時間。

夕食・オープンマイク

前回よりも緊張しなかったとはいえ、自分がどう発言したかをはっきり覚えていない。

今回はテーブルの図を書いて自己紹介のたびに名前と人を覚えるためのヒントを書き込んでみた。BeGoodCafeの運営に携わっている人が多くいることがわかる。結果、全員は捉えきれなかったけれど、パーマカルチャーの視点に共感してきたという何人かに焦点をあてた。僕の参加理由は「模倣するにも体験から」というものだが、パーマカルチャー的視点はそれまで空想してきたものと最も近い体系論であり、これを軸にした動きが発生していたことへの興奮が出発点である。僕と似たような理由で参加したと聞けば、まず親近感を持つのはそうした人たちである。実は全員同じ出発点なのだけれど、僕はまだ興奮物質が多い。見ること聞くことが新鮮なのだ。 「PEA」につづく・・・かも。

 四井講座・土のきほん

四井さんの講座は、はじめちょっとした違和感を覚える。

「肥料は必要な場合がある。」

半日かけて自然から学ぶ知恵がいかにすばらしいかという認識に水を差すように聞こえるのである。しかし最後まで聞くと、ものごとを肯定的に全方向から捉えるコツがなんとなく見えてくる。大小にかかわらず、問題とはこうした捉え方を忘れるから起こりやすくなるのではと思う。捉えたうえで自分に最も適した位置を得て行動に図るという過程を、おぼろげにでも想像できるから、最後まで聞いていて納得するのである。自分が農業に関わってきているので、放任型の農法を即座に受け入れられない思いがベースになっているから納得しやすいということもあるかもしれない。

「さまざまな捉え方を提示するから、参加者それぞれがいいと思うものを持ち帰ってほしい。」シキタさんが毎回最初の挨拶で言うことのひとつがここではっきりと認識できる。

確かに無農薬・無化成施肥の食物、葛藤すらない平穏な世界は絶対的な安心感があるかもしれない。かもしれない。この世界を成立させるとなると、全員が完全無欲な世界でなくてはならないようなイメージが、僕にはある。欲が無くならない現状も人間界においては自然な成り行きなのではないだろうか。知り合ったり関わったりした別の曼荼羅を、自分曼荼羅の中ではどこに配しておくか。まずはそういうことで、取り込む。捉え込む。

ここでひとつ、僕に知識の相乗効果をもたらした話があった。

森の遷移のサイクルは約800年、という四井さんの話だ。知恵友達から「魂の遷移サイクルが約800年」と聞いたばかりである。出典はシュタイナーの本だが、次の変遷は西暦で2400年ごろと述べているらしい。すると以前の変遷期は1600年頃、800年頃、0年頃・・・となっていく。史実を重ねると何が見えてくるのだろうか。僕のイメージでは、800年から1600年までの日本は武士力統治に魂が動いた800年に見えるのだが。手付かずの森はそれと同じサイクルを持つとすれば、森は魂の動きを記憶しているのだろうか。 → そういえば5月16日の「NHKアーカイブス」で見た東京大学名誉教授・高橋延清さんもそれに近いことを言っていたような・・?? → さらに最近、地元の知恵仲間から「13月暦」の情報が。「グレゴリオ暦1519年から468年間は地獄の周期」というマヤ暦。ちなみに天国の周期は676年間。ちょっと違う。

「シュタイナー」。確か前回のシャロムで認識し始めた言葉だ。僕の知恵友達は別の切り口から「シュタイナー」に達している。気をつけていると、確かに何人かの口から「シュタイナー」という言葉が聞かれた。 → 後日その友人がシュタイナー絡みでネット検索をしていたら「シャロム」のページがトップで出てきたそうな。

ファイヤーセッション

「アルコールワークショップ」とか、昼間話せない内容が闇と炎の効果で出やすくなるため、対語としての「BE ○○○ CAFE」など、さまざまなネーミングが検討された。

これを楽しみにしてきた、たにむらさん。オープンマイクのときに駆けつけた、まつきさん。前回の焚き火仲間がいることでウキウキ感が前回より遥かに高かった。

竹篭に酒とグラスを入れて外に出ると、森谷さん、あやさん、臼井さんがすでに火を囲んでいた。今回も濃い時間だった。

「燃焼を持続する焚き木の配置法」が実践されていた。2本の薪を「=」ではなく、「――」と並べて棒の接点に火をつけるのである。もっとも焚き木が長持ちする。

リンゴ園地での経験は、いかに短時間で半ナマ木を焼却する火力を得るか、という方向だったし、風呂釜や薪ストーブでの経験は一方向への空気の流れを調節することだった。切り口が着火しやすいのはわかっていたけれども、並べ方が新鮮だった。3本、4本と増やせばべき乗的に火は大きくなる。

これを恋愛関係に例えるから話に深みが増す。それをきっかけにそれぞれがいろんな「例え」をそれぞれが創造する。「炎は大きすぎないほうが長持ちする。」(ということは・・・)などと。僕が悩みを持ったときによくリンゴ山でやることに似ている。しばらく比喩表現のまま会話が続いた。発言しているほうは直接表現よりも慎重になるために深みが増し、聞いているほうは自身の体験と静かに重ねていける。(これこそ「或いは話法(聴法)」!)

頭を使うためか、アルコールに負かされることもない。

人の話を聞くときはメモをとらないで聞くことに集中する、集中することで相手も引き立ってくる、という知恵。「瓦理論」、競争社会と共存社会の比喩表現。

「瓦は積むものではなく少しずつ重ねあって覆うものだ。」 すべて臼井氏の弁。

少し人数が増えた。たにむらさんのオープンマイクに効果があったと思う。「これくらいがちょうどいい」といったのは12人ほどの輪。「もっと増えるようだったらもうひとつ輪を作りましょう」。軽く話が揺れ戻る。2本が3本になると、という比喩会話をしていた頃だ。多夫多妻という未来像の話にもなっていた。

多夫多妻にたどり着く道のりはどんなだろう。まず自己と他者の違いに目が向く。自己主張して悩む。あるとき独占欲が何らかの作用を起こしていると知る。モノと同じように精神性も共有していけるようになれば、多夫多妻は成立する。相手を知り配慮する。ここで思い出していたのが脳内物質のことだった。(「PEA」フェニル・エチル・アミンという脳内ホルモン、帰宅後の確認「女の脳と男の脳」より) 

人を好きになるとこのホルモンの濃度が一気に上がるのだという。人間のあらゆるホルモンは同じ状態でいることができず、影響を受ける受容体もホルモンの状態に合わせて変化する。脳はそもそも同じ刺激にあきるようにできている。さらに男性には多くの子孫を残すための命令が組み込まれているから、PEAの枯渇は女性よりも強く、別れるほうへなびいていくらしい。僕が注目していたのは、「PEAの作用がなくなるまでに、お互いのいいところを見出すか、お互いが補完しあうような関係を作り出すかをしておくべき」と書かれた部分だったが、さあ、しかし、違和感を唱えずにいられない彼女が話し始めた。

そして「生きててよかった。」に行き着いた。そう語った彼女を本当によかったと思う。

ふじむらさんがイマジンと愛のうたを歌った。「あいをー あいをー うたぁおお」 

調和。

知を深める。

たましいの話。

絶対の世界は光の世界。

違う相手が用意されたこの陰陽世界。

除くことのできない我はカミのあいだにあり、何で我知る、それ「カガミ」という。

(シャロム「心にしみることば」も同時に参照)

時折雨脚も強まる。

カミも鳴る。

闇と炎。

傘で囲む焚き火。

廻る煙。

僕が本館のトイレに行ったとき、食堂でも輪ができていた。「焚き火のほうはどう?」と聞かれて「盛り上がってるよ」と答えた。そのせいかもしれない。戻って間もなくさらに人がやってきた。

調和。

雨粒は名を持たないが、流れができ川となり名を持ち個性となり、やがてひとつになる。海。そしてまた空に舞い名もなき雨となる。

僕たちもひとときの闇に帰る。

調和。

→ このセッションで一瞬たしなめられたのは、何でもかんでも正確を期しなくてもいいんじゃないの? というメッセージだったと感じている。

モーニンググリーンウォークと農作業

 雨上がりの朝。起きたての眠い躰を整え、森に耳を澄ましてみる。雉の鳴き声をキャッチした人もいた。初夏の鳥の声は多様ににぎわっている。僕はモーターのような音も聞こえると言ってしまった。朝だから耳に入った音だけれども、それは森の音ではない。

まだ寝ているな、と朝から我を省みる。

移動のことしか意識しなかったら、ほんの1分足らずの距離。なのに、観察を意識して歩くと気がつくことがたくさんある。森の生き物たちの知恵、その仕組みの解は初めから知らなくてもよい。自分なりの解釈で、じっくり観ることで発見を楽しむ、朝の散歩の時間。

 観察することを意識した後は、パーマカルチャー畑へ。今回はキーホールカーデンとマンダラカーデンのお手入れ。ウッドチップを敷き足したり、草を刈ったりの軽作業。草刈作業でいろいろな野菜との区別を同時に覚えられるのはパーマカルチャー畑ならでは!?

「草はむしらず、刈ることで根を残すと地下構造を保つことにもなる。」

富山で有機栽培を実践する方が解説してくれた。そして大根の鞘(さや)は今が食べ時、と、プチプチ摘んで試食のおまけもついた。大根の鞘、はじめて食べた。

 「その生命が全うするまで、植物を自分で育ててみよう!」 臼井氏の弁。

自分流で楽しもう。

ゆとりも楽しもう。

畑でするそれぞれの知恵交換。とてもよい時間。

そして朝ごはんに向かう。

 おやきの中村講座

快活なおばあちゃんはやっぱり楽しい。

「そんなもんだジ。」お年寄りの名ぜりふだと思う。

生地は触感を頼りにこねながら、昔の経験話をしていく。女性脳の本領発揮、パーマカルチャー的に言えば、時間の複層活用。こちらも入力器官をフル活用。

目で生地を見て耳で別の話を聞く。

練りあがりは「そんなもんだジ。」

切干大根を味付けする味噌の加減も「そんなもんだジ。」

「手塩でいただく」とは、皿を必要としないこと。秋田方言にはなかったか調べてみよう。 → (このあいだ「べゃあなく゜り」という、おそらく大正期の秋田平鹿語の話題があったばかりだった。これは「果実などを振り落とす用の棒」のことだという。ものすごく用途が限定された名詞。万能道具が一般的でない時代に、一言で伝え合っていた、言葉のおもしろみ。ちなみに秋田方言は現代では差別的語になるなど乱暴な言語も多い。「手塩で食べる」はなかなか見当たらない。)

おやきは灰まぶしが最もおいしいという。もともと広葉樹を薪として利用していたことから思えば、広葉樹の灰は脳にいいらしい。「灰まぶしおやきを食べていた人は頭のいい人が多かったヨー、」と。おやきの灰まぶしの場合、松葉ゴミでオキ火を起こすと香りもいいという。焚き木は燃焼中に木の成分が抜ける。オキ火になって純粋な「火力」となる。「火力」が強くあっという間におやきの表面が乾燥した。

森の保育では背を丸めた子供がいないこと、いつもいろんな方向へアンテナを張ることが身についているからだと。

生きていくには安心が大事。

山々を縦走していた若い頃の話。

有機農に取り組むきっかけの話。

真の昔語りだから心地よく響いてくる。

中澤さんのほうでも、うとうとしながら聞く人があったのはそのためだ。(僕は「地球交響曲」という映画に誘われて行ったとき半分以上寝ていたことがある。「気持ちいいからだよ。」と言われて腑に落ちたことがあった。ヘビメタが睡眠を誘っていた時期は何を物語っている?)

できたおいしい野菜が、宅配便という新しいシステムで、翌日には福井の親族の元に届くことは安いものだ。騒がしいほど喜んでくれるその声がうれしいと語ってくれた。

焼きあがったおやきをほおばっていると谷崎さんがお茶を運んでくれた。先に他の人へ、と思い「大丈夫です」と受け取らなかったが、「そうじゃないんだよなぁ」とつぶやいている。遠慮も否定のうちかもしれない。

刃砥ぎの中澤講座

中学卒業と同時に家業を継いだそうだ。うちの親父も高校卒業と同時に家業を継いでいる。「時代に負けた」という言葉で説明されることが多かった。親父の概視観と似ている。負かされた「時代」って何ものなんだろうか。学歴経済社会だろうか。

市販のステンレスなどの包丁はプレスによって生産されているので、すぐに切れなくなるそうだ。鋼は打ち込むことによって硬さが増しているので刃もちする。地鋼を鋼で挟んだ3枚重ね鋼は夫婦のようだと例えていた。両側の鋼(夫)がしっかりと地鋼(妻)を守っているから末永く使えると。

ところでここでも出てきた、「刃が熟したら」「刃が慣れたら」という表現。ナガサ(阿仁マタギが使う山行用の刃物)を買ったときも「刃が慣れるまではあまり太い枝を切ったりしないでね。」と言われた。「刃『が』」と言うのでどんな感触が「熟した」り「慣れた」状態への変換点なのか、質問してみた。「要するに「慣れたか」だ」、と答えが返ってきた。どうやら、刃「が」何かに慣れるのではなく、刃「に」自分が慣れたときを指すようである。つまりは使い手側の変化なのである。 → 入魂という言葉があるが、その科学的側面の解明に期待したい。

ランチ

講師である、中村さんのピザ焼きを仰せつかる。

ところが、手つきは初体験に返っていた。

でも、まんざらではないように焼けた。

ほっとした。

そして自分たちのを焼いた。

ピザはふたりで半分ずつ、食べた。

 観察と考察

帰ってから出来そうなパーマカルチャー的行動をイメージする。

僕のテーブルで印象強かったのは、家族から伝えていこうという声だった。家族だけではないかもしれない。いま一番身近な人、そういうイメージの言葉。

異世代と接触を持つことも意識的にしなければならないように感じた。果たして意識せずに多くの異世代と接触することが望ましいのだが。こちらから働きかける「キーワード言語互助」も効果に期待が持てるかもしれない。

 エンディング

「臼井氏の弁」は次回もきっとたくさん開くだろう。

そうしてみんなも潤っていく。そうしてみんなを潤していく。雨水の弁、開けば大地が潤う。

関連本とその後の連鎖本

        こんなに違う!女の脳と男の脳    米山公啓、中経出版、2004

        ブッタとシッタカブッタ@・A・B        小泉吉宏、メディアファクトリー、2003       

レポートを読んで

ゆきんこさん

「てな、んだんだ」

これに微笑まずにはいられません。ずいぶん秋田方言とも印象の違う松本方言ですが、このフレーズはストレートに秋田方言とも通ずるからです。 

花木さん

石釜300度は知りませんでした。もっぱら「食べられるように焼く!」だけに集中しておりますので・・・

渡邊さん

“パーマカルチャーにとって農業は一部分にすぎません。「暮らし全体を想像するデザイン手法」なのです。”

前回このことを聞いて衝撃でした。農家は専業がえらい、と思ってきたからです。いや違うかもしれない、と考えるようになって以後、「百姓」という言葉の奥深さを再度噛みしめています。うちの周囲はみな「兼業」農家です。それこそ、百姓の今的姿ではないのかと、思ったりします。専業を維持するために見栄を張りすぎたと反省します。我が家は専業で食べていけるから出稼ぎなんかに行くこともない、と言っていた父。それはそれで誇らしいことですが、僕もそうであらねばと思い込みすぎていたような気もします。そんな葛藤の末の「パーマカルチャー」です。おっしゃるようにこれは知恵の確認であり、この上に知識がちりばめられていくはずです。ですから僕はなるべく行動に移るべきなのですが、まだ知恵の知識ばかり追い求めているようです。これは僕の特徴であり、匙加減をうまくできるようになれたらいいなぁ、と思うこの頃です。シャロムページの「心にしみることば」を5月の中ごろに初めて読んで思いました。 

“できれば、このシャロム・ヒュッテのおいしいオーガニックフードの料理教室を開催してほしいです。料理好き、食べるの飲むの大好き人間としては、切望しています!”

僕も興味あります。そばソーセージとか。 

村松さん

『ゆるい』というキーワード、耳に残りましたね。「スロー」なになに、を訳するとこうなるのかもしれません。「おそい」でもない「だるい」でもない。「ゆるいたべもの」「ゆるいじかん」「ゆるいくらし」「ゆるきもの」「ゆるいあい」・・・完璧感はないけれど余裕と余韻を残り香にする「ゆるいことば」たち。「いいかげん」に似て再評価が待たれる普段語かもしれません。

プレス製品と鍛錬された製品の違い。中澤さんの講義でようやく腑に落ちました。

以前、ある国からやってきたサーカス団の公演設営と撤去のバイトをしたときのこと。このときのバイトは、撤去が徹夜になってしまって余計に記憶が鮮明なのですが、空中ブランコなどの演技の安全装置であるはずの転落ネットを支えるフックに異変が起こりました。フックにネットのロープをかけて「もっとピンと張ってー」という号令で何人かの男たちで引っ張ったら、巨大なフックの鈎が伸びきってはずれたのです。コメディのように、引っ張っていた男たちは後ろに崩れたのでした。誰かが言いました。「焼き入ってねぇーんじゃねーのかっ」。このことと同じです。あの時のフックはたぶんプレス製品なのです! 

製品の安全性にも関わる話だったと思います。僕は能率の追及がすべて良くないとは考えませんが、こういったバランスのとらされ方をしているんだなぁ、と思います。 

あやのさん

「マクロビオティック」がよくわからなかったところに簡潔な説明があり、ありがたいです。

安曇野に行く前の日に聞いた話です。僕の旅友達が、昨年都区内に転勤、引越しました。水道水が飲めず、2リットル700円ほどの水を飲んで暮らしているそうです。朝は必ずその水を飲み、都会のストレスを軽減するのだそうです。秋田の頃は「ジャンクフードの○○さん」といわれるほど米を食べない人でしたが、東京に転勤してから昼ごはんもキチンと摂っているようです。水のせいかと思うと不思議です。よいと思えば薬になり、悪いと感ずれば毒になる、ヒトが摂取可能な「食物」にはそんなことが言えるのかな、と思います。(摂取不可能なものはもちろん毒です。) よいと思う状態の食事、即ち食事の時に、おいしい、楽しい、と感じることも作用するのではないでしょうか。そんなことを考えました。

 → 水に「I LOVE YOU」など、うれしくなる文字を読ませると分子が整列していい水になるそうです。シャロムの後、高野に行ったのですが、水面に自分の姿が映らないと3年以内に死ぬといわれる姿見の井戸というものがあります。僕は怖くてとても見る気に慣れません。水の粒子が文字に反応するとなると、こうした現象も科学的にありうることになります。

沢山のレポート有り難うございました。
今回も充実したページになりました。


会場:舎爐夢(シャロム)ヒュッテ
   〒399‐ 8301 長野県南安曇郡穂高町豊里
    Tel/Fax 0263-83-3838
shalom@ultraman.gr.jp
   交通手段はこちらでご確認ください。>
http://www.ultraman.gr.jp//shalom/
■参加料金 各回 ¥6,000
・食事と宿泊費は別途料金。下記参照。
・各回40名限定。
・必需品=軍手、農作業に相応しい靴、帽子
■フェロー会員の募集(10名まで)
 年間4回参加の場合、参加料金合計¥20,000
 2004年度フェロー会員として登録され、全行程終了時に修了証が授与されます。
■7月のみ2泊3日になりました。(7月17-19日)
■参加者自身も考え、皆で創りあげるワークショップスタイルです。

●お申し込み お問合せ BeGood Cafe Azumino
<
azumino@begoodcafe.com>  Tel/Fax 0263-83-3838

◇パーマカルチャーは、豪州ビル・モリソン氏らが提唱する、人間にとっての恒久的持続可能な環境をつくり出すためのデザイン体系のこと。 語そのものは,パーマネント(永久の)とアグリカルチャー(農業)の合成語であるが、同時にパーマネントとカルチャー(文化)の合成語でもある。
◇今年の予定
 Vol.12 5月22日(土) -23日(日)
  <知>昔の知恵を見直してみよう
     日本にあったオーガニックで素敵な暮らし方〜見よう見まねでやってみる
 Vol.13 7月17日(土) -19日(月)  2泊
  <築>心地よい住みかを作ろう
     深 呼吸する家、自然に還る家〜自分で作れる、自分らしい家
 Vol.14 9月25日(土) -26日(日)
  <医>自分の心と体をケアしよう
     自己治癒力に目覚める〜医療を自給して、自立した暮らし

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宿泊のご案内:舎爐夢(シャロム)ヒュッテイベント特別価格
レギュラー宿泊◇¥5000 (26 名)
シュラフ持参泊◇¥1500 (20 名)ドミトリー男女別相部屋
テント持参泊 ◇¥1000 (10 名)
夕食 ¥1200
朝食 ¥800
昼食 ¥1000
*労働力の提供でコミュニティ通貨PEACE がもらえます。
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主催:BeGood Cafe Azumino
特別協力:舎爐夢ヒュッテ、パーマカルチャーセンター・ジャパン