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パーマカルチャー2005.4

第3期 安曇野パーマカルチャー塾
 第2回講座 「土」土のデザイン〜作物を育む土について学ぶ〜
<4月23日(土)天気はれ 第1日目> 記録 ふたむら 
1:30〜 
 *集合の後、今回サブスタッフで参加下さった成瀬靖宏さんを交え自己紹介

  今回残念ながら欠席した人:桃井奉彦 石田淳悦 矢島朋子 大平伸介さん(1日目のみ)
 
*講義と畑での実習    担当講師 小田 詩世さん 
  
『野菜栽培の基礎知識』

  
1、野菜と山菜
 ●野菜と山菜の違いは?
   ・野菜)元々は野生であったが、人間が育てて行くうちに人の手をかけなければ育たないものとなった。
    最近の品種は、流通に耐えうるもの、見た目の良さ、など重要視した傾向が強い。
   ・山菜)自生のうち人間の食用になるもの。
 ●ここで育てるのは山菜の性格が強いもの
   ・種まきが一番大事(発芽させるために最初が肝心)
   ・小さい時はよく面倒を見る  (だが過保護にしない、子育てと同じ)
   ・大きくなったら放任  (自分で育とうとする力を育てる。
    野菜の持っている潜在能力を引き出す。遺伝子の中の野生の記憶を呼び覚ます。)
  
2、栽培適期・・・いつ蒔くかが一番大事
 ●野菜の旬を知る
   ・最近の野菜は自然からかけ離れすぎて、
    生きる力が弱い、栄養価が低い、病気になりやすいので消毒薬が使われる。
 ●地域によって異なる播種期と作型   
   ・日本は南北に長いので、地域によって異なる。
   ・その地方の旬(栽培適期)を知るには、近所の老人に聞く(長年の知恵を持つ経験者)。地域の種屋さんに聞く。
 ●自然の現象を目安にした播種期
   ・播種期は毎年同じではない(その年の気候によって左右される)
   ・各地に伝わる自然の暦(植物歴)を参考にする。
    例)雪型(山に現れる雪の形)、麻蒔き桜、田植えグミ、格好初鳴き(大豆播種)、ソバ蒔きイチゴが熟す

3、適地敵作
 ●作物の性質を知る
   ・原産地を知る(風土)
 ●畑の状態を観察する
   ・温度
   ・日当たり
   ・水分
   ・肥沃度
   ・微気象について
    =道の上と下、建物の南と北、などで温度、日当たり、風通し、などが違う。
     パーマカルチャーでは積極的に微気象を作る。
      例えばハーブスパイラルは人工的な山形渦巻きの起伏を作る事によって、
       南北(日当たり)、上下(乾燥と湿気)、石による蓄熱など、
       パーマカルチャーのエッセンスが一杯含まれた環境を作る事が出来る。
    =トマトは畝を高くする事で乾燥しやすい微気象にする。
   ・指標植物(草を見て酸性か、アルカリか、痩せ地かの傾向を見る事が出来る。)
 
4、連作障害とその対策
 ●連作障害とは?
  ・毎年同じ科目の野菜を同じ場所で育てると、   
    同じ養分を吸う事、病気、虫が偏る事などから起こる障害で育ちが悪くなる。
  ・一度植えたら3〜4年は植えない。エンドウは4〜5年。サツマイモは逆に毎年同じほうがいい。
  ・市民農園などを借りる場合は、前の人に何を植えたか聞く事が大切。
 ●産地化の問題点
  ・連作でだめになる。(例 波田町のスイカ、川上村のレタス)
 ●対策法
  ・輪作(畝を決めて科目ごとに植えて行く。毎年移動する。)
  ・混植(家庭菜園で取り組みやすい。 
     コンパニオンプランツの組み合わせとギルド・・・コンパニオンプランツは参考程度に)
  ・草生(そこに必要な草が生えている)

5、草と虫への対応
  ・草も虫も敵ではない

  参考文献*「植物民俗」長澤武 法政大学出版部  「風土産業」三澤勝衛 古今書院


*畑での実習


 講義の後、いよいよ畑へ出て前回植えた種のその後を観察しました。
 まだ寒い時期に植えたからでしょう、どのグループもようやく2枚葉程度の成長でした。
 これから暖かくなるにつれての成長に期待して、前回かぶせた草が枯れてあらわになった土に
 再び、今度は出て来た葉っぱを隠さないように、草をかぶせました。


 明日の種まきのために、作付け計画をするのでまず、自分たちの畑の観察をしました。
 畝は平地の場合南北に作り(太陽の動きを考慮)、斜面に対しては横切るように(水の流れを考慮)作ります。
 
 畑のサイズを測ります。
 (メジャーがなくても自分の身体(手、歩幅)や道具(移植ゴテ、クワ)のサイズを覚えておけば大体は測れる。)

 畑の見取り図を書いて、作物の栽培密度、生育条件、を参考にしながら各グループの予定作物の配置を考えて行きました。

*宿題発表
<わが家のシステムデザイン>


 各自が自分の家のシステムデザインの現実と理想をA4用紙に書いて来て、発表し合いました。
 (ふたむら感想)自分の家で循環型のシステムを取り入れている家庭はほとんどない事に改めて考えさせられました。では、自分が今何が出来るか?を考え 実行に移して行く事こそ大切なんだと感じました。(節電、暖房・冷房に電化製品を使わない工夫をする、太陽光利用、節水、水の再利用、水を汚さない、雨 水利用、食べ物無駄にしない、生ゴミの堆肥化、捨てない料理の工夫をする、自分で育てる、旬のモノを買う、自然食品ユーザーになる etc )


*講義    担当講師 梅崎靖志さん

『パーマカルチャーの倫理』   〜 ビル・モリソン(パーマカルチャーの創始者)による〜

●パーマカルチャーの倫理とは?
  ・地球という星の上で、自然を傷つけずに生きるための最も基本的な指針である。
●パーマカルチャーの倫理の3つの側面
・地球に対する配慮・・・地球上のすべての生物・無生物に対して、無害かつ再生可能な行動をとるように心がける。
・人々に対する配慮・・・人の基本的な欲求である衣食住、教育・雇用を満たし、
 良好な人間関係を保つ事で、地球への過剰な負荷をさける。
・余剰物の分配・・・他の人々がパーマカルチャーの倫理を実践するのを助けるために、
   自分の余った時間と金とエネルギーを使う。(労働交換の経済・・・
     仲間がふえる>>>人間関係が良くなる>>>平和な社会)
       ・・・作物の分配(貨幣経済→物々交換の経済・・・1つの種が何百倍になって帰ってくる。
      自然の利息はすごい!)   
→これらの3つの側面から、現代社会が抱える様々な問題の解決の糸口、未来への希望が見つかる。
パーマカルチャーの倫理は、生きて行く上で関係するあらゆる側面に深く関わる。(環境、地域社会、経済)
そして、実践者の暮らしを「競争」ではなく「協力(人と人、人と自然)」をベースにした暮らしへと、明確に方向付けるといえる。


*ビデオ鑑賞

●ラダック(インドのカシミール地方)で起こったドキュメンタリービデオを約1時間観ました。
 Ancient  Futures:Learning  from  Ladakh ーNPO法人 開発と未来工房ー
  ☆懐かしい未来 ラダックから学ぶこと
  ☆地域から始まる未来 グローバル経済を超えて
   ヘレナ・ノーバーグ・ホッジ 著  ー山と渓谷社ー

ラダック・・・標高3000〜4000m/人口13万人/イギリスと同じくらいの面積/チベット仏教/
ラダックの人々の暮らし
 <20年前まで>
 ・伝統文化の中で自給的農業。地域が自立し、人々は相互に依存し合い環境への配慮も天然資源を損なわないよう      な生活を送っていた。
<近代化の波が20年前から押し寄せる>
 ・西洋的な発展の考え→伝統文化の価値観、システムの崩壊
 ・賃金労働→貧富の格差、助け合いのシステムの崩壊→コミュニティの崩壊
 ・資本主義→資源の奪い合い、環境を無視した生産→環境汚染
 ・外部からの安くて大量の食物の流入→地域農業が成り立たなくなる。→賃金労働→家族の崩壊
 ・観光客の存在(貨幣価値の相違を見せつけられる)
    →自分たちは貧しいと言う劣等感が生まれる→自尊心が奪われる
 ・映画やテレビの普及→外からの文化が彼らの文化に取って代わる。
    →アイデンティティの喪失
 ・機械化→ゆったりした時間の流れがなくなる
 ・教育の機会が与えられる→西洋的な価値観の教育→老人から代々伝えられて来た知恵の伝達がストップ

(ふたむら感想)このようなことは、私たちはもちろん全世界的に起こっていること(あるいは起こってしまったこと)であり、そういう意味では先駆者(?)である私たちの中から、転換の道をさぐる努力をして行かなければいけないのかなと感じました。そして、その道としてのパーマカルチャーの実践はとても有効だと思います。農的生活に自分の人生をシフトするのはすべての人に出来ることではないけれど、今の仕事、住まいを変えなくても、パーマカルチャーの倫理の3つの側面に配慮した暮らしを心がけることは出来るかもしれないと、感じました。

「Ancient Futures(懐かしい未来) 〜発展とは何か?〜


 
 スウェーデン出身の人類学者による本から生まれたこのビデオに、世界の人々が共鳴。米国では小中学校の授業にも取り上げられています。その日本語版を上映します。
グローバル化とは何か?題材はヒマラヤの山村ですが 現代の日本をもう一度見直したいと感じさせる映像です。

小チベットと呼ばれるラダックはチベット仏教が篤く信仰され、質倹と助け合いの伝統により何世紀にわたって環境バランスや社会的調和の中で暮らしてきた。やがて「開発」「発展」がやってきた。
ラダックの文化と環境が崩れていくさまは、「進歩」とは何か、世界の「貧困国」における「開発」、「先進国」の「発展」のあり方を考えさせられる。ラダックの事例は、環境や社会、あるいは私たちの精神の諸問題の根本的な原因について示唆してくれる。そして、私たちの未来についても貴重なガイドラインを与えてくれる。


懐かしい未来へのホームページ

*夕食・・・山菜の天ぷらです!その場で揚げて食べました。
始めて食べる野草(!)が多くて興味津々でした。
とてもおいしかった。今度時間があったら山菜つみの実習もあったらいいなあと思いました。
ぜひ、自分で判断できるくらいに食べられる山菜の種類を覚えたいです。(自習すればいいのか)

*グループごとの作付け計画
(ふたむら感想)一口に作付け計画と行っても、素人にはいろんな条件や性質を考慮して組み合わせるというのが、とても大変っだったように思います。まあ、完璧はないのだから、100を目指して60でいいのだ、という精神で。それでも各グループ、お風呂の時間も惜しんで遅くまで計画を練っていました。
 
いよいよ明日、種まきです!

PC安曇野塾 424日(日)の記録

 6:00〜 畑での作業1 

 先月のこの時間は「こんな日はふつう畑には行かない。」銀世界だったけれど、今日は畑日和の朝になりました。

今朝の作業は畑での種まき。詩世さんの説明と見本を見せてもらってから、グループごとに作業を行いました。

<種まきのポイント>
 ・種が大きめなウリ科、豆科のものは「点まき」にする。

種の性質を知る(@好光性 A嫌光性)のが大切。

種を播くのは午前中、苗を植えかえるのは午後が適している。(午前中は上に伸びる力、午後は根を伸ばす力が働くから。)

小さい時にはしっかり手をかけてあげることが大切。(子どもといっしょです。)

<ズッキーニの種まき>

畑の自然をこわさないように表面の草を取る。(宿根(=すぎななどの多年草の根)は、育つの邪魔になりそうな時にはしっかり取る。)

草を刈った土の上に種を置く。1ケ所に4粒くらい。(ひと粒は大地のため、ひと粒は鳥のため、ひと粒は私のため、ひと粒は誰かのため!)種は重ならないようにていねいに、ていねいに。

土をかぶせる。ズッキーニの種は「嫌光性」なので、覆土は種の23倍くらいの厚さでかける。

刈った草をかける。種を植えたところの周囲には草を丸く置く。(こうしておくと、その部分には草が生えない。芽がちいさいうちは草が守ってくれる。)

わからなくならないように目印を立てておく。

ズッキーニはすごく大きくなるので、最後は間引きます。

  種や苗のない(忘れた?)グループは持っているグループから分けてもらいます。「分かち合い」の精神は大切ですね。私たちの「プリズムファーム」も種がなかったのですが「ししとみ農園」さんからわけてもらってズッキーニを播くことができました。ありがとう!そのあと「とうもろこし」も播きました。最初は1つの畝に全部播いてしまおうとしていたのですが、今月は半分だけ播いて来月半分播くようにすると収穫時期をずらせる!と聞いて、半分だけ播くことにしました。当たり前のようなことでも、経験がないと気づかないことがたくさんあります。

 どのグループも昨夜の作付け計画に従っての作業が続きます。梅ちゃんが「時間です!」と声をかけても、みんな作業に熱中…。結局30分ほど畑での作業が伸びてしまいました。

 7:30〜 朝のアクティビティー

 簡単なストレッチで身体を伸ばしたあと4つのアクティビティーを行いました。

・ 2人で向かい合って立ち、相手の肘にさわる。(ひじフェンシング?)

・ 2人で向かい合って立ち、相手の真似をしながら動く。

・ 2人で向かい合って立ち「せーの」で手を合わせてバランスを取る。だんだん相手と離れていく。(結構こわい!)

・ 2人組になって1人は目隠しをし、もう1人が誘導していろいろなところを歩く。(ブラインドウォーク)

 目からの情報がなくなると、においや音や手触りというような、それ以外の感覚の力がとても強くなります。日頃いかに目からの情報にたよっているのかを痛感しました。そして、相手を信頼する、相手にゆだねるということの気持ちの良さや大切さも再確認。ひとりで生きているものなんて、ひとつもなくてお互いに支えあって生きているんだ、ということを感じました。支えてくれる、支えあえる仲間がいるって、すばらしいことですね。 

8:20 朝食

 今日もおいしい朝ごはんです。先月は銀世界だったので部屋の中での食事でしたが、今日はテラスでの朝食。昨日の夕食も春のかおりがいっぱいだったけれど、今朝もお皿の上には「菜の花」が。朝から春を感じられるメニューが食べられるしあわせ! 

9:30 畑での作業2

 食後の作業は、苗床作りからスタートです。

 

<苗床つくり>

苗床にする畝全体の表面の草を刈り取る。(先月行った葉ものの筋播きの時とやり方はいっしょ。)この時の作業は手前から真ん中へむけて。こうすると刈り残しがない。

草の根は手でぬかないで草だけ刈る。(宿根は取る。)たんぽぽの根は強く張るので取る。そのとき成長点の下からとらないとまた生えてしまうので、カマを少し深めに入れて刈ります。

くわを使って、  表面の土を薄くはいでいく。(表面の土に混ざっている草の種を取るため。)はいだ土はよけておく。この作業は真ん中から手前へ。(反対側も同じように真ん中から手前へ。)

くわで表土を耕す。手前から真ん中にむけて行う。これは土を平らにするため。(土を平らにしておかないと、雨が降った時に流れてしまう。)そして、土をやわらかくして苗が伸び伸びと根をのばせるようにします。

くわの背を使って、土を押さえる。押さえ方にもコツがあって雨後や粘土質の土の時には押さえ過ぎてはダメで、反対に天気の良い時や乾きやすい土の時にはしっかり押さえることが大切。

育てる種の数によって区割りをする。(枯れ木などをつかってわける。)

   

<小布施なすの苗床つくり>

くわで筋をつけたところを小指ですこし掘る。

種を2-3pおきに1粒ずつ、ていねいにおいていく。

土をかぶせる。(乾いているのでしっかり押さえる。)

草をかぶせる。(かけすぎず、薄からず。)

 今回は「小布施なす」以外に、ボニータ、メニーナ、ブラジルミニ、梓川ミニ(以上トマト)、エルーゴ(サラダ菜)、モロヘイヤ、ししとう、キャベツ、レタスの種を播きました。

 

<米の苗代つくり>

今回播いたのは「黒米」と「キヨハタモチ」(陸稲)です。

水に入れて選別をする。塩水でやると厳密に選別できるけれど、そこまでする必要はない。

苗床の広さによって何合播くか、割合が決まっているので本当は計算をする。(今回は見た目で。)

手の平にのせたお米をやさしく指の間から落とすようにしながら播く。1回で播くのではなく、何度か往復しながら播いていく。

お米同士が重ならないように、くっついているものは離す。

土をかぶせる。この作業も手前から奥に向けて。平均した厚さになるようにする。

くわの背でならす。

切り藁(わらを「押し切り」という道具で切りました。)をかぶせる。この時藁の穂先はもみがらがついていて、それが播いたお米と混ざって発芽してしまうこともあるので使わない。

その上に藁(切っていないもの)をそのままのせて、飛ばないように棒などで押さえる。こうすることで湿度と温度をあげる。

芽が出て来たら、藁をどける。藁をどけるのはくもりの日や夕方にする。いきなり強い太陽の日の下に出してびっくりさせないように、少しずつ慣らすため。

今回播いたお米から芽が出るのは6月ころ。6月には「田植え」をすることになりました!やったぁ!

<にらの移植>

にらの葉っぱの部分は切りとる。(あとで食べます。)

・ 7-8pくらいの深さに埋める。5pくらいが土の上に出ている状態。

<じゃがいも>

・ 15pくらいの深さの穴をほって埋めます。土の中に種いもを滑り込ませていく感じ。

<エンドウ豆の苗移植>

畑に植え替えるのは、雨のあと、夕方(15:00以降)が良いです。

土が乾いている時には、掘った穴に水を満たして、水が引くのを待つ。

水が引いたら、ポットからだした苗を植える。

草をかけておきます。

<苗床つくりのポイント>

種の小さいもの(トマト、ピーマン、ししとう、なすなど)は苗床で育てる。

小さい頃は集団で育てると手入れが楽。

苗床は幅1.2mくらいが作業がしやすい。

くわも地域によって、いろいろな種類がある。つかいやすいのは角度が60度のもの。(「川口モデル」というらしいです。)

お米の苗代には「陸苗代」と「水苗代」という方法があります。陸苗代はお世話がかんたん。

種の袋のあけ方も大切です。種の袋の裏側にはその野菜の情報がたくさんのっています。むやみに破かないように。

畑の作業が終わったら道具の手入れ。土をおとしてさびるのを防ぎます。

 

 詩世さんの美しいカマ、くわさばきにみんな見とれました。上手な人の動きには無駄がなくて、美しい。私たちもあんな後ろ姿になれる日がいつかやってくるでしょうか??

 全員で苗床を作ったあとは、グループごとに朝の作業の続き。朝の作業に続いてみんな作業に没頭。またまた時間が伸びてしまい、あっという間にお昼ごはんの時間です。畑にいると、ほんとうに時間がたつのがあっという間なのが不思議です。

11:30くらい 建築実習に使う道具の説明

 道具はシャロムにもありますが、これを機会にやってみようと思う人は揃えるのも良いかもしれません。ということで道具のお話し。

のこぎり:両刃のものが良いです。替刃式のものもあります。

金づち(げんのう←どういう字を書くのでしょうか?):梅ちゃんのものは375g、女性は250gくらいが使いやすい。両側で打てるものが良いです。

のみ:買うなら8分(24o)で追入れのみ(金づちで叩けるもの)。あまり安いものではなく20002500円くらいのものが良いです。

さしがね:尺寸とp表記の両方がしてあるものもあります。

コンベックス:金巻き尺のこと。ストッパー付きのものがよいです。

道具を入れる袋ははき古したジーパンなどで作るといいですね。おしりのポケットとかをそのまま利用して。

 

12:20くらい 昼食

 おいしいカレーとピザ。自分たちで作ったオーブンでピザを焼ける日がはやく来るといいなぁ、と思いながら食べました。梅ちゃんの飼っている「みつばち」のお話しはとても興味深かったです。そして山尾三省を語らせた日本一(世界一?)だというやっさん。(さっそく、読んでみようと思っています。)

 

13:30 アースオーブンのコンセプトデザイン&アイテムデザイン(グループごとに)
 おいしいお昼ごはんを食べたあとは「昼寝」ではなくグループに分かれての話し合いの時間です。

 建物の特徴を表す「コンセプト」=目指す方向性、大切にしたいこと等を考えて、それを一言で言い表す「キャッチフレーズ」にまとめます。もちろん前回学習した「循環」という視点を大切にしながら取り組みます。そして「こんな風にしたい」「こんな形はどう?」とアイディアを出し合い、具体的な形にしていきました。

 

<薪小屋とバーベキュー場併設のアースオーブン>

建設予定地はティピーの横。

幅は一間半(2.7m)奥行きは半間+4分の1間(1.365m)

子どもたちが使います。(もちろん大人も)

 

14:45 発表

<すーさん、しずちゃん、みずきちゃん、みほのグループ>

 「なんでもガマ−」 

必要なものはすべてそこにある。

エネルギーを逃しません。(雨水、熱)

雨の日でも寒くても使えます。

子どもたちが循環のシステムを見て分かります。

<しんさん、おかくい、ナツキータのグループ>

 「つながりんぐ Earth Kitchen

遊び心のある空間:デザインを考える

子どもにも大人にも使いやすい:作業台の高さを工夫する。

熱を利用する:蓄熱、保温棚

雨水の利用:手洗う

コミュニケーションでつながる

<みゆきさん、ととやん、ぷーみん、みずちゃんのグループ>

子どもが使いやすい

遊び心を工夫:子どもに製作に参加してもらう。

かまの炭をバーベキューかまに簡単に移動させるシステム(ところてん式)

えんとつをつけた方がよいのでは?

           

 3つのグループのアイディアをひとつにまとめあげて・・コンセプトは「つながりんぐ Earth kitchen」に決定!建築のプロのすーさんが、みんなのアイディアをホワイトボードにスケッチしながらまとめていきます。

アースオーブンは真ん中にする。

むかって右側はバーベキュー場と作業台。小屋の周りを囲んでバーベキューができるスタイル。

左側は薪置き場、薪の収納は多めにできるようにする。

壁面にはたのしいデザインを。(太陽と月をモチーフにして)

廃物利用の砂時計を作ってつけよう!

 

どんどん意見がでて、あっという間に素敵なスケッチが完成しました。これで来月は「墨つけ」ができます。このスケッチをすーさんが宿題として持って帰り、設計図にしてくれるよていです。たのしみですね!すーさん、がんばってくださいね、よろしくお願いします。

画像をクリックすると大きな画像になります。

 

15:15 ふりかえりの時間

 アンケートの記入をして、全員でふりかえりの時間を持ちます。

 「家を作る、パンを焼くというようなイメージの中のこと、できるわけないよね、と思っていることも実はくらしの中で実現することができる。その手段をみんなで楽しみながら学べるということはすばらしいこと。」というケンさんのお話しにはうなづくばかりでした。自分できちんとした建物が建てられるなんて、今までの生活では考えられないイメージの世界のことだったからです。ここに来るとそれがひとつずつ現実のものになり、自分もできる、と思えるのはシャロムマジック、そしてグループの力だと感じました。

 

16:20 また来月会いましょう!

 

2005.4

4月9日 デジャーデン由香理によるパーマカルチャー・トーク 「クリエイティブにパーマカルチャーで遊ぼう!」ゆかりさんワークショップ2005

デジャーデン由香理によるパーマカルチャー・トーク 
「クリエイティブにパーマカルチャーで遊ぼう!」


オーストラリア在住でパーマカルチャリストの由香理さんが来日し、舎爐夢ヒュッテを訪れます。
オーストラリアでの彼女の暮らしやパーマカルチャー事情クリエイティブにパーマカルチャーを学ぶ方法(または伝える方法、教える方法)等を紹介して戴く小さな会を用意しました。年齢に関わらず楽しめるゲームやハンズオンのメニューで、PCの基礎的なデザインのことを、舎爐夢ヒュッテというすばらしい環境と自然をバックグラウンドにご紹介いただきます。子供さん、ご家族で参加できるワークショップです。お気軽にお集まりください。
●参加費 大人1000円 子供無料 別途宿泊食事代
●日時・場所

4月9日 土曜日 由香理さんはお子さんが小さいので時間はあくまでも目安です。
  
13:00〜13:30 受付
  
13:30〜14:30 オリエンテーション 自己紹介など
  
14:30〜16:00 「クリエイティブにパーマカルチャーで遊ぼう!」ワークショップ
 
16:00〜16:30  アフタヌーンティー

 16:30〜18:00  ワークショップ

 
18:30〜20:00 夕食 (菜食のマクロビオティックメニューです。)
  
20:00〜20:30 シャロムタイム(スライド)
  
20:30〜21:30 サロンタイム 「ささやく樹」スライド 交流など

4月10日 日曜日 通常のシャロムプログラムです。 
  
6:00〜6:40 シャロムのパーマカルチャー案内 自然農の考え方など
  
6:45〜7:45 朝のヨーガと ビバサナ瞑想
  
8:00〜8:50  朝食 
由香理さんは移動日ですが 皆さんはのんびりとお過ごしください。 昼には石窯ピザを味わうことが出来ます。
午後2時より安曇野自然農学習会があります。
http://www.ultraman.gr.jp//shalom/sizennou.htm
天候や講師の都合により予定が変更がされることもあります。
●お申し込み お問合せ 舎爐夢(シャロム)ヒュッテ  〒399-8301長野県南安曇郡穂高町有明7958
 
Tel/Fax 0263-83-3838  shalom@ultraman.gr.jp http://www.ultraman.gr.jp//shalom/
●食事と宿泊費は別途料金。参照。http://www.ultraman.gr.jp//shalom/heya.htm 
申し込み方法
  次の項目をご記入の上、FAX、郵送、またはメールにて、お申込みください。  
  
1.氏名 2.住所 3.TEL&FAX 4.E-mail(あれば) 5.性別    6.年齢 7.職業 
8.専門および得意分野 9.何で知ったか
  10.受講の動機 11.学びたいこと・期待すること
◇パーマカルチャーとは。
パーマカルチャーは、豪州ビル・モリソン氏らが提唱する、人間にとっての恒久的持続可能な環境をつくり出すためのデザイン体系のこと。 語そのものは、パーマネント(永久の)とアグリカルチャー(農業)の合成語であるが、同時にパーマネントとカルチャー(文化)の合成語でもある。


Producer:山田貴宏 / Director:臼井健二、 小田詩世 Navigator:由香理:
主催:由香理さんを囲む会  特別協力:舎爐夢ヒュッテ、パーマカルチャーセンター・ジャパン,
風と土の自然学校 安曇野パーマカルチャー塾 安曇野自然農学習会


◆デジャーデン由香理 (Yukari Desjardins) 兵庫県出身。アリゾナ州メサ・コミュニティー・カレッジ文学部卒業。95年の阪神大震災で被災し、人生、暮らし方に転機が訪れ、パートナーと豪州へ移住。半農自給暮らしをしながら、エコツアーやホリスティックな暮らしを体験できる不定期民宿「ささやく樹」を経営。パーマカルチャー、コープ、地域通貨の普及にも尽力。
   舎爐夢(シャロム)ヒュッテの持続可能なパーマカルチャーデザインも見にお越しください。

全ての生命体と手をつないで…

家族でオーストラリアのクィーンズランド州の片田舎街に移民してから早8年が経ちました。自然の中で感動気づきを日々与えられながら自然に学びを受け、素人ながらの半農自給暮らしが始まりました。都会暮らしで当たり前のように謳歌していた(今思えば不必要であった)便利さと収入を引き換えに、自らの心・体・スピリットが心地よい気持ちよいと感じるままに暮らしをシフトしていったら、いつしか家族の普通の暮らしが人様を呼び集め伝わり不定期の体験民宿やワークショップ、ツアーを共に開く場へと進化していました。

命授けられた者同士が和を結び輪と連なり、大きな宇宙という空間の中それぞれのエネルギーを分かち合いながら共に更なる命を育み創造していきます。地上の目に見える存在ばかりが中心になりがちな世の中ですが、目に見えない心で感じるしかない存在や、足元や土の下の数えきれないミクロとマクロの生命体の存在、これまで気付かなかった存在を受け入れ仲良くなるとあら不思議、そこには笑顔あふれる安心したエネルギーに満たされた現実の暮らしが待っていました。宗教でも難しいことでも何でもありません。

私たち皆生かし生かされてる者同志、ちょっと目を向けると足元の日常の暮らしの中にはその宝物のようなキラキラしたヒントや歓びの源、命が「一緒に手を取り合おうよ!」ってこっちを見ている姿がたくさん発見できるのです。森羅万象全てに、宇宙と繋がる生命が宿っていると感じます。毎日のご飯の素材一つ一つに、お風呂に入るという現象に、部屋の光・香り・温かさの中に、体や暮らしから排出される廃棄物にも洗剤などの日常消耗品にも、それら命はみんなこちらが対話する準備ができるまで待ってくれています。

心の目や耳を開いて、全ての生命体と仲良く手を繋ぐことをまずは決断しご自身の中で宣言してみませんか?仲間と意識した途端、実は森羅万象は見た目を変化しているだけで全ては同じ根源であることを知り、どのように自らや暮らしをシフトしていくかは自然に導かれてゆくことでしょう。
 

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デジャーデンゆかり
ホリスティック・ライフ水先案内人
パーマカルチャリスト
「個人のライフスタイルとコミュニティーの自立」共著

体験民宿「ささやく樹」やエコツアーのご依頼はファックスまたはメイルでどうぞ。

Yukari Desjardins
P.O.Box 123
Eudlo, QLD. 4554 Australia
TEL:+61−7−5478−9656
FAX:+61−7−5478−9756
Email:
wtrees@bigpond.com
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シャロムヒュッテ自然農レポート第一回 平成17年4月10日(日)

 

耕さない田畑「自然農」

自然農、それは「耕さず、肥料、農薬を用いず、草や虫を敵とせず」川口由一さんが提唱する農的暮らしだと思います。今回長野県、安曇野のシャロムヒュッテで小田詩世さんのご指導のもと教えていただいたこと、感じたことを皆さんと分かち合えたらと思い書かせていただきました。

 

                   

はじめての畝作り          信州の大自然の中、学習会は始まった。

 

シャロムのある安曇野も暖かくなり、ようやく姿を見せた地を這うクモや畑全面に咲くオオイヌフグリをかき分けての畝(うね)作り、そして種まきをシャロムから徒歩1分の畑で行いました。総勢24名が囲む中、小田さんは最初で最後の畝作りをまず教えてくださいました。自然農の畑では、基本的に耕すことはしません。ですから、一度畝を作るとず〜とその畝を利用します。まずは、畝になる予定地の草をのこぎり鎌で根を残して刈り取ります。※1 そして、溝であり、通路になるところの土をスコップで掘り、先ほど草を刈り取った裸地に土を盛り、かまぼこ型の畝を作ります。(畝を作る目的は、様々で、栽培する箇所を明確にするのみならず、モグラの進入通路を絶つ意味もあります。)そして、畝に先程刈った草を被せます。(自然界では、がけ崩れを除き、土がさらされている箇所はまれです。

 

 

草の中での種蒔き          刈った草は元に戻します。

 

次に、種まきです。耕さない田畑にどのように種を蒔くかといいますと、まず表土の土を2〜3センチどけます。耕さないと地表に草の種があります。この草の種をどけるとく草は生えてきません。 耕してしてしまうと草の種が地中に入りよい条件になりいたるところから芽を出します。

そして草の根は、宿根草類を除き、そのままです。表土をどけた後根切りをします。耕す時は前進し、土を平らにする時は後進するとキレイに土をならせます。そして、鍬の背でとんとんと土を平らに整えます。 鎮圧します。自然農は最初が肝心。最初に丁寧すぎるくらい丁寧にしてあげれば、後々とても楽ができるので最初は愛情込めて種のベット(畝)を作りましょう!子供を 育てるのと一緒です。3歳まではお母さんが抱きかかえ愛情を注ぎます。野菜も一緒です。 

 

 ←表面の草をのこぎり鎌で刈ってあげます。

 

 

鍬で地表1〜2センチの表土を取ります。耕さないと表土に草の種があります。 

       

  

表土をどけた後根切りをします。「耕す時は、前進!」    「ならすときは、後退」

 

  鍬や手のひらで鎮圧します。水分は地中から補えます。

 

苗床作りの方法です。そして、いよいよ種まき。チンゲンサイやレタスといった種は、すじ蒔きか、一面ばら蒔き。種の大きさの3倍くらいの厚さの土※2を丁寧に両手でもむ様にぱらぱらとかけてあげましょう。そうしたら刈った草の布団をかけてあげましょう。もし草が多いようなら、発芽したら草をどけ、草の量を減らしてあげましょう。※3

    

   野菜の種類で、畝を四等分。      チンゲンサイを蒔くためにすじをつけています。

 

ジャガイモの植え付け

 

私も驚いたのは、ジャガイモの植えつけでした。鍬で約8センチの穴を掘り、じゃがいも(この日は、種芋のジャガイモはなくジャガイモを想定してやりました)入れ、掘った土をそのまま崩さず元にもどします。そうすると元の草だらけの状態、どこに植えたかわからなくなってしまったからです。普通ジャガイモは、一列に溝を掘りそこに並べていき土をかけるのですが、植える処だけ穴を掘るやり方に、「ジャガイモのかくれんぼ」と名をつけたくなりました。ちなみにジャガイモは種芋の上に5センチほど土がかぶさっていればよいとのことでした。

 

自然農の水田

次に車で15分ほど行った田んぼに籾まきをしにいきました。田んぼの中に稲の苗を作る伝統的な「陸苗代」の実演です。まず、去年の稲株をのこぎり鎌で切り取り、畑の時同様に鍬で 表土を取り根切りをします。ならし、軽くたたいて平らに整えます。鎮圧


1
反当り7合の籾※6
を準備し、たらいの水に沈めます。
このとき浮いた籾は、中が空なので捨ててしまいます。

その籾をザルで水をよく切り、新聞紙などの上で水気を十分とってあげます。
水気を取ることで、非常に蒔きやすくなります。苗代の上から手で指の間からパラパラと蒔きます。
そして、蒔かれた種の間隔が2〜3センチになるように丁寧に籾を配置し直してやります。

※4
そうしましたら、籾が隠れるくらいの土をもむようにパラパラかけてやります。
すっかり籾が隠れたら、鍬のせで軽くたたき土をなじませます。

(品種を混ぜたくないので、)できれば同じ品種の稲藁(いなわら)を「押し切り」(稲藁を切る昔ながらのど道具)で5センチくらいに切って、それを土の上にまんべんなくかけてやります。

今度は、長いままの稲藁をそのままならべてかけてあげます。
これは湿気を保ち発芽をよくします。


※5
そして、稲藁が飛ばないように、木の板で押さえてあげます。
稲が発芽したら、長い稲藁はとり、それを「押し切り」で細かく切り、かけなおします。

 

種籾の量

*寒冷地の場合 一反(300坪)につき約7合〜1升
→できた苗を25〜30×40センチの1〜2本植えにする
*奈良の川口さんの所では、一反につき5合
→40×40センチの1本植え

苗床の広さ
*一反につき 1.4m×18mくらい、または1.2m×20mくらい
*または、種籾一合につき1.2m×2mくらい(寒冷地で、25〜30×40cm植
え)

シャロムの田んぼは約3畝(1畝=30坪)なので、種籾の量は2合で行こうという
ことになりました。

苗床の広さは、1.2m×4m必要ということになります。

苗床作りは細かくて時間のかかる作業で、つい適当にやってしまいたくなりますが、ここでどれくらい丁寧にするかで苗の出来具合も変わってくるので、お米の苗床作りは、ゆっくりと丁寧にされてください。
また、この数値は目安として出しているものなので、そのうち、経験をつめば、計算などしなくてもちゃんとできるようになってくることと思います。
 

 

  田んぼのはじに、陸苗代を作ります

 

  畑同様のこぎり鎌で、 草を刈ります。表土をどけて

 

  鍬で根切りをします。

 

 丁寧に整地します。

 

 種籾を水に入れ、浮いた種は除きます。

 

 水に沈んだ籾だけを、水を切ります。

 

 種まきです。指の間から均等に蒔きます。

 

 種籾の間隔が3センチになるように、ひとつひとつ愛情込めて

 

 種籾が隠れるくらい、土をかけます。

 

 鍬の背で、軽く押さえて 鎮圧します。

 

 押し切りでわらを細かくします。

 

    

切った藁を均一に敷きつめます。

 

   

 

長い藁のままさらに重ねます。(二重布団) これにより湿気を保ちます。

  風に飛ばされないように、重しをのせて完成!!
そして、苗代の周り90センチくらいは残し(ここは苗代の雑草とりなどの足場になります)その外側に溝を掘り、モグラがよけを作ります。

 

 足場はばを残して、モグラよけの溝を掘ります。

 

感想

今回は全国各地から集まった皆さんは、初めて教わる新しい自然農の技術ばかりでなく、自然農がもつ「命の営み」にそって生きることを感じ、各々の胸の内に何かが芽生えたようなそんな学習会でした。


次回は

次回は、田んぼのあぜ塗り、大豆・インゲン・サツマイモなどの播種または植え付け定植。そして一ヵ月後の田畑の状態が今から楽しみです。つたない説明でわかりにくいと思います。是非そんな方は、川口由一著『自然農 川口由一の世界』(晩成書房)、『自然農から農を超えて』(カタツムリ社)、『妙なる畑に立ちて』(野草社)をご覧下さい。


注釈

※1)自然農ではのこぎりの刃のついた鎌で地表に出た草の部分を刈り、根は地中に残します。

※2)種蒔き用の土は、草の種の混じらないものがよい。

※3)発芽して草が多すぎると、もやしになってしまいます。草をどける時は、直射日光   

   の弱い、曇りの日か、夕方がよい。

※4)とても地味な作業ですが、今後の苗の生育上非常に大切な作業です。

※5)稲藁の二重ベットは、乾燥を防ぐだけでなく、鳥から身を守ります。

※6)種籾の量:寒冷地の場合 一反(300坪)につき約7合〜1升できた苗を25〜30×40センチの1〜2本植えにする。


奈良の川口さんの所では、一反につき5合

40×40センチの1本植え

苗床の広さ

*一反につき 1.4m×18mくらい、または1.2m×20mくらい

*または、種籾一合につき1.2m×2mくらい(寒冷地で、25〜30×40cm植え)

臼井さんの田んぼは約3畝(1畝=30坪)なので、種籾の量は2合で行こうということになりました。

苗床の広さは、1.2m×4m必要ということになります。

 

竹内 孝功(たけうち あつのり)

福岡正信氏の自然農法をはじめ、川口由一さんの自然農、岡田茂吉氏の自然農法などを学ぶ。現在(財)自然農法国際研究開発センターで研修中。人の数だけ農法があると思っている。自然の真理を学び、無理無駄がないオシャレなオーガニック「ナチュラルオーガニック」を多くの人に紹介したいと思っています。『自然農・自然農法で自給自足のマニュアル(仮称)』小冊子を出版したいと思っています。

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