舎爐夢(しゃろむ)ヒュッテは閉鎖して
安曇野の池田町にて新たな展開をしています。


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BeGood Cafe Azumino Vol.1

テーマ『オーガニックな生活入門』 

BeGood Cafe安曇野では、
パーマカルチャーを中心にした持続可能な社会に向けたワークショップを年4回開催しています。
テーマは、『オーガニックな生活入門』。
会場は、循環型社会モデルを先取りしている舎爐夢(シャロム)ヒュッテ。
ご一緒に秋の風をを感じながら、豊かな社会へのキイワードを学びませんか?


■Vol.14 9月25 -26 日

今回は『オーガニックな生活入門』<医>がテーマです。

自分の心と体をケアしよう
    自己治癒力に目覚める〜医療を自給して、自立した暮らし

特別ゲストに セルフ・ケアハウス 穂高養生園  福田俊作 
中国医療を求めて中国を訪れた 
パーマカルチャー 農的くらしの永久デザイン翻訳者 小祝慶子 
快医学ネットワーク  藤田政弘
アクティブバース  高橋小百合 産婦人科医山田哲男

人権アクティビストの会代表川田龍平氏を迎えます。

 「自分の心と体をケアしよう」−@自然治癒力を考える。
          
               
     近代医学とは?自然治癒力とは?快医学とは?アクティブバース自然出産アトピー?
     オーガニックな心と体のケアとは?
 





特別ゲスト
川田龍平
(人権アクティビストの会代表、
大学非常勤講師)

 




特別ゲスト 小祝慶子
パーマカルチャー
農的くらしの永久デザイン翻訳者 
遼寧中医大学日本校3年生
3児の母

特別ゲスト
穂高養生園  福田俊作

 


特別ゲスト
 高橋小百合
(助産婦)
 

     特別ゲスト山田哲男
        (産婦人科医師)

 



特別ゲスト
快医学ネットワーク
藤田政弘

 

「土のきほん」
四井真治
(ソイルデザイナー)

 



パーマカルチャー

森谷博
(パーマカルチャーリスト)

 



モーニング
グリーンウォーク

小笠原あや
(インタープリタ−)

 



モーニングヨーガ
臼井朋子

(シャロムコミュニティー)

 

DJ/
谷崎テトラ

構成作家 ミュージシャン)

 




「自然農の考え方」
臼井健二
(シャロムコミュニティー代表)

 

  

あなたは自分自身のすばらしい自然治癒力を信じていますか?

近代医学は診断や医療技術の進歩と共にめざましく発展しました。ところがその一方では、身体の不調を訴え、様々な生活習慣病に悩む人が余りに多いのも現実です。  本来、病気が治るのは、生命にそなわる潜在的回復力=自然治癒力によるものであり、薬や治療はそれを補助し促進するものにすぎません。

 では、生命にそなわる自然治癒力を最大限に発揮させ、本当の健康を回復し、さらに一層増進するにはどうすればよいでしょうか。

生活習慣病に至った経過をよく観察すると、その多くが、誤った食事(偏食・不自然食・過食)に、運動不足とストレスが重なって生じたものです。言いかえると、誤った食事・運動不足・ストレスは病気の原因になるばかりか、自然治癒力をも低下させるのです。そのため、生活習慣病を根源的に克服するには、食事・運動・心等の状態を総合的に把握して、マイナス要因をプラスに転化することが必要です。これが、人間の自然治癒力を最大限に発揮する総合的でしかも積極的な治療方法にほかなりません。

 私は、これまで、癌を含む重症生活習慣病の自然療法を行う、日本国内、アジアそして欧米の多くの病院・センター等を視察してまいりました。そして、これらの施設のすぐれた医師や治療家との交流を通じ、ライフスタイルと自然治癒力こそがキーポイントであるとの意を一層強くいたしました。

 私たちは、病や痛みによって、自らの心身と生活について深く考える機会を、身体という自然から与えられているのです。食事・運動・休養等のライフスタイル要因をプラスの状態にすることは、病の治癒にとどまらず予防にもなり、みずからの活力と創造力を開発する可能性をも持っているのです。人間の精神と肉体に宿る自然の力は決して過小評価すべきではなく、十分に育み養えばすばらしい力を発揮するのです。

セルフ・ケアハウス 穂高養生園  福田俊作

快医学は、古来から伝わる民間医学の良質な部分を集大成した家庭医学です。

からだに不快なことは一切やらず、気持ちいい方向に動かせば不快症状がたちまち消える。
絶妙の療法 操体法

心地よい温熱療法で内臓を調整する 綜統医学

親指と人差し指でつくった丸い輪で目に見えない体内情報を検知する診断法O−リングテストの三本柱で成っています。
        快医学ネットワーク  藤田政弘 

         ひろさんからのメッセージ:身体を知っていくことの第一歩として、操体法を行ってほしい。


9月25日(土)  
 

予想に反して雨はなく、鉢植えには絵葉書が置かれていた。穂高駅前に顔見知りが続々と現れる。明らかに1台のワゴン車には乗り切らない人数が留まっていた。4回目にして始めての体験だ。何人かで自転車でシャロムを目指すことにした。刈り取りの済んだ稲田、ソフトクリームで休憩、意外と長く感じた砂利道。これまで僕は駅とシャロムの間はダイレクトにワゴン車で移動していた。風景は車窓で見ていたけれど、自転車で移動してみたら違う感覚がした。それは風景のつながりだ。穂高の街からシャロムの場所へ。駅からシャロムへのグラデーションが体感できた。シャロムはいい具合に「隠れている」と思った。受付前にいい汗をかいた。

13:00 受付開始 
13:30-14:00 パーマカルチャー紹介ビデオ上映
 

14:00-14:45 オリエンテーション」小笠原あや(インタープリター)
 


腰掛けた丸太は湿気を帯びてひんやりしていた。3月と同じように、グループ分けでひとまとまりの中の個々の特徴を認識する。他の人のことも、自分のこともである。僕は「その他」方面・東北から「人との出会い」を一番の目的に「4回目」の参加である。季節では「春」が好きで会場で「鳥」に会えたらいいなぁ。こんな特徴の参加者だったわけである。全部に一緒だった人、いましたか。集団による人間イスは楽しかった。僕の尻、痛くなかったかなぁ。

    

  
 

14:45-15:15 「パーマカルチャー基礎講座」森谷博 (パーマカルチャーセンター・ジャパン)
 


別の誰かからも聞いたことがあるようなたとえ話が増えた。「増えた」と感じることは同じテーマの話題に多く触れてきた僕自身の記憶作用である。同じ話を森谷さんがしているだけかもしれない。それこそが知識・知恵の共有なのだろう。パーマカルチャーの定義はひとそれぞれ、10001000様、なのだ!あれ、0一個多いって?初参加者のパーマカルチャーに対するイメージを拾ってみた。共生、永続、自然の中で生きる、永遠の文化、暮らしのデザイン、自然の循環、意外にシンプル、勝負がない、心地よい、循環、我慢じゃない、シェアする、持続可能、共存、江戸の暮らし、自給自足、ラクチン、人本来の暮らし方、やさしい調和、バランスよく、地球とともに気持ちよく生きる、本来の生き方・・・一言で定義づけると印象が偏ってしまう。「農法」とか「思想」なんて言ってしまっては。さまざまな要素を繋ぎあわせながらデザインするのがパーマカルチャー。個々を想い、全体をまとめるイメージを意識する、それがパーマカルチャー。その意識は、自身内部から答えを生むときの手助けになると思う。
100%の行動を引き出そうとする意識に結びついていく。60点でありながら。

@   ○    ○    ○  too much doing ばらばら、ひとつひとつを知る

 ↓

A   ○―――○―――○      doing つなげる、すべて関わりがある

 ↓

B   (            )    being ひとつ、わける意味がなくなる

 農業を例にとると、森を目指した手法を指す。森を目指しながら食料を得る。そんな方向性を念頭に置く。パーマカルチャー、決して新しくない。

15:15-16:30 「自分の心と体をケアしよう」
          [A]「自然治癒力を考える」
              福田俊作(穂高養生園代表)
   自然治癒力を考える 福田俊作さん講座

   

主にこんなお話の内容でした。

現代医療も、もともと自然治癒力に根ざしていた。
のち、デカルトが心身二分論を唱えた。ココロの部分はキリストたちに任せて肉体を探求しようとした動きだった。この流れののち、ウィルヒョーが細胞病理説を唱えた。視野を細胞の単位に限る動きとなっていった。これらを源流とする医療は急性病に対して特に有効だった。それが現代の主流となった。一方で慢性病にはなか
なか通用していかない。

1960年代後半、氏は自転車でアメリカを始点に世界一周をスタートした。くるりと巡ってみて振り返ると、アメリカとイラクでのもてなしが特に手厚かったことに気がついた。
インドにいたとき、チベット人と暮らし、チベット仏教に触れていた。
医の分野で仏教の考えが役に立つ、そう感じた。
インドを源とする仏教は中国を経て、既に複雑化したものが日本に導入された。
チベット仏教に触れてみると、仏教はもっと判りやすいものだった。
仏教の教えを簡単にしていくと、それは、生き方・ライフスタイルを変えれば苦難が去るという考え方になる。それが八正道。説きのもうひとつは無常性。

前段階のアメリカではガンに外科治療・化学治療・放射線治療以外の治療は認められてこなかった。ガンは増えた。ところが、それ以外の方法で治癒するケースに気がついた人たちがいた。ストレス、つまりネガティブな感情がネガティブな生体変化を及ぼしたのでは?と考えた人がいたのである。そうして精神神経免疫学に進化した。精神神経が免疫に関係することを「医療界」が取り込んだのだ。現在、アメリカではガンが減り始めた。
ただし、精神科といえども精神の基質的な部分はまだ治療プログラムとしては扱われていないのである。それが主流医療の現在なのである。

現代の主流医療を避け、次の解が東洋的医法だったとする。
症状によっては方法の相性があるし、同じ方法であっても人によって相性がある。
そして持続的に療法を行えることが「治療・治癒」となっていく。
適度な食事、適度な運動、適度な睡眠=つまり精神の安定。
非常に抽出した言葉だが、これが健全でいる三要素だ。

どんな健康法や療法も、やり方がその人にとって正しくないと効しない。
その人に適したとして、方法も正しくないと効しない。

現在、人々は疲労の取り去り方が、じつは上手ではないのではないか。
疲れを「上手」に取り除くコツを身につけよう。
やりすぎとやらなさすぎのバランスを持って。

独力での「治療」は成し難い。そこでパートナーが注目される。奇跡的といわれるような、主流医療が見放した難病の治癒に達した例には、サポート的にサポートするパートナーが存在していた。批判的なサポートをしないのである。そして、サポート側はサポート中にジャッジしないことが、治癒の障壁となるネガティブな感情を抑えていく。

本講後も、地下室のカーペットに思い思いの座で福田さんを囲み、夕食の準備が整
う18:30ころまで対話が続きました。福田さんとこうした時間を持てるのは、他の講
師の方もすべてがそうですが、シャロムの場ならではです。

 begood vol14 お世話になりました。
瓦理論のような、場の展開、参加の回を重ねることで体感しました。

よろしくお願いします。

高 橋  登 ( kithut@mx5.et.tiki.ne.jp )

現代医療も、もともと自然治癒力に根ざしていた。

のち、デカルトが心身二分論を唱えた。ココロの部分はキリストたちに任せて肉体を探求しようとした動きだった。この流れののち、ウィルヒョーが細胞病理説を唱えた。視野を細胞の単位に限る動きとなっていった。これらを源流とする医療は急性病に対して特に有効だった。それが現代の主流となった。一方で慢性病にはなかなか通用していかない。 

1960年代後半、氏は自転車でアメリカを始点に世界一周をスタートした。くるりと巡ってみて振り返ると、アメリカとイラクでのもてなしが特に手厚かったことに気がついた。

インドにいたとき、チベット人と暮らし、チベット仏教に触れていた。医の分野で仏教の考えが役に立つ、そう感じた。インドを源とする仏教は中国を経て、既に複雑化したものが日本に導入された。チベット仏教に触れてみると、仏教はもっと判りやすいものだった。仏教の教えを簡単にしていくと、それは、生き方・ライフスタイルを変えれば苦難が去るという考え方になる。それが八正道。説きのもうひとつは無常性。 

前段階のアメリカではガンに外科治療・化学治療・放射線治療以外の治療は認められてこなかった。ガンは増えた。ところが、それ以外の方法で治癒するケースに気がついた人たちがいた。ストレス、つまりネガティブな感情がネガティブな生体変化を及ぼしたのでは?と考えた人がいたのである。そうして精神神経免疫学に進化した。精神神経が免疫に関係することを「医療界」(=探求は物体のみの世界)が取り込んだのだ。現在、アメリカではガンが減り始めた。

ただし、精神科といえども精神の基質的な部分は治療プログラムとしては扱われていないのである。それが主流医療の現在なのである。 

現代の主流医療を避け、次の解が東洋的医法だったとする。症状によっては方法の相性があるし、同じ方法であっても人によって相性がある。そして持続的に療法を行えることが「治療・治癒」となっていく。適度な食事、適度な運動、適度な睡眠=つまり精神の安定。非常に抽出した言葉だが、これが健全でいる三要素だ。(*a) 

どんな健康法や療法も、やり方がその人にとって正しくないと効しない。その人に適したとして、方法も正しくないと効しない。現在、人々は疲労の取り去り方が、じつは上手ではないのではないか。疲れを「上手」に取り除くコツを身につけよう。やりすぎとやらなさすぎのバランスを持って。 

独力での「治療」は成し難い。そこでパートナーが注目される。奇跡的といわれるような、主流医療が見放した難病の治癒に達した例には、サポート的にサポートするパートナーが存在していた。批判的なサポートをしないのである。そして、サポート側はサポート中にジャッジしないことが、治癒の障壁となるネガティブな感情を抑えていく。 

本講後も、地下室のカーペットに思い思いの座で福田さんを囲み、夕食の準備が整う18:30ころまで対話が続きました。福田さんとこうした時間を持てるのは、他の講師の方もすべてがそうですが、シャロムの場ならではです。 

もしかして、ウツやガンが増えているのは、急性病の減少によって増えた「ように」見えてきたためかもしれない。人類一団の視野に立てば進化の過程だと、それは言いすぎだとしても、一方向に気を向け「過ぎた」時間をたどってきたとは言える。個々の症状に対する個々の対処・効果の探求は必要な時間だった。忘れていたのは、個々を想いつつもひとまとまりを目指す探求姿勢なのだろう。個人個人の特徴は必要で、これらを立体連鎖することで60点程度の不具合は解決でき、個人個人は無理な転換なしに快適化する。一個人の体内も同じようなことが言える。体の各部位の特徴は必要で、これらに不具合があった場合、部位間を立体連鎖的に観察していくと自己治癒の道筋が見えることがあるかもしれない。個々にとって100%の解決ではないかもしれない。でも、完全に達しなかったその何割かは、次の立体連鎖現象を促進するためのものだ。その何割かこそ、ひとつの不具合を100%解消するための原動力となる部分なのだ。持続動力の燃料なのだ。みなさん、具体的な例を、思い当たるのではないだろうか

問題は解決だ!

ここでもパーマカルチャーの指向性が緊密でした

自己治癒力を高める意識・努力は素晴らしいことだが、現代の主流医療も必要な場面があることを忘れないで。(エンディングセッション/山田氏の弁)

主流であっても亜流であっても、過ぎたることは病の元のようだ。
 

17:00- 近くの温泉へ
18:30-20:00  夕食
 

  

20:00-21:00 自己紹介オープンマイク (参加者による1分間自己紹介)
   

 

21:00-22:00 (a)「自分の心と体をケアしよう」

      [B]「私が見た中国〜五感と自然生薬を活かして癒す術」
        小祝慶子(専業主婦、遼寧中医大学日本校3年生)

 

「私が見た中国〜五感と自然生薬を活かして癒す術〜」          小祝慶子さん 

日本で初めてパーマカルチャーを紹介したパイオニア的存在の本、「パーマカルチャー」(農山漁村文化協会出版)。その本を翻訳した小祝さんに中医学の話を聞きました。小祝さんは中国の遼寧中医大学日本校の3年生で、2週間後に卒業を控えているということ。でも実は3児の母でもあるのです。今回は、卒業を目前とした小祝さんが中国の遼寧中医大学の大学病院で経験した実習のビデオをもとに、中医学とその実際をお聞きしました。 

中医学というと我々には漢方ぐらいしかなじみがありませんが、大学の科目は様々だそうです。薬膳、気功、漢方、推掌(スイナ)、鍼灸などのほか、西洋医学と共通する分析的な部分も勉強するそうです。一番驚いたのは中国のお医者さんの診察です。私が行っているコーチングにつながるものを感じました。単に3分で診て終わるというものではなく、五感を使って診察します。その人がなぜその痛みを感じているのか、兄弟は何人か、仕事のストレスの下にあるものは・・・などなどいろいろ聞くそうです。それ以外にも舌を診たり(舌診断)、脈をとったり(脈診)、口臭から感じとれることなど、何を体は伝えたいのかを五感を使ってききとります。そして、そのききとったものを立体的にイメージした上で、治療のアプローチを決定するそうです。 

日本における中医学の現状をお聞きしたところ、現在の法律や医師会等の取り決めによって、中医師の資格をとったとしても日本で施術ができないそうです。これは本当に残念なことです。小祝さんは3児の母ということもあり、家庭でお母さんができる治療についても興味があるとのこと。治療といっても医療行為ではないのですが、例えば薬を使う代わりに痛みを和らげるツボを押してあげたり、マッサージをするといったことです。子供の心や感情が自然と流れる、お母さんと子供のとっても近いコミュニケーションですね。 

私も中医学、とても興味を持ちました。(渡邊有貴)

22:00-23:00 「自分の心と体をケアしよう」
   
             [C]「アクティブバース」「自然出産」「アトピー」
              高橋さゆり (ウテキアニ助産院)
             山田哲男 (山田医院)

 

フリープログラム(B)アクティブバース

愛知県、山田医院の山田哲男先生と、地元穂高、助産院ウテキアニの高橋小百合さんによる
にんげんの命の誕生、出産についてのプログラムだ。

おふたりとも強烈な第1印象。
山田先生のしわくちゃの笑顔は、命を取り上げるという
仕事を毎日、何年間も繰り返してきた経験がにじむ貫録の顔。
その笑顔で話されるご自身の波乱に満ちた医師人生の、
冒険談のようなお話を皆で興味深く聞く。

高橋さんはご自身も4人の息子さんを自然分娩で出産された助産婦さんだ。
3人目のお子さんの出産のときの様子を撮った写真集をスライドで見せていただく。
その美しいこと。
力強いこと、神々しいこと。
誇らしげなお腹をかかえる妊婦、
生まれる瞬間、産む苦しみの表情、生と死の境目の
緊張の尊さと美しさに言葉を失った。
涙が落ちた。
小柄な高橋さんが女神のような強烈な存在に感じました。

 


セッションの時間が終わっても興奮は冷めず、山田先生と高橋さんを囲み
自然と、妊娠と女性、生き方、死に方の話になる。

  


山田先生はあつまった中で唯一の男性であったのに、
まったく違和感なく溶け込み、タンポンの歴史から妊婦の本当に望ましい食生活
など知られざる情報を教えて下さり、話に盛り上がった。
(ふみ)

 

23:00- フリープログラム(自由な交流タイム)
   
                          
          「薬害エイズ事件と現代のエイズ事情」
      川田龍平(人権アクティビストの会代表、大学非常勤講師)

「薬害」を知ってほしい。

血液製剤は戦争と関係している。戦場に常温で近い状態で運ぶ技術を必要としていた。その方法が危険をはらんでいることは関係者の誰もが知っていた。戦後日本ではアメリカの輸入剤ではない製剤を用いていた医師もいた。現在でも、人の健康よりも経営が優先されている。何のための医療だったのか、という初歩に戻ってほしい。だから株式会社方式の導入や薬売許可の規制緩和にも疑問。危惧がある。難病指定は都道府県に権限がある。

大量に「使わされて」きたことへの反省。

患者がより選択できるようであったら回避できていたかもしれない。なんでも普通の人と同じでなくてもよいのではないか?と思うようになってきた。けれども、投薬は続く。HIV用の薬を服用することによってウィルスの検体が、血液検査ではわからないくらいまで少なくなった。「自分はまだやりたいことがある」という思いが強かったから生きてこられた。

医療に対する不審。

頻繁に移動した。注射針をさしたままのこともあった。母から、本人が本人の病気のことを知らなければならないことを教えられた。それが医者と面と向かって話すようになったきっかけ。苦しんだ長い時間があってよかったと、今は思う。

同じ病院で治療を継続することが有効とも言い切れない。

初めは薬に慣れなくて吐いていた。一種類服用すると耐性がついて三種類一緒に飲み続けなければならない。そのため副作用が強い。いやだ、と思っていても止めることはできない。どうやって止めていくかを、今は考えている。

質問「国を相手にしたことはどう経験になったか?」

中学の頃、薬害裁判の途中から加わる。それまでは「どうせ死ぬんだし別に加わんなくてもいいや」と思っていた。勝てない裁判に命をすり減らすより、健康を考えたいと思っていた。父親は裁判に反対。母親は裁判をするべきと考えていた。中学生の頃は病気のことも忘れたかった。血液製剤を使用するに当っては、父親は超慎重派で、母親は使用に賛成していた。自分の裁判なんだと思いついてから意識が変わっていった。高校生時代、「朝日裁判」という情報に触れた。裁判では負けても、その後制度が変わったりして社会に影響を及ぼしたのである。国とか、何か大きいものとか、「相手」というよりも、自分が社会を変えたい思いが強かった。似た境遇の友人の死やほかの裁判の動きなど、出来事が重なっていた「あの時」は、声高に訴えることができた。今はできない。 

質問「メディアを意識していたか?」

取り上げて欲しいという思いがあったことと、メディアにとって取り上げやすい存在だったことがかみ合った。デリケートな話題だったから、プライバシーの細かい部分まで報道前に自分がチェックできた。じつは自分の前にも実名を公表した人が2人いる。その人たち本人はメディアの前に出たが、家族や周囲は出なかったので取り上げられ方が弱かった。

  

  ファイヤーセッション
 

お酒は、、楽しいからいいんじゃないか!

夕食後の選択式フリープログラムが三つもあり、今回は体にかかわることがテーマとあって皆その場で語らいを続けていた。共有意識を根底に持ったこのひとかたまりとしては、とても理想的な状態なので、今回は細々と焚き火の準備を始める。たにむらさん、昼の間にその辺で栗を拾っていた。さらに近所で調達してきたサツマイモ。ゆっくりとじっくりと火を育て、こじんまりと焚き火を囲んだ。薪の炎が安定した頃に栗と芋を入れて味わう。!、うまいのである。途中で四井さんが加わって自身の一軒家暮らしや「お金」についての話、例えば、食料保存が容易でない社会では有用なこととか、静かな炎に呼応するように、ゆらぁりと続いていった。 

焚き火を引き上げると、ロビーでは談義が続いていた。遅れて夕方から参加していたハナキさんの話に引き込まれた。昼の受付に間に合わなくなった頃に家を発ち、何度か訪れたことのある、好みの美術館に立ち寄ったりして、夕方シャロムに着いたという。それぞれが小さな旅をしている。来年の愛知万博BeGoodCafeブースのスタッフに興味が向いているらしい。そんな話をひとしきり聞き、皆寝静まってからの就寝となった。

体を横にして三つ数える間もなく意識がなくなっていた。

9月26日(日) (a)モーニング・グリーン・ウォーク 小笠原あや(インタープリター)
06:00-07:00

5:30。農業実習までは寝ていよう、と思っていたが、気がつくタイミングがこれほど丁度いいことはないと、起きだす。ここも選択式になったが「モーニングウォーク」に参加する。何か、今までよりのんびりした感覚は、なぜだろう? 最後に説明を受けてからなぜかが判った。専門知識の解説がなかったのである。あの家畜臭かった樹の名前はなんだったのか、耳を澄ますと「ワーン」と聞こえていた蜂は?、見つけてきたキノコの正体は?。意外や、その場で知らないほうが記憶に残ってしまう。記憶の完成は反復だが、自分が気になった情報しか反復できない。後で調べるとしても気になったことしか覚えていないのである。過度の情報吸収よりも、はるかに自動精選式の学習法かと思ってみた。そういえば、「教えない教育」なんてのがあったなぁ。

  


(b)   「モーニング・ヨーガ」臼井朋子
   ヨーガマットバスタオルなどがあると便利です。シュラフでも代用できます。

07:00-08:00 農業実習  収穫&観察
    「土のきほん」四井真治(土壌管理コンサルタント)
「自然農の考え方」藤村賢次(シャロムコミュニティー)

農業実習

まず森谷さんの概説。「パーマカルチャー畑は高低差の利用も特徴です。」なにより組み合わせの妙。

四井さんと土に親しむ時間、「家庭菜園が当たり前の日本に。」と。藤村さんの自然農的、種の蒔き方講座「わたしは今、草が足りなくて困っています。」そして収穫。

 

 

 

08:00-09:00 朝食
  サンルームで食べることにした。食べながらの会話で収穫があった。温度差で発電できないか、と考えたことを話すと、現象自体は随分古くから知られていると教えてもらった。帰宅後、ネット検索をかけてみた。半分は海洋深層水のもの、半分は教育現場での実験に関するものだった。すぐに利用できる技術ではあるけれど、僕が想像する利用法に届くには程遠そうだ。それでも、既に抱えている課題が判ったりして有用だ。実用化は不可能だと、なぜだか思い込んでいたことに気がついた。なぜ調べなかったろう??
09:30-12:00 「自分の心と体をケアしよう」−[D]快医学を学ぶ 快医学ネットワーク 藤田政弘
 


深く吸う。息を吐きながら向きにくい側から向きやすい側へ、または動きやすいほうをじっくり動かす。息は吐ききる。そこで動きを止めて力を抜かずに息を吸って止める。次に吐ききると同時にすべての力を抜く。最後に深く溜め息して吐く。これを繰り返すうちに感覚能力が整合してくるようになる。かかと、片膝、両膝揃え、うつ伏せになり膝折、足首と、軸運動の八方向で動きやすさを比べながら順番に行う。一人でもできる。

相対法で体を整える。動きやすい側を動かすと動きにくい側がそれまでよりも動きやすくなる。普段、自分たちの体は上手に痛みを隠している。意外と気づきにくい。生活の基本は家庭にある。医療、特に終末医療はどこまで家庭で行えるかを考えなければならない。

最大限の表現のためには最低限の健康を維持しなければならない。というウリュウ氏に刺激を受けて快医学の世界に入るようになった。ウリュウ氏は60年代のアングラ劇団の代表とのこと。

 

12:00-13:30 ハッピーオーガニックランチ
 

石釜で焼く、美味しい手作りピザのランチ。耳たぶのような生地をさわるのが心地よい。
朝にパーマカルチャーガーデンから私たちの手で収穫した
茄子やトマト、バジルものせる。レイアウトにも工夫を凝らす。
ホクホクで美味しい

 

 

13:30−15:00  観察と考察の発表
15:00−15:30 エンディングセッション
 


エンディングセッションでは、あやさんの案内で、2日間の中の思い出のワンシーンを
絵日記にする。グループになってシェア。直前のランチがよっぽど美味しかったのか
私のグループの中では、どこかにピザの絵がはいっているひとが多かった。


その後、サプライズで、今年4回通して参加し終えた私たちフェローの表彰式があり
シキタさんより卒業式のように仰々しく真面目に手渡され、私も表彰状をもらってしまいました。ありがとうございます。

 

ここでみなさんに出会えたことが私には何よりのギフトでした。
来年もまた参加します。
(ふみ)

「パーマカルチャーのデザインには「医」が抜けていた。安曇野のプログラムでぜひ実施したいテーマだった。」

 

パーマカルチャー的な暮らしをしていれば「医」に思いをめぐらせる必要がないと考えたのか、提唱者が丈夫で思いもよらなかったのか、われわれの拡大解釈が進みすぎたのか。

いずれにせよ、暮らしをデザインする上で避けられないひとつの分野である。行政組織に「福祉」があるが如し。

観察と考察。

これからの、タカハシノボルの暮らしデザインを考えていく上で、BeGoodCafe安曇野で過ごした時間が、考える方向を定める基礎になっていくことは確実だ。 

ランチをはさんでエンディングセッション。フェロー皆勤賞として修了証をいただくことになった。しっかりと修了証書授与もあったのでとてもびっくりした。受証前、勝手な想像があった。パーマカルチャー的な修了証とはどんなだろうと。下げている名札が修了証かもしれないと。後から知ったことだが、修了証はvol.1113に参加していた、いいずみさんの手によるもの。僕は、「果樹農家の三代目」という作文で中学時代に県から賞状をもらったことがあるが、どこか自分が受け取った感じがしないものだった。以降、自分に自分が枷を履かせてきた。そこからの脱却、そういう意味で今回の受証は感慨深い。
 

 

臼井様、スタッフの皆様

昨夜無事に京都に到着いたしました。
今回も臼井さんやスタッフの皆様には大変お世話になりました。
ありがとうございました。

今回の「医」をテーマにしたワークショップはとっても興味深いものでした。
自己(自然)治癒力を高めるということ、自分で治すということは、自分で責任を持って身体と心に向き合い、必要なことは勉強をして、時には医師やパートナーのサポートも受けて、全身の細胞をフル活動させながら心身ともに快方に向かっていくことだ、と
感じました。
やっぱり健康あっての幸せな人生だと思うので、今回学んだことをしっかり生かして毎日を過ごしていきたいと思います。

安曇野で出会えた沢山の仲間や自然やおいしいお料理にも心から感謝いたします。
みんなみんなありがとう♪

またお会いできる日を願って...。

Love,Fumi

P.S 臼井さん、小百合さんのあのスライド、是非DVDにしてください。
   あの感動はもっと沢山の人に伝えたいです。
   大変だと思いますが、是非とも宜しくお願いいたします。

臼井さま

こんばんは。
7・9月のBeGoodに参加した、博美です。
前回のストローベイルハウスも素敵な企画でしたが、今回の医療は目からウロコの情報が多く、私にとって実り多い企画でした。
早速、快医学の藤田さんにすすめられた、こんにゃく温熱療法を実践しています。
冷え性で手足が冷たかったのに、体がポカポカと温かくなり、血のめぐりを感じています。
ほんと、自己免疫力はすごい力だと、日々驚きの連続です。

BeGoodのオープンマイクでも話しましたが、8月にガンを告知されました。
乳癌のステージ0期だったので、手術でしこりを取り除き、他への転移はありませんでした。
今は自律神経免疫療法という鍼灸治療を受けています。

告知をされてから、なぜガンになったのか、自分の生活を振り返ってみました。
そこで、迷わず「仕事のストレス」だと感じました。私の仕事は、国語を型にはめて学習させ、採点の基準をつくるというものです。文章を読んで人それぞれ感じ方は違うと思うのに、この答えは○、こちらは×というように、大学受験を視野に入れた表面をなぞるだけの教育をしているのです。私は矛盾を感じつつも、5年も続けてきました。その間、矛盾が蓄積され、見えないところでストレスになっていたと思います。
そのストレスを発散するために、週末は朝から晩までみっちり遊びました。
今冷静になって考えてみると、週5日はストレスを強く感じ、2日は楽しく過ごせても、体は悲鳴をあげていたんだなと思います。
臼井さんの大きな笑顔を見て、つくづく感じました。私には笑いが足りなかったと。

 


■会場:舎爐夢(シャロム)ヒュッテ
〒399‐8301 長野県南安曇郡穂高町豊里
Tel/Fax 0263-83-3838
shalom@ultraman.gr.jp
交通手段はこちらでご確認ください。>
http://www.ultraman.gr.jp//shalom/
■参加料金 各回 ¥6,000
・食事と宿泊費は別途料金。下記参照。
・各回40名限定。
・必需品=軍手、農作業に相応しい靴、帽子
■フェロー会員の募集(10名まで)
 年間4回参加の場合、参加料金合計¥20,000
 2004年度フェロー会員として登録され、全行程終了時に修了証が授与されます。
    来年度のフェロー会員募集中です。
■参加者自身も考え、皆で創りあげるワークショップスタイルです。

●お申し込み お問合せ BeGood Cafe Azumino
<
azumino@begoodcafe.com>  Tel/Fax 0263-83-3838
  メール環境のある方はなるべくメールでお申し込みください。
  仕様がホームページにあります。

◇パーマカルチャーは、豪州ビル・モリソン氏らが提唱する、人間にとっての恒久的持続可能な環境を  つくり出すためのデザイン体系のこと。語そのものは,パーマネント(永久の)とアグリカル
 チャー(農業)の合成語であるが、同時にパーマネントとカルチャー(文化)の合成語でもある。

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宿泊のご案内:舎爐夢(シャロム)ヒュッテイベント特別価格
レギュラー宿泊◇¥5000 (26 名)
シュラフ持参泊◇¥1500 (20 名)ドミトリー男女別相部屋
テント持参泊 ◇¥1000 (10 名)
夕食 ¥1200
朝食 ¥800
昼食 ¥1000
*労働力の提供でコミュニティ通貨PEACE がもらえます。
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主催:BeGood Cafe Azumino
特別協力:舎爐夢ヒュッテ、パーマカルチャーセンター・ジャパン