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■牛乳信仰の落とし穴
現代人は、本当にカルシウム不足に陥っているのでしょうか?カフェインの多
量摂取、炭酸飲料の飲み過ぎ、また蛋白質、塩、砂糖、加工食品を主とした食
事が骨を弱くしているとも云われております。カルシウムの摂取には、ビタミ
ンDの存在が必要なのですが、カルシウムの摂取に牛乳を飲むように指導して
いるにも関わらず、この牛乳にはビタミンDが含まれている率が極めて少ない
のです。『食卓の怪談』(発行:小学館 著者:溝口 敦)に依れば、不足では
なく、かえって過剰が危険であり、牛乳を飲むだけでは骨は太くならないと警
告しております。
カルシウムを補う目的で摂取する牛乳が、逆に体内(骨)から貴重なカルシウ
ムやミネラルを奪うことになるという事は、以外と知られていないのです。
その理由は、牛乳にはタンパク質や脂肪も多く含まれており、タンパク質は、
過剰に摂取すると体内に貯蔵しておくことができず、余剰なタンパク質を分解
して体外に排泄するとき、タンパク質から尿、クレアチニン、尿酸が作られ、
これらが血液を酸性にするということ。強酸性となった血液を中和して弱アル
カリに戻すには、貴重なカルシウムを骨から取り出して使うことになる。そし
て、使われた後はその他のミネラルと共に尿として排泄されてしまうというこ
とや、牛乳を飲む事で、急激にカルシウム濃度が高まることで体の恒常性の維
持機能により、この濃度を薄める為に逆に排泄されると云う面もあるようです
ので、カルシウムは牛乳を飲んで取ることよりもむしろ、ブロッコリーやほう
れん草などの緑黄色野菜、小魚、海藻類、穀物などからゆっくり吸収される形
態での摂取のほうが、体に良いという事はもっとPRされるべきであると思いま
す。
もう一つの理由として、乳製品を消化できない乳糖不耐性の問題が有ります。
スカンジナビア地方出身の民族と特定のヨーロッパ人を先祖にもつ民族を除き、
世界の各民族の50%の人々がこの乳糖不耐性であると云われており、特に日本
人の場合は85%と高率なのです。それゆえ、多くの日本人にとって、牛乳など
の乳製品は、常食ではなく嗜好食に留めるべきとの意見もあります。
また、乳製品に含まれている蛋白質であるカゼインは、吸収され難くく、未消
化の状態で腸の上部に蓄積され、腐敗して毒素をつくりだし、胃、腸、膵臓、
胆嚢の機能を弱め、さらに粘液の沈着をうながす為に、良くないと云う理由も
あります。
◆利用法に注意したい市販の栄養補助食品〜カルシウム過多に注意
http://www.yomiuri.co.jp/life/medical/96110201.htm
(読売新聞・医療ルネッサンス)
http://www.yomiuri.co.jp/life/medical/04.htm
◆牛乳信仰の落とし穴
http://www.dab.hi-ho.ne.jp/nacco/milk.htm
(健康Townの「健康トッピクス」)
http://www.dab.hi-ho.ne.jp/nacco/topics.htm
◆骨粗しょう症について(7)
http://www.nara.med.or.jp/kenkou/14-1.html
(奈良県医師会・あなたの健康を願って)
http://www.nara.med.or.jp/kenkou/index.html
◆牛乳を飲んでもいても骨粗しょう症になる
http://www.asahi-net.or.jp//IA8M-INGS/milk.html
(自然派のあなたへ・食の情報一覧)
http://www.asahi-net.or.jp//IA8M-INGS/foods.html
◆まるで岩のように
http://www.earthpure.com/articles/aging030.html
◆ビタミンD: 多目的ビタミン
http://www.earthpure.com/articles/vitamin043.html
(US HEALTH NEWS)
http://www.earthpure.com/ush.html
この様に、戦後の栄養事情の悪い時期には、栄養バランスが良い牛乳を飲むの
は良い事であったとは思いますが、飽食の時代の現在の日本では、弊害の方が
大きい様に思われます。見直されるのは、日本の伝等食です。海草や魚を骨ご
と食べることが、歯や頓(あご)を強くしますし、お魚には非常に多量のビタ
ミンDが含まれているために、カルシウムの摂取には良いのです。また、大豆
食品もカルシウムを多く含みます。乳製品が希少であった日本でのカルシウム
源は魚でしたが、特にダシに用いるカツオ節が日常生活において果たしていた
カルシウムその他のミネラル源としての役割の大ささは、決して無視できなか
ったと説くのは「奈良県医師会・あなたの健康を願って」のページです。
◆ヤギのミルクで病人が「生き返る」
http://www.zakzak.co.jp/health/h_news8.html
(USA健康フロンティア)
http://www.zakzak.co.jp/health/kenko.html
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