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A.「そいるデザイナー」四井さんの土のお話
野菜などを育てる前に、私達は「土」を育てる必要があるのです。「農」とは「土作り」ですね。いい土を育てるのは、土の中にいるミミズや微生物などの無数の生き物たちの役目です。人間の農作業は、無数の生き物たちの作用に「てこ入れ」し、土作りを手伝っているにすぎません。余剰に作物を採ろうと、自然の営みを征服するような「農」は、やはり無理があるのです。人の営みは自然の営みと「共生」できる範囲で、謙虚でありたいものです。いい野菜は、いい土が育てる。栄養分の少ない土で育てられた野菜は、マグネシウムやミネラル分が不足しがちになるそうです。そうした野菜を食べ続ければ、私達の身体も栄養不足になってしまう。マグネシウム不足はアトピーを引き起こすのだそうです。「命」は「自然の絶妙なバランス」に支えられているんですね。「土のきほん」、四井さんに教わりました。
B.
梅さんのインプリによるナイトウォーク
キャンドルの光をじっと見て野生の勘を取り戻す!?ゆっくりと夜の森を楽しんだみたいです。(どなたかこちらのレポートをお願いします)
梅崎さんのナイトウォーク講座〜夜の森の探検〜
我々17名の探検家?!が自然の森に、灯り一つ持たず枝を掻き分け、落ち葉を踏みしめて手座繰りで入っていった。春を迎える前の森はまだ葉もなくまた動物たちもなりを潜めている。森に茂る木の小さな枝に顔をぶつけながら前の人の切り開いた道をひたすら進む。10分もしないうちに体の異変に気づく。そう、それは人間の誰もにまだ潜んでいる野生の力である。探検を始める時は、街の灯り、月や星の明かり以外真っ暗と感じていた目が小さな小枝や大きな木の幹をとらえている。また、足のつま先は行く手の障害物、足の裏は落ち葉で覆われた地面の深さを捉え危険を察知している。普段の生活では意識しないような野生の感覚を夜の森が目覚めさせてくれるのだ。
そんなことを一人一人が感じ始めたころ、梅津キャプテンはみんなを集めた。おもむろに取り出した一本のロウソク。キャプテンは我々にそのロウソクを片目で一分間ロウソクの小さな灯火を見るように伝え、みなただ一心に見つめていた。これで何が始まるのだろう、誰もがそう思い一分が過ぎた。「さあ、もう一度灯火を見た目と閉じていた目で交互に森を観察してみましょう」とキャプテンが言う。その目には、はっきりと野生の力が認識できる!!まるで、閉じていた目は、ナイトスコープのように高く空まで伸びたまだ春を待つ大きな木の天辺の枝まで白黒ネガのようにはっきりと映し出す。灯火を見ていた目は真っ暗で明かりを求めで目が泳ぐ。明かりを見つけるとその目に映るものは明かりを頼りにした周囲だけのカラーの世界である。
「人間にも、まだまだ潜在する野生の力があったんだ」と驚かされた。
そんな、力を感じとった後、ひとりひとりが物思いにふけ、しばし時間を過ごした。皆、何を考えたのだろう・・・考えることはひとりひとり違ったではあろうが、参加した全員が森から明日への活力を得たに違いない。
夜部茂樹
「世界社会フォーラム(WSF)」inムンバイ報告会
1月にインド・ムンバイで開催された「世界社会フォーラム」について、谷崎テトラさんによるご報告会。その様子をスライドで見せて頂きました。そもそも「世界社会フォーラム」とは?一握りの世界の勝ち組み企業が、自分達の更なる利益増幅のためにグローバル経済の促進を主張する「世界経済フォーラム」に対抗し、「底辺からのグローバル化」を目指すNGOによって生みだされたのが「世界社会フォーラム」。世界中のNGO関係者、およそ12万人の参加者がインド・ムンバイに集まり、様々な形で「搾取」や「抑圧」を被っている人々の権利を訴えた。これに参加した日本人は12万人中、約700人だったそうです。テトラさんによると、「人身売買」、「子どもの権利」、「少数民族」、「人権の抑圧」に対する訴えが一番多かったそうです。「世界社会フォーラム」は、具体的な政策作りが目的なのではなく、とにかく主張を声にし訴えることで、参加者同士の横のネットワークを作ることを目的としています。底辺から問題を訴えることは、決して容易いことではないし、とても勇気のいることだと思う。でも、主張なくして何も変わることはない。世界中の仲間と協力し、今とは違う、別の搾取のない社会を作っていきたいと願う人たちがいる。私もそういう社会作りに参画していきたいです。来年はブラジル・ポルトアレグレにて開催予定だそうです。-“Another
world is possible.”
夜空ノナカニ満天の星
眠る前に外に出てみました。冷たい空気が気持ちいい。両手で抱えたくなるほどの満天の星空です。焚き火場では暖かい火を囲み、お話が続いているようです。今宵もふけていきます。これからの希望に満ちたとても嬉しい一日でした。明日もお天気に恵まれそうです。
(レポーター うちだまきこ) |