あづみの自然農塾 2008年3月22日(土)
PM1:30 シャロムに集合
気温20℃?春を通りこして初夏のようなさわやかな日。
まだ雪が残る山々がくっきりと浮かび上がってとてもきれいです。
シャロムでは、いろんなところ、いろんな目的でこの塾に参加したみんなと メールでの自己紹介をしながら、ようやく出会えました。
でもまだちょっと緊張でそわそわ。
なので住んでいる都道府県の北から順に1列に並んでみることに。
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少しリラックスした後、スケジュールなどを確認して、今日のテーマのくん炭作りへ。
PM2:00 くん炭作り
くん炭を作る時期は春先(秋以降にやるところも)、風のない晴れた日に行います。目的は育苗など。
落ち葉や小枝に火をつけ、火が落ち着いたら専用の煙突(ホームセンターに売っている。一斗缶などでも代用可)でフタをする。
火が消えないよう下を少し開ける。
煙突から白い煙がもくもくと出て来たら、乾燥したもみがらを煙突のまわりに少しずつまきます。
白い煙が絶え間なく出ていればOK。煙が出ていないと火が消えています。そのまま1時間くらい放置します。
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PM2:30 シャロムの畑見学
ぽかぽかとした陽気の中、竹さんの案内でお散歩気分で畑へ向かいます。
シャロムには4つの畑があります。
自然農・有機農業・福岡さんのねんどだんご・パーマカルチャー 自然農は耕さない、持ち込まない、持ち出さないのが基本。
実が成り、落ち、朽ちて同じ場所に種が蒔かれる。
「1年目は人が蒔き、2年目は鳥が蒔き、3年目は神がまく」とは 福岡さんの言葉。
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神とは自然のこと。何だかすごい言葉です。
自然農の畑には草が気持ちよさそうに生えています。おおいぬのふぐり、はこべ、なずななど。これらが生える畑は土のバランスがとれていて、いい野菜ができるらしい。草でそんなことがわかるんですねぇ。だんだん草のイメージが変わってきたぞ。
「野菜は正直」という竹さんの言葉が印象的でした。
朽ちたあとの匂いで、どんな肥料を与えていたかもわかるそうです。いろんないのちの営みが重なりあっていて、そのひとつひとつを知り大切にするのが自然農なのかなー。
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PM3:00 自己紹介タイム
みかえさん手作りのお菓子をいただきつつ、自己紹介しました。
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PM4:00 くん炭のその後
もみがらの表面を触ると少し温かくなっていて、ところどころこげて黒い斑点ができてきます。
スコップなどで全体を混ぜ合せ、全部が黒くなるようにします。
やりすぎると白い灰になるので注意。 煙突をとると排気が少なくなり、ゆっくり炭化します。最後は水をかけて終了。
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PM4:30〜 温泉とピースフードディナー
みんなで近くの温泉に。温まって緊張もゆるんでいきました。今回は特別にディナーをフルコースでいただきました。
PM8:00 講議「自然農の畑の設計」 温泉に入りお腹もいっぱい。でもみんな一生懸命聞いてましたね。
・一緒に植えると助け合って共に育っていく「コンパニオンプランツ」を見つけよう。
・安曇野は寒冷地なので植えるタイミングも大切。
・土の中の上の方は団粒構造、下の方は少し固い土だけど、根のまわりは下の深いところも団粒構造なので
抜いたり掘りかえしたりして構造を壊さないようにしよう。
第1回目が終わり、今は道を歩いても草が気になります。
草が自然農への興味を導いてくれる愛おしい存在です。
夏になってもこの気持ちが続きますように!自然農のこと、スタッフの皆さんと塾生の皆さんのこと、もっと知りたいです。
場を明るく和ませてくれた先輩ぐっさん!ありがとう。来月もよろしくお願いします。
(レポート 佐藤裕美)
3月23日 (日) 晴れ 朝霜が降りている。
AM 6:00 起床
AM 6:30 ヨガ
AM 7:00 エコツアー
育 苗
土 作 り
昨日作った燻炭を用意する。
落ち葉を積み上げた下の土を取る(団粒構造の土 A0 とその下の少し固い土 A1) を別々のバケツに入れて用意する。
燻炭3割、団粒構造の土(A0)3割、その下の土(A1)4割の割合で、それぞれを荒めの篩(ふるい)にかけ混ぜる(手で握って固まる状態なら水は足さない、固まらない状態なら水を足す。)
種 植 え
育苗箱、セルトレイ、ポット等を用意する。
育苗箱に大きめな燻炭を入れて穴を塞ぐ。(育苗箱の下にはブルーシートを張っておく)
その上に先ほど作った土を多めにかけ、手で慣らし、上から押さえつける。
蒔き溝を作る 6cm間隔(育苗箱用の慣らし板で、または割り箸等の棒でも良い)
種を下ろす 1cm間隔(一本の苗床には同じ種を植える)
(小布施丸茄子・ストロベリートマト・バナナピーマン・万願寺唐辛子
蒔き溝に土を掛ける(覆土) 手で軽く押さえる、板でもう一度押さえる(端を念入りに)水が上がりやすくなる為
水を如雨露で掛ける、手前、反対側から、水が抜けたら何度も掛ける(水が溜まっている時には掛けない)(水道水は2,3日置いて塩素を抜いておく)底から水が出るまで掛ける新聞紙または和紙を掛けて、さらに水を掛ける。ポットの時は下に落ち葉を入れ穴を塞ぎ、荒い土、細かい土を入れる
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AM10:40 ブランチ
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フレームに育苗箱を運ぶ(置く場所の草を取り平らに地面を慣らすし燻炭を蒔きその上に育苗箱を置く、並べる時はぴったりと付ける)
飾布を掛ける(針金で4辺をピッタリ留める)乾燥防止、防寒の為フレームの温度はトマト10度〜20度、茄子15度〜30度 ポットの時はどこでもハウス、ビニール袋等を使う
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レタスの苗床作り
畝作り
鋸釜で上部の草を剥ぐ(釜は手前から刈り前進していく)
棒、ポール等で溝を掘る線を決める
溝を鍬,シャベルで掘り、土を畝に乗せ、馴染ませる(自然農最初で最後の耕し)草の根は取る。上から板で押し固めていくこれでベッド完成
サニーレタス、サラダの種を混ぜて均一にばら蒔く
溝の地中の土を鍬で取り両手で軽く揉みながら蒔木、その上を手でたたく、刈った草を上に置き、手で押さえていく。
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スナック豌豆の種蒔き
昨年の支柱の蔓(つる)は残しておき、支柱の下の草を取り(根切りをする)手で蒔き指で押し込む、取った草を被せ押し込む。 (本当は春より秋蒔きがいい)
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蚕豆(房洲わせ)の種蒔 (自然農では普通の蚕豆は育ちにくく原種に近い小さめの蚕豆が可能)
畝に30センチ間隔で指の一節くらいの深さに穴を掘り2つづつ蒔いていく、草を被せ押していく。
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クラインガルテンの割り当てる
準備された1m×5mの畑を2本割り当てました。
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PM 3:00 感想会
感想を用紙に書き提出後、お茶を飲みながら、差し入れのケーキを食べながら、一人づつ感じたことを発表、スタッフに皆様と質疑応答。
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参加者全員が色々な気づき、感動を味わったようで、次回の自然農塾がとても楽しみです。
PM 4:00 解散
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