2008.6.14自然農
6月14日
これまでの自然農塾は幸せなことに毎回快晴ですが、今回の空は特別青く、山々がとてもはっきり見える爽やかな気候の中、第4回自然農塾が行われました。
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皆の集合を待って早速畑へ移動。
■トマトの誘引の仕方について
−トマトは同じ向きに花をつけるため、支柱にトマトがぶつからない位置に麻紐でトマトの茎を固定する
−麻紐で結ぶ位置は花よりも下で、支柱と茎の間は八の字にして支柱に巻きつけ、巻きつけた紐の上で結ぶとずり落ちることがなくしっかりと固定することができる
(ポイント!支柱はきつく、茎はゆるくしてあげること)
−花芽の下の脇芽はとることでトマトが種を残そうとする
(大玉トマトでは脇芽をとらないと実ができない)
−とった脇芽はさしておくとトマトができる
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ブラジルのトマト農園では実をしぼって種を落とす方法と摘んだ脇芽をさす方法がある
■大豆の撒き方
大豆―畦豆の大きなもの
小豆―畦豆の小さなもの
枝豆―昔、9〜10月に鞘に入ったまま食べた大豆が枝豆といわれた
畦豆は花が咲く時期にたくさんの水が必要となるため、畦に豆を撒くのは理にかなっている
畑の場合は水分不足になるので草をたっぷりかぶせることで水を戻し、必要な場合は水をあげる
実際に皆で大豆の種を撒きました。
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@
まず一列に並んで生えている草を鋸鎌で刈る
A
30センチ間隔に紐についている結び目を目印に、鋸鎌を使って穴をあけ大豆を2粒入れて草をかぶせる
穴の深さは2センチ(豆2個分)
B一列が終わったら皆で前進。これを繰り返しあっという間に大豆の豆撒き終了。
黒豆の場合は草を全部刈ることはせず、鋸鎌で草を丸くあけてその中に豆を2粒いれる
一週間しても芽がでない場合は鳥に食べられたか種が悪いかとのことでした
竹内さんお勧めの鳥よけ対策として、ホームセンターで売っている赤や黄色の水糸や鳥よけ用の糸を地面から10センチ位の位置に張っておくと鳥が食べに来ないそうです。
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竹内さんのお話
全ての野菜は分身をつくるか、種をつくる方法で子孫を残す
自然を観察することで種の撒き方や撒くべき種の数を学ぶ
種を残すには1番初めに咲いた花の種ではなく、5番目くらいの花がいい
形がいい、味がいいなど自分の好みの実がなったものの種を残す
大根の種は大根の味がするという言葉をきいて皆も種をかじってみると本当に大根の味がしてびっくり!
1メートル近くある草を指して「これは何ですか?」と竹内さん。
答えはニンジンでした。花がたくさん咲いて種が取れるそうです。
普通のニンジンからは想像も付かないほど大きくしっかりとしていました。
地中のニンジンはどんな様子か引き抜いてみると・・・ニンジンは小さく根っこになっていました。
ホームセンターで買うニンジンの種の寿命は1,2年ということですが自然農法の場合は寿命は5年位だそうです。これは種に栄養があるためかもしれないということでした。
にんにくは上の部分がにんにくの芽でこれをとると根(にんにく)が充実するそうです
春菊はあまり大きくならないうちに頭をとると脇芽が増えてずっと春菊を取り続けることができるとのこと。
説明の後、自分のクラインガルテンへ移動。ここで目にした畑は先月の畑とは全く違い青々と草が生え、レタス、かぶ、白菜などの野菜が大きく育ち、嬉しい初めての収穫ができました。皆の畑の二十日大根は!といえば今まで見たことのないようなビッグサイズのものになっていました。そして皆自分たちの畑の草刈りに精を出しました。
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畑での作業が修了後、明日畑に植える苗を受け取りその後温泉へ
夕飯は裕子さんのスペシャルディナー第2弾でした
(メニュー)トマトソースと豆腐のドリア・高きびとお野菜のスープ・サラダ(えごま油ドレッシング)
おからの茶巾絞り・チンゲン菜のオイスターソース和え・青トマトのピクルス
春のなごり いちごのムース
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どのお料理も心がこもっていてとても優しい美味しさでした。裕子さん、美味しいお料理をありがとうございました!その他に五日市さんからは自家製梅干と麦茶、美佳江さんからはお漬物の差し入れがありました。
夜は竹内さんの夏野菜のための自然栽培講座でした
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「無農薬栽培の夏野菜の育て方」をテキストに前半は無農薬栽培で野菜を育てるポイントを、そして後半は実際の夏野菜の一つ一つについてのポイントを教えて頂きました。
多くの人が相談する虫がでて作物がやられてしまうことについては、虫がでるというのは結果であり、野菜が健康であれば虫もでないというとてもシンプルな考え方でした。では野菜を健康に育てるにはどうしたらいいのかというと、野菜の特性を知る、生えている草を観察し土の状態を知り、土に合う作物を植える、健康な根を育てることがポイントだそうです。健康な根を育てるというところでアレロパシーという聞きなれない言葉が出てきましたが、植物は根から自分守るために他感物質を排出してまわりの草をおさえるものがあるそうです。(そば、えごま、せいたかあわだち草など)
定植時や10日以上雨が降らない場合はストチュウ(テキストp7)をつくり葉の表面に集められた余剰養分を洗い落としてあげることも病虫害予防には効果があるそうです。
【6月15日】
さて、今日は2日目で6:30に玄関前集合。その後車に乗って田んぼへ向かい田植えをする予定です。
昨晩結構遅くまで起きていたはずのみなさんも?心騒ぐのか朝の起床は早い人で4:30頃。
私も、こんなに早い時間に起きたのは久しぶりでした。でも、早く畑に行きたくてまだ眠気でフラフラの
まま野菜達が待つ畑へ向かいました。
朝露で濡れた道を歩く途中に、安曇野の景色をぐるりと確認。
緑の濃さ、山々の存在感、残雪の模様、朝霧のウェーブ、鳥の声、空気の深さと冷たさ、朝陽の遠さ。
毎度毎回の早朝に、色々な顔を見せてくれるこの畑までの道のりが私は大好きです。
そんな爽やか気分で畑に到着。朝露を浴びた野菜達は昼間よりみずみずしく、大きく感じられました。
そして、早起きチームの初収穫!畑のあちらこちらで聞かれる「大きい!」「たくさん採れたねぇ〜」の声。
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三文以上の価値のある「60日大根・山東白菜レタス・カブ・etc・・・」がたっぷり収穫できました。そして臼井さんより(ナス・スイカ・オクラete)の苗を頂いて植えることができました。ありがとうございます。
そして時間はそろそろ集合時間です。両手いっぱいに自分達で作った野菜を抱え笑顔でシャロムへ戻りました。
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集合時間になり、車に乗って田んぼへ向かいます。今日はいつも楽しい先輩!自然農塾の1期生ぐっさんと同期の皆さんが名古屋から応援に来て下さるそうです。
それも「花まる農園」http://nmgt.exblog.jp/ を起して野菜を作り、田んぼも経験されている助っ人!これは心強いです。総勢30人以上?どんな田植えになるのでしょう。
移動中の車の中、前回の田んぼのピンクな景色が浮かびます。あの田んぼは?れんげ草は?畦マメは?いったいどんな風なのかしら?
が!?あれれ?田んぼに到着すると一面ピンクな風景ではなく、なんだか「畑かい?」という風な田んぼ。
水もはっていなくて、見たことのない田んぼが目の前に登場。すでに水は止めて、抜いて?あるそうです。
れんげ草も時期が終わったのか?花はなく、種ができていましたのでみなでワイワイ種取をしました。集めたれんげ草の種は稲刈りの前に蒔くと、つぎの年にまたれんげ畑になるそうです。
そして今回大麦は鳥のお腹へ収まってしまった様子で残念でした。大麦は収穫したら穂だけ採り、煎って麦茶にすることもできるのだそうです。鳥が来ないようにするには、建築資材の糸(派手な蛍光色)を田んぼに何本か交差してはっておくと、鳥が羽根がひっかかる事を恐がって近寄らないとの事。畦マメもチョコッと生き残っていたものもありましたけど、これもまた殆ど鳥さんのお食事になった様子。でもその横では嬉しいことも!皆でコツコツと地味に仕事した「苗」達は、すくすくと大きくなって、淡い緑の姿を見せてくれました。天に向かうそのすくっと逞しい姿を見ていると、ふだんあんまりお米を食べない私なのに、この米の子らが大きくなって私の身体となってくれているのだ、「ぼく達があなたを守りますっ(^o^)丿」と苗たちがそんな気持ちを持って、ここまで成長してくれているような気が・・・あまりこんなこと言うと変ですね。ほんのちょこっとそんな気がしました。それと、竹内さんのお話の中で1本の苗からできるおこめの粒は3000粒とあったのですが、そんなに多いのですね。自分の想像では40粒位と思っていました。(ああ、お米の国の人無知が過ぎます) 1本の苗が30に分けつ そこに100づつ実ります。三千世界が広がります。
さてさて、田植えの前に「苗」を苗床からトレイへ分けていきます。竹内さんのミラクルハンドにより、鍬を使って苗達がキレイに美しく分けられていきます。高いところを削って、地を平らにしながらその作業は進んで行きます。その後に、苗と一緒に生えている稗を間違えて植えないように「苗」と「稗」の見分け方を教わりました。「赤稗」は根本に近い部分が少し赤くなっています。「苗」は稗と似ていますが、よく見ると産毛のような細い細かい毛がうっすらと生えています。同じイネ科のものだから、苗が育つ環境では稗もよく育つそうです。
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そして、今回のおこめは「のうりん48号」「黒米」の2種類。トレイに分けられた苗から「稗」を抜いて、苗に根に土を少し残したまま1本取りおいてゆきます。その後、田植えの仕方を教えていただきました。まず、ロープに30cm間隔で結び目がしてあり、それを田んぼにビーンと伸ばしてはります。(縄奉行さん、平行になるように、ロープがたゆまぬよう、大変なお仕事ありがとうございます)左右並行になったところに、田植え部隊が横一線に並び、結び目の位置に鎌や竹で穴を開けて苗を植え、その後苗が浮かび上がらないように注意を払って指で苗の足元を確認して押します。植えるときのポイントは、草などの有機物を土の中にいれないようにすること。小さい苗より大きく立派な苗(丈夫)を植えること。淘汰されないよう、いい種(米)を選び成長をそろえるのが大事です。
それを、ロープの間隔を約40cm空けたところ
条間40p で同じように繰り返してゆきます。その作業の最中に、鍬チームは段差のある田んぼの高低を鍬で平らにしていきます。
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田植え後の9月中旬下旬は苗の根が成長し横に伸びていくため田んぼには入らないようにします。
先輩助っ人の助けのお陰もあり、ワイワイと楽しく2種類の苗が植わりました。そして、最後に水をはり皆さん集合して記念撮影をしました。青空の中の田植え、爽やかな気候にも恵まれて良い経験をさせていただきました。ありがとうございます。
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田んぼから帰って、10:30よりブランチを
戴きました。毎回季節の野菜と美味しいパン&ご飯がいただけるのは本当にありがたいです。私の普段の食事はPCの前でご飯・・・という状況が多いのでここできちんとした食事をゆっくり取る事ができるのが楽しみです。作って下さるスタッフの皆さんありがとう。
さてさて、美味しいブランチを戴いた後はすこし休憩を挟んで、各自畑での作業が始まります。新たに植える苗や種を持って畑に向かい作業開始です。臼井さん、竹内さん、ゴカさん、石田さん、グッさんがスーパーマンのように畑で困っている私たちの元へ駆けつけて、畑の「?」を解決していきます。落花生の植え方ゴーヤの植え方つるの這わせ方、スイカの植え方、キュウリ、カボチャ、バジルの植え方‥etc。
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その解決方法を何回か聞いて、見て教わっているはずなのに、私はよく聞いていないらしく、いろんな野菜の種類がごっちゃになって、「トマト」を芽かきしているつもりでせっかくついた「実」を取り除いていました。石田さんの助けで、ヘンな事しているのに気がつきました。最初についた実をはやくとると、危機を感じで実をつける・・・という話がずっと耳に残っていて脳内変換していました。そんなことすると、トマトは実をつけることを忘れて茎ばっかり成長して大きくなるとの事です。(これも脳内変換されていないか不安)
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畑から蝶ヶ岳を望みます。蝶の残雪がきれいに見れます。このころ田植えをするのが農事暦では昔は普通であった様です。今では安曇野では5月の連休に田植えが行われレンゲ畑もなくなってきました。
楽しい畑での作業の後は、毎度の楽しみ美味しい感想会です。
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冷たい美味しい麦茶を頂いて裕子さん作「干し柿スコーン」と名古屋助っ人先輩の「えびせん」、成田夫妻差し入れ「路地イチゴ」をいただくことを目標にして、2日間を振り返りレポートを書きました。
そして無事、おたのしみのおやつを頂き皆で感想を発表して終了。
発表の内容も自分のレポート(ボケてまた前回と一緒の感想を書いた気がします)もすでに忘れかけていますが、あのほのかな甘みのスコーンとえびせんの海の香りとイチゴの甘すっぱい味は美味しくて、忘れていません。裕子さん、はなまる先輩、成田さんご馳走さまでした。おいしく頂きました。どうもありがとう!
1期生の皆さん、また助けに来てください。時間も短く、まったくお話する機会も無かったのでまた是非に。
レポート:Tsu-ko
2008.6.24シャロム畑の野菜
大根 キャベツ トウモロコシ だいこん
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山東菜 大麦と人参 人参 ズッキーニ
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キャベツ ジャガイモ キャベツの苗床 サツマイモ
トマト ナスとレタス ピーマン 大豆
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チンゲン菜とネギ ナス トウモロコシ
トウモロコシとレタス ズッキーニ 絹さや
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バジル ナス 麦と人参
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ブロッコリーと人参
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キャベツ 空豆 山東菜
シャロムの庭
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6月25日
2008.7.7
定着して分けつが進んできました。水につかってない部分は草が生えてきました。
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気温が上がりこのところ急に虫が増えてきました。
7月12日
田んぼの様子です。定着して分けつが進んできました。水を確認するときに草取りをしています。毎日30分くらいで約半分が済みました。草の多いところは稲が紛れていますが等間隔で植えられているので草取りは楽にできます。もう3日四日やればきれいになりそうです。
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