16日 今日は待ちに待った稲刈りの日
1時30分に集合して
早速私たち塾生が今年田植えをさせてもらった畑に 行きました。
農林?号、ハッピーヒル、古代米、伊勢ひかり、と まるでパッチワークのようにいろんな色に 穂をたれていて
秋空の下で光ってさざめいているのにちょっと感動。
でもここまでするのにスタッフの方が手塩にかけて 虫取りや水の状態やらやっていてくださったお陰。
あんなに成長してたわわになるものなんですね。しかしハッピーヒルを実際に目の当たりに 力強く何本もに分かれた穂に驚きました。
福岡さんの心意気が 脈々と受け継がれているんですね。
稲刈りは 茎が3分の2ほどわらの色に変わっているのが 刈り時ということで まだ半分青いとこが残っているこの田んぼでは 刈り時を向かえていなかったので
残念ながら 別の田んぼに移動しました。
そこはもうすでに準備万端で 稲刈りデビューの人が半分以上の私たちを 待っていてくれてました。
最初に稲の刈り方を レクチャー、身体の向きや力の入れ加減、刈った稲をどう仮置きすると 後で縛る時にきれいに出来るかなど
見せてもらって 実際に 全員で田んぼの両端から ローラー作戦で 刈り始めました。
ざくざく ざくざくと 二本分ずつ刈って 少しずらして小さな扇状を作っていくのですが 稲を合計六本分で ひとつの把にして縛ります。
自分は最初はどうしても力まかせに ギシギシギシとのこぎりがまをのこぎりにして切ってました。
だんだん鎌で刈っている感じに近づいてきたところで 終了でした。
刈っているうちに なんだか解かりませんが 喜びの気持ちが ふつふつと足から湧き上がってくる感覚です。
刈り終わったら 束ねる作業です。かっこよくくるくる巻いて縛るのをみせてもらいましたが 初心者なので 簡単なやり方も教えてもらいました。
水に浸して柔らかくして置いた藁を 三本をきれいに伸ばして 結わえていきます。
きゅっといい感じにまとめるのが けっこう難しく 最初の頃は ゆるゆるしてましたが 何度かやっているうちに 良い感じに結べるようになってきました。
コツは 切り口をとんとん手でたたいて均していくという事。それでもゆるかったら落穂拾って差込みます。
なるほど 知恵がいっぱい詰まっているから なんだか楽しくてやめられない感じ。
落穂に気を付けて 気づいてねって 何度か教わって それまで見えていなかった落穂が 少しずつ見えるようになって来ました。
けっこう落ちてしまうもので 中には殻のものもあったりします。
稲を乾かすために掛ける時も 7対3と3対7の割合で一把を分けて 掛けていくときにひっくり返らない割合と教わり わいわいしながら この比率を試みましたが これが また微妙で なかなか思い通りに分けられないのが面白くて とにかく出来るようになるまで 何度も何度もトライして 終わりになる頃にやっとなんとかコツがわかりかけました。
全部を二段に掛け終えて 鳥避けのきらきらテープを巻いて 無事終了しました。
天日に一ヶ月乾して出来るお米は 今は少なくて 工場で乾かしてしまうと聞きました。
太陽の光を浴びて乾しあがったお米 うー楽しみなんですけど。
そして恒例の温泉タイムで すっきり まったりした後は
ゆう子さんの作ってくれたまごごろ夕食タイム
10月夕食のメニューを発表します。
飛龍頭→春菊&くるみ、クリームチーズ入り
(手間がかかる分 美味しさ倍増の一品でした。)
ピエンロー鍋→白菜、えのき、タマネギ、かぶ、水菜、春雨、油揚げ
(たれがエスニックで おしゃれで ちょっと冷えてきた安曇野の夜に温まりました。)
旬菜サラダ、人参リンゴドレッシング→サニーレタス、春菊、赤タマネギ、水菜
(にんじんとリンゴのドレッシングがさっぱりしていて きれいなピンク色がスモークサーモン散らしたサラダのようでした。真似したいです。)
お漬物→キュウリのからし漬け、たくあんの粕漬け
(からしの鼻に抜ける感じがやみつきになるお味)
野菜の揚げびたし、生姜くずあん→秋ナス、かぼちゃ、伏見甘トウガラシ
(これがまた美味しくてほっといたら一人で食べちゃいそう。)
バニラアイス、リンゴ添え
(リンゴをほんの少し焼く風味の美味しさとさっぱりした良い卵使用した貴重なアイスクリーム)
あとはあしなが蜂の佃煮も飛び入りで 皆で美味しく楽しくわいわい頂きました。
食後は ぐっさんのお香講座
驚くくらい本格的な準備がされていたお陰で 初心者にも簡単にオリジナルのお香が作れて
乾かして一週間たったので 昨日 ひとつ火をつけて見ました。
部屋中がすごーい香り。 また作ってみたいです。
楽しい講座 ありがとうございました。
その後は ハッピーアワーなのかな?
私は下戸なので 参加しませんでした。
次回は ノンアルコールのフェイク持って ちょっとだけ参加しようかな。
稲刈り後は やっぱり感謝祭ですよね。
稲刈りのためのあるような天気もすべてが良い一日でした。
感謝x100
宮崎 恵子
17日(日)
みんなの畑収穫など 個別相談とアドバイス
さつまいも:収穫は、朝露が乾いてから、手で芋を探り出す。その日そのまま乾かして、手で泥をはらい、2週間ほど冷暗所で保存(甘味が増す)する。水で洗うのは、食べる直前。電子レンジで調理しない。低温でじっくり加熱のこと。つるは、ゆがいて太いものはすじをとり、ごま油でいためてだしで煮ると美味。
大根:葉は、若草色が自然農の色。これから濃くなる。対照的な形の葉が健康。葉の展開がきれいなもの(根の形がきれい)、軸のしっかりしたものを、収穫まで残す。はかまは、前の根の残り。これがついているうちは、葉が生食できる。葉10枚くらいまでに1本立ち。切れ葉は密集していてもそこそこ光が当たるので。
かぶ:今、おいしい時。葉と根は分けて持ち帰る。葉はすぐに食す。根は湿った新聞紙にくるんで冷蔵庫で保存できる。
全ての野菜が朝採り最高!…ではない。:レタス、ルッコラ等柔らかくて苦い葉は朝採る。ほうれん草、キャベツは昼。
春菊:霜対策で上部を摘んで、わき芽を残し、再度収穫(カットアンドカムアゲイン)
バターナッツ・かぼちゃ:上部がコルク状になっていたら、収穫可。風通し良く涼し
い所に、冬至まで保存。
ごぼうとにんじんは、来月、野沢菜は来月〜再来月の収穫。
トマトの撤収:乾かないうちに、30cmくらいに刻むと、土になじみやすい。
バジル:種が黒くなったら逆さにつるす。
間引きの仕方:大根は、残す株を決めて、その近くを抜く。のらぼう菜、春菊などは、いつ食べてもおいしい。10cm間隔にしておくと、来月おいしい。
ところで:市販のほうれん草、青梗菜、春菊は、ゆでて食すべし。
蕎麦の収穫
残念ながら、当自然農塾で撒いた蕎麦は、草負けしてしまって、収穫量は少なかったのですが・・・。
蕎麦を掴んで、草ごとのこぎり鎌で刈る。ポイントは、根をつけない。
花は一斉に咲かず、(ゴマも同様)実は、熟したものから落ちていく。落とさないように収穫するために、朝露で湿った状態で刈ると良い。
手に掴んだ束から、草だけ抜き取り、蕎麦だけにする。
並べる。踏まない。
束を3本あるいは6本、たがいに立てかけて熟成。これを島立てという。
(島は「かたまり」の意。縞ではありません。)
蕎麦は刈られたと気づかずに、「他のも種にすべぃ」と思うのだとか。(鈍感)
空豆
少し肥えた土地が良く、無農薬では育てにくい。買った種は、色つき農薬処理されている。蒔いた後は手を洗おう。
房州早生は、30cm間隔。小さめの赤ソラマメ(初姫)は、20cm間隔。
直径15cmくらい、草を刈る。まわりの草は、風よけのためにあえて残す。
種の約2倍の深さの穴を掘り、根切りする。
おはぐろの向きをそろえて2〜3粒ねかせた状態に蒔く。三角形または一列。
こうすると、同じ方向から芽が出て邪魔しあうことなく、越冬しやすい。
土をかぶせて押さえ、刈った草をさっとのせる。
ソラマメの若いさやは、うす皮をむかずに食べられる。房州早生は、ポタージュスープ、ゆでてサラダがおいしい。
エンドウ
連作障害が出やすいとされているが、麦、きゅうり、草がはえていれば、OK。
「からすのえんどう」がはえた土地が、うまくいく。
30cm間隔で直径15cmくらいの草を刈り、根切りして土をおさえ、エンドウ5〜6粒とえん麦10粒ほどを、同時に蒔く。エンドウは、麦につかまりながら育つ。
土をかけ、押さえ、刈った草をのせる。5、6枚の葉で冬を越したい。
関東地方は、暑くて乾燥するため、草を充分かけるように。
小麦〜来年のために〜
整地:草(ここではコスモス)を刈って種を蒔く所の間とわきへ置く。太い茎は切り込みを入れて根元で折り切り、根は土に残して分解させる。
種蒔き:蒔き幅は鍬の刃の幅。ばら蒔きは、簡単で草が生えにくいが、種が大量に必要で、ケンカして収量が良くないので、2条のすじ蒔きとする。
1 鍬で表土1センチ弱をはいで、蒔く幅より少し広めに両脇にふる。根で増える草の根は取り除く。表面が凹み、はいだ土が両脇にある状態に。鍬の刃を土と平行に動かすのがコツ。・・・これをしっかりやらないと、麦の生育がバラつく。
2 蒔く場所の中央にまっすぐひもをはる。ひもから10センチの蒔き溝を掘る。
掘りはじめの土を出発点に置いて、バックしながら土は両脇へ置く。この土は、あとでかぶせる。
3 刃を斜めに1センチほどさくさくと入れて根切りしながら、曲がりを修正しつつ前進。青いものが蒔き溝に入っていないか、チェック。
4 鍬の刃または足で、表面を平らにかためる。
5 肥えた土地は5粒。やせた土地は10粒。15センチ間隔に種をおろす。
6 鍬で、種がかくれる程度に土をかぶせ、鍬の背か、板か、足で鎮圧する。
自然農は、種蒔きが命。ここまでの作業をしっかりやること。
生育が悪かったら、米ぬか(ふすまでも良い)をうっすらとまく。草が少なかったら、草の上にも。春に育ちがショボかったら、麦の間に油かすと米ぬかを混ぜたものをまく。
石があったり、硬かったり、柔らかかったり、自然農の環境は不均一でも、そこで採り続けた種は生育がそろう。が、買った種は生育がばらばら。
採れた種の保存法:ペットボトルに9割入れ、ふたを空気が通るようにかぶせて、量に関係なく2週間から1ヶ月冷暗所に置き、ボトル内を二酸化炭素で充満させてから、ふたを閉めて保存。
麦ふみ:晴れて乾いた状態で、ローラーをかけるように踏んで倒していく。
小麦の入手法:各県の、農業試験場にお問い合わせください。
おいしい小麦:その土地の天候、地質に合ったもの。特定の品種を決めることはできない。
夏野菜(トマト)との交代農法:あやふやなので、割愛。
みんなの畑収穫・片付けはじめ
あっと驚く大収穫も!
感想会
ここまで回を重ねると、手馴れたもの。
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