【自然農塾おすすめ情報】(塾生・スタッフより)
野菜づくりに初めて挑戦したのに、「自然農」に関する手引き書があまりに少ないために、とまどったことがあります。
でも、初めのうちは知識ばかり増やすよりも、野菜と対話し、少しずつ実践から学ぶ中で、疑問点を整理する時にガイド本を参照するのがいいと思われます。
なにより、身近に丁寧に教えて下さる先生・スタッフがいて、現状に即した実践的なアドバイスを頂けるのはとてもありがたいと思うからです。
機会を逃さず、判らないことはどんどん質問していけば、自分が学び、まとめていったノートがそのまま良いマニュアルになるのではないでしょうか。
ただ、欠席したり聞き漏らしたりして、今一度確認したい時、さらに「自然農」のものの考え方について深く知りたい時に、参考になる本もありますので、知っている範囲で以下にピックアップしてみました。(あくまで一塾生の、個人的な趣向によるものです)
[ガイドブック]
・徳野雅仁『完全版 農薬を使わない野菜づくり』洋泉社
主要な野菜80種の栽培法について、見開き2頁にコンパクトな解説と判りやすいイラスト付きでまとめてあります。辞典のように参照されると良いのではないでしょうか。(以前分冊になっていたものを合冊にしたもの)
・徳野雅仁『写真で見る野菜の自然栽培』ひかりのくに
1の写真バージョンといった感じ。扱っている野菜の種類は更に絞り込まれていますが、種が発芽してからの各成長の段階を、豊富な写真が追ってくれていますので、どれが刈り取る草で、どれが野菜なのか判らない時など、助けになるかも。
※上記の2点は、竹内さんその他のスタッフからもお薦め頂きました。
・鏡山悦子『いのちの営み 田畑の営み−自然農・栽培の手引き−』南方新社
自然農のパイオニア・川口由一さんの指導監修のもと出来上がった実践的ガイドです。50種ほどの主要な野菜・果実の栽培法について、1よりも詳しく、丁寧に解説されています。千点を超える、各ページのイラストがたいへん魅力的。まさに「実践ノートから出たマニュアル」といった感じで、手作りの良さが滲み出ています。
[自然農の理念に触れた文献]
・川口由一『妙なる畑に立ちて』野草社
・川口由一『自然農から 農を超えて』カタツムリ社
実践書というよりは、川口さんの「いのちの営みに合わせた農のあり方」について解説された本です。背景を理解した上で実践していくと、畑が自分との対話の場になるかもしれません。
本を読むのが苦手な人は、カタツムリ社の本が大変コンパクトで(大きい字で100頁くらい)読みやすいです。
[写真集]
・新井由己『写真集 自然農に生きる人たち −耕さなくてもいいんだよ−』自然食通信社
全国の自然農実践者を紹介した写真集です。とても勇気づけられます。
[その他]
・野口勲『いのちの種を未来に』創森社
以前、竹内さんから種の「固定種」と「f1種」のお話がありました。種の問題は自然農をやる時避けて通れないと思いますが、そのおさらいをするのに役立つでしょう。読みやすいです。
・吉田太郎『200万都市で有機野菜が自給できるわけ【都市農業大国キューバ・リポート】』築地書館
5/17に見たDVD「Salud! ハバナ キューバ都市農業レポート」の参考になるでしょうか。(400頁くらい)
※福岡正信さんの本はあまりにも有名なので省きました。
以上、ご参考まで。
<種について>
手元にある『岩崎さんちの種子採り家庭菜園』という本のなかに、
固定種を中心に扱っているお店の情報が載っていました。
最初はこういったお店などで自然農に向いた種を入手し、
あとは自家採種に挑戦していくという方法もありなのかな〜と。
それでもって…いつかできたら自然農塾の仲間で、
種や苗の交換会などできたらいいな〜などと妄想しています。
◆自然農法国際研究開発センター(長野県)
竹内さんから紹介があり、種子のカタログを頂いたところ。
自然農法によって育成した種子、有機栽培にむいた種子を提供販売。
http://www.infrc.or.jp
◆つる新種苗(長野県)
竹内さんが紹介されていた松本の種苗店。
http://www.mcci.or.jp/www/tsurusin/index.htm
◆野口のタネ・野口種苗研究所(埼玉県)
固定種を中心に、家庭菜園に向く種子を扱っている。
種子消毒の有無の記載あり。
http://noguchiseed.com/
◆たねの森(埼玉県)
農薬・化学肥料を使わずに栽培された自家採種可能な野菜、
ハーブ、花のたねを販売。海外で採種されたものが多い。
http://www.tanenomori.org/
◆光郷城 畑懐(静岡県)
固定種を中心に扱っている種苗店。
http://hafuu.hamazo.tv
◆太田種苗(滋賀県)
固定種、F1交配種をはじめ、園芸資材なども扱う。
http://www.otaseed.co.jp/
<道具について>
自然農を実践されている方に人気なのが、
福岡にある『みみず屋』さんの鍬と鋸鎌なのだそうです。
http://www.fukuoka.com/mimizu-ya/
ホームセンターや農業資材を扱うお店で販売されている鍬は、
柄の先が刃の下側に出っ張っているものがほとんどのようですが、
みみず屋さんで扱っているものは出っ張っていません。
土の鎮圧の際など、自然農ではこの形が重宝するとのことです。
ちなみに、ここの鋸鎌も丈夫で使いやすいとのことです。
福岡ということで、遠いのがいろいろな面で難点ですが…
頼めば送っていただけます。
また、山梨県は長坂にある体験農園『野風草』の舘野さんが、
自然農向けに鍛冶屋さんにオーダーして作った鍬があります。
ご興味のある方は、山梨市にある鍛冶屋『十文字屋』さんまで
直接連絡(0553-22-1001)してみて下さいとのことです。
もし手にとって見たい方がいらっしゃったらご連絡ください。
来月の自然農塾のときにでも持参します。
(参考までに、みみず屋さんと十文字屋さんの鍬の写真を添付します。)
あまり道具にこだわりすぎるのもどうかと思いますが、
長く使うものなので自分にあった使いやすいものを選べたらいいですよね。
十文字やさんの鍬
こうさん情報
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