4月20日レポート
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パーマカルチャーの原則
実際に具体的にどうやって暮らしを作るか、自然に繋がるか、人と繋がるために考えるための一番の指針
自然の摂理は、日本だろうがアフリカだろうがアラスカだろうがフィンランドもどこの国も基本は一緒、高いところから低いところに落ちるとか、植物は太陽の光をうけて光合成するとか、風の吹き方、水分条件、いろいろなことがあるが基本的にどこでも一緒 その地球上共通のものを抽出して自然と調和した暮らしに何を大事にするかをまとめたもの。
○多様性 たくさんの安全装置(サブシステム)を作るデザイン
暮らしに必要な物は一個だけに頼らない。
重要な機能のバックアップ
東日本大震災でオール電化住宅はまったく使えなかった。エネルギーの供給減が電気だけ。電気は復旧を早いが、復旧するまで何も使えなかった。出来るだけいくつかの経路でエネルギーを入手する。
みなさんの周りで使えるエネルギーは何ですか?
単一栽培より多品種栽培
単一栽培 同じ品種の物をたくさん作る 例えば ネギならネギばっかり、トマトならトマトばっかり 土壌中の菌類が単一になってバランスを崩して病気になったり連作障害が起きたりする。
大根を植えるにしても一種類だけでなくいくつかの品種を植えてあげる。早生、中手、奥手とずらすことによって長期間収穫できる。
多様性があることによって一年間作物を作ることも可能
Aという品種はだめでも、Bという品種は良くとれるとか
ギルド(仲間集団)を作る
コンパオンプランツ(共栄作物)・・・きゅうりとネギを植えておくと、きゅうりの老廃物を根っこからでて、それはネギにとっての栄養分として吸収。
接縁(エッジ)効果で生産性を高める
畑がある。そして森がある。草はらの生き物と森の生き物もいる、森と畑が接しているところは、その両方が好きな生き物もいるし、接縁部が好きな生き物がいる。
接縁部が多ければ多いほど多様性がある。
キーホールガーデン・スパイラルガーデン
けんじぃの名言! ひとりの彼よりふたりの彼?!
○多重性
スプリングエフェメラル
それまでは雑木林から日差しがあるが、暖かくなると木の葉っぱが出てくる。日差しが地面にくる短い期間に花を咲かせ枯れていく。同じ空間の時間をずらして使う。
森は、高いものから低いものまでいくつもの層になっている。5種(+こけの層)
空間を多重に使う。
機能性の多重性
コンポストトイレ・・・トイレ機能、堆肥昨日
キャンピングカー・・・移動、泊まれる
平飼い鶏・・・たまご、草を食べてくれる、残飯処理、肉
○合理性
生物資源の活用
竹林がどんどん広がっている。なかなか世話が出来ない。竹林に柵を作って豚を放すと、豚が全部筍を掘り起こして食べてくれる。豚のニーズと人間のニーズを合わせて家畜を生かす。
チキントラクター
循環性
ニワトリに残飯をあげます。残飯は人間にとってはいらないもの。人間にとってはアウトプット、しかしニワトリにとっては、インプットとして身体に取り込まれる。それが、たまごになり、人間のインプットになる。糞であれば、畑にとっては肥料となるインプットになる。
○相互関連性
東南アジアで実際にあった話で、トイレの下に豚小屋を置くと、うんちが下にいき豚が食べてくれる。
トイレの下に豚小屋をという発想がないと出来ない。
インプットとアウトプットをどうすれば良いかと考えた時にどういう施設を作ればより労力が少なくできるか考える。
組合せのアイディアがパーマカルチャーのデザインを作る上で重要になる。
可能性は無限なんだけど、その可能性のネックになるのがデザイナー自身が持つ発想力がネックになるので、その枠をなるべく外していろんな可能性を考えていくというの大事
相互の関連性をどういう風に見つけていくのが重要
基本的な心構えとしては、
ひとつは、問題はチャンス、問題も見方を変えれば資源
トイレのない不衛生な地域に、コンポストトイレをもっていくと衛生状況もよくなり、肥料にもなる。
プロブレム イズ ソリューション!
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自然農実習
<ネギ>
ネギは、10~15センチ間隔に植える。
※野菜の気持ちになって考えて植えること
(一度植えたことのあるものなら、どれくらい葉が出るか?お隣同士が邪魔しないかを考える。)
植えたところに藁をひき、土をかける。土が柔らかくなり、ネギを抜くときに抜けやすい。刈った草もかけて、土を裸にしない。
<大根>
大根は5センチ間隔に種をすじまき。大根は大きくなるので適宜間引いてあげる。覆土は種の2~3倍
<にんじん>
ばらまき。好光性種子なので覆土は薄くする。種を播いたところに籾殻くん炭をまき沈圧(名物:人参ダンス)
五風十雨・・・五日ごとに風が吹き、十日ごとに雨が降ること
人間が何かしなくて(水をやらなくても)10日間隔に雨が降る。
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<鉢上げ>
鉢上げは、本葉1~2枚。葉の形がわかるようになったら行う。
ナスは、デリケートだから慎重に
トマトは、トマトは結構強いので 多少いい加減でも大丈夫
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お風呂~
たみさんの夕食
アウンサンスーチーさんが来日でビルマ料理!
もやしと厚揚げ、あんかけ、春雨、デザート:むぎこがし
畑のデザイン グループ話し合い
畑の年間計画を立てる。(畝は、1m×7m 南北方向)
@食べたい作物を決める。
Aその作物の種をいつ蒔いて、いつ収穫するかを知る。
(塾の終わる11月から逆算して決めると良い)
B作物の原産地、性質、何科であるか意識する。
C連作しない様にする。(ナス科は連作に弱い)
Dコンパニオンプランツを考える。
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グループごとにわかれて年間計画を立てる。
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夜のお話し
パーマカルチャーではなく、パーなカルチャー! パーとは、ラテン語で全てのと言う意味。パーマカルチャーを超える、パーなカルチャー 農的可能な暮らしのデザインではなく、能天気な暮らしのデザイン!
その後も、エコでロハスな話は続いたとさ・・・
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レポーター:あきら
4月21日PC塾2日目レポート
この日は、昨夜から降り続いた雪にみんな驚きながら始まりました。
みなさん帰り道は大丈夫でしたか??
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6:30 トモコさんの『ヨガ』
体をのばして全身リラックス 「すべての人たちが幸せでありますように」
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7:30 梅崎さんによる『システムデザイン講義』
・水(飲、生活用水など)
・エネルギー(電気、ガス、灯油、火など)
・有機物(残飯、排泄物、灰など)
この3つの要素を、組み合わせ、暮らしの中に循環するシステムを作ること。
※あるもののアウトプットが、ほかの要素のアウトプットになる。
ポイント:水は、何度も使って最後はきれいにして出す。
エネルギーは、質の高いエネルギーを上手にいろいろな事に使い最後は熱として利用する。
有機物は、なるべく外へ出さずに循環させる。
日本の暮らしは、昔から上手にシステムデザインされ、その要素は多い。
しかし、人口が増え多くは都市型になり、昔のままのやり方では対応できなくなってしまった。
それでも、外部から入ってきたものに柔軟に対応し自分たちに合った形にする事の得意な日本人は、
いろいろな要素を観察・理解することで、いいものにする事ができるはず!!
8:15 グループワーク
シャンティクティのシステムデザインについて、
水班、エネルギー班、有機物班、それぞれ4〜5名ほどのグループに分かれて話し合い。
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→模造紙に絵を書き、グループごとに発表
例えば、水は、雨水を利用して生活用水に利用する。
エネルギーは、電力会社から購入している他、薪ストーブ、ソーラーパネルを利用。
有機物は、残飯はコンポスト(堆肥)にして畑へ、もみ殻を燃やして暖を取り、もみ殻くん炭は畑へ、そして植物へ
過剰にできたもみ殻くん炭は、必要とする地域の方へ、そしてできた野菜はシャンティクティへ・・・
種は必要とする方へ、そしてできた野菜・種が再びシャンティクティへ・・・などなど
シャンティクティは、水、エネルギー、有機物、それぞれ1つのものに頼らない多様性のあるものにしている。
また、地域とのつながりも大切にしている。
関係が複雑に絡み合い、多様性がある事でバックアップができているシステムを作っている。
(水については天候に左右される事があるので、まだ課題があるが、問題を乗り越えることで新たな発見がある事に期待!)
《!宿題!》
我が家のシステムデザインはどうなっているかについて
水、エネルギー、有機物、それぞれの流れを図などを用いて1枚の紙にまとめ書いてくる。
・A3以上なら1枚(カレンダーなどの裏でOK!)
・A4以下の紙ならコピーして7枚ほど用意する。
、、、グループワークにて4〜5名ほどで話し合うとき用いるため。
みなさん早めに仕上げましょうね!
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10:00 『建築』グループワーク
前回出された宿題(モバイルハウスのデザイン)について、3グループに分かれて個人のプランの話し合い。
→グループごとに発表
・トラックに乗せて運ぶ、または引いて運ぶ! ・人力で運ぶ!! ・かつぐ!!!
・運ぶときはコンパクト、目的地で大きく
・植物も一緒に運ぶ 生きたモバイルハウス
・窓からの光を有効的に使いたい ・あそび心のあるものにしたい
・・・などなどいろいろなアイデアが出されました。
それぞれ個人で考えてきたアイデア(宿題)をグループでシェア(共有)するとアイデアがふくらむ。
それをみんなでシェアするとさらにアイデアがふくらむ!
そしてまたグループで話し合う事でアイデアがまとまる!!
それでもまた行き詰る・・・また話し合う・・・
→これをアイデアの拡散、集約という。
みんなのアイデアが行き詰った頃、話し合いは午後へ続く・・・
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10:30 待ちに待ったタミさんの『ブランチ』
「天と地の恵みと作ってくれた人に感謝していただきます」
本日はインド料理 ・お釜で炊いたご飯
・キドニービーンズ(インドではラジュマ)のトマト煮
・カロンジ(スパイス)を使った大根と青野菜のサラダ
・すりつぶしたひよこ豆(インドではベッスン)と大豆ミートじゃがいものカレー
・New!揚げ物(味付けしたマッシュポテトとカシューナッツを食パンで包んで揚げたもの)
今回は前回の食事のときに出されたクイズの正解発表!
Q:シャンティクティでタミさんが作ってくれるアーユルヴェーダに基づいた食事
昼食にあって夕食にないものはなんでしょう?
A:答えは、生野菜と揚げ物、、、理由は消化がしにくい為
また、アーユルヴェーダでは
・甘味 ・塩味 ・辛味 ・渋味 ・苦味 ・酸味
これら6つの味が、1回の食事で味わえるように味の構成がされている!すごい!!
さらにココではタミさんの「グルタミサン愛情」がたっぷり加えられとってもおいしいのでした。
そして、アーユルヴェーダでは人はそれらの味に左右されている?!
その秘密はまた次回!!
おててをパチで「いただきました」いつもおいしい食事ありがとうございます。
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12:00 『建築』グループワーク午前からの続き
具体的→コンセプト→具体的アイデア
アイデアの拡散、集約、拡散、集約・・・・
ずっと座っているとアイデアが止まってしまうので
体を動かして休憩をはさみながら、話し合いを続ける。
→模造紙に図などを描いてグループごとに発表
・パーマカルチャーを学べるモバイルハウス ・スモールシャンティクティ
・壁をじゃばら式にたたんで運ぶ
・雨水をトヨから集める時、ろ過浄水システムを設けて飲み水に利用する
・システムデザインをどういう形で取り入れられるかの工夫
・つなぎ目の雨漏り対策はできているか?
・大きさ重さは運べるものになっているか?
・・・などなどいろいろなアイデアが出されました。
個人→グループ→みんなで→グループ→個人→・・・
あるもののアウトプット(アイデア)が、ほかの要素のアウトプット(アイデア)になる。
これもまたシステムデザイン?!
みんなでアイデアを出し合うことで、個人では思いつかないアイデアを発見したり
確認したり、改めて問題に気づいたり、そしてアイデアが固まっていく。
普段の生活では、時間に追われて適当に流してしまっているけど
みんなで何かを作りあげていく時、そしてコミュニケーションには、「話し合い」が大切だと思いました。
☆モバイルハウスデザインについては
施主のケンさんと、建築講師担当の杉山さんが
次回までに草案を作ってきて下さるとの事です。
また、スカイプを利用して意見交換できるかも?!できる人は参加してみて♪
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14:30 2日間のアンケート記入、休憩
15:00 ↑の間に梅崎さんが準備してくれた用紙にて『大工道具の説明』
<必要な道具>
・ノコギリ:
刃渡り270mm(尺ノコ、しゃくのことも言う)程度のもの。
できれば縦引きと横引きが付いている両刃のものが便利。
替え刃式のものでも「衝撃焼入れ」でなければ目立てができ長く使う事ができます。
なお「衝撃焼入れ」は目立てができないだけで使用上は支障ありません。
・ノミ(追入ノミ、おいいれのみ)
幅24mm(8分ノミ) 1000円以下のものは刃があまり良くないのでお勧めしません。
目安としては1本2千円〜3千円程度のものであれば、長く使うことができます。
・ゲンノウ(金づち)
重さ300g〜400g程度のものが使いやすいです。
重い方が釘を楽に打てますが、重すぎると扱いづらくなります。
実際に手にとって扱いやすいものを選んでください。
梅崎さんは375gを使用してます。
・差し金(金尺)
「cm目盛」と「尺寸目盛」があります。
講座は原則として尺貫法(しゃっかんほう)で行いますので
新規購入する場合は「尺寸目盛」のものを選んでください。
また、裏と表が同じ目盛ではなく、裏目がついたものがベターです。
片面が尺寸目盛、反対側がcm目盛のものもありますが、cmと併用したい方はそれでも構いません。
<あるとよい道具>
・コンベックス(建築用メジャー)
購入する場合は、尺寸とcmの両方がついた
「尺相当目盛(1/33目盛付)」を購入してください。
長さ5.5m、ストッパー付が使いやすいです。
建築実習では、基本的な大工道具を使用します。
お持ちでない方は、そろえて置くと家庭でも便利なので、この機会に購入することをお勧めします。
実習がある時は、持参して下さい。一人1セットある事が望ましい。
15:20 2日間のふりかえり、まとめ
ひとりづつ感想を発表
りょうちゃん奥さんのあっちゃんから、ステキなありがとうポストカードいただきました。
ありがとうございます♪
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15:45 終了・解散
※宿題忘れないでね!
今回もとても楽しい学びの場、ありがとうございました。
今回の出席においては、朋子さんの自己紹介文にあった
「幸せはやりたいことをやるのではなく、やるべきことを好きになる」に後押しされ
おかげで、とーーーても楽しい時間過ごす事ができました。感謝です!
また次回、いつもの場所で、みんなの笑顔に会えること楽しみにしてます。
レポート担当:さなえ(五十嵐早苗) おしまい。
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