今まで作ったコンポストトイレをまとめてみました。
■来るか「適正技術」の時代
今日広く普及している水洗トイレは快適かつ便利だが、飲用可能な水道水を使ってし尿を下水に流し、しかもその処理には莫大なエネルギーを要する。だが歴史を紐解けば、かつて江戸時代から明治期にかけて、し尿は貴重な肥料として取引され、そこでは生産と消費、排出を結ぶ物質循環が成り立っていた。そして現在、コンポストトイレは環境負荷をかけずにし尿を資源化する方法として注目を集める。
臼井氏はコンポストトイレを「野ぐそと水洗トイレの中間にあるもの」と位置付ける。「今後、社会がローカリゼーションに向かう時、し尿も『どこかの他人任せ』ではなく自分たちで処理できるのが理想。コンポストトイレは地産地消や『身土不二』といった考え方に沿う『適正技術』ではないだろうか」(臼井氏)。
失われた物質循環をよみがえらせる「身の丈に合った技術」がコンポストトイレという訳だ。
オルタナ紹介記事より抜粋
http://www.alterna.co.jp/10530
●EMバケツを使ったコンポストトイレ 2003
これはEMバケツを使って作りました。簡易トイレの下にバケツをいれて 大小分離して発酵資材をかけていく方式で野外保育森の子で 10年ほど使っています。
トトロトイレと名付けられました。 予備のコンポスト
トイレ内部 あかりはソーラー
水分だけ分離します、 野外保育森の子の子供たち
パーマカルチャー塾建築実習
コンポストトイレ 2003
●未来型の夢のグリーントイレ 2007
本格的常設型の未来型の夢のグリーントイレ
コンポストバイオトイレ
5年くらい使っています。大小分離することで扱いが楽になりました。使用後にノブで攪拌するようになっていますが 時々扉を開けて外で攪拌 薫炭などを足しています。虫がわいたりいろんなトラブルがありました。
最初は米ぬかを資材として使っていましたが栄養があるために虫が繁殖します。今は木挽きぬかに薫炭を時々足してかき混ぜています。発酵資材はコンポストスト
ッカーにしばらく置いて発酵済みのものを畑に入れています。
2016年 幼稚園を始めるようになって 問題点が出てきました。
分離式は小さな子供に使いにくく 分離シートにウンチがのってしまうこともありました。 男の子は立ちションができず使いにくそうでした。分離式をやめて 外部でれいきでかき混ぜることにしました。この方法が一番良い感じです 水分も分散して蒸発してしまいます。虫もわかなくなりました。
こびきぬかをバケツに入れてかけてもらうようにしました。
何年か前にミミズも入れてみましたがいつの間にかいなくなってしまいました。
大小分離シートを着けることでにおいがなく快適です。
外国サイトを見ると大小分離のプラスチックシートが販売されています。新しく作る方は購入すると便利です。便器も大小分離型が販売されています。最近日本製も売られるようになりました。大小分離のコンポストトイレ urine
diversion compost toilet で検索するとたくさんの事例が出てきます
コンポストバイオトイレ 2007
●EM処理容器に便座を
置くだけの大小分離コンポストトイレ 2012
EM処理容器に便座を
置くだけのもの 大小分離のシートを着け水分は下部にためる 大使用後は発酵資材をかけていく方式
草やピートモス こびきぬか 落ち葉などを利用する 薫炭 愛媛A1等を噴霧するとにおいが少なくなる
運搬できるコンポストトイレ2012
●モバイル大小分離コンポストトイレ 2012
生ゴミ処理機 『自然に帰る』に木製便座を着け 大小分離シートを着け利用
ワークショップで50個位を今まで作りました。とても好評です。介護用にも使えると思います。台所コンポストは2万円位しますが行政の補助があります。
10人集まればワークショップを開きます。連絡ください。
オルタナ紹介記事
http://www.alterna.co.jp/10530
現在は分離シートが改良されています。
水洗トイレの横に置かれたコンポストトイレ どこにでも運搬可能です
コンポストトイレ作りのワークショップ名古屋
『自然にカエル』の社長さんもワークショップに参加されました
運搬できるコンポストトイレ2012
大小セパレーター イギリス製の物
エコばかモーリーさんのサイトで購入できます イギリスのサイトで
も購入できます
●ペール缶で作る回転式コンポストトイレ 2013
ちょっと容量が小さくて実用にはなりませんでした。フタがコンポストに当たってしまいます。改良すれば使えると思います。
●漬け物容器を利用 回転式モバイルコンポストトイレ
作ったばかりで実証実験はこれからです。
ペール缶 漬物樽で作るモバイル大小分離回転式コンポストトイレ2013
以上いろいろなコンポストトイレを作ってきました。こんな形でチャレンジできたのも幸せなことです。
他人任せでなく循環を取り戻したいという思いがありました、うまくいかず何度もトライできました。そんな時が一番楽しい時かもしれません。
インプット アウトプットが一直線でなく循環が生まれるといいですね。
水洗トイレの快適さはありませんが自然へのお返しとして人糞も役に立ちます。
足を知る暮らしの実現です。
価値のない物に価値を付ける 空気の缶詰 回転式コンポストトイレ ソーラーチムニー
インドで作った回転式モバイルコンポストトイレ
野ぐそに一番近いコンポストトイレ 2017年7月
地球がウンチだらけにならないわけ
(福音館の科学シリーズ福音館書店)
生き物はみんなウンチをします。ゾウもウサギもカラスもトカゲも、そしてあなたもわたしも……。
地球の生き物がみんなでウンチをし続けたら、地球はウンチだらけになってしまうのではないか?
本書はそんな疑問に答えます。
学校で食物連鎖、つまり食べ物を通した自然の循環は習いますが、ウンチだって大切な自然の役割を担って循環しているんです。
くさい、きたないといわれて遠ざけられがちなウンチですが、自然界ではとっても役に立っているということを知れば、明日から新たな気持ちでウンチと接することができます。
ところで 私たちのウンチは役に立っているのでしょうか。
ミミズコンポストリンク
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