10月22日
14:00から卒業制作ワーク
18:30からポットラック
書記に命ぜられたのが、この後だったのでこちらの二つに関してはメモなしです。記憶をたどっても詳細が出てきません。ごめんなさい。
ひとつ言えることは、とても豊かなポットラックの夕食だったこと♡
20:00 一芸発表(しーちゃんが撮ってくれた写真と共にお伝えします)
順番に
○ケンジー マジック
○りょうこさん ロシアの歌
○ちさちゃん ピアニカでオブラディオブラダ
○あきちゃん 木彫り作品紹介と似顔絵
○しーちゃん アイーン体操
○みかちゃん 自作の詩の朗読 ティクナットハンのところで歌われている歌
○前田さん 一芸3連発 一重・魚・薬師丸ひろこ
○けーこねー 朝が来たの替え歌
○のんきさん 「響き」を音叉やティンシャなどで表現
○ももよ クリスタルボウルと歌
○村さん 自作の絵の紹介
○きーちゃん 自作の陶芸作品と料理の写真の紹介
○のっくん 釜芸
○マミー 歌を歌いながらバルーンアート
○ひろしさん ロープワークと寺田本家のお酒とみんなが作ってきたどぶろくでの利き酒
○最後にしーちゃんと一緒にみんなで東村山音頭を踊る
10月23日
7:00 農業実習
○ニンニクを植える
トマトの支柱を取り、トマトと草を刈ってニンニクを植える。ニンニク(普通に八百屋で売ってるニンニクでもいい)をばらして一房ずつ、上向きに植える。
ーーーー30cm間隔で、深さ5cm(シャロムは寒いので凍ってしまうので5cmほど掘って植えるが、温かいところではそこまで深くしなくてもいいかも)
ーーーー植えたら、しっかり土を踏む。上に刈った草をパラパラ
ーーーー植えちゃえば手間いらず
ーーーー9月になったら植えられる。収穫は6月 下の方の葉が黄色くなったら収穫できる
○小豆の収穫 茶色の鞘でした
○インゲンの収穫
○ナス(小布施丸ナス)の種取り
追熟したら収穫して。ナイフで上部をカットして、横に切り目を入れて切り、水に入れて種取り。
何回か洗って果肉などを取り除く。*カビが生えないようにキレイに洗う。
水を切って、干す。ツルツルのチラシの上で乾かすと、種が取れやすくていい。
9:00 11:00軽トラキャンパー
○けーこねー バンクヘッドの内側の壁と後ろの扉の製作
○坂田夫妻 できてた 取手をシャロムの林で探していました
○しーちゃん 床の作り直し(軽量化)
13:30 ビジョン発表
○みねとくん
「動物にやさしい自治体をつくる」
1年後木曽の地域協力隊が終了したら、どこか賛同してくれそうな自治体を見つけて動物にやさしい自治体をつくっていく
いいところがあったら紹介ください
サンクチュアリを作る
動物にやさしい企業の誘致
議員を出す(5000人から6名の議員)
○ケンジー
「シャロムをベースにお金のない世界をつくる」
医療費、教育費無料
ベーシックインカム 売上経費みんあで分ける
地域通貨 資金集め
目の前の土地を買い → ダーチャ
○みかちゃん
「かじやでパーマカルチャーを生きる 畑」
HARMONY KAJIYA
かじやはみかちゃんが住み始めたところの屋号(飯田から1時間のところ)
虫、動物、人、未来の生命たち、みんなしあわせでよろこんでいる、そういう土地をつくる
○きーちゃん
「3年後今の家で自給自足」
3年間とにかく野菜を一通りつくる
陶芸も続けて行く
その後、川が家の中を通る家・ペチカ、暖房、調理器具として使える陶芸の窯を作る
”クールチューブ””サンルーム”
○マミー
「まず自分が幸せになりたい」
”あたり前の今日は生きたくても生きれなかった誰かの明日”
南房総でおうちカフェ・タイニーハウス・B&B(知り合い限定)・社会貢献
本出版・趣味:山 自転車 染め
○ちさちゃん
「毎日がいつもいつもしあわせ」
・健康・笑顔・野菜作り(土あらば種をまく) 野菜いっぱいの生活・我が家電力ws参加
・お金を少しは稼ぐ(パートをやる)→お惣菜を売る(お父さんにメニューを考えてもらう)
・タイニーハウス
・コミュニティをつくる能力を高める→ゲストハウス
○しーちゃん
「寄りどころをつくる」
私の思いは壮大な宇宙がある→地球交響曲、『アクティブ・ホープ』ジョアンナ・メーシー
具体的には混沌としている。
仕事をやめ、戸隠の諏訪さん夫妻のところで間借り生活をして、軽トラキャンパーで全国を旅する
いろいろ見て、自分のできることに自信を持ちたい
そのままでいいんだよと、まずは自分から。
家族が欲しい 戸隠神社のおみくじ 待ち人くる♡
○ももよ
「金沢に移住して今までのビジョンを具現化していく」
malika project lei for the earthを衣食住に落とし込む
家の前に畑 みんなが集まれる家
えがおフラッグ 路上でクリスタルボウルと歌
○前田良子
「半農半X 二居住生活」
都会と地域をつなぐ
そろそろ勇気出せ 仕事をやめる
アーティストインレジデンスをつくる 映像化したいものを映像化する ヨガ
○ひろし
「お金のかからない生活をまずは自分からはじめる」
B&B 塩をつくりたい 水辺 トレーラーハウス ソーラークッキング
井戸 五右衛門風呂 セイリングボートつくってみたい 秋田犬 田んぼ 鯉 うずら
スパイラルガーデン キーホールガーデン サバニ
『お金のいらない世界』中島りゅうじ
○のっくん
「インフラをつくってあげる」
調和をとっていけることを形にしたい うまいように私を使ってください
建物、住む場所、家と共有する場、人間関係を受け継ぎ、伝える
建物を使ってアウトプットしていくライフワーク
古民家再生 wsの場 ゲストハウス 体験 相談 工務店と連携して地元に溶け込む
浜松のフォレストガーデンをインプットする
外部の人でも独自のコミュニティをつくれる
○のんきさん
「本当の自分自身の中に入る」
『すてきなひとりぼっち』谷川俊太郎を読むと勇気がわく
みなさん読んでみてください
つながりを目指す→孤独をみる
tree of vision
・瞑想館・妙見やぐら・精霊の杜・メンヒル(ラビリンスウォーク)・アースバックのスウェットロッジをつくる
○あきちゃん
「木彫り作家(仏師)として自立する」
2年のうちに100%生計を立てる
1年以内に一軒家に引越し、木花工房をオープン
森と美しく共生する活動→木を植える リニアの問題(トランジションあずみ)
1年以内に健康な美しい体
神の手足となる 地球を光の惑星にする
○村さん
「世界を少しだけ良くして去っていく」
3年前シャンティクティに行った時が転機、年々アホーに
こむずかしいことはどうでもよい
タテ社会(リーダー社会)からヨコ社会(コミュニティ社会)へ
農の部分で活動していきたい 農のある暮らし安曇野『遊農塾』でたのしい農業をおこなっていく
この中で、春先5月のGWにみかちゃんのかじやで同窓会が決定しました。
ポットラック&シュラフ持参で
パーマカルチャー塾を通して、出会い、みんなのつながりが広がって行きました
それぞれが実現していく場をみんなで訪れ分かち合う
その場ができるまでの過程もみんなでサポートして、つくりあげていく
そんな輪が3月から今までの中で、広がってきたんだな〜としみじみ思いました。
今回参加できなかった人たちも、みなさんそれぞれのビジョンを持っていると思います。
塾が終わっても、つながりは永遠です。
みんなでわかちあっていきましょう。
この出会いと深淵なご縁とみんなの愛に
ありがとう♡
ではパーカルフェスでお会いしましょう♪
パーマカルチャー安曇野9月 2日目レポート:2016年9月18(土) 記録:コージ
レインボー・バレー・ファームのお話、種取り実習 講師:小田詩世さん
前半:種取り実習と種の講座
●種取りは大きく分けて完熟時と未熟時の採取時期がある
未熟時に採取:玉ねぎ、ナス、ニンジン、きゅうり、ズッキーニ等
完熟時に採取:スイカ、かぼちゃ、ピーマン、リンゴ等
●種取り実習
ミニトマトは種の周りのゼリー状(発芽抑制物質)ごとガラス瓶に入れ
蓋を密封せずに日当たりのいい(窓越し等)に2〜3日放置し発酵させる。
発酵が進んだら水を入れ、すすげば簡単に取り出せる。
※発酵させなくても種取りは可能だが、水ですすぎながらの作業が手間
水分を飛ばすため、取り出した種を広告誌などの裏紙に乗せて2〜3日乾かし採取。
その際に種の種類が分かる様に採取した種目と日付を記載すると管理しやすい。
ニンジンや大根の種取りは、越冬してからの採取。
※霜が降りる時期に種取りは出来ないため、地中にすべてが埋まるようにする。
そのまま年を超すと春には花が咲く(種が取れる)
キュウリの種取り。キュウリに限らず、種取り用として状態のいいものを単一遺伝子として残すため選定して採取。
虫に食べられたものや形のよくないものは除外。
種取り用として熟れたキュウリを皆で主食してみたが、塩漬けのような酸っぱい味がした。
●在来種・固定種とF1種の違い
在来種や固定種は、極普通の昔から行われてきた育種交配による品種。
F1品種が出てくるまですべての品種は、この交配方法によって、育種されてきた。
固定種・・・植物が、その土地で繰り返し育つなかで、遺伝子が固定された種。その種を採って蒔くと、生えてくる子は親と
同じ性質のものになる。単一の遺伝子が受け継がれていくので単種とも呼ばれる。
在来種・・・人から人へ、小動物や虫、風に運ばれて、違う土地で育っていくなかで、その土地の気候風土に適応して、変化
したり交雑したりして生まれた種が、そこに根付いて繰り返し作り続けられてきたもの。伝統品種とも呼ばれる。
F1種(一代交配種)
F1はfirst filial generationという意味
現在、一般に市販されている大半が、F1種。雑種(英語ではハイブリッド)とも呼ばれる。 違う品種の株を二つ
掛け合わせると、子は雑種1代となり、1代は、両親の性質のうち優性のほうが現れ、劣性の性質は現れない。
両親のどちらよりも丈夫でよく成長し、品質もよくそろい、収量も多くなる。この現象を「雑種強勢」というが、
親の優れた特性が子に出るのは1代かぎり。そこから種を採っても、親と同じようには育たず、形や性質が不揃
いになってしまうため、種苗会社は雑種強勢を利用して毎年同じように交配させた雑種1代を作っている。
結果的に農家は毎年その種を買うことになる。昭和40年を境にこの交配種が主流となっている。
F1種の作り方
交配種(F1)の優性は母株の雌しべに異品種の雄しべの花粉が付いたときにだけ現れる。同一品種を交配させたの
では優性が子どもに現れる効果も、雑種強勢が現れる効果もないので、種子企業は膨大なお金をかけて人為的な
方法で毎年交配させて種を生産している。その方法の一つが除雄(雄しべを人為的に取り除いて自分の花粉で種
をつけないようにする)。
雄性不稔
雄性不稔は、1925年にアメリカの玉ねぎ畑で偶然発見されたミトコンドリア遺伝子異常で花粉を作れない亜種
の雄株を使って交配させる。花粉がないので、自家受粉することがなく、人手を雇って蕾に人為的に受粉する手
間がかからず(これまで行っていた「除雄」の手間が省ける)、確実に雑種を作ることができる。だがしかし、
雄性不稔は人間で言えば、精子のミトコンドリア異常から不妊となる男性不妊症、無精子症のことで、もともと
子孫を残せない遺伝的に欠陥を持つ植物を、大手種苗メーカーは無理やりに増やして利用しているのが実態。
玉ねぎなど野菜の受粉に大量のミツバチが使われているが、作物の雄性不稔がミツバチの生殖能力を奪い、ミツ
バチの大量失踪が起きているのではと懸念する声もある。卵子老化の原因もミトコンドリアの異常が原因とも言
われており、人間の男性の精子が毎年減少している原因が、この雄性不稔だけを人為的に大量生産したことに関
係しているかも知れない。
多くの野菜で雄性不稔株が見つかり、タマネギ、トウモロコシ、ニンジン、ネギ、ナス、テンサイ、ヒマワリ、
シュンギク、レタス、シシトウ、インゲン、カリフラワー、ブロッコリー、大根、キャベツ、イネなどへと広が
り、雄性不稔F1品種がつくられ普及してきている。将来、市場の野菜のほとんどが、雄性不稔F1品種になる時
代がすぐそこまで近づいている。
砂糖と言えばサトウキビのイメージがあるが、実際の国内砂糖の主要原料の約8割は北海道で栽培されているテンサイ。
テンサイは世界的に雄性不稔のF1品種。約50年前にアメリカの育種家が発見したたった一つの変異株に由来するもので、その子孫をいまだに世界中で食べ続けていることになる。
テンサイの搾り汁は、砂糖になり、残った搾りかすの繊維質は、インスタント麺の「つなぎ」に使用され、食物繊維入りと表記された清涼飲料水に入れられる等、残らず利用されている。
雄性不稔株は、本来であれば遺伝子異常の形質であり、自然淘汰されるものなのに、人間はそれを逆手に取り、この遺伝子異常の作物を増やし続けている。
種に関しては様々な文献があるため、読んでより知識を掘り下げられるのでお勧めをご紹介
後半:レインボー・バレー・ファームのお話
●レインボーヴバレーファームとジョーさんのお話
農場を経営するのはオーストリア出身のジョーさんと、ニュージーランド出身のトリッシュさん夫妻。
農場の面積は約20ヘクタールで、その名の通り、虹のよく見える谷あいにある。
ジョーさんたちは、この土地を購入する時、ニュージーランドの多くの土地がそうであるように、もともとは豊かな森林だっ
たところを切り開いて羊や牛の放牧に使用し、表土が失われ、やせてしまい捨てられた土地だったため「こんなゴミの土地を
買ってどうするのか」と言われたそうだが、パーマカルチャーを学んでいたジョーさんは、この土地にさまざまな可能性を感
じ、敷地内の一番高いところにきれいな湧水があったことも、彼らがこの土地を買うことに決めた大きな理由だった。
1988年、彼らは一面帰化植物であるゴースというとげのある潅かんぼく木とキクユグラスという雑草に覆われていたこの土
地を購入し、毎年1000本もの樹を植え続けた。
パーマカルチャーの考え方のひとつに「Problem is solution」直訳すると「問題は解決である」というものがある。
問題から解決を導き出すという考え方で、彼らは、普通なら厄介ものとして嫌われるゴースとキクユグラスも貴重な資源と見
て、刈ってはそれを堆肥にする作業を繰り返した。ゴースというのは豆科の植物なので、これがこの土地を肥やすための大き
な役割を果たしたのである。ものごとにはすべて両面あり、ゴミだと思っているものも、違う見方をすればすべて資源となる。
ジョーさんは「自然界にはゴミというものはない」とよく言っていた。
毎年1000本もの樹を植え続けたおかげで、表土の流出も食い止められるようになり、土地は徐々に豊かになっていった。
気候が温暖なため、日本と比べて植物の成長が早いせいもあるが、詩世さんが訪れた時には、森の中に家があり菜園がある、
といった状態になっていて、十数年前には何もなかったということがまったく想像できないほど、豊かでいのちあふれる農場
だったそう。
パーマカルチャーで一番大切なことは観察する事。
ジョーさんたちも、初めの一年半はトレーラーハウスに寝泊りし、開墾作業をしながら土地の観察を行なった
その後、仮住まいの小さな家を建て、果樹園、菜園、いくつかの池、防風林、牛や羊の放牧地などの場所を、日当
たりや水の流れ、風向き、土地の傾斜などを考慮して決め、農場を整備していった。そして、今の母屋が完成した
のは、土地を購入してから11年後のこと。
日当たり、水の傾斜、風向きなど様々な条件でデザインする(ゾーイング)
人間から自然に向けて、グラデーション的な土地利用を行うことを意味する。
パーマカルチャーでは、ゾーニングという考え方にしたがって土地をデザインする。これは世界各地にも、そして日本にも昔
からあった伝統的な土地利用の方法でもあるのだが、風向きや太陽の動き、土地の傾斜など、自然のエネルギーの流れを考慮
に入れつつ、家を中心として、訪れる頻度の高いものは近くに、そうでないものは遠くに配置するのが理想。
レインボー・バレー・ファームでもこの考え方をベースに、農場のあらゆる要素が配置されている。(下記参照)
第一ゾーン
母屋は、敷地内で一番日当たりのいい北向き(南半球なので)のゆるやかな斜面に建てられており、背後には、冬の冷たい風を
防ぐための防風林が設けられている。この母屋は、ジョーさん自身が設計し、6年がかりでほとんどひとりで建てたという。
家を建てた材料は、ほとんどが敷地内でとれるもの(木や粘土など)、あるいはリサイクルのもの(古い柱など)で、いつかこの
家が壊れた時にはすべてが土に還るように、自然の素材のみが使われている。
屋根は草屋根でハーブや花が植えられているが、これは、家を建てるために奪った緑を取り戻すという意味がある。
見た目に美しいだけでなく、断熱効果があるので、家の中は、冬は暖かく、夏は涼しくなる。
さらに家自体が太陽光や風などの自然のエネルギーを最大限に利用できるようにデザイン(パッシブソーラー)されており、
化石燃料をまったく使わなくても、一年中快適に過ごせる。
第二ゾーン
母屋の目の前には、摘み取り用のキッチン・ガーデンがある。その日使う野菜は台所から数歩歩けばすぐに収穫できる場所に
植えられている。さらに母屋から西に少し行ったところには、鶏小屋併設の温室・遮光ハウス・育苗室・薪小屋・堆肥トイレ
など毎日のように訪れるものがある。
第三ゾーン
ジョーさんはまず朝起きると台所の野菜くずを持って鶏小屋へ行って鶏にやり、隣の育苗室で苗に水をやり、そのあと堆肥ト
イレに行って用を足し、帰りに冬なら薪を一束、そして鶏小屋から卵を持って帰り、菜園で朝のサラダ野菜を摘んで家へ戻る。
その動きは流れるようでまったく無駄がない。ひとつひとつの要素が、すべてお互いに何らかのつながりを持つように配置さ
れている。まさにパーマカルチャーデザインの基本的な考え方のひとつである。
第三ゾーンに当たる場所にはあまり手のかからない作物のための畑や果樹園、池、養蜂箱、道具置き場などがある。
第四ゾーン
牛や豚、羊の放牧場がその先につながる
第五ゾーン
一番外側の第五ゾーンは、まったく人の手の入らない自然な状態の森となっている。今では少なくなってしまったが、日本に
も集落の中に神の宿る場所として、人間が手を入れない自然のままの植生の、鎮守の森に当たる?
レインボー・バレー・ファームを訪れた人は誰もがその美しさに驚くという。
楽園というのはまさにこういう場所のことだ、と思わせる風景が目の前に広がっている。
色とりどりの花が咲き乱れ、雑草と害虫のコントロールのために鶏をはじめとする何種類もの鳥たちが放し飼いにされ
自由に歩き回っている果樹園での仕事はとても楽しい。
飼っている鳥以外の野生の鳥もたくさんやって来て、鳥たちは除草と害虫の駆除をし、腐って落ちた果実を食べることで病気
を防ぎ、糞を落として土を肥やす。そして果樹は彼らに果実を与え、また、巣作りに最適な場所も提供するという関係性であ
る。レインボー・バレー・ファームは、野生の鳥たちにとっても、居心地のいい楽園である。
レインボー・バレー・ファームに長く滞在すると、その美しさは、表面的な美しさではなく、奥の深い本物の美しさであるこ
とがわかる。
日本へ帰国してから、あの心地よさは一体何だったんだろうと考え、そして思ったことは、農場では全てのものがつながり
循環していて、自分も自然の一部であることを身体で実感した。
私たちは、農場内で採れた野菜や、果物、卵、ミルク、肉、ウナギ(農場内で巨大なウナギが釣れる)などを食べ、農場で一日
汗を流して働き、堆肥トイレへ行って用を足す。堆肥トイレのバケツが一杯になったら、スペアのバケツと差し替え、一杯に
なった方のバケツにはミミズをひとつかみ入れておく。1〜2か月もするといい堆肥になっているので、それを農場内のバナ
ナの木の足元などに施す。
野菜くずや残飯は、鶏や豚にやる。鶏や豚は地面を突っついたり引っかいたりして土地を耕し、糞をして土地をさらに豊かに
肥やしてくれる。家から出る養分を含んだ排水も大事な資源で、これは浄化槽で一旦処理されたあと、土中に埋められた無数
に穴のあいたパイプを通って、果樹園の中へじんわりと染みていく。その鶏や豚のいのちを感謝していただき、果物や野菜を
感謝していただく。一日働き、堆肥トイレで用を足す生活は自然の一部であることを身体で実感できる。
レインボー・バレー・ファームでは、農場内に暮らす人を含めた循環ができあがっていて、そこに長く滞在することで、自分も自然の一部であり自然に生かされているのだということを、知識としてではなく身体で実感できる。自然の中に包まれて暮らすことがどんなに心地よく安心なことなのかを、ここに滞在することで知れた幸せなひと時。
昔の人びとは、そんな安心感の中で暮らしていた。そして、人は自然とつながっていたので、自然を汚すことは自分たちを汚すことだということを誰もが知っていた。レインボー・バレー・ファームでは、農場を汚すことは、すなわち自分自信を汚すことだということが、目に見える状態になっていた。
今の物質的な豊かさと便利な生活を求めてきた現代人の暮らしを振り返った時思うことは、自然から大きく切り離されたシス
テムの中で、常に何かしらの不安を感じながら生きているのではないかということだ。
自然とのつながりだけでなく、人間同士のつながりさえも希薄になっている。
もう一度自然や人とのつながりを取り戻し、すべてが有機的につながる、本当の意味での人間らしい豊かな暮らしをつくるための方法のひとつとしてパーマカルチャーがある。
最後に、何もパーマカルチャーは海外へ行かなければ学べないものではない。
むしろ、日本に住む私たち日本人は、少し前の、私たちのおじいさんやおばあさんたちがしていた暮らし
日本の里山から学べることがたくさんある。
幸運なことに、日本は非常に豊かな自然に恵まれている。
また、日本には長い歴史があり、長い年月の中で培われ、受け継がれてきた素晴らしい知恵や伝統文化、技術がある。
伝統的な土地利用の方法、自然のエネルギーを生かした家の建て方、その地域の気候に合った作物の栽培方法、
生活排水の処理法など、世界に向けて発信できるほどの素晴らしい知恵や技術を持っていた。
失われつつあるこれらの知恵や技術を見直し、「不便で貧しかった」昔の暮らしを、違った視点から再評価する必要性が
あるのでは。
昔の日本人が当たり前のようにしていた、自然とつながり、すべてのものが無駄なく循環していた暮らしこそがパーマカルチ
ャーであり、そこから私たちが学ぶべきことはたくさんある。レインボー・バレー・ファームでの滞在を終えた時、一番強く
思ったことは、早く日本に帰ってお年寄りの話を聞きたい、いや聞かなくては だった。レインボー・バレー・ファームから
帰国して二年後に、山の中の、17軒ほどしかない小さな部落の中に移り住んだ。
この村での暮らしは、想像以上に心地よく、初めて、「暮らす」ということの意味を知った気がする。
自然や隣人とのつきあい方を、あちらのおばあさんやこちらのおじいさんから教わりながら、その知恵に感心し、そして昔の
人はこんなにもゆったりと安心で心地よい暮らしをしていたことを実感して学び、そしてそれと同時に、それらの素晴らしい
知恵を受け継いでいかなければ、と強く思う。彼らの、その生きる姿勢そのものに、学ぶべきことはとても多い。
詩世さんは現在竹細工職人として活躍されており、
松本みすず細工の会 Facebook
https://www.facebook.com/misuzuzaiku/
日之影の竹細工職人 廣島一夫さんの紹介もして頂きました。
東京都文京区にあるKEIANにて廣島さんの展示があるという事でURLを添付します↓
http://gallery-keian.tumblr.com/
その他、ニュージーランドにあるオタマテアブレッジの紹介や自分を変える方法として、手放すべきは「不安と恐れ」という言葉が印象的。詩世さんの人柄がにじみ出た素敵なプレゼンテーションでした。
詩世さんからお預かりしたテキストをスキャンしたので下記よりダウンロードしてください。
https://files.acrobat.com/a/preview/d5cf24e5-6a9d-4bf1-8ac2-8e0f154436ab
その後健二さんからお話があり
パーマカルチャーで大事なのは責任を持つこと。ゴミも一家に1台焼却炉を置けばいいんだ。
何でも自分でやってみる。パーマカルチャーはデザイン。つながりのデザインであり関係性のデザインなんだという重たい一言を頂きました。
話を聞いていて気になったことが一つ。
パーマカルチャーはニュージーランドが発祥という言葉が引っ掛かり、今まで自分が聞いてきたことと違うため再度調べてみました。気になった人もいたかもしれませんが、様々な文献等を見ると、オーストラリアのビル・モリソンとデビット・ホルムグレンの二人によって体系づけられた話が通説だと思われます。
16:30〜次回までの課題について発表
●VISION ここで学んだものをこれからどう生かしていくか 向こう3年間とその後に分けて紙1枚にまとめる
書式・スタイルに決まりはなく自由に自分の着想を書いてみる。
●1芸 各自一人当たり5分 だれもが持っているはずの特技や披露したいことなど、自分では気づかなくても、周りから見
たら実はすごい特技だったものが意外にあるはず。自分の存在意識も分かる。
この後、体調不良によりリタイヤしてしまい各自で得意料理をふるまう食事の様子は書けませんが、どなたか共有してくれる方がいましたら、宜しくお願いします。
また、峰人くんより太地町でのイルカの追い込み漁の話がありましたので来られなかった方にもシェアを。
「毎年9月に行われているイルカの追い込み漁は、今年もいままさに今日あたり太地町で実地されていると思う。
体面的には伝統という言葉で追い込み漁を正当化しているが、その実態はやくざが牛耳っている。
6頭のイルカやクジラを飼いロシアやウクライナに軍事目的として売っている。文化でもなんでもなくやくざの金儲けでイルカ
が殺されている」「イルカには様々な能力があり、泳いでいた人の近くにいたイルカが何匹も辺りをバシャバシャとしていた下
には大きなホオジロザメがいて必死で人を守るための行動だったり、溺れている人を助けてくれたりと」「太地町で行なわれる実
態をどう見るのか。イルカの目線で見る。イルカがどう自由に生きるか」そんな話をしてくれました。
私もまっすんもイルカが好きでドルフィンヒーリングや様々な可能性を知っているつもりだけど、太地町の実態には衝撃的でした。
映画「ザ・コーヴ』(The Cove)もおすすめしたい映画です。
また、遺伝子組み換えの質疑応答に関して思ったことを
知見や枠に囚われず可能性や各々が思うことを、CCなどでより深く掘り下げてみるのも大切ではないかと思います。
それも学びではないかと。生言ってすいません。
9月パーマカルチャー塾3日目レポート
午前時〜 まぁくんのボディワーク〉
今の日本人は体に力が入りすぎていて、筋肉がこわばっている
- ☆ 経済学者
- ☆ ベーシックインカム
あかねちゃん
畑のお話し
あかねちゃんは日の出とともに畑に出ているそうです
自然農の在り方種類を実践中
森林農法 川口由一さんの自然農
〈午前10時〜 ブランチ〉
テンペの海苔巻き おむすびサラダ茶碗蒸しその他、雑穀を使ったおかず等
- @ 種を蒔くところの草をどか
- A 根切り
- B 今回の種は「すじ蒔き」
- C 種を蒔き終えたら、鎌の背でトントンと土をならし
- D 青い草(細長い草)をパラパラと上にかける
〈午後2時30分〜振り返り〉
なんと、塾生は峰人君と私のみ
また、3日目はわたくしの誕生日でしたおいしいケーキを頂きました
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