<9月パーカル塾1日目レポート>
◆レポート担当 のんき
1.近況報告
2.上映会:遺伝子組み換えについて プレゼン担当 松野亮子先生
?3人一組に分かれ、配布された加工食品梱包袋に表示されている原材料名表記の
中から、遺伝子組み換えに該当すると思われる原材料・成分を抽出するワーク実施。
◇各チーム発表概略◇
マミーチーム ポテトチップス
ジャガイモ割合、昆布エキス、レキストリン(アミノ酸)他調味料
ちさチーム ポッキー
食品以外のものが怪しい
亀さやチーム 銀座ラスク
植物油、塩、大豆、全粉乳、小麦粉、チーズパウダー、他
コージチーム カレールー
小麦粉、植物ヤシ、パーム油、デンプン、香辛料、焙煎香辛料、
コーン油、ハーブオイル、アミノ酸、酸味料、他
具体的な原材料を想起できる成分が表示されておらず、
「遺伝子組み換えでえない」表記がないものは全て怪しい
きーちゃんチーム ロイズガーナビター生チョコ
乳製品、全粉乳、脱脂粉乳、大豆、カカオ(ガーナ産86%)の残
14%が怪しい、他 (カカオは大丈夫 松野さん)
松野さん、スーパーでの隠し撮り秘話をご披露される。
やはり、スーパー・コンビニ等で大量販売される加工食品には、
遺伝子組み換え表記がなくとも遺伝子組み換えの原料が混入して
いないとは言えないとの松野さん所見。
?DVD「遺伝子組換ルーレット」鑑賞
以下、冒頭に概略を記し、その後に詳細は公式サイトから
近年、先進国の乳児死亡率、慢性疾患罹患率、珍しい疾患発生率が上昇傾向に有
る。
食品の遺伝子操作が活発化し、アメリカだけでも遺伝子組み換え作物は
何億エーカーという広大な広さに及ぶまでに拡大している。
近年のこの変化が、上述の様に人の生存リスク拡大時期と重なることが指摘され
る。
現代社会で働く人々は、日々の仕事に翻弄され、食事の時間が軽視される傾向に
あり、そのことにより手軽で安価な加工食品の需要が高まり続けてきたと報告。
その結果、企業の効率的な利益追求主義が、人々の知らないぬ間に企業に利益だ
けをもたらす遺伝子組み換え原料が大量に投入されている加工食品だらけになっ
てしまった。
ここで受け入れ難い事実として、遺伝子組み換え時には副作用が生じるというの
だ。
それは、被験体の中に異物(新種の生命体を含む)が発生し、自然界に存在しな いようなものなのだそうだ。
特に人間に至っては、体内に入った遺伝子組み換え作物を免疫機能が攻撃する
ことにより生じる炎症反応を伴う腸疾患、アレルギー疾患、自己免疫疾患が激増
しているという事実があるらしい。
実は1992年の段階で、FDA(米国食品医薬品局)の科学者たちはその
危険性をすでに認識しており、同局上層部に提言がなされている。
しかしながら、その後もその情報が開示されることはなく放置され、遺伝子組み
換え作物が増加の一途をたどったのはなぜか。
その理由は、モンサント社(米国に本社を置く多国籍企業。遺伝子組み換え作物
の種子世界シェア90%を誇る)とFDAが回転ドアのごとく頻繁な上層部同士
人事交流(癒着)があり、科学者からもたらされたモンサント社に都合の悪
い情報を無視したり改ざんしたりしうる状況にあるらしい。
よって、お金や権力のためなら自然界にない食べ物を安全が証明される前に平気
で認可するワシントン(政府)のやり方が、米国の食環境を次世代まで被害が及
ぶGMO食品(遺伝子組み換え食品)で溢れかえるものしてしまっている。
さらに、Bt毒素(特定の害虫が摂取すると、当該害虫の消化器に穴を開け死に
至らしめる殺虫毒)の問題も露呈している。
特に問題なのが、Bt毒素を有する遺伝子操作をなされたGMO食品(トウモロコ
シ等)を人が摂取すると腸の失調症状をはじめ、アルツハイマー病、パーキンソ
ン病他を起こす可能性が指摘されているにもかかわらず、米国環境保護庁は安心
と主張し続けて いる状況にあるとしている。
◇その他詳細は、
公式サイト「Genetic Roulette」http://geneticroulette.net 参照されたし
◇松野亮子さんプレゼンテーション
日本お遺伝子組み換え食品の表示はどうなっているのか
現在の表示法はわかりにくい。
・遺伝子組み換え作物の出現形状
ア:食品 イ;家畜飼料 ウ;食品添加物原料 エ;食品製造工程の酵素
・日本で流通が認められている遺伝子組み換え農産物:8種類
(1);大豆 (2);ジャガイモ (3) ;菜種 (4);トウモロコシ
(5);綿(綿実油)(6);甜菜(てんさい)
(7);アルファルファ(8);パパイヤ
遺伝子組み換え原料を使用しているかどうかの表示が義務付けられ
ているのは8種類の農産物のうち33品目に限定されている!!
(1);豆腐・油揚げ類
(2);凍豆腐、おから及び湯葉
(3);納豆 (4);豆乳類 (5);味噌
(6);大豆煮豆 (7);大豆缶詰及び瓶詰
(8);きな粉 (9);大豆いり豆
(10);1から9を主な原材料とするもの
11.大豆(調理用)を主な原材料とするもの
12.大豆粉を主な原材料とするもの
13.大豆たん白を主な原材料 とするもの
14.枝豆を主な原材料とするもの
15.大豆もやしを主な原材料とするもの
16.コーンスナック菓子
17.コーンスターチ
18.ポップコーン19.冷凍トウモロコシ
20.トウモロコシ缶詰及び瓶詰
21.コーンフラワーを主な原材料とするもの
22.コーングリッツを主な原材料とするもの(コーンフレークを除く
23.トウモロコシ(調理用)を主な原材料とするもの
24.16から20を主な原材料とするもの
25.ポテトスナック菓子 26.乾燥ばれいしょ
27.冷凍ばれいしょ
28.ばれいしょでん粉 29.25から28を主な原材料とするもの
30.ばれいしょ(調理用)を主な原材料とするもの
31.アルファルファを主な原材料とするもの
32。テン菜を主な原材料とするもの
33.パパイヤを主な原材料とするもの
以上33品目を踏まえて、遺伝子組み換え農産物に関する表示に使われる表現
表示に使われている表現(抜粋) 意味(抜粋)
「遺伝子組み換え」 遺伝子組み換え農産物使っている。
=遺伝子組み換え農産物と、でな
い農産物が混ざらないように管理
されている。
「遺伝子組み換えでない」 遺伝子組み換え農産物と混ざらな
*この表示はしなくても良 いように管理された農産物を使って
いる
重要 表示義務がない食品については、「表示なし」は遺伝子組み換え
作物が使用されている可能性があることを意味する。
・表示義務が免除される場合
33品目に該当しているにも関わらず、重量比で5%未満の
原材料の場合
遺伝子組み換え農産物を使っていても、組み込まれた遺伝子や
その遺伝子が作るたんぱく質が加工工程中に除去されたり分解
され、製品から消滅した場合 ⇨ 醤油、油、
マーガリン、ショートニング、マヨネーズ等油脂を使った食品、
異性化糖(ブドウ糖果糖液糖、果糖ブドウ糖液糖、高果糖液糖)
、醸造酢、醸造用アルコール、タンパク加水分解物、酵母エキス
、加工でんぷん、デキストリン
事由:当該要素の残存を検証する技術が確立されていないため。
5%以下の混入であれば、「遺伝子組み換えでない」の表示可能
ちなみにEUでは、それが0.9%と厳格である。
・家畜の飼料
飼料には遺伝子組み換えの表示義務はない
輸入トウモロコシの3/4が家畜飼料=日本の米の2倍の量
魚の人工餌であるペレットも輸入穀物が原料
・食品添加物原料にも使用されている遺伝子組み換え作物
レキシン・・・・・チョコ、アイスに使われる乳化剤
(原料は大豆)
ビタミンC=L-アスコルビン酸・・・酸化防止剤:トウモロコシ
や芋のでん粉が原料)
クエン酸 ・・・・トウモロコシ等のでん粉が原料
他作物由来国産あり
キシリトール ・・綿実の殻、トウモロコシの芯、サトウキビ
の搾りかすのバカスから製造
ソルビトール・・・甘味料 でん粉をブドウ糖に変え更に加工
化学調味料・・・・サトウキビ、テン菜、トウモロコシ、
タピオカ表示上は「アミノ酸」
・食品製造工程の酵素に利用されている遺伝子組み換え技術
遺伝子組み換え微生物が開発され、新たな添加物が製造される
ようになった。目的は、添加物としての生産性向上と品質向上。
リホフラビン(ビタミンB2)
αーアミラーゼ(水アメ、ブドウ糖製造用酵素)
キモシン(チーズ製造に不可欠な天然キモシンの代替物)
リパーゼ(乳製品お香料)
ブルラナーゼ(等の製造、ある種のデキストリン製造)
グルコアミラーゼ(ブドウ糖製造、製パン、製薬、アルコール
製
αーグルコシルトランスフェラーゼ(糖脂質合成)
上述以外に、国による安全性審査がなされない、遺伝子組換え
技術が利用されて造られた酵素を用いた添加物の数は非常に多い。
補足事項
・モンサント社の社食では、オーガニック食品が提供されている!
・遺伝子組換えの表示をバーコード表示????とし、準備猶予
期間を設けるという暗黒(DARK)法にオバマ大統領がサイン
した。
・三重県にて遺伝子組換え菜種を積載したトラックが事故を起こ
し、同県内に種による汚染の懸念が生じた。
散乱した種・・勝手に生育・・花粉が飛散・・三重県内の
固定種と交雑
・民間団体調査によれば、豆腐製造有名メーカー5社を調査。
結果3社が遺伝子組換え大豆を使用していた。
3.温泉
4.夕食 ポットラック メニュー紹介(提供者敬称略)
コージ 北あかりのマッシュポテト
ノックン 安曇野産ポテトサラダ
のんき くるみのソフトクッキー
ミカ ピーマンのさっぱりあげびたし風
亀本 栗の渋皮煮
前田 きゅうりと梅肉ゴマ油会え/しめじとエリンギの醤油炒め
ちさ ナス・ピーマン・生姜味噌炒め
ひろし 月の豆腐(絹)
きー ホオズキとバジルのサラダ/ミョウガの味噌漬け
朋子 カレー
まるも マーボナス的なやつ
健二 シャロム畑のサラダ
麻 焼米の乾燥ドレッシング
亮子 サツマイモの茎のナムル
けこねえ きんぴらごぼう
マミー かぼちゃの塩煮漬け/しらたきピーマン和え
万が一失念しておりましたお詫び申し上げます。
みな誠に美味しゅうございました!
食物の命と皆様のお手間と愛情に感謝です。
5.坂田博先生による電磁波講座(夫婦ラブラブ愛の直流講座)
パソコンからはどういった種類の電磁波が発生しているのでしょうか?
パソコンからは極低周波電磁波が発生しています。
周波数は50ヘルツか60ヘルツで電源から供給されている交流の周波数に準じた
周波数帯です。
※ CRTのモニターからは60〜450ヘルツ帯で周波数の異なる電磁波が発生し
ています(いずれも極低周波電磁波です)。50cmほど離れて100〜150v/mが
発生しています。磁場(磁界)も発生していますが、20cmほど離れると0.6〜
0.8mGでほとんど影響は有りません。
人体に対しての基準は日本国内には有りませんが、スウェーデンでは労働基準
として電場(電界)は25V/m、磁場(磁界)は2.5mG以下の条件と定められ
ているところもあります。
その他留意事項
・電柱からの引き込み配線で、メーターにつながり分電盤に流れている
ケーブル付近は近づかないほうが良い
・1Fで寝た方が電磁波の影響は受けにくい
・電場があると身体が帯電して埃が付きやすいテレビのような状態になり、
神経系に影響が出るかもしれないので注意
電気は大きいほうから小さいほうへと流れていきます。仮にパソコンを100
とすると、それより小さいほぼ0に近い私たちの体へと流れてきます。
パソコンの使用時の疲れ、不快感の原因は電場(電界)であると考えられます。
・磁場は遺伝子を損傷する可能性あり
電子レンジの磁場はどうすればいいの?
キッチンなどの狭いスペースでアースを取ることはとても大切です。
冷蔵庫だけでなく、その他の家電製品についてもアースの取れるものは
是非アースを取りましょう。これでアースによって電場の問題はなくな
りました。
しかし、家電製品の中には強い磁場を発生させる製品もあります。
磁場はアースしても抑制できませんし、シールド材もありませんから、
その対策には距離を取るという方法しかありません。
キッチン家電の中で強い磁場を発生させるのが電子レンジです。
磁場はコンクリートをはじめほとんどの物質を貫通します。もちろん人体
も貫通しますのでDNAの損傷などが懸念されています。
レンジはスイッチオンで1m以上離れれば、2.5mG以下になるので安全。
・PCは充電電源を外して使用する。
・携帯電話は耳から離して使用する。⇨ イヤホンかスピーカー音声で
・パーカルの人は畑に裸足で入り、帯電した体をリセットする(アースをとる)
・プリ・スの運転席後部は10mG 基準は2.5mG
敏感な子供は嘔吐する場合があるので注意
まとめ 直流はOK! 交流はNG! アースして電場を除去しよう!
今なら坂田先生が、皆様のご自宅まで検査費用無料でギフト対応いただける
とのこと。(交通費・宿泊費は、実費受益者負担で)
参照 EMFA 日本電磁波協会 http://emfa-japan.org
6.卒業制作ワーク
あきちゃんチーム・・・・カルタからTシャツ作成に変更
音頭チームと連携の話出る。
あきちゃんデザイン・・のんき印刷環境
準備・・みんなで印刷
コージさん&ノックんチーム・・手作りエコスピーカー模索中。
一方でパーカルをより意識した表現作品
を同時検討中。
マミーチーム・・・・・・パーカル音頭 プロヂューサ−2名がエア参加で、
さて。なんとかなるさ!
ひろしさんチーム・・・・ペットボトルなどを使ってパーカル的循環模型を
模索中。
ミネトさん・・・・・・・パーカル的視点で宇宙期限から現代までの年表作成中。
12mの大作になるかもとのこと。
キーちゃん・・・・・・・キッチンファーマシー本を自主出版(パーカルフェス
限定)精力的に聞き取り取材敢行中。
今回参加できなかった皆さんも、MLのやりとりを確認して遠慮なく
お好きなチームに入ってきてくださいね(笑)
実際、ゆるい感じで進んでませんので。。。。(汗)
・;健二さんから提案
パーっと飲んで踊るってのもいいんじゃないか!!
酒作ろうぜ。
で、来月は各自が何でもいいので試供品を持参しようということになりました。
ビールキットとか市販であるそうです。by 亀ちゃん
甘酒もいいね!頑張ったらドブロクまでいけるかも!
あくまで内輪で楽しむだけだから(笑)
7.夜の部
愛をテーマにひとしきり盛り上がったそうな。
8.所管
レーポートは、ダラダラとまとまりがなかったですが、残念ながら今回参加
できなかった仲間に少しでもその場にいたような臨場感を味わっていただき、
来月の参加につながる内容にしたいという意図で作成いたしました。
各自が必要な箇所を切り取り読み流してくださると幸いです。
今回の土曜日は、曇り時々小雨な中楽しく、しかしまた少しづつパーマカル
チャー=つながり(人や全方位との)の理解が深まった気がします。
14期パーカル塾も残すところ2回です。
何事も結果を心配しすぎず、卒業までの残りの日々を楽しく過ごしたいものと
改めて心に誓った9月度初日でした。
Feel Earth Feel Fun Feel Love !パーマカルチャー安曇野9月
2日目レポート:2016年9月18(土) 記録:コージ
レインボー・バレー・ファームのお話、種取り実習 講師:小田詩世さん
前半:種取り実習と種の講座
●種取りは大きく分けて完熟時と未熟時の採取時期がある
未熟時に採取:玉ねぎ、ナス、ニンジン、きゅうり、ズッキーニ等
完熟時に採取:スイカ、かぼちゃ、ピーマン、リンゴ等
●種取り実習
ミニトマトは種の周りのゼリー状(発芽抑制物質)ごとガラス瓶に入れ
蓋を密封せずに日当たりのいい(窓越し等)に2〜3日放置し発酵させる。
発酵が進んだら水を入れ、すすげば簡単に取り出せる。
※発酵させなくても種取りは可能だが、水ですすぎながらの作業が手間
水分を飛ばすため、取り出した種を広告誌などの裏紙に乗せて2〜3日乾かし採取。
その際に種の種類が分かる様に採取した種目と日付を記載すると管理しやすい。
ニンジンや大根の種取りは、越冬してからの採取。
※霜が降りる時期に種取りは出来ないため、地中にすべてが埋まるようにする。
そのまま年を超すと春には花が咲く(種が取れる)
キュウリの種取り。キュウリに限らず、種取り用として状態のいいものを単一遺伝子として残すため選定して採取。
虫に食べられたものや形のよくないものは除外。
種取り用として熟れたキュウリを皆で主食してみたが、塩漬けのような酸っぱい味がした。
●在来種・固定種とF1種の違い
在来種や固定種は、極普通の昔から行われてきた育種交配による品種。
F1品種が出てくるまですべての品種は、この交配方法によって、育種されてきた。
固定種・・・植物が、その土地で繰り返し育つなかで、遺伝子が固定された種。その種を採って蒔くと、生えてくる子は親と
同じ性質のものになる。単一の遺伝子が受け継がれていくので単種とも呼ばれる。
在来種・・・人から人へ、小動物や虫、風に運ばれて、違う土地で育っていくなかで、その土地の気候風土に適応して、変化
したり交雑したりして生まれた種が、そこに根付いて繰り返し作り続けられてきたもの。伝統品種とも呼ばれる。
F1種(一代交配種)
F1はfirst filial generationという意味
現在、一般に市販されている大半が、F1種。雑種(英語ではハイブリッド)とも呼ばれる。 違う品種の株を二つ
掛け合わせると、子は雑種1代となり、1代は、両親の性質のうち優性のほうが現れ、劣性の性質は現れない。
両親のどちらよりも丈夫でよく成長し、品質もよくそろい、収量も多くなる。この現象を「雑種強勢」というが、
親の優れた特性が子に出るのは1代かぎり。そこから種を採っても、親と同じようには育たず、形や性質が不揃
いになってしまうため、種苗会社は雑種強勢を利用して毎年同じように交配させた雑種1代を作っている。
結果的に農家は毎年その種を買うことになる。昭和40年を境にこの交配種が主流となっている。
F1種の作り方
交配種(F1)の優性は母株の雌しべに異品種の雄しべの花粉が付いたときにだけ現れる。同一品種を交配させたの
では優性が子どもに現れる効果も、雑種強勢が現れる効果もないので、種子企業は膨大なお金をかけて人為的な
方法で毎年交配させて種を生産している。その方法の一つが除雄(雄しべを人為的に取り除いて自分の花粉で種
をつけないようにする)。
雄性不稔
雄性不稔は、1925年にアメリカの玉ねぎ畑で偶然発見されたミトコンドリア遺伝子異常で花粉を作れない亜種
の雄株を使って交配させる。花粉がないので、自家受粉することがなく、人手を雇って蕾に人為的に受粉する手
間がかからず(これまで行っていた「除雄」の手間が省ける)、確実に雑種を作ることができる。だがしかし、
雄性不稔は人間で言えば、精子のミトコンドリア異常から不妊となる男性不妊症、無精子症のことで、もともと
子孫を残せない遺伝的に欠陥を持つ植物を、大手種苗メーカーは無理やりに増やして利用しているのが実態。
玉ねぎなど野菜の受粉に大量のミツバチが使われているが、作物の雄性不稔がミツバチの生殖能力を奪い、ミツ
バチの大量失踪が起きているのではと懸念する声もある。卵子老化の原因もミトコンドリアの異常が原因とも言
われており、人間の男性の精子が毎年減少している原因が、この雄性不稔だけを人為的に大量生産したことに関
係しているかも知れない。
多くの野菜で雄性不稔株が見つかり、タマネギ、トウモロコシ、ニンジン、ネギ、ナス、テンサイ、ヒマワリ、
シュンギク、レタス、シシトウ、インゲン、カリフラワー、ブロッコリー、大根、キャベツ、イネなどへと広が
り、雄性不稔F1品種がつくられ普及してきている。将来、市場の野菜のほとんどが、雄性不稔F1品種になる時
代がすぐそこまで近づいている。
砂糖と言えばサトウキビのイメージがあるが、実際の国内砂糖の主要原料の約8割は北海道で栽培されているテンサイ。
テンサイは世界的に雄性不稔のF1品種。約50年前にアメリカの育種家が発見したたった一つの変異株に由来するもので、その子孫をいまだに世界中で食べ続けていることになる。
テンサイの搾り汁は、砂糖になり、残った搾りかすの繊維質は、インスタント麺の「つなぎ」に使用され、食物繊維入りと表記された清涼飲料水に入れられる等、残らず利用されている。
雄性不稔株は、本来であれば遺伝子異常の形質であり、自然淘汰されるものなのに、人間はそれを逆手に取り、この遺伝子異常の作物を増やし続けている。
種に関しては様々な文献があるため、読んでより知識を掘り下げられるのでお勧めをご紹介
後半:レインボー・バレー・ファームのお話
●レインボーヴバレーファームとジョーさんのお話
農場を経営するのはオーストリア出身のジョーさんと、ニュージーランド出身のトリッシュさん夫妻。
農場の面積は約20ヘクタールで、その名の通り、虹のよく見える谷あいにある。
ジョーさんたちは、この土地を購入する時、ニュージーランドの多くの土地がそうであるように、もともとは豊かな森林だっ
たところを切り開いて羊や牛の放牧に使用し、表土が失われ、やせてしまい捨てられた土地だったため「こんなゴミの土地を
買ってどうするのか」と言われたそうだが、パーマカルチャーを学んでいたジョーさんは、この土地にさまざまな可能性を感
じ、敷地内の一番高いところにきれいな湧水があったことも、彼らがこの土地を買うことに決めた大きな理由だった。
1988年、彼らは一面帰化植物であるゴースというとげのある潅かんぼく木とキクユグラスという雑草に覆われていたこの土
地を購入し、毎年1000本もの樹を植え続けた。
パーマカルチャーの考え方のひとつに「Problem is solution」直訳すると「問題は解決である」というものがある。
問題から解決を導き出すという考え方で、彼らは、普通なら厄介ものとして嫌われるゴースとキクユグラスも貴重な資源と見
て、刈ってはそれを堆肥にする作業を繰り返した。ゴースというのは豆科の植物なので、これがこの土地を肥やすための大き
な役割を果たしたのである。ものごとにはすべて両面あり、ゴミだと思っているものも、違う見方をすればすべて資源となる。
ジョーさんは「自然界にはゴミというものはない」とよく言っていた。
毎年1000本もの樹を植え続けたおかげで、表土の流出も食い止められるようになり、土地は徐々に豊かになっていった。
気候が温暖なため、日本と比べて植物の成長が早いせいもあるが、詩世さんが訪れた時には、森の中に家があり菜園がある、
といった状態になっていて、十数年前には何もなかったということがまったく想像できないほど、豊かでいのちあふれる農場
だったそう。
パーマカルチャーで一番大切なことは観察する事。
ジョーさんたちも、初めの一年半はトレーラーハウスに寝泊りし、開墾作業をしながら土地の観察を行なった
その後、仮住まいの小さな家を建て、果樹園、菜園、いくつかの池、防風林、牛や羊の放牧地などの場所を、日当
たりや水の流れ、風向き、土地の傾斜などを考慮して決め、農場を整備していった。そして、今の母屋が完成した
のは、土地を購入してから11年後のこと。
日当たり、水の傾斜、風向きなど様々な条件でデザインする(ゾーイング)
人間から自然に向けて、グラデーション的な土地利用を行うことを意味する。
パーマカルチャーでは、ゾーニングという考え方にしたがって土地をデザインする。これは世界各地にも、そして日本にも昔
からあった伝統的な土地利用の方法でもあるのだが、風向きや太陽の動き、土地の傾斜など、自然のエネルギーの流れを考慮
に入れつつ、家を中心として、訪れる頻度の高いものは近くに、そうでないものは遠くに配置するのが理想。
レインボー・バレー・ファームでもこの考え方をベースに、農場のあらゆる要素が配置されている。(下記参照)
第一ゾーン
母屋は、敷地内で一番日当たりのいい北向き(南半球なので)のゆるやかな斜面に建てられており、背後には、冬の冷たい風を
防ぐための防風林が設けられている。この母屋は、ジョーさん自身が設計し、6年がかりでほとんどひとりで建てたという。
家を建てた材料は、ほとんどが敷地内でとれるもの(木や粘土など)、あるいはリサイクルのもの(古い柱など)で、いつかこの
家が壊れた時にはすべてが土に還るように、自然の素材のみが使われている。
屋根は草屋根でハーブや花が植えられているが、これは、家を建てるために奪った緑を取り戻すという意味がある。
見た目に美しいだけでなく、断熱効果があるので、家の中は、冬は暖かく、夏は涼しくなる。
さらに家自体が太陽光や風などの自然のエネルギーを最大限に利用できるようにデザイン(パッシブソーラー)されており、
化石燃料をまったく使わなくても、一年中快適に過ごせる。
第二ゾーン
母屋の目の前には、摘み取り用のキッチン・ガーデンがある。その日使う野菜は台所から数歩歩けばすぐに収穫できる場所に
植えられている。さらに母屋から西に少し行ったところには、鶏小屋併設の温室・遮光ハウス・育苗室・薪小屋・堆肥トイレ
など毎日のように訪れるものがある。
第三ゾーン
ジョーさんはまず朝起きると台所の野菜くずを持って鶏小屋へ行って鶏にやり、隣の育苗室で苗に水をやり、そのあと堆肥ト
イレに行って用を足し、帰りに冬なら薪を一束、そして鶏小屋から卵を持って帰り、菜園で朝のサラダ野菜を摘んで家へ戻る。
その動きは流れるようでまったく無駄がない。ひとつひとつの要素が、すべてお互いに何らかのつながりを持つように配置さ
れている。まさにパーマカルチャーデザインの基本的な考え方のひとつである。
第三ゾーンに当たる場所にはあまり手のかからない作物のための畑や果樹園、池、養蜂箱、道具置き場などがある。
第四ゾーン
牛や豚、羊の放牧場がその先につながる
第五ゾーン
一番外側の第五ゾーンは、まったく人の手の入らない自然な状態の森となっている。今では少なくなってしまったが、日本に
も集落の中に神の宿る場所として、人間が手を入れない自然のままの植生の、鎮守の森に当たる?
レインボー・バレー・ファームを訪れた人は誰もがその美しさに驚くという。
楽園というのはまさにこういう場所のことだ、と思わせる風景が目の前に広がっている。
色とりどりの花が咲き乱れ、雑草と害虫のコントロールのために鶏をはじめとする何種類もの鳥たちが放し飼いにされ
自由に歩き回っている果樹園での仕事はとても楽しい。
飼っている鳥以外の野生の鳥もたくさんやって来て、鳥たちは除草と害虫の駆除をし、腐って落ちた果実を食べることで病気
を防ぎ、糞を落として土を肥やす。そして果樹は彼らに果実を与え、また、巣作りに最適な場所も提供するという関係性であ
る。レインボー・バレー・ファームは、野生の鳥たちにとっても、居心地のいい楽園である。
レインボー・バレー・ファームに長く滞在すると、その美しさは、表面的な美しさではなく、奥の深い本物の美しさであるこ
とがわかる。
日本へ帰国してから、あの心地よさは一体何だったんだろうと考え、そして思ったことは、農場では全てのものがつながり
循環していて、自分も自然の一部であることを身体で実感した。
私たちは、農場内で採れた野菜や、果物、卵、ミルク、肉、ウナギ(農場内で巨大なウナギが釣れる)などを食べ、農場で一日
汗を流して働き、堆肥トイレへ行って用を足す。堆肥トイレのバケツが一杯になったら、スペアのバケツと差し替え、一杯に
なった方のバケツにはミミズをひとつかみ入れておく。1〜2か月もするといい堆肥になっているので、それを農場内のバナ
ナの木の足元などに施す。
野菜くずや残飯は、鶏や豚にやる。鶏や豚は地面を突っついたり引っかいたりして土地を耕し、糞をして土地をさらに豊かに
肥やしてくれる。家から出る養分を含んだ排水も大事な資源で、これは浄化槽で一旦処理されたあと、土中に埋められた無数
に穴のあいたパイプを通って、果樹園の中へじんわりと染みていく。その鶏や豚のいのちを感謝していただき、果物や野菜を
感謝していただく。一日働き、堆肥トイレで用を足す生活は自然の一部であることを身体で実感できる。
レインボー・バレー・ファームでは、農場内に暮らす人を含めた循環ができあがっていて、そこに長く滞在することで、自分も自然の一部であり自然に生かされているのだということを、知識としてではなく身体で実感できる。自然の中に包まれて暮らすことがどんなに心地よく安心なことなのかを、ここに滞在することで知れた幸せなひと時。
昔の人びとは、そんな安心感の中で暮らしていた。そして、人は自然とつながっていたので、自然を汚すことは自分たちを汚すことだということを誰もが知っていた。レインボー・バレー・ファームでは、農場を汚すことは、すなわち自分自信を汚すことだということが、目に見える状態になっていた。
今の物質的な豊かさと便利な生活を求めてきた現代人の暮らしを振り返った時思うことは、自然から大きく切り離されたシス
テムの中で、常に何かしらの不安を感じながら生きているのではないかということだ。
自然とのつながりだけでなく、人間同士のつながりさえも希薄になっている。
もう一度自然や人とのつながりを取り戻し、すべてが有機的につながる、本当の意味での人間らしい豊かな暮らしをつくるための方法のひとつとしてパーマカルチャーがある。
最後に、何もパーマカルチャーは海外へ行かなければ学べないものではない。
むしろ、日本に住む私たち日本人は、少し前の、私たちのおじいさんやおばあさんたちがしていた暮らし
日本の里山から学べることがたくさんある。
幸運なことに、日本は非常に豊かな自然に恵まれている。
また、日本には長い歴史があり、長い年月の中で培われ、受け継がれてきた素晴らしい知恵や伝統文化、技術がある。
伝統的な土地利用の方法、自然のエネルギーを生かした家の建て方、その地域の気候に合った作物の栽培方法、
生活排水の処理法など、世界に向けて発信できるほどの素晴らしい知恵や技術を持っていた。
失われつつあるこれらの知恵や技術を見直し、「不便で貧しかった」昔の暮らしを、違った視点から再評価する必要性が
あるのでは。
昔の日本人が当たり前のようにしていた、自然とつながり、すべてのものが無駄なく循環していた暮らしこそがパーマカルチ
ャーであり、そこから私たちが学ぶべきことはたくさんある。レインボー・バレー・ファームでの滞在を終えた時、一番強く
思ったことは、早く日本に帰ってお年寄りの話を聞きたい、いや聞かなくては だった。レインボー・バレー・ファームから
帰国して二年後に、山の中の、17軒ほどしかない小さな部落の中に移り住んだ。
この村での暮らしは、想像以上に心地よく、初めて、「暮らす」ということの意味を知った気がする。
自然や隣人とのつきあい方を、あちらのおばあさんやこちらのおじいさんから教わりながら、その知恵に感心し、そして昔の
人はこんなにもゆったりと安心で心地よい暮らしをしていたことを実感して学び、そしてそれと同時に、それらの素晴らしい
知恵を受け継いでいかなければ、と強く思う。彼らの、その生きる姿勢そのものに、学ぶべきことはとても多い。
詩世さんは現在竹細工職人として活躍されており、
松本みすず細工の会 Facebook
https://www.facebook.com/misuzuzaiku/
日之影の竹細工職人 廣島一夫さんの紹介もして頂きました。
東京都文京区にあるKEIANにて廣島さんの展示があるという事でURLを添付します↓
http://gallery-keian.tumblr.com/
その他、ニュージーランドにあるオタマテアブレッジの紹介や自分を変える方法として、手放すべきは「不安と恐れ」という言葉が印象的。詩世さんの人柄がにじみ出た素敵なプレゼンテーションでした。
詩世さんからお預かりしたテキストをスキャンしたので下記よりダウンロードしてください。
https://files.acrobat.com/a/preview/d5cf24e5-6a9d-4bf1-8ac2-8e0f154436ab
その後健二さんからお話があり
パーマカルチャーで大事なのは責任を持つこと。ゴミも一家に1台焼却炉を置けばいいんだ。
何でも自分でやってみる。パーマカルチャーはデザイン。つながりのデザインであり関係性のデザインなんだという重たい一言を頂きました。
話を聞いていて気になったことが一つ。
パーマカルチャーはニュージーランドが発祥という言葉が引っ掛かり、今まで自分が聞いてきたことと違うため再度調べてみました。気になった人もいたかもしれませんが、様々な文献等を見ると、オーストラリアのビル・モリソンとデビット・ホルムグレンの二人によって体系づけられた話が通説だと思われます。
16:30〜次回までの課題について発表
●VISION ここで学んだものをこれからどう生かしていくか 向こう3年間とその後に分けて紙1枚にまとめる
書式・スタイルに決まりはなく自由に自分の着想を書いてみる。
●1芸 各自一人当たり5分 だれもが持っているはずの特技や披露したいことなど、自分では気づかなくても、周りから見
たら実はすごい特技だったものが意外にあるはず。自分の存在意識も分かる。
この後、体調不良によりリタイヤしてしまい各自で得意料理をふるまう食事の様子は書けませんが、どなたか共有してくれる方がいましたら、宜しくお願いします。
また、峰人くんより太地町でのイルカの追い込み漁の話がありましたので来られなかった方にもシェアを。
「毎年9月に行われているイルカの追い込み漁は、今年もいままさに今日あたり太地町で実地されていると思う。
体面的には伝統という言葉で追い込み漁を正当化しているが、その実態はやくざが牛耳っている。
6頭のイルカやクジラを飼いロシアやウクライナに軍事目的として売っている。文化でもなんでもなくやくざの金儲けでイルカ
が殺されている」「イルカには様々な能力があり、泳いでいた人の近くにいたイルカが何匹も辺りをバシャバシャとしていた下
には大きなホオジロザメがいて必死で人を守るための行動だったり、溺れている人を助けてくれたりと」「太地町で行なわれる実
態をどう見るのか。イルカの目線で見る。イルカがどう自由に生きるか」そんな話をしてくれました。
私もまっすんもイルカが好きでドルフィンヒーリングや様々な可能性を知っているつもりだけど、太地町の実態には衝撃的でした。
映画「ザ・コーヴ』(The Cove)もおすすめしたい映画です。
また、遺伝子組み換えの質疑応答に関して思ったことを
知見や枠に囚われず可能性や各々が思うことを、CCなどでより深く掘り下げてみるのも大切ではないかと思います。
それも学びではないかと。生言ってすいません。
9月パーマカルチャー塾3日目レポート
午前時〜 まぁくんのボディワーク〉
今の日本人は体に力が入りすぎていて、筋肉がこわばっている
- ☆ 経済学者
- ☆ ベーシックインカム
あかねちゃん
畑のお話し
あかねちゃんは日の出とともに畑に出ているそうです
自然農の在り方種類を実践中
森林農法 川口由一さんの自然農
〈午前10時〜 ブランチ〉
テンペの海苔巻き おむすびサラダ茶碗蒸しその他、雑穀を使ったおかず等
- @ 種を蒔くところの草をどか
- A 根切り
- B 今回の種は「すじ蒔き」
- C 種を蒔き終えたら、鎌の背でトントンと土をならし
- D 青い草(細長い草)をパラパラと上にかける
〈午後2時30分〜振り返り〉
なんと、塾生は峰人君と私のみ
また、3日目はわたくしの誕生日でしたおいしいケーキを頂きました
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