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9月17日、二日目レポート 山本真也
7時30分〜
講師、村上真平さん(挨拶にこられた真平さんを引き止めて、お話を伺った)。
人の不安は、衣食住。それが解消されれば、人の基本的な不安は解消される。
自分で住むところ、食べるものを作り出せれば、なにがあっても安心。
選択肢が広がる。
真平さんおすすめの「読めば未経験者でもできるように書いてある本」。
・100万円の家づくり(小笠原昌憲さん)
・中島
正さんの本。
真平さんの話の最後の「未来は明るいかどうか?」という話が心に残っています。
過去の経験から予測するものは、未来ではなく過去。
「今」の瞬間は明るくも暗くもない。
今はすべてを学ぶとき。今の積み重ねが未来。
講師、上條美香さん。
超マンモス校での先生時代、どの先生たちも夜遅くまで働き、自分の子供と向き合う時間もつくれない。疑問を抱き、先生をやめ、一年半の世界を見る旅に。
油ヤシの話。
ピースウォーク。
オーストラリア ウラン鉱山
スヴァンホルム(デンマーク)
フィンドホーン(スコットランド)
パンパンオーガニックファーム(タイ)
…午前働き、午後はフリー。ファーマーは自由。楽しくて楽で学びがある。
一緒に働くと楽しい。
ベトナムのお寺のコミュニティー
オーストラリア シティーファーム
道路にテーブルを置いて人が集まる。誰かと繋がる。
名古屋の徳林寺。
場所に限らず住宅でもできる。今、自分のいる所で何ができるか。
などなど盛りだくさんの話をお聞きしました。
10時〜、ブランチ。
種の取り方。完熟で食べるものと、未熟のもの。
自家採取した種の強さ。
12時45分〜
ニュージーランド。
レインボーバレーファームがある場所を、ジョーさん夫妻が購入したときは、「ゴミの土地」といわれるほど、やせた土地だった。
一年間半はひたすら観察した。
家(母屋)が建ったのは土地購入から13年後。とにかく観察。水の流れ、土地の傾斜、どんな草が生えるかなど。
建物
時間がたつと自然に帰る家。屋根に草。
曲線を使う。捨てられるものを使う。ゴミだと思っているものも、違う見方をすればすべて資源。
すべてのものが助け合うデザイン。
太陽を取り入れる構造、夏の日差しは入らない、冬は奥まで入る。タイルに熱を蓄熱。タイルは廃タイル。キッチンの前にぶどう棚。
コンポストトイレ。
畑
多様性。高い木、低い草、池。混植。さまざまな鳥。猫に犬。防風林。
パーマカルチャーとは「責任を持つ」、そしてデザイン。
「責任」まず個人の自分の生活から責任をもつこと。
自分が手に入れたものがどこからきて、自分が出したものがどこへいくか。
誰かを傷つけていないか、環境を破壊していないかを知る。
農業をやらなくてもパーマカルチャーはできる。都市でも田舎でもできる。
ジョーさんは都会をなんとかしなくてはいけない。といっていたそうです。
詩世さんは、ここちよくて、満たされて、レインボーバレーファームからでたくかなった。そうです。その
この心地よさは?満たされ感は?と考えてた時、
レインボーバレーファームでは自分は自然の一部ということが頭ではなく体で実感できていた。すべてのものが繋がっていて、すべてが循環。それに自分も組み込まれていることが単純明快にわかる。出したもので作物が育っていく、それを食べる。また出す。育つ。
自然に包まれることと、安心感。
日本でも昔の人(ほんの数十年前)は、そういう中で暮らしていた。
今、詩世さんの隣に住んでいる95歳のおばあちゃんの話を聞くと、
昔はなにも買うものがなかった。すべて自給。でも、麦7、米3の割合の麦飯もとてもおいしかった。すべてがおいしかった。
水、天水か、井戸。でも豊だった。昔は貧しくて大変だったは、ただのイメージ。
そんな豊かな生活をしてかたお年寄りは動きがゆったりしている。ちょこちょっと草刈りしたら、休憩。そこに誰かが寄る。また作業して、休憩。ゆるゆる。終わったら、公民館でみんなで飲んだり食ったり。
詩世さんが都市で暮らしていた時とは、暮らし方があまりにも違う。
田舎は人と人の関係が近い。嫌だな思うこともありけど、安心感がある。
大阪ニュータウンで暮らしていたころとは「安心感」が違う。
日本には、受け継がれてきた知恵や文化がある。それを再認識し、大切にしていく。
17時〜温泉
19時〜夕食
夕食後、草木染チーム(卒業制作)は、薪を焚いてカナムグラの煮出しをおこなった。
【主なスケジュール】 7:00〜 美香さんによる講義「パーマカルチャーを暮らしにいかす」 8:00〜 卒業制作の準備・打合せ 10:00〜 ブランチ 11:30〜 ガーデン実習 14:30〜 振り返り 15:30 解散 【講義「パーマカルチャーを暮らしにいかす」】 まずはパーマカルチャーの倫理の確認。 →『地球への配慮』、『人への配慮』、『余剰物の公平な(再)分配・分かち合い』 その後、ガーデン実習の各グループに分かれて、それぞれの制作物がパーマカルチャーの10の原則のどれにはれはまるかの確認。この作業を通じて、今後、パーマカルチャーを実践するにあたり観察する視点を育てるのに役立つことを確認する。
レイズベッド ・ エネルギー循環(積み上げた石が蓄熱する) ・ 多層性 ・ 生物資源の活用(石や木の利用/使用する土がさらに肥えていく) ・ 自然遷移の加速(木の利用/草が分解される) ティピガーデン ・多様性(多種類多品種栽培) ・時間の重層性 ・多機能性 (温室の役割/つる性植物がまきつく場所として/場所のシンボルとして) ・生物資源の活用(竹などの利用) ・ エッジ効果 ・ 自然遷移の加速 ・ 心構え「自然に対するのではなく、自然とともに働こう」 ロックスパイラルガーデン ・ 効率的な活動エネルギープランニング (池を作るために掘った土を、ロックスパイラルガーデンに使用する/微気象) ・エネルギー循環 ・ 生物資源の確認(石の使用) ・ 多様性 ・ エッジ効果 ・ 多機能性(シンボルとして/池を作ることにより植物が育ち、生き物が集まる) ・ つながりのよい配置(小屋と池との関係) ・ 重層性
キーホールガーデン ・ エネルギー循環 ・ エッジ効果 ・ 時間の重層性(植える時期・品種によって収穫の時期が異なる) ・ つながりのよい配置(効率的に作業ができる) ・ 生物資源の活用(自然素材の活用)
まとめ ・ パーなカルチャーの「パー」はラテン語。「すべての」という意味。 ・ 「農的暮らしのデザイン」ではなく「農天気な暮らしのデザイン」。 天気などにとらわれずに自由に。 ・ 極相林は人間にとってはいいことではない。草原と森の間、若い森が生産性が高い。
【卒業制作の準備・打合せ】 各班に分かれて、それぞれが準備・打ち合わせなどを行う。 台風一過の気持ちいい晴天のなか、それぞれが好きな場所で作業する。 今年度の卒業制作は。「草木染め」「ジオラマ作り」「野草レシピ」「映像制作」。
【ガーデン実習】 ロックスパイラルガーデン・・・池の側面を石灰で固める。次回ひびが入った ところを塗り直して池は完成。 ティピガーデン・・・いろいろな植物の種まきを行う。 キーホールガーデン・・・木や竹の廃材を使って柵作り。 レイズベッド・・・用意していた瓦が足りなくなったので、 薪も混ぜて使うことに。 ・ 次回はウッドチップをひいて道を作る。 【振り返り】 ・ 2泊3日の濃い内容だったがあっという間だった。 ・ 夕食のあとフリー時間が2日もあったので受講生同士の関係をより深めることができた。 ・ 村上真平さんの深い言葉に感動した。 ・ エディブルガーデンのネーミング候補 ピースガーデン、まんぷくガーデン、シャロムのエデンの園、パーガーデン、 農天気ガーデン〜持続可能な暮らし〜、 15期性 手作りの庭〜けんじぃと愉快な15期性による庭〜、 xガーデン、美味しくて楽しくて幸せなガーデン、 パーな人が作ったパーなガーデン、自由なガーデン
【宿題】 ・ これまで学んだことを生かして将来のビジョンを発表する。 ・ 1芸の披露(スタッフも行う!) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 元さんレポート http://morinohotori.com/shoku_kenkou/parcal_september/ http://morinohotori.com/shoku_kenkou/parcal_september_2/ http://morinohotori.com/shoku_kenkou/parcal_september_3-2/
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