2017年6月25日 パーマカルチャー塾第4回 2日目レポート
担当:山本晶子
6:30 ヨガ
呼吸のヨガ。
呼吸は内臓のマッサージにもなり、深い呼吸は心身のリラックスになるとのこと。
三つの呼吸法を教えてもらいました。
@ 鼻から吸って口から吐いてお腹が膨らんでいるのを意識しながら呼吸をする
A お腹に4指を差し、腹式呼吸をする
B 印(薬指と小指をぎゅっと握った状態)結んだ状態で呼吸
ペアになり、岩のように抵抗する相手が組んだ腕に、腕を通し持ち上げる
そのままだと持ちあがらない相手も、印を結んだ状態ではころんと動かせた人がほとんどでした。
先生は呼吸しながらお腹が波打つように自在に動かせていましたが、練習をすれば早い人は3か月、遅くても半年でできるようになるとのこと。
印の呼吸は、イラッとしたときや気持ちが落ち込んだ時にも有効なので生活に取り込んでいくと良い。
7:30 農業実習
やったこと
・畑の観察
・草刈
・グループ畑作業
・みんなで大豆蒔き
<畑の観察で・・・>
・耕して土の表面が出ているところは雑草がいっぱい生えている
→春先に刈草を敷いておくと日が当たらないので雑草が生えない
・草は野菜とともにあると草のほうが強いので調整してあげることが必要
・寒さにあたった後暖かくなると、子孫を残そうとしてトウ立ちする。
3月に葉物はまかない方が良い。タネを残すのが生き物として主流。
・炭素循環農法
土の上に菌子菌を蒔いて公転してその上に炭素分をいれる。
・積層マルチ
ナメクジなどが発生する→悪いことはない
下に枝をひいて通気性を良くすると良い。
ミミズがいるようになりそれを食べにほかの動物が来ることがあるので3〜4年に一度全部耕すところもある。→様子を見ながらほどほどに。
・太陽エネルギーを固定した有機質炭素分を入れると圃場がよくなる
・石があることで通気性が水が流れたりするから悪いことばかりではない
・自然農の圃場は初期にはあまり大きくならない。
畑は成長が遅い→悪いことではない。長く収穫できる。
たくさん作りすぎると大地が痩せてしまう。100点を目指さず、60点を目指し40点を大地に残すくらいがちょうどよい。
・鶏糞をまくと大きくなる→窒素分が多くなる→虫がつきやすくなる
鶏糞の良さと悪さのバランスが大事
どれが正しいということはないので観察しながら、試しながら
自分にとってどういう生き方がいいのか選択することが大切。
<グループ畑作業>
・通路の草刈
刈った草を敷いておくことでより良い圃場になる。
管理機は燃料も使うし、大鎌のほうが早いし楽。
鎌は10分刈ったら5分研ぐ。手ぬぐいまいて油をつけておくとよい。
手前に引くのではなくて横に水平に動かす。刃を鋭角にすることで切れる。
・畑の草刈
手前から草を刈り、苗の周りに敷いてあげる。
・畑の更新
前回種を蒔いたけど出てないところなどを更新する。
前回蒔いたところの横の草を刈り種をまき、刈った草は前回のところへ敷く。
今植えられるもの:ズッキーニ、小豆、大豆、トウモロコきシ、おくら
草の種を避けるため表土を1cmくらいよけて根切りし、3粒植える(鳥と大地と自分に)
植えた後、上から抑えることで種に水分がついて発芽率は二割上がる。
また、その上に草をかけておくことで朝露が垂れて発芽率が上がる。
タネの3倍くらいの土をかける。
自分で種を買うとその重要性が分かるので買うと良いし、シャンティクティにも固定種のタネがたくさんある!!
少しずつ蒔いていくことで長く収穫ができる。
・トマトの脇芽摘み
トマトは脇芽を積む。そのままにしておくと実が一斉になる。差し芽も出来る。
麻ひもを茎に結び、ぐるぐると沿わせてティピの支柱に留めて固定して吊る。
・ジャガイモの間引
植えたままにしておくと5〜6本芽が出てくる。そのままにしておくと小さなジャガイモがたくさんできる。そのままでもいいが2,3本残して芽かきするとよい。取った芽は挿し木もできる。28〜30℃くらいになると葉が枯れて、収穫できる。
全部枯れてしまうとどこにあるか分からなくなってしまうので、全部枯れる直前に晴れた日に収穫する。
・スナップエンドウ
麻ひもで吊ってあげる。食べれそうなものは収穫。
・里いも
土を寄せてあげる。盛っておいた土の上にも草をかけておくと雑草が生えないので後が楽。
・大豆
みんなで並んで一気に種まき。
ある程度大きくなったら頭を積むことで収量があがる。
10:30 ブランチ
畑で収穫したレタスなどを出していただき、味がしっかりしているなどと話しながらみんなで味わって頂きました。
エンターテイメント:ネイチャーゲーム(たつさん)
ペアになり、一人の人が目をつむる。
もう一人の人が相手を誘導して連れて行った場所で何かを触らせて元の場所に戻ってくる。
目をつむっていた人は自分がなにを触ったかを当てるゲーム。
ぐるぐる回したり、人を触ってもらったりみんなそれぞれ。ほぼみんな触ったものは分かったよう。外でやるとより楽しそうなゲームでした。
11:30 自分を活かすシゴトづくり
講師:梅崎 靖志 先生(うめちゃん)
自然と人のファシリテーショントレーナー
パーマカルチャー塾でも講師を務め、安曇野パーマカルチャー塾にも12年関わる。
高校時代から自然の中での教育に関わる仕事がしたいと思い、環境教育を学び、自然教育の仕事に25年携わる。社会人大学院生時代にコーチングに出会う。
その後、2011年山梨県都留市に家族で移住し、『風と土の自然学校』開校。ライフスタイルをその人らしくシフトする手伝いをするために、自然農と手作り循環生活年間コース、ファシリテーション&コミュニケーションセミナー、コーチングセッションなどを通し、自然・人・自分とつながるよりよいコミュニケーションで持続可能な暮らしと社会に貢献することを目的とし、活動中。八ヶ岳移住予定中
今回の講座のテーマ
自然と調和した自給自足の暮らしする中で、医療や衣食住だけでなく仕事も自分で作れるとその人らしいライフスタイルにより近づける。
それぞれの得意なことや好きなこと、経験をどうやったら仕事に結びつけることができるか考える。
半農半X(X=自分の好きなこと、得意なことでお金を得る)のXを見つけよう!!
自分のシゴトを見つける&作る5つのステップ(うめちゃんのプリントに沿って構成)
1. 自分を知る
自分のシゴト実現のための現在地確認シートの記入
行きたい所ややりたいことを決めたとき、自分の現在地を知ることが大事。
シゴトを実現するにも同様。自分は今どこにいるのか、どこへ向かいたいのか(やりたいテーマが決まっているか、順調か、軌道修正が必要かどうか、自分のやりたいことはなんなのか)などを確認するシートへ記入した。
感想のシェアでは、選択肢や可能性が色々あって決められない、やりたいことに対して知るべき範囲が広すぎて勉強したいがどの段階からお金をもらっていいのか分からない、半農半XのXが見つからない、など色々な立場からのシェアがあった。
Work:自分がウキウキすること、やっていて楽しいことが出てくるように脳を活性化する
A『もし魔法の杖があったら〜したい!!』ジェスチャーつきで表現
B『いいね!!いいですね!!』と両手で親指を立ててgoodマークで応える
AとB交代しながら繰り返す
次は
B『出来る!!出来る!!』と応えるバージョンも行った。
1)あなたの好きなこと&得意なことはどんなこと?
シゴトのタネ発掘シートの記入
・これまでたくさん時間やお金をつかってきたこと
・時間があるとついやってしまうこと
・好きなこと、得意なことはなにか。友人や家族からもそう言われることは??
・長く続けていること(いた)ことは何か
・これからやりたいこと、チャレンジしたいこと、興味のあることはなにか
→裏にある共通している自分のテーマを改めて考える。
自分の好き、得意のエッセンスを見つける。
2)シェアしたい世界観やメッセージ、自分軸を明確化させる
ビジネスは闇雲にやったり、なんとなくやってもうまくはいかない。
色んな金儲けの話や人に影響されないように自分軸を持っていることが大切。
自分の仕事とは
@ 自分の好きと得意をベースに誰かの貢献をし、その対価としてお金をいただくこと
A そのこと自体に意義やりがいを感じること
B 自分の世界観をシェアする(自分の旗をあげる)
↓
価値観の共有
↓
自分が柱となりコミュニティができる
↓
仲間ができることで自分の価値観を再確認でき、よりブレなくなる
2. 理想のお客様を決める
誰に対してどのように貢献するのか、具体的にイメージすることがシゴト作りには重要。
<自分の仕事がビジネスにできる条件>
@ 専門性(スキル・知識)→この人でなくては、となる
A 情熱→好きでも得意でも情熱が持てないと辛い
B お金を出して買いたい人の存在
以上の三つがないとビジネスとして成立しない。
またオリジナリティのある自分らしい仕事には
・好き
・得意
・貢献
の三つの要素が兼ね備えてることが大事。
得意だけで進んでしまうと、途中で好きではなかったことに気付くことがある(そのタイミングを無能の谷という)
3. 好き&得意・経験を活かして、商品やサービスを作る
1)理想のお客様×自分の好き&得意で商品・サービスを具体化
シゴトとして成立するように自分ならではのエッセンスを掛け算して仕事を構成する。
うめちゃんの例
自然体験・環境教育・コーチング・ファシリテーションなどなど様々な経験
→すべてができる人は世界で何人いるか??=オリジナリティ
どんな旗をあげて誰に貢献するのか、自分がしっくりきていることが大切。
2) 選ばれる魅力的な商品・サービスにみがく:競合調査と同時並行
どのようにしたら自分のやりたいことに興味を持っている人と出会えるか。
提供するのはサービスではなく『価値』。
価値を伝えるから選んでもらうことができる。
→コンセプト・価値はなんなのかわかりやすく説明されているか
自分の世界観、自分軸が大事
トライ&エラーしながら少しずつ磨いていく
4.競合を調べる
競合がない場合、ニーズがない、お客様がいないことがあるので注意が必要。
5. ビジネスの仕組みを作る
1)出会いから契約までの仕組み化
お客様候補の人と出会う、見つけてもらう
信頼関係をはぐくむ
このプロセスを築く
2)仕組みを動かす方法を具体的に決める
→初めてお客様に自分のやりたいことが提供できる。
実績がある人と、ない人によって仕組みを動かすステップも違う。
<起業としてうまくいく人、いかない人>
うまくいかないパターン
@ 自分の好き、こだわりに執着してしまう
→客観視見通しがなくお客様がいないところに固執してしまう。
A 行き当たりばったりの自己流
→やり方が分からないのでとりあえずやってみる
B 確実に成功するまで準備しないと行動しない行動主義
→基準が高すぎる。お客様が誰なのか決まってないと準備ばかりで過ぎていく。
自分ができる人にトライ&エラーしていくことが大事。
<コミュニケーションの基本>
普段無意識で自分の都合に合わせたテンションで応えがち。
相手よりちょっといい感じで返す(プラスワン)とより良いコミュニケーションになる。
<その他>
・とりあえず仕事辞めました、はやめよう。
テーマが決まらずに辞めてしまうと、迷ってる間に動けず、最終的にバイトに追われてしまうことが多い。まずテーマを決めて。
・固定収入\:}\:\*}\\\あると\\\*\\*}きから副業として二足のわらじをはくといい。
→自分:]のビジ\\\ネス\の練習になる
・公務員\であっても\\\\\\\副業申請出したり、売り上げをチャリティに回すなどやりようはある。
・ビジ}\:]ネスは正しいことを正しい順番でやることが近道。
・自\:分のフォーカスを定めて講座を受けることで確実に学ぶことができる
感想のシェアの\:]後みんなで拍手したりと、シゴト作りだけでなくコミュニケーション場づくりの学びの場にもなり*}れぞれの状況の中で自分の位置を確認して次へのステップを再確認した時間となりました。