3/25(日)パーマカルチャー塾2日目
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7:00〜 ミカちゃんの講義@前半
8:40〜 ミカちゃんの講義@後半
11:30〜 けんじぃの農実習
13:30〜 ミカちゃんの講義A
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7:00〜 ミカちゃんの講義
【 パーマカルチャーってなんだろう?@前半 】
*パーマカルチャーって?
みんなのイメージ・知ってることのシェア
・持続可能で循環可能な
・自然と共生
・関連性のデザイン
・森
・人と自然に優しい
・コミュニティ
etc. . .
*どうしてパーマカルチャーを学びたいの?
・持続可能ってなに?しかも可能なことなの?
それが可能なパーマカルチャーってどんなものか知りたい。
・環境問題などの色々な問題に小さなアクションを起こして解決の力になりたい。
・パーマカルチャーな暮らしなら、経済活動に追われず、家族との時間、自分達の時間をもっととれるんじゃないか。
→みんなの想いはパーマカルチャーが始まった経緯と被っている
*私たちが抱えてる問題どんなことがある?
・原発、ゴミ、大気汚染、マイクロプラスチック、消費社会、病気、戦争・紛争
→みんなが心の中に、私たちを取り巻く問題への意識を持ち合わせてる社会
○ディープエコロジー・・・地球の一部として暮らしていくエコロジーの考え方
環境問題や社会問題が、このままじゃ危ないという全世界の問題として数十年ある
○けんじぃから見たこれまでの社会
・これまでは色々な関係・関連性を全部切ってきた時代。
・今は、右肩上がりを物質的に求めることに限界を気づいて、新しい生き方を模索している時期。
・社会や自分自身の中に答えをみんな持ってる。これからは外へ向かうのではなく内へ向かう時代。
・消費社会ではなくて、自ら創り出す方向にシフトするといいんじゃないかな
*パーマカルチャーのはじまり
高度成長期・・・どんどん木を切る、道を開発、平和のために核をもとう..etc
環境活動家や社会活動家たちは
お金ピラミッドのトップに「NO」のリアクションを突きつけていた時代
↓
変わらない。むしろ悪化している。
↓
「NO」ではなく、見たい未来を
「YES」の方向で作っていこう
↓
心地よく暮らしていくために
社会や自然や色々なことの関係性をよくしていこうとパーマカルチャーが始まった
*パーマカルチャーのあゆみ
ビル・モリソンとディビットホルムグレンから始まった
パーマネント(永続可能な)+アグリカルチャー(農業)
パーマカルチャーは、
多様性・多機能だなあという理由づけができて自分の暮らしのデザインの中に取り入れられる「道具」
○パーマカルチャーの花
色んな分野の知恵と統合して今も進化を続けてる
・農場デザイン(水の確保、作物の育て方、家を立てるには?)
・砂漠の緑化
・厳しい環境の搾取されてる側の人へのアプローチとしても成功
・◇先進国の人に「農的を暮らしを自分で取り入れていこうよ」
◇厳しい環境の搾取されてる側の人に「力を取り戻していこうよ」
両方へ働きかける運動として、自分から自分の生活を変えるという方向にも使われている
・ネットワークやムーブメントとしての動き
→インドのパーマカルチャー国際会議
(70カ国以上から1000人以上の人が集まった。「IPCインディア2017」で検索。内容公開されてる。)
・ライフスタイルとしてのパーマカルチャー
・カウンターカルチャーとしてのパーマカルチャー
○世界の国々がパーマカルチャーというキーワードで繋がって
「一緒に新しい未来を生み出していける道具」としての可能性があるもの
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8:40〜 ミカちゃんの講義
【 パーマカルチャーってなんだろう?@後半 】
*自分という木を描いてみよう(ビジョン)
・パーマカルチャー塾で得たいこと
・こんな自分になっていたい
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パーなカルチャー=全てのカルチャー
(パーはラテン語)
パーマカルチャーを超える
融合的なデザイン
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↓
みんなの書いたことをシェア
○パーマカルチャー
=デザイン・見える化する・意識的になる
=自分の中の想い、生活スタイル、全てにしっかり光をあてること
*木がヘルシーに育つためにどういうものが必要?
・根っこの部分(今の自分をつくってるルーツ)
・木が心地よく葉を伸ばせる環境(どんな社会)
・自分を支えてくれる土壌(必要なもの)
↓
みんなの書いたことをシェア
○パーマカルチャーでの観察
・見たくないものもある。
→見ないようにしてたら
デザインしても現実からズレていく。
・嫌なことも良いことも見える化をして、必要ならどうする?という方向がパーマカルチャー
先進国の環境にいると
ベーシックな必要なものほど見落としがち。
→ 一番重要なところ
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11:30〜 けんじいの農実習
【ティピの作り方と夏野菜の種まき】
「草や虫も敵としない」自然農法の基本的なやり方をベースにして
「草も虫も共に育つように」
問題児ほど生きるような
むしろ問題児がいることで大地がより豊かに。そんな生き方がいい
*夏野菜について
・信州では、夏野菜の種まきを早くしないと実らない。(特に発芽温度の高いナスやピーマン)
・発芽さえすれば育つ
・ナスとピーマンは、キッチンペーパーに巻いて、畳んでビニールに入れて、お腹に入れておくと良い
↓
発芽温度をとれる
・トマトは常温でもわりと育つ
・きゅうりは蒔いて、2週間後に蒔いて、また2週間後に…
○自然の姿を観察していると自分がどうしたら良いかわかる
*ティピの作り方
・竹を全部で12本用意する
・ビニール(3.7m × 10m)→外周は9.5mくらい
・ビニールの大きさで外周や高さを決める
・竹3本を3.5mくらいのとこで結び目を作る
◇建て方
@まず3本を立てる
Aスコップで土を持ち上げて竹を入れる(スコップくらいの深さに入れる)
B紐が真ん中におりるように(重要。斜面でも垂直に立つ)
C1本ずつ外側から足していく
紐を引っ張りながら巻く
(竹が締まって真ん中に寄る)
◇ビニールを巻く
@ビニールの中心に竹を固定
A小石とロープで、てるてる坊主を作る(穴を開けなくて良い)
Bティピに竹を立てかけて、ビニールを巻く
C小石のてるてる坊主でビニールを固定(2箇所固定すると破れなくていい)
D裾に石をを置いて、風でヒラヒラしないように
・5月の中旬くらいに霜が降りる
苗づくりではっているビニールは
5月中旬以降に撤去
→足元につる性のキュウリや豆類を蒔く
・冬にまたビニールを張る
・ティピは3本、6本、12本タイプがある
・ビニールと紐の分しかお金はかからない
・竹をとるのは冬の時期の新月の時にとると良い
「朽ちるから新しいものを活かせて、竹林がまたきれいになる」
・布で巻けばティピになる
◇ミカちゃんの解説
・パーマカルチャーの原則
→先人の知恵や自然の生態系の観察からどこでも(熱帯でも温帯でも)使えそうなトピック
・セクター
→風はどっち向きで吹くのか
→太陽はどっちから昇るか
・生物資源の利用
→竹を使ってる
・小規模集約システム
→温室にもなる、つる性のモノも育つ、畝にもなる、見た目にも美しい
*夏野菜のタネ蒔き
・畑の土を2、3割混ぜるといい
・くん炭を混ぜ合わせる(隙間ができる)
・くん炭=中性→土壌にはいい
・腐葉土をいれると土に空気層が入る
↓
水を適当に保ちつつ、水を出す
○団粒構造がいい
根が伸びていって根穴構造を作る
→菌糸菌が分解して、それを微生物・小動物が分解
→腐食(マイナスの電気に土の塩素がくっつく)
→あちこちに空気層が生まれる
=自然界の耕すという行為
◇タネを蒔く
・土はある程度しっとりしていたほうがいい
・双葉が出て、本葉が出て安定したらポットに鉢あげ
→ティピ温室に置くのがいい
・タネの2、3倍の深さに蒔く
・大きなタネはポットに蒔くといい
・3cm置きに蒔く
・ラインで蒔くと草か野菜かわかる
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100点を目指して
60点でよしとする
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・タネを蒔いて、しっかりおさえる。
→土がかぶさり水分が下から上がってくる
・日本は五風十雨
→大地に種を蒔く場合、日本では水やりが必要ない
・自然のゆるす範囲で自然と付き合う
・種を蒔くとくは「丁寧にていねいに」
・大きなタネは3つくらいずつ蒔く
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1粒は鳥に
1粒は大地に
1粒は自分に
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・ポットには2粒ずつくらいがいい
・常温の水をあげるといい
・乾いたらあげる
・タネの保存ができるのは3年くらい
・古い種は粘土団子なんかにして蒔くといい
・水は雨に任せて。根が水を求めて、逆によく育つ
(大地がしっかりしてれば、水をあげなくても良い)
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13:30〜 ミカちゃんの講義
【 パーマカルチャーってなんだろう?A】
*周りの大きな社会と必要なもの関係
・味噌↔︎大豆……↔︎アメリカ↔︎山・川↔︎地球
・インターネット↔︎発電所……↔︎石油↔︎サウジアラビア↔︎化石↔︎地球
↓
地球は1つのクローズシステム
繋がりは切れない。まずは繋がりを思い出そう。
・農的な暮らしは閉鎖的ではなく全てと繋がっている
○三層の利他行動
・生態系を支えるために「必要なこと」「大きな社会」「個体の保有」
1/3ずつエネルギーを分配しているので保たれる
↓
・私たちも「社会」「支えてくれるもの(大地)」と分け合っていこう
=パーマカルチャーの倫理
*パーマカルチャーの倫理
@地球への配慮
A人への配慮
B余剰物の公平な分配
+セルフケア
・パーマカルチャー10の原則(ビル)
・パーマカルチャー12の原則(ディビッド)
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大きな指針
パーマカルチャーという「道具」は使う人によってカスタマイズ
*パーマカルチャーを取り入れる
倫理→ビジョン→原則(どのように)→デザイン→現実
大事なのは「現実」のところよりプロセス
「倫理→ビジョン→原則→デザイン」の部分を、10ヶ月間で深めていく
*ミカちゃんがパーマカルチャーの先生から受け取った言葉
・パーマカルチャーとは持ち運びできるデザインの道具である
→良いものはいいねってフォーカスできる
・「する」ものではなく「使う」もの
→道具である
・暮らしの全てに意識を払うこと
→意識を払っている状態において置くいい道具
・解決するのに必要な知識と技術はすでに十分持っている
→繋がりをよくしていくように動いて行こうね
・パートタイム・パーマカルチャリストになるな
→暮らし全般の中に意識を払おう
まずは自分から。家族へ。地域へ。と広げてデザインをしていく
*今日1日の感想をシェア
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*ふりかえり
・感じたこと
・来月までにやってみること
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感じたことをみんなでシェア
パーマカルチャーの倫理は
実は暮らしの中でみんながやっていること。
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