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事例紹介

シャロムの建物 1979

レストラン建設 2000

マルチ暖炉 燻製
1995

パン用薪の石窯
2000

 ストローベイルハウス
2003

コンポストトイレ 2003

ティピ  2003

チキンホットハウス 2004

垂直軸型の風力発電2004

アースオーブン(土窯) 2005

ダンボールコンポスト2005

天ぷら油で走るグリーンディーゼル2005

廃油ストーブ2007

パン用薪の石窯第2
2005

ツリーハウス 2006

自然に帰る森の家 2006

版築の基礎 2006

コンポストバイオトイレ 2007

コブハウス2007

ソーラーパネル2007

風力発電2007

自転車発電機

薪のシステムキッチン
ースオーブン2008

かまど2008

藁の鍋敷き 2008

竹の箸づくり 2008

踏み込み温床ミミズコンポスト温室2008

ペール缶で作るぬかくど2008
英語版

ペチカ資料

ロッケトストーブ資料

アウトドアーに最高なタープ2007

キーホールガーデン

ロックスパイラルガーデン


マンダラガーデン


ルーフトップガーデン


バイオジオフィルター


メタンガス発酵装置


ティピガーデン2009

ティピの建て方

ティピの建て方動画

ティピ曼荼羅ガーデン作り方2023


カタツムリストローベイル玄関2009

生かそう庫 非電化冷蔵庫2009

ルーフトップガーデン棚田 2009


ダンボールコンポスト畑版 2009

自作のティピ作り 2009

アーリーさんのティピ

竹テント資料


薪のシステムキッチン2009

ちり取りづくり 2009

燃料費ゼロ籾殻ボイラー 2009

ソーラーコンセント

マルチエネルギーBOX


日本蜜蜂

生ゴミ処理ミミズコンポスト 2010

エコなガーデンハウス2010

ペチカタイプのロケットストーブ2010


自然吸気型廃油ストーブ2010

DC12Vの家 2011

アースバックハウス2011

屋根ミスト(散水)2011


屋根にロックスパイラルガーデン2011

シードハウス 2012

踏み込み温床 2011

運搬できるコンポストトイレ2012

ペール缶 漬物樽で作るモバイル大小分離回転式コンポストトイレ2013

今まで作ったコンポストトイレ

モバイルハウス 2013

モバイルハウス オフグリッドの家


アースオーブンと
愛農かまどモデルかまど
2014

モバイルソーラー発電2014


ドームテントスタードーム2015

軽トラキャンパー2016
https://www.facebook.com/Tarutarugo/

ティピガーデン2017

 

ガーデンハウス2018

パーゴラレシプロカル 2019

薪切りチェーンソーガイド2019

版築のアースペチカ 2021

プライベートルームリホーム

メーソンリーヒーター

真空管温水器2021

フリービレッジわのもり

作業棟ソーラーシステム2021

3連登り窯かまど完成

メンテナンスフリー草屋根

温室サンルーム2022

大地の再生シャンティクティバージョン

循環型トイレ2022

自炊コーナー完成 2022

水回り改築完成 2022

ウッドチップで土間作り

煙突のコーヒー媒染機2022

バストイレベランダ作り2022

ティピ温室曼荼羅ガーデン作り方まとめ
2022

軽トラキャンパーワークキャンプ

作業棟屋根かけ

作業棟下屋作り

動くタイニーハウスタルタル号2

今まで作ってきたアースオーブン

水循環型バイオトイレ

資料 スペイン窯

自然農

炭素循環農法

なぜ耕さないのがいいか映像

総合的な農業へのアプローチ 

ポリカルチャー


版築ラダックスピカ


小学館WEBマガジンsook紹介された記事

水の循環

ピースフード

自然に返る家
森のコブハウス

バイオマス

アースシップ

ジオデシック・ドーム

冊子[パーマカルチャーしよう」
安曇野パーマカルチャー編
自然食通信社より発売中

冊子 くっきりと安曇野の光の中で
シャロムの持続可能なコンテンツを紹介          
peace出版から発売中

日本パーマカルチャーセンター

2003パーマカルチャーギャザリング

2005パーマカルチャーギャザリング

2007パーマカルチャーギャザリング

2009パーマカルチャーギャザリング

2010パーマカルチャーギャザリング


2011パーマカルチャーギャザリング

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〒399-8602 
長野県北安曇郡池田町会染552-1
シャンティクティ
安曇野パーマカルチャー塾


未来への提言

動画で見る『100人の村』 
 

お金のいらない国

ベーシックインカム
(生活基本金)

 

<1日目レポート>
−−−−−−−−−−−−−−−−−−ー
日時:9月22日(土)
内容:
12:45 穂高駅ピックアップ
13:30 近況報告
14:00 レインボーバレーファームの事例紹介(小田詩世さん)
           パーマカルチャー講義
17:00 温泉へ
18:30 ポットラックパーティー
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早いもので7回目を迎えた今回の塾。
みんなの連携プレイでピックアップも無事完了し、塾をスタートすることができました。
今回は来年塾に通うか検討したいという方もお一人参加されての塾となりました。
===================
<近況報告>
早速近況報告をし、みんなの近況を報告、確認し合ました。
・操体法にハマっていろんな方に試してます。
・ティクナット・ハンのアプリで瞑想の時間を取り入れました。
・正社員になりました。
・体調を崩しましたがシンジさんの操体法で元気になりました。
・コンポストトイレを買いました。
・カビがすごくて毎日戦っています。
・10月からジンバブエに行く研修が始まります。
・パーマカルチャーと棒歌ロイドという相反しそうなもので執筆してみようかと考えてます。
・社寺をつくりはじめました。

などなどなど、、、
みなさんそれぞれの1ヶ月を過ごされたようです。
===================
<レインボーバレーファームの事例紹介(小田詩世さん) >

滞在時期:2001年1月から2月の1か月半
滞在場所:ニュージーランド レインボーバレーファーム

レインボーバレーファームはジョーとトリッシュが始めた世界でも完成された有名な農場。
2008年にジョーが他界し、その後しばらくは農場として続いたが、大富豪が購入したりして現在はどうなっているのかは不明。
素晴らしい場所がなくなってしまう事は非常に残念だが、そのエッセンスやスピリットを受継ぎ、広がっていくことがとても素晴らしいことだと詩さんは話していた。

詩さんがパーマカルチャーを学んでもいまいち理解できずパーマカルチャーとは何なんだ、と思っていた時に日本でパーマカルチャーを始めた設楽さんに「レインボーバレーファームに行ってみたら?」と言われ行くことになった。
今回の講義はこの体験を話してくれた。



ニュージーランドという国はマウリ族が先住民を滅ぼし住み着いた。その頃は85%が森林に覆われていたが、その後、後から来た白人に焼き払われ25%までに減ってしまった。
ジョーとトリッシュは1988年にゴミの土地と呼ばれていた土地を買い取りレインボーバレーファームを作り始めた。
その土地にはオーストラリアから持ち込まれたポッサムという害獣が多く住み、ゴースというマメ科の外来種に覆われていた。
農場を始めるには厳しい場所に見えるが、パーマカルチャーのプロブレムソリューションの考えで、それらをたい肥にして土を肥やすために使った。
ジョーはよく、「(自然界ではすべての物が循環しているから)自然界にゴミはない。」と言っていたそうだ。
水が頂上にあったことが決め手でこの場所を選び、じっくり観察し1年半かけて慎重にデザインを行った。そのため、母屋の完成は土地の購入から10年後だった。



デザインについて
<第1ゾーン>・・・母屋、薪小屋、コンポストトイレ、手のかかる野菜など。
母屋は、敷地内で調達した木材や、日干し煉瓦が使われており、壊れたとしてもすべて自然に還るもので作られている。
上から見ると卵型をしている母屋は、不自然な直線を避けこのような形になった。
屋根はルーフトップガーデン(草屋根・芝屋根)になっており、断熱効果と切った木の分を取り戻す役割がある。
また、太陽光パネルの使用などではなく、庇の長さの工夫、タイルの床で蓄熱、窓の位置の工夫などで家の仕組みで自然エネルギーを最大限に発揮できるように設計されている。(パッシブソーラー)
建材は、廃材や貰い物、捨てられるもの、自分の敷地の物などを使用している。
この家はほとんどジョーが作ったため、もし壊れても直すことが出来る。他人の作ったものではそうはいかない。

<ゾーン2>・・・育苗棚、温室、鶏小屋、手のかからない野菜、果樹、池など。
ガラスの温室は鶏小屋と隣り合わせに作られており太陽光で暖められた温室は育苗だけでなく、鶏小屋も暖めてくれるという効果を狙って作られている。( チキンホットハウス)
ジョーは自分で出したCO2を自分で責任を取るとして、年間1000本、飛行機に乗ったときは2000本の木を植えており、木の育苗室もある。
日本の食料自給率は40%。車移動をやめるより、バナナ1本をやめるほうが環境にいいという話もある。日本のフードマイレージは、フランスの9倍、韓国と比べても3倍もある。
トイレはコンポストトイレで和式のトイレもある。和式のトイレはうんちが絞り出せるから大腸がんにならないのだそう。
そしてこのトイレは土地の傾斜を利用して作られており、傾斜の深いほうから肥料となったうんちを取り出せるようになっている。
おしっこはそのまま地下浸透や、2−3倍に薄めて液肥にし、バナナや果樹に撒く。周りにはいい匂いのハーブなどが植えられている。
薪小屋にはすのこを敷いており、薪の乾燥に一役かっている。
あまり機能していなかったがフローホームも使われていた。浄化槽から出た水が8の字を描きながらフローホームを通り、きれいになっていくという仕組みのもの。
果樹園にはトレンチ管を埋めて水が染み出すように工夫されている。
池があることによってカエルが住み、ナメクジを食べたり、たい肥になる草が生える。
鳩小屋を置くことで、落ちてしまった果樹の掃除や、フンがそのまま肥料になる、などの効果もあった。

<第3ゾーン>・・・一度に収穫するためネギやジャガイモなどの畑、牧草の畑、林、果樹など。
果樹は、古くて強い原種に近いものを、数種類植えることでリスクの分散を図っていた。ブルーベリー、モモ、柿、リンゴ、イチジク、サトウキビなどなど、本当に多くの果樹が植えられていた。
それらは自然摘果で作られていた。
サトウキビジュースはオープンデーにふるまわれ、絞りとったカスは家畜のエサになった。リンゴジュースはジョーの手作り絞り機(もとは洗濯機)で絞られる。
また、天蓋を作るなどで微気象を作り出し通常では作れないような熱帯の物も作っていた。
ニワトリは放し飼いにされており、ほかにも孔雀やホロホロチョウ、アヒルなど、数多くの鳥がいた。鳥は虫食いの実や落ちた実を食べてくれるので、勝手に掃除され病気や害を防いでくれていた。
また、鳥のフンは養分にもなった。
果樹園には鳥用の小さな水浴び用の池もある。
草のみを食べ、雄雌のつがいで生まれた牛も飼育されていた。
豚も飼育されており、ピックトラクターとして仕事している。エサは近隣レストランでもらう残飯や果樹園の果物を食べていた。
ヒツジはたべられるし毛皮もとれる。
猫はネズミを捕る。
犬は放し飼いにされている鳥を小屋に追いやったりポッサムの狩りにも一役かっていた。

<第4ゾーン>・・・池、薪、植林地など。
池は食べられる魚を飼っていたり、水をきれいにするための草をはやしている。
防風林として様々な種類の木が植えられている。
育った木は伐採した場所で製材するため省エネできる。

<第5ゾーン>…うっそうとした森。
第5ゾーンは手つかずの部分にあたる。

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そのほかに、円形にヤナギを植え、柳の枝を編んで屋根を作った柳の教室と呼ばれる場所があり(詩さんが訪れた時はまた編まれていなかった)、そこで講義が行われたりした。
ジョーは何でも捨てずに繰り返し使っていた。例えば、バナナリーフの皮に包んだ鉢にバナナを植えて売ってみたり、履けなくなった靴をプランター代わりにして多肉植物を植えた。


詩さん小話・・・ある日、鳥を絞めることになり詩さんは悲しくて泣いた。その時ジョーは詩さんに、「ジャガイモや玉ねぎにも命はある、感情はある。私たちはその命を頂いて生きているんだ。現在1日に3000人もの子供たちが死んでいる。そのことのほうが問題なんだ。」と話してくれた。
ジョーは怒りの人で、いつも社会の何かに怒っていた。そのエネルギーでレインボーバレーファームを作り上げた。
ちなみに、初めは鶏を占めることで泣いていた詩さんは1か月半で変貌を遂げ、手際よくさばいた鶏の心臓でウナギを釣り上げるほどになったそう。



−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
ジョーの言葉「パーマカルチャーとは何かといわれてもむつかしい。とにかく何でも責任を持つことが大切。自分でやることが大切。そうするとオーガニックしかなくなる。個人が自分の事に責任を持つことだ。」

詩さんの滞在の感想
・農場ではすべての物が循環しており、自然に包まれることの安心感・満足感に毎日満たされていたため、どこかに出かけたいとは思わなかった。
・自然を汚すことは自分を汚すことだと分かった。
・現代社会ではごみの行方もうんちの行方も不明で、膨大なエネルギーが必要でゴミが出て困るという仕組みになっている。
・システムは小さいほど、シンプルでいい。都会のシステムはより複雑で難しい。
・先人の知恵を受け継げるぎりぎりの時。失われた知恵もあるだろうが、できるだけ多くの知恵を受け継ぎたい。

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◎知っておいてほしいこと
スマホに使われているニッケル・コバルト・マンガンなどが先住民の生活を脅かしている。
それらを手彫りで取っている人々がいて 、その人たちは放射能汚染されてしまう。
また、APP社とエイプリル社の熱帯林コピー用紙は8割がインドネシアで不法に伐採されたものだそう。
このように私たちの暮らしと密接にかかわっているものが実はほかの人の生活を脅かしてしまっている可能性がある。
できるだけ自給する、買わないという方法で守っていきたい。

===================
<パーマカルチャー講義>

レインボーバレーファームの事例をパーマカルチャーの10の原則に当てはめてみよう。

チキンホットハウス・・・多機能性、つながりのよい配置、自然遷移の加速、生物資源の活用
果樹園のサトウキビ・・・つながりの良い配置、効率的な活動エネルギープランニング、
薪・・・重要機能のバックアップ、生物資源の活用
池・・・生物資源の活用、多機能性、エッジ効果
などなど、、、

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<お風呂>・・・温泉やシャロムのお風呂で一日の疲れをいやしました。

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<ポットラックパーティー>
コンシェルジュ・・・キドちゃん・りょうくん・しのちゃん
白シャツにしのちゃんお手製の蝶ネクタイの衣装でパーティーの進行や料理の順番を仕切ってくれました。



◎乾杯ドリンク◎
搾りたて小谷村産100%山ぶどうジュース



◎前菜◎
野草の和え物(ヤブガラシ、ツユクサ、ニラの花)
タブレ(クスクスと野菜のサラダ)
キノコのポン酢和え

◎お供◎
伊勢志摩の焼きのり
塩バナナチップ ココナッツオイルと藻塩風味で

◎メイン◎
唐揚げ
高野豆腐と野菜味噌の炒め
筑前煮
ジャガイモとかぼしゃのスパイス和え
スリランカチキンカレー
スリランカカボチャカレー



◎デザート◎
栗饅頭・・・トシちゃん
THE男の黒ゴマプチガレット
米粉のケーキ(野草スムージー、ナッツ入り)
かぼちゃのお月見団子(黒蜜きな粉)
かぼちゃのパンみたいなケーキ(米粉・チャナバサン・豆腐クリーム・葛の葉ジャム)

どれも美味しくて話も弾み今回も楽しいポットラックパーティーでした。
デザート多めかな?と思われてましたが、たべ終わって見たらお腹いっぱい大満足の楽しい時間でした。
皆さんありがとうございました。
ごちそうさまでした。

その後は卒業制作を話し合う人やおしゃべりをする人、眠る人などそれぞれ。
充実の1日となりました。

 

923日(日) 活動レポート

天気:晴れ

<活動内容>

7:00 農業実習

1000 ブランチ

1130 村上真平さんの講義

1500 卒業制作

1630 サルベージパーティー

2100 月明かりの飲み会

 

1.農業実習

 本日もとても良い天気です!

 農場実習はエディブルガーデン「bija」に集合。そして、みんな輪になってラジオ体操

 (何気にトシくん完璧な動き!)。

 今日もけんじぃは地元の行事でお休み、代わって講師は「のんちゃん」です。

 よろしくお願いします!

 

 

 <今日の実習内容>

   ・草刈り

   ・種つけ:ニンニク、松本一本葱

   ・種とり:きゅうり、トマト

   先ずは、畑の草取りをみんなで実施。かぼちゃ周辺の草を刈ると実ったかぼちゃを

発見、収穫します。  その他、長ネギ、唐辛子、小豆(殻が茶色くなって乾いてきたら

収穫時)などが収穫できました。

  ねぎは、根元から5cmくらい切ってまた植えると生えてくるそうです

(短すぎると溶けてしまします)。

これで今夜の夕食の食材確保できました。

 

 

  

  実習その1 種付け

   今日は、ニンニクと松本一本ネギの種付けをします。

   1)ニンニク  ニンニクは、中川原から頂いたものです。

     ・植える場所の土を根切りします。

     ・種を植えるために種の3倍くらいの深さまで掘ります。浅いと霜の影響を

受けていまします。

     ・根を下にして種を置き、土を被せます。

    ※ニンニクは、手が掛からないのでお勧め、スーパーで買うと結構高いです。

 

   2)松本1本葱   葱の種は、葱坊主を乾燥させると種が取れます。

     ・葱は、先ず「苗床」で育ててから植えます。

     ・土の表面を鍬で削り、根切りをしたら、平らにしていきます。

     ・葱は、筋蒔き、ばら蒔きどちらでも良いですが、草取りのした時に苗と判別

しにくいので慣れていない場合は、筋蒔きがお勧め。今回は、両方半分ずつ

実施します。

     ・筋蒔きは、12cmくらい深さで蒔き、土を被せ空気が溜まらないよう鎌の裏や

手で叩きしっかりと押さえます。空気が入っていると乾きやすく、しっかり叩くと

水分の吸い上げが良いです。

      表面に草を被せたり、もみ殻燻炭を蒔いたりすると保湿効果が得られます。

基本的に水はやりません。

    

    この後は、既に種付けしてある玉葱の苗床に生えている草とり。苗と草の判別に

 悩みます。

    この草取りはしゃがんで作業するのでしますが力作業の合間にやると良いそうです。

    でも、一人でやると意外と手間がかかるので大変です。

         

    3)グループ毎の畑で種まき

     各グループの開いている畑に、種を蒔きます。春菊、小松菜、タマサイ、冬菜、

  赤リアスからし菜、かぶ、大根、など。
 

 

 

   実習その2 種取り

1)トマト 種を取るトマトは熟れ時に形が良いもの取る。形が良いと良い遺伝子

受け継がれる。

・半分に切り、種を取り出し周りについているヌメヌメを取ります。

・ヌメヌメを取ったら、瓶に入れ発酵させます(3日くらい)。

・発酵したら、容器にためた水で洗います。水に入れ沈んだ種が良い種ですので

沈んだ種を選びます

・洗ったら、新聞紙などの上に広げしっかりと乾燥させます。乾燥が十分でないと

カビやすいので注意。

2)キュウリ 

・半分に切り、スプーンで種を取り出しボール開けます。

・キュウリは、大きくなると自然に発酵するのでトマトで実施した瓶詰は不要です。

・水で洗います。トマトと同様に水に沈んだ種を選び、ヌメヌメをしっかり取ります。

・洗ったら、新聞紙などの上に広げしっかりと乾燥させます。乾燥が十分でないと

カビやすいので注意。

 

 

 

 

   その他

      種について: F1の種は先祖返り(元の品種に戻る)してしまい、弱い状態になる

  ことがあるので注意が必要です。

  例)ミニトマトが大玉になった(ミカちゃん)

      前回の土団子:プランターに置いていたら発芽した。その他何人か発芽した人が

  いました。

             プランターは狭いので分けて植えなおした方がよいそうです。

             また、雨が降って分からなくなってしまった人もいるようです。

Kenji-i粘土団子レポート
https://note.mu/kenjiusui/n/nc6632336bd9e


 

ブランチ

        今日のメニューは

        ・Shaomのおやさいカレー

        ・Shalomとうもろこし

        ・バターナッツかぼちゃSoup

        ・麻婆なす

        ・おからサラダ

        ・三分つきごはん

       いつも美味しい食事を提供していただき感謝!

 

 

2.村上真平さんの講義.を聞く   「自然を収奪せず、人を搾取せず」

 

福島県の農家の長男として育つ

  1982年ブッダガヤ ガンディーアシュラムを一年滞在

  その後、バングラディッシュ、タイ、南アフリカ、ジンバブエなどで農業を教える。

1999年インドでパーマカルチャーを知る。

   現地の人から「ビルモリソンと福岡正信はどちらが偉いか?」と問われる。

  2002年に日本に戻り、福島県飯館村でエコビレッジを始める。

  2011年 福島原発事故の影響から飯館村を離れ、現在三重県津市美杉町で

農業を再開し現在、自然農業の教育、普及に携わっています。        

      

<資本主義の現状> 

・資源、自然は限られている、一部の人がたくさん取ってしまえば、それ以外の人に

 行き渡らない。 

・後進国の貧困を作り出しているのは先進国である。

・グローバル経済はシステム化され、そのシステムは、貧しい人々から搾取している。

・世界の富豪の資産について

3年前 62人の資産は、35億の貧困な人々資産と同じ。

 1年前  8人の資産は、35億の貧困な人々資産と同じ。

     ちなみに、ビルゲイツの資産は、現在9兆円!!

・水は上から下に流れるが、お金は下から上に流れる(貧困層の資産は吸い上げられて

いる)

 ・日本は 経済優先の国であることから搾取側に位置している。

 ・いずれ資本主義は崩壊するであろう。

  たくさんの問題があることはわかっているが、現状を変えることは非常に困難である。

  お金が大切、重要であるという考え当たりまえになっているが、原点に立ち返り

  そもそも人間が生きてくために必要なものとは、

・きれいな空気

・きれいな水

・安全な食べ物

・体を害さない服

・体を害さないクリーンな家

・生活に必要最低限のエネルギー

  この6つを満足すればそれ以上のお金は必要ない。しかしながら、そのために人は働きお金を

  稼いでいる。お金を稼ぐために、人はストレスを背負い時には自殺してしまう人もいる。

  日本では年間3万人が自殺するが、バングラディッシュには自殺者はいないそんなことを

  考える暇もないくらい一生懸命生きている。先進国の人の心の豊かさは失われ、

  精神が滅びつつある。

  経済が滅びても生きる方法はある。里山には人間が生きていくために必要なものがそろっている。

  昔の人(戦前)は、ずうっとそうやって生活してきた。

  しかし、その生活も、里山も捨てられている…。

  

  そういう思いから、福島県飯館村に移り住んだそうです。

 

 

 

 

< 森 (循環性、多様性、多層性)>

 ・日本に戻り、農業で生活するために土地をさがしていたら、福島県の飯館村に最高の 

 里山を見つけそこで生活を開始。

 飯館村(里山)の地形: 下から - 田んぼ(7反 )- 畑(5反) 森(森の中に

湧き水が2ヶ所) 湧き水は下に流れ小川になっている

(その水はそのまま飲めます)。

 この土地は戦後、満州から引き揚げてきた人のために国有林を切り開いた土地である。

 ・水はとても重要である。エチオピアでは27時間かけて汲みに行くような過酷な環境で

 あるが、エチオピアの川近くはとても豊かである。

 ・地上の生態系で何万年も続いているのは「森」である。すなわち自然の森が永続的可能

 のお手本である。

 何故、森が永続可能なのか?

 森も農業も、太陽の光をもらい、雨から水を得て、空気から二酸化炭素を吸収し、土から

 栄養もらい植物は育っていくのは同じであるが、「農業は永続的ではない」。古代四大

 文明の自然は全て崩壊している。

 ・人間の環境破壊の始まりは農業である。

 ・自然農業と有機農業は違うと認識している。有機農業は化学物質を2年間使用しなければ

  有機認証を得られる。「その有機農業は自然を守らない」と福岡正信さんは言っていた

 ことを半信半疑だった。

 しかし、森の持続可能な生態系に比べて農業の生態系が反対であることが分かった。

 それは、森は最高の土を提供している。この認識は世界共通である。

 生物生産性で考えると自然の森は、畑の2倍である。

   何故か?

   それは、森の生物、植物の全てが循環している。何も失われず豊かになるだけである。  

 自然の森は、循環性多様性を持っている。また、多層性も備わっている。

   森の生物と植物の生命がつながっているから循環し、その循環は、多様性という

 バランスで  生命が生きられる環境作っている。多層性は、自然エネルギーを最大限に

 使おうとするシステムである。

  例えば、動けない植物は、太陽、雨水、土のエネルギーを高さや形を変えて最大限に

 得ようとする。

 森は、大雨や日照りなどでも崩れない。それは多層性によって作られている。

 自然エネルギーを最大限に受けることができない。また、循環もしていない。

  この循環性と多様性と多層性の三つが揃うことで永続的なシステムが成立する。

  土は疲弊せず、害虫や、病気も広がらない。森では、害虫はただの虫、雑草もただの草、

 全てバランス によって保たれている。

 ・ブッダガヤを訪れた時に、山に木が無く、川に水がないことに驚いた。気温45℃という   

 環境で仕事ができないので 日本寺で1ケ月間通っていたとき、そこで壁画を見たら

 ブッダが修行した所が描かれていた。

  そこは森で「アルベーユの森」と呼ばれ豊かであった。しかし、人間の農耕、放牧が

 現在の状態にしてしまった。さらにこの先は砂漠になるだろう・・・。

 その時に、自然を壊さず永続できる農業とはどうあるべきか考えるようになった。

 そして、農業永続できるためには森の循環性、多様性、多層性のシステムに戻すことで

 あることと分かった。

 ・大文明の農業は滅びたが、世界各地で持続可能な伝統農業が始まった。

  それは、どこも同じで、有機循環すること考えるようになり土が豊かになっていった。

 ・しかし、このシステムは戦後に農薬などの化学薬品を使用するようになり壊れた。

   農薬は、毒ガスの転用である。ポリドール、エンドリンなど

   肥料は、爆薬の元である。

  これらで、虫や草を殺し循環性を完全に断ち切った。

  肥料は、生産量が一時的にアップするが、いずれ土が痩せ生産量は減る。

  バングラディッシュに居た時も同じ光景を見てきた。

 

 村上さんは、このような考えを持ちながら農業に携わっています。

 

<地震、福島原発事故>

  研修生の家を建てている最中に地震に遭う。家族、研修生のけがもなく、

また家の被害もほとんどなく無事であった。その後、ニュースで原発の異常を知る。

反原発運動での知識から危険性を察知し、直ぐに福島を離れる。飯館村は放射能の

影響で避難区域となったことから戻れず、三重県の愛農高校に避難、そのまま三重県

に移住し現在に至っています。

 

3.卒業制作

 各グループに分かれて各自の進捗状況と方向性について話し合う。


 

・コンポストトイレチーム

  ・畑でサイズ合わせ実施

  ・場所:果樹園

  ・材料:シャンティクティの竹を利用

      他の物も買わずにあるものを利用する。

  ・障子の紙については、代替材を検討中。

AIカカシチーム 

  ・プロトタイプを作製、顔の材料は安価な蚊取り線香で。

   (動きを披露。目が光る!獣除けの音はかなりの迫力!)

  ・ソフトウェアはリサイクル品

  ・ハードウェアは作製中

  ・顔、胴体の材料は検討中(木、竹、漆喰など)

・キャラクター案出し、クレオパトラ、ダースベイダー、タコなど数点。

最終的にフクロウに決定。

 ・地球1個分チーム 

   ・冊子の内容を決めた。

    冊子作成の動悸、現在の環境状況、エコロジカルフットプリント、

暮らしのシミュレーション、実践している人の紹介、一般の人に体験してもらう

体験者のインタビュー、暮らしのアイデア紹介など

   ・冊子の材料は、再生紙を使う。

 

 

4.サルベージパーティー 

 

 自冷蔵庫や戸棚に眠っている食材を持ち寄りフードロスをなくすという企画です。

 また、それらに加え畑で採れた野菜(かぼちゃ、長葱、唐辛子など)も使います。

 また、調理はシャロムのアースオーブンを使って料理し、外で食べます。

 

 

 <メニュー> 

   ・ほうとう         材料;かぼちゃ、長葱、ジャガイモ、人参、舞茸、味噌、醤油

   ・炒め物         材料:ユウガオ、車麩、かぼちゃ、なす、ピーマン、味噌

   ・アドリブサラダ     材料:キャベツ、人参、人参の葉、ピーマン、パプリカ、

生食かぼちゃ

   ・おはぎ         材料:お米、もち米、小豆、きな粉

   ・かぼちゃプリン    材料:かぼちゃ、ライスミルク

 

 各メニューを適当に分担し、調理開始。

また、アースオーブンの火起こしも、でもなかなか火がつきません、火起こし担当は

大変そうです。


 

 それぞれ、料理が出来たら長テーブルをみんなで囲んで食事。 

有り合わせの食材でしたが、味のまとまりが良くおいしかったです。最後に出来上がった

小豆が大評判でした。

かぼちゃプリン(中身をくりぬいてかぼちゃとライスミルクを混ぜたもの)は、かまどで

ホイル焼きにしましたが、火が通らず時間切れ。明日のブランチで食べることになりました。

 

5. 月明かりの飲み会

  今日は銭湯に行けなかったので、シャロムのお風呂を利用。そのせいか参加者は少な目。

  シンジさんがギタレレ(ギターを一回り小さくしたもの)とオカリナを持参。

  りょうくんのギターとシンジさんのオカリナでプチジャムセッション。

  今宵は十三夜月?とても明るくきれいな月でした。

 

9月24日(月)レポート
【1】グローバリゼーションとローカリゼーション by みかちゃん
【2】建築実習1
【3】ブランチ
【4】建築実習2
【5】振り返り

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【1】グローバリゼーションとローカリゼーション
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みかちゃんが世界中を巡った1年半のパーマカルチャーの旅を通して見てきたことを交えて伝えてくれた。
【主な内容】
・講義の前にエンターテイメントの時間
・グローバリゼーションって?
・世界を旅するに至った経緯
・世界を旅して
・旅を通して印象に残っていること
・塾生からの質疑応答など対話の時間



【講義の前にエンターテイメントの時間】
寝起きで頭が働いていないのかネタに困ったのかエンターテイメント係から”しりとり”が提案される。2周しても終わりそうにないので、みかちゃんが「門」で終わらせる。

【グローバリゼーションって?】
かつては地球1個分の暮らしをしていたのが、世界中が繋がって、地球が狭くなる(距離が短くなる)。
人も物質もどんどん移動して、自給率が下がり、外国人労働者がたくさん入ってくる。
生活に必要なものを手の届く範囲から手に入れていた暮らしから、どこから来るのかわからないけれど、ちゃんと生活できるという暮らしに変わる。そして、それが加速していく。
加速しすぎ。「自然を収奪し、人を搾取する」生活になってしまっている。
今の生活をしていたら、私達は搾取する側、加害者になってしまう。
メリットもある。海外の人とつながって、友達になることができる。



【世界を旅するに至った経緯】
小学校の先生になって3年目の時に安曇野パーマカルチャー塾に通い、田舎の学校に行って、地域の中心となるようなコミュニティスクールをやりたいというビジョンを描くようになった。
そんな中、マンモス校への異動が大きなターニングポイントとなる。
そこでの生活は、夜10時〜12時まで仕事というのが当たり前で、家に帰ったら何も作る気がせず、コンビニで買って食事を済ませるようになる。そんな感じで、どんどん消費者へと変わっていってしまった。
校区内には、団地があり、そこでは貧困層と言われているような人が多く暮らしていた。
例えば、母親はシンナーで歯が溶けてしまっていて、外に男がいる。子どもを起こしたりしないので、その生徒はいつも遅刻、ご飯も食べていないような状態。
そういう子は、特別支援学級へと割り当てられる。1000人生徒がいる学校の中で特別支援学級は10クラスもあった。
そうした現実を見て、うわぁっとなる。
子どもの問題というは、家庭の問題だけではなく、社会の問題へとつながっていく。親が悪いわけではない。
社会が変わらないといけない。
教育も社会の中の駒の1つでしかない。教育だけ変えても社会が変わることはありえない。
限界を感じて、教師を辞めることを決意。
そして、あてもなくパーマカルチャーの旅に出ることにする。最初の目的地だけを決めて・・・。

【世界を旅して】
インドネシアの先住民ダヤック族のコミュニティに始まり、アジア→ヨーロッパ→オーストラリアをめぐり、最後は広島に歩いて帰ってくる1年半の旅。

[インドネシア]
NGOで働く友人を介してインドネシアのカリマンタン島の先住民ダヤック人のコミュニティへ。
街から6時間、未舗装の道路を走って、最後はボートで。
パーマカルチャーの視点から見るとおもしろいコミュニティ。
パーム油(石鹸に使われる)のヤシのプランテーションに反対して戦っている村。
所有の概念を持たず熱帯雨林と共生していたが、土地を売ってしまうことによって、貨幣経済に巻き込まれ、お金を稼がないといけなくなり、住む所を失い、スラム街へと行くことになる。
深夜にブルドーザーで不法侵入してくるため、何十年も監視を続けている。
自分たちが土地を守っていかないといけないということで森をつくる活動をしている。

インドネシアの人は日本の植民地時代のことを笑いながら教えてくれる。
今の日本人には関係ないと言ってくれる。
大丈夫だと言われても罪悪感を感じる。戦争はダメだ。
旅で訪問した時に日本人はいいやつだと言われるようにならないと。

[ オーストラリア  ] 
アボリジニのコミュニティを訪問。
アボリジニに強い関心を持っていたが、都市に住むアボリジニは白人から評判が悪く、リアルアボリジニに会いたいというのが旅の動機だった。
トカゲを狩っている写真
都会にいると野生を忘れる。都市のアボリジニはアイデンティティを失っている。
家に住む文化がなく、外で寝るほうが気持ちがいいらしい。
コーラの空き缶などのゴミをどんどん捨てて散乱している。
昔のゴミは自然に帰っていったので、その頃の感覚のままでいる。

ピースウォークのことを聞く。2012年という時期もあり、ウラン鉱山と戦っている人達が3.11のことについて国連の事務総長へ「ごめんなさい」という手紙を送った。
その話を聞いて、日本人として参加せねばと思い、ピースウォークに参加する。
西日本の原発を歩いてまわって広島まで歩こうと決意して、道中で千羽鶴を折ってもらう。

[西日本の原発]
毎朝、大きなバスで仕事に行っている。
原発がなくなると地域の人は仕事がなくなってしまう。
原発ひとつとっても仕事、働き方と切り離せない。
核産業がめちゃでかい。産業の大きさが原発を止められなくしている。
デモだけで止まるのか?でも声は上げていかないといけない。



[辺野古]
座り込みの現場へ。
行くのが怖かった。沖縄の人の感情を考えると本土の人間は怒られるんじゃないかと思って。
怒っているんだけれどもデモが終わったら、いつも通りに戻る。ずっと怒っていることは疲れるので、怒り続けることはできない。
そんな中、コミュニティが育っている。反対だけしていても、コミュニティが育っていないと疲弊していってしまう。

【旅を通して印象に残っていること】
どこに行ってもどの人たちも、グローバリゼーションと戦った結果、「自分たちのコミュニティはどうなんだ?」というところに帰ってくる。
自分たちのコミュニティをどういう方向に持っていくかに意識が向くようになる。常に怒り続けることはできないから。
反対はするけれど、暮らしをどうしていくのか?を考えて、コミュニティをよくしていこうという方向に向かっていく。
結局、私たちのできることは足元の暮らし、コミュニティを良くしていくこと。
それがローカリゼーション。暮らしを取り戻すこと。パーマカルチャーもそこに重点を置いている。

【塾生からの質疑応答など対話の時間】
アボリジニの活動家たちの写真を見ると体格がいい。普通の生活ではそうならないような気がするが?
→西洋化でコーラがやめられなくなったり、肉ばかり食べたりしている。白人とアボリジニの間には歴史的にいろいろとある。それなのに、一緒にいて癒やされていく。

社会を見たら問題だらけ。でも問題を見たら、新しい方向性が見える。行動が変わる。
problem is solution
批判しない。どうするのか?
自分たちの歴史を変えていく。
買い物をする時に、その商品の背後に何があるか、どこから来ているかを意識して何を買うか選択する。

パーマカルチャーをテーマに旅に出たのに、環境問題、社会問題になっていった。

自分にしか集中できない。
今の社会に荷担しているのは自分。社会がどうだと言っても、怒りをぶつけても変わらない。
ただ自分が変わっていく。そこにフォーカスする。
自分がただ気持ちよく。外側がどうなろうとどうでもいい。

麻痺してしまっているので、何が気持ちいいのか判断できないという塾生からの声があった。

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【2】建築実習1
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ガーデンハウスの温室部分の骨組み。ツーバイ工法。

温室のガラス部分は塾生が持ってきた廃材のガラス戸を利用。ガラス戸の寸法から間柱の高さの決定。
側面の両側は引き戸にして空気が流れるようにする。
基礎に土台の位置を墨付け。


ガラス戸を基準にして寸法を決定。
材を刻んでうちつける。
土台と梁に間柱の位置を差し金を使って線を引く。45cm(1尺5寸)間隔。日本の材はそうできている。
なるべくまっすぐの材を使うと後が楽。
間柱を切る。150cmの高さで7本。
土台と梁にインパクトで穴あけ(間柱をビスで固定する位置に)。裏側にビスをつける。
梁と土台の間に間柱を持ってきて、ビスで固定。
垂木受けを固定。



垂木を刻む。2m。
土台のアンカーボルトを通す位置をドリルで穴あけ。アンカーボルトの位置と間柱が重なっていたので、間柱1本を位置をずらして固定し直す(無くすのはもったいない)。
垂木を仮止め。下げ振りで間柱の垂直を確認しながら、筋交いで仮止め。
梁の出っ張りを切る。


間柱と同じ位置と両端に垂木を固定。間柱をずらしたところは元々間柱があった位置に固定。上側を固定してから下側を固定する。
倉庫部分にも間柱を追加。


そろそろブランチの時間という声にも誰も耳を貸さず、作業を続ける。30分延長することになり、引き戸側の土台も設置。

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【3】ブランチ
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メニュー
・ドライカレー
・なすのSoup
・そばサラダ
・芋づるの煮物
・冷やし茶碗蒸し
・三分づきごはん

加えて・・・
・卒業生のゆうさんからオオバコを煎ったもの
・昨夜のサルベージ・パーティでつくったほうとうの残り
・昨夜は火が入らず食べることができなかったカボチャのデザート


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【4】建築実習2
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ブランチを食べている間に小屋の妖精(という名のおっさん2人)によって廃材のガラス戸が取り付けられていた。



塾生が持ち込んだ廃材の畳を壁の断熱材として利用。
畳のヘリをとり外す。



ワッシャーを付けたビスで間柱に固定。
手の空いている塾生はたくさんいるのにみかちゃんがガンガン畳を固定していく。見ているのに飽きて退屈していたのか?
畳の裏側を表にしていた。裏側のほうが漆喰がのりやすいとのこと。
畳のつなぎ目の部分は裏側に板をあててビスで固定。
壁の幅に対して畳の長さが若干足りずできた隙間を塞ぐために裏側の倉庫部分に間柱を1本追加。
効率よく作業を進めていくために、杉山さんが手が空いている塾生がいると思うと「お手すきの方」と声をかけて次の作業の準備を進めていく。塾生よりも先にけんじぃが反応して材を刻みだす。動かずにはいられない性分なのかな。
側面の両端の間柱は、余った材を再利用して継ぎ足す。ドア枠も設置。



ほぼ温室部分が骨組み完成。来月で完成予定。
ガラス戸も畳もピッタリ。だいたい一間でできている。

「みんな道具の使い方がうまくなってる」「すごい全部できた」という声が多くあがっていた。
個人的には、杉山さんが手の空いた塾生を活用してどんどん段取りを進めていくので、よくわからないまま気がついたら温室ができていたという感じ。
杉山さん:いいのができた。
けんじぃ:(予定通り)うまく行き過ぎ。(廃材の)畳とガラス戸が生かされてよかった。
みかちゃん:組み(倉庫部分)とツーバイ(温室側)の組み合わせ、廃材が生かされて素晴らしい。



【おすすめの道具について】
みんなも道具を買って自分でやってみてくださいということで、みかちゃんから杉山さんにおすすめの道具はありますか?と質問。
道具というかインパクトなどの電動工具の話。
メーカーで揃えたほうがいい。マキタ、リョービ、日立。
バッテリーが高いのでメーカーが揃っていると草刈り機などと使いまわしができる。
購入は工具専門の通販サイト(モノタロウ、ホームメイキングをはじめとしていくつかある)。ホームセンターに回される商品の品質はあまりよくなく(杉山さんいわく、ちゃっちい)すぐ壊れる。
地元の金物屋さんでもいい、高いけれども。壊れた時に持っていく。
 

建築実習kenji-iレポート

https://note.mu/kenjiusui/n/n7bc2c6e4c063


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【5】振り返り
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【塾生の声】
欠席が多かった塾生からは久しぶりでしかも3日間で充実して楽しかったとの声が聞かれる。

村上真平さんの話が印象深い、深すぎたという声が多かった。
・先進国が途上国の貧困を生み出していると改めて感じた。今働いている業界から離れるべきなのかな?
・深すぎて言葉が出ない。
・ブレない人。スゴイ。
・現地に行かないとわからない情報で勉強になる。ネットなどのメディアの情報はどれが正しいの?正しい情報が載っているメディアがあれば知りたい。
・切り替えがスゴイ。過去の固定概念を捨てないと次のことが入ってこない。自分が譲れないことに進んでいこう。
・(川口由一さんの言葉「自分がすべきことをしていれば生きていける」から)自分のすべきことって何だろう?後ろを見ない。
・(3.11の時に原発がどうなったかについていち早く判断して、飯館村から去る決断を一番最初にしたのが村上真平さんだったという話から)自分の住んでいるところで何が起こる可能性があるのか?を頭に入れておきたい。
・芯がはっきりしている。やると決めたら進んでいく。それに逆らわない。
・いちばん衝撃的だった。まだまだ自分は頭で考えている。勇気づけられた、背中を押してもらった。

建築実習についても多くの声があがった。
・いい小屋ができてよかった。仲間をつくって自分でもやってみたい。
・みんな自分からすごい動いていた。
・機械出身の人間からすると図面から部品の数量を拾うとものすごい数。それを頭の中でやっている。機械は少しでも、ズレたらダメなのに、ズレても現場で調整して何とかしている。
・疲れた。

ポットラック、サルベージ・パーティについて良かったという声が多数あった。
・食べ過ぎた。デザート多過ぎと思ったけれど、トータルで見るとバランスがとれている。難しく考えなくていい。
・サルベージ・パーティーの時、みんなテキパキしていてスゴかった。
・みんなのレビュー個性が出て、一つのものになっていた。

その他
・講師のお話は盛りだくさんだった。帰ってゆっくり振り返りたい。
・頭が爆発。頭以外もいろいろ使った。
・家に帰って反芻することが多過ぎる。
・方法よりもスピリットを学びに来ていると感じた。
・(小田詩世さん、村上真平さん、みかちゃんの話は)みんなグローバルな外の話で勉強になった。百聞は一見に如かず。実体験で体験したい。
・小田詩世さんの「早く帰ってお年寄りの話を聞かなくちゃ」という話。過去の人を受け継ぐ。自分のおじいちゃん、おばあちゃんから聞けるうちに話を聞いておきたい。
・(地元のお祭りのため欠席したけんじぃの代わりに講師を務めた)のんちゃんの農場実習もよかった。
・「パーマカルチャーにおけるAI」が自分の軸かも?
・月がキレイだった。
・毎回、メールでは話が進まなくて卒業制作どうしようと思うけれども、実際に塾に来てみるとどうにかなる。

【けんじぃ】
みかちゃん、ムラさんがいれば大丈夫と思って、1日目と2日目は欠席した。
講師の人も真平さんがシャンティクティに寄っていってくれた。

[建築実習について]
杉山さんの力は偉大。わかんないうちに(建物が)できている。
例えわからなくても、自分でやる時の参考にできる。誰かができることは自分にもできる。

[レポートについて]
書けなくても、誰かがカバーしてくれる。
塾から3日以降になってしまうと(レポートをUPする)やる気がでない。完了させないとだらけてしまう。
パーカル塾が人生の全てではない。早くやってしまったほうが楽。

【ムラさん】
シャロム、塾、父親業で忙しかった。
シャロムは宿泊客が多かった。初日は満室。サルベージ・パーティに入りたいとの声をいただいたり、塾に興味を持ってくれる人が多くいて、うれしかった。

塾生のチームワークができてきたように見える。

スケールの大きい話やみんなを引っ張っていく人も大事だけれど、”いちいい村人”であることが大事。そして、そうであり続けること。けんじぃは世界最強の村人。
引っ張っていく人になるのではなくて、いる場所でできることをしていく。

【みかちゃん】
火を起こしての調理がみんなでできて楽しかった。
火が暮らしの中にあるのはすごくいい。ちょっとした拾い物(薪)で調理できる。いつも「旨っ」となる。
釜戸力。人間はガスに移った時に何か味覚の大事なものを失った。
火があることによって出すもの(ゴミ)が減り、循環が生まれる。

ゲストがよかった。

けんじぃは地元の祭りで2日間欠席、真平さんは子どもを連れてきたように、ファミリー、地域がまず第一。足元から大事に。

【来月の予定】
「パーマカルチャームーブメント」世界でパーマカルチャーがどう使われていくか?
希望があれば、内容も付け加えます。
 

 

中川原さんの畑レポート係のミカです(^^)

番外編:中川原さんの畑訪問
9月25日雨am9:00
パーマカルチャー塾の翌日、6月の塾でおじゃました中川原さんの畑へ、あいちゃん、ひなちゃん、卒業生のゆうさん、私、そして子どもたちでお邪魔しました。
あいにくの雨でしたが、中川原さんが快くお迎えくださり、早速畑のエッジにある無農薬のりんごを大鎌で落として(大鎌使い、やば!と一同驚愕)ご馳走してくださいました!
甘くて濃くて、めっちゃ美味しかった〜。


畑の前の持ち主が、実生から育てたのではないか、おそらく津軽あたり、とのことです。
今回は、秋の畑にお邪魔してみて、夏野菜、秋野菜、次の植え付けを待っている畝、作ったばかりの畝など、畑のいろんな様子を一度に見ることができ、とっても勉強になりました。



畑の様子
・野菜に混じって、マリーゴールド、紫蘇などが旺盛に生えていました。紫蘇はもちろんこぼれ種から。株がとても大きく、シュラブといった感じで、紫蘇ってこんな植物なんだと目からウロコ。マリーゴールドは、道端に野生化して生えていたものを、勿体無いので、ということで散歩のたびに種をとって蒔いていたそう。


・白菜や大豆の畝の際には、こぼれ種から育ったナスやトマトが。こういったものから強くて美味しい種が急に出てくることもあるので、そのままにしている、というか、あえてそうなるようにしているとのこと。大豆の株は木のようにとても太くて立派でした。栄養がまだあまりないところは、株の間を広く取ってあげて、根を張らせてあげるようにする。

・白菜、タアサイなどは、点まきで一箇所に10粒ほどまくと発芽率もよく、その中から元気なのを残して、最終的に一株にする。虫が全然ついておらず、とっても元気でした。どんな肥料であろうと栄養がありすぎると、虫がつきやすい。じゃがいもなんかを見ると一番よくわかる。

・野性的に根を張らしている方が強い。人間も気が張っているとシャンとするように、適度な緊張感が大事。

・夏野菜(トマト、なす、ピーマン)、今なっているものは、どれも陽だまり育苗したもの。種を採るために大きな実も残すため、株があまり大きくはならないので、数をたくさん植えている。食べてみて美味しいもの、身が割れにくいもの、など、種採り候補の株や実には赤い目印の棒を立てている。ずっと追って見てきて、最後まで身をつけている強い株から種を採る。トマトなどは一番の全盛期にも採るし、最後まで株を見て採る。いちいち種採りをするのは大変なので、溝に落としておいて、身が腐ったところから種を拾っている。

・種採りをして残った部分などは溝に戻して、また土に還るようにする。さりげなく栗まで置いてありました!


・中川原さんの畑の通路の牧草は「オーチャードグラス」今からだと小さいうちに寒さに当たって枯れたり根が上がってきてしまうので、4、5月ごろまくといいかな、とのこと。通路に牧草があることで、他の草が生えてこないのがよい。これは、隣りの空き地を見ていて、イネ科の草が生えているところは草原のようで、セイタカアワダチソウのような頑固な植物が生えていない、という観察をヒントに畑に取り入れたもの。牧草のよいところは、いちいち蒔かなくてもよいところ。麦とかは毎年蒔かないといけない。また、芝生のように横に広がらないので畝部分に侵入していかないところがよい。抜いた牧草の根っこはびっしりと張っていて、ふかふかな土がくっついていました。

・雨の日は草がシャキっとして草が刈りやすい。今回も見事な大鎌さばきを見せていただきました!!そしてひなちゃんも大鎌購入笑。

・荒地であっても、草刈りはして藪化させないほうがよい。足元が暗くなると、ネズミがはびこる。「緑肥肥料カルピ」というのは、カナムグラ(シャロムの畑のブルーベリーを植えたところにはびこっていたやつ)のように地表を覆ってくれるので、頑固な草が育ちにくく、藪化しないのでよい。植え穴のところだけきれいにして、1mおきぐらいに植えるとよい。(←ネットで見てみたんですが、「緑肥肥料カルピ」で検索に上がってこないので、名前については私の聞き間違いかもしれません。。。)

Q&A
Q 溝の土を畝にあげるタイミングは?作付けを変えるごとにやるのか?
A  一年に一度の時もあれば、作付けごとに、の時もある。長いこと溝をそのままにすると、ネズミの通路になってしまってよくない。

Q  冬はどのように越しますか?
A  通路は草刈りをして、畑の残渣と一緒に溝へ入れておく。畝の上には何も残さず、裸にしておく。これもやはりネズミよけのため。

Q  うちの畑はまだ栄養があまりなくて、野菜が貧弱だったりするので、その種をつないでいっていいのか迷います。あまり自分ちの種を信用できずにいるのですが。。。
A  実がなった、ということは大丈夫。野菜を信頼しましょう。野菜もペットと同じように人間とのコミュニケーション。想いをかけ、手をかけてあげれば応えてくれる。

Q  草が頑固で大鎌では刈りにくいんですが。。。
A  もっと刃が厚い大鎌がある。なんなら鍬がいいですよ。と実際にやってみせてくれました〜。

ゆくゆくは何もせずとも勝手に生えてくる畑になるといいですね〜。
と笑っていた中川原さん。
毎年状況や自分の体にも合わせて、やり方は変えているそう。
自然に生えてきた植物と植えた植物が上手に混在していて、でも決して野放しではなく、適度な緊張感を保っている、本当に美しい畑でした。

観察と対話を繰り返している中川原さんの畑との向き合い方に改めて大きな学びをいただきました。
いや〜今回も中川原さんはとっても素敵でした!!


多少私の意訳が混じっているかもしれませんが、こんなところです。
訂正、追加などあればよろしくお願いします。
あいちゃん、素敵な企画をありがとうございました!

うちの通信速度が遅いのか?写真がうまく添付できないので、写真は別立てでシェアしますね〜。

みか