9月23日(日) 活動レポート
天気:晴れ
<活動内容>
7:00 農業実習
10:00 ブランチ
11:30 村上真平さんの講義
15:00 卒業制作
16:30 サルベージパーティー
21:00 月明かりの飲み会
1.農業実習
本日もとても良い天気です!
農場実習はエディブルガーデン「bija」に集合。そして、みんな輪になってラジオ体操
(何気にトシくん完璧な動き!)。
今日もけんじぃは地元の行事でお休み、代わって講師は「のんちゃん」です。
よろしくお願いします!
<今日の実習内容>
・草刈り
・種つけ:ニンニク、松本一本葱
・種とり:きゅうり、トマト
先ずは、畑の草取りをみんなで実施。かぼちゃ周辺の草を刈ると実ったかぼちゃを
発見、収穫します。 その他、長ネギ、唐辛子、小豆(殻が茶色くなって乾いてきたら
収穫時)などが収穫できました。
ねぎは、根元から5cmくらい切ってまた植えると生えてくるそうです
(短すぎると溶けてしまします)。
これで今夜の夕食の食材確保できました。
実習その1 種付け
今日は、ニンニクと松本一本ネギの種付けをします。
1)ニンニク ※ニンニクは、中川原から頂いたものです。
・植える場所の土を根切りします。
・種を植えるために種の3倍くらいの深さまで掘ります。浅いと霜の影響を
受けていまします。
・根を下にして種を置き、土を被せます。
※ニンニクは、手が掛からないのでお勧め、スーパーで買うと結構高いです。
2)松本1本葱 葱の種は、葱坊主を乾燥させると種が取れます。
・葱は、先ず「苗床」で育ててから植えます。
・土の表面を鍬で削り、根切りをしたら、平らにしていきます。
・葱は、筋蒔き、ばら蒔きどちらでも良いですが、草取りのした時に苗と判別
しにくいので慣れていない場合は、筋蒔きがお勧め。今回は、両方半分ずつ
実施します。
・筋蒔きは、1〜2cmくらい深さで蒔き、土を被せ空気が溜まらないよう鎌の裏や
手で叩きしっかりと押さえます。空気が入っていると乾きやすく、しっかり叩くと
水分の吸い上げが良いです。
表面に草を被せたり、もみ殻燻炭を蒔いたりすると保湿効果が得られます。
基本的に水はやりません。
この後は、既に種付けしてある玉葱の苗床に生えている草とり。苗と草の判別に
悩みます。
この草取りはしゃがんで作業するのでしますが力作業の合間にやると良いそうです。
でも、一人でやると意外と手間がかかるので大変です。
3)グループ毎の畑で種まき
各グループの開いている畑に、種を蒔きます。春菊、小松菜、タマサイ、冬菜、
赤リアスからし菜、かぶ、大根、など。
実習その2 種取り
1)トマト ※種を取るトマトは熟れ時に形が良いもの取る。形が良いと良い遺伝子
受け継がれる。
・半分に切り、種を取り出し周りについているヌメヌメを取ります。
・ヌメヌメを取ったら、瓶に入れ発酵させます(3日くらい)。
・発酵したら、容器にためた水で洗います。水に入れ沈んだ種が良い種ですので
沈んだ種を選びます
・洗ったら、新聞紙などの上に広げしっかりと乾燥させます。乾燥が十分でないと
カビやすいので注意。
2)キュウリ
・半分に切り、スプーンで種を取り出しボール開けます。
・キュウリは、大きくなると自然に発酵するのでトマトで実施した瓶詰は不要です。
・水で洗います。トマトと同様に水に沈んだ種を選び、ヌメヌメをしっかり取ります。
・洗ったら、新聞紙などの上に広げしっかりと乾燥させます。乾燥が十分でないと
カビやすいので注意。
その他
種について: F1の種は先祖返り(元の品種に戻る)してしまい、弱い状態になる
ことがあるので注意が必要です。
例)ミニトマトが大玉になった(ミカちゃん)
前回の土団子:プランターに置いていたら発芽した。その他何人か発芽した人が
いました。
プランターは狭いので分けて植えなおした方がよいそうです。
また、雨が降って分からなくなってしまった人もいるようです。
Kenji-i粘土団子レポート
https://note.mu/kenjiusui/n/nc6632336bd9e
ブランチ
今日のメニューは
・Shalomのおやさいカレー
・Shalomとうもろこし
・バターナッツかぼちゃSoup
・麻婆なす
・おからサラダ
・三分つきごはん
いつも美味しい食事を提供していただき感謝!
2.村上真平さんの講義.を聞く 「自然を収奪せず、人を搾取せず」
福島県の農家の長男として育つ
1982年ブッダガヤ ガンディーアシュラムを一年滞在
その後、バングラディッシュ、タイ、南アフリカ、ジンバブエなどで農業を教える。
1999年インドでパーマカルチャーを知る。
現地の人から「ビルモリソンと福岡正信はどちらが偉いか?」と問われる。
2002年に日本に戻り、福島県飯館村でエコビレッジを始める。
2011年 福島原発事故の影響から飯館村を離れ、現在三重県津市美杉町で
農業を再開し現在、自然農業の教育、普及に携わっています。
<資本主義の現状>
・資源、自然は限られている、一部の人がたくさん取ってしまえば、それ以外の人に
行き渡らない。
・後進国の貧困を作り出しているのは先進国である。
・グローバル経済はシステム化され、そのシステムは、貧しい人々から搾取している。
・世界の富豪の資産について
3年前 62人の資産は、35億の貧困な人々資産と同じ。
1年前 8人の資産は、35億の貧困な人々資産と同じ。
ちなみに、ビルゲイツの資産は、現在9兆円!!
・水は上から下に流れるが、お金は下から上に流れる(貧困層の資産は吸い上げられて
いる)
・日本は 経済優先の国であることから搾取側に位置している。
・いずれ資本主義は崩壊するであろう。
たくさんの問題があることはわかっているが、現状を変えることは非常に困難である。
お金が大切、重要であるという考え当たりまえになっているが、原点に立ち返り
そもそも人間が生きてくために必要なものとは、
・きれいな空気
・きれいな水
・安全な食べ物
・体を害さない服
・体を害さないクリーンな家
・生活に必要最低限のエネルギー
この6つを満足すればそれ以上のお金は必要ない。しかしながら、そのために人は働きお金を
稼いでいる。お金を稼ぐために、人はストレスを背負い時には自殺してしまう人もいる。
日本では年間3万人が自殺するが、バングラディッシュには自殺者はいないそんなことを
考える暇もないくらい一生懸命生きている。先進国の人の心の豊かさは失われ、
精神が滅びつつある。
経済が滅びても生きる方法はある。里山には人間が生きていくために必要なものがそろっている。
昔の人(戦前)は、ずうっとそうやって生活してきた。
しかし、その生活も、里山も捨てられている…。
そういう思いから、福島県飯館村に移り住んだそうです。
< 森 (循環性、多様性、多層性)>
・日本に戻り、農業で生活するために土地をさがしていたら、福島県の飯館村に最高の
里山を見つけそこで生活を開始。
飯館村(里山)の地形: 下から - 田んぼ(7反
)- 畑(5反)
– 森(森の中に
湧き水が2ヶ所) 湧き水は下に流れ小川になっている
(その水はそのまま飲めます)。
この土地は戦後、満州から引き揚げてきた人のために国有林を切り開いた土地である。
・水はとても重要である。エチオピアでは2〜7時間かけて汲みに行くような過酷な環境で
あるが、エチオピアの川近くはとても豊かである。
・地上の生態系で何万年も続いているのは「森」である。すなわち自然の森が永続的可能
のお手本である。
何故、森が永続可能なのか?
森も農業も、太陽の光をもらい、雨から水を得て、空気から二酸化炭素を吸収し、土から
栄養もらい植物は育っていくのは同じであるが、「農業は永続的ではない」。古代四大
文明の自然は全て崩壊している。
・人間の環境破壊の始まりは農業である。
・自然農業と有機農業は違うと認識している。有機農業は化学物質を2年間使用しなければ
有機認証を得られる。「その有機農業は自然を守らない」と福岡正信さんは言っていた
ことを半信半疑だった。
しかし、森の持続可能な生態系に比べて農業の生態系が反対であることが分かった。
それは、森は最高の土を提供している。この認識は世界共通である。
生物生産性で考えると自然の森は、畑の2倍である。
何故か?
それは、森の生物、植物の全てが循環している。何も失われず豊かになるだけである。
自然の森は、循環性と多様性を持っている。また、多層性も備わっている。
森の生物と植物の生命がつながっているから循環し、その循環は、多様性という
バランスで 生命が生きられる環境作っている。多層性は、自然エネルギーを最大限に
使おうとするシステムである。
例えば、動けない植物は、太陽、雨水、土のエネルギーを高さや形を変えて最大限に
得ようとする。
森は、大雨や日照りなどでも崩れない。それは多層性によって作られている。
自然エネルギーを最大限に受けることができない。また、循環もしていない。
この循環性と多様性と多層性の三つが揃うことで永続的なシステムが成立する。
土は疲弊せず、害虫や、病気も広がらない。森では、害虫はただの虫、雑草もただの草、
全てバランス によって保たれている。
・ブッダガヤを訪れた時に、山に木が無く、川に水がないことに驚いた。気温45℃という
環境で仕事ができないので 日本寺で1ケ月間通っていたとき、そこで壁画を見たら
ブッダが修行した所が描かれていた。
そこは森で「アルベーユの森」と呼ばれ豊かであった。しかし、人間の農耕、放牧が
現在の状態にしてしまった。さらにこの先は砂漠になるだろう・・・。
その時に、自然を壊さず永続できる農業とはどうあるべきか考えるようになった。
そして、農業永続できるためには森の循環性、多様性、多層性のシステムに戻すことで
あることと分かった。
・大文明の農業は滅びたが、世界各地で持続可能な伝統農業が始まった。
それは、どこも同じで、有機循環すること考えるようになり土が豊かになっていった。
・しかし、このシステムは戦後に農薬などの化学薬品を使用するようになり壊れた。
農薬は、毒ガスの転用である。ポリドール、エンドリンなど
肥料は、爆薬の元である。
これらで、虫や草を殺し循環性を完全に断ち切った。
肥料は、生産量が一時的にアップするが、いずれ土が痩せ生産量は減る。
バングラディッシュに居た時も同じ光景を見てきた。
村上さんは、このような考えを持ちながら農業に携わっています。
<地震、福島原発事故>
研修生の家を建てている最中に地震に遭う。家族、研修生のけがもなく、
また家の被害もほとんどなく無事であった。その後、ニュースで原発の異常を知る。
反原発運動での知識から危険性を察知し、直ぐに福島を離れる。飯館村は放射能の
影響で避難区域となったことから戻れず、三重県の愛農高校に避難、そのまま三重県
に移住し現在に至っています。
3.卒業制作
各グループに分かれて各自の進捗状況と方向性について話し合う。
・コンポストトイレチーム
・畑でサイズ合わせ実施
・場所:果樹園
・材料:シャンティクティの竹を利用
他の物も買わずにあるものを利用する。
・障子の紙については、代替材を検討中。
・AIカカシチーム
・プロトタイプを作製、顔の材料は安価な蚊取り線香で。
(動きを披露。目が光る!獣除けの音はかなりの迫力!)
・ソフトウェアはリサイクル品
・ハードウェアは作製中
・顔、胴体の材料は検討中(木、竹、漆喰など)
・キャラクター案出し、クレオパトラ、ダースベイダー、タコなど数点。
最終的にフクロウに決定。
・地球1個分チーム
・冊子の内容を決めた。
冊子作成の動悸、現在の環境状況、エコロジカルフットプリント、
暮らしのシミュレーション、実践している人の紹介、一般の人に体験してもらう
体験者のインタビュー、暮らしのアイデア紹介など
・冊子の材料は、再生紙を使う。
4.サルベージパーティー
自冷蔵庫や戸棚に眠っている食材を持ち寄りフードロスをなくすという企画です。
また、それらに加え畑で採れた野菜(かぼちゃ、長葱、唐辛子など)も使います。
また、調理はシャロムのアースオーブンを使って料理し、外で食べます。
<メニュー>
・ほうとう 材料;かぼちゃ、長葱、ジャガイモ、人参、舞茸、味噌、醤油
・炒め物 材料:ユウガオ、車麩、かぼちゃ、なす、ピーマン、味噌
・アドリブサラダ 材料:キャベツ、人参、人参の葉、ピーマン、パプリカ、
生食かぼちゃ
・おはぎ 材料:お米、もち米、小豆、きな粉
・かぼちゃプリン 材料:かぼちゃ、ライスミルク
各メニューを適当に分担し、調理開始。
また、アースオーブンの火起こしも、でもなかなか火がつきません、火起こし担当は
大変そうです。
それぞれ、料理が出来たら長テーブルをみんなで囲んで食事。
有り合わせの食材でしたが、味のまとまりが良くおいしかったです。最後に出来上がった
小豆が大評判でした。
かぼちゃプリン(中身をくりぬいてかぼちゃとライスミルクを混ぜたもの)は、かまどで
ホイル焼きにしましたが、火が通らず時間切れ。明日のブランチで食べることになりました。
5.
月明かりの飲み会
今日は銭湯に行けなかったので、シャロムのお風呂を利用。そのせいか参加者は少な目。
シンジさんがギタレレ(ギターを一回り小さくしたもの)とオカリナを持参。
りょうくんのギターとシンジさんのオカリナでプチジャムセッション。
今宵は十三夜月?とても明るくきれいな月でした。