舎爐夢(しゃろむ)ヒュッテは閉鎖して
安曇野の池田町にて新たな展開をしています。


シャンテクティ

http://www.ultraman.gr.jp/shantikuthi/
 

〒399-8602長野県北安曇郡池田町会染552-1
TEL&FAX 0261-62-0638

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今日、安曇野より戻ってきました。

シャロムで過ごした3週間は、終わってみると、とても大切なことを教えてくれた。
やはり、「生活」して始めて学べることがある。

毎日、毎日、畑から取れたばかりの野菜や、当たり前のようにものすごく手のかかった料理を食べていた。
野菜のおいしさ、というか、土の力、というか、人間が生きている、その根源的な力。光。
そういうものを毎日、毎日の食事や畑で見ていた気がする。

帰りのバスの中で食べるご飯を買うため、松本のデパートの食品売り場に行って、ちょっと愕然としてしまった。

なんでこんなに、食べ物の味も形も装飾過多なんろう。
成分表示を見ると、正体の分からないものがたくさん入っている。

シャロムでは、何の味付けもしない、重ね蒸しされただけの野菜が毎朝出る。
その野菜の甘み。
シンプルな材料で作った豆腐のマヨネーズをちょっとつけて、大量の野菜を当たり前のように食べていた。
極力余計なものを加えない、ただ少しの水と火さえあれば作れる料理、それが本当においしかったんだ。

何でなんだろう。

デパートの食品売り場にある食べ物が、みんなぎらぎら、コテコテして見えた。
食べ物の後ろに、化学薬品の気配がした。
何だか、気持ち悪くなってしまった。目が痛くなった。

それから、漠然と「ずいぶん遠くまで来てしまったんだ」と感じた。
安曇野で食べていた食事。まんぷく農場で食べていた食事。野菜の味。土の力。
そういう、きっと昔なら当たり前だったものが、こんなに希少できらきらしたものに見えるなんて。
そして、私自身を取り巻いている世界が、こんなにぎらぎらと装飾過多で、
「素」の味を、姿を、覆い隠したものだったなんて。
覆い隠す、ということは、あまり見せられた「素」ではないんだろうことも今は実感できる。

前から分かっていた。
私たちは、本当に地に足のつかない生活をしている。
食べ物も、それ以外のすべてのことも。
宙をふわふわと浮いている。不安定に上も下もよく分からない。
でも、今の、この違和感。
自分の足と地面との距離を知ってしまった。
せいぜい2030cmくらいだと思ったら、1kmくらい離れてる。そんな感じ。
もう取り戻せない、そんな軽い絶望感。
ちょっと涙が出た。

化学薬品漬けだろうが、農薬のかかった野菜だろうが、
どんなものでも、食べ物はおいしく食べる。
それは私の信条だし、これからもそういう姿勢は捨てない。
でも、この距離も現実だ。
このどうしようもない違和感は、忘れてはいけない気がする。

そして、違和感を感じる、ということは、「変われ」ということなんだ。
ひりひり感じる。流れが、「変われ」と私に言っている。
でも、私は、やっぱりいつでも手探りだ。そういう風にしか進めない。

頭ではなく、身体が知ったこと。

この違和感も、まただんだん日常にまぎれて薄くなっていくだろう。
でも、少なくとも5cmくらいは、私は変わると思う。
せっかくのチャンスだから、変わらないと、と思う。

No(278)


 > おかえり〜。僕もとうとう日記をはじめてしまったよ。がんばるぞ。目指せ「ほぼ日!!」   ..2004/04/07(Wed) 09:57 (280)
naomi > 
えー、リンク貼るから教えてよー。   ..2004/04/07(Wed) 21:22 (282)
 > こちらに貼ってくれ〜い。   ..2004/04/08(Thu) 11:28 (283)

 

 

■…2004 4 1 ().......気がつけば4

今日は、ペンションもレストランもお休み。
スタッフもみんなそれぞれ好きなことをしてよし。
朝の畑の説明もないので、のんびり起きて自分ヨガをし、朝食。

いい天気だし、気持ちがいい。

安曇野は本当に山に囲まれている。ちょっと自転車で買い物に出ても、
山でけー!っと頭空っぽになる。
長野の山は雄雄しい。とがった登頂に雪を頂いて、ホントにきれいだ。

毎日、朝6時前に目を覚まし、畑へ行き、土に触れ、お客さんにパーマカルチャーの説明をし、
ヨガをして、ちょっと働き、朝食を食べ、働き、ランチを食べ、本を読んで昼寝をし、夜また働く。
夕食を食べて、おしゃべりをして、お風呂に入り、布団の中で本を読めば、10分くらいで眠たくなる。
そんな日々。

労働の多くは、レストランで食べ物に関わる仕事だ。

ここには、ここなりの複雑さや、やはり生きていくうえでのいろいろな煩雑なことがあるけれど、
でも、生活はとてもシンプルで、自分が、この身体が生きている、そのことにきちんと向き合える。

来て初めのうちは、慣れないし、疲れもあったけど、
慣れてくると、とても愛しい毎日。

やはり、山のふもととかいいなー。住みたいなー。
人間以外のものが作り出す世界の存在感が大きい。
そういうところでないとだめだ。

パーマカルチャーの説明のために、毎晩復習をしながら、改めて森のもつシステムに驚きと感謝。
人間は色んな風に自然を知ることができる。

幸せです。

 

 

 
  旅先で見た風景や、ものごとのフォトレポートです。

 
Shalom Hutte in AZUMINO NAGANO pref (2004/3/15 - 4/ 5)
 
安曇野シャロムヒュッテは、知る人ぞ知る、かなりディープな宿。
見た目はとてもおしゃれ。ヨーロッパにあるような趣味のいい、居地のいい山小屋の様。
ファッション誌のグラビアのロケ地にもよくなってる。
これは、ペンション棟のエントランス。
デッキ部分には、ブランコがある。暖かい日はここで朝ごはん。
石窯。ペンション棟の隣にレストラン棟があり、 そこに石窯が併設されている。
毎日、ランチの時間に天然酵母生地のピザを、その後の余熱で、カンパーニュやフォカッチャなどのパンを焼く。
レストラン棟には、屋根つきのデッキがあり、屋根は去年からルーフトップガーデンになった。
パーマカルチャー的試みのひとつで、夏の太陽ねつを遮断してくれる。今のところ生えているのは芝草。
 
天気のいい日、デッキ部分は人気のランチスポット。
写っているのは、みんなスタッフだけど(笑)。
ペンション棟エントランスからみた景色@。晴れた日はかなり美しい景観。
シャロムでは、永続的かつオルタナティブな価値観、生活方法を、多方面で実践しる。
「森の子」はシュタイナー教育をベースとした”森の幼稚園”。
風の日も、雪の日も子供たちは森(シャロム敷地内の林)に通うのです。

シュタイナーのほかにも、地域通貨peace/自然農/パーマカルチャー/マクロビオティックなどが生活や宿の運営の中で実践されている。
「森の子」の広場。
奥に木でできたデッキや、ブランコ、スライダーなど、アスレチックみたいになってる。
右奥にあるのはコンポストトイレ。
自然農の畑。ぱっと見は草原。
でも土はやわらかく、霜が降りても、草の下の土はあまり持ち上がったりしないんだな。
長い時間をかけて作られた土。見方を変えると、とても豊かです。
パーマカルチャーガーデンのスパイラルガーデンから目を出していたルバーブ。
理想を掲げてオープンしては、経営がおぼつかずつぶれてしまう自然食品店やエコロジーショップがほどんどの中、
ここは、経営も成り立ち、理想もそれなりに実行され、人の動きも絶えない、うまく回っている宿だと思う。
それだけで、かなり珍しい存在です。
オーナーの臼井さんの想像力と実行力、20年以上の経験と実績、
そして何より、そこに集まる人材の実のある力が発揮されてのことだろうな。
何かにつけて、とても勉強になる場所です。未体験の人はぜひ一度遊びに行ってください。
食べ物と土の力が強いです。
情報の多い宿ですが、情報がなくても、自分の中から引き出せる、
そういう心のゆとりが持てる場所でもあると思う。

 

 

 
  2004年3月から、東京での仕事を一区切りし、いろいろなところへ出かけることにしました。
偶然、必然に関わらず、出会った人たちの顔を、ばぁーっと載せていこうと思います。
(WEBを持っている人のはリンクを張っています。文字の色変わってるとこ、クリックしてください。)
私の愛しい関係者さま方、次顔をあわせたら、写真を取られ、ここに載るのだと思ってください。
Shalome Hutte in AZUMINO Nagano pref JAPAN 3. 2004
   
臼井さん
シャロム主人
ともこさん
シャロム女将
まなごん
臼井家長女 8才
まこりん
臼井家次男 4才
   
めぐみさん
パン&ピザ職人
のりちゃん
レストランスタッフ
おかちゃん
レストランスタッフ
やすよさん
レストランスタッフ
ゴカイチさん
ペンションスタッフ
藤村さん
ペンションスタッフ

 
Friends (写真ある人だけ、何の許しもなくあげています。肖像権侵害については、わりと無視。)